JP2010148650A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】中央処理演算装置の温度が、予め定めた所定の温度以上に上昇した営業時間中において、抽選確率の設定を不正に変更する行為を防止可能な遊技機を提供する。
【解決手段】中央処理演算装置における温度測定手段(140)により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更手段(130)による抽選確率設定手段(120)の抽選確率の設定の変更を可能としたことを特徴とする。
【選択図】図10

Description

この発明は、内部動作の設定を不正に変更する行為を防止可能な遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、具体的には、例えば、スロットマシンにおいては、所定の抽選確率に基づいて当選か否かの抽選を、当選抽選手段により、疑似乱数等を用いて実施している。そして、遊技環境として、抽選確率の異なる複数の設定が1から6の設定値に対応する6段階に設定されている。具体的には、各設定値毎に抽選確率の異なる抽選確率テーブルが予め形成されてある。そして、当該遊技機を設置している遊技ホールのホール管理者が、かかる6段階の設定値のうちから、営業形態等を考慮して、適当な設定値を決定し、使用する抽選確率テーブルを選択している。かかる設定変更の作業は、通常、営業時間中は、実施せずに、営業時間でないホール開店前、若しくは、ホール閉店後に、各遊技機10毎に行われている。
また、ここで、この種の遊技機には、制御装置の内部に、中央処理演算装置、いわゆるCPU(Central Processing Unit)が使用されている。このCPUは、記憶装置から命令を読み込み、演算をし、各種の記憶装置や出力装置に演算結果を通知するものである。このCPUは、高密度に集積された半導体素子であり、電流が流れて、動作させると、発熱する。このCPUにおける熱は、異常動作の原因となるため、強制空冷式の冷却装置が付属されている。
ここで、制御基板の端子付近に温度検知センサを設け、温度検知センサの測定温度が所定値以上だと、不正改造の可能性があるとして不正情報を送信するものが検討されている(特許文献1)。
特開2006−109913号公報
しかし、上記した従来の遊技機、例えばスロットマシンでは、上述した段階的に定めた抽選確率に対応する設定値を、遊技ホール管理者が設定した設定値から、自己の利益を増加させるために抽選確率の高い設定値に、不正に変更する不正行為が行われることがあった。いわゆる設定変更ゴトと呼ばれるもので、営業時間中に、不正に前扉を開放して、筐体内部に配置してある設定変更スイッチを操作して、自己に都合のよい設定値に変更する不正行為が実施されるといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中央処理演算装置の温度が、予め定めた所定の温度以上に上昇した営業時間中において、抽選確率の設定を不正に変更する行為を防止可能な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、中央処理演算装置の温度が、予め定めた所定の温度以上に上昇した営業時間中において、設定変更スイッチを不正に操作して抽選確率の設定を変更する行為を防止可能な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、中央演算処理装置を用いた制御装置(20)を用いて、遊技環境を設定し、かつ遊技を行わせる遊技機(10)であって、所定の抽選確率に基づいて当選か否かの抽選を行う当選抽選手段(110)と、遊技環境の設定として、前記当選抽選手段(110)の抽選確率を段階的に設定するための抽選確率設定手段(120)と、前記抽選確率設定手段(120)の段階的に定めた抽選確率の設定を変更するための設定変更手段(130)と、前記中央処理演算装置の温度を測定するための温度測定手段(140)とを備え、前記中央処理演算装置における前記温度測定手段(140)により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、前記設定変更手段(130)による前記抽選確率設定手段(120)の抽選確率の設定の変更を可能としたことを特徴とする。
なお、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「中央処理演算装置」とは、いわゆるCPU(Central Processing Unit)を意味する。
(作用) 本発明は、中央処理演算装置における温度測定手段(140)により測定された温度が予め定めた所定温度以下の場合に限って、設定変更手段(130)による抽選確率設定手段(120)の抽選確率の設定の変更を可能としている。このため、予め定めた所定温度を、遊技機(10)の電源投入直後の中央処理演算装置の温度(すなわち、中央処理演算装置の温度が電源投入からの時間経過や遊技作動処理により高温に上昇する前の低い温度)付近に設定することにより、電源投入直後しか設定変更することができないようにすることができる。これにより、電源投入から時間が経過して、中央処理演算装置の温度が、予め定めた所定の温度を超えた営業時間中には、設定変更することができず、営業時間中に不正に抽選確率の高い設定に変更する行為、いわゆる設定変更ゴトを防止することができる。
そして、遊技ホールのホール管理者による設定変更作業は、1日の営業開始前の電源投入時に、実施することにより、今までの設定変更作業の手順を何ら変更することなく、実施することができる。これにより、今までの遊技機10の管理作業に新たな手間を要することなく、設定変更ゴトを簡単に防止することができる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記遊技機(10)は、正面側に開口する正面開口部(5)を有する筐体(11)と、前記筐体(11)の正面開口部(5)を開閉自在に塞ぐ前扉(14)とを備え、前記設定変更手段(130)は、前記筐体(11)内部に配置して、操作により段階的に定めた抽選確率の設定を変更可能とするための設定変更スイッチ(131)を備え、前記中央処理演算装置における前記温度測定手段(140)により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、前記設定変更スイッチ(131)の操作を有効とすることができるようにしたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、中央処理演算装置における温度測定手段(140)により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更スイッチ(131)の操作が有効となる。これにより、電源投入から時間が経過して、中央処理演算装置の温度が予め定めた所定の温度を超えた営業時間中には、設定変更スイッチ(131)を操作しても、その操作が有効とならず、設定変更をすることができない。したがって、電源を投入して、しばらく時間が経過して、中央処理演算装置の温度が所定の温度を超えている営業時間中に不正に設定変更スイッチ(131)を操作しても、抽選確率の高い設定に変更する行為、いわゆる設定変更ゴトを防止することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、中央処理演算装置の温度が、予め定めた所定の温度以上に上昇した営業時間中において、抽選確率の設定を不正に変更する行為を防止可能な遊技機を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、中央処理演算装置の温度が、予め定めた所定の温度以上に上昇した営業時間中において、設定変更スイッチを不正に操作して抽選確率の設定を変更する行為を防止可能な遊技機を提供することができる。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1から図10までは、本発明の第1の実施の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5はリールユニットの一部の分解斜視図、図6は遊技機の前扉を開いた状態の外観斜視図、図7から図10までは遊技機の停止操作順番遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10)
本実施の形態に係る遊技機10は、正面に向かって開口する正面開口部5を有する四角箱状の筐体11を有する。この筐体11の正面開口部5の向かって左縁側には、筐体11の正面開口部5を開閉自在に塞ぐ前扉14がヒンジにより軸支されている。前記前扉14は、筐体11の正面開口部5の上部を開閉自在に塞ぐ上扉3と、筐体11の正面開口部5の下部を開閉自在に塞ぐ下扉4とを備えている。そして、この前扉14及び下扉4は、それぞれ筐体11の正面から左側に設けたヒンジにより軸支されている。前記前扉14の中央部から上部に位置する上扉3には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉14の下部の下扉4には、入賞した場合に、賞品としての遊技媒体である遊技メダルが払い出される払い出し口32が形成されている。そして、この払い出し口32の下方には、払い出し口32から払い出された遊技メダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
前記回転リール40は、図4の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図4の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、横方向に上から下に向かって順に上段ラインB、中段ラインC、下段ラインDの三本が形成され、左右の対角線上の斜め方向に右上がり斜めラインA、右下がり斜めラインEの二本が形成され、合計5本の入賞ラインが形成されている。
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。この制御装置20は、中央処理演算装置、いわゆるCPU(Central Processing Unit)を用いている。この遊技機10は、抽選確率を、いわゆる設定値と呼ばれるもので外部から設定することにより、遊技環境を設定することができるものである。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、遊技者が、遊技機10の正面側の前に遊技機10の方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる遊技者から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機10の奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、遊技者が、遊技機10の正面側に遊技機10の方を向いて位置しているような場合のかかる遊技者から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機10の正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機10の前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
(制御装置20)
前記制御装置20は、中央処理演算装置(CPU)を中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)遊技制御装置21及び(2)演出制御装置22の装置を有するものである。
前記遊技制御装置21は、主基板23に配置され、筐体11の上部の奥側に配置されている。そして、筐体11上部に配置された主基板23の正面から向かって右側には、設定変更をするための設定変更スイッチ131と、設定変更キーを差し込んで回転させることにより、設定変更モード状態に移行させて、設定変更を可能な状態にするための設定変更キー挿入口132とが形成されている。また、演出制御装置22は、サブ基板24に配置され、上扉3の裏面側に配置されている。そして、主基板23及びサブ基板24のいずれにもCPUが配置されてあり、主基板23側のCPUに温度測定手段140の温度センサーが取り付けられている。
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカー等の報知手段66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21)
前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の遊技者による操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21は、次の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27(通常遊技制御手段70、特別遊技制御手段80)
(2)当選抽選手段110
(3)抽選確率設定手段120
なお、本遊技機10により行う遊技は、メダル投入を条件として、一般的(通常)に行われる通常遊技と、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技と、所定の条件を満足した場合に、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な停止操作順番遊技とを備えている。この特別遊技は、通常遊技中に予め定めた所定の役に入賞することにより移行するとともに通常遊技よりも単位時間あたりの獲得可能な遊技媒体数が多くなることが可能に形成されている。
そして、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
前記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカー67等の報知手段66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、抽選確率(当選率)等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
そして、この演出制御装置22は、次の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
前記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、前記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段)
前記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30(変動表示開始手段31)
(5)ストップスイッチ50(変動表示停止手段51)
(6)温度測定手段140
(7)設定変更手段130
なお、入力手段としては、上記した(1)から(7)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段)
前記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)貯留払い出し手段65
(2)リールユニット60(回転リール40、モータードライバ62、駆動モーター63)
(3)報知手段66(スピーカー67、報知ランプ69、表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)から(3)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
前記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
前記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、遊技者により予め投入されて遊技機10内部に貯留した貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17)
前記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
前記スタートスイッチ30は、前記図柄表示手段41としての回転リール40の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動表示開始手段31である。このスタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
前記ストップスイッチ50は、前記図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により複数個の前記図柄表示手段41を別個独立に停止操作が可能な変動表示停止手段51であって、リールユニット60の駆動モーターの回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ50を指で押す又は触れる等の停止操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(温度測定手段140)
前記温度測定手段140は、制御装置20の中央処理演算装置(CPU)の温度を測定するためのものである。具体的には、温度測定手段140は、遊技制御装置21を配置した主基板23上のCPUの温度を測定するための温度センサーである。
この温度センサーは、CPUの内部回路のうち、外部と信号のやり取りをする回路などを除いた、核となる演算部分であるCPUコアに内蔵されたサーマルダイオードと呼ばれる一定の電流を流して電圧を測定することで,温度を計測できるものにより形成されている。もちろん、この温度測定手段140の温度センサーは、CPUの温度を直接的、又は間接的に測定することができるものであれば、CPUコアに内蔵されているサーマルダイオードに限定されることはなく、他の温度センサーを使用してもよい。また、CPUコアに新たに専用のサーマルダイオード等の温度を測定できるものを設けてもよく、また、温度センサーの取付箇所(温度測定箇所)も、CPUコア内部に限定されるものではなく、CPUの表面や、CPUから発生する熱を放熱させるために使われる金属製の板であるヒートシンク等に直接、取り付けてもよい。更に、CPUから発生する熱の影響を受けるCPUの近くに設けてもよく、CPUを冷却させるために使用される冷却ファンの送風通路のうち、CPUの通過後の下流側の送風通路内に配置してもよい。
本実施の形態に係る温度測定手段140の温度センサーは、電源投入中、常時、CPUの温度を測定できるように形成されている。そして、本実施の形態に係る遊技機10は、この温度測定手段140の温度センサーによって計測されたCPUの温度によって、設定変更手段130の設定変更スイッチ131の操作が有効となるか否かが決定されるように形成されている。
(設定変更手段130)
前記設定変更手段130は、抽選確率設定手段120の段階的に定めた抽選確率の設定を変更するためのものである。
前記設定変更手段130は、筐体11内部に配置して、操作により段階的に定めた抽選確率の設定を変更するための設定変更スイッチ131と、この設定変更スイッチ131を操作可能な状態とするための設定変更キー挿入口132とを備えている。この設定変更キー挿入口132には、当該遊技機10を置いているホール管理者が有している設定変更キーを挿入して回転させることにより、設定変更モード状態へ移行して、設定変更が可能な状態となるものである。かかる設定変更モード状態で、CPU温度条件を満足するときに、設定変更スイッチ131が操作されることにより、設定変更スイッチ131が操作可能な状態となるものである。なお、通常、設定変更キーを挿入して回転させていない場合には、設定変更モード状態ではなく、設定変更スイッチ131を操作しても設定変更は全くできない状態となっている。
すなわち、本実施の形態に係る遊技機10では、設定変更キー挿入口132に差し込んだ設定変更キーの操作により、設定変更モード状態になっていることを前提として、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更スイッチ131の操作を有効とするものである。
(貯留払い出し手段65)
前記貯留払い出し手段65は、いわゆるホッパーユニットであって、図示しないが、投入された遊技メダルを貯留することができるとともに、入賞した場合に、遊技者に向かって所定数の遊技媒体としての遊技メダルを払い出すためのものである。
(リールユニット60(回転リール40、モータードライバ62、駆動モーター63))
前記リールユニット60は、複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための複数個の図柄表示手段41を備えているものである。この図柄表示手段41は、21個の図柄を周囲に均等に配列した筒状の回転リール40を有している。すなわち、リールユニット60には、3個の駆動モータ63が、基体としての枠体の支持板49にそれぞれ固定或いは支持されている。そして、各々の駆動モータ63の回転駆動軸には、三個の回転リール40の回転中心軸が固定されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラム48と、この回転ドラム48の周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(21個)の図柄61が表示されている。
具体的には、図5に示すように、回転リール40の一部に、突出している突出片状のいわゆるインデックス47が形成してある。このインデックス47は、回転リール40の回転開始位置を検出するために回転リール40の周囲に突出して形成されているものである。そして、回転リール40の周囲には、インデックス47の通過を光センサーの遮断によって検知するためのインデックス検知装置46が形成されている。そして、駆動モータ63としてのステッピングモーター64による回転を開始した後、前記インデックス47をインデックス検知装置46の光センサー等により検知してからの回転角度(スタート角度からの回転角度)を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。このインデックス検知装置46は、内部に光センサーを有するとともに、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、突出片状のインデックス47が移動することにより、発光素子からの光が遮断され、インデックス47の位置を検知可能なものである。
この回転リール40の外周表面の21個の図柄61には、各図柄61の表示位置により異なる図柄番号が付与されている。そして、この回転リール40の回転駆動軸には、回転リール40を回転駆動させるための回転駆動源である駆動モータ63としてのステッピングモータ64が固定されている。このステッピングモータ64は、リールユニット60の基体である枠体の支持板49に固定されて所定の回転角度だけ回転リール40を回転させるための回転駆動力を発生するものである。このリールユニット60には、このステッピングモータ64を回転駆動させるためのモータドライバ62が形成されている。このモータドライバ62には、遊技制御装置21からの制御信号としてのパルス信号が入力されることにより、所定角度だけ、ステッピングモータ64を回転駆動させるように形成されている。
(報知手段66)
前記報知手段66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知手段66は、筐体11内部に埋め込まれた上下左右のスピーカー67と、表示窓12の上部中央に配置された液晶表示装置からなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知手段66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカー67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
(遊技制御手段27)
前記遊技制御手段27は、遊技を行わせるためのものであって、当選抽選手段110の抽選の結果に対応した停止制御を図柄表示手段41に対して行うためのものである。具体的には、遊技制御手段27は、通常遊技の制御を行う通常遊技制御手段70と、特別遊技の制御を行う特別遊技制御手段80と、所定の停止操作順番どおりに停止操作することができたときに、所定の特典を付与可能とした停止操作順番遊技の制御を行う停止操作順番遊技制御手段200とを備えている。
なお、ここで、遊技制御手段27が行わせる遊技は、遊技メダルの投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段の抽選の結果、所定の役に当選し、且つ遊技状況が役に応じて予め定められた所定図柄の表示態様になること(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うこと)により入賞となり、或いは、かかる所定図柄の表示態様にならないこと(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃わないこと)により外れとなって1回の遊技が終了するように設定されている。
(通常遊技制御手段70)
前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下投入が実施され(再遊技(リプレイ、Replay)を除く)、且つ前遊技から所定時間が経過することを条件として、スタートスイッチ30が押下可能な状態(遊技開始可能な状態)となり、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
或いは、「再遊技(リプレイ、Replay)」時にはメダル投入やベットスイッチ16の押下投入が実施されることなく、且つ前遊技から所定時間が経過することを条件として、スタートスイッチ30が押下可能な状態(遊技開始可能な状態)となり、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、貯留払い出し手段65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する通常当選としての小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この通常当選(小役当選)よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選の結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。
ここで、「フラグ」とは、当選抽選手段110の抽選の結果が所定の役に当選の場合に、当選であることを記憶しておくためのメモリーであり、小役当選の場合には、小役当選の当選フラグを成立させ、抽選の結果が特別当選である場合には特別当選の当選フラグを成立させるものである。そして、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の入賞図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選の当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが入賞図柄と一致していない場合、すなわち、特別当選の当選フラグが成立している遊技で入賞できなかった場合、原則として、それ以後の遊技に特別当選の当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。そして、原則として、当該特別当選の当選フラグを持ち越した遊技でも、入賞できなかった場合、更に、それ以後の遊技に特別当選の当選フラグの権利は、入賞できるまで持ち越されるように形成されている。(具体的には、BBゲーム及び後述する独立RBゲームへの移行当選役の当選フラグの権利は、入賞できるまで持ち越し可能に形成されている。)なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(蹴飛ばし設定と、引き込み設定)
前記回転リール40の回転及び停止を制御する停止制御として、当選していない図柄の組み合わせを遊技者がストップスイッチ50を操作して所定位置(入賞有効ライン上)に停止させようとしても、ストップスイッチ50の押下タイミングから更に回転リール40が回転を継続して(図柄表示手段41が変動表示して)、かかる図柄が所定位置に揃わないように設定した蹴飛ばし設定と、ストップスイッチ50を操作した状態のときの所定の入賞有効ライン(停止させるべき入賞有効ライン)の位置から所定の図柄数だけ回転リール40の回転上流側に位置する引き込み可能図柄の中に、当選フラグ成立中の入賞図柄が含まれているような場合に、入賞図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定とを備えている。
なお、ストップスイッチ50の押下操作タイミング時の停止位置において、蹴飛ばし設定も、引き込み設定のいずれも設定されていない場合は、蹴飛ばし設定及び引き込み設定のいずれの設定も達成されたとみなして、蹴飛ばし設定及び引き込み設定のいずれも行わないで、当該所定の入賞有効ライン(停止させるべき入賞有効ライン)の停止位置の図柄で停止することになる。かかる場合、ストップスイッチ50の押下操作タイミングですぐに止まる、いわゆるビタ止めとなるものである。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄中に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその入賞図柄を引き込んで停止する。一方、停止位置の図柄及びかかる4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち全部で5個の図柄中に、対応する入賞図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその入賞図柄を引き込んで停止することができない。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、入賞図柄の入賞確定は不可能となるように設定されている。すなわち、いずれの当選フラグも成立していない場合には、蹴飛ばし設定により、入賞図柄が、所定の入賞有効ライン上に揃わないような位置に停止する、いわゆる蹴飛ばされる。
本形態では、停止制御として、上述したような条件判断停止制御を使用しているが、特にこれに限定されるものではなく、停止制御として、停止テーブルを使用しても良い。
(特別遊技制御手段80)
前記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選の結果に基づいて、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与することができて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。前記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。なお、当選していない役が入賞しないように不当入賞を回避するための蹴飛ばし設定や、ストップスイッチ50の操作タイミングにおける所定の位置の図柄の上から4図柄(当該図柄を含めると5図柄)の所定範囲の引き込み範囲から、引き込み可能な引き込み設定を有しているのは、通常遊技制御手段70で説明したものと同様である。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
上述した特別遊技のうち、特定導入遊技(BBゲーム)と、特定遊技(RBゲーム)とは、通常遊技及び特殊遊技中に単独に実施可能に設定されている。具体的には、前記特定遊技(RBゲーム)は、通常遊技及び特殊遊技から移行して単独で実施される独立RBゲームと、この独立RBゲームと遊技内容は同一であるが特定導入遊技(BBゲーム)中に移行可能な従属RBゲームとを実施可能に形成されている。
前記特定当選遊技(JACゲーム)は、本形態において通常遊技から移行することはできず(単独では実施されず)、RBゲーム(独立RBゲーム及び従属RBゲーム)の内部で実施されるものである。すなわち、前記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。
また、特定遊技(RBゲーム)のうち、従属RBゲームは、特定導入遊技、いわゆるBBゲーム中に、所定の条件の範囲内(具体的には、所定の獲得遊技メダル枚数の範囲内)で入賞した場合には何回でも行われるように設定されている。そして、独立RBゲームは、BBゲーム中で無い場合、通常遊技等から移行して単独で実施される。
そして、特別遊技制御手段80は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
前記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様のBB中小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中のBB中小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための入賞図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、所定獲得枚数までは何回でも行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様なBB中小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中の獲得遊技メダル枚数が、予め定めた特定枚数を超えるまでは、BBゲーム中のRBゲームを何回でも行うことができるように設定されている。そして、BBゲーム中の獲得遊技メダル枚数が特定枚数を超えたときに、当該BBゲームは終了するものである。もちろん、終了条件はこれに限定されるものではなく、例えば、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中のBB中小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するように設定しても良い。また、かかる場合のBBゲーム中のRBゲームや、BB中小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良い。
(特定遊技制御手段101)
前記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の終了により、RBゲームは終了するものである。もちろん、終了条件は、これに限定されるものではなく、予め定めた特定の獲得遊技メダル枚数に到達することにより終了するように設定しても良い。
(当選抽選手段110)
前記当選抽選手段110は、予め定めた所定の抽選確率(当選率)に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。すなわち、当選抽選手段110の抽選の結果には、当選、非当選(外れ)があり、また、所定役の当選、所定役の非当選(外れ)の所定の結果が得られるものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
前記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル記憶手段113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)から(4)までに限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111)
前記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0〜65535)で発生させるものである。この当選乱数発生手段111は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものであって、0から65535までの範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタである。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ30を押したタイミングでカウンタの数字を読みとるものである。これは、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。
(当選乱数抽出手段112)
前記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(具体的には、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル記憶手段113)
前記当選判定テーブル記憶手段113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル記憶手段113は、異なる抽選確率を記憶した複数のものが形成されている。具体的には、当選判定テーブル記憶手段113は、第1設定当選判定テーブルと、第2設定当選判定テーブルと、第3設定当選判定テーブルと、第4設定当選判定テーブルと、第5設定当選判定テーブルと、第6設定当選判定テーブルとを備えているものである。この第1〜6設定当選判定テーブルは、それぞれ異なる抽選確率が記録されてあり、いわゆる遊技機10の1から6までの「設定値」に応じて使用されるものであって、第1設定当選判定テーブルから第6設定当選判定テーブルまで、順に、抽選確率が高くなるように設定されている。
ここで、「設定値」は、この設定値を変更することにより、抽選確率を1から6までの6段階に変化させることができるものである。この設定値は、遊技ホールのホール管理者が、かかる6段階の設定値のうちから、営業形態等を考慮して、設定変更手段130を操作することによって、遊技機10を1台ずつ、適当な設定値に決定可能なものである。この設定値を設定するための設定変更手段130としての設定変更スイッチ131及び設定変更キー挿入口132は、遊技機10の前扉14を開放した遊技機10内部に設けられてある。ホール管理者は、遊技機10の前扉14を鍵で開けて、設定値を設定可能な設定変更手段130を操作することにより、所定の条件(CPUの温度条件)を満足していることを条件として、それぞれの遊技機10の設定値を1から6のいずれかの数値に設定することができる。本実施の形態では、詳細は後述するが、温度測定手段140により測定したCPUの温度が、所定の温度以下の場合に限って、設置値を変更することができるように形成されている。そして、遊技ホールにおいて、新台入れ替え等のイベントを催すような場合には、抽選確率が高い設定値6の遊技機10を多数、用意しておくことにより、イベントを盛り上げることができるものである。
(当選判定手段114)
前記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル記憶手段113の抽選確率(当選率)データを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(抽選確率設定手段120)
前記抽選確率設定手段120は、遊技環境の設定として、当選抽選手段110の抽選確率を段階的に設定するためのものである。
前記抽選確率設定手段120は、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更手段130による遊技者の操作に基づいて、抽選確率の設定の変更を可能としているものである。
前記抽選確率設定手段120は、温度測定手段140により測定されたCPUの温度が、予め定めた所定の温度(具体的には、例えば、60度)以下となっているか否かを判定している。具体的には、抽選確率設定手段120は、設定変更手段130の設定変更スイッチ131が操作されたときに、温度測定手段140からのCPUの温度データを採取する。そして、この採取したCPUの温度が、予め定めた所定の温度(例えば、60度)以下の場合に、設定変更スイッチ131の操作を有効とするものである。
なお、上述した予め定めた所定の温度は、遊技機10が設置されているホールの室温から、電源投入して誰も遊技をしていない無負荷状態(アイドリング状態)で、有る程度の時間が経過して温度が定常状態となるまでの温度までの間の所定の温度に設定されている。もちろん、所定の温度は、これに限定されるものではなく、機種の違いにより、また、データ処理の大小等を考慮して、種々の所定の温度に設定してもよい。
抽選確率設定手段120は、所定の条件を満足していることを条件として、設定変更手段130からの操作に基づいて、当選抽選手段110の当選判定テーブル記憶手段113の第1〜6設定当選判定テーブルのうち、乱数抽選に使用する当選判定テーブルを選択するものである。
抽選確率設定手段120は、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更スイッチ131の操作を有効とすることができるように形成されている。具体的には、設定変更キー挿入口132に設定変更キーが差し込まれて設定変更状態の所定の位置に回転操作することで、設定変更モード状態となる。そして、その設定変更モード状態で、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更スイッチ131の操作を有効とするものである。なお、設定変更スイッチ131は、押下操作をするごとに、設定値が1、2、3、4、5、6、1、2・・・と変更されるように形成されている。この設定値1〜6と、当選判定テーブル記憶手段113の第1〜6設定当選判定テーブルとが、対応するように形成されている。
そして、抽選確率設定手段120により設定された設定値は、遊技機10の電源がOFF状態となっても、保持記憶され、次の電源ON状態のときに、電源OFF時の設定値が、そのまま使用可能な状態となるように形成されている。これにより、遊技ホールでの設定値の変更は、前日と異なる設定値に変更する遊技機10だけ、設定値の変更を実施すればよく、便利である。もちろん、これに限定されることなく、電源をOFF状態にすると、設定された設定値も全てリセットされ、初期状態の予め定めた所定の設定値となるように形成してもよい。
なお、設定変更の手順は、これに限定されるものではなく、他の操作スイッチや、電源投入等の操作を組み合わせて、簡単に設定変更が行われないように複雑な手順を加えてもよい。具体的には、例えば、設定変更モードにおいて、選択した設定値を確定するために、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、ベットスイッチ16等の操作スイッチを押下操作させるようにしてもよく、また、設定変更キー挿入口132に設定変更キーを挿入回転した状態で、電源投入のオフ、オンを実施して、リセットしないと、設定変更モードに移行しないように形成してもよい。
(演出データ記憶手段25)
前記演出データ記憶手段25は、報知手段66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の報知手段66のスピーカー67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(演出制御手段26)
前記演出制御手段26は、演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知手段66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該入賞図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段25からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカー67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(遊技機10の動作)
次に、前記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図7から図10に示したフローを用いて説明する。
先ず、図7に示すステップ111において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ114に進む。
ステップ114において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ116に進む。
ステップ116において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ117に進む。
ステップ117において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ118に進む。
ステップ118において、入賞図柄に相当する予め定めた特定の枚数の遊技メダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ116において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ114に戻る。
前記ステップ117において、入賞していないと判定された場合、ステップ118を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ112の当選抽選処理について、図8のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。なお、ここで使用する当選判定テーブルは、第1〜第6設定当選判定テーブルのうち、抽選確率設定手段120により設定されている設定値に対応する当選判定テーブルが使用されるものである。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル記憶手段113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、当選抽選処理が終了する。
上述したステップ115の回転リール40の回転停止処理について、図9を用いて説明する。
ステップ400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選の結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。なお、蹴飛ばし設定が設定されていたがその蹴飛ばし設定を全て達成した場合と、蹴飛ばし設定は1つも設定されていなかった場合とは、いずれも蹴飛ばし設定は達成されたものとみなされる。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ404に進む。
ステップ404において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。なお、引き込み設定が設定されていたがその引き込み設定を全て達成した場合と、引き込み設定は1つも設定されていなかった場合とは、いずれも引き込み設定は達成されたものとみなされる。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ401からステップ405までに説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、所定の入賞有効ライン(停止させるべき入賞有効ライン)に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、所定の入賞有効ライン(停止させるべき入賞有効ライン)に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の入賞図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の入賞図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
次に、本実施の形態に係る遊技機10の設定変更判断処理について、図10を用いて説明する。本フローの処理は、遊技が開始されていない状態、すなわち遊技中でない場合に、作動しているものである。
先ず、ステップ510において、当該遊技機10の電源がON状態であるか否かが判定される。そして、電源がON状態であると判定された場合、次のステップ511に進む。
ステップ511において、抽選確率設定手段120により、温度測定手段140からのCPUの測定温度が、予め定めた所定温度以下であるか否かが判定される。そして、CPUの測定温度が、予め定めた所定温度以下であると判定された場合、次のステップ512に進む。
ステップ512において、設定値の変更が可能な状態となる。そして、次のステップ513に進む。
ステップ513において、設定変更手段130による設定変更処理が実施されたか否かが判定される。設定変更手段130による設定変更処理が実施されていると判定された場合、次のステップ514に進む。
ステップ514において、設定値に対応する当選判定テーブルが、取得される。具体的には、確定した設定値に対応する当選判定テーブルが、当選抽選手段110の当選判定テーブル記憶手段113から選択され、選択された当選判定テーブルが当選抽選手段110の乱数抽選に使用される当選判定テーブルとして取得される。そして、設定変更判断処理が終了する。
前記ステップ510において、遊技機10の電源がON状態でないと判定された場合、ステップ510の前に戻る。
前記ステップ511において、CPUの測定温度が、予め定めた所定温度以下でないと判定された場合、即ち、CPUの測定温度が、予め定めた所定温度を超えていると判定された場合、次のステップ515に進む。
ステップ515において、設定値は、変更不可の状態となる。したがって、設定値は、現在、既に取得されている設定値がそのまま使用され、当該設定値に対応する当選判定テーブルが、そのまま当選抽選手段110の乱数抽選の当選判定テーブルとして使用される。そして、当該設定変更判断処理が終了する。
前記ステップ513において、設定変更手段130による設定変更処理が実施されていないと判定された場合、ステップ511の前に戻る。
(作用)
本実施の形態は、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定温度以下の場合に限って、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更を可能としている。このため、予め定めた所定温度を、遊技機10の電源投入直後のCPUの温度(すなわち、CPUの温度が電源投入からの時間経過により上昇する前の低い温度、具体的には、例えば、60℃)付近に設定することにより、電源投入直後しか設定変更することができないようにすることができる。
具体的には、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更スイッチ131の操作が有効となる。
これにより、電源投入から時間が経過して、CPUの温度が予め定めた所定の温度を超えた営業時間中には、設定変更スイッチ131を操作しても、その操作が有効とならず、設定変更をすることができない。したがって、電源を投入して、しばらく時間が経過して、CPUの温度が所定の温度を超えている営業時間中に不正に設定変更スイッチ131を操作しても、抽選確率の高い設定に変更する行為、いわゆる設定変更ゴトを防止することができる。
遊技ホールのホール管理者による設定変更作業は、1日の営業開始前の電源投入時に、実施することにより、今までの設定変更作業の手順を何ら変更することなく、実施することができる。これにより、今までの遊技機10の管理作業に新たな手間を要することなく、設定変更ゴトを簡単に防止することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、温度測定手段140の温度センサーは、制御装置20のうち、主基板23に配置した遊技制御装置21内のCPUの温度を測定していた。しかし、本実施の形態では、制御装置20のうち、サブ基板24に配置した演出制御装置22内のCPUの温度を測定しているものである。そして、このサブ基板24に配置した演出制御装置22内のCPUの温度に基づいて、設定値の変更が可能であるか否かを決定しているものである。
すなわち、サブ基板24の演出制御装置22内のCPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更を可能としているものである。
演出制御装置22のCPUは、主として液晶表示装置からなる表示装置68の動画の表示処理に使用されるものである。表示装置68の画像の高精度化、映像の高速度化により、使用されるCPUも大量のデータを高速で処理できるように高性能のものが使用されており、そのCPUから発生する熱量も大きいものとなり、サブ基板24のCPUの温度上昇が主基板23のCPUよりも大きなものとなる場合がある。このため、遊技機10の稼働状況を判断するためのパラメータとして、サブ基板24の演出制御装置22内のCPUの温度を利用しているものである。その他の構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様であって、それらの説明を省略する。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、温度測定手段140の温度センサーを、2個、設け、その2個の温度センサーの温度に基づいて、設定値の変更が可能であるか否かを決定しているものである。
具体的には、温度測定手段140は、制御装置20のうち、主基板23に配置した遊技制御装置21内のCPUの温度を測定するための第1の温度センサーと、サブ基板24に配置した演出制御装置22内のCPUの温度を測定するための第2の温度センサーとを、備えているものである。
そして、第1の温度センサーにより測定された温度と、第2の温度センサーにより測定された温度との両方の温度が、予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更を可能としているものである。すなわち、第1の温度センサーにより測定された温度と、第2の温度センサーにより測定された温度とのうち、少なくともいずれか一方の温度が、予め定めた所定の温度を超えている場合には、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更ができないように形成されているものである。
本実施の形態に係る遊技機10は、主基板23と、サブ基板24との両方のCPUの温度を観測することで、遊技の稼働状況を判断するパラメータに使用しているものである。遊技機の機種によっては、遊技制御装置21の負荷が大きくて、主基板23のCPUの温度が増加しやすいものと、種々の演出のデータ量等が膨大で、演出制御装置22の負荷が大きくて、サブ基板24のCPUの温度が増加しやすいものとの両方の遊技機10が存在する。そのような遊技機10のいずれの機種の遊技機10に対しても、遊技稼働状況を、主基板23及びサブ基板24の両方のCPUの温度で、正確に把握することができるものである。
もちろん、第1温度センサー及び第2温度センサーの温度と、設定変更との組み合わせは、上述したものに限定されるものではなく、他の組み合わせでもよいものである。具体的には、例えば、第1の温度センサーにより測定された温度と、第2の温度センサーにより測定された温度とのうち、少なくともいずれか一方の温度が、予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更を可能とするようにしてもよい。すなわち、第1の温度センサーにより測定された温度と、第2の温度センサーにより測定された温度との両方の温度が、予め定めた所定の温度を超えている場合には、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更ができないように形成してもよい。
その他の構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様であって、それらの説明を省略する。
(第4の実施の形態)
図11は、遊技機10の稼働状況と、CPUの温度との関係の概略概念図を示すものである。図11に示すグラフは、遊技機10の電源投入から電源遮断までの間に、誰も遊技をしていない無負荷状態(アイドリング状態)から、通常遊技が開始されて中程度の負荷状態となり、その後、BBゲーム又はRBゲームへ移行し、高負荷状態へ移行し、その後、高負荷状態が終了してから、中程度負荷状態の通常遊技へ移行し、その後、遊技をしていない無負荷状態(アイドリング状態)へ移動して、その後、遊技機10の電源がOFF状態となる場合のそれぞれのCPUの温度履歴の概略モデルを示すものである。
有る程度の温度幅は有するものの、各遊技稼働状況によって、CPUの温度も、室温Aから、無負荷状態温度B、中負荷状態温度C、高負荷状態温度Dへ上昇し、その後、中負荷状態温度C、無負荷状態温度B、室温Aと移行する。
上述した第1から第3までの実施の形態では、室温Aと、電源投入されて誰も遊技を行っていない無負荷状態温度(アイドリング状態)での定常状態の温度Bとの間に設定されていた。このため、ホール管理者の設定変更作業は、ホール営業終了後の設定変更においては、遊技機10の電源遮断後、CPUの温度が低下するまで待つ必要があるため、CPUの温度が大きく上昇していない時間帯である営業時間が開始される前に実施する必要があった。
それに対して、本実施の形態では、抽選確率設定手段120が定める設定値の変更の有無を判断するためのCPUの所定の温度を、電源投入されて誰も遊技を行っていない無負荷状態温度(アイドリング状態)での定常状態の温度Bと、通常遊技中の中程度の負荷状態の中負荷状態温度Cとの間に設定するものである。これにより、遊技ホールの営業時間が終了してから、CPUの温度低下までの時間を長く必要とすることなく、営業時間終了後のホール管理者による設定変更が可能となるものである。
なお、本実施の形態のように、設定値の変更可否を判断するためのCPUの所定温度を上述したように設定すると、ホール営業時間中に、設定変更が可能となる温度時間帯が発生することになる。しかし、設定変更ゴトは、遊技を全く実施せずに遊技機10に触ると不審者として目立つため、実際に遊技を行いながら、遊技に紛れて実施する可能性が高い。このため、CPUの温度は、直ぐに通常遊技中の中負荷状態の温度Cに達することになり、実質的に、設定変更ゴトの回避が可能となるものである。
その他の構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様であって、それらの説明を省略する。また、温度測定手段140の温度センサーの位置や、設定値との関係は、第2の実施の形態や、第3の実施の形態のようにしてもよい。
上述した第1〜第4の実施の形態では、CPUにおける温度測定手段140により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、設定変更手段130による抽選確率設定手段120の抽選確率の設定の変更を可能としていた。すなわち、設定値の変更の可否の判断を、CPUの所定の温度以下の場合に限っていたが、更に、設定値の変更の可否の判断を、CPUの所定の下限温度と、所定の上限温度とから決定される所定温度範囲の場合に限るように形成してもよい。すなわち、第1〜第4の実施の形態の設定値の変更の判断の条件となるCPUの所定の温度に、下限温度の制限を設けるものである。このように設定することにより、CPUの温度が所定温度(例えば、無負荷状態温度B)以下の条件に加えて、CPUの温度が所定温度(例えば、室温Aプラス15℃)以上でなければ、設定変更できなくなり、設定値の変更作業処理を、遊技ホールの営業時間開始直後若しくは営業時間終了直後に限定することが可能となる。これにより、設定値の変更処理作業をする際、CPUの温度を所定温度(例えば、室温Aプラス15℃)以上、上昇させる必要があり、深夜、或いは、休日等の誰もいない静かな遊技ホールに忍び込んで、密かに短時間で設定変更をしようとしても、電源投入からCPUの温度が所定温度に上昇するまで時間経過が必要となり、そのような不正行為を防止することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技制御手段のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、当選抽選手段のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、リールユニットの一部を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の前扉を開いた状態の外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の通常遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、当選抽選処理を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、回転リールの回転停止処理を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、設定変更判断処理を示すフローである。 本発明の第4の実施の形態であって、遊技機の稼働状況と、CPUの温度との関係を示す概略概念図である。
符号の説明
3 上扉 4 下扉
5 正面開口部 10 遊技機
11 筐体 12 表示窓
13 図柄表示窓 14 前扉
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 25 演出データ記憶手段
26 演出制御手段 27 遊技制御手段
30 スタートスイッチ 31 変動表示開始手段
32 払い出し口 33 払い出し皿
40 回転リール 41 図柄表示手段
42 リールテープ 43 左側回転リール
44 中央回転リール 45 右側回転リール
46 インデックス検知装置 47 インデックス
48 回転ドラム 49 支持板
50 ストップスイッチ 51 変動表示停止手段
60 リールユニット 61 図柄
62 モータードライバ 63 駆動モーター
64 ステッピングモーター 65 貯留払い出し手段
66 報知手段 67 スピーカー
68 表示装置 69 報知ランプ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 BBゲーム制御手段 91 特定導入遊技制御手段
100 RBゲーム制御手段 101 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 当選乱数発生手段
112 当選乱数抽出手段 113 当選判定テーブル記憶手段
114 当選判定手段 120 抽選確率設定手段
130 設定変更手段 131 設定変更スイッチ
132 設定変更キー挿入口 140 温度測定手段

Claims (2)

  1. 中央演算処理装置を用いた制御装置を用いて、遊技環境を設定し、かつ遊技を行わせる遊技機であって、
    所定の抽選確率に基づいて当選か否かの抽選を行う当選抽選手段と、
    遊技環境の設定として、前記当選抽選手段の抽選確率を段階的に設定するための抽選確率設定手段と、
    前記抽選確率設定手段の段階的に定めた抽選確率の設定を変更するための設定変更手段と、
    前記中央処理演算装置の温度を測定するための温度測定手段とを備え、
    前記中央処理演算装置における前記温度測定手段により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、前記設定変更手段による前記抽選確率設定手段の抽選確率の設定の変更を可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、
    正面側に開口する正面開口部を有する筐体と、
    前記筐体の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とを備え、
    前記設定変更手段は、
    前記筐体内部に配置して、操作により、段階的に定めた抽選確率の設定を変更可能とするための設定変更スイッチを備え、
    前記中央処理演算装置における前記温度測定手段により測定された温度が予め定めた所定の温度以下の場合に限って、前記設定変更スイッチの操作を有効とすることができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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