JP2010148229A - ハーフブリッジインバータおよび3相ブリッジインバータ - Google Patents

ハーフブリッジインバータおよび3相ブリッジインバータ Download PDF

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孝 築野
Kenichi Sawada
研一 澤田
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Mitsuru Matsukawa
満 松川
Yoshibumi Minowa
義文 蓑輪
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只雄 長瀬
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Abstract

【課題】より小型で、高密度実装が可能であり、インバータスイッチングに伴うノイズの発生を低減し、ノイズに対する耐量が高いハーフブリッジインバータや3相ブリッジインバータを、コストの上昇を招くことなく提供する。
【解決手段】表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、表面の端子配列が、第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスとを組み合わせ、第1のFETデバイスのドレインを正極側電線に、第2のFETデバイスのソースを負極側電線に接続し、併せて各冷却フィンの電位を固定しているハーフブリッジインバータおよび3相ブリッジインバータ。
【選択図】図1

Description

本発明はハーフブリッジインバータおよび3相ブリッジインバータに関し、特に2種類のFETデバイスを用いたハーフブリッジインバータおよび3相ブリッジインバータに関する。
トランジスタを使用したインバータは、誘導加熱装置、可変速駆動装置、スイッチング機器等に適切な交流電源を供給する手段として広く用いられている。
ここで、従来のトランジスタを使用したインバータの一例として、FETデバイス(電界効果型半導体素子)を用いたインバータの典型的なものを図10に示し説明する。図10は、従来のハーフブリッジインバータの回路の要部を示す図である。図10において、10は電源の正極側電線であり、20は電源の負極側電線であり、30は出力線である。また、11は、表面にゲートGとドレインDとソースSとがこの順に並び、裏側の放熱面にドレイン電位(以下、「D電位」とも言う)を持ったデバイス構造のFETデバイス(以下、このタイプのFETデバイスを「第1のFETデバイス」ともいう)15を用いた上アームであり、21は前記と同じFETデバイスを用いた下アームである。
さらに、50は上アーム11側の第1のFETデバイス15に設けられた冷却フィンであり、60は下アーム21側の第1のFETデバイス15に設けられた冷却フィンである。なお、図10においては、上アーム11と下アーム21につき、点線で囲んで範囲を示しているが、他の図面においては、図面が煩雑になることを避けるために、前記の点線の記載は省略している。
このように、従来のハーフブリッジインバータにおいては、図10に示すように、第1のFETデバイス15を2個用いている。そして、正極側電線10は上アーム11のドレインDに、負極側電線20は下アーム21のソースSに、出力線30は上アーム11のソースSと下アーム21のドレインDに接続されている。
そして、上アーム11と下アーム21のゲートGに、図示しない制御回路から所定のタイミングで交互に電圧が印加されることにより、上アーム11の開閉と、下アーム21の開閉とが交互に行われて、図示しない負荷側に交流を発生させるように構成されている。
このように、従来のハーフブリッジインバータにおいては、冷却フィンを上下アーム11、21各々のFETデバイスに設ける(50、60の計2個)必要があり、各々の冷却フィンに冷却用ファンを取り付けた構造となるため、冷却器が大きくなり、インバータが大型化するという問題があった。
また、下アーム21に設けられた冷却フィン60は上アーム11と下アーム21との接続箇所に配置されているため、上下アーム11、21のゲートGの開閉動作、即ちインバータスイッチング動作により、冷却フィン60の電位は、正極と同じになったり負極と同じになったりして、大きく変動し、その結果、冷却フィン60から放射電波(以下、「ノイズ」ともいう)の発生、即ちエミッション(Emission)が起こる。そのため、例えばシールド材で囲む等の措置を施して放射電波をシールドする等のノイズ対策を施すことが必要となるが、冷却の関係もあり完全なシールドを行うことは困難であり、ノイズに対する耐量、即ちイミュニティ(Immunity)耐量が低く、ノイズによる誤作動等の危険性があった。
さらに、主回路と、上アーム11と下アーム21のゲートGの開閉を制御する制御回路とが混触構造となるため、設計や製造が複雑化して、装置の小型化を阻害すると共にコストの上昇を招いていた。
次に、従来のインバータの別の一例を図11に示し説明する。図11は、従来の3相ブリッジインバータの回路の要部を示す図である。図11において、31、32、33は出力線であり、55は冷却フィンである。
図11に示すように、この3相ブリッジインバータは、上下アーム11、21の双方に第1のFETデバイス15が用いられた組を3組有している。そして、各々の組の上アーム11のドレインDはいずれも正極側電線10に接続されている一方、下アーム21のソースSは、いずれも負極側電線20に接続されている。そして、各組の上アーム11のソースSと下アーム21のドレインDに、お互いに独立した出力線31、32、33が接続されている。
そして、3組の上アーム11と下アーム21の各ゲートGに、図示しない制御回路から相互に1/3ずつタイミングをずらして所定の電圧が印加されることにより、各組の上アーム11と下アーム21が交互に開閉されて、これにより3本の出力線31、32、33に3相交流を発生させるように構成されている。
このように、従来の3相ブリッジインバータにおいては、正極(P極)側の3個の各上アーム11は放熱面のD電位を共通としているため、3個の各上アーム11側のFETデバイス15に設けられる冷却フィンを共通化することができる(1個の冷却フィン55)。しかし、負極(N極)側の3個の各下アーム21は放熱面のD電位が各組において異なるため、3個の各下アーム21側のFETデバイス15に設けられる冷却フィンは個別に設けることが必要となり(3個の冷却フィン62、63、64)、前記と合わせ合計4個の冷却フィンが必要となる。このため、冷却用ファン取付け構造が複雑になり、3相ブリッジインバータが大型化するという問題があった。
そして、ハーフブリッジインバータの場合と同様に、上アーム11と下アーム21のゲートの開閉動作、即ちインバータスイッチング動作により、3個の冷却フィン62、63、64の電位が変動するため、各冷却フィン62、63、64からノイズが発生し、ノイズ対策を施すことが必要となるが、冷却の関係もあり完全なシールドを行うことは困難であり、イミュニティ耐量が低く、ノイズによる誤作動等の危険性があった。
また、ハーフブリッジインバータの場合と同じく、主回路と各ゲートGの開閉を制御する制御回路が混触構造となるため、設計や製造が複雑化して、装置の小型化を阻害すると共にコストの上昇を招いていた。
上記した従来のハーフブリッジインバータや3相ブリッジインバータにおける問題点を解決するために、例えば、電位が変動しない側の半導体スイッチ素子のコレクタ面(上記のドレインに相当)を、冷却用フィンを備えた冷却体に直接接合し、変動する側の半導体スイッチ素子のコレクタ面は絶縁物を介して同じ冷却体に熱的に接合し、この際冷却体を共通とする発明や、低インピーダンスで結合されている別個の冷却体とするトランジスタインバータの発明等が提案されている(特許文献1)。
特開2000−260937号公報
しかしながら、近年、より小型で高性能かつより安価なインバータを望むユーザーの要請は益々厳しくなってきており、前記した従来技術のインバータではこの要請に応えきれない状況となっている。
そこで、本発明は、より小型で、高密度実装が可能であり、インバータスイッチングに伴うノイズの発生を低減し、ノイズに対する耐量が高いハーフブリッジインバータや3相ブリッジインバータを、コストの上昇を招くことなく提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決することを目的としてなされたものであり、以下、各請求項の発明を説明する。
請求項1に記載の発明は、
表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
を組み合わせたハーフブリッジインバータであって、
前記第1のFETデバイスのドレインを正極側電線に接続し、併せて冷却フィンの電位を固定し、
前記第2のFETデバイスのソースを負極側電線に接続し、併せて冷却フィンの電位を固定していることを特徴とするハーフブリッジインバータである。
本請求項の発明においては、従来のように、上下各アームのFETデバイスとして、表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスを2個用いるのではなく、正極側電線に接続されるFETデバイスとして第1のFETデバイスを用いる一方、負極側電線に接続されるFETデバイスとして、表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート側に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスを用いている。
そして、第1のFETデバイスでは、ドレインを正極側電線に接続して正極(P極)電位をデバイス放熱面電位(D電位)とし、第2のFETデバイスでは、ソースを負極側電線に接続して負極(N極)電位をデバイス放熱面電位(S電位)として、各々の電位を固定している。そのため、インバータスイッチング動作時におけるエミッションを低減することができる。
エミッションを小さくすることにより、ノイズ対策が容易となり、イミュニティ耐量を高めることができるため、より小型で高性能なハーフブリッジインバータを低コストで提供することができる。
なお、回路的には、第1のFETデバイスのソースと第2のFETデバイスのドレインが接続され、さらにこの接続箇所に出力線が出力され、さらに第1のFETデバイスを正極側電線に接続し、第2のFETデバイスを負極側電線に接続させるようにすればよいため、これらの回路を設計し、実際に製作するに際して、主回路と制御回路の絶縁、分離がし易くなり、この面からもデバイスのエミッションが小さく、イミュニティ耐性が高い、優れた性能のハーフブリッジインバータを提供することができる。
請求項2に記載の発明は、
表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
を組み合わせたハーフブリッジインバータであって、
前記第2のFETデバイスのドレインは正極側電線に、前記第1のFETデバイスのソースは負極側電線に接続され、
さらに、前記第2のFETデバイスのソースと前記第1のFETデバイスのドレインは共に、2個のFETデバイス共通の冷却フィンに接続されている
ことを特徴とするハーフブリッジインバータである。
本請求項の発明においては、第1のFETデバイスと第2のFETデバイスを組み合わせ、正極側電線に接続されるFETデバイスとして第2のFETデバイスを用い、負極側電線に接続されるFETデバイスとして第1のFETデバイスを用いている。そして、第2のFETデバイスのドレインを正極側電線に、第1のFETデバイスのソースを負極側電線に接続することにより、上下アームデバイスの放熱面を共通化して、第2のFETデバイスのデバイス放熱面電位(S電位)と第1のFETデバイスのデバイス放熱面電位(D電位)とを同一電位(インバータ出力電位)とし、共通の1つの冷却フィンに接続している。そのため、冷却用ファンの取付け機構や冷却構造を簡略化することができる。
そして、このような端子配列とすることにより、高電位主回路側(パワー回路正極、負極およびインバータ出力)と低電位制御回路側(インバータゲートドライブ)とに分離可能なブリッジ構造とすることができ、インバータスイッチング動作時におけるエミッションを小さくして、イミュニティ耐量を高くすることができる。
また、第2のFETデバイスのソースと第1のFETデバイスのドレインは共に共通の冷却フィンに接続されており、この冷却フィンから出力線を取出すことにより、基板パターン配線による平面配線構造(2次元構造インバータ)から空中の空間スペースに配線を引き出した立体配線構造(3次元構造インバータ)を実現することが可能となるため、ハーフブリッジインバータの高密度化、小型化を図ることができる。
さらに、主回路と制御回路の絶縁、分離もし易く、回路の作成も容易となるため、これらの面からも優れたハーフブリッジインバータを提供することができる。
請求項3に記載の発明は、
表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
を組み合わせた3相ブリッジインバータであって、
各組とも、
前記第1のFETデバイスのドレインを正極側電線に接続し、併せて3個の第1のFETデバイスは冷却フィンを共通のものとしてその電位を固定し、
前記第2のFETデバイスのソースを負極側電線に接続し、併せて3個の第2のFETデバイスは冷却フィンを共通のものとしてその電位を固定していることを特徴とする3相ブリッジインバータである。
本請求項の発明においては、冷却フィンを共通のものとしてその電位を固定しているため、請求項1の発明と同じく正極側と負極側の2個の冷却フィンで充分であり、インバータスイッチング動作時におけるエミッションを低減することが出来る。
エミッションを小さくすることにより、ノイズ対策が容易となり、イミュニティ耐量を高めることができるため、エミッションが小さく、イミュニティ耐性が高い、より小型で高性能な3相ブリッジインバータを低コストで提供することができる。
請求項4に記載の発明は、
表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
を組み合わせた3相ブリッジインバータであって、
各組とも、
前記第2のFETデバイスのドレインは正極側電線に、前記第1のFETデバイスのソースは負極側電線に接続され、
さらに前記第2のFETデバイスのソースと前記第1のFETデバイスのドレインは共に、2個のFETデバイス共通の冷却フィンに接続されていることを特徴とする3相ブリッジインバータである。
本請求項の発明においては、請求項2の発明と同じく第1および第2、2つのFETデバイスの組毎に冷却フィンは1個で済む(合計3個)ため、冷却用ファン取付けを初めとして各種の構造が簡略となる。また、第2のFETデバイスのソースと第1のFETデバイスのドレインは共に共通の冷却フィンに接続されて下り、このフィンから出力線を取出すことにより、3次元回路構造を実現することができ、出力パターンの削減も図れるため、立体構造のインバータとして、高密度化、小型化することができる。また、回路の設計、敷設等も容易となる。この結果、より小型で高性能な3相ブリッジインバータを低コストで提供することができる。
本発明により、より小型化した、高密度実装が可能であり、インバータスイッチングに伴うノイズの発生を低減し、ノイズに対する耐量が高いハーフブリッジインバータや3相ブリッジインバータを、コストの上昇を招くことなく提供することができる。
以下、本発明をその最良の実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
(FETデバイス)
最初に、本発明を実施の形態に基づいて説明するのに先立ち、各実施の形態で使用する2種のFETデバイスを、図1を参照しつつ説明する。図1において、15は第1のFETデバイスであり、25は第2のFETデバイスである。図1の(1)は第1のFETデバイス15を表側から見た図およびA方向に矢視した図であり、(2)は第2のFETデバイスを表側から見た図およびA方向に矢視した図である。
第1のFETデバイス15は、表面の端子配列が左側からゲートG、ドレインD、ソースSの順であり、また矢視Aで示す裏側の放熱面はドレインDと絶縁されていない構造となっている。また、第2のFETデバイス25は、表面の端子配列が左側からドレインD、ソースS、ゲートGの順であり、また矢視Aで示す裏側の放熱面はソースSと絶縁されていない構造となっている。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータについて図面を参照しつつ説明する。第1の実施の形態は、前記第1のFETデバイスと第2のFETデバイスを用い、冷却フィンは2個あるが何れの冷却フィンの電位も固定されているハーフブリッジインバータに関する。
図2は、第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの要部の回路図である。図2において、11は第1のFETデバイス15を用いた上アーム、22は第2のFETデバイス25を用いた下アームであり、50は正極側電線10に接続された上アーム側の冷却フィンであり、61は負極側電線20に接続された下アーム22側の冷却フィンである。
第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの場合、冷却フィンは上アーム11と下アーム22に各1個ずつ必要であること、および上アーム11側の冷却フィン50が正極側電線10に接続されている点では、従来のハーフブリッジインバータ(図10)と同じである。
しかしながら、第1の実施の形態のハーフブリッジインバータでは、下アーム22側の冷却フィン61は負極側電線に接続されて、冷却フィン61の電位は常に負極と同じに固定されている。そのため、インバータスイッチング動作時におけるエミッションを低減することができる。エミッションを小さくすることにより、ノイズ対策が容易となり、イミュニティ耐量を高めることができるため、より小型で高性能なハーフブリッジインバータを提供することができる。
図3に、第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの基本パターン構成を、図4に基本構成イメージを示す。図3および図4において、19は正極側のパターン(配線)であり、29は負極側のパターンであり、39は出力側回路のパターンであり、70は制御回路のパターンであり、80は基板であり、81は基板80の貫通孔内に設けられた負極パターン(パターン29と同電位)である。
図3および図4に示すように、このハーフブリッジインバータでは、基板80の上左側に正極側のパターン19を、下左側に負極側のパターン29を形成し、さらに負極側のパターン29は貫通孔内の負極パターン81を介して基板80の上にある下アーム22に設けられた冷却フィン61と接続されている。また、制御回路のパターン70と出力側回路のパターン39は図上各々基板80の上右側と下右側に形成されている。
このように、第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータでは、主回路と制御回路が別々の位置に形成されているため、回路相互の電磁気的な影響の排除が容易となり、回路の設計、製造も容易となり、この面からも小型化、低コスト化に寄与する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータについて図面を参照しつつ説明する。第2の実施の形態は、上アームと下アームの接続箇所に、上下のアーム共通の冷却フィンを1個設けたハーフブリッジインバータに関する。
図5は、第2の実施の形態のハーフブリッジインバータの要部の回路図である。図5において、12は第2のFETデバイス25を用いた上アームであり、21は第1のFETデバイス15を用いた下アームである。56は上アーム12と下アーム21共通の冷却フィンであり、上アーム12の第2のFETデバイス25のソースと下アーム21の第1のFETデバイス15のドレインに接続されている。
第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータにおいて、上アーム12のソースと下アーム21のドレインに冷却フィンが接続されているため電位が固定されず、この冷却フィン56から電波が放射される点は、従来のハーフブリッジインバータ(図10)と同じである。
しかしながら、第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータでは、冷却フィン56から出力線(ハーフブリッジインバータ)30を直接引き出すことにより3次元回路構造とすることが出来るため、出力パターンの削減を図ることが可能となり、ハーフブリッジインバータを平面構造から立体構造にすることができ、高密度化が可能となり、ひいては装置の小型化に寄与することとなる。
また、上アーム12と下アーム21の冷却フィン56は共通となるため、冷却フィンは1個で済む。このため、冷却用ファン取付け、発生電波のシールドをも含めて構造が簡単、製造が容易となり、この面からも装置の小型化、低コスト化につながる。
図6に、第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの基本パターン構成を、図7に基本構成イメージを示す。図6と図7において、30はハーフブリッジインバータの出力線であり、38は冷却フィン56に付設された出力端子である。
図7に示す様に、このハーフブリッジインバータでは、基板80の上右側に正極側のパターン19を、下右側に負極側のパターン29を形成し、制御回路のパターン70は基板80の下左側に、出力端子38は上アーム12と下アーム21共通の冷却フィン56に接続され、さらに基板80の上方かつ左側に設けられている。
このように、第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータでは、主回路と制御回路が別々の位置に形成されているため、回路の設計、製造も容易となり、この面からも小型化、低コスト化に寄与する。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る3相ブリッジインバータについて図面を参照しつつ説明する。第3の実施の形態は、前記第1の実施の形態とハーフブリッジインバータと3相ブリッジインバータという相違はあるが、第1の実施の形態と同様に上アーム側、下アーム側の何れの冷却フィンも電位が固定されている3相ブリッジインバータに関する。
図8は、第3の実施の形態の3相ブリッジインバータの要部の回路図である。図8において、31、32、33は各々3組の出力線であり、65は3個の下アーム22共通の冷却フィンである。第3の実施の形態に係る3相ブリッジインバータの場合、3個の上アーム11側の冷却フィン55が共通化され、かつ正極側電線に接続されている点は、従来の3相ブリッジインバータ(図11)と同じである。
しかしながら、3個の下アーム22側の冷却フィン65が共通化され、負極側電線に接続されている点では、従来の3相ブリッジインバータとは相違する。このため、上下冷却フィンの合計個数が減った(4個→2個)こともあり、冷却フィンの取付けが容易となり装置の小型化にも繋がる。また、冷却フィン65の電位は常に負極と同じ、即ち一定であるため、電波の放射が少なくなり、その結果FETデバイスのエミッションが小さくなり、イミュニティ耐量も高くなり、装置の高性能化に寄与する。
なお、第3の実施の形態に係る3相ブリッジインバータの基本パターン構成と基本構成イメージは、本質的には図3と図4に示す第1の実施の形態に係るものと同じであるため、それらを図示して説明することは省略する。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る3相ブリッジインバータについて図面を参照しつつ説明する。第4の実施の形態は、前記第2の実施の形態とハーフブリッジインバータと3相ブリッジインバータという相違はあるが、第2の実施の形態と同様に上アームと下アームの接続箇所に、上下のアーム共通の冷却フィンを設けている3相ブリッジインバータに関する。
図9は、第4の実施の形態に係る3相ブリッジインバータの要部の回路図である。図9において、57、58、59は各々3組の上下アーム12、21共通の冷却フィンである。第4の実施の形態に係る3相ブリッジインバータは、各組の上下アーム12、21の冷却フィン57、58、59が各々の組で共通化されているため、その取付けのみならず冷却ファンの取付け、発生した電波のシールド措置等も簡単かつ容易となり、装置の小型化、低コスト化にも繋がる。
なお、第4の実施の形態に係る3相ブリッジインバータの基本パターン構成と基本構成イメージは、本質的には図6と図7に示す第2の実施の形態に係るものと同じであるため、それらを図示して説明することは省略する。
以上、各実施の形態におけるインバータでは、トランジスタとしてFETデバイスを用いているが、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等、他の半導体素子であっても良い。
本発明に係るハーフブリッジインバータまたは3相ブリッジインバータに用いる第1のFETデバイスおよび第2のFETデバイスを表側から見た図である。 本発明の第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの要部の回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの基本パターン構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの基本構成イメージを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの要部の回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの基本パターン構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るハーフブリッジインバータの基本構成イメージを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る3相ブリッジインバータの要部の回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る3相ブリッジインバータの要部の回路図である。 従来技術のハーフブリッジインバータの回路図である。 従来技術の3相ブリッジインバータの回路図である。
符号の説明
10 正極側電線
11、12 上アーム
15 第1のFETデバイス
19 正極側のパターン
20 負極側電線
21、22 下アーム
25 第2のFETデバイス
29 負極側のパターン
30、31、32、33 出力線
38 出力端子
39 出力側回路のパターン
50、55、56、57、58、59、
60、61、62、63、64、65 冷却フィン
70 制御回路のパターン
80 基板
81 負極パターン

Claims (4)

  1. 表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
    表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
    を組み合わせたハーフブリッジインバータであって、
    前記第1のFETデバイスのドレインを正極側電線に接続し、併せて冷却フィンの電位を固定し、
    前記第2のFETデバイスのソースを負極側電線に接続し、併せて冷却フィンの電位を固定していることを特徴とするハーフブリッジインバータ。
  2. 表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
    表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
    を組み合わせたハーフブリッジインバータであって、
    前記第2のFETデバイスのドレインは正極側電線に、前記第1のFETデバイスのソースは負極側電線に接続され、
    さらに、前記第2のFETデバイスのソースと前記第1のFETデバイスのドレインは共に、2個のFETデバイス共通の冷却フィンに接続されている
    ことを特徴とするハーフブリッジインバータ。
  3. 表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
    表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
    を組み合わせた3相ブリッジインバータであって、
    各組とも、
    前記第1のFETデバイスのドレインを正極側電線に接続し、併せて3個の第1のFETデバイスは冷却フィンを共通のものとしてその電位を固定し、
    前記第2のFETデバイスのソースを負極側電線に接続し、併せて3個の第2のFETデバイスは冷却フィンを共通のものとしてその電位を固定していることを特徴とする3相ブリッジインバータ。
  4. 表面の端子配列が、いずれか一方の側からゲート、ドレイン、ソースの順であり、裏側の放熱面がドレインと絶縁されていない構造を有する第1のFETデバイスと、
    表面の端子配列が、前記第1のFETデバイスにおけるゲート位置に対応する側からドレイン、ソース、ゲートの順であり、裏側の放熱面がソースと絶縁されていない構造を有する第2のFETデバイスと
    を組み合わせた3相ブリッジインバータであって、
    各組とも、
    前記第2のFETデバイスのドレインは正極側電線に、前記第1のFETデバイスのソースは負極側電線に接続され、
    さらに前記第2のFETデバイスのソースと前記第1のFETデバイスのドレインは共に、2個のFETデバイス共通の冷却フィンに接続されていることを特徴とする3相ブリッジインバータ。
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