JP2010147067A - 電磁機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】コア中脚部に設けたボビンをステーを介してケースに固定する構造を備えた電磁機器につき、コアで発生する振動の伝播を抑制すること。
【解決手段】リアクトル1は、中脚部2aを有するコア2と、中脚部2aに設けられたボビン3と、ボビン3に設けられたコイル4と、コア2、ボビン3及びコイル4を収容するケース5とを備える。中脚部2aは、軸方向の中間位置P1にて分割されてギャップ7cを含む。ボビン3は、中脚部2aを内包すると共にコイル4が装着される筒部3aを含み、筒部3aの内側には、ギャップ7cに嵌り、分割された中脚部2aに接合される接合部3bを含む。ボビン3の筒部3aには、ステー10が設けられ、ステー10の先端部がケース5に固定されることにより、コア2、ボビン3及びコイル4がステー10を介してケース5に固定され、コア2が、ケース5に対して隙間Gaを介して非接触に支持される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、コアとボビンとコイルを備えたリアクトル、チョークコイル及びトランスなどの電磁機器に関する。
従来、この種の電磁機器の一例として、電気自動車のモータ駆動回路に使用されるリアクトルが知られている。このリアクトルは、誘導リアクタンスを利用して電気の変圧を行うものであり、コアとボビンとコイルを備えて構成される。リアクトルは、スイッチング回路に組み込まれて使用され、オン・オフを繰り返すことにより、オン時にコイルに蓄えられたエネルギーをオフ時に逆起電力として発生させて高電圧を取り出すようになっている。
ここで、上記のようなリアクトルでは、電磁吸引力、磁歪による作用力の方向とリアクトルの固有振動モード方向が一致すると共振現象によりコアが大きく変形し、振動が発生することがあった。このコア振動がケースから車体を介して車室内のユーザーにノイズとして伝播する懸念があった。このため、コアで発生する振動がケースへ伝播するのを防止する必要があった。そこで、リアクトル等の電磁機器からの振動伝播を抑制する技術について、例えば、下記の特許文献1及び2に記載されている。
特許文献1に記載の電磁機器は、図12に示すように、軸方向に連接配置された2つの柱状のフェライトコア51,52と、各コア51,52の中脚部51a,52aに巻回されたコイル53,54と、両コア51,52を上方に載置した端子台(ケース)55と、ケース55に設けられ、各コイル53,54と電気的に接続された端子56とを備える。そして、両コア51,52が、ケース55と非接触になり、両コア51,52の軸方向が実装面に対して垂直になるように、両コア51,52をケース55の上方にて支持する支持体57を設け、両コア51,52とケース55との対向間に空隙部58を設けている。支持体57の一端は、2つのコア51,52の連接部に接続される。
特許文献2に記載の電磁機器は、コイルが巻回されるリアクトル本体(コア)と、コアを収容するために一方面が開放され収容凹部を有する筐体(ケース)とを備える。そして、図13に示すように、コア61には、収容凹部内にて、コア61がケースから浮くようにするために、そのコア61を支持する支持部材62が設けられる。ここで、コア61は、両端にそれぞれ位置する湾曲部61aと、両湾曲部61aの間に位置する直線部61bとを含み、全体として環状に形成される。コア61は、湾曲部61aの端面と、直線部61bの端面との対向部に保持プレート63が挿入されたギャップ領域が規定される。直線部61bは、中央領域にて二分割され、両分割片の対向部に、支持部材62の保持プレート62aが挟まれる。支持部材62は、直線部61bの中央領域を保持プレート62aにより保持するように構成される。コア61の中央領域を支持部材62により支持するのは、コア61のギャップ領域で発生する振動が、この中央領域にて相殺されることで最も小さくなるからである。
特開2001−230122号公報 特開2008−117898号公報
ところで、電磁機器として、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたボビンと、ボビンに設けられたコイルと、コア、ボビン及びコイルを収容するケースとを備えた特定構造のものがある。このような特定構造の電磁機器については、それに合わせて最適な振動対策を行う必要がある。
ところが、特許文献1に記載の電磁機器では、2つのコア51,52を軸方向に連接配置したので、各コア51,52のそれぞれで振動が発生するおそれがある。また、各コア51,52は、中脚部51a,52a1の中間部で振動が最も小さく、中脚部51a,52aの両端分部で振動が最も大きくなる。このため、両コア51,52の連接部で振動が最も大きくなる懸念があった。しかも、この連接部に支持体57が接続されることから、連接部の振動が支持体57を介してケース55に伝わるおそれがあった。一方、特許文献2には、コア61からの振動伝播を抑制する技術が記載されているが、コア61が中脚部を含む構造とはなっていない。
そこで、この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、コアの中脚部に設けたボビンをステーを介してケースに固定する構造を備えた電磁機器につき、コアで発生する振動の伝播を抑制することを可能とした電磁機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたボビンと、ボビンに設けられたコイルと、コア、ボビン及びコイルを収容するケースとを備えた電磁機器において、ボビンの一部が中脚部の中間位置に固定され、ボビンにステーが設けられ、ステーの先端部がケースに固定されることにより、コア、ボビン及びコイルがステーを介してケースに固定され、コアが、ケースに対して隙間を介して非接触に支持されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、電磁機器の作動時には、共振現象によりコアが変形して振動することがある。このとき、コアの中脚部の中間位置が、振動変位の最も小さい「振動の節」となる。そして、この「振動の節」となる中脚部の中間位置を利用して、その部位にボビンの一部が接合される。そして、ボビンに設けられるステーの先端部がケースに固定されることにより、コア、ボビン及びコイルがステーを介してケースに固定され、コアが、ケースに対して隙間を介して非接触に支持される。従って、中脚部からボビン及びステーを介してケースに伝わる振動が最小限に抑えられる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたボビンと、ボビンに設けられたコイルと、コア、ボビン及びコイルを収容するケースとを備えた電磁機器において、中脚部は、軸方向の中間位置にて分割されてギャップを含み、ボビンは、中脚部を内包すると共にコイルが装着される筒部を含み、筒部の内側には、ギャップに嵌り、分割された中脚部に接合される接合部を含み、ボビンの筒部にステーが設けられ、ステーの先端部がケースに固定されることにより、コア、ボビン及びコイルがステーを介してケースに固定され、コアが、ケースに対して隙間を介して非接触に支持されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、電磁機器の作動時には、共振現象によりコアが変形して振動することがある。このとき、コアの中脚部の中間位置が、振動変位の最も小さい「振動の節」となる。そして、この「振動の節」となる中脚部の中間位置を利用して、その中間位置にて中脚部のギャップにボビンの接合部が接合される。そして、ボビンの筒部に設けられるステーの先端部がケースに固定されることにより、コア、ボビン及びコイルがステーを介してケースに固定され、コアが、ケースに対して隙間を介して非接触に支持される。従って、中脚部からボビン及びステーを介してケースに伝わる振動が最小限に抑えられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ボビンは、接合部でのみ中脚部に接合され、筒部は中脚部に対し非接合であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、ボビンは、その筒部が中脚部に対して非接合であることから、中脚部の中間位置以外の部分の振動がボビンに伝わることがない。
請求項1に記載の発明によれば、コアの中脚部に設けたボビンをステーを介してケースに固定する構造を備えた電磁機器につき、コアで発生する振動の伝播を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、コアの中脚部に設けたボビンをステーを介してケースに固定する構造を備えた電磁機器につき、コアで発生する振動の伝播を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に比べ、中脚部からボビンへの振動の伝達を確実に抑えることができ、コアで発生する振動の伝播を確実に抑制することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の電磁機器をリアクトルに具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態のリアクトル1を斜視図により示す。図2に、リアクトル1を分解斜視図により示す。図3に、ケース5を省略して、コア2、ボビン3及びコイル4を一部破断して斜視図により示す。図4に、リアクトル1を図1のA−A面に沿った断面図により概略的に示す。図5に、図4の鎖線四角S1の中を拡大断面図により示す。
図1,2,4に示すように、このリアクトル1は、コア2と、コア2に設けられたボビン3と、ボビン3に設けられたコイル4と、コア2、ボビン3及びコイル4を収容するケース5とを備える。
ケース5は、有底箱形をなして上端が開口している。ケース5は、底壁5aと側壁5bを含む。ケース5の側壁5bの下辺部には、相対向する位置に4つの取付用ブラケット5cが形成される。これらブラケット5cは、リアクトル1を車体等に取り付けるために使用される。ケース5の側壁5bの上辺部には、相対向する位置に一対のコア固定用ブラケット5dが形成される。これらブラケット5dの上面には、ネジ穴5eが形成される。
図3,4に示すように、コア2は、中心にて柱状をなす中脚部2aと、中脚部2aの周囲を一部を除いて囲む側壁部2bと、中脚部2a及び側壁部2bの上下両端をそれぞれ覆う上壁部2c及び下壁部2dとを含む。コア2は、複数のピース6A〜6Fを互いに組み合わせることで構成される。各ピース6A〜6Fは、等方性材料である圧粉磁心により構成される。中脚部2aは、軸方向にて複数に分割されて複数のギャップ7a〜7eを含む。そのうちの一つが、中脚部2aの軸方向の中間に位置する中央ギャップ7cとなっている。
図3〜5に示すように、ボビン3は、中脚部2aを内包すると共に、コイル4が装着される筒部3aを含む。この筒部3aの内側には、中央ギャップ7cとその下のギャップ7dに嵌り、分割された中脚部2aの各ピース6C〜6Eに接合される接合部3b,3cが形成される。中脚部2aのその他のギャップ7a,7b,7eには、ギャップ板9が嵌められ、そのギャップ板9を介して中脚部2aの各ピース6A,6B,6C,6E,6Fが互いに接合される。ボビン3は、上下2つのピース8A,8Bを互いに組み合わせることで構成される。各ピース8A,8Bは、非磁性で電気絶縁性の高いPPS等の樹脂やセラミック等により構成される。コイル4は、中脚部2aを中心に中脚部2a、側壁部2b、上壁部2c及び下壁部2dの間に配置される。このようにコア2、ボビン3及びコイル4を一体に組み付けるには、コア2の各ピース6A〜6Fとボビン3の各ピース8A,8Bを順番に積み上げながら、接合部3b,3c及びギャップ板9を介してコア2の各ピース6A〜6Fを互いに接着する。図4,5に示すように、ボビン3は、接合部3b,3cでのみ中脚部2aに接合され、筒部3aは中脚部2aに対し非接合となっている。つまり、筒部3aと中脚部2aとの間には微小な隙間が設けられる。この積み上げの途中で、ボビン3の筒部3aにコイル4が装着される。コイル4からは、2本の端子4aが上方へ起立して設けられる。図1に示すように、これら端子4aは、ケース5の上端から上方へ突出して設けられる。
図4に示すように、ボビン3の筒部3aの上端部外周には、相対向する位置に一対のステー10が設けられる。各ステー10は、金属より形成され、ボビン3の筒部3aの上端部に一体成形される。各ステー10は、断面L字形をなし、先端部には、ボルト11が挿通されるばか孔10aが形成される。そして、図1,2に示すように、各ステー10の先端部が、ボルト11を介してコア固定用ブラケット5dに固定されることにより、コア2、ボビン3及びコイル4がステー9を介してケース5に固定されるようになっている。この固定状態において、図4に示すように、コア2が、ケース5に対して隙間Gaを介して非接触に支持される。この隙間Gaには、コイル4やコア2の放熱性を確保するために図示しない樹脂注入(ポッティング)が施される。
ここで、上記したリアクトル1は、主にハイブリッドシステムにて電圧を昇圧するための昇圧用DC/DCコンバータとして用いられる。このリアクトル1は、ケース5の取付用ブラケット5cを介して車体に固定される。図6に、このリアクトル1が適用されるハイブリッドシステムを電気回路図により示す。このシステムは、一対のジェネレータ31,32と、各ジェネレータ31,32への通電をそれぞれ制御する一対のインバータ33,34と、各インバータ33,34へ電流を供給するDC/DCコンバータ35と、バッテリ36を含む電源回路37とから構成される。各インバータ33,34は、複数のトランジスタにより構成される。この実施形態のリアクトル1は、DC/DCコンバータ35にて、一対のトランジスタ38,39と、コンデンサ40との間に接続される。このハイブリッドシステムにおいて、リアクトル1は電源回路37の電圧を昇圧して各インバータ33,34に安定供給するように機能する。
上記システムにおいて、リアクトル1が通電によりオン・オフを繰り返されることにより、オン時にコイル4に蓄えられたエネルギーがオフ時に逆起電力として発生して高電圧が取り出される。このとき、リアクトル1では、図4に矢印で示すように、電磁吸引力や磁歪が発生する。そして、これら電磁吸引力、磁歪による作用力の方向とリアクトル1の固有振動モードの方向が一致すると、共振現象によりコア2が図5の矢印の方向に変形して振動が発生する。図7,8に、図3においてコア2を矢印Fの方向から見たときのコア2の振動イメージを解析図により示す。図7,8から、コア2の振動は、コア2の外周寄り部位で大きく、中心部位で小さいことが分かる。すなわち、コア2の側壁部2b、上壁部2c及び下壁部2dでは振動が大きく、この部分2b〜2dが変位の大きい「振動の腹」となる。一方、コア2の中脚部2aでは振動が小さく、この中脚部2aの中間位置P1が変位の小さい「振動の節」となる。
そこで、この実施形態のリアクトル1では、振動変位の小さい「振動の節」となる中脚部2aを利用して、その中脚部2aの中間位置P1(中央ギャップ7cの位置)にて、コア2がボビン3の接合部3bに接合され、そのボビン3がステー10及びボルト11を介してケース5のコア固定用ブラケット5dに固定されるようになっている。この固定状態において、コア2がケース5に対して隙間Gaを介して非接触に設けられる。
以上説明したこの実施形態のリアクトル1によれば、通電による作動時に、コア2に共振現象による振動が発生することがある。このとき、コア2の中脚部2aの中間位置P1(中央ギャップ7cの位置)が、コア2の振動変位の最も小さい「振動の節」となる。そして、この「振動の節」となる中脚部2aの中間位置P1を利用して、その中間位置P1にて中脚部2aの中央ギャップ7cにボビン3の一部である接合部3bが接合される。そして、ボビン3の筒部3aに設けられるステー10がボルト11によりケース5に固定されることにより、コア2、ボビン3及びコイル4がステー10及びボルト11を介してケース5に固定され、コア2が、ケース5に対して隙間Gaを介して非接触に支持される。従って、コア2の中脚部2aからボビン3及びステー10を介してケース5に伝わる振動が最小限に抑えられる。この結果、リアクトル1の作動時にコア2で振動が発生しても、その振動の車体への伝播を抑制することができる。このため、コア2の振動がケース5から車体を介して車室内のユーザーにノイズとして伝播することを抑えることができる。
この実施形態では、図5に示すように、ボビン3の筒部3aが中脚部2に対して非接合であることから、中脚部2aの中間位置P1以外の部分の振動がボビン3に伝わることがない。この意味で、中脚部2aからボビン3への振動の伝達を確実に抑えることができ、コア2で発生する振動の伝播を確実に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の電磁機器をリアクトルに具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態において、前記第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
図9に、この実施形態のリアクトル21を斜視図により示す。図10に、リアクトル21を分解斜視図により示す。図11に、リアクトル21を図9のB−B面に沿った断面図により示す。この実施形態では、コア2等の固定構造の点で第1実施形態と構成が異なる。
図10,11に示すように、この実施形態では、ケース5の底壁5aの内側中央には、支柱5fが上方へ突設される。ケース5の側壁5bの上辺部には、相対向する位置に一対のコア固定用ブラケット5gが形成される。これらブラケット5gの上面にはネジ穴5hが形成される。
図11に示すように、コア2は、複数のピース6A〜6Dを互いに組み合わせることで構成される。各ピース6A〜6Dは、等方性材料である圧粉磁心により構成される。中脚部2aには、軸方向に貫通孔12が形成される。
図11に示すように、ボビン3は、その中央に位置するボス部3eと、リブ部3fを介してボス部3eにつながる外筒部3gとを含む。コイル4は、この外筒部3gに装着される。ボビン3のボス部3eは、コア2の中脚部2aの貫通孔12に嵌め込まれる。この状態で、中脚部2aを中心に中脚部2a、側壁部2b、上壁部2c及び下壁部2dの間に、ボビン3に装着されたコイル4が配置される。このようにコア2、ボビン3及びコイル4を一体に組み付けるには、コア2の各ピース6A〜6Dとボビン3の各ピース8A,8Bを順番に積み上げながら接着する。この積み上げの途中で、ボビン3の外筒部3gにコイル4が装着される。
図11に示すように、ボス部3eの孔3hには、その孔3hの下側からケース5の支柱5fが嵌め入れられ、支柱5fの先端がコア2の中脚部2aの中間位置P1まで延びている。ボス部3eの孔3hの上部には、円筒状のカラー13が嵌め着けられる。カラー13は、非磁性のアルミ等により構成され、ボス部3eに対して一体成形される。カラー13の下端は、孔3hの中で支柱5fの先端から離れている。
そして、図9〜11に示すように、コア2の上側には、横長なステー14が配置される。このステー14は、その中央にてカラー13のネジ孔13aに螺合されたボルト15によりコア2に固定される。また、このステー14の両端部がボルト16によりケース5のコア固定用ブラケット5gのネジ孔5hに螺合されることで、コア2、ボビン3及びコイル4がステー14及びボルト15,16を介してケース5に固定される。この固定状態において、図11に示すように、コア2は、支柱5f以外の部分では、ケース5と所定の隙間Gaを介して非接触に設けられる。この隙間Gaには、コイル4やコア2の放熱性を確保するために図示しない樹脂注入(ポッティング)が施される。
以上説明したこの実施形態のリアクトル21によれば、「振動の節」となる中脚部2aの中間位置P1を含む中脚部2aの中心部分を利用して、その部位にて、コア2がボビン3及びコイル4と共に、カラー13、ボルト15、ステー14及びボルト16を介してケース5のコア固定用ブラケット5gに締め付けられる。また、コア2が、支柱5c以外の部分でケース5に対して隙間Gaを介して非接触に設けられる。従って、中脚部2aからステー14に伝わる振動は比較的小さくなり、結果としてコア2からケース5に伝わる振動が低減される。この結果、リアクトル1の作動時にコア2で振動が発生しても、その振動の車体への伝播を低減することができる。このため、コア2の振動がケース5から車体を介して車室内のユーザーに伝播するノイズを低減することができる。
この実施形態では、ボス部3eの孔3hの上部にカラー13が嵌め着けられ、ボルト15がカラー13のネジ孔13aに締め付けられる。従って、ボビン3のボス部3aの代わりに、カラー13がボルト15の締め付け力を直に受けることとなる。このため、ボビン3のボス部3eがボルト15の締め付け力により変形したり、破損したりすることを防止することができる。つまり、ボビン3のボス部3eをボルト15の締め付け力から保護することができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
(1)前記第1実施形態では、コア2等を一対のステー10を用いてケース5に固定するように構成したが、3つ又は4つのステーを用いてコア等をケースに固定するように構成することもできる。
(2)前記第2実施形態では、ボビン3のボス部3eにカラー13を設けたが、ボビンを高強度材料により形成することで、カラーを省略して、ボビンのボス部にボルトを直接締め付けるように構成することもできる。
第1実施形態に係り、リアクトルを示す斜視図。 第1実施形態に係り、リアクトルを示す分解斜視図。 第1実施形態に係り、ケースを省略して、コア、ボビン及びコイルを一部破断して示す斜視図。 第1実施形態に係り、リアクトルを概略的に示す図1のA−A面に沿った断面図。 第1実施形態に係り、図4の鎖線四角の中を示す拡大断面図。 第1実施形態に係り、リアクトルが適用されるハイブリッドシステムを示す電気回路図。 第1実施形態に係り、コアの振動イメージを示す解析図。 第1実施形態に係り、コアの振動イメージを示す解析図。 第2実施形態に係り、リアクトルを示す斜視図。 第2実施形態に係り、リアクトルを示す分解斜視図。 第2実施形態に係り、リアクトルを示す図9のB−B面に沿った断面図。 従来例に係り、電磁機器を示す断面図。 従来例に係り、電磁機器のコア等を示す斜視図。
符号の説明
1 リアクトル
2 コア
2a 中脚部
3 ボビン
3a 筒部
3b 接合部
4 コイル
5 ケース
7a〜7e ギャップ
7c 中央ギャップ
10 ステー
11 ボルト

Claims (3)

  1. 中脚部を有するコアと、前記コアの中脚部に設けられたボビンと、前記ボビンに設けられたコイルと、前記コア、前記ボビン及び前記コイルを収容するケースとを備えた電磁機器において、
    前記ボビンの一部が前記中脚部の中間位置に固定され、
    前記ボビンにステーが設けられ、
    前記ステーの先端部が前記ケースに固定されることにより、前記コア、前記ボビン及び前記コイルが前記ステーを介して前記ケースに固定され、前記コアが、前記ケースに対して隙間を介して非接触に支持されることを特徴とする電磁機器。
  2. 中脚部を有するコアと、前記コアの中脚部に設けられたボビンと、前記ボビンに設けられたコイルと、前記コア、前記ボビン及び前記コイルを収容するケースとを備えた電磁機器において、
    前記中脚部は、軸方向の中間位置にて分割されてギャップを含み、
    前記ボビンは、前記中脚部を内包すると共に前記コイルが装着される筒部を含み、前記筒部の内側には、前記ギャップに嵌り、前記分割された中脚部に接合される接合部を含み、
    前記ボビンの筒部にステーが設けられ、
    前記ステーの先端部が前記ケースに固定されることにより、前記コア、前記ボビン及び前記コイルが前記ステーを介して前記ケースに固定され、前記コアが、前記ケースに対して隙間を介して非接触に支持されることを特徴とする電磁機器。
  3. 前記ボビンは、前記接合部でのみ前記中脚部に接合され、前記筒部は前記中脚部に対し非接合であることを特徴とする請求項2に記載の電磁機器。
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