JP2010146684A - 媒体搬送機構及び媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を保持する保持部や媒体自体を損傷や破損させることなく、保持部に保持された媒体を容易に取り外すことが可能な媒体搬送機構及び媒体処理装置を提供する。
【解決手段】板状の媒体に設けられた孔の内周または外周と係合する係合位置と媒体とは係合しない非係合位置に移動可能な保持部141〜143と、保持部141〜143を係合位置もしくは非係合位置に移動する保持機構とを備え、媒体を搬送する搬送アーム36を備えた媒体搬送装置であって、移動すると保持機構と係合し、保持部141〜143を非係合位置の方向へ移動させる操作ボタン部201aと伝達部201bとからなるリリースボタン201を備えている。
【選択図】図21

Description

本発明は、CDあるいはDVDなどの板状の媒体を搬送する媒体搬送機構及び媒体処理装置に関する。
近年、多数枚のブランクCDやDVDなどの媒体にデータの書き込みを行うディスクダビング装置、データの書き込みとレーベル印刷を行って媒体を制作して発行可能なCD/DVDパブリッシャーなどの媒体処理装置が用いられつつある。この種の媒体処理装置としては、媒体へデータを書き込むドライブ、媒体のレーベル面に印刷を施すプリンター及びこれらドライブやプリンターに対して媒体を保持して搬送する媒体搬送機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−202379号公報
ところで、上記媒体処理装置において、例えば、停電や電源プラグの外れなどの何らかの予期せぬ原因によって停止した状態では、媒体搬送機構が媒体を保持した状態で停止することがある。
このようなときに、ユーザーが媒体搬送機構に保持されている媒体を取り外すと、媒体搬送機構における媒体の保持部あるいは媒体自体を損傷させたり破損させたりしてしまうおそれがある。
本発明の目的は、媒体を保持する保持部あるいは媒体自体を損傷または破損させることなく、保持部に保持された媒体を容易に取り外すことが可能な媒体搬送機構及び媒体処理装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の媒体搬送機構は、板状の媒体に設けられた孔の内周または外周と係合する係合位置と前記媒体とは係合しない非係合位置に移動可能な保持部と、
前記保持部を前記係合位置もしくは前記非係合位置に移動する移動手段とを備え、前記媒体を搬送する搬送アームを備えた媒体搬送装置であって、
移動すると前記移動手段と係合し、前記保持部を前記非係合位置の方向へ移動させる保持解除機構を備えていることを特徴とする。
この構成の媒体搬送機構によれば、移動すると移動手段と係合し、保持部を非係合位置の方向へ移動させる保持解除機構を備えているので、保持部に保持されている媒体の保持状態を解除させることができる。
これにより、媒体搬送機構に保持されている媒体を無理に取り外すことにより生じるおそれのある保持部あるいは媒体自体の損傷や破損などを確実に防止しつつ、保持されている媒体を容易に取り外すことができる。
本発明の媒体搬送機構において、前記保持解除機構の操作部は、支持機構によって支持された前記搬送アームの基部側に設けられていることが好ましい。
この構成の媒体搬送機構によれば、操作部が支持機構によって支持された搬送アームの基部側に設けられているので、操作部を移動させる際に支持箇所を中心として搬送アームに作用する回転モーメントを極力小さくして搬送アームの支持箇所における負荷を抑えることができる。
本発明の媒体搬送機構において、前記搬送アームは、待機位置から突出して前記保持部によって保持する前記媒体の直下に貼り付いた前記媒体を側方へ押圧して分離する分離機構を備え、
前記分離機構は、前記保持解除機構が前記保持部を前記非係合位置の方向へ移動させると、前記保持解除機構により前記待機位置へ戻されることが好ましい。
この構成の媒体搬送機構によれば、保持解除機構によって保持部による媒体の保持が解除される際に、分離機構が待機位置へ戻されるので、搬送アームから外された媒体を、分離機構に引っ掛かるような不具合なく取り外すことができる。
本発明の媒体処理装置は、上記の何れかの本発明の媒体搬送機構を備えていることを特徴とする。
この構成の媒体処理装置によれば、搬送アームの保持部に保持されている媒体の保持状態を解除させることができる媒体搬送機構を備えているので、例えば、停電や電源プラグの外れなどの何らかの原因によって停止し、媒体搬送機構が媒体を保持して停止した状態で、ユーザーが媒体搬送機構に保持されている媒体を取り外したとしても、媒体搬送機構における媒体の保持部を損傷や破損させるような不具合をなくすことができる。
本発明の媒体処理装置において、前記媒体搬送機構が配設された開口部を有する本体と、前記開口部を開閉する開閉扉とを備え、前記保持解除機構の前記操作部は、前記搬送アームにおける前記本体の開口部側に配置されていることが好ましい。
この構成の媒体処理装置によれば、操作部が搬送アームにおける本体の開口部側に配置されているので、開閉扉を開けた状態で、操作部を容易に操作することができる。つまり、ユーザーによる操作性を高めることができ、より容易に媒体を搬送アームから取り外すことができる。
本発明の媒体処理装置において、前記保持部によって保持されている前記媒体の解除時における前記操作部の移動方向が、前記本体の開口部側であることが好ましい。
この構成の媒体処理装置によれば、保持部によって保持されている媒体の解除時における操作部の移動方向が本体の開口部側であるので、開口部側から操作部を手前に引き寄せることにより、搬送アームの保持部に保持されている媒体を容易に取り外すことができるとともに、単に押下する場合のように、意図せずに押下してしまうような不具合がなく、誤操作を防止することができる。
以下、本発明に係る媒体搬送機構及び媒体処理装置の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態では、媒体処理装置としてのディスクパブリッシャーを例示して説明する。
図1は各部を閉状態としたパブリッシャー(媒体処理装置)の外観斜視図、図2は各部を開状態としたパブリッシャーの外観斜視図、図3はパブリッシャーのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図4はパブリッシャーに設置されたレーベルプリンター部分の斜視図である。
図1に示すように、パブリッシャー1は、例えばCDやDVD等の円板状の媒体(情報記録媒体)へのデータの書き込みや媒体のレーベル面への印刷を行う媒体処理装置であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側左端部には、表示ランプ、操作ボタン等が配列された操作面5が設けられており、また、ケース2の下端には、下方に突出するように載置用の脚部6が左右両側に設けられている。左右の脚部6の間位置には引出機構7が設けられている。
正面視右側の開閉扉3は、図2に示すように、パブリッシャー1の前面側の開口部8を開閉するもので、例えば未使用(ブランク)の媒体Mを開口部8を介してセットする時、あるいは作成済みの媒体Mを、開口部8を介して取り出すときに、開閉する扉である。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンター11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダー13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
図2及び図3に示すように、パブリッシャー1のケース2の内部には、データ書き込み処理が行われていない複数枚(例えば50枚)の未使用の媒体Mをスタック可能な媒体保管部としての媒体スタッカー21と、複数枚(例えば50枚)の未使用の媒体Mあるいは作成済み媒体Mが保管される媒体保管部としての媒体スタッカー22とが保管される媒体Mの中心軸線が同一となるように上下に配置されている。媒体スタッカー21及び媒体スタッカー22は、それぞれ所定位置に対して着脱自在である。
上側の媒体スタッカー21は、左右一対の円弧状の枠板24,25を備えており、これにより、媒体Mを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能な構成をなしている。媒体スタッカー21に媒体Mを収容あるいは補充する作業は、開閉扉3を開けて媒体スタッカー21を取り出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側の媒体スタッカー22も同一構造となっており、左右一対の円弧状の枠板27,28を備え、これによって、媒体Mを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能なスタッカーが構成されている。
図3に示すように、媒体スタッカー21及び媒体スタッカー22の後側には、媒体搬送機構31が配置されている。媒体搬送機構31は、本体フレーム30とシャーシ32の天板33との間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35を有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降及び旋回可能な状態で支持されている。搬送アーム36は、駆動モーター37によって垂直ガイド軸35に沿って昇降可能であるとともに、垂直ガイド軸35を中心に左右に旋回可能である。
上下のスタッカー21,22及び媒体搬送機構31の側方の後方の部位には、上下に積層された2つの媒体ドライブ41が配置され、これら媒体ドライブ41の下側にレーベルプリンター11の後述するキャリッジ62が移動可能に配置されている。
媒体ドライブ41は、媒体Mへのデータ書き込み位置と媒体Mの受け取り受け渡しを行う媒体受け渡し位置との間を移動可能な媒体トレイ41aをそれぞれ有している。
また、レーベルプリンター11は、媒体Mのレーベル面へのレーベル印刷可能な印刷位置と媒体Mの受け取り受け渡しを行う媒体受け渡し位置との間を移動可能な媒体トレイ45を有している。
図3では、上下の媒体ドライブ41の媒体トレイ41aが手前に引き出されて媒体受け渡し位置にある状態及び下側のレーベルプリンター11の媒体トレイ45が手前側の媒体受け渡し位置にある状態が示されている。また、レーベルプリンター11はインクジェットプリンターであり、インク供給機構60として各色(本実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダー13に前方から装着されている。
ここで、媒体スタッカー21の左右一対の枠板24,25の間及び媒体スタッカー22の左右一対の枠板27,28の間には、媒体搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下の媒体スタッカー21と媒体スタッカー22との間には、媒体搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、媒体スタッカー22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、両媒体トレイ41aを媒体ドライブ41に押し込むと、媒体搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、媒体受け渡し位置にある媒体トレイ45にアクセス可能となっている。
媒体搬送機構31の搬送アーム36は、両媒体トレイ41aをデータ書き込み位置に位置させ、媒体トレイ45を奥側の印刷位置に位置させた状態で、媒体トレイ45の高さ位置よりもさらに下側まで下降可能となっている。そして、媒体トレイ45の媒体受け渡し位置の下方には、搬送アーム36がこの位置まで下降してリリースした媒体Mが通過するガイド穴であって、後述する媒体スタッカー(別体スタッカー)が装着されるガイド穴65が形成されている。
図2及び図3に示すように、引出機構7は、本体フレーム30の下側に、本体フレーム30から引き出して開いたり、収納して閉じたりすることが可能な引出トレイ70を有している。引出トレイ70には、スタッカー部71が下方に凹んで設けられている。引出トレイ70が収納位置(閉位置)にあるとき、スタッカー部71は、ガイド穴65の下方に位置し、スタッカー部71の中心部は、受け渡し位置にある両媒体トレイ41aと媒体トレイ45の中心軸線が同一となるように位置されている。このスタッカー部71は、ガイド穴65を介して投入される媒体Mを受け入れ、この媒体Mを比較的少量(例えば5枚〜10枚程度)だけ収容する。スタッカー部71は、媒体Mを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能となっている。
収納状態にある引出トレイ70のスタッカー部71及びガイド穴65には、スタッカー部71よりも媒体Mの収容量が多い媒体スタッカー(別体スタッカー)72が着脱可能となっている(図3参照)。この媒体スタッカー72も、一対の円弧状の枠板73,74を備えており、これによって、媒体Mを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で複数枚(例えば50枚)収容可能となっている。一対の円弧状の枠板73,74の間には、媒体搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、一方の枠板74の上部には着脱時にユーザーによって把持される取っ手75が設けられている。
そして、媒体スタッカー72を取り付けた状態とすれば、下側の媒体スタッカー22から未使用の媒体Mを取り出し、媒体ドライブ41およびレーベルプリンター11でデータ記録および印刷を行った後に、媒体スタッカー72に収容することができる。
また、例えば、上側の媒体スタッカー21および下側の媒体スタッカー22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用の媒体Mを装填し、下側の媒体スタッカー22の全枚数(50枚)の媒体Mを順次処理して媒体スタッカー72に収容し、次に、上側の媒体スタッカー21の全枚数(50枚)の媒体Mを順次処理して、空となった下側の媒体スタッカー22に収容する。このようにして、上側の媒体スタッカー21および下側の媒体スタッカー22の最大収容枚数(50枚+50枚)の媒体Mを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、媒体スタッカー72を取り外した状態とすれば、上側の媒体スタッカー21あるいは下側の媒体スタッカー22から未使用の媒体Mを取り出し、媒体ドライブ41及びレーベルプリンター11でデータ記録及び印刷を行った後に、収納状態にある引出トレイ70のスタッカー部71に収容することができる。
これにより、その後、引出トレイ70を引き出すことでスタッカー部71から処理が完了した媒体Mを取り出すことができる。つまり、媒体Mへの処理中であっても、開閉扉3を閉じたまま、処理が完了した媒体Mから順に1枚ずつあるいは複数枚ずつ取り出すことができる(外部排出モード)。
ここで、媒体搬送機構31の搬送アーム36の昇降及び左右への旋回の組み合わせ動作によって、媒体Mは、媒体スタッカー21、媒体スタッカー22、引出トレイ70のスタッカー部71(または媒体スタッカー72)、各媒体ドライブ41の媒体トレイ41a及びレーベルプリンター11の媒体トレイ45間で適宜搬送される。
図4に示すように、レーベルプリンター11はインク吐出用のノズル(図示省略)を備えたインクジェットヘッド61を有するキャリッジ62を備えており、このキャリッジ62は、キャリッジモーターの駆動力でキャリッジガイド軸に沿って水平方向に往復移動する(図示省略)。
レーベルプリンター11は、インクカートリッジ12が装着されるカートリッジ装着部14を有するインク供給機構60を備えている。このインク供給機構60は、縦型構造を有しており、パブリッシャー1の本体フレーム30上に立設されて鉛直方向に配設されている。このインク供給機構60には、可撓性を有するインク供給チューブ63の一端が接続されており、このインク供給チューブ63の他端は、キャリッジ62に接続されている。
そして、インク供給機構60に装着されるインクカートリッジ12のインクは、インク供給チューブ63を介してキャリッジ62に供給され、このキャリッジ62に設けられたダンパユニット及び背圧調整ユニット(図示省略)を経てインクジェットヘッド61に供給されインクノズル(図示省略)から吐出される。
なお、インク供給機構60には、その上部に主部を配置するように加圧機構64が設けられており、この加圧機構64は、圧縮空気を送り出してインクカートリッジ12内を加圧し、インクカートリッジ12内のインクパックに貯留しているインクを送り出す。
また、キャリッジ62のホームポジション(図4に示す位置)における下方側には、ヘッドメンテナンス機構81が設けられている。
このヘッドメンテナンス機構81は、ホームポジションに配置されたキャリッジ62の下面に露出するインクジェットヘッド61のインクノズルを覆うヘッドキャップ82と、インクジェットヘッド61のヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってヘッドキャップ82に排出されたインクを吸引する廃インク吸引ポンプ83とを備えている。
そして、このヘッドメンテナンス機構81の廃インク吸引ポンプ83によって吸引されたインクは、チューブ84を介して、廃インク吸収タンク85へ送り込まれる。
この廃インク吸収タンク85は、ケース86内に図示しない吸収材を配設したもので、その上面は、複数の通気孔87を有するカバー88によって覆われている。
なお、ヘッドメンテナンス機構81の下方には、廃インク吸収タンク85の一部である廃インク受け部89が設けられ、ヘッドメンテナンス機構81から滴下したインクを受け止め、吸収材によって吸収するようになっている。
(媒体搬送機構)
図5は媒体搬送機構を示す斜視図、図6は媒体搬送機構の一部の斜視図である。
図5に示すように、媒体搬送機構31は、垂直に取り付けられているシャーシ32を備え、ベース72に取り付けられている水平支持板部34とシャーシ32の天板33との間に、垂直ガイド軸35が取り付けられている。そして、この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降可能かつ旋回可能な状態で支持されている。
図6に示すように、搬送アーム36の昇降機構は、駆動源である昇降用の駆動モーター37を備えており、この駆動モーター37の回転が、この駆動モーター37の出力軸に取り付けたピニオン97及び伝達歯車98を介して駆動側プーリ101に伝達されるようになっている。駆動側プーリ101は、シャーシ32の上端近傍位置において、水平な回転軸を中心として回転自在に支持されている。シャーシ32の下端近傍位置には、同じく水平な回転軸を中心として回転自在で従動側プーリ103が支持されており、これら駆動側プーリ101及び従動側プーリ103の間にタイミングベルト104が架け渡されている。このタイミングベルト104の左右のベルト部分の一方には、搬送アーム36の基部が連結されている。
したがって、駆動モーター37を駆動すると、タイミングベルト104が上下方向に移動し、そこに取り付けられている搬送アーム36が垂直ガイド軸35に沿って昇降する。
図5に示すように、搬送アーム36の旋回機構は、駆動源である旋回用の駆動モーター105を備えており、この駆動モーター105の出力軸にはピニオン(図示省略)が取り付けられており、このピニオンの回転が、伝達歯車107を備えた減速歯車列を介して、扇形の最終段歯車109に伝達されるようになっている。扇形の最終段歯車109は、垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回可能である。また、この最終段歯車109には、搬送アーム36の昇降機構の構成部品が組み付けられているシャーシ32が搭載されている。駆動モーター105を駆動すると、扇形の最終段歯車109が左右に旋回するので、ここに搭載されているシャーシ32が一体となって垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。この結果、シャーシ32に搭載されている昇降機構によって保持されている搬送アーム36が垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。
(搬送アームの内部機構)
次に、搬送アーム36の内部機構について説明する。
図7は、搬送アームの内部構造を示す斜視図、図8は媒体を保持した搬送アームの下面側から視た平面図、図9は搬送アームの保持部における断面図、図10は搬送アームの保持部に設けられた媒体ガイドの斜視図、図11は搬送アームの保持部に設けられた媒体ガイドの平面図、図12は保持機構を説明するアームベースの平面図、図13は保持機構の斜視図、図14は保持機構の拡大平面図、図15から図17は旋回板及び保持部の動きを説明するそれぞれ平面図、図18は保持部を説明する保持部の断面図、図19は蹴落とし機構を示すアームベースの平面図、図20は保持部を断面視した搬送アームの正面図である。
図7に示すように、搬送アーム36は、平面視矩形状の細長いアームベース125aと、このアームベース125aの上に被せた同一輪郭形状のアームケース125bとを備えている。また、アームベース125aには媒体Mを保持するための保持機構部130、蹴落とし機構131及び媒体検出機構200が組み込まれており、これら保持機構部130、蹴落とし機構131及び媒体検出機構200がアームケース125bによって覆い隠されている。
図8及び図9に示すように、アームベース125aの先端近傍における下面部分は、媒体Mを保持する保持機構132であって、この保持機構132には、媒体ガイド133が設けられている。
図10及び図11にも示すように、この媒体ガイド133は、その中心が、媒体Mのピックアップ中心と一致されたもので、アームベース125aの下面側に固定される固定板部134の中心に、下方へ突出するガイド部135を有している。このガイド部135は、媒体Mの中心孔Maよりも僅かに小径に形成された円筒状の基端部135aと、この基端部135aから下方へ向かって次第に窄まる円錐形状に形成されたガイド面部135bとを有している。そして、この媒体ガイド133は、媒体Mに対して近接することにより、媒体Mの中心孔Maに挿入され、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbがガイド面部135bに接触すると、媒体Mの中心位置がガイド面部135bによって媒体ガイド133の中心位置に調心され、媒体Mの中心孔Maが基端部135aに案内されて、媒体Mの中心孔Maに基端部135aが挿通される。
なお、この媒体ガイド133には、3つの窓部133aが形成されており、これら窓部133a内の空間で、保持機構部130の後述する3本の保持部141〜143及び蹴落とし機構(分離機構)131のキックレバー182の作用片183が出没可能である。
保持機構部130は、図10及び図11に示すように、同一円上において等角度(120°)間隔で配置された3本の円柱状の保持部141〜143を備えており、これらの保持部141〜143は、アームベース125aの先端部に形成された円形穴125cから下方に垂直に突出され、それぞれ媒体ガイド133の窓部133aの内側に配置されている。これら3本の保持部141〜143は、媒体ガイド133によって基端部135aに案内された媒体Mの中心孔Maに挿入し、半径方向外方に押し広がり、媒体ガイド133の窓部133aから突出することにより、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに当接して媒体Mを保持する。
つまり、保持部141〜143は、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbから離間した非係合位置と媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに当接する係合位置に移動する。
各保持部141〜143は、これらより大径の支持ピン151〜153の下端に取り付けられている。各支持ピン151〜153は、アームベース125aの円形穴125cを貫通してその上側に延び、アームベース125aの上面に配置されている3枚の旋回板161〜163にそれぞれ固定されている。アームベース125aには、その円形穴125cを取り囲む状態で同一円上に等角度間隔で旋回中心軸171〜173が垂直に固定されており、各旋回板161〜163は、これらの旋回中心軸171〜173を中心として旋回可能な状態で支持されている。
図12から図14に示すように、各旋回板161〜163は、アームベース125aに沿って、その円形穴125cのほぼ円周方向に沿って前方(上面視反時計回り方向)側に延びる前方腕部161a〜163aと、円形穴125cのほぼ円周方向に沿って後方(上面視時計回り方向)側に延びる後方腕部161b〜163bと、旋回中心から円形穴125cの内側に突出している支持腕161c〜163cとを備えている。支持腕161c〜163cの先端部の裏面に、それぞれ支持ピン151〜153が垂直に固定されている。
旋回板161の後方腕部161bには、円形穴125cの略径方向に沿う長孔161dが形成されており、この長孔161dには、旋回板163の前方腕部163aの後端で下方へ突設されたスライドピン163fがスライド可能に挿通されている。
また、旋回板163の後方腕部163bの先端には、円形穴125cの略径方向に沿うスライド面163eが形成されており、このスライド面163eには、旋回板162の前方腕部162aの前端部が接触しないように設定されている。また、旋回板162の後方腕部162bの先端には、円形穴125cの略径方向に沿うスライド面162eが形成されており、このスライド面162eには、旋回板161の前方腕部161aの前端部が摺接可能とされている。ここで、旋回板161の長穴161d及び旋回板162,163のスライド面162e,163eは、各旋回板161〜163が同一方向に旋回するように設定された凹状の湾曲形状に形成されている。
旋回板161の後方腕部161bと旋回板162の後方腕部162bとの間、旋回板162の後方腕部162bと旋回板163の後方腕部163bとの間及び旋回板163の後方腕部163bと旋回板161の後方腕部161bとの間には、それぞれ引っ張りコイルばね(付勢部材)174が架け渡されている。そして、これら引っ張りコイルばね174の引っ張り力によって、旋回板161〜163はガタ付くことなく保持されると共に、各旋回板161〜163に対して図14において矢印R1で示す方向(保持部141〜143を広げる方向)の付勢力が加わっている。
図14の状態では、各旋回板161〜163の支持腕161c〜163cの先端に取り付けられている保持部141〜143の外接円は、媒体Mの中心孔Maの内径より大きな径となっている。この状態において、一枚の旋回板161を矢印R2で示す方向に旋回すると、これに連動して、他の二枚の旋回板162,163も同一方向に旋回する。この結果、旋回板161〜163の支持腕161c〜163cが円形穴125cの中心に向けて移動し、これらの先端部に取り付けられている保持部141〜143が媒体Mの中心孔Maに挿入可能な状態まで狭められる。
この状態で保持部141〜143を媒体Mの中心孔Maに挿入し、しかる後に、旋回板161〜163を逆方向R1に旋回すると、保持部141〜143が半径方向の外側に押し広げられる。この結果、それら保持部141〜143が媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに押し付けられ、媒体Mが保持された状態になる。
図12に示すように、旋回板161には、支持腕161cとは反対側から延在する操作腕161gが形成されている。この操作腕161gの先端部には、リンク175の一方の腕部175aの先端が回転自在の状態で連結されている。リンク175は、その中間部を中心としてアームベース125aに回動可能に支持されており、反対側の腕部175bの先端部は電磁ソレノイド176の作動ロッド176aに連結されている。電磁ソレノイド176は、オフ状態において、その作動ロッド176aが内蔵のばねのばね力によって突出状態とされる。
この状態で電磁ソレノイド176をオンに切り替えると、作動ロッド176aが、内蔵ばね力に逆らって引き込まれ、リンク175が旋回し、旋回板161がR2方向に旋回する。すると、図15に示すように、旋回板162の後方腕部162bのスライド面162eが旋回板161の前方腕部161aの先端に摺接するとともに、旋回板161の後方腕部161bの長穴161dの内面が旋回板163の前方腕部163aのスライドピン163fに摺接する。これにより、旋回板162のスライド面162eが旋回板161の前方腕部161aの先端に摺接して円形穴125cの径方向外方へスライドすることにより旋回板162がR2方向に旋回し、また、旋回板163の前方腕部163aのスライドピン163fに旋回板161の後方腕部161bの長穴161dの内面が摺接して旋回板163の前方腕部163aが円形穴125cの中心方向へスライドすることにより旋回板163もR2方向に旋回する。
このように、旋回板161がR2方向に旋回すると、この旋回板161のR2方向への旋回力が他の旋回板162,163に伝達され、図16に示すように、旋回板162,163もR2方向に旋回し、旋回板161〜163の支持腕161c〜163cに設けられた保持部141〜143が媒体Mの中心孔Maよりも十分に小さな外接円内に配置され、媒体Mの中心孔Maに挿入可能な状態まで狭められる。
この状態で、電磁ソレノイド176をオフに切り替えると、作動ロッド176aが内蔵のばねのばね力によって突出され、リンク175が旋回する。すると、リンク175の旋回運動が旋回板161に伝わり、この旋回板161がR1方向に旋回する。これに連動して他の二枚の旋回板162,163は、引っ張りコイルばね174の引っ張り力によって、それぞれの後方腕部162b,163bが円形穴125cの中心方向へ引っ張られ、これにより、これら旋回板162,163も旋回板161と同様にR1方向に旋回する。この結果、図17に示すように、保持部141〜143が押し広げられ、保持部141〜143が媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに押し付けられ、媒体Mが保持された状態になる。
このとき、旋回板161に対して旋回板162,163は、引っ張りコイルばね174の引っ張り力によってR1方向に独立して旋回されるので、各保持部141〜143も、それぞれ独立して半径方向外方へ移動して媒体Mの中心孔Maの内周面Mbへ押し付けられることとなる。
図18に示すように、3本の保持部141〜143は、支持ピン151〜153の下端から突出した円柱状のピン141a〜143aと、このピン141a〜143aを同心状態で取り囲んでいるゴムなどからなる弾性円筒141b〜143bとを備えている。そして、これら3本の保持部141〜143は、下方への突出長さlの寸法が、保持する媒体Mの厚さt1の寸法以下とされている。この突出長さlは、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbの厚さt2以上で環状突起部Mcの高さを含んだ媒体Mの厚さt1以下が望ましい。これにより、厚さ方向に積層状態の媒体Mを保持する際に、保持部141〜143が2枚目の媒体Mの内周面Mbに接触することなく、最上部である1枚目の媒体Mだけを保持するようになっている。
図19及び図20に示すように、搬送アーム36のアームベース125aに設けられた蹴落とし機構131は、中間部が連結点181でアームベース125aに回動可能に支持されたキックレバー182を備えている。このキックレバー182は、連結点181を境に、先端側が先端レバー部182a、後端側が後端レバー部182bとされている。先端レバー部182aには、先端で下方に屈曲され、さらに側方にL字状に屈曲された作用片183を有しており、この作用片183が、保持機構132の媒体ガイド133内に配置されている。
このキックレバー182の作用片183は、保持機構132の保持部141〜143が媒体Mを保持した状態で、その媒体Mの下方側で水平に配置されている。具体的には、厚さ方向に積層状態の媒体Mの2枚目の媒体Mの位置に配置されている。
そして、このキックレバー182は、その連結点181で図19中R3方向へ揺動すると、作用片183が媒体ガイド133の窓部133aから側方へ突出し、保持部141〜143で保持する最上部の媒体Mの下方側の2枚目の媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに当接し、2枚目の媒体Mが蹴落とされる。また、この状態からキックレバー182が逆のR4方向へ揺動すると、作用片183が媒体ガイド133内に引き込まれる。
図21に示すように、搬送アーム36には、垂直ガイド軸35による支持箇所である基部110側に、リリースボタン(保持解除機構)201が設けられている。このリリースボタン201は、搬送アーム36の外側に突出されてユーザーが手動により操作可能な操作ボタン部(操作部)201aと、この操作ボタン部201aから延びる伝達部201bとを有しており、伝達部201bの先端部が、リンク175の腕部175bが連結されたソレノイド176の作動ロッド176aの端部に連結されている。これにより、このリリースボタン201の操作ボタン部201aを押し込んで移動させることにより、突出した作動ロッド176bが押し込まれる。
また、旋回板161の操作腕161gには、キックレバー182側へ突出する連結アーム202が突出されており、この連結アーム202の先端部が、連結ピン203によってキックレバー182の先端レバー部182aに回動可能に連結されている。
次に、上記構造の媒体搬送機構31による積層された媒体Mのピックアップ動作を説明する。
例えば、媒体スタッカー21から、積層状態で収納されている媒体Mの最上部の媒体Mを保持して持ち上げる場合について説明する。
まず、搬送アーム36が媒体スタッカー21の真上の所定高さ位置に配置された状態で、保持機構部130の電磁ソレノイド176をオンする。この状態では、電磁ソレノイド176の作動ロッド176aが内蔵されたばねに逆らって引き込まれ、この動きがリンク175を介して旋回板161に伝達され、この旋回板161が図14における矢印R2方向に旋回した配置となる。これにより、残りの旋回板162,163も同一方向に旋回した配置となり、これら3枚の旋回板161〜163の支持腕161c〜163cの先端に取り付けられている保持部141〜143が相互に接近した位置に移動されて、媒体Mの中心孔Maに挿入可能な状態に窄まった状態となる。
この後、搬送アーム36の昇降用の駆動モーター37が駆動されて、搬送アーム36の下降動作が開始される。搬送アーム36が下降して最上部の媒体Mに接近すると、保持機構132の媒体ガイド133が媒体Mの中心孔Maに挿入される。ここで、媒体スタッカー21内の媒体Mの中心が、保持機構132の中心に対してずれていたとしても、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbが円錐形状のガイド面部135bに接触することにより、媒体Mの中心位置がガイド面部135bによって媒体ガイド133の中心位置に調心され、媒体Mの中心孔Maが基端部135aに案内され、媒体Mの中心孔Maに基端部135aが挿通される。
この状態で、媒体Mの中心孔Maに挿入された保持部141〜143を中心孔Maの径方向に押し広げて中心孔Maの内周面Mbに押し付ける。
具体的には、まず、電磁ソレノイド176をオフに切り替え、その作動ロッド176aが、ばねのばね力によって突出すると、作動ロッド176aに、リンク175を介して連結されている旋回板161がR1方向に旋回する。これに連動して他の二枚の旋回板162,163が、引っ張りコイルばね174の引っ張り力によって、旋回板161と同様にR1方向に旋回する。この結果、保持部141〜143が押し広げられ、保持部141〜143が媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに押し付けられ、媒体Mが保持された状態になる。
このようにして媒体Mを保持したら、保持部141〜143を径方向に押し広げた状態のままで、搬送アーム36を上昇させ、保持した媒体Mを持ち上げる。
このように、媒体Mを持ち上げるべく、搬送アーム36が上昇すると、蹴落とし機構131のキックレバー182が連結点181を中心として図19中矢印R3方向へ揺動し、作用片183が媒体ガイド133の外方へ突出される。
これにより、持ち上げる媒体Mに貼り付いて2枚目の媒体Mが持ち上げられそうになっても、キックレバー192の作用片183が2枚目の媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに当接することにより、最上部の媒体Mに貼り付いた2枚目の媒体Mを確実に蹴落として最上部の媒体Mだけを持ち上げることができる。
ここで、例えば、停電や電源プラグの外れなどの何らかの予期せぬ原因によってパブリッシャー1が停止すると、媒体搬送機構31の搬送アーム36が媒体Mを保持した状態で停止することがある。
このようなとき、本実施形態においては、ユーザーは、媒体搬送機構31の搬送アーム36に保持されている媒体Mを無理なく取り外すことができる。
具体的には、まず、パブリッシャー1の開閉扉3を開く。次いで、搬送アーム36に保持されている媒体Mを保持しながらリリースボタン201の操作ボタン部201aを押し込んで移動させる。
これにより、操作ボタン部201aの移動力が伝達部201bを介してソレノイド176の作動ロッド176bに伝わり、この作動ロッド176bが押し込まれるとともに、リンク175が、図21中矢印R5方向へ回動され、これにより、旋回板161が、図21中矢印R2方向へ回動される。
すると、この旋回板161と連動し、他の旋回板162,163が同一方向へ回動され、これにより、3枚の旋回板161〜163の支持腕161c〜163cの先端に取り付けられている保持部141〜143が相互に接近した位置に移動されて、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbから離れて、媒体Mの保持が解除される。
このように、ユーザーは、リリースボタン201の操作ボタン部201aを押し込むことにより、媒体Mを搬送アーム36から外し、この媒体Mを取り出すことができる。
ここで、搬送アーム36が媒体Mを保持して引き上げた直後の場合では、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183が媒体ガイド133の外方へ突出されているが、リリースボタン201の操作ボタン部201aの押し込みによって旋回板161が、図21中矢印R2方向へ回動されることにより、連結アーム202によってキックレバー182の先端レバー部182aが引っ張られ、図21中矢印R4方向へ回動され、作用片183が媒体ガイド133内の待機位置に引き込まれる。
これにより、搬送アーム36から外された媒体Mは、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183に引っ掛かるような不具合なく、搬送アーム36から取り外される。
以上説明したように、本実施形態によれば、手動により移動可能な操作ボタン部201aと、操作ボタン部201aの移動力を保持部141〜143に伝達し、保持部141〜143を媒体Mの中心孔Maの内周から離れる方向へ移動させる伝達部201bとからなるリリースボタン201を備えているので、ユーザーは、操作ボタン部201aを押し込んで移動させることにより、保持部141〜143に保持されている媒体Mの保持状態を解除させることができる。
そして、上記パブリッシャー1によれば、搬送アーム36の保持部141〜143に保持されている媒体Mの保持状態を解除させることができる媒体搬送機構31を備えているので、例えば、停電や電源プラグの外れなどの何らかの予期せぬ原因によって停止し、媒体搬送機構31が媒体Mを保持して停止した状態で、ユーザーが媒体搬送機構31に保持されている媒体Mを取り外したとしても、媒体搬送機構31に保持されている媒体Mを無理に取り外すことにより生じるおそれのある保持部141〜143を損傷や破損させるような不具合、あるいは媒体M自体の損傷や破損させるような不具合をなくすことができる。
特に、リリースボタン201は、操作ボタン部201aが搬送アーム36の垂直ガイド軸35などからなる支持機構による支持箇所である基部110側に設けられているので、操作ボタン部201aを移動させる際に支持箇所を中心として搬送アーム36に作用する回転モーメントを極力小さくして搬送アーム36の支持箇所における負荷を抑えることができる。
また、リリースボタン201によって保持部141〜143による媒体Mの保持が解除される際に、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183が、待機位置である媒体ガイド133内へ戻されるので、搬送アーム36から外された媒体Mを、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183に引っ掛かるような不具合を防止し,キックレバー182の作用片183を損傷や破損なく取り外すことができる。
次に、実施形態の他の例について説明する。
(変形例1)
図22に示すように、この搬送アーム36には、開閉扉3が設けられたケース2の開口部8側にリリースボタン(保持解除機構)211の操作ボタン部(操作部)211aが配置されている。この搬送アーム36では、リンク175における旋回板161の操作腕161aとの連結側の腕部175aに、上方へ立ち上げられた押圧片212が形成されている。そして、この押圧片212にリリースボタン211の操作ボタン部211aから延びた伝達部211bの先端部が当接されている。
このように構成された搬送アーム36においても、ユーザーは、媒体搬送機構31の搬送アーム36に保持されている媒体Mを無理なく取り外すことができる。
具体的には、まず、パブリッシャー1の開閉扉3を開き、次いで、搬送アーム36に保持されている媒体Mを保持しながらリリースボタン211の操作ボタン部211aを押し込む。
このようにすると、リリースボタン211の操作ボタン部211aの移動力が伝達部211bを介してリンク175の押圧片212に伝達され、これにより、リンク175が、図22中矢印R5方向へ回動され、旋回板161が、図22中矢印R2方向へ回動される。
すると、この旋回板161と連動し、他の旋回板162,163が同一方向へ回動され、これにより、これら3枚の旋回板161〜163の支持腕161c〜163cの先端に取り付けられている保持部141〜143が相互に接近した位置に移動されて、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbから離れて、媒体Mの保持が解除される。
このように、ユーザーは、リリースボタン211の操作ボタン部211aを押し込むことにより、媒体Mを搬送アーム36から外し、この媒体Mを取り出すことができる。
また、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183が媒体ガイド133の外方へ突出されている場合では、リリースボタン211の操作ボタン部211aの押し込みによって旋回板161が、図22中矢印R2方向へ回動されることにより、連結アーム202によってキックレバー182の先端レバー部182aが引っ張られ、図22中矢印R4方向へ回動され、作用片183が媒体ガイド133内の待機位置に引き込まれる。
これにより、搬送アーム36から外された媒体Mは、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183に引っ掛かるような不具合なく、搬送アーム36から取り外される。
特に、この搬送アーム36では、リリースボタン211の操作ボタン部211aが、パブリッシャー1における開閉扉3を備えたケース2の開口部8側に設けられているので、開閉扉3を開けた状態で、操作ボタン部211aを容易に操作することができる。つまり、ユーザーによる操作性を高めることができ、より容易に媒体Mを搬送アーム36から取り外すことができる。
(変形例2)
図23に示すように、この搬送アーム36には、開閉扉3が設けられたケース2の開口部8側にリリースレバー(保持解除機構)221が設けられている。このリリースレバー221には、上方へ突出する操作レバー部221aを有しており、この操作レバー部221aから側方へ向かって伝達部221bが形成されている。また、この伝達部221bの先端には、下方へ屈曲された係止片部221cが形成されており、この係止片221cは、ソレノイド176の作動ロッド176aが接続されているリンク175の腕部175bに形成された連結片175dに係止されている。また、リリースレバー221の操作レバー部221aは、搬送アーム36のアームケース125bに形成された孔部(図示略)から上方へ突出されている。
また、アームケース125bには、孔部から突出したリリースレバー221の操作レバー部221aと対向する突出片222が、パブリッシャー1の開閉扉3が設けられたケース2の開口部8側に形成されている。
このように構成された搬送アーム36においても、ユーザーは、媒体搬送機構31の搬送アーム36に保持されている媒体Mを無理なく取り外すことができる。
具体的には、まず、パブリッシャー1の開閉扉3を開き、次いで、搬送アーム36に保持されている媒体Mを保持しながらアームケース125bに形成された突出片222とリリースレバー221の操作レバー部221aとを摘み、操作レバー部221aを手前に引き寄せる。
このようにすると、操作レバー部221aの移動力が伝達部221bを介して、係止片部221cが係止されているリンク175の連結片175dに伝達されて引き寄せられる。これにより、リンク175が、図23中矢印R5方向へ回動され、旋回板161が、図23中矢印R2方向へ回動される。
すると、この旋回板161と連動し、他の旋回板162,163が同一方向へ回動され、これにより、3枚の旋回板161〜163の支持腕161c〜163cの先端に取り付けられている保持部141〜143が相互に接近した位置に移動されて、媒体Mの中心孔Maの内周面Mbから離れて、媒体Mの保持が解除される。
このように、ユーザーは、リリースボタン221の操作レバー部221aを引き寄せることにより、媒体Mを搬送アーム36から外し、この媒体Mを取り出すことができる。
また、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183が媒体ガイド133の外方へ突出されている場合では、リリースボタン221の操作レバー部221aの引き寄せによって旋回板161が、図23中矢印R2方向へ回動されることにより、連結アーム202によってキックレバー182の先端レバー部182aが引っ張られ、図23中矢印R4方向へ回動され、作用片183が媒体ガイド133内の待機位置に引き込まれる。
これにより、搬送アーム36から外された媒体Mは、蹴落とし機構131のキックレバー182の作用片183に引っ掛かるような不具合なく、搬送アーム36から取り外される。
特に、この搬送アーム36では、リリースレバー221の操作レバー部221aが、パブリッシャー1における開閉扉3を備えた開口部8側に設けられているので、開閉扉3を開けた状態で、操作レバー部221aを容易に操作することができる。つまり、ユーザーによる操作性を高めることができ、より容易に媒体Mを搬送アーム36から取り外すことができる。
しかも、保持部141〜143によって保持されている媒体Mの解除時における操作レバー部221aの移動方向がケース2の開口部8側であるので、リリースレバー221の操作レバー部221aを引き寄せる操作を行うこととなる。つまり、開口部8側から操作レバー部221aを手前に引き寄せることにより、搬送アーム36の保持部141〜143に保持されている媒体Mを容易に取り外すことができるとともに、単に押下する場合のように、意図せずに押下してしまうような不具合がなく、誤操作を防止することができる。
なお、上記実施形態では、複数の保持部141〜143を径方向外方へ広げることにより、これら保持部141〜143によって媒体Mの中心孔Maの内周面Mbに保持部141〜143を係止させて保持する構造を例示して説明したが、複数の保持部を径方向内方へ狭めることにより、これら保持部によって媒体の外周面に保持部を係止させて保持する構造であっても良い。
また、本発明で用いられる媒体は、上記実施形態の媒体Mのような円板状の媒体に限定されるものではなく、矩形状等の多角形状や楕円状の媒体にも適用可能であり、また、その記録方式も、光記録方式、光磁気記録方式等、何ら限定されるものではない。
パブリッシャー(媒体処理装置)の外観斜視図である。 各部を開状態としたパブリッシャーの外観斜視図である。 パブリッシャーのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャーに設置されたレーベルプリンター部分の斜視図である。 媒体搬送機構を示す斜視図である。 媒体搬送機構の一部の斜視図である。 搬送アームの内部構造を示す斜視図である。 媒体を保持した搬送アームの下面側から視た平面図である。 搬送アームの保持機構における断面図である。 搬送アームの保持機構に設けられた媒体ガイドの斜視図である。 搬送アームの保持機構に設けられた媒体ガイドの平面図である。 保持機構を説明するアームベースの平面図である。 保持機構の斜視図である。 保持部の拡大平面図である。 旋回板及び保持部の動きを説明する平面図である。 旋回板及び保持部の動きを説明する平面図である。 旋回板及び保持部の動きを説明する平面図である。 保持部を説明する保持部の断面図である。 蹴落とし機構を示すアームベースの平面図である。 保持機構を断面視した搬送アームの正面図である。 搬送アームの保持解除機構を説明するアームベースの平面図である。 搬送アームの保持解除機構の変形例を説明するアームベースの平面図である。 搬送アームの保持解除機構の変形例を説明するアームベースの平面図である。
符号の説明
1…パブリッシャー(媒体処理装置)、2…ケース(本体)、8…開口部、3…開閉扉、31…媒体搬送機構、35…垂直ガイド軸(支持機構)、36…搬送アーム、110…基部、130…保持機構、131…蹴落とし機構(分離機構)、141〜143…保持部、201,211…リリースボタン(保持解除機構)、201a,211a…操作ボタン部(操作部)、201b,211b,221b…伝達部、221…リリースレバー(保持解除機構)、221a…操作レバー部(操作部)、M…媒体、Ma…中心孔。

Claims (6)

  1. 板状の媒体に設けられた孔の内周または外周と係合する係合位置と前記媒体とは係合しない非係合位置に移動可能な保持部と、
    前記保持部を前記係合位置もしくは前記非係合位置に移動する移動手段とを備え、前記媒体を搬送する搬送アームを備えた媒体搬送装置であって、
    移動すると前記移動手段と係合し、前記保持部を前記非係合位置の方向へ移動させる保持解除機構を備えていることを特徴とする媒体搬送機構。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送機構であって、
    前記保持解除機構の操作部は、支持機構によって支持された前記搬送アームの基部側に設けられていることを特徴とする媒体搬送機構。
  3. 請求項1または2に記載の媒体搬送機構であって、
    前記搬送アームは、待機位置から突出して前記保持部によって保持する前記媒体の直下に貼り付いた前記媒体を側方へ押圧して分離する分離機構を備え、
    前記分離機構は、前記保持解除機構が前記保持部を前記非係合位置の方向へ移動させると、前記保持解除機構により前記待機位置へ戻されることを特徴とする媒体搬送機構。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の媒体搬送機構を備えていることを特徴とする媒体処理装置。
  5. 請求項4に記載の媒体処理装置であって、
    前記媒体搬送機構が配設された開口部を有する本体と、前記開口部を開閉する開閉扉とを備え、前記保持解除機構の前記操作部は、前記搬送アームにおける前記本体の開口部側に配置されていることを特徴とする媒体処理装置。
  6. 請求項5に記載の媒体処理装置であって、
    前記保持部によって保持されている前記媒体の解除時における前記操作部の移動方向が、前記本体の開口部側であることを特徴とする媒体処理装置。
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