JP2010146390A - 二次元バーコードのレーザマーキング装置 - Google Patents

二次元バーコードのレーザマーキング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、二次元バーコードのレーザマーキング装置を提供する。
【解決手段】 本発明のレーザマーキング装置では、板状部材の搬送装置と二次元バーコードをマーキングするためのレーザ装置とマーキングされた二次元バーコードを読み取るためのバーコードリーダとを備えている。さらに本レーザマーキング装置は、レーザ装置からの照射光を遮蔽または通過させるためのシャッタ手段を備える。このシャッタ手段はレーザ装置がレーザ光を照射するときにはレーザ光のバーコードリーダまでの通過を遮蔽し、レーザ光を照射しないときにはレーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を許容するように位置決めされる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ガラス基板等の板状部材に二次元バーコードのレーザマーキング装置、特に二次元バーコードをマーキングするためのレーザとマーキングされた二次元バーコードを読み取るためのバーコードリーダとを略同軸上に配置しつつレーザ光をバーコードリーダに照射させない構成を有するレーザマーキング装置に関する。
近年、製品の管理情報等が多様化しており、大量の情報を包含できるよう二次元バーコードの普及が進んでいる。二次元バーコードには、一次元バーコードを縦に積み重ねて縦横で情報を表示するスタック式の二次元バーコードと、黒白のセルを縦横のモザイク状(「マトリックス状」と称す)に配列して情報を表示するマトリックス状の二次元バーコードが存在する。
このうちマトリックス式の二次元バーコードは、代表的な規格のデータコードとして種々のパターン例が存在する(図9参照)。この二次元バーコードを透明基板(以下、「ガラス基板」と称する)にマーキングするには、搬送装置によりガラス基板のマーキング位置とレーザの焦点位置とを位置決めし、ガラス基板の適正な位置にマーキングした後、バーコードリーダによりバーコードが適正にマーキングされたか否かをチェックする。2次元バーコードを読み取るには、通常、CCDカメラによってバーコード全体を画像として取り込み、画像認識技術によって解読して適性なバーコードデータと比較してマーキング精度をチェックする。
従って、ガラス基板に二次元バーコードをマーキングする工程は、レーザの焦点位置までガラス基板を搬送する工程と、レーザ照射する工程と、バーコードリーダの読み取り位置までガラス基板を搬送する工程(またはバーコードリーダ自体を移動させる工程)と、で構成されている。しかしながら、ガラス基板にマーキングされた二次元バーコードの読み取り工程においてガラス基板を搬送する場合、マーキング前のレーザの焦点位置への位置決めとマーキング後の読み取り位置へ位置決めとの両者とも精緻な位置制御をなさなければならず、結果、レーザマーキング装置全体としての位置決め制御を高精度のものとしなければならない。このことは、ガラス基板の搬送装置の製造工数および製造コストの増大化を招致せしめることとなる。
特開2004−10002号公報 特開平11−167602号公報
本発明は、上述の問題点を解決しようとしたものであり、ガラス基板等の二次元バーコードを読み取るためのバーコードリーダの読み取り位置を、マーキングされた二次元バーコードの位置へ位置決めする工程を削除し、且つマーキング時にレーザ照射によりバーコードリーダを損傷ならしめることを回避することが可能な二次元バーコードのレーザマーキング装置の構成を提供することを目的とする。
本発明の二次元バーコードのレーザマーキング装置は、透過性を有する板状部材を担持して搬送し、所望する位置に位置決めすることが可能な搬送装置と、レーザ光を照射することにより二次元バーコードを前記板状部材にマーキングするためのレーザ装置と、前記板状部材にマーキングされた二次元バーコードを読み取り、適正な二次元バーコードであるかを解析するためのバーコードリーダとを備えている。このうちバーコードリーダは、前記板状部材に対して前記レーザ装置と対向する位置であって前記レーザ装置から照射されるレーザ光の光軸線上に配設されている。また、本発明の二次元バーコードレーザマーキング装置は、前記レーザ装置からの照射光を遮蔽または通過させるためのシャッタ手段とを備えている。さらに、シャッタ手段は、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには該レーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を遮蔽するように位置決めされ、前記レーザ装置がレーザ光を照射しないときには該レーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を許容するように位置決めされる。
また、上記シャッタ手段は、前記光軸に対して横方向に滑動する光遮蔽部材と、該光遮蔽部材の滑動の動力源となる光遮蔽部材用シリンダロッドとを有しても良い。この光遮蔽部材用シリンダロッドは、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには突出して前記光遮蔽部材の一部を前記レーザ光の光軸線上に位置決めし、前記レーザ装置がレーザ光を照射しないときには後退して前記光遮蔽部材全体を前記レーザ光の光軸線上から外れるように位置決めすることができる。
また、別のシャッタ手段として、前記レーザ光の光軸と略平行な回転中心軸を有する回転式遮蔽部材と、該回転式遮蔽部材を回転軸周りに回転させるモータとを有しても良い。この場合、回転式遮蔽部材は、所定の回転角度領域では前記光軸線上のレーザ光を遮蔽し、他の回転角度領域では前記光軸線上のレーザ光を透過するように構成され、前記モータの回転角度は、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには前記所定の回転角度領域内であり、前記レーザ装置がレーザ光を照射しないときには前記他の回転角度領域内であることが好ましい。
また、上記バーコードリーダからの照射光を反射または通過させるための読み取り用反射手段を前記板状部材に対して前記バーコードリーダと対向する位置に備えることもできる。この読み取り用反射手段は、前記バーコードリーダが二次元バーコードを読み取るときには該バーコードリーダからの照射光を反射させる位置に位置決めされ、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには該レーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を許容するように位置決めされることが好ましい。
さらに、上記シャッタ手段の光遮蔽部材は、前記板状部材と前記バーコードリーダとの間で前記光軸に対して横方向に滑動する位置に配設されても良く、例えばこの読み取り用反射手段は、前記板状部材と前記レーザ装置との間で前記光軸に対して横方向に滑動し前記バーコードリーダからの光を反射する反射部材と、該反射部材の滑動の動力源となる反射部材用シリンダロッドとを有る。また、反射部材用シリンダロッドは、前記バーコードリーダにより前記板状部材にマーキングされた二次元バーコードを読み取るときには突出して前記反射部材を前記バーコードリーダから前記レーザ装置までの光を反射させ、他のときには後退して前記反射部材を前記バーコードリーダから前記レーザ装置までの光を通過させるように位置決めすることが好ましい。
本発明の二次元バーコードのレーザマーキング装置によれば、レーザ光の光を遮蔽する可動のシャッタ手段を提供しているためレーザ装置が照射するレーザ光の光軸とバーコードリーダを略同軸に固定することができる。このためマーキングのたびにバーコードリーダをマーキング位置まで移動させる必要がない。従って、バーコードリーダの精緻な動作制御を要さず、レーザマーキング装置の製造コストの低減および装置の小型化を達成できる。また、バーコードリーダの位置決め工程をさせないため二次元バーコードをマーキング工程全体の時間短縮化を企図することが可能である。また、レーザ光の光軸とバーコードリーダを同軸に固定するとマーキング対象となる板状部材をレーザ装置とバーコードリーダとの間に介挿させるだけで足り、板状部材の搬送による位置決め自体も精緻なものを所望しないこととなる。すなわち、板状部材の搬送精度を従来の二次元バーコードのレーザマーキング装置よりラフなものでも看過され、装置の製造コスト、製造時の調整、およびメンテナンスの負担も軽減することができる。
以下、本発明の二次元バーコードマーキング装置の実施形態について図を参照しつつ説明する。
図1は、二次元バーコードマーキング装置(以下、単に「マーキング装置」とも称する)においてガラス基板を搬送する搬送装置10を上方から見た平面図であり、図2は図1の搬送装置10を紙面右方から見た側面図であり、図3は図1の搬送装置10を紙面右方から見た正面図である。この搬送装置10は二次元バーコードのマーキングを所望するガラス基板を矢印X方向に搬送する。搬送装置10は、例えば軸回転可能な複数の回転軸16が並列に配設されており、その軸線方向の長さは少なくともガラス基板18の幅より長い。そして、搬送装置10の側方には、モータ14が取り付けられ、モータ14からの動力により複数の回転軸16が軸回転する。この各回転軸16の回転を利用してガラス基板18を所望する進行方向(図1ではX方向)に搬送し、位置決めする構成をなしている。
ここで図1〜図3の参照番号20には、ガラス基板18にレーザ光を照射し、二次元バーコードをマーキングするレーザ装置20が示されている。また、図3に示すように搬送装置10の下方にバーコードリーダ22を配設している(図1、図2では図示略)。さらに、搬送装置10の側部にはレーザ装置20からのレーザ光を遮蔽するためのシャッタ手段24が配設されている。
まず、二次元バーコードマーキング装置100のレーザ光の照射手段の主構成について図4を参照しつつ概説する(搬送装置10、バーコードリーダ22については後述)。この二次元バーコードマーキング装置100のレーザ装置20では、制御電源ユニット26とレーザ発振ユニット28とスキャニング・ヘッド30とを有する。制御電源ユニット26において上部室には表示部のディスプレイ32が設けられ、下部室(前扉34の奥)にはキーボード、制御基板、レーザ電源回路やレーザ冷却装置等が配置されている。また、キーボードを特に配置せずディスプレイ32へのタッチパネル方式の場合もある。また、下部室内の制御部より発生されたスキャニング制御信号は所定の信号線を介してスキャニング・ヘッド30へ伝送される。スキャニング・ヘッド30はレーザ発振ユニット28のレーザ出射口に取り付けられ、スキャニングヘッド30の真下に作業台36が配置されている。図4においてレーザ発振ユニット28とスキャニングヘッド30とは別構成で示されているが、外観上、両者が一体となっていても良い。この作業台36は、本発明の二次元バーコードレーザマーキング装置では、搬送装置10に相当し、この上に設置された被加工物W、例えばガラス基板にマーキングが施される。
レーザ発振ユニット28は、マーキング用のYAGレーザ光LM を発振出力するためのYAGレーザ発振器と指向性の強い可視光のガイド光LG を発生するためのHe−Neレーザまたは半導体レーザ等のガイド光レーザとが設けられている(図示せず)。また、YAGレーザ発振器より発振出力されたYAGレーザ光LMと ガイド光レーザより発生されたガイド光LGとは、それぞれ内部光学系により光路を曲げてスキャニング・ヘッド30に送られる。また、制御電源ユニット26内には、例えばYAGレーザ電源部、ガイド光レーザ電源部、制御部、表示部、入力部、インタフェース回路等が設けられる(図示せず)。例えば、YAGレーザ電源部がYAGレーザ発振器への電力供給を、ガイド光レーザ電源部がガイド光レーザへの電力供給を、制御部の指示により実行される。また、表示部は、制御部からの画像データおよび表示制御にしたがってディスプレイ32に画面を映し出し、入力部には、キーボード、マウス、タッチパネル、イメージスキャナ等の入力装置が含まれる。インタフェース回路は、図示しない外部装置とデータや制御信号等をやりとりするために用いられる。
再び図1〜図3を参照しつつ搬送装置10と本マーキング装置の他の構成部品との配置について説明する。搬送装置10はその動力源としてモータ14を側部に装着し、このモータ14の駆動力を各回転軸16に伝達する。回転軸16にはそれぞれその軸線周りに複数のローラ38が装着され、回転軸16の回転に協動する。従って、図1の紙面上方からガラス基板18をローラ38上に載置し、モータ14を駆動させるとガラス基板18が図1の紙面左右方向(矢印X方向)に搬送される。この搬送は、図1に示すガラス基板18の位置まで行われ、該位置をレーザマーキング位置として位置決めされる。
次に、位置決めされたガラス基板18の所定箇所にレーザ光を照射し、二次元バーコードをマーキングする工程が実行される。そして、二次元バーコードのマーキングが終了すると、マーキングされた二次元バーコードが適正なものか否かを検証すべくバーコードリーダ22により該バーコードを読み取り/解析(解読)する工程を実行する。
ここで位置決めされたガラス基板18と、レーザ装置10と、シャッタ手段24と、バーコードリーダ22との位置関係を説明する。この位置関係について、第一の実施形態を図5に、第二の実施形態を図6に略示している。
まず、図5を参照しつつ第一の実施形態およびこれを用いた一連の二次元バーコードのレーザマーキング工程について説明する。まず、ガラス基板18はレーザ装置20がガラス基板18における所望のマーキング位置(マーキング領域)18aを照射できるように搬送装置10(図5で示さず)で搬送され位置決めされる(矢印Y1参照)。このときマーキング開始位置をレーザ装置20が照射するレーザ光の光軸L上に位置決めする。具体的には、例えば、図7に参照するようにガラス基板18の搬送方向前端を基準端とし、この基準端から所定の位置(図7の黒四角位置:座標(X、Y))に位置決めする。
また、ガラス基板18の位置決めのためにはガラス基板18の下面(基準面)の所定位置に予め搬送装置10に装着され位置決め用のピンを押し当てて位置決めする。具体的には、ガラス基板18の搬送方向の位置決め(図1の紙面左右方向)は各ガラス基板18の搬送ごとに下方からピンを突出させ、該ピンをガラス基板18の下流側端部に押し当てることで行う(参照番号42参照)。この場合、搬送方向にピンとの間に隙間があくことも考えられるが、ガラス基板18をオーバーラン気味にピンに押し当てて位置決めする方法や、搬送装置10の上流側に進行方向に突出するシリンダ(図3の参照番号44)でガラス基板18を下流のピンまで押し付けて位置決めする方法で解消される。一方、ガラス基板18の幅方向の位置決め(図1の紙面上下方向)も同様に、ガラス基板18の側端部に位置決めピンを突出させておき、逆側からシリンダ(図2の参照番号40参照)で押し込んでやれば良い。但し、幅方向は搬送方向と異なり、幅方向のいずれの側で基準位置までの隙間ができているか不明の場合が多く、高い精度の位置決めを行うには搬送装置10の側部両側ともにシリンダ40、46を配設し、ガラス基板18の両側のいずれも位置調整できるようにしても良い。なお、本実施形態では、ガラス基板18として上面18bにTCO膜を成膜した太陽電池用ガラス基板を用いている。
ガラス基板18が位置決めされると、レーザ装置20を起動させマーキング位置18aにレーザ光を照射する。レーザ光の焦点はマーキング位置18aになるよう設定される。これにより二次元バーコードがガラス基板18の内部にマーキングされる。太陽電池用ガラス基板18を用いる本実施形態では、レーザ装置20からのレーザ光がTCO膜を透過し、ガラス基板18内部のレーザ光焦点近傍でマーキングが行われる。ここで二次元バーコードは、図9に例示するように縦横同数のセルで構成され、レーザ装置20はレーザ光の焦点位置を走査させながら照射によるマーキング(図9の黒色部分)と非照射すなわちブランク(図9の白色部分)を作っていく。レーザ光の焦点位置の走査は、レーザ装置20内部の光路調整、例えばレーザ源からの照射光をガルバノミラーで反射させるケース等がある。なお、ここでレーザマーキングする二次元バーコードは反転鏡像である。後述するようにバーコードリーダ22の読み取り解析はガラス基板18の下面から実行するからである(逆にバーコードリーダで読み取り解析する際に適正な二次元バーコードとしてメモリしておくバーコードデータを反転鏡像にしておくこともできる)。
バーコードリーダ22はガラス基板18に対してレーザ装置20と対向する位置、すなわちガラス基板18の下面に配置される。このバーコードリーダ22は一般にガラス基板18内の2次元バーコードに光を照射し、この反射光をバーコードリーダに装着されたレンズを介して受光して画像認識技術によりバーコードデータを解析する。図5を参照すれば本実施形態のバーコードリーダ22は、二次元バーコードからの反射光を受光しデータ解析するバーコードリーダ本体22bと、該反射光を透過させるレンズおよび二次元バーコードへの照射光を生成する照射源を有するバーコードリーダ用マウント22aとで構成されており、バーコードリーダ用マウント22aはバーコードリーダ本体22bの受光側端部に取り付けられている。上述のレーザ装置20によるレーザマーキング工程が実行された後、その製造精度の検証のためバーコードリーダ22が二次元バーコードを読み取り解析する工程が実行される。バーコードリーダ22の読み取り解析については汎用のバーコードリーダと同様であるためここでの言及を省略する。
しかしながら、図5に示すレーザ装置20、ガラス基板18、およびバーコードリーダ22の位置関係では、マーキングのために照射されるレーザ装置20からのレーザ光がそのままバーコードリーダ用マウント22aに装着されたレンズを透過し、バーコードリーダ本体22bに損傷を与えるおそれがある。このため、本実施形態のレーザマーキング装置では、ガラス基板18とバーコードリーダ22との間にシャッタ手段24を設けている。このシャッタ手段24は、概ね光遮蔽部材24aと、シリンダロッド24bと、シリンダ本体24cとで構成されている。
光遮蔽部材24aは板状の部材であり、レーザ装置20によるレーザマーキング工程においては突出し、それ以外、少なくともバーコードリーダ22による二次元バーコードの読み取り解析工程では後退している。この光遮蔽部材24aの動作はその端部を連結したシリンダロッド24bがシリンダ本体24cから突出・後退することによりなされる(矢印Y2参照)。これにより、レーザ装置20からの照射レーザ光がバーコードリーダ22のレンズ(バーコードリーダ用マウント22aに装着)を透過してバーコードリーダ本体22bを損傷させることを回避できる。
従って、光遮蔽部材24aは突出時に少なくともレーザ光の光軸L上にその一部が位置していることはが必須である。また、レーザ光はガラス基板18内のマーキング領域18a近傍に焦点を合わせてマーキングを行うため光遮蔽部材24aの位置までに拡散する。このため光遮蔽部材24aが突出時においてレーザ光の拡散領域を概ね遮蔽する大きさ分は突出することが好ましく、逆に後退時にはバーコードリーダ22の照射源(バーコードリーダ用マウント22aに装着)からの光が二次元バーコード全域(マーキング位置18a)を十分に照射できるように後退する。これによりガラス基板18の位置決めさえ適正に行うことができれば二次元バーコートの読み取り解析工程における位置決め工程を省くことが可能であり全工程に要する時間を短縮化でき、さらに位置決めの制御を容易に向上させることも可能となる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。図6は図5と同様に搬送装置10で位置決めされたガラス基板18と、レーザ装置10と、シャッタ手段24と、バーコードリーダ22との位置関係を示している。なお、図6に示す構成要素のうち図5と同じ参照番号で示されたものは同じ構成要素である。
図6からも明らかなように第二の実施形態では、第一の実施形態の場合と異なり、レーザ装置20とガラス基板18との間に読み取り用反射手段23を追加配設している。この読み取り用反射手段23は、概ね反射部材23aと、シリンダロッド23bと、シリンダ本体23cとで構成されている。反射部材23aは板状の部材であり、バーコードリーダ22による二次元バーコードの読み取り/解析工程においては突出し、それ以外、少なくともレーザ装置20からレーザ光が照射されるマーキング工程では後退している。この反射部材23aの動作はその端部を連結したシリンダロッド23bがシリンダ本体23cから突出・後退することによりなされる(矢印Y3参照)。これにより、バーコードリーダ22からの照射光がガラス基板18で反射させて二次元バーコードを読み取る際に、照射光のうちガラス基板18を透過した光成分を反射部材23aで返してやることができ、読み取る二次元バーコードのバックライト的な機能を発揮する。従って、バーコードリーダの読み取り精度を向上させるとともにバーコードリーダマウント22aに取り付けられる照射源を光量の少ない安価なものでも足りる。
従って、反射部材2324aは突出時に少なくともば光軸L上にその一部が位置することとなり、好ましくは反射部材23aが突出時においてバーコードリーダ22からの照射された反射部材23aで反射された拡散光領域がマーキング位置18a全体を覆う大きさや上下方向距離に位置する。逆に後退時にはレーザ装置20からのレーザ光の拡散分を含めて十分に透過できるように後退する。
また、図5、図6に示すシャッタ手段24の光遮蔽部材24aは板状の回転部材でも代替できる。この回転部材124の一例が図10に示されており上方から見た場合、半円弧状の隙間124aが設けられた円盤形状をなしている。この回転部材124は中心Oに回転軸を取り付け、少なくとも照射時には隙間以外の平面領域124bを光軸L上に位置決めする。これにより図5、図6における光遮蔽部材24aが突出した場合と同様にレーザ光を遮蔽する。一方、バーコードリーダ22によりマーキングされた二次元バーコードを読み取り/解析する時には回転部材124の隙間124aの内部を光軸Lが通り、バーコードリーダ22からの照射光が十分にマーキング位置18a全体に照射をされるだけの領域の隙間124aを設けておく必要がある(図10では、隙間124aを通したマーキング位置18aの位置イメージを点線領域(18a)で示している。また、図示しないがこの回転部材124の回転駆動源としては例えばステッピングモータがあり、レーザ装置20の作動、バーコードリーダ22の作動に同期させてモータを作動させ、隙間124aとそれ以外の光遮蔽領域124bとが順次繰り返して位置決めされるように制御する。なお、他の回転部材として円盤状にせず遮蔽領域124bに相当する扇形状のみを回転させても良い(図示せず)。
また、上述では図10の回転部材124を図5、図6に示す光遮蔽部材24aの代替として使用する例を示したが、回転部材124は図6に示す読み取り用反射手段23の反射部材23aの代替として使用しても良い。回転部材124でのレーザ光の遮蔽/透過や、バーコードリーダの照射光の反射/レーザ光透過、に使用すると配置スペースの点ではシリンダ23、24を使用する場合よりも不利な場合もあり得るが、レーザ装置20等の電気信号とステッピングモータ等の電気信号を同期させるだけで足り、シリンダの作動スピードのムラを回避でき、結果、レーザマーキング工程全体のサイクルタイムを短縮化することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、ここで示されたものは例示のものであり、当業者にとって特許請求の範囲の精神、明細書の教示内容を逸脱しない範囲で本発明の他の実施形態が存在することは容易に理解されよう。
本発明の二次元バーコードのレーザマーキング装置の平面図である。 図1のレーザマーキング装置の右視側面図である。 図1のレーザマーキング装置の下視側面図である。 本発明のレーザマーキング装置のレーザ装置およびその周辺構成の一般例を示した斜視図である。 本発明の主要な構成要素の位置関係について例示した略図である。 本発明の他の主要な構成要素の位置関係について例示した略図である。 ガラス基板の位置決めの基準を略示したガラス基板の平面図である。 ガラス基板の位置決めの基準(マーキング位置)を略示したガラス基板の側面図である。 一般的な二次元バーコードのデータ配列を例示した略図である。 図5、図6の光遮蔽部材又は反射部材の代替として例示した回転部材の平面図である。
符号の説明
10 搬送装置
14 モータ
16 回転軸
18 ガラス基板
20 レーザ装置
22 バーコードリーダー
22a バーコードリーダ本体
22b バーコードリーダ用マウント
23 読み取り用反射手段
23a 反射部材
24 シャッター手段
24a 光遮蔽部材
23b、24b シリンダロッド
23c、24c シリンダ本体
26 制御電源ユニット
28 レーザ発振ユニット
30 スキャニングヘッド
32 ディスプレイ
34 前扉
36 作業台
100 二次元バーコードレーザマーキング装置
124 回転部材

Claims (5)

  1. 透過性を有する板状部材を担持して搬送し、所望する位置に位置決めすることが可能な搬送装置と、
    レーザ光を照射することにより二次元バーコードを前記板状部材にマーキングするためのレーザ装置と、
    前記板状部材にマーキングされた二次元バーコードを読み取るためのバーコードリーダとを備え、
    該バーコードリーダは、前記板状部材に対して前記レーザ装置と対向する位置であって前記レーザ装置から照射されるレーザ光の光軸線上に配設され、
    さらに、前記レーザ装置からの照射光を遮蔽または通過させるためのシャッタ手段とを備え、
    前記シャッタ手段は、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには該レーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を遮蔽するように位置決めされ、前記レーザ装置がレーザ光を照射しないときには該レーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を許容するように位置決めされる、
    ことを特徴とする二次元バーコードのレーザマーキング装置。
  2. 前記シャッタ手段は、
    前記光軸に対して横方向に滑動する光遮蔽部材と、
    該光遮蔽部材の滑動の動力源となる光遮蔽部材用シリンダロッドとを有し、
    前記光遮蔽部材用シリンダロッドは、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには突出して前記光遮蔽部材の一部を前記レーザ光の光軸線上に位置決めし、前記レーザ装置がレーザ光を照射しないときには後退して前記光遮蔽部材全体を前記レーザ光の光軸線上から外れるように位置決めする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次元バーコードのレーザマーキング装置。
  3. 前記シャッタ手段は、
    前記レーザ光の光軸と略平行な回転中心軸を有する回転式遮蔽部材と、
    該回転式遮蔽部材を回転軸周りに回転させるモータとを有し、
    前記回転式遮蔽部材は、所定の回転角度領域では前記光軸線上のレーザ光を遮蔽し、他の回転角度領域では前記光軸線上のレーザ光を透過するように構成され、
    前記モータの回転角度は、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには前記所定の回転角度領域内であり、前記レーザ装置がレーザ光を照射しないときには前記他の回転角度領域内である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次元バーコードのレーザマーキング装置。
  4. さらに、前記バーコードリーダからの照射光を反射または通過させるための読み取り用反射手段を前記板状部材に対して前記バーコードリーダと対向する位置に備え、
    前記読み取り用反射手段は、前記バーコードリーダが二次元バーコードを読み取るときには該バーコードリーダからの照射光を反射させる位置に位置決めされ、前記レーザ装置がレーザ光を照射するときには該レーザ光の前記バーコードリーダまでの通過を許容するように位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次元バーコードのレーザマーキング装置。
  5. 前記シャッタ手段の光遮蔽部材は、前記板状部材と前記バーコードリーダとの間で前記光軸に対して横方向に滑動する位置に配設され、
    前記読み取り用反射手段は、前記板状部材と前記レーザ装置との間で前記光軸に対して横方向に滑動し前記バーコードリーダからの光を反射する反射部材と、
    該反射部材の滑動の動力源となる反射部材用シリンダロッドとを有し、
    前記反射部材用シリンダロッドは、前記バーコードリーダにより前記板状部材にマーキングされた二次元バーコードを読み取るときには突出して前記反射部材を前記バーコードリーダから前記レーザ装置までの光を反射させ、他のときには後退して前記反射部材を前記バーコードリーダから前記レーザ装置までの光を通過させるように位置決めする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の二次元バーコードのレーザマーキング装置。
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