JP2010144457A - 高圧水噴射装置及びその圧力低減方法 - Google Patents

高圧水噴射装置及びその圧力低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高圧水の圧力を低減して事故を未然に防ぐことを目的とする。
【解決手段】打設杭1の先端部近傍に固着され、底面にノズル3の先端部3a及び胴部3bより径大のノズル開放孔16が形成された有底筒状のホルダ2と、ホルダ2内にシャーピン15を介して連結された筒状の接続管8と、接続管8の一端部に連結された高圧水ホース9と、接続管内8を摺動して接続管8から突出可能に挿通され、先端部3aに噴射口4が形成されるとともに、胴部3bに1又は複数の高圧水開放口5が形成されたノズル3と、ノズル開放孔16に対面して打設杭1に固着され、噴射口4を露出させてノズル3の先端部3aを係止するストッパ17とからなる高圧水噴射装置と、接続管8やホルダ2が打設杭1から離脱すると、噴射口4とともに高圧水開放口5からも高圧水を吐出させる圧力低減方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は鋼矢板,鋼管杭,H鋼杭等の各種杭を地盤内へ打設する際に、打込効果を促進するために、打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置及びその圧力低減方法に関するものである。
従来から高圧水(杭打ち用ウォータージェット)を利用した杭圧入工法が一般に採用されており、特に油圧力により杭を圧入する静荷重型杭圧入引抜機による各種杭の圧入施工において、杭を砂質土,礫質地盤等の硬質地盤に圧入するための補助工法として、高圧水の噴射を併用する高圧水併用圧入工法が広く行われている。この工法は高圧水ホース先端にノズルを取り付け、高圧水ポンプから供給された高圧水をノズルより噴出させながら、鋼矢板,鋼管杭,H鋼杭等の各種杭を打ち込む施工法として利用されている。この工法によれば、高圧水の噴射によって圧入に伴って発生する先端抵抗,周面抵抗,継手部の摩擦抵抗を軽減して、杭を無理なく、かつ、精度高く圧入施工することができる。また、高圧水を噴射するための特殊な高圧ホースを使用するので、鋼管のパイプを使用する方法に比べて、上空制限のある杭打設時の溶接継ぎ杭の場合等に効果がある。
一方、高圧水を噴射して杭を打設する作業中に、土中の岩,石,礫等の地中障害物への接触や高圧水の反力等の何らかの原因でノズルが打設杭から離脱した場合等、高圧水を噴射している状態でノズルが打設杭から離脱してしまうと、噴射している高圧水の圧力によってノズルや高圧水ホースが地上に飛び上がって、地上で暴れることとなる。そのため、作業員の身体や周囲の作業機械に衝突して重大事故を引き起こすことがあった。
そこで、従来よりノズルが打設杭から離脱したような場合に、高圧水の圧力を低減する機構を具備した高圧水噴射装置が提供されている。例えば、高圧水の噴射口と通路を有し、噴射口と異なった部位で通路と連通して外方に開口した逆噴射口を有するノズル本体と、このノズル本体を取り付ける筒状のソケットからなり、ソケットの内周面に逆噴射口の開口部に合わせて溝を構成するとともに、この溝に連通したソケット噴射口を構成し、ソケットの打設杭への取り付け時にはソケット噴射口は打設杭によって封鎖されており、ソケットが打設杭から脱落した時にはソケット噴射口が露出して高圧水を逆噴射することにより、高圧水の圧力を低減させて、高圧水ホースの地上への飛び跳ねを防止する手段が提供されている(特許文献1)。
また、高圧水ホースの先端にバルブボディを接続するとともに、バルブボディの中に直管状バルブスプールを摺動自在に嵌合しておき、打設杭に対して有底筒状のバルブボディホルダを固着しておき、バルブボディをバルブボディホルダに挿入すると、バルブスプールが押し上げられ、高圧水は該バルブスプールを上下に流通して、下方に向けて噴射される。高圧水ホースが引き上げられると、バルブスプールが水圧で押し下げられ、管壁透孔が露出して、これからも高圧水を吐出することによって、高圧水の圧力を低減する手段も提供されている(特許文献2)。
特開2006−37674号 特許第3349673号
特許文献1にかかる高圧水の圧力低減手段によれば、ノズルが打設杭から離脱した場合は高圧水の通路と連通する逆噴射口が露出して高圧水を吐出することによって高圧水の圧力を低減する。また、ノズルがソケットとともに離脱した場合であっても、ソケットにも逆噴射口と連通するソケット噴射口が構成されているため、高圧水がソケット噴射口から吐出して高圧水の圧力が低減される。ソケット噴射口は打設杭によって液密状態に保たれているものであり、打設杭とソケットの全周を完全に止水した状態で溶接する必要があるが、完全に止水可能な状態に確実に溶接することは手間と時間がかかり、多数の杭を打設する作業においては、著しく作業効率が悪化する。さらに、鋼管杭のようにアール状の表面にソケットを液密状態に溶接することは困難であった。そのため、ソケット噴射口を設ける特許文献1に記載した手段は上記した点の問題がある。
特許文献2にかかる高圧水の圧力低減手段によれば、バルブボディが打設杭から離脱した場合はバルブスプールがバルブボディから水圧で押し下げられ、管壁透孔が露出して、この管壁透孔からも高圧水を吐出することによって高圧水の圧力を低減する。しかしながら、バルブボディがバルブボディホルダに装着された状態でバルブボディホルダごと打設杭から離脱すると、高圧水の圧力を低減する手段はなく、重大事故の原因となる。
鋼矢板等の各種杭の打設は地盤の影響を直接的に受けやすく、特に高圧水を併用する打設は本来打設の困難な硬質地盤に打設することが多く、土中の岩,石,礫等の地中障害物への接触や予期せぬ事情により、打設杭の先端近傍に装備した高圧水噴射装置そのものが打設杭から離脱してしまうことがあった。
そこで本発明はこのような従来の高圧水噴射装置及びその圧力低減方法が有している課題を解決するため、どのような態様であっても高圧水噴射装置が打設杭から離脱した際には高圧水の圧力を低減して事故を未然に防ぎ、又高圧水噴射装置そのものを衝撃からガードする機構を具備した高圧水噴射装置及びその圧力低減方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を達成するために、請求項1により、打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置であって、打設杭の先端部近傍に固着され、底面にノズルの先端部及び胴部より径大のノズル開放孔が形成された有底筒状のホルダと、ホルダ内にシャーピンを介して連結された筒状の接続管と、接続管の一端部に連結された高圧水ホースと、接続管内を摺動して接続管から突出可能に挿通され、先端部に噴射口が形成されるとともに、胴部に1又は複数の高圧水開放口が形成されたノズルと、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口を露出させてノズルの先端部を係止するストッパとからなる高圧水噴射装置を基本として提供する。
また、請求項2により、上面が開口した有底筒状であって、底面にノズル開放孔が形成されたホルダを打設杭の先端部近傍に固着し、該ホルダ内に高圧水ホースを連結した筒状の接続管をシャーピンを介して連結し、先端部に噴射口が形成されるとともに、胴部に1又は複数の高圧水開放口が形成されたノズルを接続管内を摺動して接続管から突出可能、かつ、ノズル開放孔から先端部及び胴部が突出可能に形成し、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口を露出させてノズルの先端部を係止するストッパによって、ノズルをノズル開放孔から突出不可能な状態にしてなる構成を提供する。
さらに、請求項3により、ノズルの後端部近傍の胴部に係合段部を形成し、ノズルが接続管内を噴射口方向に摺動した際に、該係合段部が接続管の内壁面に形成した内段部に係合し、高圧水開放口を接続管から露出させた状態で停止する構成、請求項4により、ホルダを貫通したシャーピンを接続管の外壁面に形成した外段部に係合させてホルダと接続管を一体に連結してなる構成を提供する。
そして、上記構成の高圧水噴射装置を使用して、請求項8により、シャーピンが剪断されて接続管がホルダから離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させる高圧水噴射装置の圧力低減方法を提供する。さらに、請求項9により、接続管がホルダとともに打設杭から離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させる方法、請求項10により、ストッパが打設杭から離脱すると、接続管とホルダは打設杭に固着された状態で、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させる方法を提供する。
次に、高圧水噴射装置として、請求項5により、打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置であって、打設杭の先端部近傍に固着され、底面にノズルより径大のノズル開放孔が形成された有底筒状のホルダと、ホルダ内にシャーピンを介して連結された筒状の接続管と、接続管の一端部に連結された高圧水ホースと、接続管内を摺動して接続管から突出可能に挿通され、先端部に噴射口が形成されたノズルと、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口が露出した状態でノズルの先端部を係止するストッパとからなる構成を提供する。
また、請求項6により、上面が開口した有底筒状であって、底面にノズル開放孔が形成されたホルダを打設杭の先端部近傍に固着し、該ホルダ内に高圧水ホースを連結した筒状の接続管をシャーピンを介して連結し、先端部に噴射口が形成されたノズルを接続管内を摺動して接続管及びノズル開放孔から突出可能に形成し、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口が露出した状態でノズルの先端部を係止するストッパによって、ノズルをノズル開放孔から突出不可能な状態にしてなる構成、及び請求項7により、ホルダを貫通したシャーピンを、接続管の外壁面に形成した外段部に係合させてホルダと接続管を一体に連結してなる構成を提供する。
そして、上記構成の高圧水噴射装置を使用して、請求項11により、シャーピンが剪断されて接続管がホルダから離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管から突出して離脱し、ノズルが離脱した後の噴射口よりも径大の接続管先端から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させる方法、請求項12により、接続管がホルダとともに打設杭から離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管及びノズル開放孔から突出して離脱し、ノズルが離脱した後のノズル開放孔から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させる方法、請求項13により、ストッパが打設杭から離脱すると、接続管とホルダは打設杭に固着された状態で、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管及びノズル開放孔から突出して離脱し、ノズルが離脱した後のノズル開放孔から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させる方法を提供する。
本発明にかかる高圧水噴射装置及びその圧力低減方法によれば、接続管に挿通されたノズルを収納するホルダと、該ホルダからノズルが抜け落ちないように係合するためのストッパを別体の独立した部材として構成したことによって、地中の礫や転石等の硬質地中障害に衝接する等何らかの原因によって、打設杭からノズルを挿通した接続管が離脱した場合は勿論、接続管を連結したホルダが離脱した場合であっても、直ちに高圧水の圧力を低減させることができ、高い安全性を確保することができる。また、ストッパはホルダやホルダと打設杭との溶接部等の固着部の破断を防ぐガードとしても機能する。
具体的には、請求項1〜4の高圧水噴射装置及び請求項8〜10の高圧水噴射装置の圧力低減方法によって、シャーピンが剪断されて接続管がホルダから離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることができる。また、接続管がホルダとともに打設杭から離脱したり、或いはストッパが離脱した場合においても、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることができる。
さらに、請求項5〜7の高圧水噴射装置及び請求項11〜13の高圧水噴射装置の圧力低減方法によれば、シャーピンが剪断されて接続管がホルダから離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管から突出して離脱し、ノズルが離脱した後の噴射口よりも径大の接続管先端から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることができる。また、接続管がホルダとともに打設杭から離脱したり、或いはストッパが離脱した場合においても、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管及びノズル開放孔から突出して離脱し、ノズルが離脱した後のノズル開放孔から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることができる。このようにホルダが離脱した場合にも高圧水の圧力を安全に低減できるとともに、特許文献1に示す従来例のようにホルダの溶接の適否によって高圧水の噴射圧力が影響を受けることがなく、多数の打設杭のホルダの溶接作業を効率よく行うことができる。
以下図面に基づいて本発明にかかる高圧水噴射装置及びその圧力低減方法の最良の実施形態を説明する。本発明は高圧水を噴射するノズルを打設杭に装着するための手段として、接続管に挿通されたノズルを収納するホルダと、該ホルダからノズルが抜け落ちないように係合するためのストッパを別体の独立した部材として構成することによって、どのような態様であっても高圧水噴射装置が打設杭から離脱した際には高圧水の圧力を低減して事故を未然に防ぐとともに、高圧水噴射装置そのものを衝撃からガードすることに特徴を有する。
図1は本発明にかかる高圧水噴射装置の第1実施形態を示す要部断面図、図2は図1の打設杭の圧入方向からの矢視図、図3、図4はその作用説明図である。図において、1は鋼矢板,鋼管杭,H鋼杭等の各種杭からなる打設杭である。本発明では打設する杭はどのような構成のものであってもよい。また、打設杭1を打設する打設装置として、油圧力で杭を圧入する公知の静荷重型杭圧入引抜機を使用する。打設杭1の先端部近傍の周面には、上面が開口した有底筒状のホルダ2が、上面を打設杭1の圧入方向Fとは反対方向に向けて溶接等によって固着されている。2b,2bはホルダ2の長手方向の外周面に近接して僅かに突設された一対の脚部であり、ホルダ2の溶接を強固に、かつ、効率よく行うためのものである。
3はノズルであって、先端部3aに噴射口4が形成されるとともに、胴部3bの周面に等間隔で4個の高圧水開放口5が形成されている。噴射口4は高圧水を噴射するために径を絞った構成であり、ノズル3の内部には噴射口4に連通する高圧水の通路6が形成されている。一方、高圧水開放口5は高圧水の噴射圧力を低減させるためのものであり、噴射口4よりも径大に構成されている。なお、高圧水開放口5の数には限定はなく、1又は複数の任意の個数でよい。また、形成する場所も噴射口4とは別の場所であれば、ノズル3の先端部3a或いは胴部3bの任意の場所でよい。ノズル3の先端部3a及び胴部3bは同径であり、後端部3cは先端部3a及び胴部3bよりも径大に構成され、胴部3bと後端部3cとの間には下向きの係合段部7が形成されている。
8は筒状の接続管であって、後端部8cに高圧水ホース9が連結されている。具体的には、接続管8の後端部8cに袋ナット10の一端を螺合し、袋ナット10の他端に高圧水ホース9の口金11を螺合することによって連結している。接続管8の内部は中空であって、後端部8c及び胴部8bの内部は、ノズル3の後端部3cと概ね同径であって、後述するようにノズル3の後端部3cが摺動可能に構成されている。先端部8aの内部はノズル3の先端部3aと概ね同径であって、後述するようにノズル3の先端部3aが摺動可能に構成されている。そのため、接続管8の内部には胴部8bと先端部8aとの間に、上向きの内段部12が形成されている。
接続管8の外周面は、胴部8bの外周面が後端部8c及び先端部8aより径大であって、ホルダ2の内径と略同径に構成され、接続管8をホルダ2内に挿通することができる。よって、接続管8の外周面には胴部8bと後端部8cとの間に、上向きの外段部13が形成されている。
この接続管8の後端部8cの開口にノズル3を先端部3aから挿入し、ノズル3をOリング18を介して接続管8の先端部8aの内周面に液密状態に密接させる。また、接続管8の後端部8cには前記したように高圧水ホース9を連結する。ノズル3は接続管8内を摺動可能であり、接続管8の先端部8a方向に摺動したノズル3は、ノズル3の先端部3a及び胴部3bが接続管8の先端部8aから突出した状態で、ノズル3の係合段部7が接続管8の内段部12に係合して停止する構成である。
次に、ノズル3を挿入した接続管8を打設杭1に固着されたホルダ2内に挿入し、ホルダ2の外周面に穿設されたピン孔14からシャーピン15を、接続管8の上向きの外段部13に接するように挿通し、接続管8の位置決めと抜け止めをして、ホルダ2に連結する。ホルダ2の底面2aには、ノズル3の先端部3a及び胴部3bが挿通可能なノズル開放孔16が穿孔されて形成されている。そこで、この状態では、ノズル3は接続管8内を摺動し、先端部3a及び胴部3bがノズル開放孔16から突出し、高圧水開放口5が露出してしまう。
そこで、このノズル開放孔16に対面して、打設杭1にストッパ17を溶接等の手段で固着し、ストッパ17によって、噴射口4が露出した状態でノズル3の先端部3aを係止し、ノズル3がノズル開放孔16から突出不可能な状態にする。この第1実施形態では、ストッパ17はノズル3を部分的に係止する構成としたが、ノズル3の全体を被覆し、噴射口4を露出させるために、噴射口4より径大の噴射用の開口を設けてもよい。ストッパ17は、ノズル3を係止するとともに、施工時にホルダ2が地中の礫や転石等の硬質地中障害に衝接して損傷したり、ホルダ2と打設杭1の溶接部等の固着部が破断することを防ぐガードとしての機能の役割をも有する。
ストッパ17は、図2に示す例では直方体状とし先端部の角部を切欠17aとして切欠いた構成としたが、形状に限定はなく、施工時に高圧水の圧力でノズル3が飛び出すことがなく、ホルダ2を保護することができれば任意の形状でよい。例えば図5に示すようにアングル材を山形に配置して、角部でノズル3の先端部3aを係止する構成や、適宜の形状に成型した鋳鋼を使用する等、施工する土質により最適の形状で作成することが可能である。好ましくは、溶接性のよい材質で、土中へ繰り込むための先細形状のものがよい。また、打設杭1に溶接等によって固着するときは、ホルダ2との間隔を空け、ホルダ2と一体にならないことに留意する必要がある。
次に上記第1実施形態にかかる高圧水噴射装置を使用した圧力低減方法を説明する。図1に示した状態で、打設杭1を静荷重型杭圧入引抜機を使用して圧入施工すると同時に、高圧水ポンプ(図示略)を駆動させて、高圧水を高圧水ホース9に供給する。供給された高圧水は高圧水ホース9から接続管8内に挿入されたノズル3の通路6を通過して、噴射口4から噴射され、打設杭1を地盤内に圧入する際の打込効果を促進する。このとき、高圧水開放口5は接続管8内に位置するため、噴射口4から噴射される圧力は所定の高圧を維持している。
打設終了後に高圧水ホース9を回収するには、高圧水ポンプを駆動させた状態で、地上から高圧水ホース9を引き上げると、接続管8の外段部13によってシャーピン15に垂直方向の剪断力を作用させてシャーピン15を破断させた後、高圧水ポンプの駆動を停止させてから高圧水ホース9を接続管8及びノズル3とともに地上に回収する。なお、回収した高圧水ホースは再利用することができる。一方、施工作業中に土中の岩,石,礫等の地中障害物によって、シャーピン15が破断されてしまった場合、即ち高圧水が供給されている状態で接続管8及びノズル3とともに高圧水ホース9がホルダ2から離脱した場合においても、図3に示すように高圧水の圧力は低減され、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できる。
図3に示すように、シャーピン15が破断されて接続管8がホルダ2から離脱すると、接続管8はストッパ17とも離れるため、ノズル3は高圧水の圧力によって接続管8内を摺動し、接続管8から突出し、係合段部7が接続管8の内段部12に係合して停止することとなり、ノズル3の胴部3bに形成された高圧水開放口5が開放され、噴射口4とともに高圧水開放口5からも高圧水が吐出される。この高圧水開放口5は噴射口4よりも径大に構成されているため、高圧水の噴射圧力を低減させることができて、高圧水ホース9,接続管8及びノズル3を安全に回収することができる。
さらに、施工作業中に土中の岩,石,礫等の地中障害物によって、高圧水が供給されたままホルダ2が接続管8及びノズル3とともに打設杭1から離脱した場合においても、図3に示すように高圧水の圧力は低減され、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できる。
図4に示すように、打設杭1からホルダ2が離脱すると、ホルダ2はストッパ17とも離れるためノズル3は高圧水の圧力によって接続管8内を摺動し、接続管8及びホルダ2のノズル開放孔16から突出し、係合段部7が接続管8の内段部12に係合して停止する。よって、ノズル3の胴部3bに形成された高圧水開放口5がノズル開放孔16から突出して開放され、噴射口4とともに高圧水開放口5からも高圧水が吐出される。この高圧水開放口5は噴射口4よりも径大に構成されているため、高圧水の噴射圧力を低減させることができて、高圧水ホース9,接続管8及びノズル3を安全に回収することができる。
また、施工作業中に土中の岩,石,礫等の地中障害物によって、高圧水が供給されている状態でストッパ17が打設杭1から離脱した場合においても高圧水の圧力は低減され、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できる。
打設杭1からストッパ17が離脱すると、接続管8が打設杭1に固着された状態で、図3に示す場合と同様の原理で、ノズル3が高圧水の圧力によって接続管8内を摺動し、接続管8及びホルダ2のノズル開放孔16から突出し、係合段部7が接続管8の内段部12に係合して停止する。よって、ノズル3の胴部3bに形成された高圧水開放口5がノズル開放孔16から突出して開放され、噴射口4とともに高圧水開放口5からも高圧水が吐出される。この高圧水開放口5は噴射口4よりも径大に構成されているため、高圧水の噴射圧力を低減させることができて、高圧水ホース9,接続管8及びノズル3を安全に回収することができる。
次に本発明の第2実施形態を説明する。前記第1実施形態と同一の構成は同一の符号を付してその説明を省略する。図6は本発明にかかる高圧水噴射装置の第2実施形態を示す要部断面図、図7はその作用説明図である。図において、21はノズルであって、先端部に噴射口22が形成されている。ノズル21の内部には噴射口22に連通する高圧水の通路23が形成されている。また、ノズル21の外周は全体が同径に構成されている。
24は筒状の接続管であって、後端部24cに高圧水ホース9が連結されている。具体的には、接続管24の後端部24cに袋ナット10の一端を螺合し、袋ナット10の他端に高圧水ホース9の口金11を螺合することによって連結している。接続管24の内部は中空であって、ノズル21と概ね同径であって、後述するようにノズル21が摺動可能に構成されている。
接続管24の外周面は、ホルダ2の内径と略同径に構成され、接続管24をホルダ2内に挿通することができる。なお、接続管24の胴部24bには、ホルダ2の内径よりも径大の凸部25と、ホルダ2の内径よりも小径の凹部26が形成されている。よって、接続管24の外周面には、凸部25の下面に下向きの係合段部27と、凹部26に上向きの外段部28が形成されている。
この接続管24の先端部24a内にノズル21を挿入し、ノズル21をOリング29を介して接続管24の先端部24aの内周面に液密状態に密接させる。また、接続管24の後端部24cに前記したように高圧水ホース9を連結する。ノズル21は接続管24内を摺動可能であり、接続管24の先端部24a方向に摺動したノズル21は、先端部24aより突出して接続管24から離脱することとなり、接続管24の先端部24aの開口が露出する構成である。
上記第2実施形態にかかる高圧水噴射装置を使用した圧力低減方法を説明する。図6に示した状態で、打設杭1を静荷重型杭圧入引抜機を使用して圧入施工すると同時に、高圧水ポンプ(図示略)を駆動させて、高圧水を高圧水ホース9に供給する。供給された高圧水は高圧水ホース9から接続管24内に挿入されたノズル21の通路23を通過して、噴射口22から噴射され、打設杭1を地盤内に圧入する際の打込効果を促進する。
打設終了後に高圧水ホース9を回収するには、高圧水ポンプを駆動させた状態で、地上から高圧水ホース9を引き上げると、接続管24の外段部28によってシャーピン15に垂直方向の剪断力を作用させて、シャーピン15を破断させた後、高圧水ポンプの駆動を停止させてから高圧水ホース9を接続管24及びノズル21とともに地上に回収する。なお、回収した高圧水ホースは再利用することができる。一方、施工作業中に土中の岩,石,礫等の地中障害物によって、シャーピン15が破断されてしまった場合、即ち高圧水が供給されている状態で接続管24及びノズル21とともに高圧水ホース9がホルダ2から離脱した場合においても、図7に示すように高圧水の圧力は低減され、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できる。
図7に示すように、シャーピン15が破断されて接続管24がホルダ2から離脱すると、ストッパ17とも離れるため、ノズル21は高圧水の圧力によって接続管24内を摺動し、接続管24から突出して離脱するため、ノズル21の離脱した後に接続管24の先端の開口部が露出し、高圧水が吐出される。接続管24の先端の開口は噴射口22よりも径大に構成されているため、高圧水の噴射圧力を低減させることができて、高圧水ホース9,接続管24及びノズル21を安全に回収することができる。
さらに、高圧水が供給されている状態で施工作業中に土中の岩,石,礫等の地中障害物によって、接続管24及びノズル21が連結されたホルダ2が打設杭1から離脱した場合においても、高圧水の圧力は低減され、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できる。
図8に示すように、打設杭1からホルダ2が離脱すると、ストッパ17とも離れるため、ノズル21は高圧水の圧力によって接続管24内を摺動し、接続管24及びホルダ2のノズル開放孔16から突出して離脱する。よって、ノズル21の先端の開口が開放されて高圧水が吐出される。接続管24の先端の開口は噴射口22よりも径大に構成されているため、高圧水の噴射圧力を低減させることができ、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できるとともに、高圧水ホース9,接続管24及びノズル21を安全に回収することができる。
また、施工作業中に土中の岩,石,礫等の地中障害物によって、高圧水が供給されている状態でストッパ17が打設杭1から離脱した場合においても高圧水の圧力は低減され、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できる。
打設杭1からストッパ17が離脱すると、接続管24が打設杭1に固着された状態で、図8に示す場合と同様の原理で、ノズル21が高圧水の圧力によって接続管24内を摺動し、接続管24及びホルダ2のノズル開放孔16から突出して離脱する。よって、ノズル21の先端の開口が開放されて高圧水が吐出される。接続管24の先端の開口は噴射口22よりも径大に構成されているため、高圧水の噴射圧力を低減させることができ、高圧水ホース9が地上へ飛び跳ねて暴れることもなく、安全性を確保できるとともに、高圧水ホース9,接続管24及びノズル21を安全に回収することができる。
次に本発明の第3実施形態を説明する。これは、第1実施形態及び第2実施形態のストッパ17の変形例を示すものであり、図9はストッパ31を第1実施形態に適用した要部断面図、図10は図9の打設杭の圧入方向からの矢視図である。ストッパ31は断面L字形であって、ホルダ2の底面2aの全面を被覆する円盤体31aと円盤体31aに直交して連結された直方体状の基盤31bからなり、円盤体31aをホルダ2の底面2aに当接させた状態で、基盤31bを打設杭1に強固に溶接している。そして、円盤体31aには、ノズル3の噴射口4を露出させるために、噴射口4より径大の噴射用の噴射用窓部31cが開孔されている。よって、円盤体31aがホルダ2の底面2aの全面を被覆していても、噴射用窓部31cを介して、ノズル3の噴射口4から高圧水の噴射が可能である。なお、噴射用窓部31cは、噴射口4より径大としたが、噴射口4と同径、或いは噴射口4よりも径を絞った構成としてもよい。このストッパ31以外の構成及び高圧水の圧力低減方法は、第1実施形態と同様である。また、ストッパ31を第2実施形態と組み合わせることも勿論可能である。
本発明にかかる高圧水噴射装置及びその圧力低減方法によれば、接続管に挿通されたノズルを収納するホルダと、該ホルダからノズルが抜け落ちないように係合するためのストッパを別体の独立した部材として構成したことによって、地中の礫や転石等の硬質地中障害に衝接する等何らかの原因によって、打設杭からノズルを挿通した接続管が離脱した場合は勿論、接続管を連結したホルダが離脱した場合であっても、直ちに高圧水の圧力を低減させることができ、高い安全性を確保することができる。また、ストッパはホルダやホルダと打設杭との溶接部等の固着部の破断を防ぐガードとしても機能する。そして、ホルダが離脱した場合にも高圧水の圧力を安全に低減できるとともに、特許文献1に示す従来例のようにホルダの溶接の適否によって高圧水の噴射圧力が影響を受けることがなく、多数の打設杭のホルダの溶接作業を効率よく行うことができる。
本発明にかかる高圧水噴射装置の第1実施形態を示す要部断面図。 図1の打設杭の圧入方向からの矢視図。 第1実施形態の作用説明図。 第1実施形態の作用説明図。 ストッパの他例を示す打設杭の圧入方向からの矢視図。 本発明にかかる高圧水噴射装置の第2実施形態を示す要部断面図。 第2実施形態の作用説明図。 第2実施形態の作用説明図。 本発明にかかる高圧水噴射装置の第3実施形態を示す要部断面図。 図9の打設杭の圧入方向からの矢視図。
符号の説明
1…打設杭
2…ホルダ
2a…底面
3,21ノズル
4,22…噴射口
5…高圧水開放口
6,23…通路
7,27…係合段部
8,24…接続管
9…高圧水ホース
10…袋ナット
11…口金
12…内段部
13,28…外段部
14…ピン孔
15…シャーピン
16…ノズル開放孔
17,31…ストッパ
25…凸部
26…凹部
31a…円盤体
31b…基盤
31c…噴射用窓部

Claims (13)

  1. 打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置であって、
    打設杭の先端部近傍に固着され、底面にノズルの先端部及び胴部より径大のノズル開放孔が形成された有底筒状のホルダと、ホルダ内にシャーピンを介して連結された筒状の接続管と、接続管の一端部に連結された高圧水ホースと、接続管内を摺動して接続管から突出可能に挿通され、先端部に噴射口が形成されるとともに、胴部に1又は複数の高圧水開放口が形成されたノズルと、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口を露出させてノズルの先端部を係止するストッパとからなることを特徴とする高圧水噴射装置。
  2. 打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置であって、
    上面が開口した有底筒状であって、底面にノズル開放孔が形成されたホルダを打設杭の先端部近傍に固着し、該ホルダ内に高圧水ホースを連結した筒状の接続管をシャーピンを介して連結し、先端部に噴射口が形成されるとともに、胴部に1又は複数の高圧水開放口が形成されたノズルを接続管内を摺動して接続管から突出可能、かつ、ノズル開放孔から先端部及び胴部が突出可能に形成し、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口を露出させてノズルの先端部を係止するストッパによって、ノズルをノズル開放孔から突出不可能な状態にしてなることを特徴とする高圧水噴射装置。
  3. ノズルの後端部近傍の胴部に係合段部を形成し、ノズルが接続管内を噴射口方向に摺動した際に、該係合段部が接続管の内壁面に形成した内段部に係合し、高圧水開放口を接続管から露出させた状態で停止する請求項1又は2に記載の高圧水噴射装置。
  4. ホルダを貫通したシャーピンを、接続管の外壁面に形成した外段部に係合させてホルダと接続管を一体に連結してなる請求項1,2又は3に記載の高圧水噴射装置。
  5. 打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置であって、
    打設杭の先端部近傍に固着され、底面にノズルより径大のノズル開放孔が形成された有底筒状のホルダと、ホルダ内にシャーピンを介して連結された筒状の接続管と、接続管の一端部に連結された高圧水ホースと、接続管内を摺動して接続管から突出可能に挿通され、先端部に噴射口が形成されたノズルと、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口が露出した状態でノズルの先端部を係止するストッパとからなることを特徴とする高圧水噴射装置。
  6. 打設する杭に高圧水を噴射するノズルを装着して、高圧水の噴射を併用して地中に杭を打込む工法における高圧水噴射装置であって、
    上面が開口した有底筒状であって、底面にノズル開放孔が形成されたホルダを打設杭の先端部近傍に固着し、該ホルダ内に高圧水ホースを連結した筒状の接続管をシャーピンを介して連結し、先端部に噴射口が形成されたノズルを接続管内を摺動して接続管及びノズル開放孔から突出可能に形成し、ノズル開放孔に対面して打設杭に固着され、噴射口が露出した状態でノズルの先端部を係止するストッパによって、ノズルをノズル開放孔から突出不可能な状態にしてなることを特徴とする高圧水噴射装置。
  7. ホルダを貫通したシャーピンを、接続管の外壁面に形成した外段部に係合させてホルダと接続管を一体に連結してなる請求項5又は6に記載の高圧水噴射装置。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載の高圧水噴射装置において、
    シャーピンが剪断されて接続管がホルダから離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることを特徴とする高圧水噴射装置の圧力低減方法。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の高圧水噴射装置において、
    接続管がホルダとともに打設杭から離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることを特徴とする高圧水噴射装置の圧力低減方法。
  10. 請求項1〜4のいずれかに記載の高圧水噴射装置において、
    ストッパが打設杭から離脱すると、接続管とホルダは打設杭に固着された状態で、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、ノズル開放孔からノズルの胴部が突出して、高圧水開放口が接続管から露出し、噴射口とともに高圧水開放口からも高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることを特徴とする高圧水噴射装置の圧力低減方法。
  11. 請求項5〜7のいずれかに記載の高圧水噴射装置において、
    シャーピンが剪断されて接続管がホルダから離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管から突出して離脱し、ノズルが離脱した後の噴射口よりも径大の接続管先端から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることを特徴とする高圧水噴射装置の圧力低減方法。
  12. 請求項5〜7のいずれかに記載の高圧水噴射装置において、
    接続管がホルダとともに打設杭から離脱すると、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管及びノズル開放孔から突出して離脱し、ノズルが離脱した後のノズル開放孔から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることを特徴とする高圧水噴射装置の圧力低減方法。
  13. 請求項5〜7のいずれかに記載の高圧水噴射装置において、
    ストッパが打設杭から離脱すると、接続管とホルダは打設杭に固着された状態で、高圧水の圧力によってノズルが接続管内を摺動して、接続管及びノズル開放孔から突出して離脱し、ノズルが離脱した後のノズル開放孔から高圧水を吐出させることによって、噴射圧力を低減させることを特徴とする高圧水噴射装置の圧力低減方法。
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