JP2015071873A - 地下水揚水設備 - Google Patents
地下水揚水設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015071873A JP2015071873A JP2013207259A JP2013207259A JP2015071873A JP 2015071873 A JP2015071873 A JP 2015071873A JP 2013207259 A JP2013207259 A JP 2013207259A JP 2013207259 A JP2013207259 A JP 2013207259A JP 2015071873 A JP2015071873 A JP 2015071873A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- groundwater
- pumping
- ground
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
【課題】山留壁の構築から地下水の揚水までの工程を効率的に行う【解決手段】シートパイル30を地盤92に圧入したのち、ジェット管50のいくつかを地盤92から抜き取らずに埋設したままとし、揚水ポンプ60で遮水壁40内の地下水94Aを揚水する。よって、別途揚水管を設置する工程が不要となり、工数が削減する。よって、遮水壁40の構築から地下水94Aの揚水までの工程を効率的に行うことができる。【選択図】図5
Description
本発明は、地下水揚水設備に関する。
地盤の掘削工事の施工にあたり、掘削する根切り底面が地下水位以下に及ぶ場合、掘削する領域の地下水を揚水して当該領域の地下水位を掘削深度以深まで下げる必要がある。このような場合、地下水を揚水する領域の周囲にシートパイル(鋼矢板)を打設すること等により山留壁を構築し、つぎに、山留壁で囲まれた領域に地下水揚水井戸(ウェルポイント)を設置して地下水を揚水し、地下水位を掘削深度以深まで下げている。
特許文献1には、揚水管を一体化したシートパイルと注水管を一体化したシートパイルとを、対象領域の周囲に打設することにより土留め壁(山留壁)を構築すると共に、揚水管が挿入された揚水井と注水管が挿入された注水井を構築する技術が開示されている。
この先行技術では、土留め壁を構成する多数のシートパイルの中の約半数に揚水管が一体化され、残りの約半数に注水管が一体化されており、揚水管が対象領域に、注水管が対象領域の外側に、それぞれ埋め込まれる。そして、対象領域の地下水を揚水管で揚水し、揚水された地下水を注水管で、対象領域の周囲の地中に戻している。
ここで、山留壁となるシートパイルを地盤に圧入する際に、ウォータージェット(高圧水)を併用することで圧入抵抗を低減させ、山留壁を効率的に構築するウォータージェット併用のシートパイル圧入工法が知られている。
このようなウォータージェット併用のシートパイル圧入工法においては、ウォータージェット(高圧水)を併用してシートパイルを地盤に圧入して山留壁を構築したのち、別途地下水揚水井戸(ウェルポイント)を設置して地下水を揚水する必要がある。よって、山留壁の構築から地下水の揚水までの工程(掘削を開始するまでの工程)を効率的に行うことに関して改善の余地があった。
本発明は、上記事実を鑑み、山留壁の構築から地下水の揚水までの工程を効率的に行うことが課題である。
請求項1の発明は、山留壁を構成するシートパイルに固定され、先端部から水を噴出して前記シートパイルと共に地盤に埋設される管材と、前記管材の前記先端部から地下水を揚水する揚水ポンプと、を備える。
請求項1に記載の発明では、山留壁を構成するシートパイルに固定された管材の先端部から水を噴出させて地盤を緩めることで、シートパイルが効率的に地盤に圧入される。そして、シートパイルを地盤に圧入したのち、地盤から管材を抜き取らずに、揚水ポンプで先端部から地下水を揚水する。よって、別途揚水管を設置する工程が不要となり、工数が削減する。したがって、山留壁の構築から地下水の揚水までの工程を効率的に行うことができる。
請求項2の発明は、前記管材の前記先端部には、水が噴出する噴出口と、地下水が透水する透水部と、前記噴出口が開口し前記透水部が閉鎖した噴出状態と、前記噴出口が閉鎖し前記透水部が開口した揚水状態と、を切り替える切替機構と、を備える。
請求項2に記載の発明では、噴出口が開口し透水部が閉鎖した噴出状態とすることで、透水部が開口した状態と比較し、より高い圧力で水が噴出口から噴出される。よって、効率的に地盤を緩められるので、シートパイルが効率的に地盤に圧入される。また、噴出口が閉鎖し透水部が開口した揚水状態で、地下水を透水部から透水させて揚水することで、噴出口から地盤の土や砂が地下水と一緒に揚水されることが防止されるので、効率的に地下水を揚水することができる
請求項3の発明は、前記噴出口は、前記管材の前記先端部の流末端に形成され、前記切替機構は外周部に前記透水部が形成された筒材を有し、前記筒材が前記管材の内部に格納された前記噴出状態と、前記筒材が前記噴出口から突出した前記揚水状態と、に切り替える。
請求項3に記載の発明では、筒材が管材の内部に格納された噴出状態で、管材の先端部の流末端に形成された噴出口から水を噴出する。また、筒材が噴出口から突出した揚水状態で、地下水を透水部から透水させて揚水する。
請求項4の発明は、前記噴出口は、前記管材の前記先端部の流末端に形成され、前記透水部は、前管材の前記先端部の外周部に形成され、前記切替機構は、前記噴出口を開閉する第一弁と、前記透水部を開閉する第二弁と、を有する。
請求項4に記載の発明では、噴出口を開閉する第一弁が開き透水部を開閉する第二弁が閉じた噴出状態で、管材の流末端に形成された噴出口から水を噴出する。また、噴出口を開閉する第一弁が閉じ透水部を開閉する第二弁が開いた揚水状態で、地下水を管材の外周部の透水部から透水させて揚水する。
本発明によれば、山留壁の構築から地下水の揚水までの工程を効率的に行うことができる。
<第一実施形態>
まず、図1〜図6を用いて、本発明の第一実施形態に係る地下水揚水設備について説明する。
まず、図1〜図6を用いて、本発明の第一実施形態に係る地下水揚水設備について説明する。
[構成]
第一実施形態の地下水揚水設備10の全体構成について説明する。
第一実施形態の地下水揚水設備10の全体構成について説明する。
図1に示す地下水揚水設備10は、高圧水を噴出するジェット管50と、ジェット管50に接続される揚水ポンプ60と、操作装置70と、を含んで構成されている。ジェット管50の中には、図示していない電線が配線され、この電線は操作装置70と電気的に接続されている。また、ジェット管50には、高圧ポンプ20を接続することが可能となっている。
図1及び図2(A)に示すように、後述するシートパイル(鋼矢板)30の下端部32にノズル54が設けられている(固定されている)。図2(A)〜図2(C)に示すように、このノズル54にジェット管50の先端部52が着脱可能に接続される。
図1に示すように、ノズル54にジェット管50の先端部52が接続されると、ジェット管50に配線された図示していない電線を介して、ノズル54と操作装置70とが電気的に接続される。そして、操作装置70を操作することで、ノズル54からジェット管50の先端部52を取り外すことができるようになっている。
なお、図1には、操作装置70とノズル54とが電気的に接続されていることを明確にするためにブロック図にノズル54を図示している。つまり、ブロック図と模式図とにそれぞれノズル54が図示されているが、両者は同じ物である。
図3に示すように、ジェット管50の先端部52の流末端には噴出口56が形成されている。また、ジェット管50の先端部52には、切替機構100が設けられている。
切替機構100は、筒材110と、ピン120を有するピン機構125と、を有している。筒材110は、ジェット管50の先端部52の内部に格納されている。また、筒材110は、下端部110Aが閉塞され、上端部は開口されている。この筒材110の開口された上端部には、径方向外側に延出するフランジ112が形成されている。また、筒材110の外周部は、メッシュ状の透水部114となっている。なお、透水部114は、地下水は透水するが、土や砂等は通さない、或いは殆ど通さないようになっている。
ピン機構125は、ジェット管50の先端部52の外周部における噴出口56の上側に設けられている。また、ピン機構125を構成するピン120は、ジェット管50の外周部を貫通し、プランジャー等によって、径方向(図における水平方向)に移動するようになっている。また、ピン120は、先端部120Aが筒材110の下端部110Aを支持することが可能位置まで径方向内側に移動した第一状態(実線)と、先端部120Aが外周部まで径方向外側に移動した第二状態(二点破線(想像線))と、の間を移動するようになっている。
なお、ピン機構125は、ジェット管50に配線された図示していない電線を介して、図1に示す操作装置70と電気的に接続されており、操作装置70を操作することで、ピン120を第一状態と第二状態との間を移動させることができるようになっている。
[施工]
つぎに、本実施形態の地下水揚水設備を用いた施工例について説明する。
つぎに、本実施形態の地下水揚水設備を用いた施工例について説明する。
本施工例では、図5及び図6に示す砂質の地盤92に含まれた汚染土壌96(予め定められた領域の地盤)の周囲に遮水壁40を構築したのち、図5に示す遮水壁40内の地下水94Aを揚水して水位を汚染土壌96(掘削深度)以深まで下げ、汚染土壌96を掘削して取り除く工事に適用した例で説明する。
(遮水壁の構築)
図2に示すように、遮水壁40(図5及び図6参照)を構成するシートパイル(鋼矢板)30の下端部32に設けられたノズル54に、ジェット管50の先端部52を接続する。また、高圧ポンプ20にジェット管50を接続する。そして、図1及び図5(A)に示すように、圧入装置90を用いて油圧による静荷重によって、シートパイル30を地盤92に圧入(貫入)する。
図2に示すように、遮水壁40(図5及び図6参照)を構成するシートパイル(鋼矢板)30の下端部32に設けられたノズル54に、ジェット管50の先端部52を接続する。また、高圧ポンプ20にジェット管50を接続する。そして、図1及び図5(A)に示すように、圧入装置90を用いて油圧による静荷重によって、シートパイル30を地盤92に圧入(貫入)する。
このとき図1及び図2(C)に示すように、ジェット管50の先端部52に接続されたノズル54から高圧水(ウォータージェット)J4を噴出することで、圧入(貫入)抵抗を低減させ、効率的にシートパイル30を地盤92(図5参照)に圧入する。つまり、高圧水(ウォータージェット)J4を併用してシートパイル30を地盤92に圧入する。
また、このとき図4(A)に示すピン機構125のピン120は、筒材110の下端部110Aを支持することが可能位置まで径方向内側に移動した第一状態となっている。よって、筒材110の下端部110Aがピン120に引っ掛かり、筒材110は噴出口56から突出しない。
また、高圧ポンプ20(図1参照)から送られた高圧水J1は、矢印J2で示すように、筒材110の上端の開口から侵入したのち、透水部114から外側に流れて噴出口56から噴出する(矢印J3参照)。噴出口56から噴出した高圧水J3は、図1及び図2(C)に示すようにノズル54から高圧水(ウォータージェット)J4として噴出される。
このように高圧水(ウォータージェット)を併用した圧入工法によって、図6に示すように、汚染土壌96の周囲を囲むように複数のシートパイル30を圧入して、汚染土壌96の周囲に遮水壁40を構築する(図1も参照)。
ここで、シートパイル30が圧入され埋設されたのち、ジェット管50は、操作装置70(図1参照)を操作してノズル54(図2参照)から外して引き抜き、引抜いたジェット管50の先端部52を別のシートパイル30の下端部32のノズル54に接続して再利用する。しかし、図5(B)及び図6に示すように、一部のジェット管50は、ノズル54に接続したままとし、遮水壁40が構築するまで埋設させている。
(地下水の揚水)
図2(A)、図2(B)及び図5(B)に示すように、遮水壁40が構築された後に、操作装置70(図1参照)を操作してジェット管50の先端部52をノズル54から外し、ジェット管50を若干上側に引き上げる。
図2(A)、図2(B)及び図5(B)に示すように、遮水壁40が構築された後に、操作装置70(図1参照)を操作してジェット管50の先端部52をノズル54から外し、ジェット管50を若干上側に引き上げる。
つぎに、操作装置70(図1参照)を操作し、図3に示すピン機構125のピン120の先端部120Aをジェット管50の外周部まで径方向外側に移動した第二状態とする(図3の二点破線(想像線)を参照)。
この第二状態で高圧ポンプ20(図1参照)を操作して高圧水を噴出し、図4(B)に示すように、筒材110を噴出口56から突出させたのち、高圧水を止める。なお、筒材110は上端部のフランジ112が噴出口56の縁部56Aに引っ掛り、これ以上突出しないようになっている。そして、操作装置70(図1参照)を操作して、ピン機構125のピン120を径方向内側に移動した第一状態(実線)に戻す。
図5(B)に示すように、ジェット管50を高圧ポンプ20から外し、揚水ポンプ60に接続する(図1も参照)。そして、揚水ポンプ60で地下水を揚水する。
図4(B)に示すように、地下水94A(図5参照)が筒材110の外周部のメッシュ状の透水部114から矢印K1で示すように透水され、矢印K2で示すように吸い上げられる。なお、仮に揚水によって筒材110が上方に吸い込まれたとしても、フランジ112が第一状態のピン120に引っ掛り、これ以上吸い込まれないようになっている。
図5(B)に示すように遮水壁40内の地下水94Aを揚水して水位を汚染土壌96(掘削深度)以深まで下げる。そして、図5(C)に示すように、汚染土壌96を掘削して取り除く。なお、遮水壁40の周囲(外側)の地下水94が、シートパイル30(図1参照)の継ぎ目から遮水壁40内に流入し、遮水壁40内の地下水94A水位が上昇することがあるため、汚染土壌96の掘削中も遮水壁40内の地下水94Aの揚水を継続する。
[作用及び効果]
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
ジェット管50の先端部52が接続されたノズル54から高圧水J4を噴出させ、砂質の地盤92を緩めることで、シートパイル30が効率的に地盤92に圧入される。
また、シートパイル30を地盤92に圧入したのち、ジェット管50のいくつかを地盤92から抜き取らずに埋設したままとし、揚水ポンプ60で遮水壁40内の地下水94Aを揚水する。よって、別途揚水管を設置する工程が不要となり、工数が削減する。したがって、遮水壁40の構築から地下水94Aを揚水までの工程を効率的に行うことができる。
また、図4(A)に示すように、筒材110がジェット管50の先端部52の内部に格納され、噴出口56が開口し且つ透水部114が閉鎖した噴出状態で、高圧水を噴出口56(正確にはその先のノズル54(図2(C)参照))から噴出させている。よって、透水部114が開口した状態で噴出する場合と比較し、より高い圧力で高圧水が噴出されるので、効率的に地盤92が緩められ、この結果、シートパイル30がより効率的に地盤92に圧入される。
なお、この噴出状態では、正確には筒材110の透水部114とジェット管50の外周部52とは隙間があいているが、透水部114から高圧水は噴出されないので、上記のように「透水部114は閉鎖されている」とする。
また、図4(B)に示すように、筒材110が噴出口56から突出し、噴出口56が閉鎖し且つ透水部114が開放した揚水状態で、地下水94Aを透水部114から透水させ揚水している。よって、噴出口56から地盤92の土や砂が地下水94Aと一緒に揚水されることが防止されるので、より効率的に地下水94Aを揚水することができる。
[変形例]
本実施形態では、筒材110は、ジェット管50の先端部52の中に設けられていた。しかし、筒材がジェット管50の先端部52の外側に設けられた構成であってもよい。この場合、筒材の下端部は開口され開閉可能な開閉弁が設けられ、噴出状態では開放し揚水状態では閉塞するように構成されている。
本実施形態では、筒材110は、ジェット管50の先端部52の中に設けられていた。しかし、筒材がジェット管50の先端部52の外側に設けられた構成であってもよい。この場合、筒材の下端部は開口され開閉可能な開閉弁が設けられ、噴出状態では開放し揚水状態では閉塞するように構成されている。
<第二実施形態>
つぎに、図7及び図8を用いて、本発明の第二実施形態に係る地下水揚水設備について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
つぎに、図7及び図8を用いて、本発明の第二実施形態に係る地下水揚水設備について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[構成]
第二実施形態の地下水揚水設備は、ジェット管50の先端部52の構造以外は第一実施形態と同様の構成であるので、先端部52の構造のみを説明する。
第二実施形態の地下水揚水設備は、ジェット管50の先端部52の構造以外は第一実施形態と同様の構成であるので、先端部52の構造のみを説明する。
図7に示すように、ジェット管50の先端部52の流末端には噴出口56が形成され、ジェット管50の先端部52の外周部の一部にはメッシュ状の透水部114が形成されている。また、ジェット管50の先端部52には、切替機構200が設けられている。
切替機構200は、開閉弁210と開閉機構225とを有している。開閉弁210は、透水部114の上端部に設けられた回転軸211を回転中心として上下方向に回転するように構成されている(図8も参照)。そして、開閉弁210が回転することで、ジェット管50の先端部52の透水部114が開閉される。
開閉機構225は、ジェット管50の先端部52の流末端の噴出口56を開閉弁220で開閉する機構である(図8も参照)。なお、開閉機構225は、ジェット管50に配線された図示していない電線を介して、図1に示す操作装置70と電気的に接続されており、操作装置70を操作することで、噴出口56を開閉弁220で開閉することができるようになっている。
[施工]
つぎに、本実施形態の地下水揚水設備を用いた施工例について説明する。
つぎに、本実施形態の地下水揚水設備を用いた施工例について説明する。
本施工例も第一実施形態と同様に、図5及び図6に示すように、砂質の地盤92に含まれた汚染土壌96の周囲に遮水壁40を構築したのち、遮水壁40内の地下水94Aを揚水して水位を汚染土壌96(掘削深度)以深まで下げ、汚染土壌96を掘削して取り除く工事に適用した例で説明する。また、第一実施形態と同様の工程は説明を省略する。
(遮水壁の構築)
図2に示すように遮水壁40(図5参照)を構成するシートパイル(鋼矢板)30の下端部32に設けられたノズル54に、ジェット管50の先端部52を接続し、ノズル54から高圧水(ウォータージェット)J4を噴出することで、圧入(貫入)抵抗を低減させ、効率的にシートパイル30を地盤92(図5参照)に圧入する。
図2に示すように遮水壁40(図5参照)を構成するシートパイル(鋼矢板)30の下端部32に設けられたノズル54に、ジェット管50の先端部52を接続し、ノズル54から高圧水(ウォータージェット)J4を噴出することで、圧入(貫入)抵抗を低減させ、効率的にシートパイル30を地盤92(図5参照)に圧入する。
このとき、図8(A)に示すように、高圧水J1の水圧で開閉弁210は透水部224に密着して透水部224を閉塞する。また、操作装置70を操作し、開閉弁2200を開く。更に開閉弁220は、高圧水J3の水圧でも押し開かれ、噴出口56は開放状態が維持される。そして、噴出口56から噴出した高圧水J3は、図2(C)に示すようにノズル54から高圧水(ウォータージェット)J4として噴出される。
(地下水の揚水)
図8(B)に示すように、遮水壁40が構築された後に、操作装置70(図1参照)を操作して開閉機構225の開閉弁220で噴出口56を閉塞する。なお、第一実施形態のようにジェット管50の先端部52をノズル54から外して若干上側に引き上げてもよいし、ノズル54に接続したままでもよい。
図8(B)に示すように、遮水壁40が構築された後に、操作装置70(図1参照)を操作して開閉機構225の開閉弁220で噴出口56を閉塞する。なお、第一実施形態のようにジェット管50の先端部52をノズル54から外して若干上側に引き上げてもよいし、ノズル54に接続したままでもよい。
図5(B)に示すように、ジェット管50を高圧ポンプ20から外し、揚水ポンプ60に接続する(図1も参照)。そして、揚水ポンプ60で地下水を揚水する。
図8(B)に示すように地下水94A(図5参照)が筒材110の外周部のメッシュ状の透水部114から矢印K1で示すように透水され、矢印K2で示すように吸い上げられる。また、操作装置70を操作し、開閉弁2200を閉じる。更に、開閉弁220は吸引力によって噴出口56に密着するので、噴出口56は閉塞状態が維持される。
図5(B)に示すように遮水壁40内の地下水94Aを揚水して水位を汚染土壌96(掘削深度)以深まで下げる。そして、図5(C)に示すように、汚染土壌96を掘削して取り除く。なお、汚染土壌96の掘削中も遮水壁40内の地下水94Aの揚水を継続する。
[作用及び効果]
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
ジェット管50の先端部52が接続され固定されたノズル54から高圧水を噴出させて砂質の地盤92を緩めることで、シートパイル30が効率的に地盤92に圧入される。
シートパイル30を地盤92に圧入したのち、ジェット管50のいくつかを地盤92から抜き取らずに埋設したままとし、揚水ポンプ60で遮水壁40内の地下水94Aを揚水する。よって、別途揚水管を設置する工程が不要となり、工数が削減する。したがって、遮水壁40の構築から地下水94Aの揚水までの工程を効率的に行うことができる。
また、図8(A)に示すように、開閉弁220が開いて噴出口56を開放し且つ開閉弁210が閉じて透水部214を閉塞した噴出状態とすることで、より高い圧力で高圧水を噴出口56(正確にはその先のノズル54(図2参照))から噴出させることができる。よって、効率的に地盤92が緩められるので、シートパイル30がより効率的に地盤92に圧入される。
また、図8(B)に示すように、開閉弁220が閉じて噴出口56を閉塞し且つ開閉弁210が開いて透水部214を開放した揚水状態で、地下水94を透水部214から透水させて揚水することで、噴出口56から地盤92の土や砂が地下水94Aと一緒に揚水されることが防止されるので、より効率的に地下水94を揚水することができる。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、地盤92に含まれた汚染土壌96の周囲に遮水壁40を構築したのち、遮水壁40内の地下水94Aを揚水して水位を汚染土壌96(掘削深度)以深まで下げて汚染土壌96を掘削して取り除く工事に適用したが、これに限定されるものではない。他の工事にも本発明を適用することができる。
また、遮水が主目的の遮水壁でなく、山留壁全般に本発明を適用することができる。
また、上述の複数の実施形態及び変形例は、適宜、組み合わされて実施可能である。更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 地下水揚水設備
20 高圧ポンプ
30 シートパイル
40 遮水壁(山留壁の一例)
50 ジェット管(管材の一例)
56 噴出口
60 揚水ポンプ
92 地盤
100 切替機構
110 筒材
114 透水部
200 切替機構
210 開閉弁(第二弁の一例)
214 透水部
220 開閉弁(第一弁の一例)
20 高圧ポンプ
30 シートパイル
40 遮水壁(山留壁の一例)
50 ジェット管(管材の一例)
56 噴出口
60 揚水ポンプ
92 地盤
100 切替機構
110 筒材
114 透水部
200 切替機構
210 開閉弁(第二弁の一例)
214 透水部
220 開閉弁(第一弁の一例)
Claims (4)
- 山留壁を構成するシートパイルに固定され、先端部から水を噴出して前記シートパイルと共に地盤に埋設される管材と、
前記管材の前記先端部から地下水を揚水する揚水ポンプと、
を備える地下水揚水設備。 - 前記管材の前記先端部には、
水が噴出する噴出口と、
地下水が透水する透水部と、
前記噴出口が開口し前記透水部が閉鎖した噴出状態と、前記噴出口が閉鎖し前記透水部が開口した揚水状態と、を切り替える切替機構と、
を備える請求項1に記載の地下水揚水設備。 - 前記噴出口は、前記管材の前記先端部の流末端に形成され、
前記切替機構は
外周部に前記透水部が形成された筒材を有し、
前記筒材が前記管材の内部に格納された前記噴出状態と、前記筒材が前記噴出口から突出した前記揚水状態と、に切り替える、
請求項2に記載の地下水揚水設備。 - 前記噴出口は、前記管材の前記先端部の流末端に形成され、
前記透水部は、前管材の前記先端部の外周部に形成され
前記切替機構は、
前記噴出口を開閉する第一弁と、
前記透水部を開閉する第二弁と、
を有する請求項2に記載の地下水揚水設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013207259A JP2015071873A (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 地下水揚水設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013207259A JP2015071873A (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 地下水揚水設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015071873A true JP2015071873A (ja) | 2015-04-16 |
Family
ID=53014419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013207259A Pending JP2015071873A (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 地下水揚水設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015071873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104895079A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-09-09 | 辽宁紫竹桩基础工程股份有限公司 | 钢板桩打设的逆做施工方法 |
CN114934530A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-08-23 | 生态环境部南京环境科学研究所 | 一种用于建筑施工污染土壤的污染地下水处理方法 |
-
2013
- 2013-10-02 JP JP2013207259A patent/JP2015071873A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104895079A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-09-09 | 辽宁紫竹桩基础工程股份有限公司 | 钢板桩打设的逆做施工方法 |
CN114934530A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-08-23 | 生态环境部南京环境科学研究所 | 一种用于建筑施工污染土壤的污染地下水处理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104652436A (zh) | 钢套管振动取土或高压注水松土拔桩施工方法 | |
JP2008274553A (ja) | 斜面の安定化工法 | |
JP2015071873A (ja) | 地下水揚水設備 | |
JP5572420B2 (ja) | 矢板の圧入工法及び圧入機材 | |
KR101741640B1 (ko) | 석션 앵커 | |
JP5717148B2 (ja) | 地中固結体造成工法 | |
KR20140130804A (ko) | 워터 제트를 적용한 석션 파일의 추가 관입 방법 | |
JP5693520B2 (ja) | 鋼管矢板の継手内部における土砂の排出方法 | |
JP2013108352A (ja) | 地中固結体造成工法およびその工法を用いて固結体を造成する地中固結体造成装置 | |
JP4563838B2 (ja) | 管内土砂掘削・排出装置及び管内土砂掘削・排出工法 | |
JP2009263860A (ja) | 中空杭内面の付着物除去装置およびその装置を用いた中空杭内面の付着物除去方法 | |
JP2008202369A (ja) | 地盤改良方法および地盤改良装置 | |
JP6807285B2 (ja) | 地盤改良体の造成方法およびケーシングパイプ | |
KR101428698B1 (ko) | 흙막이 시트파일장치 및 그 시공방법 | |
JP2009183854A (ja) | 汚染土壌の洗浄方法 | |
JP2003268759A (ja) | 地下水揚水方法 | |
JP2009185579A (ja) | 鋼管矢板の継手内部における土砂の排出方法 | |
JP5990443B2 (ja) | 地盤改良材の注入方法 | |
JP6480745B2 (ja) | 注水井戸の設置方法 | |
JP5973931B2 (ja) | 高支持力杭の施工法 | |
CN111501752A (zh) | 截桩装置及方法 | |
JP3534234B2 (ja) | ケーシングの地中貫入補助装置及び地中貫入補助方法 | |
JP5731129B2 (ja) | 吸水型地盤締固め装置及び吸水型地盤締固め方法 | |
JP6338088B2 (ja) | 液状化対策用ドレーンの構築方法 | |
KR101106284B1 (ko) | 압축공기 분사식 집수정 설치공법 |