JP2010142298A - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

吸収性物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010142298A
JP2010142298A JP2008320119A JP2008320119A JP2010142298A JP 2010142298 A JP2010142298 A JP 2010142298A JP 2008320119 A JP2008320119 A JP 2008320119A JP 2008320119 A JP2008320119 A JP 2008320119A JP 2010142298 A JP2010142298 A JP 2010142298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern roll
absorbent article
convex
manufacturing
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008320119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5297784B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Nakano
康宏 中野
Akihisa Morita
晃央 森田
Ryuji Matsunaga
竜二 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2008320119A priority Critical patent/JP5297784B2/ja
Publication of JP2010142298A publication Critical patent/JP2010142298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5297784B2 publication Critical patent/JP5297784B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】パターンロールの周面に形成される凸部、特に隣接する深い凹部の底面に対して相対的に高さの大きくなる凸部の放熱による冷えをなくし、これによって吸収体部材に不用意なダメージや剥離を与えることなく安定した溝成形がなされるようにした吸収性物品の製造方法を提供する。
【解決手段】パターンロールの外周面に設けた凸部により、表面シートと吸収体とを有してなる吸収体部材を前記表面シート側から押圧して、前記凸部に対応した凹部を形成するに当たり、前記パターンロールを全体的に加温するとともに、前記パターンロールの高温維持手段により、前記凸部をこの周辺部に対して局部的により高温に維持して、前記凹部を形成した吸収体部材を具備する吸収性物品の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品の製造方法に関する。
一般に、生理用ナプキンやパンティーライナー等の吸収性物品は、パルプ繊維や吸水性ポリマーを混在させて積繊した吸収体の上下面を表面シートおよび裏面シートで被覆した後、所定長さに切断して製造する。そのようななかで最近、使用時の液漏れの防止や吸収体の形状保持のために、吸収性物品の肌当接面となる表面シート側からエンボス加工を施すことがあり、通常、このエンボス加工は周面に所定パターンの凸部を形成したパターンロールによって押圧し溝状に形成する。
この溝形成に関しては、エンボス加工時の前記表面シートの切れや浮き上がりを防止するために、従来から種々の対策が講じられている。例えば、吸収体表面に縦(長手)方向エンボスと横(幅)方向エンボスを形成するとともに、各エンボスに高圧搾部と低圧搾部を交互に配置し、幅方向横断線が前記高圧搾部と接触する長さの合計値(接触線長さ)を調節する技術が開示されている(特許文献1参照)。具体的には、前記縦方向エンボスと幅方向エンボスにおける接触線長さの差が過大にならないように一定範囲に規定することで、各エンボス部分の圧力差を少なくして、前記表面シートの破れや前記吸収体からの浮き上がりを防止している。
また、エンボスに底部となる高圧搾部と溝壁部分となる低圧搾部とを有するように加圧ロール(パターンロール)を形成したものが開示されている(特許文献2参照)。これにより、前記加圧ロールによる圧搾開始局所で圧搾深さが緩やかになるようにして、表面シートに生じるせん断力を小さくし、前記表面シートの切れを防止することができるとされる。
また、清掃用シート等繊維シートのヒートシール用のパターンロールついて、ロール周部の凸部に隣接して、ロール周面に弾性のある断熱材を設けたものが開示されている(特許文献3参照)。これによれば、前記ロールによる繊維シートの加圧時に繊維中の空気を前記ロールの断熱材で外部へ押し出して繊維シート内の伝熱効率を高め、シール部の融着性を向上させたヒートシールができるとされる。
特開2003−265519号公報 特開2000−14701号公報 特開2003−268663号公報
本発明の課題は、エンボス加工等により表面シートと吸収体とを有してなる吸収体部材に凹部を形成するときに、該凹部を効率良く確実に形成することができ、しかも表面シートの剥離やダメージを防いで品質良くかつ安定した生産を実現することができる吸収性物品の製造方法に関する。
本発明は、パターンロールの外周面に設けた凸部により、表面シートと吸収体とを有してなる吸収体部材を前記表面シート側から押圧して、前記凸部に対応した凹部を形成するに当たり、前記パターンロールを全体的に加温するとともに、前記パターンロールの高温維持手段により、前記凸部をこの周辺部に対して局部的により高温に維持して、前記凹部を形成した吸収体部材を具備する吸収性物品の製造方法を提供するものである。
本発明の製造方法によれば、エンボス加工等により表面シートと吸収体とを有してなる吸収体部材に凹部を形成するときに、該凹部を効率良く確実に形成し、しかも圧搾不足等による表面シートの剥離や不用意なダメージを与えることなく、品質良くかつ安定して吸収性物品を生産することができる。
以下、本発明の好ましい実施態様について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の製造方法により製造される吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキン10を肌当接面側からみて模式的に示した斜視図である。この生理用ナプキン10は、全体として平面視において長方形状の吸収体6を、裏面シート2と表面シート1との間に有する。そして、ナプキンの長手方向において2つに分かれて着用者の肌面側に隆起した中高部10a,10bが形成されている。この中高部10a,10bの隆起形状は主に、その内部にある吸収体6の形状により作出されている。具体的には、ナプキン10のほぼ全域にわたるよう裏面シート側に広く下層吸収体6aが敷設され、その上の表面シート側に下層吸収体6aより小さな上層吸収体6b,6cが乗せられ上記中高部10a,10bの隆起形状をなしている。この下層吸収体6a,上層吸収体6b,6cはそれぞれパルプ積繊体を繊維シートで包囲した独立の部材として成形され、例えばこの種の物品に通常使用される接着剤等により接合され上述の形態となるように組み立てられている。
本実施形態の生理用ナプキン10には、その長手方向両側部に着用者の肌面側に立ち上がった立体ギャザーGをなす内部に糸ゴム7を有するサイドシート3が設けられている。ここで、表面シート1側が着用者の肌に接する面となり、裏面シート2側が下着に接する面となる。この生理用ナプキンは腹側に物品前方Fを配し、背側に物品後方Rを配して、着用者の排泄部の位置から臀部にかけて肌面に当てて着用する。生理用ナプキン10の前方位置の両側部には、裏面シート2とサイドシート3を側方へ大きく耳状に張り出すことで形成したサイドウィング部Swが設けられている。このサイドウィング部Swを含む裏面シート2の非肌当接面側(表面シート側と反対側)には粘着剤が付与されている。着用時にはサイドウィング部Swを下着のクロッチ部を挟み込むようにして折り畳み、下着のクロッチ部の両面に対してナプキンの裏面シートを接着させて固定する。このような構造及び着用形態の生理用ナプキンとすることにより下着への着用が確実になるとともに、若干の液体等の漏れがあったときにも下着汚れを効果的に防止することができる。
本実施形態の生理用ナプキン10には、図1に示すように、その肌当接面に凹部5が形成され、該凹部はそれぞれ線状に形成された中央溝部5a、前方溝部5e、後方第1溝部5b、後方第2溝部5d、側方溝部5cで構成されている。中央溝部5aは、前方中高部10aと後方中高部10bとの間に平面視において物品幅方向に延びる円弧状でありその中央が後方Rに張り出す形状を有する。この中央溝部5aは側方溝部5c及び前方溝部5eと連続して前方中高部10aを囲むように配設されている。他方、後方中高部10bについてもこれを囲むように中央溝部5aが側方溝部5c及び後方第2溝部5dに連続して配設されている。さらに後方中高部10bについては、側方溝部5cが物品後方Rにむけて分岐して上記後方第2溝部5dの外側をまわるように後方第1溝部5bに連続するようにされている。つまり、後方中高部10bは二重の堀により取り囲まれたように、着用者の背側になる物品後方Rに2条の溝部が配設されている。これらの溝部がなす凹部5は、後述のパターンロールの外周面に設けた凸部により、表面シート1から吸収体6に対して押圧することにより、該凸部に対応して形成される。詳細には、パターン路ロールの凸部により加熱圧搾し表面シート1と吸収体6とを一体化するエンボス加工によってなされる。
本実施形態の生理用ナプキン10は、中高部10a,10bが肌当接面側に隆起し、この部分で起伏のある着用者の肌面にしっかりと当接し良好なフィット感をもたらす。そして、上記凹部が表面シートと吸収体との部材間のずれや型崩れを抑えるとともに、経血等の排泄があたっときには液拡散を制御し、高い漏れ防止性と装着時の形状安定性とを発揮する。また、中央溝部5aは上記形状安定性に加え、着用者の動きの状態によっては生理用ナプキンの中央付近で折り曲げ起点となり、あるいは個別包装時の折り線として機能する。これにより、着用時に複雑な湾曲変形が生じたときや包装を解き使用を開始したときに肌面に良好に追従し快適な着用感を実現することができる。
本実施形態の生理用ナプキン10のように表面シート側と吸収体とを一体化する凹部5を付すときに、場合によりその確実な成形が難しいことがある。特に高速連続する場合や、上記のように隆起した複数の中高部を離間して有し、その谷間に凹部を成形するときには、加工品質を維持する上での困難性が顕著になる。一般的に上記凹部の成形加工の際にこの凹部の形状に対応した凸部を周面に有する加熱されたパターンロールを用いるが、該凸部はロールの外周面から突出しているためロール本体より放熱して冷えやすくなる。この凸部の先端部の温度が下がれば、的確な加熱圧搾加工がなされず、表面シートの有効な熱融着ができなくなり、凹部において表面シートが吸収体から剥離し浮きを生じる原因となりかねない。これを避け、単にパターンロール全体の加熱温度を上げるような対応をとると、それが過度であれば、ロールの外周面が表面シート等の熱にデリケートな部材に接触したり近接してその熱が伝わって、部材にダメージを与えたりしかねない。
これに対し本発明の製造方法によれば、パターンロールの凸部を局部的に高温にした効果により吸収性物品に的確かつ効果的に凹部を形成することができ、例えば上記実施形態にあるような長手方向に離間された中高部の谷間に深さのある中央溝部5aを付すようなときにも、高速連続生産を維持して安定した成形加工を実現することができる。
図2は本発明の製造方法の一実施態様(実施態様1)として上記実施形態の生理用ナプキンを製造する際の製造工程(凹部の形成工程)を説明するための工程説明図であり、パターンロール及びアンビルロールの部分的な軸直角断面を表面シート1及び吸収体6からなる吸収性部材20の断面とともに部分的に示したものである。同図においては表面シート、吸収体、及び凹部(溝部)等を、その成形前後を問わずに図1と同じ符号で表す。図1に部分的に示す吸収性物品の構成部材である吸収体部材20の形態は、図1の生理用ナプキンが長手方向に連続したと想定しその中心線に沿った断面に対応し、この吸収体部材20をCD方向に二分した位置のMD方向にむかう断面として示したものである。MD方向とは不織布等のシート材が製造時に流れる方向をいい、「Machine Direction」の略語である。流れ方向ともいう。CD方向とは上記MDに直交する方向であり、「Cross Direction」の略語である。ここで、吸収体部材とは吸収体とその他の部材を含む意味に用い、本実施態様においては表面シート1及び吸収体6とからなる複合部材を吸収体部材というが、表面シートと吸収体との間に他の機能性のシートや部材を配設してもよい。
本実施態様においては、上記生理用ナプキン10の長手方向に離間した前方及び後方中高部10a,10bの間で、吸収性物品の幅方向に延びる円弧状の中央溝部5aが、工程上CD方向に延びる溝部5aとして成形される。そして、パターンロール30及びアンビルロール40の回転(矢印r方向)に伴って所望のエンボス加工を施された表面シート1と吸収体6とがその長手方向であるMD方向に送られる。このようして、パターンロールで溝部5を形成した後、裏面シート2と積層し、周囲をシールして、長手方向の前後で所定の長さに裁断して、前述のような生理用ナプキン10が製造される。ただし、上記いずれかの工程及びその前後においてサイドシート3、糸ゴム7等を組み込むようにし、さらに裏面シート2の非肌当接面側の粘着剤等を適宜塗付する。
本実施態様においては、前方及び後方の中高部10a,10bの間の中央溝部5aに対応するパターンロール30の凸部31に関し、その回転方向rの前方及び/又は後方に隣接するパターンロール30の外周面(以下、これを「隣接外周面」という。)36,37は、吸収性物品の中高部10a,10bを構成する上層吸収体6b,6cの位置にきたときに、その部分の表面シート1との間にある程度の隙間Sを有するようにされている。すなわち、この隣接外周面36,37を、その回転方向rの前方及び/又は後方の外周面(以下、「非隣接外周面」という。)41がなす外周面基線Kと間隔t(図4参照)だけ偏倚位置Hでパターンロール30の内方に向かって偏倚して面高さを異にし、パターンロール30の外周面外方からみて、隣接外周面36,37が非隣接外周面41よりパターンロール30の内方に深くなるようにされている。このことは換言すると、前記パターンロール30において隣接外周面36,37が、このパターンロール30の中心軸までの距離(ロール半径R)として、非隣接外周面41ないしこれがなす外周面基線Kにおける前記中心軸までの距離(ロール半径R)より小さくなるようにされたことを意味する(R<R)。なお、図2では模式的理解のためにパターンロール30と吸収体部材20との間隔を実際よりもあけ、各凸部31〜34の先端部と吸収体部材20の表面との隙間をより明瞭に表出している(図2では、実際の部材表面位置を表面シートの補助線(一点鎖線)1’で示す)。
本実施態様においては、凸部31〜34は押圧に適した間隔をあけアンビルロール40に近接するようにされ、これらの高さ、つまりパターンロール30の軸中心からの距離は等しくなるようにされている。そして、隣接外周面36,37をパターンロール30の外周面において陥没状態とし上述のように深さを持たせており、パターンロールが加熱されて上記隣接外周面が高温にされていても、これが吸収体部材20の隆起した表面シート1部分に実質的に当接しないようにして、特に熱に対してデリケートな繊維や構造を表面シート1に適用したときにもダメージを与えないようにすることができる。なお、上記隣接外周面が部材表面と「実質的に当接しない」とは全く当接しないことに加え、多少当接しても部材に機能上の損傷を与えないことを含む意味である。
図1〜図4を参照して生理用ナプキン10ないし吸収体部材20の凹部をなす溝部5とパターンロール30のパターン形状との関係をさらに具体的に説明する。図3はパターンロール30の外周面を平面上に展開した状態で示した部分的な平面図であり、図4は図2に示すパターンロール30と同様部分における真直状態に展開した横断面図である。前述のように、生理用ナプキン10における中高部10a,10b間の中央溝部5aはロール凸部31に対応し、前方溝部5eはロール凸部32に対応する。同様に、後方第2溝部5dは凸部33に対応し、後方第1溝部5bは凸部34に対応し、側方溝部5cは凸部35に対応する。各凸部31〜35は連続して形成されている。この中で、離間した中高部10a,10bの谷間に付される中央溝部5aに対応するパターンロール30の凸部31は、その根元部31bから先端部31aの長さtが他の凸部32〜34に比べて径方向に長い。なお、凸部35は溝部の内側は凸部31と同じ長さであり、その外側は凸部31よりも短い。各凸部の先端には、図3(a)の凸部31の中央を拡大した(b)に示すように小突起42が形成されている。そして、パターンロール30の凸部31〜35の周方向における前後にある隣接外周面36,37は非隣接外周面41と偏倚位置Hでその面高さを異にし、ロール外方からみて隣接外周面が一段階深くなるようにされている。
本発明の実施態様では、高温維持手段として、パターンロール30の内部で放熱されやすい凸部31に対応した位置の外周面近傍にヒーター38が設置されている。これにより、別途設けられた加熱手段によるパターンロール全体の加熱に加えて、放熱されやすい凸部31をヒーター38により局部的に加熱して溝成形加工を行うことができる。パターンロール全体の加熱手段は、詳細には局部加熱のためのヒーター38と全体加熱のための同種類のヒーター(図2〜6では図示を省略した。図7〜9では局部加熱ヒーター38と全体加熱ヒーター48とを図示している。)であり、ヒーター38とは別にパターンロール30の内部の同径部分に均等間隔で配置されており、ヒーター38もこれらのヒーターと同径部分に配置されている。このように追加的な加熱を行うことにより、放熱による凸部31の温度低下が抑えられ、溝成形性が向上する。通常の生理用ナプキンの寸法を考慮したとき、パターンロール30の凸部31の長さtは10〜30mmであることが実際的である。また同様に、先端部幅長さtを1〜15mmとすることが実際的であり、小突起42の幅長さ(tの方向)は1〜5mmとすることが好ましい。凸部31の根元部31bとヒーター38との距離tは、凸部31の長さtあるいは凸部31の先端の周方向幅長さtの大きさにもよるが、例えば上記の実際的な範囲とすることを考慮すると距離tを2〜10mmとすることが好ましい。同様に生理用ナプキンとして寸法を考慮し、パターンロールに非隣接外周面41ないし外周面基線Kに対する凸部32〜34の長さtは5〜15mmであることが実際的であり、偏倚位置Hにおける偏倚深さtは5〜15mmであることが実際的である。
上記のヒーター38の具体的なものは特に限定されないが、例えばカートリッジヒーターが好ましく、カートリッジヒーターとしては、耐熱性のパイプ(例えば耐熱ステンレス管)中に電熱線(ニクロム線等)を有し、該発熱線とパイプの隙間が熱伝導性と絶縁性に優れた材料(MgO等)で埋められているもの等を用いることができる。ヒーターの温度調節は、パターンロールに熱電対を取り付け、設定温度になるようヒーターに電流を与えて行うことができる。なお、カートリッジヒーターの中には、ヒーター内部に熱電対が内臓されているタイプのものがある。このようにヒーター38により凸部31の温度を調節することにより、所望の温度とすることができることはもとより、凸部31にアンビルロール40方向への熱膨張を起こさせ、一層、中央溝部5aの成形性を向上することができる。
パターンロール30の凸部31の加熱温度は、加工を施す材料や生産速度によっても設定値は変更されるが、材料の融点以上の温度を与えることが好ましく、具体的には180℃〜220℃にすることが挙げられる。凸部31とその周辺部の温度差は特に限定されないが、通常のパターンロールにおける放熱を考慮すると、凸部31の加熱温度と、その周辺で放熱等により相対的に低温になったロール外周面又は他の凸部、典型的には隣接外周面の温度との差が2〜20℃であることが好ましく、5〜15℃であることが一層好ましい。
アンビルロール40の温度は、常温で行ってもよく、必要に応じてアンビルロールを加熱してもよい。その具体的な温度範囲は、例えば上記パターンロールと同じ温度範囲が挙げられ、具体的にパターンロールを120℃前後に設定し、アンビルロールを80℃前後に設定することが挙げられる。
本実施態様では、パターンロール30の回転軸方向に延びる凸部31の中央部分にヒーター38を配置している。一般的に、このようなロールの軸方向に延びる凸部に対応する凹部を吸収体部材に形成するとき、その形成性が不十分となる場合がある。しかし本実施形態によれば上記ロール回転軸方向に延びる凸部に対応した凹部の形成においても十分な成形性を実現しうるため有効である。そして、凸部31以外の例えば本実施形態において同様に回転軸方向に延びる凸部32,33,34においても、凸部31程ではないとしても上記と同じ課題を有しており、ヒーター38を適用することが効果的である。なお、本実施形態においては、吸収性物品の幅方向とパターンロールの軸方向が一致しているが、これに限定されるものではなく、例えばこれを90°回転させた状態で成形する実施態様が挙げられる。
図5は本発明の製造方法の別の実施態様(実施態様2)として、図4と同様の位置でパターンロール30の要部を展開した部分的な横断面図である。この実施態様2では、上記生理用ナプキン10の前後方向に離間した中高部10a,10bに対応するパターンロール30の隣接外周面36,37の上に断熱材39が配置されている。予め加熱されているパターンロール30の熱は断熱材39の部分でロール表面からの放熱が抑えられ、これによって、この深い隣接外周面36,37の間に画成される、実質的に径方向長さの長い凸部31の温度低下が避けられる。
なお、本実施態様2では断熱材39に加えて凸部31に対応するロール位置にヒーター38が併用設置されており、このようにすることで、一層、温度低下を防止し、凸部31による溝部の形成性を向上させることができる。断熱材39と生理用ナプキン10の中高部の表面とが接触しないように隣接外周面36,37の偏倚深さ、あるいは断熱材39の厚みが規定することができるが、断熱材39があるため溝成形加工動作時に中高部と僅かに接触しても、熱による表面シートなどのへのダメージが防止される。
上記の断熱材の厚みは、凸部31の凹部形成性を阻害しないように、凸部高さより低い厚みとすることが好ましく、更にはパターンロール30の外周面基線Kより深く形成されていることがより好ましく、中高部の立体感維持のためには中高部10a,10bをなす部材部分とは接触しないように設けることが一層好ましい。断熱材の材質としては特に限定されないが、ベークライト、エボキシガラス、ポリアセタール、MCナイロン、超高分子量ポリエチレン、フッ素樹脂、PEEK、ガラス繊維等が上げられる。
図6は本発明の製造方法のさらに別の実施態様(実施態様3)として、図4と同様の位置でパターンロール30の要部を展開した部分的な横断面図である。この実施態様3では、生理用ナプキン10の中高部10a,10bに対応するパターンロール30の一対の深く偏倚された隣接外周面36,37の間に挟まれた凸部31は、先端部31aから根元部31bへかけて徐々に、テーパ状に太くなるように形成されており、根元部31bで最も周方向の太さtが太くなって隣接外周面36,37に連接されている。このように凸部31を根元部31bで太くしたテーパ形状とすることにより、凸部31の体積が大きくなり、その蓄熱効果により凸部31からの放熱量が減少し、凹部の成形性が向上する。なお、この実施態様3においても、凸部31近傍のロール位置にヒーター38が併用設置されており、これにより、一層、温度低下を防止し、凸部31による溝部の形成性を向上させることができる。上記実施態様3における凸部31のテーパは幅t/幅tが1.5以上となるようにすることが好ましい。
上記実施態様における製造工程において、又はこれとは別の工程において、パターンロール30による押圧の前又は同時に、吸収体6(6a、6b、6c)又は吸収体部材20に水を撒布してもよく、その水散布部分において吸収体部材20を押圧して凹部を形成してもよい。例えば、上記生理用ナプキン10でいうと、その複数の中高部10a,10bの間の吸収体6aに水散布をして、その部分に溝部5aを形成する実施態様が挙げられる。この水撒布により、吸収体6と表面シート1との結合が一層確実となり好ましい。
本発明の製造方法により加工される部材は、通常この種の物品に用いられる材料を適宜選択して採用することができる。例えば、表面シートは、液透過性であり肌への当りのソフトな材料からなることが好ましい。例えばコットン等の天然繊維を材料とする不織布や、各種合成繊維に親水化処理を施したものを材料とする不織布を用いることができる。裏面シートは液不透過性や難透過性のフィルムや不織布で構成されるシート材からなることが好ましい。裏面シートは必要に応じて水蒸気の透過性のものであってもよい。具体的に十分な水蒸気透過性を得るために、炭酸カルシウム等のフィラーからなる微粉を分散させたポリエチレン等の合成樹脂製のフィルムを延伸し、微細な孔をあけた多孔質フィルムを用いることが好ましい。サイドシートとしては、不織布、フィルムシート、紙等が挙げられる。防漏性の観点からは、サイドシートを液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等により形成することが好ましい。上記シートは一枚でもよいし、さらに機能性のシート等と組み合わせて2枚以上のものとしてもよい。吸収体の形成材料としては、通常吸収性物品に用いられるものを用いることができる。具体的には例えば、繊維集合体又はこれと高分子吸水ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。
上述の実施形態ではいずれも長手方向の前後に離間した中高部を持つ生理用ナプキンの製造を例示したが、本発明はこのような形態のものに限定されるものではない。また、パンティーライナー、使い捨ておむつ、尿とりパッド等といった他種の吸収性物品の製造にも同様に適用可能である。例えば、上記実施形態と同様に幅方向に延びる凸部を有するが、中高部は有しないタイプの生理用ナプキンが挙げられる。その場合は、パターンロール30の凸部に隣接した隣接外周面をその前後の非隣接外周面より深く偏倚したものとしなくてもよい。また、上記実施形態ではパルプ繊維がコアラップ材に被覆されてそれぞれ成形された吸収体を2層に積層した構造として示したが、堆積させる型として中高部に対応する凹部を設けたものを利用し、断面凸状の積繊体を形成して、その全体を1枚のコアラップ材で被覆したものを用いてよい。
図7は本発明の製造方法のさらにまた別の実施態様(実施態様4)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。同図においては、局部加熱ヒーター38と全体加熱ヒーター48との配置関係の例を示している。本実施態様においては、全体加熱ヒーター48がロール外周面に対して均等間隔で配置されており、図示したものにおいては距離d=距離d+距離d=距離dの関係で離間するように連設されている。これに対し局部加熱ヒーター38は凸部根元部31bの直下で全体加熱ヒーター48の中間となる位置にのみ配設されている。その結果、局部加熱ヒーター38が配設された部分のヒーターの間隔は距離d,dとなり、上記全体加熱ヒーター48の配設間隔の半分となるようにされている。すなわち、局部加熱ヒーター38を配した部分においてのみヒーターの配設密度が高くなるようにされており、この部分がその周辺に対してより高温となるようにされている。局部加熱ヒーター38及び全体加熱ヒーター48として同じものを用いても異なるものを用いてもよいが、本実施態様の配置とすることにより両者に同じものを適用した場合において凸部31の位置をその周辺より例えば5〜15℃ほど高く維持することができる。
図8は本発明の製造方法のまた別の実施態様(実施態様5)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。本実施態様においては、局部加熱ヒーター38の凸部根元部31bまでの距離t11が全体加熱ヒーター48の隣接外周面36,37までの距離t12より小さくなるようにされている。ここで、凸部根元部31bと隣接外周面36,37のパターンロール30の回転軸からの距離(前記、ロール半径Rに相当する。)は同じである。したがって、全体加熱ヒーター48は局部加熱ヒーターよりも相対的にロールの内方に位置するように配設されている。これにより、例えば局部加熱ヒーター38と全体加熱ヒーター48として同じものを用いたとき、凸部31の位置をその周辺より高温に維持することができる。
図9は本発明の製造方法のさらにまた別の実施態様(実施態様6)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。本実施態様においては、局部加熱ヒーター38を凸部根元部31bの直下に配置し、これとともに全体加熱ヒーター48が均等間隔で配設されている。図示したものでいうと、全体加熱ヒーター48と局部加熱ヒーター38とが、e=e=e=e=eの間隔で連設されている。すなわち、局部加熱ヒーター38が凸部の位置に対応してその直下に配置されており、凸部の温度がその周辺より高温になるよう維持されている。これにより、局部加熱ヒーター38と全体加熱ヒーター48として同じものを用いたとき、凸部31の位置をその周辺より例えば5〜15℃ほど高く維持することができる。
本発明の製造方法により製造される吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキンを模式的に示した斜視図である。 本発明の製造方法の一実施態様(実施態様1)として上記実施形態の生理用ナプキンを製造する際の製造工程(溝部の形成工程)を説明するための工程説明図である。 図2に示すパターンロールの外周面を平面上に展開した状態で示した部分的な平面図である。 図2に示すパターンロールをこれと同様部分において真直状態に展開してさらに模式化して示した横断面図である。 本発明の製造方法の別の実施態様(実施態様2)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。 本発明の製造方法のまた別の実施態様(実施態様3)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。 本発明の製造方法のさらにまた別の実施態様(実施態様4)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。 本発明の製造方法のまた別の実施態様(実施態様5)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。 本発明の製造方法のさらにまた別の実施態様(実施態様6)としてのパターンロールを展開状態で模式化して示した部分断面図である。
符号の説明
1 表面シート
2 裏面シート
3 サイドシート
4 シール部
5 凹部
5a 中央溝部
5b 後方第1溝部
5c 側方溝部
5d 後方第2溝部
5e 前方溝部
6 吸収体
6a 下層吸収体
6b 前方上層吸収体
6c 後方下層吸収体
10 吸収性物品
20 吸収体部材
30 パターンロール
31,32,33,34,35 凸部
31a 凸部先端部
31b 凸部根元部
38 局部加熱ヒーター
36,37 隣接外周面
39 断熱材
40 アンビルロール
41 非隣接外周面
48 全体加熱ヒーター

Claims (7)

  1. パターンロールの外周面に設けた凸部により、表面シートと吸収体とを有してなる吸収体部材を前記表面シート側から押圧して、前記凸部に対応した凹部を形成するに当たり、
    前記パターンロールを全体的に加温するとともに、前記パターンロールの高温維持手段により、前記凸部をこの周辺部に対して局部的により高温に維持して、前記凹部を形成した吸収体部材を具備する吸収性物品の製造方法。
  2. 前記高温維持手段は、前記パターンロールの前記凸部近傍に設けられたヒーターである請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記高温維持手段は、前記パターンロールの前記凸部の先端部から根元部へかけて徐々に太くなるようにされた請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記高温維持手段は、前記パターンロールの前記凸部の根元部に隣接するように敷設された断熱材である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記吸収性物品はその長手方向に離間し着用者の肌面側に隆起した複数の中高部を有し、該複数の中高部の谷間に前記パターンロールの前記凸部を突入させて前記凹部を形成するに当たり、前記パターンロールの前記凸部の回転方向前方及び/又は後方の外周面と、前記吸収性物品の中高部の表面とを実質的に当接させずに前記凹部を形成する請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記凸部が前記パターンロールの軸方向に延びる請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  7. 前記パターンロールにおいて前記凸部の回転方向前方及び/又は後方で隣接する外周面が、回転方向のさらに前方及び/又は後方の外周面と異なる面高さとされ、かつパターンロール内方に深く形成された請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
JP2008320119A 2008-12-16 2008-12-16 吸収性物品の製造方法 Active JP5297784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008320119A JP5297784B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 吸収性物品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008320119A JP5297784B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 吸収性物品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010142298A true JP2010142298A (ja) 2010-07-01
JP5297784B2 JP5297784B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=42563360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008320119A Active JP5297784B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 吸収性物品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5297784B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015097717A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 花王株式会社 吸収性物品
JP2019063126A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 大王製紙株式会社 パッドタイプ吸収性物品
CN110087592A (zh) * 2016-12-19 2019-08-02 纳克(波拉尔)公司 冷却垫

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10323368A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Kao Corp 吸収性物品の製造方法及びその製造装置
JP2007089600A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Uni Charm Corp 圧縮成形用ロール及び圧縮成形用ロールを用いた吸収構造体の製造方法並びに吸収構造体を含む吸収性物品
WO2007043474A1 (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Daio Paper Corporation 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10323368A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Kao Corp 吸収性物品の製造方法及びその製造装置
JP2007089600A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Uni Charm Corp 圧縮成形用ロール及び圧縮成形用ロールを用いた吸収構造体の製造方法並びに吸収構造体を含む吸収性物品
WO2007043474A1 (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Daio Paper Corporation 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015097717A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 花王株式会社 吸収性物品
CN110087592A (zh) * 2016-12-19 2019-08-02 纳克(波拉尔)公司 冷却垫
JP2019063126A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 大王製紙株式会社 パッドタイプ吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP5297784B2 (ja) 2013-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5161491B2 (ja) 吸収性物品
KR101389693B1 (ko) 흡수성 물품
JP5103100B2 (ja) 表面シートの製造方法
JP5099752B2 (ja) 表面シートの製造方法
US20100057031A1 (en) Absorptive article and method of producing the same
JP4416490B2 (ja) 吸収性物品
JP5924898B2 (ja) 吸収性物品
JP2009000351A (ja) 吸収性物品
CN106659610B (zh) 具吸收功能物品的顶片
JP6162412B2 (ja) 吸収性物品
JP2001129019A (ja) 吸収性物品
JP2006326299A (ja) 多数のマイクロエンボシングから構成されたマクロエンボシングを備えるよれ及び漏れ防止機能と審美的効果が増大した吸収製品
JP4540698B2 (ja) 吸収性物品
JP5297785B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP5297784B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP2006280585A (ja) 吸収性物品及びその製造方法
WO2013047715A1 (ja) 吸収性物品
JP4090453B2 (ja) 吸収性物品
KR101753552B1 (ko) 흡수성 물품
JP2006129891A (ja) 吸収性物品
JP6098592B2 (ja) 吸収性物品のトップシート
JP4953735B2 (ja) 吸収性物品及びその製造方法
JP2005270233A (ja) 吸収性物品の表面シート
JP5957240B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
JP4823332B2 (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121210

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5297784

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250