JP2010142049A - 多軸モータドライブシステムとその共通コンバータの過負荷保護方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各サーボアンプ3a〜3cにおいて、電流指令値Ii *と速度検出値ωiと直流電圧検出値Vdciとから夫々の消費電流値Iia,Iib,Iicを求め、コンバータ出力電流演算部21でこれらを加算して総合消費電流値Icvoを求め、時限演算部22でこの総合消費電流値Icvoに該当する補完値f(Icvo)をデータベースから求めて過負荷判定値Is(k)を求める。そして、過負荷判定部23において、過負荷判定値Is(k)を共通コンバータ2(図7)の容量に応じた判定閾値Ithと比較し、Is(k)≧Ithときには、共通コンバータ2は過負荷状態にあるものとして、サーボアンプ3a〜3cの動作を停止させる。
【選択図】図1
Description
Ti=Kt×Ii *a ……(1)
で表わされ、検出速度値ωは、速度演算部34の速度検出値である。
サーボアンプ3aでの消費電流Ii演算部10aでは、速度制御演算部35から出力される電流指令値Ii *aと、速度制御部34から出力される速度検出値ωiaと、電圧検出部36で検出される共通コンバータ2から供給される直流の直流電圧検出値Vdciaとが所定の周期で取り込まれる。
Tia=Kta×Ii *a ……(2)
で求め、次いで、サーボモータ4aへの出力値Piaを、このトルク値Tiaと上記の速度検出値ωiaとから、
Pia=Tia×ωia ……(3)
で求める。そして、さらに、サーボアンプ3aの消費電流値Iiaを、この出力値Piaと上記の直流電圧検出値Vdciaとから、
Iia=Pia/Vdcia ……(4)
で求める。
このようにして得られたサーボアンプ3aの消費電流値Iiaが過負荷検出部20のコンバータ出力電流演算部21に供給されるが、サーボアンプ3b,3cにおいても、その消費電流演算部10b,10c(図2)でその消費電流値Iib,Iicが検出され、これらの消費電流値Iib,Iicがコンバータ出力電流演算部21に供給される。
Icvo=ΣIi ……(5)
を求める。総合消費電流値Icvoは、共通コンバータ2の出力電流値に関するものである。但し、これら消費電流値Iia,Iib,Iicは、サーボモータ4a〜4cの正負の回転方向にかかわらず、上記のように、力行区間では、正値であって、回生区間では、負値である。そこで、総合消費電流値Icvo<0であるときには、サーボモータ4a〜4cの少なくともいずれかが回生区間にあり、電力を共通コンバータ2に戻していることになり、この場合には、共通コンバータ2では、発熱が行なわれず、放熱が支配的となるため、その保護動作を行なう必要はない。このため、総合消費電流値Icvo<0であるときには、総合消費電流値Icvo=0とする。このようにして得られた総合消費電流値Icvoは、過負荷検出部20の時限演算部22に供給される。
但し、Is(k−1)は前回の過負荷判定で用いた前回の過負荷判定値である。
Iep≧Icvo≧0のときには、補完値f(Icvo)≦0
であって、過負荷判定値Is(k)は前回の過負荷判定時での過負荷判定値Is(k−1)と等しいか、低下する。これは、図3(a)での回生区間や、力行区間であっても、総合消費電流値IcvoがIepよりも小さい場合である。
であって、過負荷判定値Is(k)は前回の過負荷判定時での過負荷判定値Is(k−1)よりも上昇する。これは、図3(a)での力行区間であって、しかも、総合消費電流値Icvoの増加が大きい場合である。
Is(k)<Ith
のときには、共通コンバータ2が過負荷状態となっていないと判定し、また、
Is(k)≧Ith
のときには、共通コンバータ2が過負荷状態となった判定し、この旨を表示部40に通知して警報を発生させるとともに、この旨を図示しない制御部にも通知して、後述する所定の制御を行なわせる。
2 共通コンバータ
3a,3b,3c サーボアンプ
4a,4b,4c サーボモータ
5a,5b,5c 位置センサ
10a,10b,10c 消費電流演算部
20 過負荷検出部
21 コンバータ出力電流演算部
22 時限演算部
23 過負荷判定部
30 インバータ
31 電流検出部
32 電流制御演算部
33 位置制御演算部
34 速度演算部
35 速度制御演算部
36 電圧検出部
40 表示部
Claims (11)
- 1つの共通コンバータで交流を直流に変換して複数のサーボアンプに供給し、該複数のサーボアンプ毎にサーボモータを駆動する多軸モータドライブシステムの共通コンバータの過負荷保護方法において、
該複数のサーボアンプ毎の消費電流を求めて、これら複数の消費電流を加算した総合消費電流を求め、
該総合消費電流を基に、時限演算により、過負荷判定値を求め、該過負荷判定値を予め設定された該共通コンバータの容量に応じた閾値と比較することにより、該共通コンバータが過負荷状態にあるか否かを判定し、
該共通コンバータが過負荷状態にあるとの判定のときには、該複数のサーボアンプ全ての動作を停止させる
を備えたことを特徴とする共通コンバータの過負荷保護方法。 - 1つの共通コンバータで交流を直流に変換して複数のサーボアンプに供給し、該複数のサーボアンプ毎にサーボモータを駆動する多軸モータドライブシステムの共通コンバータの過負荷保護方法において、
該複数のサーボアンプ毎の消費電流値を求めて、これら複数の消費電流値を加算して総合消費電流値を求め、
該総合消費電流値を基に、時限演算により、過負荷判定値を求め、該過負荷判定値を予め設定された該共通コンバータの容量に応じた閾値と比較することにより、該共通コンバータが過負荷状態にあるか否かを判定し、
該共通コンバータが過負荷状態にあるとの判定のときには、該複数のサーボアンプのうちで出力を所定量低減可能とするサーボアンプがあるとき、該サーボアンプの出力を該所定量低減し、出力を該所定量低減可能とするサーボアンプがないとき、該複数のサーボアンプ全ての動作を停止させる
を備えたことを特徴とする共通コンバータの過負荷保護方法。 - 請求項1または2において、
前記サーボモータのトルク値と前記サーボモータの速度検出と前記共通コンバータから前記サーボアンプに供給される直流の直流電圧検出値とから前記消費電流を求めることを特徴とする共通コンバータの過負荷保護方法。 - 請求項1,2または3において、
複数の消費電流値を加算した前記総合消費電流値が負値であるとき、前記総合消費電流値を零にして前記過負荷判定値を求めることを特徴とする共通コンバータの過負荷保護方法。 - 請求項4において、
前記過負荷判定値は、前記総合消費電流値を前記共通コンバータの上昇温度もしくは降下温度に該当する補完値に変換し、前回求めた前記過負荷判定値に該補完値を加算もしくは減算した値であることを特徴とする共通コンバータの過負荷保護方法。 - 1つの共通コンバータで交流を直流に変換して複数のサーボアンプに供給し、該複数のサーボアンプ毎にサーボモータを駆動する多軸モータドライブシステムの共通コンバータの過負荷保護装置において、
該複数のサーボアンプ毎の消費電流を求める複数の第1の演算部と、
該複数の第1の演算部で得られた該複数のサーボアンプの消費電流を加算して総合消費電流を求める第2の演算手段と、
該総合消費電流を基に、時限演算により、過負荷判定値を求め、該過負荷判定値を予め設定された該共通コンバータの容量に応じた閾値と比較し、該共通コンバータが過負荷状態にあるか否かを判定する第3の演算手段と、
該第3の演算手段が該共通コンバータが過負荷状態にあるとの判定をすることにより、該複数のサーボアンプ全ての動作を停止させる手段と
を備えたことを特徴とする共通コンバータの過負荷保護装置。 - 1つの共通コンバータで交流を直流に変換して複数のサーボアンプに供給し、該複数のサーボアンプ毎にサーボモータを駆動する多軸モータドライブシステムの共通コンバータの過負荷保護装置において、
該複数のサーボアンプ毎の消費電流を求める複数の第1の演算部と、
該複数の第1の演算部で得られた該複数のサーボアンプの消費電流を加算して総合消費電流を求める第2の演算手段と、
該総合消費電流を基に、時限演算により、過負荷判定値を求め、該過負荷判定値を予め設定された該共通コンバータの容量に応じた閾値と比較し、該共通コンバータが過負荷状態にあるか否かを判定する第3の演算手段と、
該第3の演算手段が該共通コンバータが過負荷状態にあるとの判定をすることにより、該複数のサーボアンプのうちで出力を所定量低減可能とするサーボアンプがあるときには、該サーボアンプの出力を該所定量低減し、出力を該所定量低減可能とするサーボアンプがないときには、該複数のサーボアンプ全ての動作を停止させる手段と
を備えたことを特徴とする共通コンバータの過負荷保護装置。 - 請求項6または7において、
前記第1の手段は、前記サーボモータのトルク値と前記サーボモータの速度検出と前記共通コンバータから前記サーボアンプに供給される直流の直流電圧検出値とから前記消費電流を求めることを特徴とする共通コンバータの過負荷保護装置。 - 請求項6,7または8において、
前記第3の演算手段は、前記第2の演算手段で得られた前記総合消費電流値が負であるとき、前記総合消費電流値を零として前記過負荷判定値を求めることを特徴とする共通コンバータの過負荷保護装置。 - 請求項9において、
前記第3の手段は、前記総合消費電流値を前記共通コンバータの上昇温度もしくは降下温度に該当する補完値に変換し、前回求めた前記過負荷判定値に該補完値を加算もしくは減算して前記過負荷判定値を求めることを特徴とする共通コンバータの過負荷保護装置。 - 夫々サーボモータを駆動する複数のサーボアンプと、
交流を直流に変換し、複数の該サーボアンプに該直流を同時に供給する共通インバータと、
複数の該サーボアンプの過負荷状態を判定し、過負荷状態であることを判定すると、複数の該サーボアンプの動作を停止させる該共通コンバータの過負荷保護装置と
を備えたことを特徴とする多軸モータドライブシステム。
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