JP2010141117A - フェライトコア - Google Patents

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祥正 後藤
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Abstract

【課題】電源ケーブルや信号ケーブル等のケーブルを一度通すだけで、所望のインダクタンスを得ることができるフェライトコアを提供する。
【解決手段】フェライトコア1は、螺旋状の本体部2と帰還部9とで構成されている。螺旋状の本体部2は、4つの第1フェライト環3−1,3−3,3−5,3−7と3つ第2フェライト環3−2,3−4,3−6とを交互に並べて螺旋状に接合することで形成した。フェライト環3−1〜3−7の間は、絶縁膜34,35で絶縁した。また、帰還部9は、フェライト体90に金属フレームを付けて形成した。そして、フェライト体90の両端部91,92を本体部2の両端部に接合することで、閉磁路を形成するフェライトコア1を構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、電源ケーブルや信号ケーブル等のEMI(Electro Magnetic Interference:電磁波障害)対策を図ったフェライトコアに関するものである。
従来、この種のフェライトコアは、円筒形をしており、例えば、電源ケーブルのノイズを除去する場合には、電源ケーブルをこのフェライトコアの内孔に通して使用することにより、電源ケーブル内を流れるノイズ電流を抑制することができる。このノイズ抑制効果は、フェライトコアのインダクタンスが大きいほど高くなる。
このため、電源ケーブルをフェライトコアに複数回通し、フェライトコアのインダクタンスを実質的に大きくする手法をとるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−351818号公報
しかし、従来のフェライトコアでは、次のような問題がある。
すなわち、上記したように、フェライトコアのインダクタンスを上げるためには、電源ケーブルをフェライトコアに複数回通す必要がある。
このため、電源ケーブルが太い場合や曲げ難い場合には、フェライトコアの内径を大きくする必要がある。
したがって、従来のフェライトコアでは、所望のインダクタンスを得るためには、フェライトコアを大型化しなければならないという問題がある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、ケーブルを一度通すだけで、所望のインダクタンスを得ることができるフェライトコアを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るフェライトコアは、螺旋状の本体部と、両端部がこの本体部の両端部にそれぞれ連結されて、本体部の一方端部から他方端部に至る本体内部の磁束を、当該他方端部から一方端部に帰還させる帰還部とを備える構成とした。
かかる構成により、電源ケーブルや信号ケーブル等のケーブルをフェライトコアの本体部に通すと、ケーブルを流れる電流による磁束が、本体部の一方端部から本体部内部を通じて螺旋状に回転し、他方端部から帰還部を通じて本体部の一方端部に帰還する状態になる。つまり、閉磁路が本体部と帰還部とによって形成される。ここで、本体部の巻数がn(2以上の自然数)の場合には、本体部のインダクタンスは、1巻のインダクタンスのn倍となる。
例えば、本発明のフェライトコアの本体部の長さが、従来のフェライトコアの長さに等しく、従来のフェライトコアのインダクタンスがLの場合には、本体部の1巻のインダクタンスはL/nである。したがって、本発明のフェライトコアのインダクタンスは、(L/n)のn倍であり、nLとなる。つまり、本発明のフェライトコアを用いることで、同じ長さの従来のフェライトコアのn倍のインダクタンスを得ることができる。この結果、従来のフェライトコアのように、ケーブルを曲げて本体部に複数回通すことなく、所望の大きなインダクタンスを得ることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のフェライトコアにおいて、本体部は、第1端部と第2端部とでなる両端部が所定の空隙を介して対向する複数のフェライト環を、フェライト環の中心線軸方向て並べ、前側のフェライト環の第2端部と後側のフェライト環の第1端部とを連結した構造を成し、帰還部は、1つのフェライト体の両端部を、本体部の両端部にそれぞれ連結した構造を成す構成とした。
かかる構成により、1つのフェライト環はL/nであり、n個のフェライト環によって、nLのインダクタンスを有したフェライトコアを形成することができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載のフェライトコアにおいて、本体部は、第1端部と第2端部とが内径側と外径側にそれぞれ位置した状態で径方向で対向し、且つ前面が絶縁膜によって内径側の第1端部のみを露出させた状態で覆われた第1フェライト環と、第1端部と第2端部とが外径側と内径側にそれぞれ位置した状態で径方向で対向し、且つ前面が絶縁膜によって外径側の第1端部のみを露出させた状態で覆われた第2フェライト環とを複数有し、これら複数の第1及び第2フェライト環を、前側の第1又は第2フェライト環の第2端部と後側の第2又は第1フェライト環の第1端部とが一致するように交互に並べ、前側の第1又は第2フェライト環における第2端部の後面を後側の第2又は第1フェライト環の前面に露出した第1端部に接合した構造を成す構成とした。
かかる構成により、電源ケーブルや信号ケーブル等のケーブルを流れる電流による磁束は、前側の第1又は第2フェライト環の第1端部から当該第1又は第2フェライト環内を通って、第2端部に至り、この第2端部に接合された後側の第2又は第1フェライト環の第1端部に入力する。しかる後、後側の第2又は第1フェライト環を通って、第2端部に至る。磁束は、かかる回転を繰り返して、本体部の他方端部に至り、帰還部を通じて、本体部の一方端部に帰還される。
請求項4の発明は、請求項2に記載のフェライトコアにおいて、本体部は、第1端部と第2端部とが周方向で対向し、且つ前面は、絶縁膜によって第1端部のみを露出させた状態に覆われたフェライト環を複数有し、これら複数のフェライト環を、前側のフェライト環の第2端部と後側のフェライト環の第1端部とが一致するように並べ、前側のフェライト環における第2端部の後面を後側のフェライト環の前面に露出した第1端部に接合した構造を成す構成とした。
かかる構成により、ケーブルの流れる電流による磁束は、前側のフェライト環の第1端部から当該フェライト環内を通って、周方向で対向する第2端部に至り、この第2端部に接合された後側のフェライト環の第1端部に入力する。しかる後、後側のフェライト環を通って、当該後側のフェライト環の第2端部に至る。磁束は、かかる回転を繰り返して、本体部の他方端部に至り、帰還部を通じて、本体部の一方端部に帰還される。
請求項5の発明は、請求項4に記載のフェライトコアにおいて、各フェライト環の空隙は、フェライト環の前面側の開口と後面側の開口とが、周方向で所定距離だけずれるように形成されている構成とした。
以上詳しく説明したように、この発明のフェライトコアによれば、電源ケーブルや信号ケーブル等のケーブルを1回通すだけで、大きなインダクタンスを得ることができるので、所望のノイズ抑制効果を得ることができる。
特に、請求項2〜4の発明によれば、本体部が、複数のフェライト環を接合した構造になっているので、フェライトコアを容易且つ高精度で製造することができる。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るフェライトコアを示す斜視図であり、図2は、図1に示すフェライトコアの分解斜視図である。
図1に示すように、この実施例のフェライトコア1は、螺旋状の本体部2と、両端部91,92がこの本体部2の両端部にそれぞれ連結された帰還部9とで構成されている。
本体部2は、図2に示すように、4つの第1フェライト環3−1,3−3,3−5,3−7と3つ第2フェライト環3−2,3−4,3−6とを交互に並べて接合した構造を成す。
図3は、並んだ7つのフェライト環3−1〜3−7を示す斜視図である。
図3に示すように、第1フェライト環3−1,3−3,3−5,3−7及び第2フェライト環3−2,3−4,3−6の双方共に、空隙Gを介して対向する第1端部31,第2端部32を有した環体であり、環の円周方向と垂直な方向の中心線Mに沿って交互に並べられている。また、第1フェライト環3−1,3−3,3−5,3−7の第2端部32と第2フェライト環3−2,3−4,3−6の第1端部31とが一致するように並べられている。
ここで、各第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)と各第2フェライト環3−2(3−4,3−6)とについて、具体的に説明する。
図4は、第1フェライト環の分解斜視図であり、図5は、第1フェライト環の前面図であり、図6は、第1フェライト環の後面図である。
図4に示すように、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)の第1端部31,第2端部32は、環の内径側,外径側に位置し、空隙Gを介して径方向で対向している。
そして、この第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)の前面(図4の右側の面)には、絶縁膜34が設けられている。絶縁膜34は、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)の前面とほぼ同形を成すが、第1端部31に対応する部分のみが欠けている。
これにより、図5に示すように、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)の前面は、絶縁膜34に覆われ、内径側の第1端部31のみが露出された状態になっている。
また、図6に示すように、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)の後面は、絶縁膜34によって覆われておらず、後面全体が露出している。
一方、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)は、第1フェライト環3−1(3−3,3−5)の後側に位置する。
図7は、第2フェライト環の分解斜視図であり、図8は、第2フェライト環の前面図であり、図9は、第2フェライト環の後面図である。
図7に示すように、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の第1端部31,第2端部32は、環の外径側,内径側に位置し、空隙Gを介して径方向で対向している。
そして、この第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の前面には、絶縁膜35が設けられている。絶縁膜35は、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の外径側の第1端部31に対応する部分のみが欠けている。
これにより、図8に示すように、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の前面は、絶縁膜35に覆われ、外径側の第1端部31のみが露出された状態になっている。
また、図9に示すように、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の後面は、絶縁膜35によって覆われておらず、後面全体が露出している。
図10は、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)と第2フェライト環3−2(3−4,3−6)との接合状態を説明するための断面図である。
図10に示すように、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)の後面では、第1端部31と第2端部32とが露出し、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の前面では、第1端部31のみが露出している。そして、第1フェライト環3−1(3−3,3−5)における第2端部32の後面と第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の露出した第1端部31の前面とが一致している。したがって、矢印で示すように、第1フェライト環3−1(3−3,3−5)と第2フェライト環3−2(3−4,3−6)とを当接し、第1フェライト環3−1(3−3,3−5)の第2端部32の後面と第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の第1端部31の前面とを接合すると、この接合部分以外が、絶縁膜35によって絶縁されるので、前側の第1フェライト環3−1(3−3,3−5)と後側の第2フェライト環3−2(3−4,3−6)とが、この接合部分を通じて電気的に連結された状態になる。
また、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の後面では、第1端部31と第2端部32とが露出し、第1フェライト環3−3(3−5,3−7)の前面では、第1端部31のみが露出している。そして、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)における第2端部32の後面と第1フェライト環3−3(3−5,3−7)の露出した第1端部31の前面とが一致している。したがって、矢印示すように、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)と第1フェライト環3−3(3−5,3−7)とを当接し、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の第2端部32の後面と第1フェライト環3−3(3−5,3−7)の第1端部31の前面とを接合すると、この接合部分以外が、絶縁膜34によって絶縁されるので、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)と第1フェライト環3−3(3−5,3−7)とが、この接合部分を通じて電気的に連結された状態になる。
以上のように、第1フェライト環3−1,3−3,3−5,3−7と第2フェライト環3−2,3−4,3−6とが交互に連結されて、螺旋状の本体部2が形成されている。
帰還部9は、上記のような構造の本体部2内の磁束を帰還させるための部分であり、図1に示したように、両端部91,92がこの本体部2の両端部にそれぞれ連結されている。
図11は、帰還部9と本体部2との接合状態を示す部分断面図である。
図11に示すように、帰還部9は、1つのコ字状のフェライト体90を金属フレーム93に取り付けた構造を成す。帰還部9は、フェライト体90の両端部を両端部91,92とし、端部91が、本体部2の第1フェライト環3−1の露出した第1端部31の前面に接合され、端部92が第1フェライト環3−7の第2端部32の後面に接合されている。
かかる構成により、本体部2の一方端部である第1フェライト環3−1の第1端部31から他方端部である第1フェライト環3−7の第2端部32に至る本体内部の磁束を、端部92からフェライト体90を通じて端部91側に帰還させることができる。
次に、この実施例のフェライトコア1が示す作用及び効果について説明する。
図12は、フェライトコア1の作用及び効果を説明するための側面図である。
フェライトコア1には、電源ケーブルや信号ケーブル等の各種のケーブルを通すことができるが、ここでは、図12に示すように、電源ケーブル100をフェライトコア1に通した場合に生じる作用及び効果について説明する。
電源ケーブル100をフェライトコア1の本体部2に一度だけ通し、電流Iを電源ケーブル100に通電すると、この電流Iによる磁束Φが発生する。
このとき、接合部分Pで示すように、第1フェライト環3−1(3−3,3−5)の第2端部32と第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の第1端部31とが接合され、さらに、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)の第2端部32と第1フェライト環3−3(3−5,3−7)の第1端部31とが接合されているので、磁束Φは、二点鎖線で示すように、本体部2内を螺旋状に通る。この磁束Φは、第1フェライト環3−7の第2端部32と帰還部9の端部92との接合部分Pからフェライト体90内を通って、端部91側に至り、第1フェライト環3−1の第1端部31から本体部2内に入る。
すなわち、本体部2と帰還部9とによって、磁束Φに対する閉磁路が形成され、フェライトコア1のインダクタンスと電流Iの周波数に応じたインピーダンスがフェライトコア1に発生する。
ところで、電源ケーブル100を従来の円筒状のフェライトコアに1回通した場合のインダクタンスをLとし、この実施例のフェライトコア1の本体部2の長さと径がこの従来のフェライトコアと同じであるとすると、各フェライト環3−1(3−2〜3−7)のインダクタンスは、L/7である。
したがって、この実施例のフェライトコア1が螺旋状を成す磁気回路を形成することから、そのインダクタンスは、(L/7)の7倍であり、7Lとなる。
つまり、この実施例のフェライトコア1を用いることで、同じ長さの従来のフェライトコア1の7倍のインダクタンスを得ることができる。
この結果、高周波のノイズ電流Iが電源ケーブル100に侵入した場合でも、フェライトコア1のインピーダンスが従来のものよりも7倍も大きくなるので、ノイズ電流Iを確実に阻止することができる。
このように、この実施例のフェライトコア1によれば、電源ケーブル100を一度通すだけで、大きなインダクタンスを得ることができるので、所望のノイズ抑制効果を得ることができる。
なお、この実施例では、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)と第2フェライト環3−2(3−4,3−6)とを別体のものとして、説明したが、第1フェライト環3−1(3−3,3−5,3−7)を前後逆にすることで、第2フェライト環3−2(3−4,3−6)を得ることできることは勿論である。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図13は、この発明の第2実施例に係るフェライトコアを示す分解斜視図である。
この実施例のフェライトコア1′は、フェライト環の第1及び第2端部の位置が、上記第1実施例のフェライトコア1と異なる。
フェライトコア1′は、本体部2と帰還部9とで構成され、本体部2は、7つのフェライト環3−1′で形成されている。
各フェライト環3−1′の第1端部31と第2端部32とは、上記第1実施例の場合と異なり、空隙Gを介して環の周方向で対向している。
また、フェライト環3−1′の前面には、絶縁膜34′が設けられている。絶縁膜34′は、第1端部31に対応する部分のみが欠けている。
これにより、フェライト環3−1′の前面は、絶縁膜34′に覆われ、第1端部31のみが露出された状態になっている。
図14は、フェライト環の空隙を示すための断面図である。
図14に示すように、フェライト環3−1′の空隙Gは、傾斜している。具体的には、空隙Gの前側の開口g1と後側の開口g2とが、フェライト環3−1′の周方向で距離dだけずれている。この距離dは、第1端部31の幅wとほぼ等しくなるように設定されている。
図15は、7つのフェライト環3−1′の接合状態を説明するための断面図である。
図15に示すように、前側のフェライト環3−1′における後面では、第1端部31と第2端部32とが露出し、後側のフェライト環3−1′における前面では、第1端部31のみが露出している。これらフェライト環3−1′を同じ向きに並べることで、空隙Gが傾斜していることから、前側のフェライト環3−1′の第2端部32の後面と後側のフェライト環3−1′の露出した第1端部31の前面とが一致する。したがって、矢印で示すように、前後のフェライト環3−1′を当接し、前側のフェライト環3−1′の第2端部32の後面と後側のフェライト環3−1′の第1端部31の前面とを接合すると、この接合部分以外が、絶縁膜34′によって絶縁されるので、前後のフェライト環3−1′が、この接合部分を通じて電気的に連結された状態になる。
このように、7つのフェライト環3−1′を連結することで、螺旋状の本体部2を形成している。
かかる構成により、図12に示した電源ケーブル100を本体部2に通して、通電すると、電流による磁束Φが、本体部2内に螺旋状に生じ、帰還部9を介して本体部2側に戻される。したがって、ノイズ電流抑制効果は、上記第1実施例のフェライトコア1と同様である。しかし、同一形状のフェライト環3−1′を並べて接合するだけで、本体部2を形成することができる点で、2種類のフェライト環を接合して本体部2を形成しなければならない上記第1実施例のフェライトコア1に比べて、製造コスト面で優れているといえる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
上記第2実施例では、図14に示したように、フェライト環3−1′の空隙Gの前側の開口g1と後側の開口g2とが、フェライト環3−1′の周方向でずれている例について説明した。しかし、図16に示すように、フェライト環3−1′の空隙Gの前側の開口g1と後側の開口g2とが、同位置にあるフェライト環3−1′を用いても、上記実施例と同様の機能を有するフェライトコアを形成することができることは勿論である。かかる場合には、後側のフェライト環3−1′を中心に関して回転させて後側のフェライト環3−1′の第1端部31と前側のフェライト環3−1′の第2端部32とを一致させて、接合することで、本体部2を形成することができる。
この発明の第1実施例に係るフェライトコアを示す斜視図である。 図1に示すフェライトコアの分解斜視図である。 並んだ7つのフェライト環を示す斜視図である。 第1フェライト環の分解斜視図である。 第1フェライト環の前面図である。 第1フェライト環の後面図である。 第2フェライト環の分解斜視図である。 第2フェライト環の前面図である。 第2フェライト環の後面図である。 第1フェライト環と第2フェライト環との接合状態を説明するための断面図である。 帰還部と本体部との接合状態を示す部分断面図である。 フェライトコアの作用及び効果を説明するための側面図である。 この発明の第2実施例に係るフェライトコアを示す分解斜視図である。 フェライト環の空隙を示すための断面図である。 7つのフェライト環の接合状態を説明するための断面図である。 第2実施例の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1…フェライトコア、 2…本体部、 3−1′…フェライト環、 3−1,3−3,3−5,3−7…第1フェライト環、 3−2,3−4,3−6…第2フェライト環、 9…帰還部、 31…第1端部、 32…第2端部、 34,34′,35…絶縁膜、 90…フェライト体、 91,92…端部、 93…金属フレーム、 100…電源ケーブル、 d…距離、 G…空隙、 g1,g2…開口、 I…電流、 M…中心線、 P…接合部分、 Φ…磁束。

Claims (5)

  1. 螺旋状の本体部と、
    両端部が上記本体部の両端部にそれぞれ連結されて、上記本体部の一方端部から他方端部に至る本体内部の磁束を、当該他方端部から上記一方端部に帰還させる帰還部と
    を備えることを特徴とするフェライトコア。
  2. 請求項1に記載のフェライトコアにおいて、
    上記本体部は、第1端部と第2端部とでなる両端部が所定の空隙を介して対向する複数のフェライト環を、フェライト環の中心線軸方向に並べ、前側のフェライト環の第2端部と後側のフェライト環の第1端部とを連結した構造を成し、
    上記帰還部は、1つのフェライト体の両端部を、上記本体部の上記両端部にそれぞれ連結した構造を成す、
    ことを特徴とするフェライトコア。
  3. 請求項2に記載のフェライトコアにおいて、
    上記本体部は、
    上記第1端部と第2端部とが内径側と外径側にそれぞれ位置した状態で径方向で対向し、且つ前面が絶縁膜によって上記内径側の第1端部のみを露出させた状態で覆われた第1フェライト環と、上記第1端部と第2端部とが外径側と内径側にそれぞれ位置した状態で径方向で対向し、且つ前面が絶縁膜によって上記外径側の第1端部のみを露出させた状態で覆われた第2フェライト環とを複数有し、
    これら複数の第1及び第2フェライト環を、前側の第1又は第2フェライト環の第2端部と後側の第2又は第1フェライト環の第1端部とが一致するように交互に並べ、前側の第1又は第2フェライト環における第2端部の後面を後側の第2又は第1フェライト環の前面に露出した第1端部に接合した構造を成す、
    ことを特徴とするフェライトコア。
  4. 請求項2に記載のフェライトコアにおいて、
    上記本体部は、
    第1端部と第2端部とが周方向で対向し、且つ前面は、絶縁膜によって上記第1端部のみを露出させた状態に覆われたフェライト環を複数有し、
    これら複数のフェライト環を、前側のフェライト環の第2端部と後側のフェライト環の第1端部とが一致するように並べ、前側のフェライト環における第2端部の後面を後側のフェライト環の前面に露出した第1端部に接合した構造を成す、
    ことを特徴とするフェライトコア。
  5. 請求項4に記載のフェライトコアにおいて、
    上記各フェライト環の空隙は、フェライト環の前面側の開口と後面側の開口とが、周方向で所定距離だけずれるように形成されている、
    ことを特徴とするフェライトコア。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228394A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Fuji Electric Co Ltd コモンモードトランス
JP2019009277A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 株式会社タムラ製作所 コア、コア積層体及び静止誘導器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011228394A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Fuji Electric Co Ltd コモンモードトランス
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