JP2010140327A - ボード書き込みシステム、コンピュータ装置及びプログラム - Google Patents

ボード書き込みシステム、コンピュータ装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同じ回数のタップ操作であっても、実行する処理を区別することができるコンピュータ装置を提供する。
【解決手段】コンピュータ装置2は、電子ペン1から記入情報を受信し、受信した記入情報から連続してタップを認識したときに、各タップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かを判定し、同一認識範囲内であった場合と、同一認識範囲外であった場合とで異なる処理を行う。
【選択図】図17

Description

本発明は、電子ペンから情報を受信して処理するコンピュータ装置に関する。
近年、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto 社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙とともに使用される。アノトペンは、ペン先部に、文字等を書くための通常のインクカートリッジに加えて、専用紙に印刷されたドットパターンを撮像するための小型カメラと、撮像したドットパターンから専用紙における位置座標を演算するプロセッサと、演算された位置座標等を外部機器へ送信するデータ通信ユニットとを搭載している。ユーザが専用紙上にアノトペンで文字等を書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを撮像し、プロセッサによって演算された連続する位置座標から、ユーザが書き込んだ文字、画像などの記入情報が認識される。そして、この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、媒体面に印刷されたドットパターンを光学的に読み取り、読み取った情報をパーソナルコンピュータに送信するリモコンが記載されており、媒体面としてホワイトボードを用い、プロジェクターにより所定の画像を投影する電子黒板が提案されている。また、特許文献3には、書込型入力装置が、手書きした内容を示す入力軌跡を読み取るための位置情報を提供可能なマークを印刷している透明シートが記載されており、この透明シートをパーソナルコンピュータのディスプレイの前面に装着して使用する方法が提案されている。
特許文献4には、手書き情報を電子文書へ反映させる手書き入力装置において、電磁ペンによる指令領域へのタップの回数によって異なる指令を出す技術が記載されている。また、特許文献5には、手書きで文字入力が可能な文字データ処理装置において、入力ペンで記入した文字を囲んで、アイコンをクリックするとそのアイコンのメモリに記憶される技術が記載されている。さらに、特許文献6には、入力機能付きの表示装置に対して、手書き入力可能なシステムにおいて、ペンで2回連続してクリックすると、その位置から一定の範囲が入力領域となる技術が記載されている。
特許文献7には、手書き情報を認識する機能を備えた文書処理装置において、ペンで文字を囲んで移動させる技術が記載されている。また、特許文献8には、ペン型座標指示装置で座標を指示し、メニューを表示させる際、利き手の反対側にメニューを出す技術が記載されている。
特表2003−511761号公報 特開2008−154211号公報 特開2003−256122号公報 特開2005−63029号公報 特開平10−49289号公報 特開平08−272515号公報 特開平05−233611号公報 特開平04−205137号公報
電子ペンを用いた入力操作を行うことができる装置においては、複数のタップされた位置を認識した、さらなる操作性の向上が要望されている。そこで、本発明は、連続するタップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かを判定することで、同じ回数のタップ操作であっても、実行する処理を区別することができるコンピュータ装置を提供する。
本発明の1つの観点では、電子ペンから記入情報を受信して当該記入情報を処理するコンピュータ装置は、記入情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記記入情報から連続してタップを認識したときに、各タップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かによって異なる処理を行う処理手段と、を備える。
上記のコンピュータ装置においては、ユーザが電子ペンで記入すると、受信手段は、電子ペンから記入情報を受信し、処理手段は、受信手段によって受信した記入情報から、連続してタップを認識したときに、当該タップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かを判定する。そして、処理手段は、同一認識範囲内であった場合と、同一認識範囲内でなかった場合とで、異なる処理を実行する。例えば、ユーザが同一認識範囲内を2回タップした場合と、2回目は1回目とは異なる認識範囲内をタップした場合とでは、異なる実行メニューをユーザに提供する。このように、このコンピュータ装置によれば、同じ回数のタップ操作であっても、タップの位置座標によって実行する処理を区別することができる。
上記コンピュータ装置の一態様では、前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にない場合に、当該タップで規定される領域内に前記電子ペンで記入されて得られた記入情報に、所定の処理を施すための処理メニューを表示手段に表示させる。これによって、ユーザは、電子ペンで記入した内容のうち、所定の処理を施したいものをタップによって特定して、表示された処理メニューから選択して当該処理を施すことができる。
上記コンピュータ装置の一態様では、前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、処理メニューを表示手段に表示させる。これにより、ユーザは電子ペンの操作によって処理メニューを表示させて選択することができる。
上記コンピュータ装置の一態様では、前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、タップ回数によって異なる処理メニューを表示手段に表示させる。これにより、タップ回数によって、ユーザに提供するメニューを区別することができ、実行メニューの表示を省力化することができる。
上記コンピュータ装置の一態様では、表示手段に、前記電子ペンによって読み取られる座標情報に関連するコード化パターンが形成された透明シートが重ねられている。これによりユーザは、コンピュータ装置のディスプレイに表示された映像に対して、電子ペンで文字やタップ等を記入できるようになる。
上記コンピュータ装置の一態様では、さらに、前記電子ペンの識別情報に対応して、ユーザの利き手情報を記憶する記憶手段を備え、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶された利き手情報に基づき、タップ位置に対して処理メニューを表示する位置を決定して、前記処理メニューを表示手段に表示させる。これにより、ユーザが表示手段に重ねられた透明シートに記入している際に、ユーザの持つ電子ペンの影にならない位置にメニューを表示することができ、ユーザにとってより見やすく処理メニューを表示することができる。
本発明の他の観点では、ボード書き込みシステムは、上記のコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置の表示手段に表示する映像と同じ映像をスクリーンに投影するための映像信号を、前記コンピュータ装置から受信するプロジェクターと、前記プロジェクターにより映像を投影されるスクリーンとを備え、前記スクリーンには、前記電子ペンによって読み取られる座標情報に関連するコード化パターンが形成されている。このボード書き込みシステムによれば、ユーザが、電子ペンを用いてスクリーン上に記入すると、コンピュータ装置が、電子ペンから受信した記入情報を表示手段に表示し、コンピュータ装置の表示手段に表示した映像と同様の映像をプロジェクターでスクリーンに投影する。これにより、ユーザは、電子ペンを用いてスクリーンに記入することにより、電子ペンの筆跡に合わせた記入内容をプロジェクターによってスクリーンへ投影することができる。よって、このボード書き込みシステムを、例えば、教室や会議室などでホワイトボードや黒板の代わりに利用することができる。
上記ボード書き込みシステムの一態様では、さらに、前記電子ペンの識別情報に対応して、ユーザの利き手情報を記憶する記憶手段を備え、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶された利き手情報に基づき、タップ位置に対して処理メニューを表示する位置を決定して、前記処理メニューを表示手段に表示させる。これにより、ユーザがスクリーンに記入している際に、ユーザの持つ電子ペンの影にならない位置にメニューを表示することができ、ユーザにとってより見やすく処理メニューを表示することができる。
本発明の他の観点では、電子ペンから記入情報を受信して当該記入情報を処理するコンピュータ装置により実行されるプログラムは、記入情報を受信する受信手段、前記受信手段により受信した前記記入情報から連続してタップを認識したときに、各タップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かによって異なる処理を行う処理手段、として前記コンピュータ装置を機能させる。
上記プログラムの一態様では、前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にない場合に、当該タップで規定される領域内に、前記電子ペンで記入されて得られた記入情報に所定の処理を施す。
上記プログラムの一態様では、前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、処理メニューを表示手段に表示させる。
上記プログラムの一態様では、前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、タップ回数によって異なる処理メニューを表示手段に表示させる。
上記プログラムの一態様では、前記処理手段は、前記電子ペンの識別情報に対応して記憶手段に記憶されたユーザの利き手情報に基づき、タップ位置に対して処理メニューを表示する位置を決定して、処理メニューを表示手段に表示させる。
これらのプログラムを実行することにより、上記のコンピュータ装置を実現することができる。
本発明によれば、同じ回数のタップ操作であっても、タップした位置座標が同一認識範囲内であるか否かによって、実行する処理を区別することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について説明する。
[ボード書き込みシステムのシステム構成]
図1に示すように、本実施形態におけるボード書き込みシステム10は、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2のディスプレイ(表示手段)24をスクリーン(ボード)4に映し出すプロジェクター3と、スクリーン4とから構成される。
[スクリーン(ボード)]
まず、スクリーン(ボード)4について説明する。スクリーン4は、電子ペン1に十分に筆圧がかかる程度に硬いマグネット板401の前面に、後述するドットパターンが印刷により形成された用紙402を上からマグネットで押さえつけたり、あるいは糊、粘着剤等で貼りつけたものである。なお、マグネット板401の代わりに壁面を利用してもよい。また、用紙402の代わりに、ドットパターンが印刷されたフィルム等のシートでもよい。ユーザが電子ペン1によってスクリーン4上に文字などを書くと、電子ペン1は、ペン先部の移動軌跡に沿って、用紙402に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、スクリーン4におけるその局所位置の座標を算出し、その電子データが自動的に取得される。一方、コンピュータ装置2の表示手段24に表示された画像(映像)と同様の画像が、プロジェクター3によってスクリーン4の領域403に投影される。用紙402には、領域403の角を示す印が印刷されている。ユーザは、領域403と略等しい範囲にプロジェクター3が画像を投影するよう、プロジェクター3とスクリーン4との距離、プロジェクター3の仰角などを調整する。
[ドットパターン]
続いて、スクリーン(ボード)4の用紙402に印刷されているドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、用紙402に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、スクリーン4上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図3(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、スクリーン4上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンがスクリーン4上のどの位置にあるのか)及びドットパターンアドレス(コード化パターンアドレス)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に電子ペン1について説明する。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。ペン部104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103をスクリーン4に当接させて、文字を記入したり、タップ(ペン先部103によるスクリーン4への軽叩)したりする。なお、電子ペン1は、プロジェクター3により投影されるスクリーン4に、タップしたり文字を記入したりするのに用いるものであるので、ペン部104は、インクが充填されたものでなくともよい。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1によりスクリーン4に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切換える。即ち、ユーザが電子ペン1でスクリーン4に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、スクリーン4上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103がスクリーン4に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)のスクリーン4上におけるX,Y座標(単に「座標データ」とも呼ぶ)とスクリーン4に固有のドットパターンアドレス(コード化パターンアドレス)とを連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データ及びドットパターンアドレスを演算する。そしてプロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ、ドットパターンアドレス及びX,Y座標データとを関連付ける。なお、スクリーン4における6×6のドットパターンは、スクリーン4内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置がスクリーン4のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンID(電子ペン識別情報)と、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、ドットパターンアドレスと、X,Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)の無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。
[コンピュータ装置]
次に、コンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成される、パーソナルコンピュータ等で構成される。図5は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段21、受信手段22、送信手段23、表示手段24、記憶手段25及び処理手段26を備える。そして、コンピュータ装置2は、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて所定の処理を行う。
受信手段22は、アンテナ等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段26に伝送する。送信手段23は、処理手段26の指示による映像信号をプロジェクター3に送信するもので、プロジェクター3へのデータ送信方式は、有線式であっても無線式であってもよい。表示手段24は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段26によって指示された内容を表示する。
記憶手段25は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段25は、予め、電子ペン1のペンIDごとに、ユーザの利き手を対応付けた利き手情報を記憶している(図6参照)。また、記憶手段25は、予め、後述するメニューごとに、処理メニューの絵柄の画像情報とそのX方向の幅Mとを対応付けた処理メニュー情報や、処理メニューに含まれる各実行メニューボタンの相対的な座標領域と実行する処理とを対応付けた情報を記憶している(図10(a)、図14及び図16参照)。さらに、記憶手段25は、処理手段26の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンIDごとに記憶したり、実行メニューボタンの絶対的な座標領域を一時記憶したりする。
処理手段26は、CPU等のプロセッサによって構成され、受信手段22により電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、表示手段24に対して種々の形態で記入内容を表示させたり、表示手段24に表示させる画像と同様の画像をプロジェクター3に投影させるための映像信号を、送信手段23に対してプロジェクター3に送信させたり等の所定の処理を実行する。
プロジェクター3は、コンピュータ装置2の送信手段23から受信した映像信号に基づいて、表示手段24に表示された画像と同様の画像をスクリーン(ボード)4の領域403に映し出す。
続いて、コンピュータ装置2が電子ペン1から受信した記入情報に基づいて処理する各種の表示形態について説明する。
(表示形態1)
図7は、ユーザがスクリーン4の領域403に電子ペン1で文字を記入した場合の表示形態を示している。ユーザが、電子ペン1A(ペンID「pen01」)でスクリーン4に「ABC」と記入すると、電子ペン1Aは、ストローク情報(座標データ)「ABC」及びペンID「pen01」等を記入情報として、コンピュータ装置2に送信する。コンピュータ装置2では、受信した記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる。また、記憶手段25は、スクリーン4の領域403に含まれるドットパターンの座標情報を、ディスプレイの表示領域201の解像度に合わせてかつ縦横比は変えずに変換する情報を予め記憶しており、処理手段26は、その変換情報を参照して、電子ペン1Aから受信した記入情報に含まれるストローク情報「ABC」を変換して、ディスプレイ(表示手段24)の表示領域201のスクリーン4と対応する位置に「ABC」の画像として表示させる。それと同時に、処理手段26は、ストローク情報「ABC」を「ABC」の画像としてプロジェクター3によってスクリーン4に投影させるための映像信号を、送信手段23に対してプロジェクター3へ送信させる。すると、プロジェクター3は、送信手段23から受信した映像信号に基づいて、表示領域201の画像と同様の画像を、スクリーン4の領域403に、電子ペン1で記入した筆跡「ABC」の位置に合わせて「ABC」と投影する。なお、図7では、スクリーン4の領域403のうち「ABC」の画像が投影されている付近の領域の表示状態を、点線内に拡大して示している。
(表示形態2)
図8は、ユーザが電子ペン1でスクリーン4の領域403の同一認識範囲内を2回連続してタップした場合の表示形態を示している。ここで、同一認識範囲内とは、1回目のタップの位置を中心とする所定半径Rの円内に2回目のタップが入る場合とする。すなわち、2回のタップ間の長さが所定範囲R(数mm)以内であれば、同一認識範囲内のタップとする。ユーザが、電子ペン1A(ペンID「pen01」)でスクリーン4の同一認識範囲内を2回タップすると、電子ペン1Aは、ストローク情報(タップ)及びペンID「pen01」を記入情報としてコンピュータ装置2に送信する。コンピュータ装置2では、処理手段26が、受信した記入情報に基づいて、1回目のタップと2回目のタップが同一認識範囲内であったか否かを判定し、同一認識範囲内であれば線種メニュー5を表示する。このとき、処理手段26は、記憶手段25が記憶している利き手情報を参照し、ペンID「pen01」のユーザが右利きであることを読み出し、右利きの手で持つ電子ペン1Aの影に隠れないように、線種メニュー5を2回目のタップ位置(表示基準点)の左側に表示させる。このとき、処理手段26は、処理メニュー情報を参照して、線種メニュー5の特定の角の座標点(Xn,Yn)として、X座標は、表示基準点のX座標から線種メニュー5の絵柄のX方向の幅Mを減算した値を、Y座標値は、表示基準点のY座標と同じ値を、記憶手段25に一時記憶させる。そして、一時記憶した当該座標点を(X0,Y0)とすると、(X0,Y0)の位置座標を基準として、線種メニュー5の絵柄を表示手段24に表示させる。また処理手段26は同時に、線種メニュー5の絵柄をプロジェクター3に投影させるための映像信号を、送信手段23からプロジェクター3へ送信させる。プロジェクター3は、スクリーン4の領域403に線種メニュー5の絵柄を投影する。
なお、処理手段26は、電子ペン1とスクリーンと4との接触が連続しないストローク(点)であった場合にタップと判断してもよいし、所定の長さより短いストロークであった場合にタップと判断してもよい。
図9は線種メニュー5の表示例である。線種メニュー5は、線の色を変更する実行メニューボタン501、502及び503と、線の太さを変更する実行メニューボタン504、505及び506と、線種メニュー5を終了する実行メニューボタン507とで構成される。、ユーザがスクリーン4上でこれらの実行メニューボタンのいずれかを電子ペン1でタップすると、処理手段26は、タップ位置の座標が含まれる座標領域の実行メニューを認識し、当該実行メニューに対応付けられた処理を行う。ここで、図10(a)に示すように、線種メニュー5は、各実行メニューボタンの線種メニュー5の特定の角の座標点(Xn,Yn)に対する相対的な座標領域及び実行する処理が対応付けられて記憶手段25に記憶されている。そして、処理手段26は、線種メニュー5を表示手段24に表示させると共に、各実行メニューボタンの絶対的な座標領域を演算して、記憶手段25に一時記憶させる。例えば、処理手段26は、実行メニューボタン501の座標領域として、X座標はX0にX1を加算した値を、Y座標はY0にY1を加算した値を、W1及びH1はそのままの値を、記憶手段25に一時記憶させる。なお、図10(b)に示すように、実行メニューボタンの座標領域は、特定の角の座標点(Xn,Yn)と、X方向の幅Wnと、Y方向の高さHnとによって定義づけられている。
具体的に、実行メニューボタン501は、当該実行メニューボタンをタップ(選択)した電子ペン1のペンIDに線種ID「L71(くろ)」を登録する処理と対応付けられている。即ち、ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン501をタップすると、処理手段26は、当該電子ペン1の記入情報に基づいて表示する線の色を黒色に設定する。ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン502をタップすると、処理手段26は、表示する線の色を赤色に設定し、ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン503をタップすると、処理手段26は、表示する線の色を青色に設定する。同様に、ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン504をタップすると、処理手段26は、当該電子ペン1の記入情報から表示する線の太さを「細」に設定する。ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン505をタップすると、処理手段26は、表示する線の太さを「中」に設定し、ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン506をタップすると、処理手段26は、表示する線の太さを「太」に設定する。そして、ユーザが電子ペン1でスクリーン4上の実行メニューボタン507をタップすると、処理手段26は、線種メニュー5を終了するとともに、記憶手段25に一時記憶させた線種メニュー5の特定の角の座標点(X0,Y0)及び各実行メニューの座標領域(今回の線種メニュー5表示における絶対的な座標領域)を、記憶手段25から削除する。
図11に示すように、記憶手段25は、線種情報としてペンIDと線種(線の色及び太さ)とを対応付けて記憶している。例えば、ユーザがペンID「pen02」の電子ペン1Bで実行メニュー506をタップすると、ペンID「pen02」に対応する線種には、線の太さ「太」が登録される。なお、線種が登録されていない場合は、デフォルトで例えば線の色は黒色、線の太さは「中」で表示される。
(表示形態3)
図12は、ユーザが電子ペン1でスクリーン4の領域403を3回連続してタップした場合の表示形態を示している。ユーザが、電子ペン1B(ペンID「pen02」)でスクリーン4を3回タップすると、電子ペン1Bは、ストローク情報(タップ)及びペンID「pen02」を記入情報として、コンピュータ装置2に送信する。コンピュータ装置2では、処理手段26が、受信した記入情報に基づいて、3回のタップがあればファイルメニュー6を表示させる。このとき、処理手段26は、記憶手段25が記憶している利き手情報を参照し(参照図6)、ペンID「pen02」のユーザが左利きであることを読み出し、左利きの手で持つ電子ペン1の影に隠れないように、ファイルメニュー6を3回目のタップ位置(表示基準点)の右側に表示させる。このとき、処理手段26は、ファイルメニュー6の特定の角の座標点(Xn,Yn)として、表示基準点の座標と同じ値を、記憶手段25に一時記憶させる。ここで、一時記憶した当該座標点を(X0,Y0)とする。また、処理手段26は、各実行メニューボタンの絶対的な座標領域を演算して、記憶手段25に一時記憶させる。例えば、処理手段26は、実行メニューボタン601の座標領域として、X座標はX0にX8を加算した値を、Y座標はY0にY8を加算した値を、W8及びH8はそのままの値を、記憶手段25に一時記憶させる。そして、一時記憶した座標点(X0,Y0)を基準として、ファイルメニュー6の絵柄を表示手段24に表示させる。また同時に、ファイルメニュー6の絵柄をプロジェクター3に投影させるための映像信号を、送信手段23からプロジェクター3へ送信させる。プロジェクター3は、スクリーン4の領域403にファイルメニュー6の絵柄を投影する。
図13はファイルメニュー6の表示例である。ファイルメニュー6は、ページの追加や削除などを行う実行メニューボタン601、602、603及び604と、表示するページの移動を行う実行メニューボタン605、606、607及び608と、ファイルメニュー6を終了する実行メニューボタン609とで構成される。図14に示すように、ファイルメニュー6は、各実行メニューボタンのファイルメニュー6の特定の角の座標点(Xn,Yn)に対する相対的な座標領域と実行する処理とが対応付けられて記憶手段25に記憶されている。具体的に、実行メニューボタン601は、ページを追加する処理と対応付けられている。即ち、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン601をタップすると、処理手段26は、新しいページを追加して表示手段24に表示させる。同様に、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン602をタップすると、処理手段26は、現在のページを削除し、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン603をタップすると、処理手段26は、ファイルを開くための処理メニューを表示手段24に表示させ、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン604をタップすると、処理手段26は、現在のファイルを保存する。ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン605をタップすると処理手段26は、先頭ページの表示内容を表示手段24に表示させ、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン606をタップすると、処理手段26は、前ページの表示内容を表示手段24に表示させ、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン607をタップすると、処理手段26は、次ページの表示内容を表示手段24に表示させ、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン608をタップすると、処理手段26は、最終ページの表示内容を表示手段24に表示させる。そして、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン609をタップすると、処理手段26は、ファイルメニュー6を終了するとともに、記憶手段25に一時記憶させたファイルメニュー6の特定の角度の座標点(X0,Y0)及び各実行メニューの座標領域を、記憶手段25から削除する。
(表示形態4)
図15は、ユーザが電子ペン1でスクリーン4の領域403に文字を記入した後、異なる認識範囲に2回連続してタップした場合の表示形態を示している。ユーザが、先ず、電子ペン1B(ペンID「pen02」)でスクリーン4に文字列「あいう」を記入すると、電子ペン1Bは、ストローク情報(座標データ)「あいう」及びペンID「pen02」等を記入情報として、コンピュータ装置2に送信する。コンピュータ装置2は、上記の表示形態1と同様の処理を行って、表示領域201及びスクリーン4に「あいう」の画像として表示させる。次に、スクリーン4に投影された当該文字列を、2つのタップ点を対角の頂点とする長方形で囲むように、ユーザが、電子ペン1Bでタップすると、電子ペン1Bは、ストローク情報(タップ)及びペンID「pen02」を記入情報として、コンピュータ装置2に送信する。コンピュータ装置2では、処理手段26が、受信した記入情報に基づいて、1回目のタップと2回目のタップが同一認識範囲内であったか否かを判定し、同一認識範囲内でなければ、2つのタップの位置を対角の頂点とする長方形領域を認識し、記入変換メニュー7を表示手段24に表示させる。このとき、処理手段26は、記憶手段25が記憶している利き手情報を参照し(参照図6)、ペンID「pen02」のユーザが左利きであることを読み出し、左利きの手で持つ電子ペン1の影に隠れないように、記入変換メニュー7を2回目のタップ位置(表示基準点)の右側に表示させる。記入変換メニュー7は、認識した長方形領域の中に存在するストロークに対して処理を行う実行メニュー701、702及び703と、記入変換メニュー7を終了する実行メニュー704とで構成される。このとき、処理手段26は、記入変換メニュー7の特定の角の座標点(Xn,Yn)として、表示基準点の座標と同じ値を、記憶手段25に一時記憶させる。ここで、一時記憶した当該座標点を(X0,Y0)とする。また、処理手段26は、各実行メニューボタンの絶対的な座標領域を演算して、記憶手段25に一時記憶させる。例えば、処理手段26は、実行メニューボタン701の座標領域として、X座標はX0にX17を加算した値を、Y座標はY0にY17を加算した値を、W17及びH17はそのままの値を、記憶手段25に一時記憶させる。そして、一時記憶した座標点(X0,Y0)を基準として、記入変換メニュー7の絵柄を表示手段24に表示させる。また同時に、記入変換メニュー7の絵柄をプロジェクター3に投影させるための映像信号を、送信手段23からプロジェクター3へ送信させる。プロジェクター3は、スクリーン4の領域403に記入変換メニュー7の絵柄を投影する。
図16に示すように、記入変換メニュー7は、実行メニューボタンの記入変換メニュー7の特定の角の座標点に対する相対的な座標領域と実行する処理とが対応付けられて記憶手段25に記憶されている。具体的に、実行メニューボタン701は、記入内容をテキスト変換する処理と対応付けられている。即ち、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン701をタップすると、処理手段26は、長方形領域内のストローク「あいう」を文字認識し、テキスト変換する。さらに、ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン702をタップすると、処理手段26は、長方形領域内のストローク「あいう」を移動させる。移動先としては、例えば、電子ペン1による次のタップ位置に対応する位置とするよう処理手段26が処理してもよい。ユーザがスクリーン4上の実行メニューボタン703をタップすると、処理手段26は、長方形領域内のストローク「あいう」のストローク情報を記憶手段25から削除し、表示領域201及びスクリーン4上の表示も消す。そして、ユーザがスクリーン4上の実行メニュー704ボタンをタップすると、処理手段26は、記入変換メニュー7を終了するとともに、記憶手段25に一時記憶させた記入変換メニュー7の特定の角度の座標点(Xn,Yn)及び各実行メニューの座標領域を、記憶手段25から削除する。なお、タップの位置を対角の頂点とする長方形領域内にストロークが存在するか否か判断し、存在しない場合には記入変換メニュー7を表示しない、あるいは表示する処理メニューを変更することとしてもよい。
また、上記の表示形態1〜4では、スクリーン4上の各実行メニューボタンを、ユーザが電子ペン1を用いてタップすることで、処理手段26が、それぞれの実行メニューボタンに対応付けて記憶手段25に記憶されている機能を実行処理するよう構成しているが、さらには、入力手段21のマウスを用いて、ディスプレイ(表示手段24)の表示領域201上のカーソルを各実行メニューボタンに位置付けて、クリックすることで、処理手段26が実行処理するようにしてもよい。
[ボード書き込みシステムによる処理フロー]
次に、本実施形態のボード書き込みシステム10による処理フローを、図17を参照して説明する。図17に示す処理フローは、ユーザが電子ペン1でスクリーン4の領域403に対し、タップないしストロークを記入するごとに行われる。
まず、この処理フローについて説明する。ユーザが、スクリーン4の領域403に対し電子ペン1で文字等を記入すると、電子ペン1は、ユーザが記入した内容のストローク情報とペンID等を対応付けて記入情報を生成し、コンピュータ装置2に送信する(ステップS101)。
コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から送信された記入情報を受信すると、処理手段26は、記憶手段25に、ストローク情報及びペンIDを含む記入情報を記憶させる(ステップS201)。続いて、処理手段26は、記入情報から実行メニューの選択を認識したか否かを判定する(ステップS202)。実行メニューの選択を認識した場合(ステップS202:Yes)、処理手段26は、選択された実行メニューを実行し(ステップS211)、処理を終了する。一方、処理手段26が実行メニューの選択を認識しなかった場合(ステップS202:No)、処理手段26は、ストローク情報及びペンIDに基づいて、同一の電子ペン1で連続して2回タップされたか否かを判定する(ステップS203)。処理手段26が同一の電子ペン1で2回タップされていないと判定した場合(ステップS203:No)、処理手段26は、記憶手段25を参照して当該ペンIDに対応する線種情報(図11参照)を読み出し、その線種情報に応じてストロークを表示手段24に表示させ(ステップS210)、処理を終了する。その一方、処理手段26が同一の電子ペン1で連続して2回タップされたと判定した場合(ステップS203:Yes)、処理手段26は、さらに同一の電子ペン1で3回タップされたか否かを判定する(ステップS204)。
処理手段26が同一の電子ペン1で3回タップされてはいないと判定した場合(ステップS204:No)、処理手段26は、1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲内(タップ間長さが所定長さの範囲内)であるか否かを判定する(ステップS206)。処理手段26が、1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲外であると判定した場合(ステップS206:No)、処理手段26は、2つのタップの位置を対角の頂点とする長方形領域を認識する(ステップS208)。次に、処理手段26は、記憶手段25を参照してペンIDに基づいて利き手情報(図6参照)を読み出し、利き手で持つ電子ペン1の影に隠れないように表示手段24に記入変換メニュー7を表示させ(ステップS209)、処理を終了する。一方、処理手段26が1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲内であると判定した場合(ステップS206:Yes)、処理手段26は、記憶手段25を参照してペンIDに基づいて利き手情報(図6参照)を読み出し、利き手で持つ電子ペン1の影に隠れないように表示手段24に線種メニュー5を表示させ(ステップS207)、処理を終了する。
一方、処理手段26が同一の電子ペン1で3回タップされたと判定した場合(ステップS204:Yes)、処理手段26は、記憶手段25を参照してペンIDに基づいて利き手情報(図6参照)を読み出し、利き手で持つ電子ペン1の影に隠れないように表示手段24にファイルメニュー6を表示させ(ステップS205)、処理を終了する。
(表示形態1)
次に、図7に示す表示形態1のように文字を記入した場合における処理を、図17を参照して説明する。ユーザが、電子ペン1でスクリーン4の領域403に、例えば「ABC」と記入していくと、電子ペン1は、即時かつ逐次的に、ストローク情報(座標データ)及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。このとき、処理手段26は、記入情報からは実行メニューが選択されているとは認識せず(S202:No)、同一の電子ペン1で2回タップされたとも認識しないため(S203:No)、記憶手段25を参照して線種情報を読み出し、その線種情報に応じて、ストロークをディスプレイ(表示手段)24の表示領域201に表示させる。それと同時に、処理手段26は、映像信号を、送信手段23に対してプロジェクター3へ送信させる。すると、プロジェクター3は、表示領域201の画像と同様の画像を、スクリーン4の領域403に、電子ペン1で記入した筆跡「ABC」の位置に合わせて「ABC」と投影する。
(表示形態2)
続いて、図8の表示形態2の、スクリーン4上の領域403で同一認識範囲内に2回連続してタップした場合における処理を、図17を参照して説明する。ユーザが、電子ペン1でスクリーン4に1回目のタップをしたときは、電子ペン1は、そのタップの位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。このとき、処理手段26は、記入情報からタップであると認識するものの、実行メニューが選択されているとは認識せず(S202:No)、同一の電子ペン1で2回タップされたとも認識しないため(S203:No)、記憶手段25を参照して線種情報を読み出し、その線種情報に応じて、タップをディスプレイ(表示手段)24の表示領域201に表示させる。それと同時に、処理手段26は、映像信号を、送信手段23に対してプロジェクター3へ送信させる。すると、プロジェクター3は、表示領域201の画像と同様の画像を、スクリーン4の領域403に、電子ペン1で記入した筆跡の位置に合わせて投影する。
さらに、ユーザが、電子ペン1でスクリーン4に2回目のタップをしたとき、電子ペン1は、そのタップの位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。このとき、処理手段26は、記入情報からタップであると認識するものの、実行メニューが選択されているとは認識しないが(S202:No)、前回のタップと合わせて、同一の電子ペン1で続けて2回タップされたと認識する(S203:Yes)。しかし、処理手段26は、同一の電子ペン1で3回タップされたとは認識しない(S204:No)ため、1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲内であるか否か判定する(S206)。このとき、処理手段26は、1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲内であると判定する(S206:Yes)ので、記憶手段25を参照して処理メニュー情報および電子ペン1のユーザの利き手情報を読み出し(参照図6)、利き手で持つ電子ペン1の影に隠れないように、線種メニュー5を2回目のタップ位置(表示基準点)に対する特定の側(利き手の反対側)に表示させる(S207)。
ここで、送信手段26は、線種メニュー5の特定の角の座標点(Xn,Yn)として、読み出した利き手情報に応じて、すなわち左利きであれば表示基準点の位置座標と同じ値を、右利きであれば線種メニュー5の絵柄のX方向の幅Mを用いて演算を行った結果の値を記憶手段25に一時記憶させる。ここで、一時記憶した当該座標点を(X0,Y0)とする。また、処理手段26は、記憶手段25に記憶された線種メニュー情報(参照図10)を参照して、線種メニュー5に含まれる各実行メニュー501〜507の線種メニュー5の座標点(X0,Y0)に対する相対的な座標領域から、各実行メニューの絶対的な座標領域を演算して、記憶手段25に一時記憶させる。そして、処理手段26は、一時記憶した線種メニュー5の座標点(X0,Y0)を基準として、線種メニュー5の絵柄を表示手段24に表示させる。処理手段26は、表示手段24と同様の画像の映像信号を送信手段23からプロジェクター3へ送信させているので、プロジェクター3は、表示手段24の表示領域201に表示された画像と同様の線種メニュー5の画像を、スクリーン4の領域403に投影する。
線種メニュー5がプロジェクター3によってスクリーン4の領域403に表示された状態で、ユーザが、電子ペン1でスクリーン4上の特定の実行メニューをタップしたとする。電子ペン1は、スクリーン4に表示された実行メニュー領域内のタップ位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。そして、処理手段26は、記入情報の座標データが記憶手段25に一時記憶された実行メニューの座標領域であると認識することから、実行メニューが選択されていると認識し(S202:Yes)、その実行メニューを実行する(S211)。
(表示形態3)
次に、図12の表示形態3の、スクリーン4上の領域403で3回連続してタップした場合における処理を、図17を参照して説明する。連続タップ2回目までは、上述のような処理ステップを経るもので、ユーザが、電子ペン1で2回目のタップをしたときは、電子ペン1は、そのタップの位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させ(S201)、記入情報からタップであると認識するものの、実行メニューが選択されているとは認識しないが(S202:No)、同一の電子ペン1で続けて2回タップされたと認識する(S203:Yes)。処理手段26は、まだ3回目のタップがなされていないので、同一の電子ペン1で3回タップされたとは認識せず(S204:No)、1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲内であるか否かで(S206)、ステップS207あるいは、ステップS208、209の処理がなされるが、長方形領域内にストロークが認識されない場合(S208)は、ステップS209で記入変更メニュー7は表示されない。なお、ここで、処理手段26が、2回目のタップについての記入情報の受信から、線種メニュー5又は記入変更メニュー7を表示手段24に表示させるまでの時間的間隔を、3回目のタップがなされるとすれば予想される2回目から3回目のタップまでの時間的間隔以上の間隔に設定しておけば、3回目のタップがなされる前に、線種メニュー5又は記入変更メニュー7を表示させないようにすることができる。
ユーザが、電子ペン1で3回目のタップをしたとき、電子ペン1は、そのタップの位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させ(S201)、記入情報からタップであると認識するものの、実行メニューが選択されているとは認識しないが(S202:No)、同一の電子ペン1で2回タップされたと認識し(S203:Yes)、なおかつ、同一の電子ペン1で続けて3回タップされたと認識する(S204:Yes)。さらに、処理手段26は、記憶手段25を参照して処理メニュー情報および利き手情報を読み出し(参照図6)、利き手で持つ電子ペン1の影に隠れないようにファイルメニュー6を3回目のタップ位置(表示基準点)に対して特定の側(利き手の反対側)に表示させる(S205)。ここで、送信手段26は、前述の線種メニュー5を表示させるときと同様の処理により、ファイルメニュー6の特定の角の座標点(Xn,Yn)の値と、ファイルメニュー6に含まれる各実行メニュー601〜609の絶対的な座標領域の値とを演算して、記憶手段25に一時記憶させる。そして、処理手段26は、一時記憶したファイルメニュー6の特定の角の座標点(X0,Y0)を基準として、ファイルメニュー6の絵柄を表示手段24に表示させる。同時に、処理手段26は、送信手段23に、映像信号をプロジェクター3へ送信させる。そして、プロジェクター3は、表示手段24による画像と同様に、スクリーン4の領域403に、ファイルメニュー6の画像を投影する。
ファイルメニュー6がプロジェクター3によってスクリーン4の領域403に表示された状態で、ユーザが、電子ペン1でスクリーン4上の特定の実行メニューをタップしたとする。電子ペン1は、スクリーン4に表示された実行メニュー領域内のタップ位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。そして、処理手段26は、記入情報の座標データが記憶手段25に一時記憶された実行メニューの座標領域であると認識することから、実行メニューが選択されていると認識し(S202:Yes)、その実行メニューを実行する(S211)。
(表示形態4)
次に、図15の表示形態4の、スクリーン4上の領域403で、異なる認識範囲への2回のタップでストロークを処理する場合における処理を、図17を参照して説明する。まず、ユーザは、電子ペン1を用いて、スクリーン4に文字等(「あいう」など)を記入する。すると、電子ペン1は、即時かつ逐次的に、ストローク情報(座標データ)及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。このとき、処理手段26は、記入情報からは実行メニューが選択されているとは認識せず(S202:No)、同一の電子ペン1で2回タップされたとも認識しないため(S203:No)、記憶手段25を参照して線種情報を読み出し、その線種情報に応じて、ストロークをディスプレイ(表示手段)24の表示領域201に表示させる。それと同時に、処理手段26は、映像信号を、送信手段23に対してプロジェクター3へ送信させる。すると、プロジェクター3は、表示手段24に表示された画像と同様の画像を、スクリーン4の領域403に、電子ペン1で記入した筆跡の位置に合わせて投影する。
ユーザが、スクリーン4において、記入した文字等を囲むための仮想長方形における一つの頂点の位置に、電子ペン1で1回目のタップをする。すると、電子ペン1は、そのタップの位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。このとき、処理手段26は、記入情報からタップであると認識するものの、実行メニューが選択されているとは認識せず(S202:No)、同一の電子ペン1で2回タップされたとも認識しないため(S203:No)、記憶手段25を参照して線種情報を読み出し、その線種情報に応じて、タップをディスプレイ(表示手段)24の表示領域201に表示させる。それと同時に、送信手段23に対して、映像信号をプロジェクター3へ送信させるため、プロジェクター3は、表示手段24による表示画像と同様の画像を、スクリーン4の領域403に、電子ペン1で記入した位置に電子ペン1の筆跡の位置に合わせて投影する。
さらに、ユーザが、スクリーン4において、記入した文字等を囲むための仮想長方形における対角の頂点の位置に、電子ペン1で2回目のタップをする。つまり、1回目と2回目のタップ位置は、互いに、記入した文字等を囲むための仮想長方形における対角の頂点同士に当たる。すると、電子ペン1は、その2回目のタップの位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。このとき、処理手段26は、記入情報からタップであると認識するものの、実行メニューが選択されているとは認識しない(S202:No)。さらに、処理手段26は、同一の電子ペン1で連続2回タップされたと認識するが(S203:Yes)、同一の電子ペン1で3回タップされたとは認識しない(S204:No)。そのため、処理手段26は、1回目と2回目のタップ位置の座標が同一認識範囲内であるか否か判定する(S206)。ここでは、1回目と2回目のタップ位置に、記入した文字等の長さ分の隔たりがあるため、処理手段26は、1回目と2回目のタップ位置の座標は同一認識範囲内にはないと判定する(S206:No)。そのうえで、処理手段26は、2つのタップの位置を対角の頂点とする長方形領域を認識し(S208)、記憶手段25を参照して処理メニュー情報およびペンIDに基づいて利き手情報(図6参照)を読み出し、利き手で持つ電子ペン1の影に隠れないように表示手段24に記入変換メニュー7を表示させる(S209)。
ここで、送信手段26は、前述の線種メニュー5を表示させるときと同様の処理により、記入変換メニュー7の特定の角の座標点(Xn,Yn)の値と、記入変換メニュー7に含まれる各実行メニュー701〜704の絶対的な座標領域を演算して、記憶手段25に一時記憶させる。そして、処理手段26は、一時記憶した記入変換メニュー7の特定の角の座標点(X0,Y0)を基準として、記入変換メニュー7の絵柄を表示手段24に表示させる。同時に、処理手段26は、送信手段23に、映像信号をプロジェクター3へ送信させているため、プロジェクター3は、表示手段24による画像と同様に、スクリーン4の領域403に、記入変換メニュー7を投影する。
記入変換メニュー7がプロジェクター3によってスクリーン4に表示された状態で、ユーザが、電子ペン1でスクリーン4上の特定の実行メニューをタップしたとする。電子ペン1は、スクリーン4に表示された実行メニュー領域内のタップ位置における座標データ及びペンID等を含む記入情報を、コンピュータ装置2へ送信する(S101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段26は、記入情報をペンIDごとに区別して、記憶手段25に記憶させる(S201)。そして、処理手段26は、記入情報の座標データが記憶手段25に一時記憶された実行メニューの座標領域であると認識することから、実行メニューが選択されていると認識し(S202:Yes)、その実行メニューを実行する(S211)。
[本実施形態のボード書き込みシステムによる作用効果]
このボード書き込みシステム10によれば、ユーザが電子ペン1でスクリーン(ボード)4の領域403に記入した文字等を、スクリーン4の記入した位置に合わせて投影することができる。これにより、ユーザは、通常のインクペンと同様にスクリーン4に記入することができ、教室や会議室などでホワイトボードや黒板の代わりに利用することができる。また、電子ペン1によるタップ回数、及びタップ位置の違いを同時に判断することによって、ユーザに提供するメニュー機能を区別することができ、1度に表示する実行メニュー数を最低限に省略することができる。さらに、電子ペン1ごとに記入ユーザを特定し、あらかじめ用意されたユーザの利き手情報を参照することで、ユーザの持つ電子ペン1の影にならない位置にメニューを表示することができ、ユーザにとって見やすい表示ができる。これにより、利便性および操作性が向上する。
[変形例]
上記の実施形態では、ボード書き込みシステム10は、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2のディスプレイ(表示手段)24の表示領域201に表示する画像と同様の画像をスクリーン(ボード)4の表示領域403に映し出すプロジェクター3と、スクリーン4とから構成されていたが、図18に示すように、スクリーン4の代わりに、ドットパターンが印刷された透明シート8をコンピュータ装置2のディスプレイ201に貼り付け等により重ね合わせることとしてもよい。これにより、ユーザはコンピュータ装置2のディスプレイ201に電子ペン1で記入することができようになる。
上記の実施形態では、ボード書き込みシステム10による処理フローにおいて、同一の電子ペン1での連続タップ回数が3回であった場合、無条件にファイルメニュー6を表示することとしていたが、本発明の適用はこれに限られず、タップ位置の座標が同一認識範囲内であるか否かを判定し、タップ位置の座標が同一認識範囲内であった場合に、ファイルメニュー6を表示することとしてもよい。これにより、ユーザが意識的に同一認識範囲内に連続でタップしたか否かを識別することができる。
上記の実施形態では、ボード書き込みシステム10による処理フローにおいて、タップ回数を判定した後に、タップ位置の座標が同一認識範囲内であるか否かを判定していたが、本発明の適用はこれに限られず、タップ位置の座標が同一認識範囲内であるか否かを判定した後に、タップ回数を判定することとしてもよい。これによっても、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記の実施形態では、ボード書き込みシステム10による処理フローにおいて、コンピュータ装置2は、タップもストロークの一種として処理していたが、本発明の適用はこれに限られず、タップとストロークとを定義付けて区別し、最初にストロークであるかタップであるかを判定し、タップの場合のみ、ステップS203〜209の処理を行うこととしてもよい。これにより、処理の速度を早くすることができる。また、処理手段26は、タップを表示手段24に表示させないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、表示形態4において、記入変換メニュー4によって処理する対象を、2つのタップによって規定される長方形領域内のものとしたが、3つ以上のタップ位置を頂点とする多角形領域内に含まれる記入内容を、処理対象とするようにしてもよい。
ボード書き込みシステムのシステム構成図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の機能ブロック図である。 利き手情報のデータ構造を示す概念図である。 ユーザがスクリーンに電子ペンで文字を記入した場合の表示形態を示す図である。 ユーザが電子ペンでスクリーンの同一認識範囲内を連続2回タップした場合の表示形態を示す図である。 線種メニューの表示例である。 (a)は、線種メニューのデータ構造を示す概念図である。(b)は、座標領域の規定を説明する図である。 線種情報のデータ構造を示す概念図である。 ユーザが電子ペンでスクリーンを連続3回タップした場合の表示形態を示す図である。 ファイルメニューの表示例である。 ファイルメニューのデータ構造を示す概念図である。 ユーザが電子ペンでスクリーンの同一認識範囲外を連続2回タップした場合の表示形態を示す図である。 記入変換メニューのデータ構造を示す概念図である。 ボード書き込みシステムによる処理フローである。 変形例におけるコンピュータ装置の構成図である。
符号の説明
1…電子ペン
2…コンピュータ装置
3…プロジェクター
4…スクリーン(ボード)
5…線種メニュー
6…ファイルメニュー
7…記入変換メニュー
8…透明シート
21…入力手段
22…受信手段
23…送信手段
24…表示手段
25…記憶手段
26…処理手段

Claims (13)

  1. 電子ペンから記入情報を受信して当該記入情報を処理するコンピュータ装置であって、
    記入情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した前記記入情報から連続してタップを認識したときに、各タップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かによって異なる処理を行う処理手段と、を備えることを特徴とするコンピュータ装置。
  2. 前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にない場合に、当該タップで規定される領域内に前記電子ペンで記入されて得られた記入情報に、所定の処理を施すための処理メニューを表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。
  3. 前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、処理メニューを表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンピュータ装置。
  4. 前記処理手段は、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、タップ回数によって異なる処理メニューを表示手段に表示させることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  5. 表示手段に、前記電子ペンによって読み取られる座標情報に関連するコード化パターンが形成された透明シートが重ねられていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
  6. さらに、前記電子ペンの識別情報に対応して、ユーザの利き手情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記処理手段は、前記記憶手段に記憶された利き手情報に基づき、タップ位置に対して処理メニューを表示する位置を決定して、前記処理メニューを表示手段に表示させることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータ装置。
  7. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のコンピュータ装置と、
    前記コンピュータ装置の表示手段に表示する映像と同じ映像をスクリーンに投影するための映像信号を、前記コンピュータ装置から受信するプロジェクターと、
    前記プロジェクターにより映像を投影されるスクリーンとを備え、
    前記スクリーンには、前記電子ペンによって読み取られる座標情報に関連するコード化パターンが形成されていることを特徴とするボード書き込みシステム。
  8. 前記コンピュータ装置は、
    さらに、前記電子ペンの識別情報に対応して、ユーザの利き手情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記処理手段は、前記記憶手段に記憶された利き手情報に基づき、タップ位置に対して処理メニューを表示する位置を決定して、前記処理メニューを表示手段に表示させることを特徴とする請求項7に記載のボード書き込みシステム。
  9. 電子ペンから記入情報を受信して当該記入情報を処理するコンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    記入情報を受信する受信手段、
    前記受信手段により受信した前記記入情報から連続してタップを認識したときに、各タップの位置座標が同一認識範囲内であるか否かによって異なる処理を行う処理手段、
    として前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  10. 前記処理手段を、各タップの位置座標が同一認識範囲内にない場合に、当該タップで規定される領域内に、前記電子ペンで記入されて得られた記入情報に所定の処理を施すように機能させることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記処理手段を、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、処理メニューを表示手段に表示させるように機能させることを特徴とする請求項9又は10に記載のプログラム。
  12. 前記処理手段を、各タップの位置座標が同一認識範囲内にある場合に、タップ回数によって異なる処理メニューを表示手段に表示させるように機能させることを特徴とする請求項9〜11のうちいずれか一項に記載のプログラム。
  13. 前記処理手段を、前記電子ペンの識別情報に対応して記憶手段に記憶されたユーザの利き手情報に基づき、タップ位置に対して処理メニューを表示する位置を決定して、処理メニューを表示手段に表示させるように機能させることを特徴とする請求項9〜12のうちいずれか一項に記載のプログラム。
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