JP2010140279A - 電子システム設計手法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子システムの設計においてLSI(集積回路チップ)、PKG(パッケージ)、PCB(プリント基板)を独立に平行して設計すると、設計の終了段階近くで電気特性を満足しない場合が発生してしまう。
【解決手段】電子システムの全体設計を開始する前に各要素部品(LSI、PKG、PCB等の部品)の設計手順を決定して、優先的に設計する要素部品のリソースの割り当てを決定した後に残りの要素部品の設計に取り掛かる。そのため、基板の設計情報8s〜11sを入力データとして利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記基板の基本配線分布18を求めて、当該基本配線分布を出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子システムの設計手法に関し、特に設計期間を短縮する設計ツールの技術に関するものである。
電子システムは、一般に種々の要素部品によって構成されている。ここに言う要素部品とは、トランジスタ、抵抗、容量、インダクタ素子等の個別の電子部品(ディスクリート部品)又は集積回路チップ(LSI:Large Scale Integration)と、LSIを装着するパッケージ(PKG:Package)と、PKG間の配線のためのプリント基板(PCB:Printed Circuit Board)とを含む。
従来、電子システムを構成する要素部品の設計と製造とは、異なる製造会社が請け負うことになっている。とりわけ、LSI、PKG、PCBの設計は電子システム毎に専用を前提とした設計を行うため、各々の設計に5〜6ヶ月程度を要するという現状がある。各々の設計は相互に連携を取りながら同時進行で進めることによって、全設計期間の短縮を図っている。
要素部品の設計方法について各々の設計が同時進行しながらも、PCB設計を優先的に行うことによって全設計期間を短縮するためのツールに関する設計技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−009776号公報
全体設計の終了近くになってLSI、PKG、PCBの配線での接続において不整合が発生することが多く、接続の完結が困難となり配線を大きく迂回して接続するか、最悪の場合には接続ができないといった状況に陥ることがあった。このような場合にはLSIの入出力端子の位置を変更したり、PKG設計をやり直したりといった修正を行うことになる。その結果、配線が交差したり、電源プレーン、グランドプレーンを設けることができなくなって電気特性が劣化する。
しかしながら、配線接続が困難であることが判明するのは設計の終了段階であることが多いことから、修正には大きな制限を伴う。この制限のために、現行の設計では配線の電気特性等に、マージンを含めて十分に特性を満足することができなくなることさえある。その結果、設計の初期段階まで戻って設計をやり直す等の設計工数の大幅な増加を余儀なく受け入れることになることや、設計終了を延期する必要さえ生じるといった問題があった。
今後、電子システムはより複雑な構成で実現されることなる。具体的には、多くの要素部品であるLSIや受動素子がより小容積で実装されることになり、各々の要素部品はPCBに限定されることなく、ワイヤ、マイクロ基板、シリコンインターポーザー、カーボンナノチューブ等の接続手段を複雑に組み合わせながら、更には、3次元実装といったLSIを何段にも重ね合わせた構造の技術が発展する。
設計者にとって将来の電子システム設計にあっては、現行よりも複雑な構成の電子システムを設計することになり、従来技術の課題は更に問題が大きくなる。そのため、人が介入し経験的に設計方針を決定する等、電子システムの複数の要素部品のうちから優先することが必要な要素部品を選択することが困難になる。これにより、現行の電子システム設計手法では、将来の電子システムの最適化は不可能になると考えられる。
本発明によれば、電子システムの要素部品であるLSI、PKG、PCBの各々を接続する配線において、配線を伝播する信号の高速化が急激に進んでいるといった事情について着目する。つまり、配線は各々の要素部品間の入出力端子を物理的に接続するだけではなく高速信号を伝播するために優れた電気的な特性をも満足する必要が出てきている。従来の設計手法では要素部品間を配線によって接続することが設計の主たる目的であったが、配線の接続の実現を確保し、かつ高速信号の伝播が可能な電気特性を満足するといった電子システムの最適化にあっては、設計を最適化する評価指数の複雑度が増す一方である。
図1を用いて、配線インダクタンスの影響を詳細に説明する。横軸は配線を伝播する信号の立ち上がり時間tr(信号の振幅の10%から90%まで変化するのに要する時間)を示しており、縦軸は配線長Lを示している。PCB、PKG、LSIの各々の三角形(a)、(b)、(c)で囲まれている領域はインダクタンスを考慮した電気的な特性を満足する設計が必要となることを示している。PCBの領域(a)に着目すると、立ち上がり時間tr=0.1nsにおいて配線長L2=10〜100mmでインダクタンスを考慮した設計が必要であり、配線長L1=0〜10mmではインダクタンスが信号伝播に与える悪影響が殆どないと言える。残りの100mmを超える配線長では配線距離が長すぎるので、配線は抵抗性となりインダクタンスの影響を考慮する必要がなくなるが、伝播時間が長くなることから、高速信号の伝播に使うことができない。
ところで、これまでの設計では信号の立ち上がり時間trが1ns以上(周波数では200MHz程度に対応)であったため、図1からLSI、PKG、PCBの設計は全てインダクタンスを考慮する必要がないことになり、各々の要素部品は電気的な特性に重点を置くことなく配線による接続の実現に重点をおいて設計を行えばよかった。しかしながら、電子システムの高速化によって伝播する信号は高速化が急激に進んでおり、立ち上がり時間trは0.1ns(周波数では1GHzを超える。)に近づき、更なる将来において、立ち上がり時間trは短くなっていくことが予想される。このような高速信号の伝播においては、例えば立ち上がり時間trが0.01nsではLSI、PKG、PCBの全てにおいてインダクタンスを考慮した配線設計が必要となる。このように、近年及び更なる将来においては、ますます配線の電気特性を考慮した要素部品間の配線設計が重要となるわけである。
このような背景にあっては、従来のようなLSI、PKG、PCBを独立に平行して設計を行うといった手法をとると、設計の終了段階近くで電気特性を満足しない場合が発生してしまう。このため、設計を開始する前に各要素部品(LSI、PKG、PCB等の部品)の設計手順を決定して、優先的に配線設計を行う要素部品を決定した効率的なリソースの割り当てを行った後に各要素部品の設計に取り掛かるといった、電子システムの全体設計を開始するための前処理を実施することが有効な手段である。
そこで、請求項1の発明によれば、電子システム設計手法において、第1の基板の設計情報を入力データとして利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第1の基板の基本配線分布を求めて前記基本配線分布を出力する処理を行うことによって、前記第1の基板の基本配線分布を実際の前記電子システムの設計前に推定し前記第1の基板の配線設計の方針を決定することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の電子システム設計手法において、前記設計情報は前記第1の基板の面積であり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項3の発明によれば、請求項1に記載の電子システム設計手法において、前記設計情報は前記第1の基板の層数であり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項4の発明によれば、請求項1に記載の電子システム設計手法において、前記設計情報は前記第1の基板に設置する部品の配置位置であり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項5の発明によれば、請求項1に記載の電子システム設計手法において、前記設計情報は前記第1の基板に設置する部品の入力あるいは出力の端子数であり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項6の発明によれば、請求項1に記載の電子システム設計手法において、前記設計情報は前記第1の基板のデザインルールであり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項7の発明によれば、電子システム設計手法において、第1の基板の配線分布と電気特性による配線の構造制限とを入力情報として前記第1の基板の前記構造制限内の要素配線リソースを求めて該要素配線リソースを出力することによって、実際の前記電子システムの設計前に前記第1の基板の基本配線分布のうちから前記電気特性を満足する前記要素配線リソースを推定して電気特性を含めて前記第1の基板の配線設計の方針を決定することができる。
請求項8の発明によれば、請求項7に記載の電子システム設計手法において、前記電気特性は前記第1の基板の配線を伝播する信号の周波数であり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項9の発明によれば、請求項7に記載の電子システム設計手法において、前記電気特性は前記第1の基板の配線を伝播する信号の立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間であり、前記基本配線分布の予測精度が向上し前記第1の基板の配線設計の方針の決定精度が高くなる。
請求項10の発明によれば、電子システム設計手法において、第1の基板の設計情報を第1の入力データとして予測関数を利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第1の基板の基本配線分布を求め、電気特性に基づく構造制限内の前記基本配線分布を求めて要素配線リソースとし、該要素配線リソースと前記電気特性が必要な信号の要求数とを比較した結果を出力することにより、実際の前記電子システムの設計前に電気特性を含めた前記第1の基板の配線設計の方針を決定することができる。
請求項11の発明によれば、請求項10に記載の電子システム設計手法において、前記比較結果は前記第1の基板の配線設計法であり、実際の前記電子システムの設計前に電気特性を含めた前記第1の基板の配線設計の方針を人的な間違いなく決定することができる。
請求項12の発明によれば、電子システム設計手法において、第1の基板の設計情報を第1の入力データとして予測関数を利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第1の基板の第1の基本配線分布を求め、電気特性に基づく構造制限内の前記基本配線分布を求めて第1の要素配線リソースとし該要素配線リソースと前記電気特性が必要な信号の要求数とを比較した第1の比較結果を出力し、第2の基板の設計情報を第2の入力データとして予測関数を利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第2の基板の第2の基本配線分布を求め、電気特性に基づく構造制限内の前記基本配線分布を求めて第2の要素配線リソースとし該要素配線リソースと前記電気特性が必要な信号の要求数とを比較した第2の比較結果を出力し、前記第1の比較結果と前記第2の比較結果とを比較した分析結果を出力することにより、実際の前記電子システムの設計前に電気特性を含めた前記第1及び第2の基板の配線設計の方針において、いずれの基板の配線設計を優先的に行うかを決定することができる。
請求項13の発明によれば、請求項12に記載の電子システム設計手法において、前記分析結果を基にして前記第1の基板と前記第2の基板とのうちで優先して設計する基板を判定した結果を出力することにより、実際の前記電子システムの設計前に電気特性を含めた前記第1及び第2の基板の配線設計の方針の決定において人的な間違いを排除することができる。
請求項14の発明によれば、電子装置において、半導体チップと第1のパッケージとを接続する複数の接続手段から前記第1のパッケージの複数の外部接続手段とを接続する各々の配線とがあり前記複数の接続手段は1つの信号群であり前記各々の配線は交差しないことにより、前記各々の配線の電気特性が向上する。
請求項15の発明によれば、請求項14に記載の電子装置において、前記複数の外部接続手段は基板の第1の複数の接続端子と各々が接続しており、第2のパッケージの複数の外部接続手段とを接続する基板の第2の複数の接続端子とを接続する前記基板の各々の配線は前記1つの信号群であり交差をしないことにより、前記各々の配線の電気特性が向上する。
請求項16の発明によれば、請求項14に記載の電子装置において、前記基板は前記1つの信号群に専用の電源プレーンを配置することにより、前記各々の配線の電気特性が向上する。
本発明によれば、電子システムの設計においてLSI、PKG、PCBの配線設計の優先順位を決定することができるツールを提供することが可能である。このツールによって決定した配線設計の優先順位に従って設計を実施することにより、電子システムの配線設計は電気特性を満たしながら、設計の後期で配線ができなくなり大きな迂回配線や設計のやり直しすることを回避することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
図2は、設計対象となる電子システムを示している。図2の電子システムは、各々要素部品であるLSI3,5と、PKG2,4と、PCB1とが各々に備える配線と各々の配線間を接続する接続手段とによって電気的に接続している。これまでの説明のとおり、LSI3,5と、PKG2,4と、PCB1との各要素部品のうちいずれを優先的に配線することが電子システム全体の配線設計を最も上手に完結することにつながるのかを分析することは重要である。ここでは、電子システムを構成する各要素部品であるLSI3,5と、PKG2,4と、PCB1とが持つ配線リソースを、配線モデルによって配線長と配線本数との関係を推定して最適な設計手法を決定するための第1の実施形態について説明を行う。
図3は、PCB1の配線設計を他の要素部品よりも優先的に行うことが適切であるかどうかを解析する手法を示す図である。以下の説明では、PCB1は第1の基板として一般化する。基板情報7として第1の基板の面積及び配線層数8sと、第1の基板上の要素部品の配置9sと、第1の基板の入出力端子数10sと、第1の基板のデザインルール11sとを用いて、リソース算出処理30によって第1の基板の配線リソースを推定し基本分布18とする。第1の基板の制限内の要素配線リソース決定21では基本分布18のうち電気特性の考慮が不要な配線リソースと必要な配線リソースとの仕分けを行う。基板情報7によって第1の基板の基本配線分布すなわち基本分布18を推定する予測関数の選定16を行う。
ここで、予測関数の推定16について説明を行う。図2に示された電子システムにおいて、LSI3はPKG2上に配置されており、各々はバンプによってチップフェイスダウンで接続され、LSI5はPKG4上に配置されており、バンプによってチップフェイスダウンで接続されている。更に、PCB1上にPKG2とPKG4とが配置されており、PKG2とPKG4とはPCB1の配線群6によって接続されている。
ところで、予測関数群15は、例えば次の方法によって決定した関数の集まりである。すなわち、設計対象の電子システムの構成と類似の構成を持った幾つかの既に設計済みの電子システムに関してPCBの配線長と配線本数とを調べる。この調査結果に基づいて配線長と配線本数との関係は定式化でき、
N=F(L) …(1)
のように表現できる。ここで、Lは配線長であり、Nは配線長Lを持つ配線の本数である。Fは、設計対象電子システムの構成に類似する既存の電子システムにおいて共通の配線長Lと配線本数Nとの関係を示す関数である。関数Fは、既存の電子システムから推定した関数であり、その導出の方法は様々であるが、最も簡単な方法は既存の電子システムのPCBの配線長と配線本数とを調査して、それらの関係を関数Fとする方法である。既存の電子システムが複数ある場合には各々の関数F1及びF2を求めた後に各々の関数を平均化する等の手法を用いることで、関数F1及びF2を統合して関数F3とする方法もある。導出された関数はFi(i=0,1,2,3,…,k,…n)として予測関数群15に保持されている。
予測関数Fの選定16では、基板情報7によって関数Fi(i=0,1,2,3,…,k,…n)のうちの1つに対応付けが行われる。ここでは、予測関数の選定16で関数Fkが選択されたものとする。第1の基板の予測関数による基本配線分布の推定17では、関数Fkから式(1)によって設計対象の第1の基板上に配線長Lの配線がN=Fk(L)本あると基本配線分布を推定することができる。この関数Fkによって、第1の基板の予測関数による基本配線分布の推定17がなされ基本分布18が決定する。基本分布18とは基本配線分布の1つの情報の形態を示す。図4に、配線長Lに対する配線本数NにおけるN=Fk(L)の関係を示す。
配線に信号が伝播するとき電気的な特性の考慮の必要あるいは不要の判断は配線構造制限決定19で行われる。入力情報としては信号の周波数12であり、具体的な方法としては、例えば電気回路モデルによる判断がある。図4において横軸は配線長Lであり縦軸は配線本数Nであり、前述の図1におけるPCBの配線でインダクタンスを考慮する必要がない配線領域L1の配線本数は、図4における領域(I)の面積に相当しN(L1)本である。同様に、配線領域L2の配線本数は領域(II)の面積に相当しN(L2)本となる。各々の予測関数Fkによって推定された本数N(L1)、N(L2)と、設計対象の電子システムにおいて必要である周波数12を満足する高速信号の対象信号数13であるNoを要求量24として判断25において推定リソース23と比較を行う。判断25では推定リソース23のN(L1)本と要求量24のNo本とを比較してN(L1)<Noの場合には、推定リソース23よりも要求量24の方が多く第1の基板には電気的な特性を満足する配線本数が不足していることになる。したがって、第1の基板を優先する設計手法が選択26において選択される。ここで、第1の基板設計優先判断結果27にはPCB1の推定リソース23と要求量24との関係が出力情報として示される。第1の基板の配線設計を優先的に行うことが電子システムの全体設計において優位となることが判るわけである。一方、推定リソース23が要求量24よりも大きい場合には第1の基板には電気特性を満足する配線本数が十分に備わっていることなる。この場合には、第2の基板、あるいは他の要素部品に対して基本処理29を適用28する。第2の基板が残りの要素部品と比較して配線設計を優先する設計が必要か否かを、第1の基板と同様にして決定することができる。ただし、次のような判断手法もある。
(I) No<N(L1)のとき
第1の基板にはインダクタンス設計制限を満たす配線本数が充足しており、必要配線数No本はインダクタンスを考慮せずに設計が可能な状況である。この場合には、他の要素部品を優先する設計手法を選択する。
(II) N(L1)<No<N(L2)のとき
第1の基板にはインダクタンス設計制限を満たしインダクタンスを考慮せずに設計可能な配線本数がN(L1)本、インダクタンスを考慮する必要がある配線本数がNo−N(L1)本存在する状況である。この場合には、第1の基板優先の設計手法を選択する。
(III) N(L2)<Noのとき
第1の基板にはインダクタンス設計制限を満たす配線本数がN(L2)本、満たさない配線本数がNo−N(L2)本存在する状況である。この場合には、第1の基板を見直す必要がある。
以上のような基本処理29をLSI3,5と、PKG2,4と、PCB1との各々に対して推定リソース23と要求量24とを比較することによって、PCB1を優先する設計手法をとる必要があることを判断した後に、PCB1の電気的特性を満足する必要がある配線群6を優先的に設計すれば、図2に示されているようにLSI3からPKG2、更にはPCB1からPKG4、更にはLSI5への配線が各々の要素部品で交差することのない配線で接続することができる。
最後に、周波数12から配線構造制限決定19の処理の一例を述べる。第1の基板の配線を伝播する信号の周波数12を信号要求情報14として、信号が伝播するために必要な電気特性を持った配線構造を、
Si=Gi(f) …(2)
から求める。ここで、Si(i=1,2,3,…,k,…,n)は配線構造であり、fは伝播信号の周波数である。Gi(i=1,2,3,…,k,…,n)は、周波数fから配線構造を求める関数である。関数Giは対応する配線構造Siによって選択するのがよい。例えば、配線構造S1が配線長の場合は関数G1が選択され、配線構造S2が配線長と幅の場合は関数G2が選択される等である。入力情報は周波数12であり関数G1によって配線長を配線構造制限として配線構造制限決定19で必要な条件が求められる。周波数12の信号が伝播できる配線長を構造制限20とする。
なお、信号要求情報14としての周波数12に代えて、第1の基板の配線を伝播する信号の立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間を信号要求情報14として用いることとしてもよい。
《第2の実施形態》
第2の実施形態を示す図5では、第1の基板の設計情報8s,9s,10s,11sを含む基板情報7を入力情報とし、基本分布推定処理31を行って第1の基板配線基本分布33を出力する。第1の基板配線基本分布33は第1の基板の配線長に対する配線本数の分布であり、基本分布18であり、式(1)が一例である。基本分布推定処理31には予測関数の選定16と、第1の基板の予測関数による基本配線分布の推定17と、基本分布18とが含まれる。予測関数の選定16にて予測関数群15から選定が行われる点は図3と同じである。
周波数12を入力情報として電気的特性を満足する配線構造を決定する構造処理32は配線構造制限34を出力する。配線構造制限34には周波数12の信号が伝播できる配線構造の情報が含まれている。構造処理32に配線構造制限決定19と構造制限20とが含まれている点は図3と同じである。
第1の基板配線基本分布33と配線構造制限34とを入力情報としてリソース推定処理35が実行され、第1の基板の推定リソース36が出力される。リソース推定処理35が第1の基板の制限内の要素配線リソース決定21と推定リソース23とを含んでいる点は図3と同じである。第1の基板の制限内の要素配線リソース決定21は、第1の基板配線基本分布33の配線基本分布中で配線構造制限34を満足する配線を抽出した配線分布である要素配線リソースを決定する。この要素配線リソースを推定リソース23として、第1の基板の推定リソース36には推定リソース23を含む情報を出力する。
《第3の実施形態》
第3の実施形態を示す図6では、第1の基板の設計情報8s,9s,10s,11sに相当する設計情報を含む基板情報7aと、図3の信号要求情報14に相当する第1の基板の信号要求情報14aと、第2の基板の設計情報8s,9s,10s,11sに相当する設計情報を含む基板情報7bと、図3の信号要求情報14に相当する第2の基板の信号要求情報14bとが入力される。
リソース算出処理は2つあって、第1のリソース算出処理30aには第1の基板の基板情報7aと信号要求情報14aとが入力され、第2のリソース算出処理30bには第2の基板の基板情報7bと信号要求情報14bとが入力される。第1のリソース算出処理30aは基板情報7aと信号要求情報14aとが入力されて、予測関数群37を使ってS1量38a(=推定リソース−要求量)を出力する。ここで、推定リソースは図3の推定リソース23に相当するものであり、要求量は図3の要求量24に相当するものである。第2のリソース算出処理30bは基板情報7bと信号要求情報14bとが入力されて、予測関数群37を使ってS2量38b(=推定リソース−要求量)を出力する。ここで、推定リソースは図3の推定リソース23に相当するものであり、要求量は図3の要求量24に相当するものである。予測関数群37は図3の予測関数群15に相当するが、第1の基板と第2の基板とは形状が大きく異なる場合が一般的であり、双方に適切な予測関数を用意することになるため、図3の予測関数群15よりも多数の関数を備えている。
更に、S1量38aとS2量38bとを比較39で比較してS1量38aよりもS2量38bの方が大であった場合には、第1の基板優先の設計手法を選択40する。一方、S1量38aよりもS2量38bの方が小であった場合には、第2の基板優先の設計手法を選択41する。これらの選択40,41の結果に従うことによって、図2に示されているようなLSI3からPKG2、更にはPCB1からPKG4、更にはLSI5への配線が各々の要素部品で交差することのない配線で接続することができる。
以上説明してきたとおり、本発明に係る電子システム設計手法は、LSI、PKG、PCBの配線設計の優先順位を決定することができる効果を有し、設計期間を短縮する設計ツール等として有用である。
信号遷移時間に対するインダクタンス考慮の領域を示す図である。 PCB上に配置配線された電子システムを示す図である。 本発明の第1の実施形態の構成図である。 配線長分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成図である。 本発明の第3の実施形態の構成図である。
符号の説明
8s 第1の基板の面積及び配線層数
9s 第1の基板上の要素部品の配置位置
10s 第1の基板の入出力端子数
11s 第1の基板のデザインルール
15 予測関数群
16 第1の基板の基本配線分布を推定する予測関数の選定
17 基本配線分布の推定
19 配線構造制限決定
23 推定リソース
26 第1の基板優先の設計手法を選択
27 第1の基板設計優先判断結果
28 第2の基板、要素部品に対して基本処理を適用

Claims (16)

  1. 第1の基板の設計情報を入力データとして利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第1の基板の基本配線分布を求めるステップと、
    前記基本配線分布を出力するステップとを備えたことを特徴とする電子システム設計手法。
  2. 請求項1に記載の電子システム設計手法において、
    前記設計情報は前記第1の基板の面積であることを特徴とする電子システム設計手法。
  3. 請求項1に記載の電子システム設計手法において、
    前記設計情報は前記第1の基板の層数であることを特徴とする電子システム設計手法。
  4. 請求項1に記載の電子システム設計手法において、
    前記設計情報は前記第1の基板に設置する部品の配置位置であることを特徴とする電子システム設計手法。
  5. 請求項1に記載の電子システム設計手法において、
    前記設計情報は前記第1の基板に設置する部品の入力あるいは出力の端子数であることを特徴とする電子システム設計手法。
  6. 請求項1に記載の電子システム設計手法において、
    前記設計情報は前記第1の基板のデザインルールであることを特徴とする電子システム設計手法。
  7. 第1の基板の配線分布と電気特性による配線の構造制限とを入力情報として前記第1の基板の前記構造制限内の要素配線リソースを求めるステップと、
    前記要素配線リソースを出力するステップとを備えたことを特徴とする電子システム設計手法。
  8. 請求項7に記載の電子システム設計手法において、
    前記電気特性は前記第1の基板の配線を伝播する信号の周波数であることを特徴とする電子システム設計手法。
  9. 請求項7に記載の電子システム設計手法において、
    前記電気特性は前記第1の基板の配線を伝播する信号の立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間であることを特徴とする電子システム設計手法。
  10. 第1の基板の設計情報を第1の入力データとして予測関数を利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第1の基板の基本配線分布を求めるステップと、
    電気特性に基づく構造制限内の前記基本配線分布を求めて要素配線リソースとするステップと、
    前記要素配線リソースと前記電気特性が必要な信号の要求数とを比較した結果を出力するステップとを備えたことを特徴とする電子システム設計手法。
  11. 請求項10に記載の電子システム設計手法において、
    前記比較結果は前記第1の基板の配線設計法であることを特徴とする電子システム設計手法。
  12. 第1の基板の設計情報を第1の入力データとして予測関数を利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第1の基板の第1の基本配線分布を求め、電気特性に基づく構造制限内の前記基本配線分布を求めて第1の要素配線リソースとし該要素配線リソースと前記電気特性が必要な信号の要求数とを比較した第1の比較結果を出力するステップと、
    第2の基板の設計情報を第2の入力データとして予測関数を利用し、基板の配線分布を予測するための予測関数によって前記第2の基板の第2の基本配線分布を求め、電気特性に基づく構造制限内の前記基本配線分布を求めて第2の要素配線リソースとし該要素配線リソースと前記電気特性が必要な信号の要求数とを比較した第2の比較結果を出力するステップと、
    前記第1の比較結果と前記第2の比較結果とを比較した分析結果を出力するステップとを備えたことを特徴とする電子システム設計手法。
  13. 請求項12に記載の電子システム設計手法において、
    前記分析結果を基にして前記第1の基板と前記第2の基板とのうちで優先して設計する基板を判定した結果を出力することを特徴とする電子システム設計手法。
  14. 半導体チップと第1のパッケージとを接続する複数の接続手段から前記第1のパッケージの複数の外部接続手段とを接続する各々の配線とがあり前記複数の接続手段は1つの信号群であり前記各々の配線は交差しないことを特徴とする電子装置。
  15. 請求項14に記載の電子装置において、
    前記複数の外部接続手段は基板の第1の複数の接続端子と各々が接続しており、第2のパッケージの複数の外部接続手段とを接続する基板の第2の複数の接続端子とを接続する前記基板の各々の配線は前記1つの信号群であり交差をしないことを特徴とする電子装置。
  16. 請求項14に記載の電子装置において、
    前記基板は前記1つの信号群に専用の電源プレーンを配置することを特徴とする電子装置。
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