JP2010139747A - 画像形成装置 - Google Patents

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仰太 藤森
Makoto Hasegawa
真 長谷川
Hideji Hirai
秀二 平井
Hitoshi Ishibashi
均 石橋
Nobutaka Takeuchi
信貴 竹内
Yuji Hirayama
裕士 平山
Kayoko Tanaka
加余子 田中
Akira Yoshida
晃 吉田
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
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Abstract

【課題】ベルトの位置ずれの影響を受けずにテストパターンを検出することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】走行するベルト12の一面に形成されたテストパターンPを検知して、その検知結果に基づき画像形成条件を補正するように構成された画像形成装置である。テストパターンPが形成されるベルト12の一面に対向して配設されると共に、当該一面に光を照射してその光の反射光を受光する第1センサ29と、ベルト12の前記一面と反対側の面に対向して配設されると共に、ベルト12上の第1センサ29による光の照射部12aの反対面側の部位12bに光を照射してその光の反射光を受光する第2センサ30と、第1センサ29と第2センサ30のそれぞれの検出出力値の合計値を算出する合計値算出手段を備えたものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、中間転写ベルト等の無端状ベルトの表面に形成されたテストパターンを検知手段によって検知し、その検知結果から得られた画像特性データに基づいて、画像形成パラメータを調整することが行われている。
上記テストパターンとしては、例えば、画像濃度を検知するための濃度検知パターン(階調パターン)や、画像位置のずれを検知するための位置ずれ検知パターン(ラインパターン)などがある。また、これらのテストパターンを検知する検知手段としては、一般的に投光部と受光部を有する反射型の光学式センサが使用されている。
画像濃度を検知する場合は、前記光学式センサによってベルト上のテストパターン形成部とそれ以外の部分(ベルト地肌部)のそれぞれにおける光反射率を検知し、各光反射率の検出出力値の比から画像濃度を求める。また、画像の位置ずれを検知する場合は、ベルト上のテストパターン形成部でないところ(ベルト地肌部)からテストパターン形成部に渡る光反射率の所定時間当たりの変化率を検知して、テストパターンが光学式センサを通過するタイミングを求めるようにしている。
しかしながら、ベルトを張架するローラの回転時における位置変動や、ベルト自体の寸法のばらつきによる撓みなどによって、ベルトと光学式センサとの相対的位置関係が変化する場合がある。ベルトとセンサの相対的位置関係が変化すると、センサの検出出力値(出力電圧)が変動するため、上記画像濃度や画像の位置ずれを正確に検知することが困難となる。最悪の場合は、テストパターンが無いところで、テストパターンがあると誤検知してしまうことも起こりうる。
このようなベルトと光学式センサとの相対的位置関係の変化によるセンサの誤検知の問題に対して、従来からいくつかの対策が提案されている。例えば、下記特許文献1に示す画像形成装置では、ベルト上のセンサで検知する検知領域の背面側に、平面当接部材を当接させ、検知領域においてベルトの位置変動を生じにくくしている。
また、下記特許文献2に示す画像形成装置においては、ベルト上にテストパターンを形成する前に予めベルトを回転させて、センサとベルトの相対的位置とその位置における光反射率との関係を記憶しておく。その後、ベルト上にテストパターンを形成してその光反射率を検出し、そのときの検出出力値を、上記記憶したセンサとベルトとの相対的位置と光反射率との関係に基づいて補正するようにしている。
特開平11−220586号公報 特開2006−150627号公報
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置は、ベルトの背面に平面当接部材を当接させているため、ベルトに負荷がかかり、ベルトの低寿命化や駆動エネルギー効率が悪化する問題がある。また、ベルトに傷が生じ、転写不良等の不具合が発生する虞もある。
また、上記特許文献2の画像形成装置は、センサとベルトの相対的位置と光反射率との関係を得るために、少なくともベルトを1周させる必要があり、画質補正に要する時間(ダウンタイム)が長くなる欠点がある。また、この方式は、ベルトの位置変動が周期的な場合に効果を発揮し、ランダムに位置変動する場合は効果を発揮し得ない欠点もある。
また、ベルトと光学式センサとの相対的位置関係の変化を抑制するために、ベルト及びそれを張架するローラの寸法精度の向上や、ベルト駆動装置の駆動精度の向上を図ることも有効であるが、この場合、高コスト化や装置の肥大化等の問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑み、ベルトの位置ずれの影響を受けずにテストパターンを検出することができる画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、走行するベルトの一面に形成されたテストパターンを検知して、その検知結果に基づき画像形成条件を補正するように構成された画像形成装置において、前記テストパターンが形成される前記ベルトの一面に対向して配設されると共に、当該一面に光を照射してその光の反射光を受光する第1センサと、前記ベルトの前記一面と反対側の面に対向して配設されると共に、前記ベルト上の前記第1センサによる光の照射部の反対面側の部位に光を照射してその光の反射光を受光する第2センサと、前記第1センサと前記第2センサのそれぞれの検出出力値の合計値を算出する合計値算出手段を備えたものである。
本発明では、第1センサと第2センサを、互いにベルトの反対側の面に対向して配設しているため、ベルトが位置変動した場合、ベルトに対する各センサの距離は、一方が長くなり、他方は一方と同じ距離だけ短くなる。従って、このときのベルトの位置変動に伴う第1センサ及び第2センサの各検出出力値の変動は、所定の基準値に対して互いに対称(線対称な波形)となるため、各センサの検出出力値を合計することによって、検出出力値の変動を互いに相殺することができる。このようにベルトの位置変動により各センサの検出出力値に変動が生じても、検出出力値の変動を相殺することができるので、ベルトの位置ずれの影響を受けずにテストパターンを検出することができる。これにより、画像形成条件の補正精度を向上させることが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第1センサから前記ベルトへ照射した光の入射角度及び反射角度と、前記第2センサから前記ベルトへ照射した光の入射角度及び反射角度が同じ角度となるように設定したものである。
第1センサの光の入射角度及び反射角度と、第2センサの光の入射角度及び反射角度が異なると、ベルトの位置変動に伴う各センサの検出出力値の変動にずれが生じやすい。すなわち、第1センサの光の入射角度及び反射角度と、第2センサの光の入射角度及び反射角度を同じ角度にすることによって、各センサの検出出力値の変動を、所定の基準値に対して精度良く対称(線対称な波形)にすることができる。これにより、各センサの検出出力値を合計した際、検出出力値の変動を確実に相殺することができ、テストパターンの検出精度を一層向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記第1センサが、正反射光を受光する正反射光受光部を有するものである。
第1センサが正反射光受光部を有することにより、ブラックトナーから成るテストパターンを好適に検出することが可能である。また、正反射光受光部の検出感度は、ベルトの位置変動に伴って変動しやすいが、本発明は、検出出力値の変動を相殺することができるので、ベルトの位置ずれの影響を受けずにテストパターンを検出することができる。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記第1センサが、正反射光を受光する正反射光受光部と、拡散反射光を受光する拡散反射光受光部を有するものである。
第1センサが正反射光受光部と拡散反射光受光部を有することにより、正反射光受光部にてブラックトナーから成るテストパターンを検出し、拡散反射光受光部にてカラートナーから成るテストパターンを検出することが可能である。
請求項5の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記テストパターンを、画像濃度を検知するための濃度検知パターンとしたものである。
これにより、濃度検知パターンを、ベルトの位置ずれの影響を受けずに正確に検出することができる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記ベルト上の前記テストパターンの形成部での前記第1センサ及び前記第2センサの検出出力値の合計値を、複数回サンプリングしてそれらの平均値を算出する平均値算出手段を備えたものである。
このように、検出出力値の合計値のデータを複数個サンプリングし、それらのサンプリングデータの平均値を算出することによって、より正確なテストパターンの濃度情報を得ることができ、適切な画像形成条件の補正を実現することが可能である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記テストパターンを、画像位置のずれを検知するための位置ずれ検知パターンとしたものである。
これにより、位置ずれ検知パターンを、ベルトの位置ずれの影響を受けずに正確に検出することができる。
本発明によれば、ベルトの位置ずれの影響を受けずにテストパターンを正確に検出することができ、画像形成条件の補正精度を向上させることが可能となる。また、本発明によれば、ベルトの位置変動を抑制するために、ベルト及びそれを張架するローラの寸法精度の向上や、ベルト駆動装置の駆動精度の向上を図る必要がないので、高コスト化や装置の肥大化を招くことなく、テストパターンの検出精度を向上させることが可能である。さらに、本発明は、ベルトに位置変動防止用の部材を当接させなくてもよいため、ベルトに対する負荷の増大、傷付き、及び駆動エネルギー効率の悪化等を防止することができる。また、本発明の構成によれば、ベルトのランダムな位置変動にも十分に対応することができると共に、画質補正に要する時間(ダウンタイム)が長くなるのを抑制することが可能である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の画像形成装置について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の特に画像形成工程部分を示す概略構成図である。図1に示すように、本発明の画像形成装置は、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色の現像剤によって画像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Bkを有する。
各画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Bkは、互いに異なる色のトナーを収容したトナーボトル6Y,6C,6M,6Bkからトナーが供給される以外は同様の構成となっている。そこで、各画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Bkの構成について、色の区別を示すY,C,M,Bkを省略して説明する。
画像形成ユニット1は、静電潜像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電ローラ(帯電手段)3と、感光体2の表面の静電潜像に対してトナーを供給してトナー像を形成する現像装置(現像手段)4と、感光体2の表面に付着した残留トナーを除去するクリーニングブレード(クリーニング手段)5等を備えている。
また、本発明の画像形成装置は、各感光体2Y,2C,2M,2Bkの表面に静電潜像を形成する露光装置(露光手段)7と、各画像形成ユニット1Y,1C,1M,1Bkによって形成された画像を紙等の記録媒体に転写する中間転写ユニット8と、記録媒体上の画像を定着する定着ユニット16と、記録媒体を供給する図示しない記録媒体供給部を備える。
中間転写ユニット8は、複数のローラ22,23,24,25に掛け渡された無端状のベルトから成る中間転写ベルト12を有する。中間転写ベルト12の内周面には、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ13Y,13C,13M,13Bkが配設されている。各一次転写ローラ13Y,13C,13M,13Bkは、それぞれ各感光体2Y,2C,2M,2Bkに対向した位置で中間転写ベルト12の内周面に圧接している。この圧接により、各感光体2Y,2C,2M,2Bkは中間転写ベルト12の外周面に圧接され、それらの圧接部において一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト12を張架する1つのローラ25に対向して、二次転写手段としての二次転写ローラ14が配設されている。この二次転写ローラ14は、中間転写ベルト12の外周面に圧接しており、その圧接部において二次転写ニップが形成されている。また、中間転写ベルト12の外周には、中間転写ベルト12の表面をクリーニングするためのベルトクリーニング装置21が配設されている。
上記定着ユニット16は、例えば、ヒータ等の加熱源を有する定着ローラ17と、定着ローラ17に当接した加圧ローラ18によって構成されている。
図1において、符号Rで示すのは記録媒体搬送経路である。この場合、記録媒体搬送経路Rの図の下方から上方へ向かって記録媒体が搬送されるようになっている。また、上記二次転写ニップに対して記録媒体搬送方向の上流側(図の下方)には、一対のレジストローラ15が配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
まず、画像形成動作について1つの画像形成ユニット1Yを例にして説明する。帯電ローラ3Yによって感光体2Yの表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光装置7から感光体2Yの表面にレーザビームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体2Yの表面の静電潜像が形成された部分に、現像装置4Yによって帯電させたトナーを静電的に転移させ、イエローのトナー像を形成(可視画像化)する。
一次転写ローラ13Yに、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ローラ13Yと感光体2Yとの間の一次転写ニップにおいて電界(転写電界)を形成する。そして、一次転写ニップにおいて、回転する感光体2Y上のトナー画像を、図の矢印方向に走行する中間転写ベルト12に転写する。
その他の各画像形成ユニット1C,1M,1Bkにおいても、同様にして各感光体2C,2M,2Bk上にトナー像を形成し、4色のトナー像を互いに重なり合うように中間転写ベルト12に転写する。また、一次転写行程を経た後、各クリーニングブレード5Y,5C,5M,5Bkによって各感光体2Y,2C,2M,2Bkの表面に付着している残留トナーが除去される。
一方、図示しない記録媒体供給部から記録媒体搬送経路Rへ記録媒体を送り出す。送り出された記録媒体はレジストローラ15によって一旦停止される。
上記画像形成動作によって、中間転写ベルト12に各色のトナー像を重ね合わせた合成トナー像を形成した後、レジストローラ15の駆動を再開し、中間転写ベルト12上の合成トナー像とタイミング(同期)をとって記録媒体を二次転写ローラ14とそれと対向するローラ25との間の二次転写ニップへ送る。そして、二次転写ニップに送られてきた記録媒体に中間転写ベルト12上の合成トナー像を転写する。
合成トナー像を転写された記録媒体は、記録媒体搬送経路Rを通って定着ユニット16へと搬送される。定着ユニット16に送り込まれた記録媒体は、定着ローラ17と加圧ローラ18との間の定着ニップに挟まれて加熱・加圧され、合成トナー像が記録媒体上に定着される。その後、記録媒体は図示しない排紙トレイに排出されストックされる。
また、本発明の画像形成装置は、画像特性を検査するためのテストパターンを形成し、そのテストパターンの検知結果に基づき画像形成条件を補正するように構成されている。図2に、この構成のブロック図を示す。
なお、以下の本発明の実施形態では、形成されるテストパターンを、画像濃度を検知するための濃度検知パターン(階調パターン)として説明するが、前記テストパターンは画像濃度検知パターンに限らず、画像位置のずれを検知するための位置ずれ検知パターンであってもよい。
図2に示すように、本発明の画像形成装置は、テストパターン形成部材27にテストパターンを形成するテストパターン形成手段28と、第1センサ29及び第2センサ30と、合計値算出手段31と、記憶部32と、トナー付着量算出手段39と、画像形成条件補正手段33とを備える。
テストパターン形成手段28は、テストパターン形成部材27としての中間転写ベルト12の外周面に、各色のトナー像から成るテストパターンを形成する手段である。具体的には、テストパターン形成手段28は、感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、露光装置7と、これらを制御する制御手段としてのCPU等によって構成される。
第1センサ29と第2センサ30は、反射型光学式センサである。本発明の実施形態では、第1センサ29及び第2センサ30に同じ構成の光学センサを適用している。図3に、その光学式センサの構成を示す。図3に示す光学式センサは、検知対象物Wに投光する1つの投光部(発光素子)34と、検知対象物Wからの反射光を受光する2つの受光部(受光素子)35,36と、各受光部35,36に対応したレンズを有するレンズ板37等を備えている。2つの受光部35,36のうち、一方の受光部35は正反射光を受光して検知する正反射光受光部であり、他方の受光部36は拡散反射光を受光して検知する拡散反射光受光部である。
図1に示すように、第1センサ29は、テストパターンが形成される中間転写ベルト12の外周面に対向して配設されており、第1センサ29によって非透過部材(非透過性を有する部材)から成る中間転写ベルト12の外周面に光を照射しその光の反射光を受光するように構成されている。一方、第2センサ30は、中間転写ベルト12を介して第1センサ29と対称位置となる中間転写ベルト12の内周面側に配設されており、第2センサ30によって中間転写ベルト12の内周面に光を照射しその光の反射光を受光するように構成されている。
すなわち、図4に示すように、第2センサ30は、中間転写ベルト12上の第1センサによる光の照射部12aの反対面側の部位12bに光を照射するようになっている。また、第1センサ29から中間転写ベルト12へ照射した光の入射角度α1及び反射光の反射角度β1と、第2センサ30から中間転写ベルト12へ照射した光の入射角度α2及び反射光の反射角度β2は、同じ角度となるように設定されている。さらに、中間転写ベルト12のテストパターンが形成されていない地肌部における、第1センサ29及び第2センサ30のそれぞれの出力電圧は、同一出力となるように設定されている。
上記合計値算出手段31は、第1センサ29と第2センサ30のそれぞれの検出出力の合計値を算出する手段である。具体的には、合計値算出手段31は、画像形成装置に設けた制御手段としてのCPU等によって構成される。
上記記憶部32は、例えば画像形成装置の制御手段が有するROM等である。記憶部32には、第1センサ29及び第2センサ30の出力電圧の合計値をトナー付着量に変換するための付着量変換テーブルや、トナー付着量の目標値などの情報が予め格納(記憶)されている。
上記トナー付着量算出手段39は、画像形成装置の制御手段としてのCPU等によって構成されている。画像形成条件補正手段33は、第1センサ29及び第2センサ30の検出出力値や、記憶部32に格納された情報に基づいて、トナーの付着量を算出する手段である。
上記画像形成条件補正手段33は、上記CPU等から成り、トナー付着量算出手段39で算出されたトナー付着量や、記憶部32に格納された情報に基づいて、現像手段の現像バイアス、帯電手段の帯電バイアス、露光装置のレーザパワー等の各種画像形成条件(パラメータ)を最適に制御する手段である。
図5に、本発明の他の実施形態のブロック図を示す。
図5に示す画像形成装置は、図2に示す画像形成装置と比べて、平均値算出手段38を備えている点において異なる。この平均値算出手段38は、中間転写ベルト12上のテストパターンの形成部での第1センサ29及び第2センサ30の各検出出力値の合計値を、複数回サンプリングしてそれらの平均値を算出する手段である。平均値算出手段38は、画像形成装置の制御手段としてのCPU等によって構成されている。なお、それ以外は、図2に示す画像形成装置と同様の構成であるので説明を省略する。
図6は、図2に示す実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図6に示すフローチャートを参照しつつ、「画質調整要求」から「画像形成条件の補正」までの工程を説明する。
まず、画像形成装置の制御手段(CPU)によって、画質調整要求が出された場合(図6のS1)、中間転写ベルト12の回転駆動を開始する(図6のS2)。
次に、第1センサ29及び第2センサ30の校正を行う(図6のS3)。第1センサ29及び第2センサ30の感度は、発光素子出力・受光素子出力のロットのばらつき、発光素子出力・受光素子出力の温度特性及び経時劣化、検知対象物である中間転写ベルト12の経時劣化などの影響を受ける。このため、第1センサ29及び第2センサ30の感度補正(校正)を行う。この感度補正(校正)の具体的方法は、既に開示された方法(例えば、特願2006−274699号公報に開示の校正方法)を適用することが可能であるので、ここではその具体的な説明を省略する。
第1センサ29及び第2センサ30の校正後、上記テストパターン形成手段28によって中間転写ベルト12上にテストパターンを形成する(図6のS4)。詳しくは、トナー付着量が階調的に変化する階調パターンを、各感光体2Y,2C,2M,2Bkの表面に同方向に沿って形成し、各感光体2Y,2C,2M,2Bk上の階調パターンを中間転写ベルト12上に転写する。なお、この階調パターンの形成方法及び転写方法は、通常の画像形成と同様に行われる。
また、第1センサ29及び第2センサ30による中間転写ベルト12への投光及び受光を開始する(図6のS5)。図4に示すように、第1センサ29は、中間転写ベルト12のテストパターンPが形成される面(外周面)に対して光を照射し、その光の反射光を受光する。一方、第2センサ30は、第1センサによる光の照射部の反対面側(内周面側)に光を照射し、その光の反射光を受光する。そして、中間転写ベルト12の走行に伴って、テストパターンPが第1センサ29に対向する位置に至ると、第1センサ29から照射された光は、テストパターンPに反射されて第1センサ29に受光される。このとき、テストパターンPがブラック(Bk)のトナーで形成されている場合は、ブラック(Bk)のテストパターンPからの正反射光を正反射光受光部35によって受光する。また、テストパターンPがカラー(Y,C,M)のトナーによって形成されている場合は、カラー(Y,C,M)のテストパターンPからの拡散反射光を拡散反射光受光部36によって受光する。
上記第1センサ29及び第2センサ30の出力電圧は、図示しないアナログ/デジタル変換回路(A/D変換回路)を介してデジタルデータに変換された後、上記合計値算出手段31に入力される。そして、合計値算出手段31によって、第1センサ29及び第2センサ30の各出力電圧(検出出力値)の合計値を算出する(図6のS6)。
図7は、第1センサ29及び第2センサ30の出力電圧(検出出力値)の波形、及びそれらの合計値の波形を示す模式図である。図7において、(A)は第1センサ29の出力電圧、(B)は第2センサ30の出力電圧、(C)は第1センサ29及び第2センサ30のそれぞれの出力電圧の合計値を示す。また、同図(A)(B)(C)において、符号aとcの範囲で示す波形は、中間転写ベルト12上のテストパターンの形成部以外(ベルト地肌部)における出力電圧及び合計値であり、符号bの範囲で示す波形は、中間転写ベルト12上のテストパターン形成部における出力電圧及び合計値である。
図7(A)(B)に示すように、中間転写ベルト12上のベルト地肌部(範囲a及びc)において、第1センサ29及び第2センサ30の各出力電圧は変動している。これは、中間転写ベルト12を張架するローラの回転時における位置変動や、中間転写ベルト12自体の寸法のばらつきによる撓みなどによって、中間転写ベルト12に対する第1センサ29及び第2センサ30の相対的位置関係が変化し、これにより、各センサ29,30の出力電圧が変動したためである。
例えば、図8に示すように、中間転写ベルト12が実線の位置から二点鎖線の位置へ変動した場合、第1センサ29と中間転写ベルト12の外周面との距離はd1だけ短くなる。一方、第2センサ30と中間転写ベルト12の内周面との距離はd2だけ長くなり、この長くなった距離d1は、上記短くなった距離d2は同じである。すなわち、本発明では、第1センサ29と第2センサ30を、互いに中間転写ベルト12の反対側の面に対向して配設しているため、中間転写ベルト12が位置変動した場合、中間転写ベルト12に対する各センサ29,30の距離は、一方が長くなり、他方は一方と同じ距離だけ短くなる。
従って、このときの中間転写ベルト12の位置変動に伴う第1センサ29及び第2センサ30の各出力電圧の変動は、図7(A)(B)に示すように、中間転写ベルト12上のベルト地肌部(範囲a及びc)において、予め設定した所定の基準値Eに対して互いに対称(線対称な波形)となる。そして、互いに対称な各センサ29,30の出力電圧を合計すると、これら出力電圧の変動が相殺されるので、図7(C)に示すように、中間転写ベルト12上のベルト地肌部(範囲a及びc)における各センサ29,30の出力電圧の合計値は、常に一定の値で算出される。
また、第1センサ29がテストパターンを検出した場合は、図7(A)のテストパターン形成部(図の範囲b)に示すように、出力電圧の波形が基準値Eに対して大きく変動する。一方、図7(B)のテストパターン形成部(図の範囲b)に示すように、第2センサ30は、常に中間転写ベルト12の地肌部を検出しているため、第1センサ29の出力電圧に比べ、大きく変動しない。従って、テストパターン形成部において、各センサ29,30の出力電圧の波形は上記基準値Eに対して対称とならない。そのため、図7(C)のテストパターン形成部(図の範囲b)に示すように、各センサ29,30の出力電圧の合計値は、基準値Eから外れた値となる。なお、この場合も、各センサ29,30の出力電圧を合計した際、出力電圧の変動は相殺される。このように、テストパターン形成部において算出した各センサ29,30の出力電圧の合計値のデータを、所定のタイミングでサンプリングし、そのサンプリングデータをトナー付着量算出手段39に入力する。
その後、トナー付着量算出手段39は、入力された出力電圧の合計値、及び記憶部32から得た付着量変換テーブルに基づいて、テストパターンのトナー付着量を算出する(図6のS7)。
次いで、算出されたトナー付着量と記憶部32に格納されているトナー目標値に基づいて、画像形成条件補正手段が、現像手段の現像バイアス、帯電手段の帯電バイアス、露光装置のレーザパワー等の各種画像形成条件(パラメータ)を適切な値に制御することによって、画像形成条件の補正を行う(図6のS8)。
なお、第1センサ29の光の入射角度及び反射角度と、第2センサ30の光の入射角度及び反射角度が異なると、中間転写ベルト12の位置変動に伴う各センサ29,30の出力電圧の変動にずれが生じやすい。すなわち、図4において説明したように、第1センサ29の光の入射角度及α1び反射角度β1と、第2センサ30の光の入射角度α2及び反射角度β2を同じ角度にすることによって、各センサ29,30の出力電圧の変動を、所定の基準値Eに対して精度良く対称(線対称な波形)にすることができる。これにより、各センサ29,30の出力電圧を合計した際、出力電圧の変動を確実に相殺することができ、テストパターンの検出精度を一層向上させることができる。
また、図9は、図5に示す実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図9に示すフローチャートを参照しつつ、「画質調整要求」から「画像形成条件の補正」までの工程を説明する。
図9において、「画質調整要求の工程」から「検出出力値の合計値の算出」までの工程(図9のS11〜S16)は、図6で説明した「画質調整要求の工程」から「検出出力値の合計値の算出」までの工程(図6のS1〜S6)と同様であるので説明を省略する。
上記「検出出力値の合計値の算出」の工程において、第1センサ29及び第2センサ30の出力電圧値の合計値を算出した後、「合計値の平均値の算出」を行う(図9のS17)。具体的には、テストパターン検出時(図7(C)の範囲b)における出力電圧の合計値から、所定のタイミングで複数個のデータをサンプリングし、それらのサンプリングデータを上記平均値算出手段38へ入力する。そして、平均値算出手段38によって、出力電圧の合計値の平均値を算出する。例えば、1つのテストパターンが第1センサ29を通過する時間が80msecであり、2msecごとにサンプリングを行った場合は、40個のサンプリングデータが得られる。これら40個のデータを加算して、その加算値をサンプリング数の40で乗算することによって平均値が算出される。
その後、算出した出力電圧の平均値をトナー付着量算出手段39に入力し、入力された出力電圧の平均値、及び記憶部32から得た付着量変換テーブルに基づいて、トナー付着量算出手段39がテストパターンのトナー付着量を算出する(図9のS18)。
次いで、上記と同様に、算出されたトナー付着量とトナー目標値に基づいて、画像形成条件補正手段が、各種画像形成条件(パラメータ)を最適な値に制御することによって、画像形成条件の補正を行う(図9のS19)。
このように、出力電圧の合計値のデータを複数個サンプリングし、それらのサンプリングデータの平均値を算出することによって、より正確なトナー付着量を得ることができ、適切な画像形成条件の補正を実現することが可能である。
また、上記説明では、画像濃度を検知するための濃度検知パターン(階調パターン)に基づいて画像形成条件を補正する工程について説明したが、画像位置のずれを検知するための位置ずれ検知パターンに基づく補正を行うことも可能である。すなわち、図7(C)に示す出力電圧の合計値の波形に示すように、出力電圧の合計値が基準値Eに対して大きく変化するタイミングを把握することによって、テストパターンが第1センサ29を通過するタイミングを把握することができる。そして、このテストパターンの通過タイミングから画像の位置ずれ量を算出することにより、画像形成条件の補正を行うことが可能である。
以上のように、本発明の画像形成装置は、中間転写ベルト12の位置変動により各センサ29,30の出力電圧(検出出力値)に変動が生じても、出力電圧の変動を相殺することができるので、中間転写ベルト12の位置ずれの影響を受けずにテストパターンを検出することができる。これにより、画像濃度や画像の位置ずれ等を正確に検知することができ、画像形成条件の補正精度を向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、中間転写ベルトの位置変動を抑制するために、中間転写ベルト及びそれを張架するローラの寸法精度の向上や、ベルト駆動装置の駆動精度の向上を図る必要がないので、高コスト化や装置の肥大化を招くことなく、テストパターンの検出精度を向上させることが可能である。さらに、本発明は、位置変動防止用の部材を、中間転写ベルトに当接させなくてもよいため、中間転写ベルトに対する負荷の増大、傷付き、及び駆動エネルギー効率の悪化等を防止することができる。また、本発明の構成によれば、中間転写ベルトのランダムな位置変動にも十分に対応することができると共に、画質補正に要する時間(ダウンタイム)が長くなるのを抑制することが可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上記本発明の実施形態では、テストパターンを形成する対象物として中間転写ベルトを適用しているが、中間転写ベルト以外のベルトも適用可能である。
本発明に係る画像形成装置の画像形成工程部分を示す概略構成図である。 本発明の画像形成装置のブロック図である。 光学式センサの概略構成図である。 第1センサ及び第2センサの位置関係を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。 第1センサ及び第2センサの各出力電圧値の波形と、それらの合計値の波形を示す模式図である。 中間転写ベルトが位置変動したときの中間転写ベルトに対する第1センサ及び第2センサの距離の変動を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
12 中間転写ベルト
29 第1センサ
30 第2センサ
31 合計値算出手段
38 平均値算出手段
P テストパターン

Claims (7)

  1. 走行するベルトの一面に形成されたテストパターンを検知して、その検知結果に基づき画像形成条件を補正するように構成された画像形成装置において、
    前記テストパターンが形成される前記ベルトの一面に対向して配設されると共に、当該一面に光を照射してその光の反射光を受光する第1センサと、前記ベルトの前記一面と反対側の面に対向して配設されると共に、前記ベルト上の前記第1センサによる光の照射部の反対面側の部位に光を照射してその光の反射光を受光する第2センサと、前記第1センサと前記第2センサのそれぞれの検出出力値の合計値を算出する合計値算出手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1センサから前記ベルトへ照射した光の入射角度及び反射角度と、前記第2センサから前記ベルトへ照射した光の入射角度及び反射角度が同じ角度となるように設定した請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1センサが、正反射光を受光する正反射光受光部を有する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1センサが、正反射光を受光する正反射光受光部と、拡散反射光を受光する拡散反射光受光部を有する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記テストパターンを、画像濃度を検知するための濃度検知パターンとした請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ベルト上の前記テストパターンの形成部での前記第1センサ及び前記第2センサの検出出力値の合計値を、複数回サンプリングしてそれらの平均値を算出する平均値算出手段を備えた請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記テストパターンを、画像位置のずれを検知するための位置ずれ検知パターンとした請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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