JP2010139600A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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JP2010139600A JP2008314088A JP2008314088A JP2010139600A JP 2010139600 A JP2010139600 A JP 2010139600A JP 2008314088 A JP2008314088 A JP 2008314088A JP 2008314088 A JP2008314088 A JP 2008314088A JP 2010139600 A JP2010139600 A JP 2010139600A
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Shinji Ichikawa
伸治 市川
Masaaki Aota
雅明 青田
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Abstract

【課題】一対の電極間に形成される層間絶縁膜のコンタクトホールによって露出される導
電層と電極とのコンタクト抵抗が大きくなるのを抑制することが可能な液晶表示装置の製
造方法を提供する。
【解決手段】この液晶表示装置100の製造方法では、共通電位配線17および画素電極
19を覆うように有機膜からなる層間絶縁膜20を形成する工程と、層間絶縁膜20の共
通電位配線17に対応する領域にコンタクトホール20aを形成する工程と、コンタクト
ホール20aによって露出された共通電位配線17および層間絶縁膜20の表面をエッチ
ングする工程と、共通電位配線17にコンタクトホール20aを介して接続され、層間絶
縁膜20を挟んで画素電極19と対向するように設けられる共通電極21を形成する工程
とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法に関し、特に、一対の電極が層間絶縁膜を挟んで対
向するように設けられる液晶表示装置の製造方法に関する。
従来、一対の電極(画素電極および共通電極)が層間絶縁膜を挟んで対向するように設
けられる液晶表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1に
記載の液晶表示装置では、TFT素子(薄膜トランジスタ)と、薄膜トランジスタの表面
上に形成される有機膜からなる平坦化膜と、平坦化膜上に形成される画素電極と、画素電
極と対向するように設けられる共通電極と、画素電極と共通電極との間に設けられる誘電
膜(層間絶縁膜)とを備えている。そして、画素電極と共通電極とは、薄膜トランジスタ
が設けられる側に設けられ、画素電極と共通電極との間に発生する横方向の電界により液
晶を駆動するFFS(Fringe Field Switching)方式により液晶
表示装置が駆動されている。また、画素電極と共通電極との間に形成された誘電膜は、た
とえばSiOやSiNなどのSi系膜から形成されている。
特開2007−248736号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の液晶表示装置におけるSiOやSiNなど
のSi系膜からなる誘電膜(層間絶縁膜)は、一般的にはCVD(Chemical V
apor Deposition)法から形成されるものである一方、画素電極の下方の
有機膜からなる平坦化膜は耐熱性が低いので、誘電膜は低温下でのCVD法により形成さ
れる。そして、共通電極に電位を供給する共通電位配線と、誘電膜上に形成される共通電
極とは、誘電膜に設けられたコンタクトホールを介して接続される。この共通電極を形成
する工程に先立って、たとえば希フッ酸により共通電位配線の表面をエッチングすること
によって自然酸化膜を除去することが望ましい一方、共通電極下の誘電膜が低温下でのC
VD法により形成されているため、希フッ酸により過度にエッチングされてしまうという
不都合がある。このため、共通電位配線上の自然酸化物を除去するエッチングが行えない
という不都合がある。その結果、導電層(共通電位配線)と電極(共通電極)とのコンタ
クト抵抗が大きくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つ
の目的は、一対の電極間に形成される層間絶縁膜のコンタクトホールによって露出される
導電層と電極とのコンタクト抵抗が大きくなるのを抑制することが可能な液晶表示装置の
製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における液晶表示装置の製造方法は、
画素電位または共通電位の一方を供給する第1導電層と、画素電位または共通電位の他方
を供給する第2導電層とを形成する工程と、第1導電層および第2導電層を覆うように第
1層間絶縁膜を形成する工程と、第1導電層および第2導電層に対応する領域の第1層間
絶縁膜にそれぞれ第1接続孔および第2接続孔を形成する工程と、第1導電層に第1接続
孔を介して接続するように第1電極を形成する工程と、第2導電層および第1電極を覆う
ように有機膜からなる第2層間絶縁膜を形成する工程と、第2層間絶縁膜の第2接続孔お
よび第2導電層に対応する領域に第3接続孔を形成する工程と、第3接続孔によって露出
された第2導電層の表面をエッチングする工程と、第2導電層に第3接続孔を介して接続
され、第2層間絶縁膜を挟んで第1電極と対向するように第2電極を形成する工程とを備
える。
この一の局面による液晶表示装置の製造方法では、上記のように、有機膜からなる第2
層間絶縁膜の表面に、第2層間絶縁膜の第3接続孔を介して接続される第2電極を形成す
ることによって、有機膜からなる第2層間絶縁膜は、エッチングに用いられるたとえば希
フッ酸によってほとんどエッチングされないので、第2電極を形成する前に、第2層間絶
縁膜の表面がほとんどエッチングされることなく、第2層間絶縁膜の第3接続孔によって
露出された第2導電層の表面をエッチングすることができる。これにより、第2導電層の
表面の自然酸化物を除去することができるので、第2電極と第2導電層とのコンタクト抵
抗が大きくなるのを抑制することができる。
上記一の局面による液晶表示装置の製造方法において、好ましくは、第2層間絶縁膜を
形成する工程は、塗布法により第2層間絶縁膜を形成する工程を含む。このように塗布法
を用いれば、有機膜からなる第2層間絶縁膜を容易に形成することができる。
上記一の局面による液晶表示装置の製造方法において、好ましくは、エッチングする工
程は、第2導電層の表面の自然酸化物をエッチングにより除去する工程を含む。このよう
に構成すれば、第2電極と第2導電層とのコンタクト抵抗を大きくする自然酸化物が容易
に除去される。
上記一の局面による液晶表示装置の製造方法において、好ましくは、第1層間絶縁膜を
形成する工程は、第2層間絶縁膜と同じ有機膜から第1層間絶縁膜を形成する工程を含む
。このように構成すれば、第1層間絶縁膜が第2層間絶縁膜と同じ有機膜から形成されて
いるので、第1層間絶縁膜がエッチングされるのを抑制しながら第1層間絶縁膜の第1接
続孔によって露出される第1導電層の表面をエッチングすることができる。
この場合、好ましくは、第1電極を形成する工程に先立って、第1導電層の表面をエッ
チングする工程をさらに備える。このように構成すれば、第1導電層の表面の自然酸化物
を除去することができるので、第1電極と第1導電層とのコンタクト抵抗が大きくなるの
を抑制することができる。
上記第2層間絶縁膜と同じ有機膜からなる第1層間絶縁膜を形成する工程を含む液晶表
示装置の製造方法において、好ましくは、第1層間絶縁膜は、平坦化膜である。このよう
に構成すれば、平坦化膜からなる第1層間絶縁膜の表面上に平坦な第1電極を形成するこ
とができる。
上記一の局面による液晶表示装置の製造方法において、好ましくは、第2層間絶縁膜を
形成する工程は、感光性の有機膜により第2層間絶縁膜を形成する工程を含む。このよう
に構成すれば、フォトリソグラフィにより、容易に、第2層間絶縁膜に第2導電層を露出
するための第3接続孔を形成することができる。
上記一の局面による液晶表示装置の製造方法において、好ましくは、第1導電層は、薄
膜トランジスタのソース/ドレインの一方であるとともに、第2導電層は、共通電位配線
であり、第1電極は、画素電極であるとともに、第2電極は、共通電極である。このよう
に構成すれば、画素電極上に有機膜からなる第2層間絶縁膜を介して共通電極が配置され
るFFS方式の液晶表示装置を構成することができる。
上記一の局面による液晶表示装置の製造方法において、好ましくは、第1導電層は、共
通電位配線であるとともに、第2導電層は、薄膜トランジスタのソース/ドレインの一方
であり、第1電極は、共通電極であるとともに、第2電極は、画素電極である。このよう
に構成すれば、共通電極上に有機膜からなる第2層間絶縁膜を介して画素電極が配置され
るFFS方式の液晶表示装置を構成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の平面図である。図2は、本発明の
第1実施形態による液晶表示装置の表示部の画素の平面図である。図3は、図2の200
−200線に沿った断面図および周辺回路形成領域の断面図である。図4は、図2の25
0−250線に沿った断面図である。図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態によ
る液晶表示装置100の構成について説明する。
第1実施形態による液晶表示装置100は、図1に示すように、ガラスからなる基板1
上に、表示部2、Vドライバ3、Hドライバ4が設けられている。Vドライバ3およびH
ドライバ4には、それぞれ、複数のゲート線5および複数のデータ線6が接続されている
。ゲート線5とデータ線6とが交差する位置に画素7(図2参照)が配置されている。基
板1には、駆動IC8が設けられており、Vドライバ3およびHドライバ4は、駆動IC
8に接続されている。表示部2は、駆動IC8に接続されており、後述する共通電極21
に共通電位(COM)を供給するように構成されている。
次に、画素7の断面構造について説明する。図3に示すように、基板1の表面上には、
バッファ膜11が形成されている。このバッファ膜11は、SiOやSiNなどからな
る。また、バッファ膜11の表面上の画素選択用の薄膜トランジスタ(TFT)12が形
成される領域には、能動層12aが形成されている。この能動層12aは、ポリシリコン
などからなる。また、バッファ膜11の表面上には、能動層12aを覆うようにSiO
やSiNからなる絶縁膜13が形成されている。なお、絶縁膜13のゲート電極14に対
応する部分は、後述のゲート絶縁膜として機能する。
また、ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜13の表面上には、ゲート電極14が形成さ
れている。このゲート電極14は、クロムやモリブデンを含む金属などからなる。また、
ゲート電極14は、図2に示すように、平面的に見てU字形状に形成されている。また、
絶縁膜13およびゲート電極14の表面上には、SiOやSiNからなる絶縁膜15が
形成されている。
表示部2に対応する領域の絶縁膜13および絶縁膜15には、能動層12aのソース領
域12bを露出するためのコンタクトホール13aおよび15aと、ドレイン領域12c
を露出するためのコンタクトホール13bおよび15bとが形成されている。また、コン
タクトホール13aおよび15aを介してソース領域12bに接続するとともに、絶縁膜
15の表面上に延びるようにデータ線6が形成されている。このデータ線6は、Mo/A
l/Moがこの順で下層から上層に積層された金属などからなる。
また、コンタクトホール13bおよび15bを介してドレイン領域12cに接続すると
ともに、絶縁膜15の表面上に延びるようにドレイン電極16が形成されている。なお、
ドレイン電極16は、本発明の「第1導電層」の一例である。このドレイン電極16は、
Mo/Al/Moがこの順で下層から上層に積層された金属などからなる。
図3に示すように、周辺回路(Vドライバ3やHドライバ4など:図1参照)に対応す
る領域の絶縁膜15の表面上には、共通電極21に共通電位(COM)を供給するための
共通電位配線17が形成されている。なお、共通電位配線17は、本発明の「第2導電層
」の一例である。
また、データ線6、ドレイン電極16、共通電位配線17および絶縁膜15の表面上に
は、アクリルやポリイミドなどの感光性を有する有機膜からなる層間絶縁膜18が形成さ
れている。なお、第1実施形態では、層間絶縁膜18は、平坦化膜として機能する。また
、層間絶縁膜18は、本発明の「第1層間絶縁膜」の一例である。層間絶縁膜18には、
ドレイン電極16を露出するためのコンタクトホール18aと、共通電位配線17を露出
するためのコンタクトホール18bとが形成されている。なお、コンタクトホール18a
および18bは、それぞれ、本発明の「第1接続孔」および「第2接続孔」の一例である
層間絶縁膜18の表面上には、コンタクトホール18aを介してドレイン電極16と電
気的に接続される画素電極19が形成されている。なお、画素電極19は、本発明の「第
1電極」の一例である。この画素電極19は、ITO(酸化インジウムスズ)などの透明
電極からなり、下層の平坦化膜としての層間絶縁膜18の形状を反映して平坦な形状に形
成される。また、画素電極19は、表示信号に応じた電圧がTFTを介して印加されるよ
うに構成されている。
また、第1実施形態では、画素電極19および層間絶縁膜18の表面上には、アクリル
やポリイミドなどの感光性を有する有機膜からなる層間絶縁膜20が形成されている。な
お、第1実施形態では、層間絶縁膜18と層間絶縁膜20とは同じ有機膜から形成されて
いる。また、層間絶縁膜20は、本発明の「第2層間絶縁膜」の一例である。また、周辺
回路に対応する領域において、コンタクトホール18b(共通電位配線17)に対応する
層間絶縁膜20の領域には、コンタクトホール20aが形成されている。なお、コンタク
トホール20aは、本発明の「第3接続孔」の一例である。
層間絶縁膜20の表面を覆うように、ITOなどの透明電極からなる共通電極21が形
成されている。なお、共通電極21は、本発明の「第2電極」の一例である。共通電極2
1は、コンタクトホール20aを介して共通電位配線17と接続されている。
図2に示すように、共通電極21は、複数の画素7に跨るように形成されているととも
に、矢印Y方向に沿うように複数のスリット21aが設けられている。また、図4に示す
ように、層間絶縁膜20は、画素電極19の凹部19aを埋め込むように形成されている
。そして、凹部19a上の層間絶縁膜20の表面上にも共通電極21が形成されている。
なお、図2および図4に示すように、凹部19a上の共通電極21のX方向の端部は、平
面的に見て、層間絶縁膜20のコンタクトホール18aの開口部の端部(開口部の端部が
丸みを帯びている場合は、端部の丸みがなくなる上端部分)と略一致するように形成され
ている。
図3および図4に示すように、共通電極21と対向するように、ガラスからなる基板3
1が設けられている。基板31のドレイン電極16に対向する領域の表面上には、ブラッ
クマトリクス32が設けられている。また、共通電極21と基板31との間には、液晶層
33が挟持されている。また、基板1に対向するようにバックライト34が設けられてい
る。バックライト34は、基板1側から基板31側に向けて光が出射されるように構成さ
れている。
図5は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するためのフ
ロー図である。図6〜図10は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセ
スを説明するための断面図である。次に、図3および図5〜図10を参照して、本発明の
第1実施形態による液晶表示装置100の製造プロセスについて説明する。
まず、図5に示すように、本発明の第1実施形態による液晶表示装置100の製造プロ
セスでは、工程S1において、図6に示すように、基板1の表面上にSiOやSiNか
らなるバッファ膜11を形成する。次に、バッファ膜11の表面上の所定の領域にポリシ
リコンからなる能動層12aを形成する。次に、バッファ膜11および能動層12aの表
面上にゲート絶縁膜として機能し、SiOやSiNからなる絶縁膜13を形成する。次
に、能動層12aの表面の所定の領域にゲート電極14を形成する。その後、絶縁膜13
およびゲート電極14の表面上にSiOやSiNからなる絶縁膜15を形成する。この
絶縁膜13および絶縁膜15にコンタクトホール13a、13b、15aおよび15bを
形成する。コンタクトホール13aおよび15aにデータ線6を形成するとともに、コン
タクトホール13bおよび15bにドレイン電極16を形成する。また、周辺回路に対応
する領域の絶縁膜15の表面上に共通電位配線17を形成する。
次に、第1実施形態では、工程S2において、図7に示すように、共通電位配線17と
、絶縁膜15と、データ線6と、ドレイン電極16との表面上に、塗布法により、アクリ
ルやポリイミドなどの有機膜からなる感光性を有する層間絶縁膜18を形成する。次に、
フォトリソグラフィにより、ドレイン電極16上と共通電位配線17上とに対応する層間
絶縁膜18の領域にコンタクトホール18aとコンタクトホール18bとを形成する。
次に、第1実施形態では、工程S3において、層間絶縁膜18上と、層間絶縁膜18に
設けられたコンタクトホール18aおよびコンタクトホール18bによって露出したドレ
イン電極16および共通電位配線17の表面上とを希フッ酸を用いてエッチングを行う。
これにより、ドレイン電極16および共通電位配線17の表面上の自然酸化物が除去され
る。
次に、工程S4において、図8に示すように、ITO等からなる透明電極をスパッタ法
等により層間絶縁膜18上に形成した後、パターニングにより、画素電極19を形成する
。なお、画素電極19は、画素7ごとにそれぞれ設けられるとともに、画素電極19は、
コンタクトホール18aを介してドレイン電極16に電気的に接続される。
次に、工程S5において、図9に示すように、層間絶縁膜18と、画素電極19と、共
通電位配線17との表面上に、塗布法により、アクリルやポリイミドなどの有機膜からな
る感光性を有する層間絶縁膜20を形成する。そして、図10に示すように、フォトリソ
グラフィにより、共通電位配線17およびコンタクトホール18bに対応する層間絶縁膜
20の領域にコンタクトホール20aを形成する。
次に、工程S6において、層間絶縁膜20上と、コンタクトホール20aによって露出
した共通電位配線17の表面とを希フッ酸を用いてエッチングを行う。ここで、第1実施
形態では、層間絶縁膜20が有機膜から形成されているので、層間絶縁膜20は希フッ酸
によってほとんどエッチングされない。そして、共通電位配線17の表面をエッチングす
ることにより、共通電位配線17の表面上の自然酸化物が除去される。
次に、工程S7において、図3に示すように、ITOからなる透明電極をCVD法によ
り層間絶縁膜20上に形成した後、パターニングにより、共通電極21を形成する。なお
、共通電極21は、画素7に跨るように設けられるとともに、共通電極21は、液晶表示
装置100の周辺回路に対応する領域において、共通電位配線17に電気的に接続されて
いる。また、共通電極21と、共通電極21のスリット21aにより露出した層間絶縁膜
20の表面上とに図示しない配向膜が形成されるとともに、配向膜にラビング処理が行わ
れる。そして、別途形成したブラックマトリクス(遮光膜)32が形成される基板31と
共通電極21との間に液晶層33を封入することにより、液晶表示装置100が完成され
る。
第1実施形態では、上記のように、有機膜からなる層間絶縁膜20の表面に、コンタク
トホール20aを介して接続される共通電極21を形成することによって、有機膜からな
る層間絶縁膜20は、エッチングに用いられる希フッ酸によってほとんどエッチングされ
ないので、共通電極21を形成する前に、層間絶縁膜20の表面がほとんどエッチングさ
れることなく、コンタクトホール20aによって露出された共通電位配線17の表面をエ
ッチングすることができる。これにより、共通電位配線17の表面の自然酸化物を除去す
ることができるので、共通電極21と共通電位配線17とのコンタクト抵抗が大きくなる
のを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、層間絶縁膜20を塗布法により形成すること
によって、有機膜からなる層間絶縁膜20を容易に形成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、層間絶縁膜18を層間絶縁膜20と同じ有機
膜により形成することによって、層間絶縁膜18が希フッ酸によってほとんどエッチング
されないので、層間絶縁膜18がエッチングされるのを抑制しながら、層間絶縁膜18の
コンタクトホール18aによって露出されるドレイン電極16の表面をエッチングするこ
とができる。
また、第1実施形態では、上記のように、画素電極19を形成する工程に先立って、ド
レイン電極16の表面をエッチングすることによって、ドレイン電極16の表面の自然酸
化物を除去することができるので、画素電極19とドレイン電極16とのコンタクト抵抗
が大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、層間絶縁膜18が平坦化膜であることによっ
て、平坦化膜からなる層間絶縁膜18の表面上に平坦な画素電極19を形成することがで
きる。
また、第1実施形態では、上記のように、層間絶縁膜20を感光性の有機膜により形成
することによって、フォトリソグラフィにより、容易に、層間絶縁膜20に共通電位配線
17を露出するためのコンタクトホール20aを形成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、有機膜からなる層間絶縁膜20を挟んで画素
電極19上に共通電極21を配置することによって、FFS方式の液晶表示装置100を
構成することができる。
(第2実施形態)
図11は、本発明の第2実施形態による液晶表示装置の画素の平面図である。図12は
、図11の300−300線に沿った断面図である。この第2実施形態では、上記した第
1実施形態とは異なり、層間絶縁膜20を挟んで共通電極121上に画素電極119が配
置されている。
第2実施形態による液晶表示装置101では、図12に示すように、データ線6、ドレ
イン電極116、共通電位配線117および絶縁膜15の表面上には、アクリルやポリイ
ミドなどの感光性を有する有機膜からなる層間絶縁膜18が形成されている。なお、ドレ
イン電極116および共通電位配線117は、それぞれ、本発明の「第2導電層」および
「第1導電層」の一例である。なお、層間絶縁膜18は、平坦化膜として機能する。層間
絶縁膜18には、共通電位配線117を露出するためのコンタクトホール18cと、ドレ
イン電極116を露出するためのコンタクトホール18dとが形成されている。なお、コ
ンタクトホール18cおよびコンタクトホール18dは、それぞれ、本発明の「第1接続
孔」および「第2接続孔」の一例である。
層間絶縁膜18の表面上には、コンタクトホール18cを介して共通電位配線117と
電気的に接続される共通電極121が形成されている。共通電位配線117は、図11に
示すように、X方向に沿った方向に延びるように形成されており、画素7ごとに共通電極
121と電気的に接続されている。また、共通電極121は、ITO(酸化インジウムス
ズ)などの透明電極からなり、下層の平坦化膜としての層間絶縁膜18の形状を反映して
平坦な形状に形成される。なお、共通電極121は、本発明の「第1電極」の一例である
共通電極121および層間絶縁膜18の表面上には、アクリルやポリイミドなどの感光
性を有する有機膜からなる層間絶縁膜20が形成されている。また、コンタクトホール1
8d(ドレイン電極116)に対応する層間絶縁膜20の領域には、コンタクトホール2
0bが形成されている。なお、コンタクトホール20bは、本発明の「第3接続孔」の一
例である。
層間絶縁膜20の表面を覆うように、ITOなどの透明電極からなる画素電極119が
形成されている。なお、画素電極119は、本発明の「第2電極」の一例である。画素電
極119は、コンタクトホール20bを介してドレイン電極116と接続されている。ま
た、画素電極119は、図11に示すように、Y方向に沿った方向に複数のスリット11
9aが設けられている。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様
である。
また、第2実施形態の製造プロセスでは、図5に示す工程S3において、層間絶縁膜1
8、ドレイン電極116および共通電位配線117の表面がエッチングされる。その後、
工程S4において、共通電極121が形成される。また、工程S6において、層間絶縁膜
20およびドレイン電極116の表面がエッチングされる。その後、工程S7において、
画素電極119が形成される。なお、第2実施形態のその他の製造プロセスは、上記第1
実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、層間絶縁膜20を挟んで共通電極121上に画素電
極119を配置することによって、FFS方式の液晶表示装置101を構成することがで
きる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと
考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範
囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、希フッ酸を用いてドレイン電極および共
通電位配線をエッチングする例を示したが、本発明はこれに限らず、希フッ酸以外により
ドレイン電極および共通電位配線をエッチングしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、アクリルやポリイミドからなる有機膜により
層間絶縁膜を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、希フッ酸によってエッチン
グされにくい材料であれば、アクリルやポリイミド以外の材料により層間絶縁膜を形成し
てもよい。
本発明の第1実施形態による液晶表示装置の平面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の画素の平面図である。 図2の200−200線に沿った断面図および周辺回路の断面図である。 図2の250−250線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するためのフロー図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による液晶表示装置の画素の平面図である。 図11の300−300線に沿った断面図である。
符号の説明
12 薄膜トランジスタ
16 ドレイン電極(第1導電層)
17 共通電位配線(第2導電層)
18 層間絶縁膜(第1層間絶縁膜)
18a、18c コンタクトホール(第1接続孔)
18b、18d コンタクトホール(第2接続孔)
19 画素電極(第1電極)
20 層間絶縁膜(第2層間絶縁膜)
20a、20b コンタクトホール(第3接続孔)
21 共通電極(第2電極)
100、101 液晶表示装置
116 ドレイン電極(第2導電層)
117 共通電位配線(第1導電層)
119 画素電極(第2電極)
121 共通電極(第1電極)

Claims (9)

  1. 画素電位または共通電位の一方を供給する第1導電層と、前記画素電位または共通電位
    の他方を供給する第2導電層とを形成する工程と、
    前記第1導電層および前記第2導電層を覆うように第1層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1導電層および前記第2導電層に対応する領域の前記第1層間絶縁膜にそれぞれ
    第1接続孔および第2接続孔を形成することにより前記第1導電層および前記第2導電層
    を露出させる工程と、
    前記第1導電層に前記第1接続孔を介して接続するように第1電極を形成する工程と、
    前記第2導電層および前記第1電極を覆うように有機膜からなる第2層間絶縁膜を形成
    する工程と、
    前記第2層間絶縁膜の前記第2導電層および前記第2接続孔に対応する領域に第3接続
    孔を形成することにより前記第2導電層を露出させる工程と、
    前記第3接続孔によって露出された前記第2導電層の表面をエッチングする工程と、
    前記第2導電層に前記第3接続孔を介して接続され、前記第2層間絶縁膜を挟んで前記
    第1電極と対向するように第2電極を形成する工程とを備えた、液晶表示装置の製造方法
  2. 前記第2層間絶縁膜を形成する工程は、塗布法により前記第2層間絶縁膜を形成する工
    程を含む、請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記エッチングする工程は、前記第2導電層の表面の自然酸化物をエッチングにより除
    去する工程を含む、請求項1または2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記第1層間絶縁膜を形成する工程は、前記第2層間絶縁膜と同じ有機膜から前記第1
    層間絶縁膜を形成する工程を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  5. 前記第1電極を形成する工程に先立って、前記第1導電層の表面をエッチングする工程
    をさらに備える、請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記第1層間絶縁膜は、平坦化膜である、請求項4または5に記載の液晶表示装置の製
    造方法。
  7. 前記第2層間絶縁膜を形成する工程は、感光性の有機膜により前記第2層間絶縁膜を形
    成する工程を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記第1導電層は、薄膜トランジスタのソース/ドレインの一方であるとともに、前記
    第2導電層は、共通電位配線であり、
    前記第1電極は、画素電極であるとともに、前記第2電極は、共通電極である、請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記第1導電層は、共通電位配線であるとともに、前記第2導電層は、薄膜トランジス
    タのソース/ドレインの一方であり、
    前記第1電極は、共通電極であるとともに、前記第2電極は、画素電極である、請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
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