JP2010139046A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】差動機構のリングギアが掻き揚げたオイルの流れを、パーキングロック機構を利用して制御することが可能な動力伝達装置を提供する。
【解決手段】動力伝達装置10は、駆動軸の回転を止めることが可能なパーキングロック機構50を備え、当該駆動軸に機械的動力を分配する差動機構を収容するハウジング12内の底部13にオイルが溜められた状態で作動するものである。パーキングロック機構50は、ハウジング12内に設けられ、回動中心軸Sを中心に回動可能なディテントプレート60を有し、当該ディテントプレート60には、差動機構のリングギア22からのオイルを受けて、当該オイルの流れを偏向させることが可能な偏向面66が設けられており、当該偏向面66は、ディテントプレート60の回動角位置に応じて、オイルの流れを偏向させる方向を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動軸の回転を止めることが可能なパーキングロック機構を備え、当該駆動軸に機械的動力を分配する差動機構を収容するハウジング内の底部にオイルが溜められた状態で作動する動力伝達装置に関する。
原動機からの機械的動力を駆動軸に伝達する動力伝達装置において、下記の特許文献1には、ケース(ハウジング)の底部に溜まっているオイルを、機械式オイルポンプにより、変速機において潤滑が必要な部位にオイルを強制的に供給する技術が記載されている。特許文献1には、ディファレンシャル装置(差動装置)を収容するデフ室の上方に、オイルキャッチタンクを設けて、上述のオイルポンプから吐出されるオイルの一部を、オイルキャッチタンクに流入させることで、ケースの底部に溜まっているオイルの油面位置であるオイルレベルを低下させて、ギアによるオイルの攪拌抵抗を低減することが提案されている。
また、下記の特許文献2及び特許文献3には、ハウジング内に差動機構を収容し、原動機からの機械的動力を、差動機構を介して駆動軸に伝達する動力伝達装置(駆動装置)、いわゆるトランスアクスルが開示されている。特許文献2には、差動機構のファイナルギア(リングギア)が掻き揚げたオイルを、オイルキャッチタンクに導き、ケース(ハウジング)内の底部に溜まっているオイルの油面高さを調整する技術が記載されている。一方、特許文献3には、差動機構のファイナルドリブンギア(リングギア)が掻き揚げたオイルを、当該オイルを冷却する冷却部に導く技術が記載されている。
また、特許文献2に記載の動力伝達装置(駆動装置)には、車両停止中において運転者によりシフトレバーが駐車(パーキング)用のレンジ(以下、「Pレンジ」と記す)に操作された場合に、駆動輪の回転を止める、いわゆる「パーキングロック機構」が設けられている。
特開2000−337485号公報 特開2008−51176号公報 特開2008−116018号公報
パーキングロック機構は、通常、駆動輪及び駆動軸と連動して回転するパーキングギアと、当該パーキングギアに噛み合う部材であるパーキングポールとを有している。加えて、パーキングロック機構は、当該パーキングポールを、パーキングギアと噛み合う方向に押す傾斜面(カム面)を備えた略棒状の部材であるパーキングロッドと、パーキングロッドの軸方向の移動(戻り)を止め、且つ位置決めを行う部材であるディテントプレートを有している。
このような動力伝達装置のハウジング内には、一般的に、変速機構や差動機構が収容される。例えば、動力伝達装置が、電気モータ等の原動機を備える駆動装置(いわゆるハイブリッド・トランスアクスル)である場合には、ハウジング内には、差動機構や変速機構と共に電気モータが収容される。このような動力伝達装置においては、ベアリング等、潤滑が必要な部位や、電気モータのステータ等、冷却が必要な部位に対して、適宜オイルを供給する必要がある。
そこで、パーキングロック機構を備え、且つ差動機構を収容するハウジング内にオイルが溜められた状態で作動する動力伝達装置においては、差動機構のリングギア(ファイナルドリブンギア)が掻き揚げたオイルの流動方向を、パーキングロック機構を利用して変化させることで、動力伝達装置の作動状態に応じて変化する、オイルの供給が特に必要となる部位に、掻き揚げたオイルを導くことが可能な技術が要望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、差動機構のリングギア(ファイナルドリブンギア)が掻き揚げたオイルの流れを、パーキングロック機構を利用して制御することが可能な動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る動力伝達装置は、駆動軸の回転を止めることが可能なパーキングロック機構を備え、当該駆動軸に機械的動力を分配する差動機構を収容するハウジング内の底部にオイルが溜められた状態で作動する動力伝達装置であって、パーキングロック機構は、ハウジング内に設けられ、回動中心軸を中心に回動可能なディテントプレートを有し、ディテントプレートには、差動機構のリングギアからのオイルを受けて、当該オイルの流れを偏向させることが可能な偏向面が設けられており、前記偏向面は、ディテントプレートの回動角位置に応じて、オイルの流れを偏向させる方向を変化させることを特徴とする。
上記の動力伝達装置において、前記偏向面は、延びている方向が異なる複数の平面を有し、ディテントプレートの回動角位置の段階的な変化に応じて、偏向面のうちリングギアからのオイルを主に受ける平面を異ならせて、オイルの流れを偏向させる方向を段階的に変化させるものとすることができる。
上記の動力伝達装置において、原動機としての電気モータと、当該電気モータに供給するオイルを貯留可能なオイルキャッチタンクと、をハウジング内に備えるものであり、前記偏向面が有する複数の平面のうち少なくとも一つは、ディテントプレートが所定の回動角位置にある場合に、オイルの流れを偏向させる方向がオイルキャッチタンクに向かう方向となるよう構成されているものとすることができる。
上記の動力伝達装置において、前記電気モータが高温であると判定した場合、当該電気モータに対応して設けられたオイルキャッチタンクに向かう方向に、オイルの流れが偏向するよう、ディテントプレートの回動角位置を制御する制御手段を、さらに備えるものとすることができる。
本発明によれば、ディテントプレートの回動角位置を制御するだけで、リングギアが掻き揚げたオイルの流れを制御することができ、その時点においてオイルの供給が特に必要な部位に向けてオイルを流すことが可能となる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態(以下、実施形態と記す)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
まず、本実施形態に係るパーキングロック機構を備えた動力伝達装置及び車両の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る動力伝達装置の概略構成を示す断面図である。図2は、本実施形態に係る動力伝達装置を備えた車両の部分構成を示す模式図である。なお、各図において、動力伝達装置が車両に搭載された状態における鉛直方向を「車両上下方向」と記して、車両上下方向の上方を図に矢印Vで示す。また、動力伝達装置が車両に搭載された状態における車両前後方向のうち前方を図に矢印Hで示している。
図2に示すように、車両1には、後述する電気モータや内燃機関(図示せず)等の原動機から機械的動力を、駆動輪9と一体と共に回転する駆動軸8に伝達する動力伝達装置10が設けられている。動力伝達装置10の外装をなすハウジング12は、差動機構20が設けられている。差動機構20の差動ケース21には、リングギア(ファイナルドリブンギア)が固定されている。当該リングギア22は、カウンタシャフト26に結合されたファイナルドアライブギア24と噛み合っている。カウンタシャフト26には、カウンタドリブンギア28が結合されており、当該カウンタドリブンギア28は、原動機からの機械的動力を受けて駆動される。このように構成された動力伝達装置10は、原動機からの機械的動力を、ハウジング12内に収容されている差動機構20により左右の駆動軸8に分配する。これにより、駆動軸8に結合された駆動輪9が回転して車両1が駆動される。
このように構成された動力伝達装置10において、差動機構20のリングギア22や、カウンタシャフト26に結合されたファイナルドライブギア24及びカウンタドリブンギア28は、駆動輪9及び駆動軸8に連動して回転する。ハウジング12内には、リングギア22の歯先23に対向して、後述するパーキングロック機構のマニュアルシャフト55が配設されている。詳細には、マニュアルシャフト55は、リングギア22の歯先23から、リングギアの回転中心軸(図1参照、点Dで示す)の径方向外側に配置されている。
本実施形態において、動力伝達装置10は、図1に示すように、原動機として2つの電気モータ31,32を有している。電気モータ31,32は、供給された電力を機械的動力に変換する電動機として作動可能であり、且つ入力された機械的動力を電力に変換する発電機として作動可能な回転電機、いわゆるモータジェネレータである。第1電気モータ31は、主に電気機として作動し、一方、第2電気モータ32は、主に電動機として作動する。
電気モータ31,32は、永久磁石式交流同期モータ等で構成されており、電力の供給を受けて回転磁界を形成するステータ(図示せず)と、回転磁界に引き付けられて回転する回転子であるロータ(図示せず)とを有している。第2電気モータ32のロータは、差動機構20のリングギア22に連動して回転する。一方、第1電気モータ31のロータは、図示しない遊星歯車機構を介してリングギア22と係合している。車両1が、原動機として電気モータのみを用いた車両走行であるモータ走行(EV走行)を行う場合、第2電気モータ32は、電動機として作動する。また、車両1が、回生制動を行う場合、第2電気モータ32は、発電機として作動する。加えて、車両1、原動機として図示しない内燃機関のみを用いた車両走行であるエンジン走行を行う場合、第1電気モータ31は、発電機として作動することができる。
なお、図1において、電気モータ31,32の外縁のみを実線で示し、これに符号を付している。加えて、第1電気モータ31のロータの軸心を点Mで示し、第2電気モータ32のロータの軸心を点Nで示している。
動力伝達装置10の車両上下方向(上方を矢印Vで示す)において、第1電気モータ31は、そのロータの軸心Mが、リングギア22の回転中心軸Dに比べて車両上側となるよう配設されている。一方、第2電気モータ32は、そのロータの軸心Nが、第1電気モータ31のロータの軸心Mに比べて車両上側となるよう配設されている。また、車両水平方向(前方を矢印Hで示す)において、電気モータ32のロータの軸心Nは、リングギア22の回転中心軸Dと、電気モータ31のロータの軸心Mとの間に配置されている。
なお、動力伝達装置10において、回転中心軸D、軸心M、及び軸心Nが、略平行となり、且つ車両前後方向と直交するよう、差動機構20のリングギア22と、第1及び第2の電気モータ31,32は、配設されている。
動力伝達装置10のハウジング12内においては、電気モータ31,32にそれぞれ対応して第1及び第2第1オイルキャッチタンク41,42が設けられている。詳細には、第1電気モータ31に供給するオイルを一時的に貯留可能な第1オイルキャッチタンク41と、第2電気モータ32に供給するオイルを一時的に貯留可能な第2オイルキャッチタンク42が設けられている。より詳細には、第1電気モータ31のロータの軸心Mより車両上側には、第1オイルキャッチタンク41の底部41aが配置されており、当該底部41aに溜められたオイルは、第1電気モータ31のステータ及びロータに供給される。同様に、第2電気モータ32のロータの軸心Nより車両上側には、第2オイルキャッチタンク42の底部42aが配置されており、当該底部42aに溜められたオイルは、第2電気モータ32のステータに供給される。第2電気モータ32に対応する第2オイルキャッチタンク42は、第1電気モータ31に対応する第1オイルキャッチタンク41に比べて車両上側に配設されている。
第1オイルキャッチタンク41,42のうち後述するディテントプレート60側には、リングギア22が掻き揚げられてディテントプレート60により流れが偏向されたオイルを受入れる流入口41c,42cが設けられている。第1オイルキャッチタンク41は、流入口41cが、車両上下方向においてディテントプレート60と略等しい高さか、僅かに車両下側に位置するよう構成されている。一方、第2オイルキャッチタンク42は、流入口42cが、ディテントプレート60より車両上側に位置するよう構成されている。
また、動力伝達装置10のハウジング12内の底部13には、電気モータ31,32、差動機構20、及び図示しない変速機構の冷却及び潤滑を行うためのオイルが溜められており、動力伝達装置10は、底部13にオイルが溜められた状態で作動する。なお、オイルには、自動変速機用のフルード(ATF)等が用いられる。動力伝達装置10は、底部13にあるオイルに、差動機構20のリングギア22の一部が浸漬している状態で作動する。車両1が前進すると、リングギア22は、図に矢印Fで示すように所定方向に回転して、底部13に溜まっているオイルを、パーキングロック機構50のマニュアルシャフト55側に掻き揚げることとなる。掻き揚げられたオイルは、ハウジング12内を循環して、再び底部13に戻る。ハウジング12内におけるオイルの流れについては、後述する。
また、車両1には、運転者により操作可能なシフトレバー(図示せず)が設けられており、運転者は、所望の走行レンジを選択することが可能となっている。走行レンジには、車両1の後進走行を可能にするRレンジと、原動機からの機械的動力を駆動輪9に伝達させない状態にするNレンジと、車両1の前進走行を可能にするDレンジに加え、主に駐車(パーキング)時等の車両停止中に選択され、動力伝達装置20において駆動輪9と連動して回転する歯車を機械的にロックして、駆動輪9を回転しない状態にする「Pレンジ」が含まれている。
また、車両1には、図1に示すように、第1及び第2の電気モータ31,32を含む動力伝達装置10、及び車両1を制御可能な制御手段として、車両用の電子制御装置(以下、単に「ECU」と記す)100が設けられている。ECU100は、各種の制御定数を記憶する記憶手段としてのROM(図示せず)を有している。ECU100は、運転者により選択された走行レンジを検出しており、当該走行レンジを制御変数(フラグ)として推定している。
加えて、ECU100は、第1及び第2の電気モータ31,32それぞれに設けられた温度センサ(図示せず)から、第1電気モータ31の温度に係る信号と、第2電気モータ32の温度に係る信号とを検出しており、第1電気モータ31の温度と、第2電気モータ32の温度とを制御変数として推定している。また、ECU100は、図示しない車輪速センサから駆動輪9の回転速度(車輪速)に係る信号を検出しており、車両1の走行速度(以下、車速と記す)を制御変数として推定している。
次に、本実施形態に係るパーキングロック機構の概略構成について図1〜図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るパーキングロック機構の概略構成を示す図である。
図2及び図3に示すように、動力伝達装置10が備えるパーキングロック機構50は、駆動輪9、駆動軸8、リングギア22と連動して回転するパーキングギア51と、当該パーキングギア51と噛み合うことが可能なパーキングポール52と、パーキングポール52を、パーキングギア51と噛み合う方向に押す傾斜面(カム面)53を備えたカムロッド54と、カムロッド54の軸方向の移動を止め、当該カムロッド54の軸方向の位置決めを行うディテントプレート60が、ハウジング12内に設けられている。
パーキングギア51は、周方向に所定の間隔をあけて「歯」51aが配列された歯車である。パーキングギア51は、車両1が前進又は後進して、左右の駆動輪9及び駆動軸8が回転すると、当該駆動軸8の回転に応じて必ず回転する、すなわち駆動軸8と連動して回転する。なお、図3には、パーキングギア51の歯の近傍のみを示している。パーキングギア51の回転を、ハウジング12に対して止める(ロックする)ことで、当該パーキングギア51に連動して回転する駆動軸8及び駆動輪9の回転を止める、すなわち駆動輪9を回転しない状態にする(ロックする)ことができる。
パーキングポール52は、その一端が、ハウジング12に固定された図示しないポールシャフトを中心に回動可能に構成されている。パーキングポール52は、パーキングギア51に向けて突出する突出部52aを有している。パーキングポール52が、パーキングギア51側(図に矢印Eで示し、以下に「係合方向」と記す)に回動すると、当該突出部52aが、隣り合う「歯」51aの間に入り込み、パーキングギア51と噛み合う。
パーキングロック機構50には、パーキングポール52が係合方向Eに回動するよう、当該パーキングポール52を押す、棒状のカム部材である「カムロッド」54が設けられている。図3にカムロッド54の移動方向すなわちカムロッド54の軸方向を矢印Gで示す。カムロッド54は、上述の係合方向と略直交する方向に延びており、軸心を中心とする先細の円錐状(テーパ状)のカム面53が形成されている。カムロッド54は、その軸心に沿う方向(軸方向)を、パーキングポール52側に移動することで、カム面53がパーキングポール52を、係合方向に押して、パーキングギア51側に回動させる。
ディテントプレート60は、ハウジング12内に設けられており、マニュアルシャフト55に固定され、マニュアルシャフト55の回動中心軸Sと略直交する方向に延びる板状の部材である。ディテントプレート60は、当該マニュアルシャフト55と共に、図に点Sで示すマニュアルシャフト55の回動中心軸を中心に回動する。ディテントプレート60の端部61は、カムロッド54の端部54aに連結されている。
ディテントプレート60において、マニュアルシャフト55を挟んで、端部54aと反対側にある円弧状の端64には、マニュアルシャフト55の回動中心軸Sの径方向内側に窪んで、後述する板バネ90のローラ92と係合する係合部64a〜64pが形成されている。
動力伝達装置10のハウジング12から突出するボス96には、撓み変形可能な板バネ90がボルト94により結合されており、板バネ90のディテントプレート60側の先端には、ディテントプレート60の端64に沿って従動するローラ92が設けられている。当該ローラ92が、端64に沿って従動し、係合部64a〜64pと係合することにより、ディテントプレート60は、マニュアルシャフト55の回動中心軸Sを中心とする回動角位置の位置決めを行うことができる。
また、動力伝達装置10には、マニュアルシャフト55と、これに結合されたディテントプレート60を回動させる回動用モータ58がハウジング12に固定されて設けられている。回動用モータ58は、図示しないロータがマニュアルシャフト55に接続されている。回動用モータ58の作動、すなわちマニュアルシャフト55及びディテントプレート60の回動角位置は、ECU100により制御される。
ECU100は、上述の制御変数に基づいて、第1及び第2の電気モータ31,32、及び内燃機関(図示せず)の運転状態を制御している。これら原動機の運転状態と、車速等の車両の走行状態、運転者により選択された走行レンジに基づいて、ECU100は、回動用モータ58の駆動、すなわちディテントプレート60の回動角位置を制御することが可能となっている。
運転者によりPレンジが選択された場合、ECU100は、ディテントプレート60を板バネ90のローラ92が、係合部64pに係合する回動角位置にする。これによりディテントプレート60に連結されたカムロッド54は、その軸方向Gを、最もパーキングポール52側に移動して、カム面53がパーキングポール52を押して、パーキングポール52と、パーキングギア51とを噛み合わせる。これにより、パーキングギア51と、これに連動する駆動軸8の回転を止めて、駆動輪9を回転しない状態にすることができる。
一方、運転者によりDレンジが選択された場合、ECU100は、ディテントプレート60を回動させて、板バネ90のローラ92が、係合部64a,64b,64cのうちいずれか1つと係合する回動角位置にする。つまり、係合部64a〜64pのうち、係合部64a,64b,64cは、Dレンジに対応して設けられており、板バネ90のローラ92が、係合部64a,64b,64cのうちいずれか1つと係合している場合、カムロッド54は、そのカム面53でパーキングポール52を押しておらず、パーキングポール52とパーキングギア51とは、噛み合っていない「解放状態」となる。これにより、駆動軸8及び駆動輪9の回転が許容される。
なお、ディテントプレート60のうちDレンジの回動角位置に対応する折り目を有する板状の部分65、すなわち各係合部64a,64b,64cとマニュアルシャフト55との間にある部分65を、以下の説明において「Dレンジ板部」と記す。
次に、ディテントプレート60の詳細な形状について、図1及び図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るディテントプレートのうちDレンジ板部の形状を説明する外観図である。なお、図4は、ディテントプレートのうちDレンジ板部を、車両上側から見た図であり、図中、二点鎖線は、谷折り線を示しており、一点鎖線は、山折り線を示している。
図4に示すように、ディテントプレート60のうちDレンジ板部65は、3つの平らな板状部分である平板部65a,65b,65cを有している。Dレンジ板部65のうち、係合部64bに対応して設けられた平板部65bは、マニュアルシャフト55の回動中心軸Sと略直交する方向に延びており、以下の説明において「直交平板部」と記す。つまり、直交平板部65bの一方端からは、平板部65aが延設されており、他方端からは、平板部65cが延設されている。
これに対して、係合部64aに対応して設けられた平板部65aは、隣接する直交平板部65bとの境界(図に一点鎖線で示す)から離れるに従って車両下方に位置するよう傾斜して延びており、以下の説明において「下方傾斜平板部」と記す。また、係合部64cに対応して設けられた平板部65cは、隣接する直交平板部65bとの境界(図に一点鎖線で示す)から離れるに従って車両上方に位置するよう傾斜して延びており、以下の説明において「上方傾斜平板部」と記す。
以上のように構成されたディテントプレート60は、図1に示すように、リングギア22が矢印Fで示す車両前進方向に回転すると、リングギア22が掻き揚げたオイル(図に矢印F2で示す)を、Dレンジ板部65のリングギア22側の面66で受けて、当該オイルの流動方向を、車両前後方向の前方側に偏向させる。以下の説明において、Dレンジ板部65のリングギア22側の面66を「偏向面」と記す。
偏向面66は、図4に示すように、延びている方向がそれぞれ異なる複数の平面66a,66b,66cを有しており、詳細には、直交平板部65bを構成する平面である直交平面66bと、下方傾斜平板部65aを構成する平面である下方傾斜平面66aと、上方傾斜平板部65cを構成する平面である下方傾斜平面66cとを有している。直交平面66bは、マニュアルシャフト55の回動中心軸Sと直交している。これに対して、下方傾斜平面66aは、回動中心軸Sから、車両前後方向を車両前方Hに向かうに従って車両下方に位置するよう構成されている。上方傾斜平面66cは、回動中心軸Sから、車両前方Hに向うに従って車両上方に位置するよう構成されている。偏向面66は、差動機構20のリングギア22からのオイルを受けて、当該オイルの流れを偏向させることが可能となっている。
次に、動力伝達装置10におけるディテントプレート60の回動角位置とオイルの流れについて図5〜図10を用いて説明する。図5は、ディテントプレートを第1回動角位置に位置させた場合において、偏向面のうちオイルを受ける部位を示す模式図である。図6は、ディテントプレートを第1回動角位置に位置させた場合におけるオイルの流れを説明する断面図である。図7は、ディテントプレートを第2回動角位置に位置させた場合において、偏向面のうちオイルを受ける部位を示す模式図である。図8は、ディテントプレートを第2回動角位置に位置させた場合におけるオイルの流れを説明する断面図である。図9は、ディテントプレートを第3回動角位置に位置させた場合において、偏向面のうちオイルを受ける部位を示す模式図である。図10は、ディテントプレートを第3回動角位置に位置させた場合におけるオイルの流れを説明する断面図である。
なお、図5、図7、及び図9において、ディテントプレートを車両上側から見た態様を示しており、偏向面のうちリングギアが掻き揚げたオイルを主に受ける部位を、図に破線で囲い符号Kで示している。
図5及び図6に示すように、ECU100が、ディテントプレート60の回動角位置を、リングギア22により掻き揚げられたオイルを、主に下方傾斜平面66aで受ける回動角位置(以下、第1回動角位置と記す)に制御すると、下方傾斜平面66aは、受けたオイルの流動方向を、図6に矢印Aで示すように、車両下側に向かうよう偏向させる。具体的には、第1電気モータ31のロータの軸心Mに沿って設けられたベアリング35(図1も参照)に向かう方向に偏向させる。換言すれば、下方傾斜平面66aは、ディテントプレート60が第1回動角位置に位置している場合に、ディテントプレート60に比べて車両下側にあるベアリング35に向かう方向に、リングギア22からのオイルの流れが偏向するように、構成されている。なお、ベアリング35は、図示しない変速ギア等を回転可能に支持するものである。
ECU100は、車速が所定の判定車速以上である、すなわち高車速であると判定した場合など、ベアリング35の潤滑が特に必要となると判断した場合には、リングギア22からのオイルが、下方傾斜平面66aにより、潤滑必要部位であるベアリング35に向かう方向に偏向するよう、ディテントプレート60の回動角位置を、第1回動角位置に制御する。ディテントプレート60の偏向面66のうち下方傾斜平面66aが、リングギア22からのオイルを主に受けて、当該オイルの流れを偏向させる。
下方傾斜平面66aにより流れが偏向して、ベアリング35に供給されたオイルは、そのままハウジング12内の底部13に流れて、当該底部13に貯留される。これにより、ハウジング12内の底部13にあるオイルの油面位置を、略一定のまま維持することができ、差動機構20の潤滑必要部位の潤滑を良好に行わせることができる。
図7及び図8に示すように、ECU100が、ディテントプレート60の回動角位置を、リングギア22により掻き揚げられたオイルを、主に直交平面66bで受ける回動角位置(以下、第2回動角位置と記す)に制御すると、直交平面66bは、受けたオイルの流動方向を、図8に矢印Bで示すように、車両水平方向の前方に向けて偏向させる。具体的には、第1電気モータ31に対応する第1オイルキャッチタンク41の流入口41cに向かう方向に偏向させる。換言すれば、直交平面66bは、ディテントプレート60が第2回動角位置に位置している場合に、ディテントプレート60と略等しい車両上下方向位置にある第1オイルキャッチタンク41に向かう方向に、リングギア22からのオイルの流れが偏向するように構成されている。
ECU100は、第1電気モータ31の温度が所定の判定温度以下である、すなわち電気モータ31が高温であると判定した場合や、当該電気モータ31の運転状態が高負荷であると判定した場合に、リングギア22からのオイルが、直交平面66bにより第1オイルキャッチタンク41に向かう方向に偏向するよう、ディテントプレート60の回動角位置を、第2回動角位置に制御する。ディテントプレート60の偏向面66のうち直交平面66bが、リングギア22からのオイルを主に受けて、当該オイルの流れを偏向させる。
直交平面66bにより流れが偏向して、流入口41cから第1オイルキャッチタンク41に流入したオイルは、その底部41aに一時的に貯留される。貯留されたオイルは、当該第1オイルキャッチタンク41から第1電気モータ31に供給されてステータの冷却等に供される。ECU100は、第1電気モータ31の運転状態が高負荷である場合や、温度が高い場合において、ディテントプレート60の回動角位置を、第2回動角位置に制御することで、底部13からのオイルの一部を第1オイルキャッチタンク41に貯留する。これにより、ハウジング12内の底部13に溜まっているオイルの油面位置を低下させて、リングギア22によるオイルの攪拌抵抗を低下させつつ、第1電気モータ31の冷却を図ることができる。
図9及び図10に示すように、ECU100が、ディテントプレート60の回動角位置を、リングギア22により掻き揚げられたオイルを、主に上方傾斜平面66cで受ける回動角位置(以下、第3回動角位置と記す)に制御すると、上方傾斜平面66cは、受けたオイルの流動方向を、図10に矢印Cで示すように、車両上側に向かうよう偏向させる。具体的には、第2電気モータ32に対応する第2オイルキャッチタンク42の流入口42cに向かうよう偏向させる。換言すれば、上方傾斜平面66cは、ディテントプレート60が第3回動角位置に位置している場合に、ディテントプレート60に比べて車両上側にある流入口42cに向かう方向に、リングギア22からのオイルの流れが偏向するように構成されている。
ECU100は、第2電気モータ32の温度が高温であると判定した場合や、第2電気モータ32の運転状態が高負荷であると判定した場合に、リングギア22からのオイルが、上方傾斜平面66cにより第2オイルキャッチタンク42に向かう方向に偏向するよう、ディテントプレート60の回動角位置を、第3回動角位置に制御する。ディテントプレート60の偏向面66のうち上方傾斜平面66cが、リングギア22からのオイルを主に受けて、当該オイルの流れを偏向させる。
上方傾斜平面66cにより流れが偏向して、流入口42cから第2オイルキャッチタンク42に流入したオイルは、その底部42aに一時的に貯留される。貯留されたオイルは、当該第2オイルキャッチタンク42から第2電気モータ32に供給されて主にステータの冷却に供される。ECU100は、第2電気モータ32の運転状態が高負荷である場合や、温度が高い場合において、ディテントプレート60の回動角位置を、第3回動角位置に制御することで、底部13からのオイルの一部を第2オイルキャッチタンク42に貯留する。これにより、ハウジング12内の底部13に溜まっているオイルの油面位置を低下させて、リングギア22によるオイルの攪拌抵抗を低下させつつ、第2電気モータ32の冷却を図ることができる。
以上に説明したように本実施形態に係る動力伝達装置10は、図1及び図2に示すように、駆動軸8の回転を止めることが可能なパーキングロック機構50を備え、当該駆動軸8に機械的動力を分配する差動機構20を収容するハウジング12内の底部13にオイルが溜められた状態で作動するものである。パーキングロック機構50は、ハウジング12内に設けられ、回動中心軸Sを中心に回動可能なディテントプレート60を有し、当該ディテントプレート60には、差動機構20のリングギア22からのオイルを受けて、当該オイルの流れを偏向させることが可能な偏向面66が設けられており、当該偏向面66は、ディテントプレート60の回動角位置に応じて、オイルの流れを偏向させる方向を変化させるものとしたので、ディテントプレート60の回動角位置を制御するだけで、リングギア22が掻き揚げたオイルの流れを制御することができ、その時点においてオイルの供給が特に必要な部位に向けてオイルを流すことが可能となる。
また、本実施形態に係る動力伝達装置10は、ディテントプレート60の偏向面66は、延びている方向が異なる複数の平面である、下方傾斜平面66a、直交平面66b,上方傾斜平面66cを有し、ディテントプレート60の回動角位置が、第1回動角位置、第2回動角位置、第3回動角位置と、段階的に変化するのに応じて、偏向面66のうち、差動機構のリングギア22からのオイルを主に受ける平面を、下方傾斜平面66a、直交平面66b、上方傾斜平面66cと異ならせることで、オイルの流れを偏向させる方向を、ベアリング35に向かう方向、第1オイルキャッチタンク41に向かう方向、第2オイルキャッチタンク42に向かう方向と、段階的に変化させている。これにより、リングギア22が掻き揚げて、ディテントプレート60の偏向面66が受けたオイルを、オイルの供給が特に必要とされる部位に重点的に供給することができる。偏向面66が複数の平面66a,66b,66cで構成されているので、1枚の板状部材に山折りと谷折りを形成するだけで、当該偏向面66を有するディテントプレート60を容易に実現することができる。
また、本実施形態にかかる動力伝達装置10は、原動機としての電気モータ31,32と、当該電気モータ31,32に供給するオイルを貯留可能な第1オイルキャッチタンク41,42と、をハウジング12内に備えるものであり、偏向面66が有する複数の平面、すなわち下方傾斜平面66a、直交平面66b,上方傾斜平面66cのうち、直交平面66bは、ディテントプレート60が所定の第2回動角位置にある場合に、オイルの流れを偏向させる方向が第1オイルキャッチタンク41に向かう方向となるよう構成されているものとし、上方傾斜平面66cは、ディテントプレート60が所定の第3回動角位置にある場合に、オイルの流れを偏向させる方向が第2オイルキャッチタンク42に向かう方向となるよう構成されているものとした。ハウジング12の底部13からのオイルの一部を第1オイルキャッチタンク41又は第2オイルキャッチタンク42に貯留し、ハウジング12内の底部13に溜まっているオイルの油面位置を低下させることで、リングギア22によるオイルの攪拌抵抗を低下させつつ、第1電気モータ31又は第2電気モータ32の冷却を図ることができる。
なお、本実施形態において、ディテントプレート60は、車両上下方向に延びる回動中心軸Sを中心に回動するものとしたが、本発明に係るディテントプレート60の態様は、これに限定されるものではない。ディテントプレート60は、差動機構20のリングギア22からのオイルを受けて、当該オイルの流れを偏向させることが可能な偏向面66が、ディテントプレート60の回動角位置に応じて、オイルの流れを偏向させる方向を変化させるものであれば良い。
例えば、図11に示す変形例の動力伝達装置10Bのように、差動機構のリングギア22Bの回転中心軸D2が、比較的に車両下側に配設されているものである場合、パーキングロック機構50Bのマニュアルシャフト55Bが、車両前後方向に延びており、ディテントプレート60が、マニュアルシャフト55Bの軸心を中心に回動する構成としても良い。この変形例においては、矢印J1で示すリングギア22Bが掻き揚げたオイルの流れを、矢印J2に示すように、ディテントプレート60の偏向面66により、第2オイルキャッチタンク42、又は第1オイルキャッチタンク41に向けて偏向させることができる。
以上のように、本発明は、駆動軸の回転を止めることが可能なパーキングロック機構を備え、当該駆動軸に機械的動力を分配する差動機構を収容するハウジング内の底部にオイルが溜められた状態で作動する動力伝達装置に適している。
本実施形態に係る動力伝達装置の概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係る動力伝達装置を備えた車両の部分構成を示す模式図である。 本実施形態に係るパーキングロック機構の概略構成を示す図である。 本実施形態に係るディテントプレートのうちDレンジ板部の形状を説明する外観図である。 本実施形態に係るディテントプレートを第1回動角位置に位置させた場合において、偏向面のうちオイルを受ける部位を示す模式図である。 本実施形態に係るディテントプレートを第1回動角位置に位置させた場合におけるオイルの流れを説明する断面図である。 本実施形態に係るディテントプレートを第2回動角位置に位置させた場合において、偏向面のうちオイルを受ける部位を示す模式図である。 本実施形態に係るディテントプレートを第2回動角位置に位置させた場合におけるオイルの流れを説明する断面図である。 本実施形態に係るディテントプレートを第3回動角位置に位置させた場合において、偏向面のうちオイルを受ける部位を示す模式図である。 本実施形態に係るディテントプレートを第3回動角位置に位置させた場合におけるオイルの流れを説明する断面図である。 本実施形態に係る変形例の動力伝達装置の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1 車両
8 駆動軸
9 駆動輪
10 動力伝達装置
12 ハウジング
20 差動機構
22 差動機構のリングギア
31,32 電気モータ
41,42 オイルキャッチタンク
50 パーキングロック機構
55 マニュアルシャフト
58 回動用モータ
60 ディテントプレート
66 偏向面
66a 下方傾斜平面(平面、偏向面)
66b 直交平面(平面、偏向面)
66c 上方傾斜平面(平面、偏向面)
100 車両用の電子制御装置(ECU、制御手段)

Claims (4)

  1. 駆動軸の回転を止めることが可能なパーキングロック機構を備え、当該駆動軸に機械的動力を分配する差動機構を収容するハウジング内の底部にオイルが溜められた状態で作動する動力伝達装置であって、
    パーキングロック機構は、ハウジング内に設けられ、回動中心軸を中心に回動可能なディテントプレートを有し、
    ディテントプレートには、差動機構のリングギアからのオイルを受けて、当該オイルの流れを偏向させることが可能な偏向面が設けられており、
    前記偏向面は、ディテントプレートの回動角位置に応じて、オイルの流れを偏向させる方向を変化させる
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記偏向面は、延びている方向が異なる複数の平面を有し、
    ディテントプレートの回動角位置の段階的な変化に応じて、偏向面のうちリングギアからのオイルを主に受ける平面を異ならせて、オイルの流れを偏向させる方向を段階的に変化させる
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の動力伝達装置において、
    原動機としての電気モータと、当該電気モータに供給するオイルを貯留可能なオイルキャッチタンクとをハウジング内に備えるものであり、
    前記偏向面が有する複数の平面のうち少なくとも一つは、ディテントプレートが所定の回動角位置にある場合に、オイルの流れを偏向させる方向がオイルキャッチタンクに向かう方向となるよう構成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項3に記載の動力伝達装置において、
    前記電気モータが高温であると判定した場合、当該電気モータに対応して設けられたオイルキャッチタンクに向かう方向に、オイルの流れが偏向するよう、ディテントプレートの回動角位置を制御する制御手段を、
    さらに備えることを特徴とする動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104048026A (zh) * 2013-03-14 2014-09-17 本田技研工业株式会社 变速器
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