JP2010139033A - 弾性連結体 - Google Patents

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Hisayoshi Matsuoka
久祥 松岡
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Abstract

【課題】キャビテーションの発生に起因した減衰力の低下を回避し得る弾性連結体を提案する。
【解決手段】弾性連結体を、第1凹部1aを有する第1構成部材1と、この第1構成部材1の第1凹部1aに対向する第2凹部2aを有する第2構成部材2と、第1構成部材1及び第2構成部材2にそれぞれ設けられ、該第1項構成部材1及び第2構成部材2を連結して第1凹部1a、第2凹部2aとによって作動液の充填空間Mを区画形成する第1嵌合部3、第2嵌合部4とを備え、前記第1構成部材1と第2構成部材2との間に、第1凹部1a、第2凹部2aへ連通する貫通路5aを有し、作動液の充填空間Mを第1凹部側と第2凹部側に2分するとともに第1構成部材1、第2構成部材2の外周縁部を通り越して外側へ延在する第3構成部材5を設ける。さらに第1構成部材1、第2構成部材2を連結する軸部材8を設け、作動液に対して予め圧縮方向の圧力を付与する構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、とくにサスペンションのストラット(軸部材)と車体とを弾性的に連結するのに好適な液封式の弾性連結体(アッパーインシュレータ)に関するものであり、該弾性連結体に充填された作動液によるキャビテーションの発生を抑制しそれによる減衰力の低下を効果的に回避しようとするものである。
ストラットの軸部材と車体とを弾性的に連結する弾性連結体は、作動液を充填する充填空間がオリフィスを有する仕切り壁によって2分された液室を備えた構造からなっており、該オリフィスを通して作動液を各液室に行き来させることによって軸部材の軸芯に沿う向きにおいて入力される振動を減衰するように作用するものであって、この点に関する先行技術としては、内筒と座板との間に第1のゴム部及び第2のゴム部からなる弾性体を配置し、第1のゴム部を第1の液室、第2の液室及び第2のオリフィスを備えたもので構成して各液室に液体を充填する一方、第2のゴム部については第1のゴム部よりも縦弾性係数を大きくするとともに、第2のオリフィスを第1のオリフィスよりも開口面積を大とする構造のブッシュが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−16629号公報
ところで、従来のこの種の弾性連結体では、ストラットの軸部材が車体に対して相対変位する際に、作動液に対して膨張する向きに圧力が作用し、これがキャビテーションを発生させるために該弾性連結体の減衰力を低下させる原因になっていた。
本発明の課題は、上記のようなキャビテーションの発生を抑制しより高い減衰力を保持できる弾性連結体を提案するところにある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、弾性連結部材を構成する第1構成部材と第2構成部材との相互間に充填される作動液に対し予め圧縮方向の圧力を付与する構造とするところに特徴を有する。
作動液に膨張する向きの圧力が加わったとしても、作動液には予め圧縮方向の圧力が付加されているため、負の圧力(絶対値として)が作用することがないので、キャビテーションの発生が抑制され、その結果として該キャビテーションを原因とする減衰力の低下が回避される。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態(実施例)をより具体的に説明する。
図1は、本発明にしたがう弾性連結体を車体と車輪の間に配置されるショックアブソーバに適用した場合(アッパーマウントとショックアブソーバのロッド)について模式的に示した図である。
図における符号1は円形状をなす第1構成部材である。この第1構成部材1は第1凹部1aを有する。また、2は円形状をなす第2構成部材である。第2構成部材2には第1構成部材1の第1凹部1aに対向する第2凹部2aが設けられている。そして第1凹部1a及び第2凹部2aによって作動液の充填空間Mが区画形成されている。
3は第1構成部材1の第1凹部1a側中央部に一体的に設けられた第1嵌合部である。この第1嵌合部3の先端部(図示のものでは下端部)には凹部3aが形成されており、その中心には第1構成部材1の表裏において連通する貫通孔3bが設けられている。
また、4は第2構成部材2の第2凹部2a側中央部に一体的に設けられた第2嵌合部である。この第2嵌合部4の先端部(図示のものでは上端部)には第1嵌合部3の凹部3aに嵌り込む凸部4aが形成されており、その中心には第2構成部材2の表裏において連通する貫通孔4bが設けられている。
5は第1構成部材1と第2構成部材2との相互間に配置された第3構成部材である。
この第3構成部材5は、内側薄肉部5aと、この内側薄肉部5aの外縁に一体的につながる外側厚肉部5bにて構成されたディスクならなっており、作動液の充填空間Mを第1凹部1a側、第2凹2a側に2分して上下2つの液室を形成するように配置されている。
第3構成部材5の内側薄肉部5aには、第1嵌合部3、第2嵌合部4を挿通させる開口5aと、第1凹部1a、第2凹部2aへ連通する貫通路5aが形成され、第3構成部材5の外側厚肉部5bは第1構成部材1、第2構成部材2の外周縁部を通り越して外側へ延在しており、その外側縁部には車体との連結に際してボルトを差し込んで連結するための開口5bが複数形成されている。
6a、6bは第1嵌合部3と第2嵌合部4を取り囲み、その境界部(上端と下端)で第3構成部材5の内側薄肉部5aを挟持した円筒状の内側弾性部材(例えば、ゴム部材)、7a、7bは第1構成部材1の外周縁部と第3構成部材5との相互間及び第2構成部材2の外周縁部と第3構成部材5との相互間にそれぞれ配置された、円形断面をなす外側弾性部材(例えば、ゴム部材)である。
さらに、8は第1嵌合部3の貫通孔3b、第2嵌合部4の貫通路4bにおいて挿通され、ナットn、nのねじ込みによって第1構成部材1、第2構成部材2を連結する軸部材(ショックアブソーバのロッドに対応する)である。この軸部材8においてナットn、nのねじ込み度合いを適宜調整し第1構成部材1、第2構成部材2の相互間隔を狭めることにより内側弾性部材6a、6b、外側弾性部材7a、7bを圧縮方向に変形させることが可能であり、これにより充填空間M内の作動液に予め圧縮方向の圧力を付与する。
9は第1構成部材1の外周縁部に一体的に設けられた環状の凸部である。この凸部9は第3構成部材5に指向する突端面9aを有しており、この凸部9によって第1構成部材1に第1凹部1aを形成している。
10は第2構成部材2の外周縁部に一体的に設けられた環状の凸部である。この凸部10は第3構成部材5に指向する突端面10aを有しており、この凸部10によって第2構成部材2に第2凹部2aを形成している。
本発明にしたがう弾性連結体を、ショックアブソーバのアッパーマウントとして適用すべくそのロッドと車体との間に配置(図1参照)すると、ショックアブソーバの軸芯に沿う向きにおいて入力される振動の減衰を図る場合に、弾性連結体に作動油が膨張する向きの圧力が付加されたとしても作動液に負の圧力(絶対値として)加わることがないのでキャビテーションの発生によって減衰力が低下するのを回避することが可能となる。
このため、ショックアブソーバ本体が本来もつ減衰力に加え、アッパーマウントでも減衰力を発生させることが可能となり、ショックアブソーバ本体のみの減衰力だけでは制振できなかった周波数帯域の振動を軽減乃至は遮断できる等、減衰力を発揮できる範囲を大幅に拡大できる利点がある。
ここに、ショックアブソーバ本体に、広い周波数帯域での制振を可能とする機構を設けることが可能であり、この場合には、ショックアブソーバ本体の質量が大きくなり、ショックアブソーバ本体が車輪のストローク時に車体に対して変位する際、ショックアブソーバ本体に生じる慣性質量が大きくなり車輪の地面への追従性が悪化するのが避けられないが、本発明にしたがう弾性連結体を適用するとこのような不具合が生じることがない。
内側弾性部材6a、6bは、充填空間M内の作動液が第3構成部材5の開口5aを通して軸方向へ移動することがないように、第1構成部材1と第3構成部材5、第2構成部材2と第3構成部材5の軸方向の変位に対して十分に追従可能な柔軟性を有するものを適用するのが望ましく、具体的にはゴム部材を用いる。
外側弾性部材7a、7bは、作動液に生じる圧力変動に対してその形状を保持するための相応の強度、剛性を確保できる弾性素材を適用するのが好ましく、具体的にはゴム部材を用いる。
第1構成部材1、第2構成部材2、軸部材8については金属部材が適用される。作動液としては、第1凹部1a、第2凹部2aの微小な体積変化により圧力差を生じさせるために、高い非圧縮性を有する、オイル等の粘性流体を適用することができる。
図2は本発明にしたがう弾性連結体につき、軸部材7による締結前の状態を示した図である。充填空間M内に充填した作動液に対して圧縮方向に圧力を付与するには、第1嵌合部3の凹部3a(凸部でもよい)に、第2嵌合部4の凸部4a(凹部でもよい)を嵌合させた後、充填空間M内に作動液を充填し、軸部材7を貫通孔3b、4bに挿通させナットn、nを締め込んで第1構成部材1、第2構成部材2を相互に近接する向きに移動させ、内側弾性部材6a、6b、外側弾性部材7a、7bを軸部材8の軸芯に沿う向き及び軸芯に直交する向きに変形させればよく、これによって作動液には圧縮方向の力が付与される。
第1構成部材1の外周縁部に凸部9を設け、第2構成部材2の外周縁部に凸部10を設けることにより、外側弾性部材7a、7bを変形させる際に該凸部9、10によって該外側弾性部材7a、7bが抑え込まれ、軸部材8側への変形量を大きくすることができ、その結果、作動液に対して圧縮方向の圧力をより確実に加えることが可能となる。
図3、図4は本発明にしたがう弾性連結体の他の実施の形態を示した図である。図3は作動液に圧縮方向の圧力を付与する前の状態を示した図であり、図4は作動液に圧縮方向に圧力を付与した後の状態(組み込み完了)を示した図である。
内側弾性部材6a、6bには、第3構成部材5の内側薄肉部5aの表裏においてそれぞれ当接する片持ち支持タイプの壁部6a、6bを一体的に設けることが可能であり、このような壁部6a、6bを設けることで、該第3構成部材5の軸部材8に沿う相対変位が大きくてもその変位に十分に追従し、該変位を確実に吸収することができ、弾性連結体そのものの耐久性が著しく向上する。
外側弾性部材7a、7bについては、一端を第1構成部材1の凸部9、第2構成部材2の凸部10に位置させ、他端を第3構成部材5の段部(内側薄肉部5aと外側厚肉部5bとの境界部)に位置させた傾斜配置になる略矩形断面を有するものを適用することも可能であり、このような形状とすると上記同様、第3構成部材5の軸方向に沿う相対変位が大きくても十分に追従することが可能であり、該変位を確実に吸収することができる。
作動液に膨張する向きの圧力が作用しても減衰力の低下を起こすことのない性能の安定した弾性連結体が提供できる。
本発明にしたがう弾性連結体の実施の形態を車両のショックアブソーバに適用した場合について模式的に示した図である。 図1に示した弾性連結体において軸部材を取り付ける前の状態を示した図である。 本発明にしたがう弾性連結体の他の実施の形成につき、作動液に圧力を付与する前の状態を示した図である。 図3に示した弾性連結体の組み込み完了状態を示した図である。
符号の説明
1 第1構成部材
1a 第1凹部
2 第2構成部材
2a 第2凹部
3 第1嵌合部
3a 凹部
3b 貫通孔
4 第2嵌合部
4a 凹部
4c 貫通孔
5 第3構成部材
5a 内側薄肉部
5b 外側厚肉部
6a 内側弾性部材
6b 内側弾性部材
6a 壁部
6b2 壁部
7a 外側弾性部材
7b 外側弾性部材
8 軸部材(ロッド)
9 凸部
9a 突端面
10 凸部
10a突端面
M 充填空間
ナット
ナット

Claims (3)

  1. 第1凹部を有する第1構成部材と、第2凹部を有する第2構成部材と、
    前記第1構成部材及び前記第2構成部材の外周縁部の内側において、前記第1凹部と前記第2凹部とが対向するように、前記1構成部材と前記第2構成部材とを嵌合する第1嵌合部及び第2嵌合部と、
    前記第1構成部材と前記第2構成部材との間であって、前記第1及び第2嵌合部及び前記外周縁部との間から、前記外周縁部の外側において延在する第3構成部材と、
    前記第3構成部材に設ける前記第1凹部及び前記第2凹部へ連通する貫通路と、
    前記第1構成部材と第2構成部材との間において、前記第1及び第2嵌合部の周りを取り囲む内側弾性部材と、
    前記第1構成部材の外周縁部と第3構成部材との相互間及び前記第2構成部材の外周縁部と第3構成部材との相互間に配置した外側弾性部材と、
    前記第1及び第2凹部を前記内側弾性部材と前記外側弾性部材の間に配置して、前記内側弾性部材と、前記外側弾性部材と、前記第1及び第2凹部内に充填した作動液とを圧縮変形させた状態で前記第1構成部材と前記第2構成部材とを相互に連結する軸部材を設けたことを特徴とする弾性連結体。
  2. 前記第1構成部材と第2構成部材は、それぞれ外周縁部に、第3構成部材に指向する突端面を有し該第3構成部材との間で形成される隙間を狭くする凸部を有する、請求項1記載の弾性連結体。
  3. 前記内側弾性部材は、第3構成部材の内側端部の表裏においてそれぞれ当接し該第3構成部材の変位に追随可能な壁部を有する、請求項1又は2記載の弾性連結体。
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