JP2010138775A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機を作動させるモードを切り替える際にインパルスチャージを行うことで、トルク段差を適切に抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の制御装置は、第1の過給機と、第2の過給機と、吸気弁の上流側の吸気通路上に設けられた吸気制御弁と、を具備するシステムに好適に適用される。制御手段は、第1の過給機を作動させるモードから第1の過給機及び第2の過給機を作動させるモードへの切り替え時に、吸気制御弁を制御することでインパルスチャージを行う。これにより、インパルスチャージによって体積効率を増加させることができ、当該切り替え時において空気流量を維持することが可能となる。したがって、過給圧段差に伴うトルク段差を抑制することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の過給機を具備する内燃機関の制御装置に関する。
従来から、吸気系及び排気系に2つの過給機(プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機)を並列に配置し、これらの過給機の作動個数を適宜切り替える技術が提案されている。具体的には、プライマリターボ過給機のみを作動させるモードと、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機との両方を作動させるモードとの間で切り替えを行う場合に行われる制御が提案されている。なお、以下では、プライマリターボ過給機のみを作動させるモードを「シングルターボモード」と呼び、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機との両方を作動させるモードを「ツインターボモード」と呼ぶ。
例えば、特許文献1には、ツインターボシステムにおけるシングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時に、セカンダリターボ過給機を予備回転させておくことで、当該切り替え時におけるトルク段差を抑制する技術が提案されている。
特開平5−288069号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、排気制御弁/吸気制御弁を制御してタービンを予備回転させていたため、切り替え時に望ましい応答性を得ることができない場合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、過給機を作動させるモードを切り替える際にインパルスチャージを行うことで、トルク段差を適切に抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、第1の過給機と、第2の過給機と、吸気弁の上流側の吸気通路上に設けられた吸気制御弁と、を具備する内燃機関の制御装置は、前記第1の過給機を作動させるモードから、前記第1の過給機及び前記第2の過給機を作動させるモードへの切り替え時に、前記吸気制御弁を制御することでインパルスチャージを行う制御手段を備える。
上記の内燃機関の制御装置は、第1の過給機と、第2の過給機と、吸気弁の上流側の吸気通路上に設けられた吸気制御弁と、を具備するシステムに好適に適用される。具体的には、制御手段は、第1の過給機を作動させるモードから第1の過給機及び第2の過給機を作動させるモードへの切り替え時に、吸気制御弁を制御することでインパルスチャージを行う。これにより、インパルスチャージによって体積効率を増加させることができ、当該切り替え時において空気流量を維持することが可能となる。したがって、過給圧段差に伴うトルク段差を抑制することが可能となる。つまり、トルク段差をインパルスチャージによって適切に補償することが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記吸気制御弁の開弁時期を前記吸気弁の開弁時期よりも遅らせる制御を行う。この場合、吸気行程の末期に負圧状態となっている燃焼室に、吸気制御弁の上流側に位置する空気が急激に流れ込み、慣性過給効果により多量の空気が燃焼室に充填されることとなる。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記切り替え時における過給圧の変化に基づいて、前記吸気制御弁の開弁時期を設定する。これにより、切り替え時において空気流量を適切に維持することが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置において好適には、前記制御手段は、前記過給圧の変化から目標の体積効率を求め、前記目標の体積効率に基づいて前記吸気制御弁の開弁時期を設定することができる。
好適な実施例では、前記第1の過給機及び前記第2の過給機は、吸気通路及び排気通路に並列に配置されている。つまり、上記の内燃機関の制御装置は、パラレルツインターボシステム(パラレルシーケンシャルターボシステム)に適用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[装置構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。なお、図1においては、シングルターボモードに設定した場合のガスの流れを示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、吸気バイパス通路31と、吸気バイパス弁32と、ターボ過給機4、5と、吸気切替弁6と、エンジン(内燃機関)8と、排気通路10と、インタークーラ12と、サージタンク13と、排気切替弁15と、過給圧センサ21と、回転数センサ22と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3は、途中で吸気通路3a、3bに分岐している。吸気通路3aにはターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気通路3bにはターボ過給機5のコンプレッサ5aが配設されている。コンプレッサ4a、5aは、それぞれ、吸気通路3a、3bを通過する吸気を圧縮する。
また、吸気通路3bには、吸気切替弁6が設けられている。吸気切替弁6は、ECU50によって開閉が制御され、吸気通路3bを通過する吸気の流量を調整可能に構成されている。例えば、吸気切替弁6を開閉させることにより、吸気通路3bにおける吸気の流通/遮断を切り替えることができる。更に、コンプレッサ4a、5aの下流側の吸気通路3には、上流側から順に、吸気を冷却するインタークーラ12、吸気を貯蔵するサージタンク13、過給された吸気の圧力(過給圧)を検出する過給圧センサ21、が設けられている。詳しくは、過給圧センサ21は、エンジン8の気筒に接続された吸気通路3(連通管)における内圧を検出可能に構成されている。過給圧センサ21は、検出した過給圧に対応する検出信号S21をECU50に供給する。
吸気バイパス通路31は、一端がエアクリーナ2とコンプレッサ4aとの間における吸気通路3に接続されていると共に、他端がコンプレッサ5aと吸気切替弁6との間における吸気通路3に接続されている。吸気バイパス通路31は、エアクリーナ2側より導入される吸気を、コンプレッサ4a、5aをバイパスして、コンプレッサ5aの下流側に導く。吸気バイパス通路31の途中には吸気バイパス弁32が設けられている。吸気バイパス弁32は、通常時には閉弁しており、通路中の圧力が所定以上となった際に開弁するように構成されている。
エンジン8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。エンジン8は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。また、エンジン8には、エンジン回転数を検出可能に構成された回転数センサ22が設けられている。回転数センサ22は、検出したエンジン回転数に対応する検出信号S22をECU50に供給する。なお、エンジン8は、ECU50から供給される制御信号S8によって種々の制御が行われる。例えば、後述する吸気制御弁に対する制御が行われる。
ここで、図2を参照して、エンジン8の具体的な構成について説明する。図2は、図1におけるエンジン8の概略構成図を示す。図中の実線矢印はガスの流れの一例を示している。
エンジン8は、主に、吸気制御弁8aと、燃料噴射弁8bと、気筒8cと、ピストン8dと、コンロッド8eと、吸気弁8gと、排気弁8hと、点火プラグ8fと、を有する。なお、図2においては、説明の便宜上、1つの気筒8cのみを示しているが、実際にはエンジン8は複数の気筒を有する。
吸気通路3には外部から導入された吸気(空気)が通過し、図示しないスロットルバルブによって、吸気通路3を通過する吸気の流量が調整される。吸気通路3を通過した吸気は、気筒8cが形成する燃焼室8caに供給される。燃焼室8caには、燃料噴射弁(インジェクタ)8bによって噴射された燃料が供給される。また、吸気通路3上には、応答性の良い吸気制御弁8aが設けられている。具体的には、吸気制御弁8aは、図示しないスロットル弁及びサージタンク13の下流側であって、吸気弁8gの上流側における吸気通路3上に設けられている。吸気制御弁8aは、図示しないアクチュエータを介して、ECU50によって開閉のタイミングなどが制御される。
燃焼室8caには、吸気弁8gと排気弁8hとが設けられている。吸気弁8gは、開閉することによって、吸気通路3と燃焼室8caとの導通/遮断を制御する。吸気弁8gを、可変バルブタイミング機構によってバルブタイミング(開弁時期や閉弁時期)を制御可能に構成しても良い。一方、排気弁8hは、開閉することによって、排気通路10と燃焼室8caとの導通/遮断を制御する。ここで、上記した吸気制御弁8aの開弁時期を吸気弁8gの開弁時期よりも遅らせた場合、吸気行程の末期に負圧状態となっている燃焼室8caに、吸気制御弁8aの上流側に位置する空気が急激に流れ込み、一種の慣性過給効果により多量の空気が燃焼室8caに充填されることとなる。このような過給は、インパルスチャージ(若しくはパルス過給)と呼ばれる。
燃焼室8ca内では、上記のように供給された吸気と燃料との混合気が、点火プラグ8fによって点火されることで燃焼される。この場合、燃焼によってピストン8dが往復運動し、当該往復運動がコンロッド8eを介してクランク軸(不図示)に伝達され、クランク軸が回転する。燃焼室8caでの燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10より排出される。
図1に戻って、説明を再開する。排気通路10は途中で排気通路10a、10bに分岐されており、排気通路10aにはターボ過給機4のタービン4bが配設されており、排気通路10bにはターボ過給機5のタービン5bが配設されている。タービン4b、5bは、それぞれ、排気通路10a、10bを通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、ターボ過給機4内のコンプレッサ4a及びターボ過給機5内のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)こととなる。
ターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の低速型の過給機として構成され、ターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の高速型の過給機として構成されている。つまり、ターボ過給機4は所謂プライマリターボ過給機に相当し、ターボ過給機5は所謂セカンダリターボ過給機に相当する。また、ターボ過給機4は本発明における第1の過給機に相当し、ターボ過給機5は本発明における第2の過給機に相当する。このように、図1では、パラレルツインターボシステム(パラレルシーケンシャルターボシステム)に内燃機関の制御装置を適用した例を示している。
更に、排気通路10bには、排気切替弁15が設けられている。排気切替弁15は、ECU50によって開閉が制御され、排気通路10bを通過する排気ガスの流量を調整可能に構成されている。例えば、排気切替弁15を開閉させることにより、排気通路10bにおける排気ガスの流通/遮断を切り替えることができる。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成される。ECU50は、車両に設けられた各種センサの出力を取得し、これに基づいて車両の各構成要素に対する制御を行う。本実施形態では、ECU50は、主に、過給圧センサ21及び回転数センサ22から供給される検出信号S21、S22などに基づいて、エンジン8における吸気制御弁8aに対して制御信号S8を供給することで吸気制御弁8aの制御を行う。具体的には、ECU50は、吸気制御弁8aの開弁時期に対する制御を行うことで、インパルスチャージを実現する。したがって、ECU50は、本発明における制御手段として機能する。なお、ECU50は車両における他の構成要素の制御も行うが、本実施形態と特に関係の無い部分については説明を省略する。
ここで、ターボ過給機4、5を使用するモード(シングルターボモード/ツインターボモード)の切り替え方法について簡単に説明する。ECU50は、シングルターボモード(助走無し)と、シングルターボモード(助走有り)と、ツインターボモードと、を切り替える制御を行う。具体的には、ECU50は、エンジン回転数やエンジントルクなどに基づいて、吸気切替弁6、吸気バイパス弁32、及び排気切替弁15に対する開閉制御などを行うことで、これらの3つのモードのいずれかに切り替える。
「シングルターボモード(助走無し)」は、低中速域にて行われるモードである。このモードでは、ECU50は、吸気切替弁6及び排気切替弁15を全て閉とする制御などを行う。これにより、ターボ過給機4、5のうち、ターボ過給機4にのみ吸気及び排気ガスが供給され、ターボ過給機4のみ作動する。
「シングルターボモード(助走有り)」は、中速域にて行われるモードである。ここで、助走とは、シングルターボモードからツインターボモードに切り替える際に生じる過給圧の段差を無くすために、ターボ過給機5に予め回転を与えておく運転状態に相当する。このモードでは、ECU50は、シングルターボモードからツインターボモードに切り替える時に、排気切替弁15を少し開く制御を行う。これにより、比較的小流量の排気ガスがターボ過給機5に供給され、ターボ過給機5を徐々に作動(即ち、助走)させることができる。なお、本明細書では、基本的には、シングルターボモード(助走無し)とシングルターボモード(助走有り)とを含めて「シングルターボモード」と表記する。
「ツインターボモード」は、中高速域にて行われるモードである。このモードでは、ECU50は、吸気切替弁6及び排気切替弁15を開とする制御などを行う。これにより、ターボ過給機4、5の両方に吸気及び排気ガスが供給され、ターボ過給機4、5の両方が作動する。
[吸気制御弁の制御方法]
次に、本実施形態において、ECU50が吸気制御弁8aに対して行う制御方法について、具体的に説明する。
本実施形態では、ECU50は、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時に、吸気制御弁8aの開弁時期を制御することでインパルスチャージを行う。具体的には、ECU50は、当該切り替え時における過給圧の変化に基づいて、吸気制御弁8aの開弁時期を吸気弁8gの開弁時期よりも遅らせる制御を行うことで、インパルスチャージを行う。
このような制御を行う理由は、以下の通りである。シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時において、過給圧段差が生じて、トルク段差が生じる場合がある。これは、当該切り替え時には(具体的には排気切替弁15の開き始め)、ターボ過給機5にも流量配分され、これに伴ってターボ過給機4のタービン4bへの流量が低下することで、ターボ過給機4の回転数低下が生じる傾向にあるからである。なお、過給圧段差が生じても燃料噴射量を増加させるとトルク段差は生じないが、こうするとエミッション悪化を招くこととなる。よって、トルク段差の抑制とエミッション悪化の抑制とを両立させるには、切り替え時における空気流量(吸気流量)を確保することが必要であると言える。
ここで、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え前後における空気流量を一定にすることができれば、このようなトルク段差を抑制できるものと考えられる。この場合、切り替え時における過給圧の変化(段差)に合わせて体積効率を増減させれば、より具体的には切り替え時における過給圧の低下に応じて体積効率を増加させれば、空気流量を一定にすることができるものと考えられる。更に、このような体積効率の増加は、吸気制御弁8aによるインパルスチャージによって実現することができるものと考えられる。これは、吸気制御弁8aの開弁時期を吸気弁8gの開弁時期よりも遅らせた場合、吸気行程の末期に負圧状態となっている燃焼室8caに吸気制御弁8aの上流側に位置する空気が急激に流れ込み、慣性過給効果により多量の空気が燃焼室8caに充填されて、体積効率が増加する傾向にあるからである。
したがって、本実施形態では、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時における空気流量が一定になるように、吸気制御弁8aの開弁時期を制御してインパルスチャージを行う。具体的には、ECU50は、当該切り替え時における過給圧の変化を考慮して、吸気制御弁8aの開弁時期を吸気弁8gの開弁時期よりも遅らせる制御を行う。より詳しくは、ECU50は、切り替え時における過給圧の変化に基づいて、空気流量を一定にするための目標の体積効率(目標体積効率)を求め、当該目標体積効率が実現されるように吸気制御弁8aの開弁時期を設定する。
図3は、目標体積効率の設定方法を説明するための図である。図3(a)は、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時における、過給圧の時間変化の一例を示している。図3(a)に示すように、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え開始後において(具体的には時刻t1以降)、過給圧が低下していることがわかる。例えば、時刻t2において、切り替え直前における過給圧Pb0から「α%」だけ過給圧が低下していることがわかる。
本実施形態では、このような過給圧の変化に合わせて、図3(b)に示すように目標体積効率を設定する。具体的には、ECU50は、切り替え時における過給圧の低下に応じて、目標体積効率を増加させる。例えば、ECU50は、時刻t2において、過給圧が「α%」だけ低下したのに応じて、切り替え直前における体積効率ηvB0から「α%」だけ増加させた目標体積効率に設定する。
詳しくは、ECU50は、例えば式(1)に基づいて目標体積効率を設定する。
Ga=γb×ηvB×Vs×Ne/120
=Pb/RTb×ηvB×Vs×Ne/120 式(1)
式(1)において、「Ga」は空気流量を示し、「γb」は空気密度を示し、「ηvB」は体積効率を示し、「Vs」は排気量を示し、「Ne」はエンジン回転数を示し、「Pb」は過給圧(内圧)を示し、「R」はガス定数を示し、「Tb」は温度を示している。なお、「γb」、「Pb」、及び「Tb」は、エンジン8本体へ接続された連通管(詳しくは、吸気制御弁8aの下流側における、気筒8cに接続された吸気通路3)における値を示している。また、空気流量Gaは、例えばエアフロメータによって検出された値を用いることができる。
ECU50は、式(1)より、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時における空気流量Gaが一定になるように、当該切り替え時における過給圧Pbの変化(詳しくは切り替え直前における過給圧Pb0からの変化)に基づいて、目標体積効率(以下、「ηvBtg」と表記する。)を算出する。基本的には、切り替え時においては、式(1)における排気量Vs、エンジン回転数Ne、及び温度Tbはほとんど変化しないため、空気流量Gaを固定にすることで、過給圧Pbの変化のみに基づいて目標体積効率ηvBtgを算出することができる。そして、ECU50は、算出された目標体積効率ηvBtgが実現されるように、当該目標体積効率ηvBtg、エンジン回転数Ne、及び過給圧Pbなどから、吸気制御弁8aの開弁時期を求める。
以上説明した本実施形態における制御方法によれば、過給圧変化に応じた目標体積効率に基づいて、吸気制御弁8aの開弁時期を適切に求めることができる。よって、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時において、求められた開弁時期にて吸気制御弁8aを開弁させることにより、インパルスチャージによって体積効率を適切に増加させることができる。したがって、当該切り替え時において空気流量を適切に維持することができ、過給圧段差に伴うトルク段差を抑制することが可能となる。
なお、基本的には、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替えが「2500(rpm)」程度のエンジン回転数において行われるため、このような条件で適切に作動する応答速度を実現可能な吸気制御弁8aを用いることが望ましい。ここでいう「応答速度」とは、「全開→全閉」の指示から、実開度において「全開→全閉」が完了するまでの時間を意味する。
[制御フロー]
次に、図4を参照して、本実施形態における制御フローについて具体的に説明する。この制御フローは、ECU50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替えを行うか否かを判定する。具体的には、ECU50は、エンジン回転数やエンジントルクなどに基づいて、当該切り替えを判定する。切り替えを行う場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS102に進む。これに対して、切り替えを行わない場合(ステップS101;No)、処理はステップS104に進む。この場合、ECU50は、吸気制御弁8aを全開にする(ステップS104)。つまり、インパルスチャージを行わない。そして、処理は終了する。
ステップS102では、ECU50は、過給圧Pbの変化に基づいて、目標体積効率ηvBtgを算出する。具体的には、ECU50は、式(1)に従って、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時における空気流量Gaが一定になるように、当該切り替え時における過給圧Pbの変化(詳しくは切り替え直前における過給圧Pb0からの変化)に基づいて、目標体積効率ηvBtgを算出する。そして、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、ECU50は、ステップS102で算出された目標体積効率ηvBtgが実現されるように、当該目標体積効率ηvBtg、エンジン回転数Ne、及び過給圧Pbなどから、吸気制御弁8aの開弁時期を求める。例えば、ECU50は、これらのパラメータによって規定されたマップ若しくは所定の演算式に基づいて、吸気制御弁8aの開弁時期を求める。そして、処理は終了する。この後、ECU50は、ステップS103で求められた開弁時期にて吸気制御弁8aが開弁するように、吸気制御弁8aに対して制御を行う。
以上説明した制御フローによれば、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時に発生し得るトルク段差を適切に抑制することが可能となる。
[変形例]
本発明は、2つのターボ過給機4、5が吸気通路3及び排気通路10に並列に配置されたシステムへの適用に限定はされない。本発明は、2つのターボ過給機(高圧ターボ過給機と低圧ターボ過給機)が吸気通路及び排気通路に直列に配置されたシステム(シリーズ2ターボシステム)にも同様に適用することができる。つまり、2つのターボ過給機が直列に配置されたシステムに対しても、過給機を作動させるモードの切り替え時に、前述したような方法にてインパルスチャージを行うことができる。これによっても、当該切り替え時に発生し得るトルク段差を適切に抑制することが可能となる。
また、上記した実施形態では、吸気制御弁8aの開弁時期を吸気弁8gの開弁時期よりも遅らせることでインパルスチャージを行う方法を示したが、インパルスチャージを行う方法は、これに限定はされない。
本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された車両の概略構成図を示す。 エンジンの概略構成図を示す。 目標体積効率の設定方法を説明するための図である。 本実施形態における制御フローを示す。
符号の説明
3 吸気通路
4、5 ターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
6 吸気切替弁
8 エンジン(内燃機関)
8a 吸気制御弁
8c 気筒
8g 吸気弁
10 排気通路
15 排気切替弁
21 過給圧センサ
22 回転数センサ
31 吸気バイパス通路
32 吸気バイパス弁
50 ECU

Claims (5)

  1. 第1の過給機と、第2の過給機と、吸気弁の上流側の吸気通路上に設けられた吸気制御弁と、を具備する内燃機関の制御装置であって、
    前記第1の過給機を作動させるモードから、前記第1の過給機及び前記第2の過給機を作動させるモードへの切り替え時に、前記吸気制御弁を制御することでインパルスチャージを行う制御手段を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記吸気制御弁の開弁時期を前記吸気弁の開弁時期よりも遅らせる制御を行う請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記切り替え時における過給圧の変化に基づいて、前記吸気制御弁の開弁時期を設定する請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記過給圧の変化から目標の体積効率を求め、前記目標の体積効率に基づいて前記吸気制御弁の開弁時期を設定する請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記第1の過給機及び前記第2の過給機は、吸気通路及び排気通路に並列に配置されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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