JP2010137999A - 光学素子の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

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Goji Natsume
剛司 夏目
Yusuke Nakagawa
裕介 中川
Norimitsu Nagayama
典光 永山
Satoshi Imai
聡 今井
Hiroyuki Seki
博之 関
Seiten Hirose
生典 廣瀬
Onori Honshi
大典 本司
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Abstract

【課題】加熱効率の向上を図りつつ高品質の光学素子を得る。
【解決手段】粉体素材35を貯蔵する粉体素材貯蔵槽34と、この粉体素材貯蔵槽34内の粉体素材35を所定量計量して供給するスクリュー43と、このスクリュー43により供給された粉体素材35を加熱して攪拌する加熱攪拌槽30と、この加熱攪拌槽30で加熱された粉体素材35を加圧して成形する上型27及び下型28と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱された粉体素材を加圧して成形し光学素子を製造する光学素子の製造方法及びその製造装置に関する。
例えば、特許文献1には、レンズ等の光学素子を成形する際、金型のキャビティ内に投入した粉体素材を加熱して溶融し、これをキャビティ内で圧縮成形して所定形状の光学素子を得る技術が開示されている。
この従来技術によれば、光学素子に近似した形状のプリフォームを作成することなく、粉体素材を高精度に計量して成形し気泡のない光学素子を得ることができるというものである。
特開2006−347125号公報
しかしながら、特許文献1では、キャビティ内に粉体素材を投入後に加熱しているため、熱効率が悪くなる。すなわち、非加熱状態の粉体素材をキャビティ内に投入しているので、粉体素材間に空隙が生じており、この状態で加熱しても伝熱効率が落ちてしまう。
また、特許文献1のように、粉体素材を非加熱状態でキャビティ内に投入すると、素材表面積が増加するので、粉体素材からの揮発成分が多く発生し、この揮発成分により、成形された光学素子及び金型に曇りが発生する。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、加熱効率の向上を図りつつ高品質の光学素子を得ることのできる光学素子の製造方法及びその製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る光学素子の製造方法の発明は、
加熱された複数の粉体素材を成形用型に供給する供給工程と、
前記粉体素材を加圧して成形する成形工程と、を有することを特徴とする。
請求項2に係る光学素子の製造方法の発明は、
加熱された複数の粉体素材を光学基材上に供給する供給工程と、
前記粉体素材を加圧して成形する成形工程と、を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の光学素子の製造方法において、
前記成形用型の外周に、前記粉体素材の外周側へのはみ出しを防止する外周規制部材を有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光学素子の製造方法において、
前記供給工程の前に、前記粉体素材を、高温気体を用いて加熱する加熱工程を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の光学素子の製造方法において

前記供給工程の前に、加熱された前記粉体素材を攪拌する撹拌工程を有することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の光学素子の製造方法において、
前記供給工程の前に、前記粉体素材を、所定量計量する計量工程を有することを特徴とする。
請求項7に係る光学素子の製造装置の発明は、
複数の粉体素材を貯蔵する粉体素材貯蔵室と、
前記粉体素材を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段で加熱された前記粉体素材を成形用型に吐出する吐出部と、
前記成形用型に吐出された前記粉体素材を成形するために、前記成形用型を加圧する加圧手段と、
を具備することを特徴とする。
請求項8に係る光学素子の製造装置の発明は、
複数の粉体素材を貯蔵する粉体素材貯蔵室と、
前記粉体素材を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段で加熱された前記粉体素材を光学基材上に吐出する吐出部と、
前記光学基材に吐出された前記粉体素材を成形するために、前記成形用型を加圧する加圧手段と、
を具備することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項7に記載の光学素子の製造装置において、
前記成形用型の外周に配置され、前記粉体素材の外周側へのはみ出しを防止する外周規制部材を具備することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項7〜9のいずれかに記載の光学素子の製造装置において、
前記加熱手段で加熱された前記粉体素材を高温気体でさらに加熱する第2の加熱手段を具備することを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項7〜10のいずれかに記載の光学素子の製造装置において、
前記加熱された前記粉体素材を撹拌する撹拌手段を具備することを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項7〜11のいずれかに記載の光学素子の製造装置において、
前記粉体素材貯蔵室内の前記粉体素材を所定量計量して供給する計量供給手段を具備することを特徴とする。
本発明によれば、加熱効率の向上を図りつつ高品質の光学素子を得ることのできる光学素子の製造方法及びその製造装置を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。
この製造装置10は、粉体素材供給室11とこれに隣接して配置された成形室12とを有している。粉体素材供給室11は周囲を第1の筐体13に覆われている。また、成形室12は周囲を第2の筐体14に覆われている。
第1の筐体13と第2の筐体14とは、共通の中間壁15で仕切られている。
粉体素材供給室11の入口には搬入シャッタ24が設けられ、また、中間壁15には中間シャッタ25が設けられ、さらに、成形室12の出口には搬出シャッタ26が設けられている。
成形室12内は、成形ステージ16と第1の冷却ステージ17とを有している。また、成形室12の搬送下流側には第2の冷却ステージ18が形成されている。
粉体素材供給室11の底面には、粉体供給プレート19が敷設されている。また、成形室12における成形ステージ16の底面には、成形プレート20が敷設されており、冷却ステージ17の底面には、第1の冷却プレート21が敷設されている。さらに、第2の冷却ステージ18の底面には、第2の冷却プレート22が敷設されている。
そして、粉体素材供給室11内に、後述する下型(成形用型)28及びスリーブ(外周規制部材)29を搬入するには、搬入シャッタ24を開いて矢印A方向(搬送方向)に搬入する。また、この搬入された下型28及びスリーブ29は、その後、中間シャッタ25を通り搬送方向に沿って成形室12内に搬送される。
さらに、成形後には、下型28及びスリーブ29は、搬出シャッタ26を通り成形室12から第2の冷却ステージ18に搬出される。なお、粉体素材供給室11及び成形室12への搬入、搬出は、不図示の搬送装置を用いて行われる。
粉体素材供給室11を覆う第1の筐体13の上部には、不図示の取付け部材によって粉体素材貯蔵室としての粉体素材貯蔵槽34が固定されている。この粉体素材貯蔵槽34内に複数の粉体素材35が投入される。また、粉体素材貯蔵槽34の下方には、素材供給管33を介して加熱攪拌室としての加熱攪拌槽30が吊下されている。
この加熱攪拌槽30は細長円筒状をなしている。この加熱攪拌槽30は、上部に縦長の円筒部32と、この円筒部32の下部に連接する漏斗状部39と、この漏斗状部39から下方に突出する細径の吐出部としての供給ノズル31と、を有している。
加熱攪拌槽30の周囲には、素材加熱手段としてのヒータ37が配設されている。このヒータ37としては、例えば電熱線タイプのヒータ、ランプタイプのヒータ、セラミックタイプのヒータ等が用いられる。このヒータ37により、加熱攪拌槽30内の粉体素材35は所定温度に加熱される。
粉体素材35は、例えばガラスを粉状にしたもので、粉体素材貯蔵槽34から素材供給管33を介して加熱攪拌槽30に一定量が供給される。なお、これについては後述する。この粉体素材35の大きさは、0.01mm〜1mmの範囲の粉体状の素材で構成されている。
なお、粉体素材35の形状は、特に限定されないが、例えば球状、立方体状、多角体状等のものが想定される。このときの粉体素材35の大きさは、個々の粉体の最大寸法(最大外径)で表わしている。
この粉体素材35は、加熱攪拌槽30内においてヒータ37により加熱されながら、粉体同士が融着しないように、後述する攪拌手段としてのスクリュー36によって攪拌されている。また、粉体素材35の加熱温度は、粉体同士が融着しないようにガラス転移点(Tg)以下の温度に加熱されている。
この粉体素材35は、体積が小さく熱源である漏斗状部39と接触する面積が多くなるので、効率良く加熱されることになる。すなわち、熱容積が小さい粉体状態の段階で加熱することで、効率良く加熱することができる。
また、加熱攪拌槽30の内側は、粉体素材35が融着しないように所定の材料で融着防止コーティングが施されている。
さらに、加熱攪拌槽30には、不活性ガスの出入り口(図示せず)が設けられている。このように、加熱攪拌槽30内を不活性ガスで循環させることで、加熱攪拌槽30内は酸素濃度が20ppm以下に設定されている。こうして、加熱した粉体素材35から発生する揮発成分を除去している。
図2は、粉体素材貯蔵槽34の断面を示す図である。
なお、この粉体素材貯蔵槽34は、前述した図1の粉体素材貯蔵槽34とは形状が異なっているが、その原理は共通している。このため、図1と同一又は相当する部分には同一の符号を付して説明する。
粉体素材貯蔵槽34の内部には、計量供給手段としてのスクリュー43が設けられている。このスクリュー43は回転羽根を有し、駆動手段としてのモータ38によって駆動される。このスクリュー43は、回転により粉体素材35を加熱攪拌槽30に供給するとともに、後述するように、粉体素材35の所定量を計量する機能を有している。
この粉体素材貯蔵槽34は、円筒部34aと漏斗状部34bとを有している。漏斗状部34bは、下方に向けて縮径された形状を有している。この漏斗状部34bの内側に、スクリュー43が内接するように設けられている。
このスクリュー43は、その回転数により、加熱攪拌槽30に供給する粉体素材35の1体当りの供給量を計量することができる。これは、粉体素材35は粉状であるため、スクリュー43によって1回転当たりの供給量を正確に計量しやすいためである。なお,このときのスクリュー43の回転数の制御は、後述する制御部50によって行われる。
次に、再び図1において、加熱攪拌槽30の内部には、ヒータ37によって加熱された粉体素材35を、攪拌しながら下方に導くスクリュー36が内蔵されている。
こうして、加熱攪拌槽30で加熱された粉体素材35は、スクリュー36によって攪拌されながら、吐出部としての供給ノズル31から、下方の粉体供給プレート19上に待機している下型28上に所定量ずつ落下供給される。
この下型28は、型加熱手段としての不図示のヒータ(例えば粉体供給プレート19に埋設されている)により、粉体素材35のガラス屈伏点(At点)よりも高い温度に加熱されている。これは、粉体素材35が下型28に落下供給される過程で若干冷却されることを考慮したものである。
なお、ガラス転移点(Tg点)とは、一般的にはガラスの熱膨張曲線の解析から求められる温度であって、過冷却液体がガラス状態に変わる温度の意味で使用している。また、ガラス屈伏点(At点)とは、例えばガラスの熱膨張曲線において、見かけ上、膨張が停止する温度の意味で使用している。
次に、成形ステージ16の天井面には、上下方向(搬送方向と直交方向)に移動可能な作動ロッド40aを有する加圧手段としてのエアシリンダ40が取付けられている。この作動ロッド40aの先端には、加熱プレート41が固定されている。この加熱プレート41には、ヒータ42が埋設されている。この加熱プレート41に、上型(成形用型)27が装着されている。
すなわち、加熱プレート41の下部には、搬送方向に沿って溝(図示せず)が形成されていて、この溝に上型27が嵌入保持されている。そして、エアシリンダ40による加熱プレート41の昇降動作により、上型27を昇降させて粉体素材35が所望形状に加圧成形される。
また、第1の冷却ステージ17の天井面には、上下方向(搬送方向に対して直交する方向である鉛直方向)に移動可能な作動ロッド44aを有するエアシリンダ44が取付けられている。この作動ロッド44aの先端には、冷却プレート45が固定されている。この冷却プレート45には、ヒータ46が埋設されている。
また、成形室12には、不図示のガス導入口とガス排出口が設けられている。このガス導入口から窒素ガス(Nガス)等の不活性ガスを導入して、成形室12内の雰囲気を窒素ガスで満たすことができる。これにより、成形用型(上型27,下型28)、スリーブ29、及び粉体素材35等、これらの酸化を防止することができる。なお、成形室12内の酸素濃度は20ppm以下に設定されている。ただし、この値に限定されるものではない。
なお、成形室12内をガス置換する代わりに真空引きし、減圧下で粉体素材35の成形を行ってもよい。これにより、加熱された粉体素材35から発生する揮発成分を残らず除去して、気泡や曇り等のないクリーンな光学素子を得ることができる。
さらに、この光学素子の製造装置10は制御部50を有している。この制御部50は、粉体素材供給室11及び成形室12内に配置されたスクリュー36,スクリュー43、ヒータ37,ヒータ42、ヒータ46等を、まとめて制御している。
次に、成形用型としての上型27と下型28、及び外周規制部材としてのスリーブ29の構成について説明する。
図1において、上型27と下型28は、いずれも円柱形状をなし、スリーブ29は円筒形状をなしている。ただし、形状はこれに限らず、例えば上型27と下型28を角柱形状とし、スリーブ29を角筒形状としてもよい。これら上型27、下型28、及びスリーブ29は、例えばタングステンカーバイド(WC)などの超硬合金を研削・研磨して仕上げられている。
粉体素材供給室11の粉体供給プレート19上では、スリーブ29内に下型28が嵌挿されている。そして、上方の加熱攪拌槽30から、この下型28上に、攪拌されかつ加熱された粉体素材35が落下供給される。
このとき、加熱攪拌槽30から下型28上に供給された粉体素材35が、下型28の外周側にはみ出ないように、スリーブ29の上端面は下型28の成形面よりも上方に突出して形成されている。なお、スリーブ29が下型28よりも上方に突出していることで、上型27が摺動する際のガイドともなっている。
図3(a)は、下型28の表面に粉体素材35を供給したときの状態を示す図であり、
図3(b)は、そのB部拡大を示す図である。
粉体素材35を加熱しないで供給したとすると、下型28の表面を荒らしてしまう。特に、図3(b)に示すように、粉体素材35を自重による落下ではなく、例えば噴出する気体の勢いで粉体素材35を下型28に供給する場合は、粉体素材35のエッジが下型28の表面に突き刺さって傷が付く。この場合の、傷の深さhは、例えば、h=0.01μm〜0.1μm程度になることが知られている。
これに対し、本実施の形態のように、粉体素材25を加熱して下型28に供給すると、粉体素材35のエッジが丸くなり、下型28の表面に突き刺さることがない。
なお、本実施の形態では、粉体素材35の形状として立方体形状のものを示したが、多面体形状の場合にも同様のことがいえる。
このように、粉体素材25を加熱して下型28に供給することは、粉体素材35が有している揮発成分を除去する効果と、下型28の表面を荒らさないという効果と、を併有している。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
成形される光学素子の形状は、平面視7mmの正方形で両凸レンズ形状、中心肉厚1.5mm、コバ厚0.6mmである。また、使用した粉体素材35は、ガラス転移点(Tg点)510℃、ガラス屈伏点(At点)540℃のガラスで、粉体の大きさは0.01〜0.2mmのものを使用した。
(1)まず、粉体素材35を粉体素材貯蔵槽34へ供給する。
(2)次に、粉体素材貯蔵槽34から、1体当たり60mmの体積分の粉体素材35を加熱攪拌槽30へ供給する。この場合の粉体素材35の供給量は、ロス分を含めて若干多めに供給するのが好ましい。また、このときの粉体素材35の計量は、前述したように、スクリュー43の回転によって行うことができる。
例えば、スクリュー43の1回転当りの粉体素材35の供給量を把握しておけば、スクリュー43の回転数によって粉体素材35の供給量を制御することができる。また、スクリュー43の回転を停止することで粉体素材35の供給を停止することができる。
(3)加熱攪拌槽30は、ヒータ37によって480℃に加熱保持されている。この状態で加熱攪拌槽30に供給された粉体素材35は、約15秒でガラス転移点(Tg点)以下の所定温度に加熱される。ここでの加熱により、粉体素材35は揮発成分が除去される。これにより、この粉体素材35を用いて成形された光学素子の曇りの発生を防止することができる。
なお、粉体素材35の揮発成分は、成形ステージ16等でのヒータ42による加熱においても除去される。また、加熱攪拌槽30内には不図示の出入り口から不活性ガスが供給されている。
(4)次に、不図示の搬送装置により、下型28及びスリーブ29が粉体素材供給室11の粉体供給プレート19上の所定位置に搬送される。
(5)粉体供給プレート19は、不図示の型加熱手段によって540℃の温度に加熱保持されている。この粉体供給プレート19に、下型28及びスリーブ29が搬送された後、約60秒で下型28及びスリーブ29は所定温度(540℃)に加熱されるようになっている。
(6)その後、加熱攪拌槽30内の粉体素材35は、スクリュー36により攪拌されながら下型28上に落下供給される。このとき、加熱攪拌槽30の先端の供給ノズル31の形状は、成形される光学素子の形状と略同形状に形成されている。
こうして、粉体素材35は、成形される光学素子と近似した形状で下型28上に供給さ
れる。これは、粉体素材35は粉体であるため比較的流動性がよく、所望の形状に分散して下型28上に堆積することができるからである。これにより、成形工数の短縮化が図られる。
(7)次に、下型28への粉体素材35の供給が完了した時点で、中間シャッタ25を開放し、粉体素材35、下型28、及びスリーブ29を、不図示の搬送装置で成形ステージ16の所定位置に搬送する。
(8)このとき、成形プレート20は、不図示の加熱手段により成形温度550℃に加熱保持されている。
(9)また、成形ステージ16における上方の加熱プレート41には、不図示の搬送装置により、予め上型27が嵌入・保持されている。この上型27は、粉体素材35、下型28、及びスリーブ29が搬入されるたびに、その都度加熱プレート41に取付けられる。これは、例えば加熱プレート41に形成された溝(図示せず)に、上型27をスライド挿入して取付けることができる。この上型27も、ヒータ42により成形温度550℃に加熱保持されている。
(10)粉体素材35、下型28、及びスリーブ29が成形プレート20の所定位置に搬送された後、この粉体素材35、下型28、及びスリーブ29は成形プレート20上で15sec加熱される。この加熱後、上型27を下降させて、下型28上に配置された粉体素材35のプレスを行う。
このとき、上型27によるプレス圧力は、15kgf/cmで30sec加圧される。また、上型27の降下量(プレス量)は、不図示のセンサーによって検出されて位置制御が行われる。
(11)このプレス後、不図示の搬送装置により、上方の加熱プレート41に保持された上型27の保持が開放される。この場合、不図示の搬送装置により、上型27を搬送方向にスライド移動させることで、上型27を加熱プレート41から簡単に離脱させることができる。
次に、上型27を外した加熱プレート41を上昇させる。さらに、不図示の搬送装置により、成形品(光学素子)を挟持した上型27、下型28、及びスリーブ29を第1の冷却ステージ17に搬送する。
(12)このとき、第1の冷却プレート21は、不図示の加熱手段により450℃の温度に加熱保持されている。上型27、下型28、及びスリーブ29が、第1の冷却プレート21の所定位置に搬送されたら、冷却プレート45を下降させて上型27の上面に接触させる。そして、冷却プレート45により上型27に対し圧力15kgf/cm2で加圧しながら、60sec保持する。
こうして、冷却プレート45により上型27を60sec加圧保持した後、冷却プレート45を上昇させる。
(13)次いで、搬出シャッタ26を開き、不図示の搬送装置により、成形品を挟持した上型27、下型28、及びスリーブ29を第2の冷却ステージ18に搬送する。
このとき、第2の冷却プレート22は、常温に保持されている。
ここで、成形品を挟持した上型27、下型28、及びスリーブ29を70sec放置する。すなわち、第2の冷却ステージ18では大気中で冷却を行う。この後、上型27及びスリーブ29を取外し、光学素子を取り出す。
なお、本実施の形態では、粉体素材35としてガラスの粉体を用いた場合について説明したが、これに限らない。例えば、合成樹脂(プラスチック)の粉体であってもよい。
本実施の形態によれば、粉体素材35を熱容積が小さい粉体状態の段階で加熱するので、少ない熱量で粉体素材35を所望の温度まで効率的に加熱することができ、省エネルギ
ー化を図ることができる。
また、加熱した粉体素材35を下型28に供給するようにしたので、この加熱時に粉体素材35の揮発成分を除去することができる。このため、揮発成分が成形品に付着することはなく、曇りのない高品質の光学素子を得ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、加熱された粉体素材35を用い、これを加圧成形することで、平面視丸形以外の光学素子(例えば四角形等)であっても容易にプレス成形することができる。
これに対し、従来の成形方法では、平面視丸形以外の光学素子のプレス成形では、ガラスの流動制御を行うために複雑なプリフォームを準備することが必要となる。
[第2の実施の形態]
図4は、第2の実施の形態の光学素子の製造装置の粉体素材供給室11を示す図である。また、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態と第1の実施の形態とは、粉体素材供給室11の構成のみが相違している。
本実施の形態の粉体素材供給室11には、気体加熱装置52と、この気体加熱装置52を中心として左右対称に配置された粉体素材貯蔵室としての複数(本実施の形態では2つ)の粉体素材貯蔵槽34と、この粉体素材貯蔵槽34に素材供給管56を介して接続された加熱攪拌室としての加熱供給ノズル57と、が配設されている。
加熱供給ノズル57は、先端部に先端ノズル63を有している。また、この加熱供給ノズル57には、回転羽根を有する撹拌手段としてのスクリュー58が内蔵されている。このスクリュー58は、スクリュー駆動手段としてのモータ59によって駆動される。
なお、気体加熱装置52は、第2の素材加熱手段としての加熱筒53と吐出部としての加熱ノズル54とを有している。
加熱ノズル54と加熱供給ノズル57とは、一体的に形成されている。これにより、気体加熱装置52とその周辺の粉体素材貯蔵槽34、及び加熱供給ノズル57等とが一体化された粉体素材供給ユニット65が形成されている。
また、気体加熱装置52は、吐出部駆動手段としてのモータ100に接続されており、気体加熱装置52の中心軸線と直交する水平方向(X−X方向)に移動可能となっている。このため、粉体素材供給ユニット65は、X−X方向に一体的に移動する。
加熱供給ノズル57は、第1の素材加熱手段としての不図示のヒータによって480℃に保持されている。なお、この温度(480℃)は粉体素材35が融着しない温度である。また、加熱供給ノズル57内には、不図示のガス導入口から窒素ガス(Nガス)等の不活性ガスが供給されている。こうして、加熱供給ノズル57内は酸素濃度20ppm以下に設定されている。
加熱筒53には不図示のヒータが内蔵されている。また、加熱筒53には不図示のホースが接続されている。このホースによって、加熱筒53には窒素ガス(Nガス)等の不活性ガスが所定圧で送り込まれる。下部の加熱ノズル54は中空円筒状をなしていて、この加熱ノズル54に加熱供給ノズル57から所定量の粉体素材35が送り込まれるようになっている。
粉体素材35の加熱供給ノズル57への供給量は、前述したように、粉体素材貯蔵槽34内のスクリュー43(図2参照)によって正確に計量される。
粉体素材貯蔵槽34内には、常温でのガラスの粉体素材35が収容されている。この粉体素材35の大きさは、最大寸法が0.01〜0.2mmの球状又は多角体状等の形状をなしている。
こうして、粉体素材貯蔵槽34から素材供給管56を介して加熱供給ノズル57に供給された粉体素材35は、ここで加熱され(480℃)、かつ内蔵されたスクリュー58によって先端ノズル63から加熱ノズル54内に移送される。
そして、加熱ノズル54内に移送された粉体素材35は、加熱筒53内の不図示のヒータによって加熱された高温気体としての不活性ガスにより、さらに所定温度に加熱される。こうして、加熱された粉体素材35は、加熱ノズル54の先端から高温の気体によって下方の下型28上に噴射供給される。
なお、本実施の形態では、粉体素材貯蔵槽34及び加熱供給ノズル57として、気体加熱装置52を中心として左右対称に2つ配置した場合について説明したが、これに限らない。例えば、粉体素材貯蔵槽34及び加熱供給ノズル57を1つずつ配置してもよいし、3つ以上配置してもよい。
次に、図4に示すように、下型28及びスリーブ29が搬入載置される粉体供給プレート60は、その回転軸60aがプレート駆動手段としてのモータ61に接続されている。こうして、粉体供給プレート60は、その回転軸60aを中心として同一平面内で回転可能となっている。なお、粉体供給プレート60の下方には型加熱手段としてのヒータ62が配置されている。
制御部50は、気体加熱装置52をX−X方向に移動制御する他、スクリュー58、モータ59,モータ61、モータ38、モータ100及びヒータ62等を制御している。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
成形される光学素子の形状は、φ10mmの両凸レンズ形状、中心肉厚1.5mm、コバ厚0.4mmである。また、使用した粉体素材35は、ガラス転移点(Tg点)510℃、ガラス屈伏点(At点)540℃のガラスで、大きさは最大寸法が0.01〜0.2mmの粉体を使用した。
(1)まず、粉体素材35を粉体素材貯蔵槽34へ供給する。
(2)次に、この粉体素材貯蔵槽34から、1体当たり42mmの体積分の粉体素材35を加熱供給ノズル57へ供給する。このときの計量は、粉体素材貯蔵槽34内のスクリュー43(図2参照)によって行われる。
(3)ここで、加熱供給ノズル57は、不図示のヒータによって480℃に加熱保持されている。このため、粉体素材貯蔵槽34から加熱供給ノズル57に供給された粉体素材35は、約15secで所定温度となる。
なお、加熱供給ノズル57内は窒素ガス(Nガス)等の不活性ガスで充満しており、酸素濃度20ppm以下となっている。こうして、加熱された粉体素材35の酸化が防止されている。
(4)また、気体加熱装置52の加熱筒53内のヒータ(図示せず)によって、送り込まれた窒素ガス(Nガス)等の不活性ガスは540℃に加熱される。そして、この不活性ガスを加熱ノズル54に、20l/minの割合で供給する。この風量は、粉体素材35が飛散しないで供給できるガス量である。
(5)次に、不図示の搬送装置により、下型28及びスリーブ29を粉体供給プレート6
0の所定位置に搬送する。
(6)この粉体供給プレート60は、ヒータ62によって540℃に加熱保持されている。下型28及びスリーブ29は、粉体供給プレート60に搬送された後、約60secで所定温度(540℃)に加熱される。
(7)次いで、加熱供給ノズル57内のスクリュー58の回転により、加熱された粉体素材35を加熱ノズル54内へ移送する。
さらに、この加熱された粉体素材35を、高温の気体によって下方の下型28上に噴射供給する。
(8)この場合、光学素子形状に適した粉体素材35の量を下型28上に供給するために、粉体供給プレート60の回転速度、粉体素材供給ユニット65のX−X方向への移動速度、及び粉体素材35の供給量を調整する。
例えば図4及び図5に示すように、粉体供給プレート60を回転させながら、加熱ノズル54を下型28の外周点Aから型の中心Oに向けて移動(X−X方向)させる。そして、夫々の位置で所望量の粉体素材35を吐出する。
こうすることで、例えば粉体素材35を、光学素子形状に近似した形状に、例えば中心が高く周辺が低い山形の形状に供給することができる。
また、例えば光学素子形状が平面視丸形以外の場合、粉体素材供給ユニット65をX−X方向に加え、水平で且つX−X方向に対して直交するY−Y方向にも移動可能とし、粉体供給プレート60の回転を停止したまま粉体素材供給ユニット65をX−X方向およびY−Y方向に移動させればよい。こうして、粉体素材35を所望の形状にして下型28に供給することができる。こうすることで、光学素子形状が平面視丸形以外の場合にも対応することができる。
なお、このときの粉体素材供給ユニット65や粉体供給プレート60等の制御は、制御部50によって行われる。
(9)次に、粉体素材35の下型28への供給が完了した時点で、下型28及びスリーブ29を不図示の搬送装置で成形室12の成形ステージ16に搬送する。
(10)成形ステージ16の成形プレート20は、成形温度505℃に加熱保持されている。
(11)また、成形ステージ16における上方の加熱プレート41には、不図示の搬送装置により、予め上型27が嵌入・保持されている。この上型27は、粉体素材35、下型28、及びスリーブ29が搬入されるたびに、その都度加熱プレート41に取付けられる。この上型27も、ヒータ42により成形温度550℃に加熱保持されている。
(10)粉体素材35、下型28、及びスリーブ29が成形プレート20の所定位置に搬送された後、この粉体素材35、下型28、及びスリーブ29は成形プレート20上で15sec加熱される。この加熱後、上型27を下降させて、下型28上に配置された粉体素材35のプレスを行う。
このとき、上型27によるプレス圧力は、15kgf/cmで所定位置まで加圧される。また、上型27の降下量(プレス量)は、不図示のセンサーによって検出されることで位置制御される。
(11)このプレス後、不図示の搬送装置により、上方の加熱プレート41に保持された上型27の保持を開放する。この場合、不図示の搬送装置により、上型27を搬送方向にスライド移動させることで、上型27を加熱プレート41から簡単に離脱させることができる。
次に、上型27を外した加熱プレート41を上昇させる。さらに、不図示の搬送装置に
より、成形品(光学素子)を挟持した上型27、下型28、及びスリーブ29を第1の冷却ステージ17に搬送する。
(12)このとき、第1の冷却プレート21は、不図示の加熱手段により450℃の温度に加熱保持されている。上型27、下型28、及びスリーブ29が、第1の冷却プレート21の所定位置に搬送されたら、温調プレート45を下降させて上型27の上面に接触させる。そして、冷却プレート45により上型27に対し圧力15kgf/cm2で加圧しながら、60sec保持する。
こうして、冷却プレート45により上型27を60sec加圧保持した後、冷却プレート45を上昇させる。
(13)次いで、搬出シャッタ26を開き、不図示の搬送装置により、成形品を挟持した上型27、下型28、及びスリーブ29を第2の冷却ステージ18に搬送する。
このとき、第2の冷却プレート22は、200℃に保持されている。
ここで、成形品を挟持した上型27、下型28、及びスリーブ29を60sec放置する。次いで、上型27、下型28、及びスリーブ29を取外し、光学素子を取り出す。
本実施の形態によれば、下型28上に加熱した粉体素材35を供給するときに、光学素子と近似した形状に設定することができるので、成形品が平面視丸形の場合は勿論、丸形以外の場合でも容易に短時間で成形することができる。こうして、曇りのない高品質の光学素子を短時間で成形することができる。
[第3の実施の形態]
図6は、第3の実施の形態の光学素子の製造装置の粉体素材供給室11を示す図である。
また、第2の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態と第2の実施の形態とは、粉体供給プレート60に搬入される下型28及びスリーブ29の代わりに、光学素子固定台67及び光学素子68である点が相違している。
本実施の形態では、光学素子固定台67上に、光学基材としての光学素子68が載置されている。この光学素子68の上面に、所定温度に加熱された粉体素材35を供給する。こうして、光学素子68上に供給された粉体素材35をプレス成形することで、接合光学素子が得られる。
この場合、光学素子68と粉体素材35との温度特性を考慮することにより、粉体素材35と光学素子68との密着力を制御することができる。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
光学素子68の形状は、φ10mmの両凸レンズ形状、中心肉厚1.5mm、コバ厚0.4mmである。また、この光学素子68に接合される粉体素材35を、0.05mmの厚みで均一に接合するものとする。
粉体素材35は、ガラス転移点(Tg点)450℃、ガラス屈伏点(At点)490℃のガラスで、大きさは最大寸法が0.01〜0.1mmの粉体を使用した。
また、ベースとなる光学素子68の材料は、ガラス転移点(Tg点)570℃のガラスを用いた。
(1)まず、粉体素材35を粉体素材貯蔵槽34へ供給する。
(2)次に、粉体素材貯蔵槽34から、1体当たり10mmの体積分の粉体素材35を
加熱供給ノズル57へ供給する。このときの計量は、粉体素材貯蔵槽34内のスクリュー43(図2参照)によって行われる。
(3)加熱供給ノズル57は、不図示のヒータによって430℃に加熱保持されている。このため、粉体素材貯蔵槽34から加熱供給ノズル57に供給された粉体素材35は、約10secで所定温度となる。
なお、加熱供給ノズル57内は窒素ガス(N2ガス)等の不活性ガスで充満しており、酸素濃度20ppm以下となっている。
(4)また、気体加熱装置52の加熱筒53内のヒータ(図示せず)によって、窒素ガス(Nガス)等の不活性ガスは480℃に加熱されている。そして、この不活性ガスを加熱ノズル54に、20l/minの割合で供給する。この風量は、粉体素材35が飛散しないで供給できるガス量である。
(5)次に、不図示の搬送装置により、光学素子固定台67及び光学素子68を粉体供給プレート60の所定位置に搬送する。
(6)この粉体供給プレート60は、ヒータ62によって480℃に加熱保持されている。光学素子固定台67及び光学素子68は、粉体供給プレート60に搬送された後、約70secで所定温度(480℃)に加熱される。
(7)次いで、加熱供給ノズル57内のスクリュー58の回転により、加熱された粉体素材35を先端ノズル63から加熱ノズル54内へ移送する。
さらに、この加熱された粉体素材35を、高温の気体によって下方の光学素子68上に噴射供給する。
(8)この場合、光学素子形状に適した粉体素材35の量を光学素子68上に供給するために、粉体供給プレート60の回転速度、粉体素材供給ユニット65のX−X方向への移動速度、及び粉体素材35の供給量を適宜調整する。
この場合も、粉体供給プレート60の回転を停止したまま粉体素材35を供給することで、平面視丸形以外の接合光学素子にも対応することができる。
(9)粉体素材35の供給が完了した時点で、光学素子固定台67及び光学素子68を、不図示の搬送装置で成形室12の成形ステージ16に搬送する。
(10)成形ステージ16の成形プレート20は、成形温度505℃に加熱保持されている。
(11)この成形ステージ16の上方の加熱プレート41には、上型27が固定保持されている。すなわち、上型27は成形の都度着脱されることはない。この点は、第1及び第2の実施の形態と相違する。
この上型27は、ヒータ42によって成形温度505℃に加熱保持されている。
(12)次いで、光学素子固定台67及び光学素子68が成形プレート20の所定位置に搬送され、15sec加熱した後に上型27を下降させてプレスを行う。このときのプレス圧力は、5kgf/cmで所定位置(接合したガラスの厚さ0.05mm)までプレスする。このプレスにより、光学素子68と粉体素材35とが一体的に接合された接合光学素子が成形される。このプレス後、上型27の所定位置を保持しながら成形プレート20を450℃まで冷却する。
(13)このプレス後、加熱プレート41に固定された上型27を上昇させる。
次に、光学素子固定台67及び光学素子68を第1の冷却ステージ17に搬送する。
(14)この第1の冷却ステージ17では、第1の冷却プレート21は400℃に加熱保持されている。この状態で、光学素子固定台67及び光学素子68を30sec保持する。
(15)次いで、不図示の搬送装置により、光学素子固定台67及び光学素子68を第2
の冷却ステージ18に搬送する。このとき、第2の冷却プレート22は200℃に加熱保持されている。この第2の冷却ステージ18で70sec放置後、成形された接合光学素子を取り出す。
本実施の形態によれば、光学基材としての光学素子68と異種ガラスの接合を容易に短時間で行うことができる。また、ベースとなる光学素子68の形状精度の変化や、内部歪の発生が少ない接合光学素子を製造することができる。
第1の実施の形態の光学素子の製造装置の全体構成を示す図である。 粉体素材貯蔵槽の断面を示す図である。 (a)は、下型の表面に粉体素材を供給したときの状態を示す図であり、(b)は、そのB部拡大を示す図である。 第2の実施の形態の光学素子の製造装置の粉体素材供給室を示す図である。 加熱ノズルを移動させて所望量の粉体素材を吐出した状態を示す図である。 第3の実施の形態の光学素子の製造装置の粉体素材供給室を示す図である。
符号の説明
10 光学素子の製造装置
11 粉体素材供給室
12 成形室
13 第1の筐体
14 第2の筐体
15 中間壁
16 成形ステージ
17 第1の冷却ステージ
18 第2の冷却ステージ
19 粉体供給プレート
20 成形プレート
21 第1の冷却プレート
22 第2の冷却プレート
24 搬入シャッタ
25 中間シャッタ
26 搬出シャッタ
27 上型
28 下型
29 スリーブ
30 加熱攪拌槽
31 供給ノズル
32 円筒部
33 素材供給管
34 粉体素材貯蔵槽
34a 円筒部
34b 漏斗状部
35 粉体素材
36 スクリュー
37 ヒータ
38 モータ
39 漏斗状部
40 エアシリンダ
40a 作動ロッド
41 加熱プレート
42 ヒータ
43 スクリュー
44 エアシリンダ
44a 作動ロッド
45 温調プレート
46 温調管
50 制御部
52 気体加熱装置
53 加熱筒
54 加熱ノズル
56 素材供給管
57 加熱供給ノズル
58 スクリュー
59 モータ
60 粉体供給プレート
60a 回転軸
61 モータ
62 ヒータ
63 先端ノズル
65 粉体素材供給ユニット
67 光学素子固定台
68 光学素子

Claims (12)

  1. 加熱された複数の粉体素材を成形用型に供給する供給工程と、
    前記粉体素材を加圧して成形する成形工程と、
    を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 加熱された複数の粉体素材を光学基材上に供給する供給工程と、
    前記粉体素材を加圧して成形する成形工程と、
    を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
  3. 前記成形用型の外周に、前記粉体素材の外周側へのはみ出しを防止する外周規制部材を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記供給工程の前に、前記粉体素材を、高温気体を用いて加熱する加熱工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記供給工程の前に、加熱された前記粉体素材を攪拌する撹拌工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記供給工程の前に、前記粉体素材を、所定量計量する計量工程を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  7. 複数の粉体素材を貯蔵する粉体素材貯蔵室と、
    前記粉体素材を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された前記粉体素材を成形用型に吐出する吐出部と、
    前記成形用型に吐出された前記粉体素材を成形するために、前記成形用型を加圧する加圧手段と、
    を具備することを特徴とする光学素子の製造装置。
  8. 複数の粉体素材を貯蔵する粉体素材貯蔵室と、
    前記粉体素材を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された前記粉体素材を光学基材上に吐出する吐出部と、
    前記光学基材に吐出された前記粉体素材を成形するために、前記成形用型を加圧する加圧手段と、
    を具備することを特徴とする光学素子の製造装置。
  9. 前記成形用型の外周に配置され、前記粉体素材の外周側へのはみ出しを防止する外周規制部材を具備することを特徴とする請求項7に記載の光学素子の製造装置。
  10. 前記加熱手段で加熱された前記粉体素材を高温気体でさらに加熱する第2の加熱手段を具備することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の光学素子の製造装置。
  11. 前記加熱された前記粉体素材を撹拌する撹拌手段を具備することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の光学素子の製造装置。
  12. 前記粉体素材貯蔵室内の前記粉体素材を所定量計量して供給する計量供給手段を具備することを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の光学素子の製造装置。
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