JP2010137760A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】より見栄えの良い構成によって、送風装置のエア流れを効率よく着座側に送風することにある。
【解決手段】シート外形をなすパッド部材6Pと、パッド部材を被覆する表皮材6Sと、パッド部材6P内側に配設の送風装置8を有して、パッド部材6Pを貫通する通気孔部9によって、送風装置8のエア流れを着座側に送風する車両用シートにおいて、車両用シートに、通気孔部9を蔽う幕部材20を設けて、送風装置8のエア流れによって、通気孔部9と幕部材20の間に隙間部22を形成する構成とし、通気孔部9を通過のエア流れを、幕部材20によって隙間部22に案内したのち、隙間部22によって、表皮材6Sの着座面に沿わせて送風する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、送風装置を内蔵する車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、特許文献1に開示の車両用シートが公知である。この車両用シートは、シート外形をなすパッド部材と、パッド部材を被覆する表皮材を有する。そして車両用シートの内部(パッド部材の内側)に送風装置が配設されている。
そしてシートの着座側には、送風装置のエア流れを乗員に送風するための通気孔部が設けてある。この通気孔部は、シートの着座側に向かって開口するように、パッド部材及び表皮材を貫通して形成されている。
特開2006−69376号公報
しかしながら上述の公知技術では、通気孔部の開口によって、シート内のパッド部材などが着座側から丸見えとなることがあった。さらに上述の構成では、乗員によって通気孔部が塞がりやすく、送風装置のエア流れが滞ることがあった(送風効率の悪い構成であった)。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、より見栄えの良い構成によって、送風装置のエア流れを効率よく着座側に送風することにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明の車両用シートは、シート外形をなすパッド部材と、パッド部材を被覆する表皮材と、パッド部材内側に配設の送風装置を有する。
そして本発明では、パッド部材を貫通する通気孔部によって、送風装置のエア流れを着座側に送風するのであるが、このとき極力見栄えの良い構成によって、効率良く着座側に送風できることが望ましい。
そこで本発明では、車両用シートに、通気孔部を蔽う幕部材を設けて、送風装置のエア流れによって、通気孔部と幕部材の間に隙間部を形成する。このように幕部材で通気孔部を蔽うことで、シート内部の露出を極力抑えることができる。
さらに本発明では、通気孔部を通過のエア流れを、幕部材によって隙間部に案内したのち、隙間部によって、表皮材の着座面に沿わせて送風する構成とした。このように隙間部(通気孔部とは異なる方向に開口する隙間部)にエア流れを導くことで、乗員などに極力邪魔されることなく、送風装置のエア流れを着座側に送風することができる。
第2発明の車両用シートは、第1発明に記載の車両用シートであって、送風装置のエア流れ発生時に、隙間部の開口状態を保持可能な保持手段を有する。この保持手段によって、(例えば隙間部の過開きや閉塞を極力防止するなどして)隙間部の開口状態を保持することにより、隙間部からのエア流れを好適に維持することができる。
第3発明の車両用シートは、第1発明又は第2発明の車両用シートであって、上述の保持手段が隙間部に介装されている。そして隙間部に介装された保持手段が、通気孔部を通過するエア流れによって、隙間部の拡開を規制する緊張状態となるとともに、エア流れの消失によって弛緩状態となる構成とした。
本発明では、上述の保持手段が緊張状態となることで、隙間部の拡開(例えば過開き)を規制して、隙間部の適切な開口状態を保持することができる。またエア流れの消失時に保持手段が弛緩状態となることで、(保持手段に極力邪魔されることなく)隙間部がスムーズに閉じ状態となる。
第4発明の車両用シートは、第1発明又は第2発明の車両用シートであって、上述の保持手段が、エア流れが通過可能な流路を備えるとともに、着座側に着座した乗員の押圧に抗して、流路を維持可能な構成(例えば弾力性、硬度又は強度を有する構成)である。
本発明によれば、乗員の押圧による隙間部の閉塞を防止して、隙間部の適切な開口状態を保持することができる。
本発明の第1発明によれば、より見栄えの良い構成によって、送風装置のエア流れを効率よく着座側に送風することができる。また第2発明によれば、エア流れをより確実に着座側に送風することができる。また第3発明によれば、見栄えの悪化を極力防止することができる。そして第4発明によれば、エア流れをさらに確実に乗員に送風することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図11を参照して説明する。なお各図には、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号Bを適宜付す。また各図では、送風装置のエア流れを矢印(中抜き)で示すことがある。
図1の車両用シート2は、シートクッション4とシートバック6とヘッドレスト7を有する。シートバック6には送風装置8(例えば冷房装置又は暖房装置)が内蔵されている(図2を参照)。そこで以下の実施例1〜実施例4では、このシートバック6を一例として、本実施例に係る構成を説明する。
[実施例1]
本実施例のシートバック6は、シート外形をなすパッド部材6Pと、パッド部材6Pを被覆する表皮材6Sと、パッド部材6P内側に配設の送風装置8を有する(図2を参照)。送風装置8は、図示しないシートフレームに固定されており、その送風口が着座側に配置する。またパッド部材6Pは、クッション性を有する部材であり、例えば軟質ウレタンフォームなどの発泡性樹脂(非通気性)にて構成される。
そして表皮材6Sは、複数の表皮ピース(例えば、後述するシート上方の上方ピース12、シート下方の下方ピース14、シート側方の一対の側方ピース16,16)を袋状に縫合して作製される。これら複数の表皮ピースは、典型的に通気性の低い布地(例えば通気量100cc/sec・cm2以下のファブリックや、通気量140cc/sec・cm2以下の編物)や皮革(非通気性)にて構成される。
(通気孔部)
そしてシートバック6上部の着座側には、送風装置8のエア流れ(冷気又は暖気の流れ)を着座側に送風するための通気孔部9が設けてある(図1及び図2を参照)。この通気孔部9は、パッド部材6Pを下方傾斜状(傾斜角θ1)に貫通して、シートの着座側に開口する。そして本実施例では、送風装置8のエア流れを、通気孔部9を介して着座側に吹き下ろすのであるが、このとき極力見栄えの良い構成によって、効率良く送風できることが望ましい。
そこで本実施例では、見栄えの良い構成(後述する幕部材20、隙間部22及び保持手段30A〜30D)によって、送風装置8のエア流れを効率よく着座側に送風することとした。以下、各構成について詳述する。
(幕部材)
本実施例の幕部材20は、シートバック6上部の着座側を構成する上方ピース12(略矩形)である(表皮材6S一部を幕部材20とする構成である)。この幕部材20は、通常の上方ピース12よりも大きい外形寸法を備えており、幕部材20の下部側が、下方ピース14に重なるまで(重層状態となるように)延設されている。
この幕部材20で通気孔部9を蔽ったのち、幕部材20両側を、各々側方ピース16に縫着する。そして幕部材20の下部を非縫着状態とすることで(幕部材20の下部を自由状態とすることで)、下方ピース14との間に後述の隙間部22を形成する。
(隙間部)
本実施例の隙間部22は、シート幅方向に長尺な開口部であり、幕部材20(上方ピース12)の下部に形成されている(図1及び図2を参照)。
この隙間部22は、送風装置8のエア流れによって、幕部材20の下部が通気孔部9から離間することにより開口状態となる。より詳しくは、エア流れによって幕部材20と下方ピース14が互いの重層方向に拡開することにより、隙間部22が、下方ピース14の着座面に向かって(通気孔部9とは異なる方向に)開口する。
そしてエア流れの消失によって、幕部材20の下部が下方ピース14に接することにより、隙間部22が閉じ状態となる。
(保持手段)
本実施例の保持手段は、伸縮性を有する第一保持部材30Aである(図2を参照)。この第一保持部材30Aは、2Dネット体(布状)にて構成されており、送風装置8のエア流れを通気可能な通気性を有する(網目状の流路を有する)。
この第一保持部材30Aで通気孔部9を蔽ったのち、第一保持部材30Aの一端を、幕部材20の裏面側に縫着する。そして第一保持部材30Aの中間部を下方ピース14に縫着したのち、第一保持部材30Aの他端を幕部材20下部に縫着して、第一保持部材30Aを隙間部22に介装する。
そして後述するように、第一保持部材30Aは、エア流れによる隙間部の拡開に応じて伸長(緊張)するとともに、エア流れの消失によって縮小(弛緩)する構成である。
(送風の開始と停止)
送風装置8を起動することにより、送風装置8のエア流れを通気孔部9から発生させる(図2(b)を参照)。このエア流れによって通気孔部9を蔽う幕部材20が煽られるなどして、幕部材20下部の隙間部22が開口状態となる。このとき第一保持部材30Aが伸長状態(緊張状態)となることで、隙間部22の過開きを規制して、隙間部22の適切な開口状態を保持する。
そして送風装置8のエア流れが、下方傾斜状の通気孔部9を通過する。このエア流れの全部又は一部を、幕部材20によって隙間部22に案内したのち、隙間部22によって、下方ピース14の着座面に沿わせて(乗員Cの体表面に沿わせて)送風する。このように隙間部22(通気孔部9とは異なる方向に開口する隙間部22)にエア流れを導くことで、乗員Cなどに極力邪魔されることなく、送風装置8のエア流れを着座側に送風することができる。
また送風装置8を停止してエア流れを消失させることにより、幕部材20と下方ピース14が接して、隙間部22が閉じ状態となる(図2(a)を参照)。このとき第一保持部材30Aが縮小(弛緩)することで、(第一保持部材30Aに極力邪魔されることなく)隙間部22がスムーズに閉じ状態となる。そして幕部材20で通気孔部9を蔽うことにより、シート内部の露出を極力抑えることができる。
このように本実施例によれば、比較的見栄えの良い構成によって、送風装置8のエア流れを効率良く着座側に送風することができる。特に乗員Cの体表面に沿ったエア流れを発生させることで、比較的速やかに乗員Cを冷やす(又は温める)ことができる。
また本実施例の構成では、表皮材6S自体に孔部を形成する必要がないため、孔部形成に伴う解れ等が生じず、また表皮材6Sの強度が維持される。
[実施例2]
実施例2の基本構造は、実施例1とほぼ同一であるため、共通の構造等については対応する符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例の保持手段は、3Dネット体(立方体状)にて構成の第二保持部材30Bである(図3及び図4を参照)。この第二保持部材30Bは、繊維が三次元状に絡み合った構造体であり、その内部にエア流れが通過可能な流路を有する。そして第二保持部材30Bは、乗員の押圧に応じて弾縮可能であり、その弾力性によって、乗員の押圧に抗して流路を維持可能な構成である。
この第二保持部材30Bの一側を幕部材20の裏面に縫着する。そして第二保持部材30Bの他側を下方ピース14に縫着することで、第二保持部材30Bを隙間部22に介装する。なお本実施例では、複数の第二保持部材30Bが、所定の間隔をあけて隙間部22内に介装されているが、第二保持部材30B(単数)で隙間部22を覆う構成としてもよい。
そして乗員Cが幕部材20に寄り掛ったとしても(乗員Cの押圧が隙間部22にかかったとしても)、第二保持部材30Bが乗員Cの押圧に抗してエア流れの流路を維持する。このため本実施例によれば、第二保持部材30Bによって、乗員Cの押圧による隙間部22の閉塞を防止することにより、隙間部22の適切な開口状態を保持することができる。
そして本実施例の構成は、乗員が常に接するシートバック6下部やシートクッション4の着座部(4a)に好適に適用することができる(図1及び図10を参照)。
(変形例)
上述の第二保持部材30Bは、3Dネット体のほかに、綿や不織布等の布材や、流路を有する樹脂部材にて構成することができる。
綿や不織布などの布材の内部は繊維が交絡しており、エア流れが通過可能な流路が形成されている。そして布材は、乗員の押圧を受けて嵩高となることにより、流路を維持可能な弾性力を有する構成である。
また流路を備える樹脂部材(例えば雄型と雌型とからなる面ファスナ)は、乗員の押圧に抗してその外形形状を維持する硬度を備える。例えば面ファスナでは、雄型と雌型の間に形成された流路を維持可能な硬度を有する。
[実施例3]
実施例3の基本構造は、実施例1又は実施例2とほぼ同一であるため、共通の構造等については対応する符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例の保持手段は、幕部材20自体と、上述の第二保持部材30Bである(図5を参照)。
すなわち幕部材20にギャザーを形成して波状とする(第三保持部30Cとしての凸状部と、凹状部31を形成する)。そして凹状部31を下方ピース14に縫着することにより、第三保持部30Cの内部を中空として、エア流れが通過可能な流路を形成する。この第三保持部30C(凸状部)は、乗員Cの押圧に抗してその外形形状を極力維持することができる(流路を保持可能な強度を備える)。
さらに第三保持部30C(凸状部)内には、第二保持部材30B(半円状の3Dネット体)が介装されている。
そして乗員Cが幕部材20に寄り掛ったとしても、第三保持部30C及び第二保持部材30Bが乗員Cの押圧に抗してエア流れの流路を維持する。このため本実施例によれば、第三保持部30C及び第二保持部材30Bによって、隙間部22の適切な開口状態を保持することができる。
(変形例)
本実施例では、下方ピース14にギャザーを形成して波状とする(第四保持部30Dとしての凸状部と、凹状部32を形成する)こともできる。そして凹状部31を幕部材20に縫着することにより、第四保持部30Dの内部を中空として、エア流れが通過可能な流路を形成する。この第四保持部30D(凸状部)も、乗員Cの押圧に抗してその外形形状を極力維持することができる(流路を保持可能な強度を備える)。
そして本変形例では、幕部材20の外形形状がフラットのままであるため、シートの意匠性に影響を極力与えない構成(見栄えの良いシート構成)である。
[実施例4]
実施例4の基本構造は、実施例1〜実施例3とほぼ同一であるため、共通の構造等については対応する符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7のシートバック6の肩口には、一対の通気孔部9,9が設けてあるとともに、これら通気孔部9の周囲で、側方ピース16が切欠かれている(図8を参照)。
そして本実施例の幕部材20aは、車両用シート2aの表皮ピースとは異なる略長方形状の表皮ピースとして構成されている(表皮材6Sとは別体の幕部材20aを配設する構成である)。幕部材20aの材質は、典型的に表皮材6Sと同一である。
この幕部材20aで通気孔部9を蔽ったのち、幕部材20aの上部を、側方ピース16(上部側)に縫着する。そして幕部材20aの側部及び下部に第二保持部材30B(長方形状の布材)を縫着することにより袋状とする(図8及び図9を参照)。幕部材20aの底部側は、通気性のある第一保持部材30A(2Dネット体)で被覆されて、隙間部22とされる。この隙間部22は、下方ピース14の着座面等に向かって(通気孔部9とは異なる方向に)開口する。
そして本実施例では、幕部材20a(袋状)がエア流れによって持ち上がるなどして、乗員Cの肩などに掛置きすることができる。このとき幕部材20a(隙間部22をさらさない程度に持ち上がった幕部材20a)によって通気孔部9が隠蔽されるため、シートの見栄え悪化が防止又は低減される。
このため本実施例によれば、幕部材20a(袋状)によって、着座側に沿ってエア流れを送風するとともに、乗員Cにも直接的に送風することができる(送風効率の良い構成である)。
また本実施例では、エア流れが消失することで、通気孔部9を隠ぺいするように幕部材20aが垂れ下がり状となる。
このため本実施例では、シートの見栄え悪化を極力阻止しつつ、送風装置8のエア流れを、さらに効率良く乗員Cに送風することができる。
[実施例5]
実施例5では、実施例1〜実施例4と共通の構造等については対応する符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10及び図11を参照して、本実施例の車両用シート2bのシートクッション4は、乗員Cの着座性を考慮して、その中央(着座部4a)が凹状であるとともに、その両側(シート両側部4b,4b)が凸状である。
このシートクッション4の側部4b(凸状)は、乗員Cの乗降時等において乗員Cが接触する部位であることから、乗員Cの押圧を特に受けやすい部位である。
そして本実施例では、シートクッション4が、シート外形をなすパッド部材4Pと、パッド部材4Pを被覆する表皮材4Sを有する。送風装置8は、図示しないシートフレームに固定されており、その送風口が着座側に配置する。表皮材4Sは、複数の表皮ピースを袋状に縫合して構成されており、例えば、着座側を被覆する中央ピース17と、シート側部を被覆する側部ピース18を有する。
このシート両側部4b,4bの着座側には、送風装置8のエア流れを着座側に送風するための通気孔部9が設けてある(図11を参照)。この通気孔部9は、パッド部材4Pを上方傾斜状(傾斜角θ2)に貫通して、シートの着座側に向かって開口する。
通気孔部9の開口は、通気性を有する2Dネット体で覆われている。そして2Dネット体24の一端は、側部ピース18裏面に縫着されており、他端は、中央ピース17裏面に縫着されている。
そして本実施例の幕部材20bは、シート側部4bを構成する側部ピース18である(表皮材4S一部を幕部材20とする構成である)。この幕部材20bの下部側は、中央ピース17に重なるまで(重層状態となるように)延設されている。
この幕部材20b(側部ピース18)で通気孔部9を蔽ったのち、中央ピース17との間に隙間部22を形成する。この隙間部22は、中央ピース17の着座面に向かって(通気孔部9とは異なる方向に)開口する。そしてこの隙間部22に、第二保持部材30Bを介装する(図11を参照)。
そして本実施例では、シート両側部4bに乗員Cがよりかかったとしても、この第二保持部材30Bが乗員Cの押圧に抗して外形形状を保持することで、隙間部22の開口状態が好適に保持される。
このため本実施例によれば、乗員Cの押圧を受けやすいシート側部4bであっても、隙間部22の適切な開口状態を保持して、側部ピース18の着座面(着座側)に沿ったエア流れを維持することができる。
本実施形態に係る車両用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施例では、シートバック6とシートクッション4を一例として、送風のための構造を説明した。本実施例の構成は、ヘッドレスト等の各種車両構成に適用することができる。
(2)また本実施例では、幕部材20に、樹脂板やワイヤ部材(補強部材)を配設することができる。この補強部材によって、幕部材の外形を保持することにより、エア流れによる幕部材の振動を規制して、異音の発生を防止又は低減することができる。
(3)また本実施例では、単数の通気孔部9を幕部材20で蔽う構成としたが、複数の通気孔部9を幕部材20で蔽う構成としてもよい。幕部材の形成(配設)数は単数であってもよく、複数であってもよい。
(4)また実施例1〜3では、下方ピース14に向かって開口する隙間部22の例を説明したが、隙間部の開口方向を限定する趣旨ではない。隙間部は、側方ピースに向かって開口することができる。また下方ピースで幕部材を形成するとともに、隙間部を、上方ピースに向かって開口させることもできる。
(5)また実施例1では、伸縮性を備える第一保持部材30Aの一例として、2Dネット体を用いた。第一保持部材30Aは、伸縮性を備えるゴム部材や、隙間部の開閉に応じて緊張又は弛緩可能な布材や紐材を用いることができる。布材は、通気性の高い布地(通気量140cc/sec・cm2を超える通気量の布材)であることが好ましい。
(6)また実施例2では、専らエア流れの流路を有する保持手段を説明した。これとは異なり、エア流れの流路を有さない保持手段を用いることもできる。この場合には、複数の保持手段を、所定の間隔(エア流れの通過可能な隙間)をあけて、隙間部内に介装する構成とする(図4を参照)。
(7)また実施例3では、幕部材と下方ピースの片方にギャザーを形成する例を説明したが、幕部材と下方ピースの双方にギャザーを形成してもよい。また本実施例は、第三保持部30C又は第四保持部30Dのみの構成(第二保持部材30Bを省略する構成)であってもよい。
(8)また実施例4では、シートバック6の肩口に幕部材20aを設ける例を例示した。本実施例の構成は、車両用シートの各部位に適用可能な技術である。例えば、シートクッション4の側部4bに幕部材20aを設けて、乗員の腿部などに送風する構成とすることもできる。
(9)また実施例5では、中央ピースに向かって開口する隙間部の例を説明した。これとは異なり、中央ピースで幕部材を形成するとともに、隙間部を、側部ピースに向かって開口させることもできる。
車両用シートの斜視図である。 (a)は、送風前の図1のII−II線縦断面図であり、(b)は、送風時の図1のII−II線縦断面図である。 実施例2に係る車両用シート一部の縦断面図である。 図3のIV−IV線横断面図である。 実施例3に係る車両用シート一部の横断面図である。 実施例3の別例に係る車両用シート一部の横断面図である。 実施例4に係る車両用シートの斜視図である。 図7のVIII−VIII線縦断面図である。 図8のIX−IX線縦断面図である。 実施例5に係る車両用シートの斜視図である。 図10のXI−XI線縦断面図である。
符号の説明
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
7 ヘッドレスト
8 送風装置
20 幕部材
22 隙間部
30A 第一保持部材
30B 第二保持部材
30C 第三保持部
30D 第四保持部
C 乗員

Claims (4)

  1. シート外形をなすパッド部材と、前記パッド部材を被覆する表皮材と、前記パッド部材内側に配設の送風装置を有して、前記パッド部材を貫通する通気孔部によって、前記送風装置のエア流れを着座側に送風する車両用シートにおいて、
    前記車両用シートに、前記通気孔部を蔽う幕部材を設けて、前記送風装置のエア流れによって、前記通気孔部と前記幕部材の間に隙間部を形成する構成とし、
    前記通気孔部を通過のエア流れを、前記幕部材によって前記隙間部に案内したのち、前記隙間部によって、前記表皮材の着座面に沿わせて送風する構成とした車両用シート。
  2. 前記車両用シートが、前記送風装置のエア流れ発生時に、前記隙間部の開口状態を保持可能な保持手段を有する請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記隙間部に介装された前記保持手段が、前記通気孔部を通過するエア流れによって、前記隙間部の拡開を規制する緊張状態となるとともに、前記エア流れの消失によって弛緩状態となる構成である請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記保持手段が、前記エア流れが通過可能な流路を備えるとともに、前記着座側に着座した乗員の押圧に抗して、前記流路を維持可能な構成とされている請求項1又は2に記載の車両用シート。
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