JP2010137253A - 圧延材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】反り発生時の対応を迅速に行って圧延機の破損を防止できる圧延材の製造方法を提供する。
【解決手段】あらかじめ設定されたパススケジュールに従って、圧延ロール2間に素材Aを複数回往復走行させながら圧延ロール2間のギャップを徐々に減少させて圧延する圧延材の製造方法であって、前記圧延ロール2間のロールギャップが150mm以下であるパスにおいて、前記素材Aを100m/分以下の速度で前記圧延ロール2間に導入し、その後、前記素材Aの移動を加速する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、あらかじめ設定されたパススケジュールに従って、圧延ロール間に素材を複数回通過させながら圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延する圧延材の製造方法に関する。
厚さ300〜650mm程度のアルミニウム等の鋳塊(スラブ)から板状の圧延材を製造する場合、まず粗圧延として、可逆式圧延機を用いて再結晶温度以上の例えば400〜550℃の温度で厚さ数十mmとなるまで熱間圧延し、さらに仕上げ圧延機で20mm以下まで圧延し、円筒状に巻き取ってコイルとしている。
その可逆式圧延機による熱間圧延は、圧延ロールを介してその前後間で素材を往復走行させるように両圧延ロール間に複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させることにより、その厚さを薄くしていく方法である。この複数回にわたる個々の圧延工程は、あらかじめ設定したパススケジュールに従って自動的に制御される。このパススケジュールは、圧延パス毎に圧延ロールの回転方向、ロールギャップやロール速度、圧延荷重等の圧延条件を設定したもので、制御システム内に例えばテーブルデータとして格納されている。
このような可逆式圧延機においては、圧延材の圧延方向両端部に反りが生じると、品質の劣化に加え、反り部分が圧延ロールや各種センサ等に衝突して圧延機を破損させる原因となるおそれがある。特許文献1には、軽圧下圧延(圧下率の小さい圧延)を行うことにより圧延材の反りを抑制できるので、最終パスにおいて軽圧下圧延を行うと記載されている。
特開平8−267113号公報
しかしながら、圧延材に反りが生じないように制御しても、反りを完全には防止できず、圧延機の破損に至ることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、反り発生時の対応を迅速に行って圧延機の破損を防止できる圧延材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る圧延材の製造方法は、あらかじめ設定されたパススケジュールに従って、圧延ロール間に素材を複数回往復走行させながら圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延する圧延材の製造方法であって、前記圧延ロール間のロールギャップが150mm以下であるパスにおいて、前記素材を100m/分以下の速度で前記圧延ロール間に導入し、その後、前記素材の移動を加速する。
この圧延材の製造方法によれば、ロールギャップが150mm以下に小さくなって圧延材に反りが生じやすくなっても、素材を圧延ロール間に噛み込ませる際の速度を低くすることにより、反りが大きくなるのを防止することができる。さらに、第2段階において、すなわち圧延ロール間を素材が進んだところで、圧延材に反りが生じていないようであれば素材の移動速度を上昇させて圧延を進めることができ、一方この時点で反りが生じている場合には素材の移動を停止することができる。このとき、素材の移動速度が比較的小さく、その移動に伴う慣性力も小さいので、移動する素材を容易に停止することができる。
また、前記製造方法において、前記加速は、前記素材が3m以上圧延された後に開始することが好ましい。この場合、素材の端部から3m以上圧延された時点でこのパスにおける反りの発生の有無を確認した後に、圧延処理を続行するか、圧延をいったん停止するかをオペレータが判断できる。したがって、反りが生じていれば確実に素材の移動を停止し、反りの矯正等の処置を施すことができる一方で、反りが生じていない場合には圧延処理を続行できるので、処理を滞らせることがない。
本発明に係る圧延材の製造方法によれば、圧延材に反りが生じたときには速やかに素材の移動を停止できるので、圧延機の破損を効果的に防止しながら、効率のよい圧延材の生産が可能となる。
以下、本発明に係る圧延材の製造方法の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の製造方法を実施するために用いられる圧延材の製造装置を示すものであり、符号1が圧延機を示している。この圧延機1は、上下に一対の圧延ロール2を備えるとともに、これら圧延ロール2が回転駆動モーター3によりそれぞれ正逆両方向に駆動されるようになっており、また、両圧延ロール2の背部には大径のバックアップロール4がそれぞれ接触した、いわゆる4段圧延機を構成している。また、この圧延機1の前後には、素材Aを搬送するテーブルローラー5がそれぞれ設けられている。
そして、その上側のバックアップロール4に、これを押圧する圧下用スクリュー6、及びこの圧下用スクリュー6を移動させて圧延ロール2間のギャップを設定する位置制御モーター7等からなる圧下手段8が設けられている。また圧延ロール2から素材Aへの圧延荷重を検出するロードセル等の圧延荷重検出手段9が設けられている。
また、両圧延ロール2の近傍には、クーラント(圧延油)を供給するクーラント吐出手段10が設けられている。クーラントを供給することにより、素材Aの温度を低下させるとともに、圧延ロール2と素材Aとの摩擦を小さくすることができる。
また、圧延ロール2の回転駆動モーター3にはロール回転検出器11が備えられるとともに、圧下用スクリュー6の位置制御モーター7にはロールギャップ位置検出器12、テーブルローラー5のローラー駆動モーター13にはローラー回転検出器14がそれぞれ備えられている。
また、図1において符号15はセットアップ用計算機を示しており、このセットアップ用計算機15は、各パス毎の圧延ロール2の間隔や圧延ロール2の回転方向及び回転速度、圧延荷重、テーブルローラー5の搬送速度等の目標値をあらかじめ設定したパススケジュールにしたがって実行管理するコントローラー16に接続されている。このコントローラー16の目標値に基づき、位置制御モーター7、圧延ロール2の回転駆動モーター3、圧下用スクリュー6、テーブルローラー5のローラー駆動モーター13等を、圧延速度及びロールギャップ値等の出力値をフィードバックしながら制御する。
なお、図1中、符号17はストリッパーガイドを示しており、圧延ロール2の前後に設けられる。
次に、このように構成した製造装置によりアルミニウムの鋳塊から圧延材を製造する方法について説明する。
アルミニウムの鋳塊は、例えば300〜650mmの厚さを有しており、これを加熱炉(図示略)を経由して、再結晶温度以上の例えば400〜550℃の温度で圧延機1に送り込む。そして、この圧延機1では、設定されたパススケジュールにしたがって、クーラントを素材Aに供給するとともに、圧延ロール2間のギャップを徐々に減少させながら両圧延ロール2間に鋳塊を複数回通過させて圧延する。最初の段階では、1パス毎に約5〜60mm程度厚さを減少させるように圧延ロール2間のギャップ(ロールギャップ)を制御することが行われる。
ここで、圧延機1における素材Aの移動速度について、図2から図5を参照しながら説明する。なお、図2から図5においては、圧延機1の各部の図示を省略している。
初期のパスにおいては、素材Aを、停止状態から加速して比較的高速の導入速度でその前端aを圧延ロール2間に導入し、定速度で圧延ロール2間を移動させた後、その後端が圧延ロール2間から抜け出したら減速して停止させる。そして、次のパスでは、素材Aを逆方向に移動させる。
そして、ロールギャップが150mm以下となったパスでは、それまでのパスと同様に図2に示すように素材Aを移動させ、図3に示すように100m/分以下の導入速度で圧延ロール2間に導入する(第1段階)。この導入速度は、ロールギャップが150mmよりも大きいパスにおける導入速度よりも小さく設定されている。
さらに、図4に示すように、圧延ロール2間に導入された素材Aを前記導入速度で移動させて圧延を進め、圧延ロール2間を素材AがL=3m以上進んだ時点で、第2段階を開始する。第2段階では、圧延ロール2間から抜け出した素材Aの前端aに反りが生じていなければ、素材Aの移動速度を加速し、さらに圧延を進める。そして、図5に示すように圧延ロール2間から素材Aの後端bが抜けだしたら、素材Aの移動を減速して停止する。一方、図4の二点鎖線で示すように素材Aの前端aに反りが生じている場合には、この時点で素材Aの移動を停止する。この場合、素材Aの導入速度が初期パスにおける導入速度よりも低く、100m/分以下であるので、慣性力も小さく、容易に素材Aを停止させることができる。反りの有無は、オペレータの目視や、センサによって判断される。
以上説明したように、本発明によれば、素材Aが薄く、反りが生じやすいパスにおいては、素材Aの移動速度を遅くし、反りの発生の有無を確認してから圧延処理を続行するか停止するかを決定できる。したがって、反りが生じていなければ、円滑に圧延処理を続行できる。また、素材Aの移動速度が遅いので、素材Aに反りが生じにくくなるとともに、反りが生じた場合には迅速に素材Aの移動を停止できる。したがって、円滑に圧延処理を行うことができるとともに、圧延機1の破損を確実に防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る圧延材の製造装置の一実施形態を示す全体構成図である。 本発明の圧延材の製造方法に係る圧延工程を示す概念図である。 本発明の圧延材の製造方法に係る圧延工程を示す概念図である。 本発明の圧延材の製造方法に係る圧延工程を示す概念図である。 本発明の圧延材の製造方法に係る圧延工程を示す概念図である。
符号の説明
1 圧延機
2 圧延ロール
3 回転駆動モーター
4 バックアップロール
5 テーブルローラー
6 圧下用スクリュー
7 位置制御モーター
8 圧下手段
9 圧延荷重検出手段
10 クーラント吐出手段
11 ロール回転検出器
12 ロールギャップ位置検出器
13 ローラー駆動モーター
14 ローラー回転検出器
15 セットアップ用計算機
16 コントローラー
17 ストリッパーガイド
A 素材
a (素材の)前端
b (素材の)後端

Claims (2)

  1. あらかじめ設定されたパススケジュールに従って、圧延ロール間に素材を複数回往復走行させながら圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延する圧延材の製造方法であって、
    前記圧延ロール間のロールギャップが150mm以下であるパスにおいて、前記素材を100m/分以下の速度で前記圧延ロール間に導入し、その後、前記素材の移動を加速する
    ことを特徴とする圧延材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の圧延材の製造方法において、前記加速は、前記素材が3m以上圧延された後に開始することを特徴とする圧延材の製造方法。
JP2008315894A 2008-12-11 2008-12-11 圧延材の製造方法 Withdrawn JP2010137253A (ja)

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