JP2010136650A - 害虫防除方法及び作物育成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、新しい害虫防除方法を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は、発光装置1を用いて夜行性害虫類を実質的に誘引・定着させることがない人工光を一定量以上圃場3に照射させて、害虫類に対しての天敵類を圃場3内に誘引・定着させ、前記天敵類に対する実質的な防除効果を与えない他の防除手段を併用することにより、圃場3内における前記天敵類の生息密度を高めて前記害虫の生息密度を抑制する工程を有することを特徴とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、害虫防除方法及び作物育成方法等に関するものである。
従来から、作物に発生し被害をもたらす害虫類の防除方法としては、化学農薬が広く使われてきた。一方、害虫類の天敵類を利用する害虫の防除方法も知られている。例えば、特許文献1には、害虫類の天敵類を栽培中の作物の中に放し作物に対する害虫類による被害を防ぐ方法が開示されている。
特開2003−79271号公報
しかし、上記の天敵類は高価であり、圃場で放しても圃場外に移動してしまうおそれがある。また、土着天敵類は、通常発生数が不規則なため、害虫防除に必要な絶対数を確保することが困難であり、害虫防除方法としての効果は少なかった。
そこで本発明は、害虫類に対しての天敵類を圃場内に誘引・定着させ、圃場内における前記天敵類の生息密度を高めて、前記害虫類の生息密度を抑制することにより、害虫防除することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、発光装置を用いて夜行性害虫類を実質的に誘引・定着させることがない人工光を一定量以上圃場に照射させて、害虫類に対しての天敵類を圃場内に誘引・定着させ、前記天敵類に対する実質的な防除効果を与えない他の防除手段を併用することにより、圃場内における前記天敵類の生息密度を高めて前記害虫類の生息密度を抑制する工程を有することを特徴とした。
請求項2の発明では、前記発光装置が、520〜650nmのうちのすべての波長領域又はその一部である人工光を照射可能である発光装置であり、且つ、圃場に照射される人工光は、520〜650nmのうちのすべての波長領域又はその一部である人工光であることを特徴とした。
請求項3の発明では、前記発光装置から人工光が照射される期間が、日没の30分前から日出の1時間後までの期間のうちのすべての期間又はいずれか一定の期間を含む期間であることを特徴とした。
請求項4の発明では、前記他の防除手段が、化学的防除手段であることを特徴とした。
また前記化学的防除手段は、圃場内に存在する作物に対するピリダリルの施用であることが望ましい(請求項5)。
請求項6の発明では、前記発光装置から圃場に照射される人工光の照度が、最低1ルクス以上の照度であることを特徴とした。
請求項7の作物育成方法は、請求項1〜6のいずれかの請求項記載の害虫防除方法が施されている圃場内で作物を育成する工程を有することを特徴とする。
本発明により、新しい害虫防除方法の提供が可能となった。
以下、本発明の一実施形態に係る害虫防除方法について図面を参照しながら説明する。本発明は、発光装置1を用いて夜間に一定量以上の人工光を圃場3に照射させて前記圃場3に生息する害虫類に対する天敵類を圃場3内に誘引・定着させ、前記天敵類に対する実質的な防除効果を与えない他の防除手段を併用することにより、圃場3内における天敵類の生息密度を高めて前記害虫類の生息密度を抑制する工程を有することを特徴とする害虫防除方法、並びに、前記害虫防除方法が施されている圃場内で作物を育成する工程を有することを特徴とする作物育成方法である。
図1または図2に示すように、本発明においては、圃場3内または圃場3周辺に発光装置1が配置される。発光装置1は、520〜650nmのうちのすべての波長領域又はその一部である人工光を照射可能である光源を備え、圃場3の夜間照明を行うものである。当該光源としては蛍光灯2が推奨される。発光装置1には、2本の蛍光灯2,2が平行に並ぶように装着される。そして発光装置1は、蛍光灯2の長尺方向が略鉛直となるように、圃場3の所定位置に設置される。また、発光装置1は、タイマーを備えており、所定の時間に蛍光灯2を発光および点灯させることができる。
本発明により防除される対象となる害虫類としては、例えば、ハダニ類(ナミハダニ、カンザワハダニなど)、サビダニ類(ミカンサビダニ、トマトサビダニなど)等のダニ目害虫、コナジラミ類(オンシツコナジラミ、タバココナジラミなど)、アブラムシ類(ワタアブラムシ、モモアカアブラムシなど)等の半翅目害虫、アザミウマ類(ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマなど)等の総翅目害虫、ハモグリバエ類(マメハモグリバエ、トマトハモグリバエなど)等の双翅目害虫、シンクイムシ類、ヨトウ類、コナガ、ウワバ類等の鱗翅目害虫、カミキリムシ類(ゴマダラカミキリ、キクスイカミキリなど)等の鞘翅目害虫等が挙げられる。
これらの害虫から保護すべき作物としては、例えば露地で栽培される、ホウレンソウ、キャベツ、ハクサイ、レタス、セルリー、パセリ等の葉菜類、ダイコン、カブ、ニンジン等の根菜類、ナス、キュウリ、スイカ等の果菜類などが挙げられる。
本発明において圃場3に誘引・定着させる前記害虫類に対しての天敵類としては、例えばハチ類(コマユバチ、アブラバチなど)、クモ類(コモリグモなど)、ゴミムシ類(アトボシアオゴミムシなど)などが挙げられ、上記対象となる害虫類に対し寄生性および捕食性であるものをいう。
なお、上記作物および害虫類は、単なる例示であり、本発明は上記作物の保護および害虫の防除のみに限定されるわけではない。
本発明では、上記発光装置1によって圃場3内に天敵類を誘引・定着させるとともに、前記天敵類に対する実質的な防除効果を与えない他の防除手段が併用される。ここで「実質的な防除効果を与えない」とは、本発明の効果を消失させることがないものであればよく、必ずしも厳密な程度を意味しない。
他の防除手段が併用されることにより、圃場3における天敵類の生息密度を低下させずに害虫類の生息密度だけを低下させることができ、圃場3で育成される作物の前記害虫類による被害を大幅に低減させることができる。
他の防除手段としては、化学的防除手段などが挙げられる。例えば天敵類に影響が少ない化学農薬やBT剤等が利用できる。
天敵類に影響が少ない化学農薬の具体例としては、例えばピリダリル(プレオフロアブル)、ピメトロジン(チェス水和剤)、ルフェヌロン(マッチ乳剤)、インドキサカルブMP(トルネードフロアブル)、フルベンジアミド(フェニックス顕粒水和剤)などを挙げることができる。
なお本発明では、夜行性害虫類を実質的に誘引・定着させることがない人工光が用いられるが、当該人工光の作物への照射(特に夜間での照射)は、前記作物の生育促進という副次的効果を与えるため、作物の品質をも向上させることが可能となる。
以上の形態によって発揮される効果を明らかにするため、実施例を以下に記載する。
(実施例1)
図2に示すように、試験が行われる試験区は、平行に並んだ6つの畝から構成され、さらに試験区を構成する畝は、長尺方向の真ん中で2区画に区分される。なお、以下の説明では図2を基準として、試験区を構成する畝を左から順に第1畝、第2畝、・・・・、第6畝と呼ぶ。
本実施例では、試験区として、発光装置1によって夜間照明が行われる照明域と、夜間照明が行われない無照明域との2種類の試験区が用意された。なお、発光装置1の照明による影響が出ないように、照明域と無照明域との間には、約50mの間隔があけられた。
図2に示すように、照明域では、第3畝と第4畝との境界域の長尺方向の両端部分にそれぞれ1台ずつ発光装置1が設置された。発光装置1から圃場に照射される光の照度は、1ルクス以上とされた。また、発光装置1の蛍光灯はタイマーによって、日没の1時間前に点灯され、日出の30分後に消灯されるようにした。
また上記試験区は、天敵保護区11(このうち照明域が本発明区)および無処理区12(対照区)に大別される。天敵保護区11(このうち照明域が本発明区)には、天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬が組み合わされて散布される。無処理区12(対照区)には、化学農薬が散布されない。
各試験区において散布された化学農薬については表1に示す通りである。
Figure 2010136650
本実施例では、図2に示すように、第1畝〜第4畝のそれぞれの区画に、天敵保護区11(このうち照明域が本発明区)が配置される。このように各試験区を配置したのは、各試験区に対する照明の影響を均一にするためである。
各試験区を構成する畝の大きさは、長手方向の長さである畝長を略22mとし、短手方向の長さである畝幅を略1.4mとした。定植する株間の距離は、略0.4mとし、2条千鳥植えとした。植栽密度は、3571本/10aである。また肥料としては、被覆粒状肥料を選択した。
本実施例において試験対象とした作物としては、キャベツを用いた。そして定植時の生育は、草丈が20〜21cmであり、葉数が5.6〜6.5葉期であった。
試験期間は、2006年9月21日から同年12月16日までであり、9月21日に定植および発光装置1の設置をした。
調査対象とした害虫は、モンシロチョウの幼虫であり、対象作物に寄生するモンシロチョウの幼虫の個体数の推移を調査した。調査方法は、各試験区あたり任意に抽出された6株に寄生している調査対象害虫の個体数を数えたうえ、100株あたりの換算個体数(以下、寄生数と記すこともある。)を算出した。その結果を表2に示す。
Figure 2010136650
表2に示すように、対象作物に寄生しているモンシロチョウの幼虫の個体数は、発光装置1によって圃場3を照射し、天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬を併用したときが、無処理区12と比べてモンシロチョウの幼虫の個体数は低い水準を維持した。また、発光装置1を設置して圃場3を照射した場合の方が、発光装置1を設置しなかった場合に比べて対象作物に寄生しているモンシロチョウの幼虫の個体数は低い水準を維持した。
これにより、発光装置1と天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬とを併用することにより、圃場3において害虫の生息密度を一層低下させることができることが示された。
また天敵類の生息密度を調査した結果、天敵類である寄生バチの捕獲個体数は、発光装置1を設置して圃場3を照射した場合の方が、発光装置1を設置しなかった場合に比べて多かった。因みに、当該生息密度は、9月21日〜12月19日までの期間中に黄色粘着シート(6cm×10cm)に捕獲された天敵類である寄生バチの合計数として調査された。
(実施例2)
図3に示すように、試験が行われる試験区は、平行に並んだ4つの畝から構成される。なお、以下の説明では図3を基準として、試験区を構成する畝を左から順に第1畝、第2畝、第3畝、第4畝と呼ぶ。
本実施例では、試験区として、発光装置1によって夜間照明が行われる照明域と、夜間照明が行われない無照明域との2種類の試験区が用意された。なお、発光装置1の照明による影響が出ないように、照明域と無照明域との間には、約50mの間隔があけられた。
図3に示すように、照明域では、第2畝と第3畝との境界域の長尺方向の両端部分にそれぞれ1台ずつ発光装置1が設置された。発光装置1から圃場に照射される光の照度は、1ルクス以上とされた。また、発光装置1の蛍光灯はタイマーによって、日没の1時間前に点灯され、日出の30分後に消灯されるようにした。
また上記試験区は、天敵保護区21(このうち照明域が本発明区)および無処理区22(対照区)に大別される。天敵保護区21(このうち照明域が本発明区)には、天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬が組み合わされて散布される。無処理区22(対照区)には、化学農薬が散布されない。
各試験区において散布された化学農薬については表3に示す通りである。
Figure 2010136650
各試験区を構成する畝の大きさは、長手方向の長さである畝長を略25mとし、短手方向の長さである畝幅を略1.4mとした。定植する株間の距離は、略0.4mとし、2条千鳥植えとした。植栽密度は、3571本/10aである。また肥料としては、被覆粒状肥料を選択した。
本実施例において試験対象とした作物としては、キャベツを用いた。そして定植時の生育は、草丈が13〜20cmであり、葉数が3.8〜4.3葉期であった。
試験期間は、2005年9月1日から同年11月22日までであり、9月1日に定植および発光装置1の設置をした。
調査対象とした害虫は、ハスモンヨトウの幼虫であり、対象作物に寄生するハスモンヨトウの幼虫の個体数の推移を調査した。調査方法は、各試験区あたり任意に抽出された6株に寄生している調査対象害虫の個体数を数えたうえ、100株あたりの換算個体数(以下、寄生数と記すこともある。)を算出した。その結果を表4に示す。
Figure 2010136650
表4に示すように、対象作物に寄生しているハスモンヨトウの幼虫の個体数は、発光装置1によって圃場3を照射し、天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬を併用したときが、無処理区32と比べてハスモンヨトウの幼虫の個体数は低い水準を維持した。また、発光装置1を設置して圃場3を照射した場合の方が、発光装置1を設置しなかった場合に比べて対象作物に寄生しているハスモンヨトウの幼虫の個体数は低い水準を維持した。
これにより、発光装置1と天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬とを併用することにより、圃場3において害虫の生息密度を一層低下させることができることが示された。
(実施例3)
図4に示すように、試験が行われる試験区は、平行に並んだ7つの畝から構成され、さらに試験区を構成する畝は、長尺方向の真ん中で2区画に区分される。なお、以下の説明では図4を基準として、試験区を構成する畝を左から順に第1畝、第2畝、・・・・、第7畝と呼ぶ。
本実施例では、試験区として、発光装置1によって夜間照明が行われる照明域と、夜間照明が行われない無照明域との2種類の試験区が用意された。なお、発光装置1の照明による影響が出ないように、照明域と無照明域との間には、約50mの間隔があけられた。
図4に示すように、照明域では、第4畝の長尺方向の両端部分にそれぞれ1台ずつ発光装置1が設置された。発光装置1から圃場3に照射される光の照度は、1ルクス以上とされた。また、発光装置1の蛍光灯はタイマーによって、日没の1時間前に点灯され、日出の30分後に消灯されるようにした。
また上記試験区は、圃場に散布される農薬の種別によって、第一天敵保護区33(このうち照明域が本発明区)、第二天敵保護区34(このうち照明域が本発明区)および無処理区35(対照区)に大別される。
第一天敵保護区33(このうち照明域が本発明区)には、天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬が組み合わされて散布される。第二天敵保護区34(このうち照明域が本発明区)には、第一天敵保護区33(このうち照明域が本発明区)で用いられる化学農薬の一部のみが散布される。無処理区35(対照区)には、化学農薬が散布されない。
各試験区において散布された化学農薬については表5に示す通りである。
Figure 2010136650
本実施例では、図4に示すように、第1畝〜第3畝および第5畝〜第7畝のそれぞれの区画に、第一天敵保護区33(このうち照明域が本発明区)、第二天敵保護区34(このうち照明域が本発明区)が配置される。このように各試験区を配置したのは、各試験区に対する照明の影響を均一にするためである。
各試験区を構成する畝の大きさは、長手方向の長さである畝長を略22mとし、短手方向の長さである畝幅を略1.4mとした。定植する株間の距離は、略0.4mとし、2条千鳥植えとした。植栽密度は、3571本/10aである。また肥料としては、硝酸化成抑制材入り肥料(N−P−K 18−10−14、139kg施用(窒素成分量として25kg))を選択した。
本実施例において試験対象とした作物としては、キャベツを用いた。そして定植時の生育は、草丈が10.5cmであり、葉数が5.3葉期であった。
試験期間は、2006年4月21日から同年6月27日までであり、4月21日に定植および発光装置1の設置をし、6月27日に結球部の品質調査を行った。その結果を表6に示す。
Figure 2010136650
表6に示すように、対象作物の結球品質評価では、発光装置1によって圃場3を照射し、天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬を併用したときが、無処理区35と比べて「秀」という評価が上回っており、良好な結果であった。また、発光装置1を設置して圃場3を照射した場合の方が、発光装置1を設置しなかった場合に比べて「秀」という評価割合が上回っており、良好な結果であった。
これにより、発光装置1と天敵類に対する実質的な防除効果を与えない化学農薬とを併用することにより、圃場3において対象作物の結球品質評価を一層向上させることができることが示された。
圃場における発光装置の設置状態を示す斜視図である。 実施例1での試験区および試験区における発光装置の配置位置を示す配置図である。 実施例2での試験区および試験区における発光装置の配置位置を示す配置図である。 実施例3での試験区および試験区における発光装置の配置位置を示す配置図である。
符号の説明
1 発光装置
2 蛍光灯
3 圃場

Claims (7)

  1. 発光装置を用いて夜行性害虫類を実質的に誘引・定着させることがない人工光を一定量以上圃場に照射させて、害虫類に対しての天敵類を圃場内に誘引・定着させ、前記天敵類に対する実質的な防除効果を与えない他の防除手段を併用することにより、圃場内における前記天敵類の生息密度を高めて前記害虫類の生息密度を抑制する工程を有することを特徴とする害虫防除方法。
  2. 前記発光装置が、520〜650nmのうちのすべての波長領域又はその一部である人工光を照射可能である発光装置であり、且つ、圃場に照射される人工光は、520〜650nmのうちのすべての波長領域又はその一部である人工光であることを特徴とする請求項1記載の害虫防除方法。
  3. 前記発光装置から人工光が照射される期間が、日没の30分前から日出の1時間後までの期間のうちのすべての期間又はいずれか一定の期間を含む期間であることを特徴とする請求項1又は2記載の害虫防除方法。
  4. 前記他の防除手段が、化学的防除手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの請求項記載の害虫防除方法。
  5. 前記化学的防除手段が、圃場内に存在する作物に対するピリダリルの施用であることを特徴とする請求項4記載の害虫防除方法。
  6. 前記発光装置から圃場に照射される人工光の照度が、最低1ルクス以上の照度であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの請求項記載の害虫防除方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかの請求項記載の害虫防除方法が施されている圃場内で作物を育成する工程を有することを特徴とする作物育成方法。
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