JP2006109726A - 生物防除法 - Google Patents

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Abstract

【課題】栽培施設内部及び外部における天敵昆虫の産卵増殖による効率的な害虫生物の防除方法を提供する。
【解決手段】農作物栽培施設または圃場の内部あるいは外側に、栽培前または栽培中に天敵昆虫が産卵し増殖する植物を栽培し、天敵昆虫を増加させ害虫を捕食せしめ、作物被害の発生を未然に防ぐあるいは抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、天敵昆虫を用いて農作物を害虫の被害から保護する防除方法に関するものである。
従来から、農作物に発生し被害をもたらす害虫の防除は化学農薬により行われている。近年、化学農薬を減らす目的から、防虫ネット、有色蛍光灯などを用いて害虫の被害を未然に防ぐ方法が盛んに行われるようになった(特許文献1及び2)。また、生物防除法の1つとして天敵昆虫、天敵微生物を栽培中の作物の中に放し作物の被害を防ぐ方法も行われてきた(特許文献3)。さらに、天敵昆虫の効果を高めるために、天敵が生活する植物、すなわちバンカープラントとして、天敵の餌となる異種の昆虫が増加しやすい植物を育て、このバンカープラントに寄生した該昆虫を餌として天敵が増え、栽培する作物に寄生した害虫を捕食し被害を回避する方法が従来から行われてきた(特許文献4)。この技術として例えば、作物栽培施設内に麦を栽培してムギクビレアブラムシを寄生させ、さらにムギクビレアブラムシの天敵コレマンアブラバチを放して麦の上で増殖させておき、栽培施設内の作物に侵入寄生したワタアブラムシやモモアカアブラムシなどの重要害虫を捕殺せしめ被害を未然に防ぐ方法が一般に用いられている。
特開2003−299434号公報 特開平8−47361号公報 特開2003−79271号公報 特開2003−92962号公報
ところが、多くの天敵昆虫は餌となる害虫、昆虫、花粉などが十分に存在しないと施設内で長期間生存することができない。また、産卵し増殖する場所がないと、持続的な効果の発現をさせることができないため、長期間にわたり持続的な天敵昆虫の利用ができないという問題もあった。
例えばイチゴ栽培では、害虫であるアザミウマ類の著名な天敵であるタイリクヒメハナカメムシがイチゴ株で増殖することができないため、イチゴ栽培施設内に放しても放した成虫による一時的なアザミウマ類の抑制効果を現すのみで持続的な抑制効果がなかった。また、ネギやタマネギなどの特定の作物は、天敵として用いられるタイリクヒメハナカメムシを近寄らせない阻害物質を含有するため、ネギ栽培圃場での利用はできなかった。トマト栽培圃場でも、天敵タイリクヒメハナカメムシを放すとトマトの茎部に産生される忌避物質トマチンによりタイリクヒメハナカメムシの死亡する個体が増え、トマト栽培施設内でアザミウマ類の害虫の増加抑制効果を発現することができなかった。このため天敵タイリクヒメハナカメムシが定着しにくい作物でも有効に利用する方法が求められていた。この問題はタイリクヒメハナカメムシやナミヒメハナカメムシなどの捕食性カメムシ類ばかりでなく、カスミカメムシ、タマバエ類、ヒラタアブ類、クサカゲロウ類、テントウムシ類等多くの天敵でも同様に解決が求められていた問題であった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、イチゴ、ナス、トマト、ネギ、キュウリなどの野菜作物の栽培施設内に天敵昆虫が効率的に産卵し増殖する植物を栽培して、放した天敵昆虫が増殖することにより、施設内の天敵昆虫の生息密度を維持し、持続的に害虫の増加を抑制し、害虫による被害を未然に防ぐことを目的とする。さらに、この天敵昆虫の増殖用の植物を利用し、天敵昆虫の持続的な使用を可能にすることを目的としたものである。
上記目的を達成するための本発明の生物防除法は、作物栽培施設の外部の周辺及び内部の外周の各所に、天敵昆虫が産卵し増殖する植物を所定の株数を栽培して増加させ、施設内に侵入しようとする害虫、侵入して加害する害虫を捕食せしめ、農作物の被害の発生を抑制することを特徴とするものである。
また、本発明の生物防除法は、上記の防除法において、作物栽培施設の外部の周辺に満遍なく、または一部の場所に、防除すべき害虫の天敵が増殖しやすい植物を栽培して天敵昆虫を放し、産卵、孵化させて増殖させ、栽培施設に飛来した害虫が該作物に接近し施設内に侵入する前に天敵に捕食させることにより、害虫の侵入を抑制し、被害を未然に防ぐことを特徴とするものである。
また、本発明の生物防除法は、上記いずれかの防除法において、天敵増殖植物を栽培施設内部の外周、畦、及び畦間等に直接移植して栽培し、または小型の栽培容器(ポット等)に予め播種または移植して栽培し、施設の内部の上記のいずれかの場所に配置するか、あるいは容器の場合は空中に吊し、天敵昆虫を放して前記と同様の方法で増殖させ、栽培施設内に侵入した害虫または栽培施設内で増加した害虫を天敵昆虫に捕食させ、作物の被害を防ぐことを特徴とするものである。
本発明の生物防除法は、上記いずれかの防除法において、天敵昆虫として、捕食性カメムシ類をはじめ、タマバエ類、ヒラタアブ類、クサカゲロウ類、捕食性アザミウマ類及びテントウムシ類から選ばれる昆虫を用いることができる。
また、農作物栽培施設の内部及び外部周辺に栽培する、天敵昆虫を産卵増殖させる植物として、例えば、アザミウマ類の害虫に対する天敵のひとつ、捕食性カメムシ類であるタイリクヒメハナカナムシには、カランコエ、宿根バーベナ、ナス、ピーマン、クローバー、キク等から選ばれる植物が挙げられる。このうち、最も好適な植物として挙げられるのは、栽培面から、カランコエ及び宿根バーベナである。
さらに、本発明の生物防除法は、天敵増殖植物を1株以上栽培施設の内部または外部に配置することで、有効に害虫を防除することができる。単位面積あたり複数株栽培することが好ましく、例えば、農作物がイチゴ、ナス、トマト、ピーマン及びネギ等の場合、天敵増殖植物としてカランコエまたは宿根バーベナを選択すると、作物栽培施設面積10アールにおいて、カランコエはイチゴ7000株あたり1〜30株、ナス2000株あたり1〜50株、トマト2000株あたり1〜50株、ピーマン2000株あたり1〜50株、ネギ2000株あたり1〜50株が、宿根バーベナは、イチゴ7000株あたり1〜40株、ナス2000株あたり1〜50株、トマト2000株あたり1〜50株、ピーマン2000株あたり1〜50株、ネギ2000株あたり1〜50株が栽培されることが好ましい。特に、上記天敵増殖植物は、それぞれ、作物栽培施設面積10アールあたり30株以上栽培することが好ましい。
本発明によれば、次のような効果を発現させることができる。
本発明の生物防除法によれば、栽培施設内部及び外部に放した天敵昆虫を増殖させ、害虫による作物の被害抑制作用を維持することができるという効果を発揮する。
また、本発明の生物防除法によれば、上記発明の効果に加えて、外部から飛来した害虫を栽培圃場の中に侵入する前に天敵昆虫により捕殺し、栽培施設内への侵入する害虫の数を減少させるという効果を発揮する。
また、本発明の生物防除法によれば、上記いずれかの発明の効果に加えて、栽培施設内部に侵入した害虫を素早く捕食するという効果、及び栽培施設内部で害虫の増加速度を遅延させるという効果、栽培施設内部で増加した害虫を素早く捕食し被害を未然に防ぐという効果をも発揮するものである。
さらに、本発明の生物防除法によれば、上記いずれかの発明の効果において、栽培施設の外部と内部、あるいは天敵昆虫の種類によって該天敵の産卵増加植物の内で最も適正なものを選択し栽培することにより、被害抑制効果を著しく向上させるという効果を発揮するものである。
以下、本発明の実施形態につき、図面を併用して詳細に説明する。本発明は、図1に示すように栽培施設11の外部周辺、すなわち栽培施設の壁面の直近から10m程の位置に天敵昆虫が産卵し増殖する植物12を配置し、外部から侵入しようとする害虫、あるいは施設内から外部に飛去しようとする害虫を天敵昆虫が捕殺する仕組みを有する。かかる構成により、該害虫の密度を低下せしめ、作物の被害を未然に抑制するものである。天敵昆虫が産卵し増殖を繰り返す植物は、図1に示すがごとく、栽培施設の直近から約10mの周囲全部に条状に植え付ける方法が好ましいが、植物の繁茂状況によっては種々の方法を採用することができる。このようにして、侵入個体の捕殺効果を高くすることができるが、施設の建築状況及び栽培条件に応じて、害虫の通過する場所を探し、この部分を中心とした一部のみに天敵昆虫の産卵増殖植物を配置しても効果を発揮するものである。さらに、栽培位置は地面を主体とするが、ポットなどに植えてベンチ上に配置することでも効果は変わるものではない。
また、図2に示すがごとく、栽培圃場内部13では施設内部の周囲16、作物の間19、畦間17、畦上14、空中等に産卵増殖植物を配置することにより、施設内で増殖しようとする害虫を効率的に天敵により捕殺せしめることができる。近年栽培が増加しつつあるイチゴやトマトなどの高設ベンチ栽培においても、ベンチ上及びベンチ下などに産卵増殖植物を配置することにより害虫の密度を低下させることができる。本発明の生物防除法は施設栽培のみならず、一般的な野外の圃場でも使用可能である。さらに、生物防除の効果をより高くするために害虫が侵入しにくい防虫網や害虫の侵入を抑制する黄色または青色の粘着シートなどと同時に使用し、被害抑制効果を向上させることも可能である。
以上の形態によって発揮される効果について、試験例を以下に記載する。
(試験例1)
天敵増殖植物の検討
各植物に、タイリクヒメハナカメムシ10頭を10日間放飼した後、すべてのタイリクヒメハナカメムシを排除した。その10日後に各植物体上に生息している当該カメムシの幼虫数を調べた。その結果を表1に示す。表中の適否は、天敵昆虫増殖作物としての利用可能性を、産卵数及び幼虫の生息率から判断したものである。◎は著しく増殖能が高く利用することにより高い効果が期待できるもの、○は増殖能が高く利用可能であるもの、△は増殖するが利用は難しいもの、×は利用できないもの、を示す。
Figure 2006109726
次に、ヒメハナカメムシを用いて同様に行った試験結果を示す。
Figure 2006109726
次に、カスミカメムシを用いて同様に行った試験結果を示す。
Figure 2006109726
これらの試験により、タイリクヒメハナカメムシではカランコエ、宿根バーベナ、キク及び白クローバーが天敵増殖植物として好適性を有することが示された。また、これらはタイリクヒメハナカメムシの産卵増殖植物としても利用が可能である。次に、ヒメハナカメムシではカランコエ、キク、ガーベラ、カスミソウ、インゲン、アルファルファ及び白クローバーが、カスミカメムシではカランコエ、宿根バーベナ、カスミソウ、インゲン及び白クローバーが天敵昆虫産卵増殖植物として利用できることがわかった。これらの結果を通じて、同様にして上記した多くの天敵昆虫ではこのような産卵増殖植物の利用が可能であることが示唆された。尚、ナス及びピーマンは、一般的に作物として栽培されるため、通常、天敵増殖植物としては利用しない。
(試験例2)
イチゴ栽培における効果について
イチゴハウス200m2を用いて9月上旬にイチゴ株を定植し、同時にハウス内部5カ所にカランコエを各々10株ずつ鉢植えで栽培した。天敵タイリクヒメハナカメムシの生息数と害虫アザミウマによるイチゴの被害果率、並びにトラップに誘殺されたアザミウマの数を11月に調べた。なお、対照区として産卵増殖植物を栽培しなかった区、及び無防除区を設置し調査した。
Figure 2006109726
表4に示す通り、タイリクヒメハナカメムシの生息数はカランコエ1枝あたり4〜15頭で、イチゴ株上でのアザミウマの生息は認められなかった。一方、青色粘着トラップによるアザミウマのトラップ数は0〜3頭で、外部からのアザミウマの侵入が認められた。また、イチゴ果実の被害はなかった。
しかし、タイリクヒメハナカメムシを放さなかった対照区では、アザミウマが増加し、イチゴ株10株あたり55頭、トラップには7日間で300頭以上が捕殺された。果実の被害は78%であった。無処理区は、被害率100%に達した。これらの結果から、天敵昆虫産卵増殖植物の導入により高い被害抑制効果が認められたことがわかる。
上記と同様の試験を2月から行った場合、4月下旬にはやや果実に被害が発生した。このため、次にイチゴハウスの外周に宿根バーベナを植え付けるとともに、施設内部にも上述したカランコエの代わりに栽培した。この結果、表5に示す通り、被害は著しく減少した。
Figure 2006109726
(試験例3)
トマト栽培における効果
トマト栽培施設5aを用いて試験を行った。8月下旬にトマト苗を移植し、9月10日に施設内の5カ所に宿根バーベナを25株ずつ植え付けた。同時にタイリクヒメハナカメムシを放した。この結果、表6に示す通りトマト栽培では難しかったタイリクヒメハナカメムシによる、アザミウマによるトマト被害抑制が可能となった。
Figure 2006109726
(試験例4)
ナス栽培における効果
ナス栽培施設5aを用いて試験を行った。9月下旬にナス苗を移植し、10月10日に施設内の周囲4カ所と中央1カ所、計5カ所に宿根バーベナを30株ずつ植え付けた。同時にタイリクヒメハナカメムシを放した。定植50日後の11月18日に、ナス花弁中及び宿根バーベナにタイリクヒメハナカメムシの生息が認められたが、アザミウマの生息は確認できなかった。また、設置した粘着トラップには数頭のアザミウマの誘殺が認められた。この効果は翌年4月まで持続した。アザミウマによるナス被害果は少なく、産卵増殖植物(宿根バーベナ)により高い被害抑制効果と持続性が得られた。また、定植時に化学農薬イミダクロプリド粒剤を処理し、タイリクヒメハナカメムシを放した対照区では、施設内でアザミウマがトラップされ、花房内にも生息していたが被害は少なかった。一方、無処理区ではアザミウマの生息は多く果実の被害も多くなった。翌年4月には100%の被害果率であった。これらの結果を表7に示す。
Figure 2006109726
(試験例5)
ネギ栽培における効果
ネギ栽培施設5aを用いて試験を行った。8月17日にネギ苗を移植した。同日に施設外周の10カ所に50株ずつ、施設内の周囲4カ所と中央1カ所、計5カ所に宿根バーベナを25株ずつ植え付けた。同時にタイリクヒメハナカメムシを放した。定植20日後の9月7日には宿根バーベナにタイリクヒメハナカメムシの幼虫の生息が認められたが、アザミウマの生息はわずか3頭以下であった。また、設置した粘着トラップには数頭のアザミウマの誘殺が認められた。この効果は翌年4月まで持続した。アザミウマによるネギ被害葉は少なく、産卵増殖植物(宿根バーベナ)により高い被害抑制効果と持続性が得られた。また、定植時に化学農薬ジノテフラン粒剤を処理し、タイリクヒメハナカメムシを放した対照区では、施設内でアザミウマがトラップされ、被害も発生した。一方、無処理区ではアザミウマの生息は多く、葉の食害も多くなり、9月で被害は70%を越え、11月下旬の被害葉率は100%であった。これらの結果を表8に示す。
Figure 2006109726
(試験例6)
イチゴ栽培における株数と効果の関係
天敵昆虫産卵増殖植物の株数と被害抑制効果との関係を調べるためイチゴ栽培圃場に植え付ける宿根バーベナの株数を変えて試験した。その結果を表9に示す。
Figure 2006109726
表9に示す通り、イチゴ栽培圃場にて植え付けるバーベナの株数は、1株でもタイリクヒメハナカメムシが増加し、被害抑制効果が認められた。特に、20株以上では顕著な被害抑制効果が認められ、30株以上では安定して効果が認められた。また、ナス、トマト、ピーマンでも同様の試験を行った結果、宿根バーベナとカランコエの定植により、高い増殖効果と被害抑制効果を示した。定植した場所は施設内であればどこでもよく、管理しやすい場所に設置すればよいことが判明した。これはタイリクヒメハナカメムシの移動性が高いことによるものと推定された。
本発明の実施形態における生物防除天敵昆虫産卵増殖作物の配置図。 本発明の実施形態における施設内の天敵昆虫産卵増殖作物区配置例図。
符号の説明
11 作物栽培施設
12 天敵産卵増殖作物
13 作物栽培施設内部上面図
14 畦
16 施設内部周囲
17 畦間
18 畦間に入れた天敵産卵増殖植物
19 株間に入れた天敵産卵増殖植物

Claims (8)

  1. 農作物栽培施設の内部または外側で害虫を防除するために放した該害虫の天敵昆虫を、該天敵が産卵を好む植物を栽培して増殖させ、害虫の増加を抑制するに足る天敵の密度を維持しながら該害虫を捕食せしめ、持続的に農作物を該害虫の被害から保護することを特徴とする生物防除法。
  2. 前記生物防除法において、農作物栽培施設の外側に栽培する該天敵増殖植物は、施設の周囲全体または一部に栽培し、栽培施設に飛来した害虫を天敵により捕食させることにより、栽培施設内への害虫の侵入を防ぎ、被害を未然に防いで農作物を保護することを特徴とする請求項1に記載の生物防除法。
  3. 前記生物防除法において、農作物栽培施設の内部に栽培する該天敵増殖植物は、栽培施設内部の外周、空中、畦上、及び畦間等に栽培するか、または栽培容器に予め栽培し栽培施設の内部の上記のいずれかの場所に配置し、該天敵を増殖させ、栽培施設内に飛来した害虫を天敵により捕食させることにより、栽培施設内の農作物の被害を未然に防ぐことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生物防除法。
  4. 前記生物防除法において、該天敵昆虫がタマバエ類、ヒラタアブ類、クサカゲロウ類、捕食性カメムシ類、テントウムシ類、捕食性アザミウマ類から選ばれ、該天敵増殖植物が1株以上栽培されることを特徴とする、請求項1から3に記載された生物防除法。
  5. 前記生物防除法において、該天敵昆虫が捕食性カメムシ類であり、該天敵増殖植物がカランコエ、宿根バーベナ、ナス、ピーマン、クローバー及びキクから選ばれる請求項1から4に記載された生物防除法。
  6. 前記生物防除法において、保護すべき農作物がイチゴ、ナス、トマト、ピーマン及びネギから選ばれ;該天敵増殖植物がカランコエまたは宿根バーベナであって;作物栽培施設面積10アールにおいて、カランコエはイチゴ7000株あたり1〜30株、ナス、トマト、ピーマン及びネギそれぞれ2000株あたり1〜50株が、宿根バーベナは、イチゴ7000株あたり1〜40株、ナス、トマト、ピーマン及びネギそれぞれ2000株あたり1〜50株が栽培されることを特徴とする、請求項1から5に記載された生物防除法。
  7. 前記生物防除法において、該天敵増殖植物が30株以上栽培されることを特徴とする請求項6に記載の生物防除法。
  8. 前記生物防除法において、該害虫がアザミウマ類であり、該天敵昆虫がタイリクヒメハナカメムシである、請求項1から7に記載された生物防除法。
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