JP2010135434A - ステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 - Google Patents
ステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010135434A JP2010135434A JP2008307928A JP2008307928A JP2010135434A JP 2010135434 A JP2010135434 A JP 2010135434A JP 2008307928 A JP2008307928 A JP 2008307928A JP 2008307928 A JP2008307928 A JP 2008307928A JP 2010135434 A JP2010135434 A JP 2010135434A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stage
- axis
- main body
- longitudinal direction
- reinforcing portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させるようにしたステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置を提供する。
【解決手段】Y軸ステージ4は、長尺状で長手方向に延在する断面コ字状のステージ本体20と、ステージ本体20のX軸ステージ(テーブル)7側の第1の面(上面)20aで長手方向に延在すると共に、X軸ステージ7を一方向(X軸方向)に案内するための一対のガイドレール15Aとを備えている。さらに、長手方向に延在するステージ本体20には、一対のガイド部15Aの間においてステージ本体20の第1の面20a側で長手方向に延在する第1の補強部21と、第1の面20aに対して平行に延在する第2の面(下面)20bで長手方向に延在する第2の補強部22とが固定されている。そして、第1の補強部21と第2の補強部22とでステージ本体20を挟み込むようにしている。
【選択図】図2
【解決手段】Y軸ステージ4は、長尺状で長手方向に延在する断面コ字状のステージ本体20と、ステージ本体20のX軸ステージ(テーブル)7側の第1の面(上面)20aで長手方向に延在すると共に、X軸ステージ7を一方向(X軸方向)に案内するための一対のガイドレール15Aとを備えている。さらに、長手方向に延在するステージ本体20には、一対のガイド部15Aの間においてステージ本体20の第1の面20a側で長手方向に延在する第1の補強部21と、第1の面20aに対して平行に延在する第2の面(下面)20bで長手方向に延在する第2の補強部22とが固定されている。そして、第1の補強部21と第2の補強部22とでステージ本体20を挟み込むようにしている。
【選択図】図2
Description
本発明は、ステージ装置上でテーブルを一方向に案内するためのステージ本体を備えたステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特許第3988225号公報がある。この公報に記載されたXY軸ステージ装置において、ベース上にはX軸ガイドレールが敷設され、このX軸ガイドレール上には、X軸テーブル(本実施形態ではY軸ステージ)が配置されている。そして、このX軸テーブルは、X軸リニアモータでX軸方向に移動自在である。さらに、X軸テーブル上には、Y軸ガイドレールが敷設され、このY軸ガイドレール上には、Y軸テーブルが配置されている。そして、このY軸テーブル(本実施形態ではX軸ステージ)は、Y軸リニアモータでY軸方向に移動自在である。このような構成のステージ装置は、通称、スタックステージと呼ばれ、上下のテーブルをX方向及びY方向に任意に移動させることができ、半導体製造装置などで利用されている。
しかしながら、Y軸ガイドレールが敷設されたX軸テーブル(ステージ)が、外部からの熱によって反ったり伸びたりすると、Y軸ガイドレールもそれに追従した変形を引き起こし、これに伴って、Y軸テーブルを直線的に精密に移動させることができないといった問題点があった。近年、このX軸テーブル(ステージ)は、軽量化の為にアルミなどの軽金属で形成される場合があり、このような場合に、Y軸テーブルを精密に直線移動させるには熱の影響を考慮することが必要になっている。高温下でステージ装置を利用する場合には、特に熱対策が問題になる。
本発明は、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させるようにしたステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、ステージ装置上でテーブルを一方向に案内するステージ本体を備えたステージにおいて、ステージ本体を、第1の補強部と第2の補強部とで挟み込むようにしたことを特徴とする。
このステージにおいては、第1及び第2の補強部でステージ本体を挟み込むように配置させることで、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させることができる。このようなステージをステージ装置に採用することで、ステージを直線的に精密に移動させることができる。特に、ステージ本体が、軽量化の為にアルミなどの軽金属で形成されている場合、熱による変形がステージの精密な直線移動に影響を与えるので、本発明では、ステージの熱変形対策としては最適である。また、ステージ本体にリニアスケールが固定されている場合、熱によりステージ本体に伸びや反りが発生すると、リニアスケールの目盛り間隔が広がって、テーブルの送り精度が不正確になるばかりか、テーブル側に設けられたスケールヘッドとリニアスケールとの間隔が変化して、スケールヘッドでリニアスケールの目盛りを読むことができない事態が発生することがあるが、本発明では、このような事態が極めて発生し難くなる。
熱変形に対しては単に別部材でステージを補強するだけでは変形に対応しきれない。例えば、第1の補強部のみをステージ本体の面に設けたとすると、補強された面の変形は抑制されるが、補強がされていない面と補強がされている面との熱膨脹が相違するため、特に対向する面が伸びてしまうと、逆に変形しやすくなってしまう。そこで、ステージ本体を、対向する第1の補強部と第2の補強部とで挟み込むと、対向する面の熱膨脹率を同じに保ちつつステージ本体を強化することができる。
熱変形に対しては単に別部材でステージを補強するだけでは変形に対応しきれない。例えば、第1の補強部のみをステージ本体の面に設けたとすると、補強された面の変形は抑制されるが、補強がされていない面と補強がされている面との熱膨脹が相違するため、特に対向する面が伸びてしまうと、逆に変形しやすくなってしまう。そこで、ステージ本体を、対向する第1の補強部と第2の補強部とで挟み込むと、対向する面の熱膨脹率を同じに保ちつつステージ本体を強化することができる。
また、第1の補強部は、ステージ本体のテーブル側の第1の面で長手方向に延在し、第2の補強部は、ステージ本体の第1の面に対して平行に延在する第2の面で長手方向に延在すると好適である。
このような構成は、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させる構成として効果的である。
このような構成は、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させる構成として効果的である。
また、第1及び第2の補強部は、長手方向でステージ本体より熱膨張率が小さい部材からなると好適である。
このような構成を採用すると、ステージ本体の確実な補強を図りつつ、ステージ本体の軽量化を可能にするので、ステージ自体のスムーズな移動が達成される。
このような構成を採用すると、ステージ本体の確実な補強を図りつつ、ステージ本体の軽量化を可能にするので、ステージ自体のスムーズな移動が達成される。
また、第1及び第2の補強部は、ステージ本体に埋設されていると好適である。
このような構成を採用すると、ステージ本体の強度アップを図りつつ、第1及び第2補強部の省スペース化が可能になる。
このような構成を採用すると、ステージ本体の強度アップを図りつつ、第1及び第2補強部の省スペース化が可能になる。
また、ステージ本体の第1の面における補強部以外の部分には、ガイド部を載置させるために、機械加工により載置面が形成されていると好適である。
この載置面には、平面加工やネジ穴加工などの機械な加工が施され、ガイド部の固定を可能にしている。
この載置面には、平面加工やネジ穴加工などの機械な加工が施され、ガイド部の固定を可能にしている。
また、ステージ本体の外面は、第1及び第2の面に直交して長手方向に延在する一対の第3及び第4の面を有し、第3及び第4の面には、長手方向に延在する第3及び第4の補強部がそれぞれ固定されていると好適である。
このような構成を採用すると、ステージ本体の捻れを適切に防止することができる。
このような構成を採用すると、ステージ本体の捻れを適切に防止することができる。
また、第3及び第4の補強部は、長手方向でステージ本体より熱膨張率が小さい部材からなると好適である。
このような構成を採用すると、ステージ本体の確実な補強を図りつつ、ステージ本体の軽量化を可能にするので、ステージ自体のスムーズな移動が達成される。
このような構成を採用すると、ステージ本体の確実な補強を図りつつ、ステージ本体の軽量化を可能にするので、ステージ自体のスムーズな移動が達成される。
また、ステージ本体の第3の面には、第3の補強部が固定された以外の残りの領域にリニアスケールが固定され、第3の補強部はステージ本体に埋設されていると好適である。
このような構成を採用すると、ステージ本体の強度アップを図りつつ、第3の補強部の省スペース化が可能になる。さらに、第3の補強部は、熱によるリニアスケールの目盛りの変化の低減を図り、高温下であってもテーブルの送り精度を高めることができ、アッベ誤差の低減に効果的である。
このような構成を採用すると、ステージ本体の強度アップを図りつつ、第3の補強部の省スペース化が可能になる。さらに、第3の補強部は、熱によるリニアスケールの目盛りの変化の低減を図り、高温下であってもテーブルの送り精度を高めることができ、アッベ誤差の低減に効果的である。
また、第1の補強部は、ステージ本体のテーブル側の第1の面に対して直交して延在する第3の面で長手方向に延在し、第2の補強部は、ステージ本体の第3の面に対して平行に延在する第4の面で長手方向に延在すると好適である。
このような構成は、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させる構成として効果的である。
このような構成は、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させる構成として効果的である。
本発明は、ステージ装置上でテーブルを一方向に案内するステージ本体を備えたステージにおいて、ステージ本体は、第1の面とこの第1の面に対向する第2の面とを有し、第1の面の熱膨張率と第2の面の熱膨脹率とは、略等しくなるようにステージ本体を補強部で補強していることを特徴とする。
この発明では、対向する面での熱膨脹率を同じにしつつ、ステージ本体を強化することで、第1の面と第2の面との伸び率の相違によりステージ本体が反ることを防止できる。
本発明に係るステージ装置は、請求項1〜10の何れか一項に記載のステージを備えたことを特徴とする。このステージ装置によれば、本発明に係るステージを備えているので、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させることができる。
本発明に係る半導体検査装置は、請求項11に記載のステージ装置を備えたことを特徴とする。この半導体検査装置によれば、本発明に係るステージを備えているので、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させることができる。
本発明によれば、ステージ本体の伸びや反りなどの変形を容易に低減させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面に示すように、X軸及びY軸は水平面上で互いに90度をなし、鉛直方向をZ軸方向と定め、以下必要な場合にX軸、Y軸、Z軸を用いる。
図1に示すように、ステージ装置1は、例えば半導体ウェハの外観等を検査するための半導体検査装置(図示せず)に組み込まれ、顕微鏡等の検査機器と対向して配置された半導体ウェハの位置調整に利用されるXYステージ装置である。ステージ装置1は、架台(図示せず)上に配置された正方形板状の定盤3と、定盤3に沿ってY軸方向に移動するY軸ステージ4と、Y軸ステージ4の駆動部として機能するY軸シャフトモータ5と、Y軸ステージ4上をX軸方向(第1軸の方向)に移動するX軸ステージ7と、X軸ステージ7の駆動部として機能するX軸シャフトモータ6と、を備えている。
架台2の4本の足部2aの上端には、4つの除振ユニット(図示せず)がそれぞれ固定されている。除振ユニットの上面には、定盤3が固定されている。除振ユニットは、例えば空気バネやゴムなどの弾性材から構成されており、架台2から定盤3に伝わる振動を減衰することで取り除いている。
定盤3の中央には、Y軸方向に延在する略長方形状の開口部3aが形成されている。開口部3a内には、Y軸方向に延在するY軸マグネットシャフト5Aが配置され、Y軸マグネットシャフト5Aの両端は、定盤3に固定された一対のY軸シャフト支持部10によって支持されている。また、定盤3の上面には、Y軸方向に延在するY軸リニアスケール11が開口部3aに沿うように配置されている。
Y軸マグネットシャフト5Aは、ブロック状のY軸コイルユニット5BをY軸方向に貫通する貫通孔に挿入されている。このY軸コイルユニット5B内には、Y軸方向に延在する空芯コイルが配置されている。Y軸コイルユニット5Bの貫通孔は、空芯コイルの中央の空芯部を通るように形成されており、Y軸マグネットシャフト5Aは、空芯コイルの空芯部内に通されている。Y軸コイルユニット5Bの上面には、Y軸ステージ4が固定されている。Y軸マグネットシャフト5AとY軸コイルユニット5Bとは、Y軸ステージ4の駆動部として機能するY軸シャフトモータ5を構成している。
定盤3の上には、Y軸方向に延在する2本のY軸ガイドレール12Aが開口部3aを挟んで設けられている。Y軸ステージ4の下面には、Y軸ガイドレール12Aに沿って滑走するY軸スライダ部12Bが2個設けられている。Y軸ガイドレール12AとY軸スライダ部12Bとは、Y軸ステージ4をY軸方向に案内するためのY軸ガイド手段12を構成している。
Y軸ステージ4は、X軸方向に延在すると共に、断面コの字状の部材である。Y軸ステージ4の下部には、定盤3上のY軸リニアスケール11と対向するようにY軸スケールヘッド(図示せず)が取り付けられている。Y軸スケールヘッドは、Y軸リニアスケール11の目盛を光学的に検知することで、定盤3に対するY軸ステージ4のY軸方向の位置を検出している。
Y軸ステージ4の一方の側面(X軸方向に延在する側面)には、X軸方向に延在するX軸マグネットシャフト6Aが固定されている。X軸マグネットシャフト6Aの両端は、Y軸ステージ4の側面に固定された一対のX軸シャフト支持部14によって支持されている。X軸コイルユニット6Bは、前述したY軸コイルユニット5Bと同様の構成を有している。X軸コイルユニット6BをX軸方向に貫通する貫通孔には、X軸マグネットシャフト6Aが挿入されている。X軸コイルユニット6Bの上面は、Y軸方向に延在する板状のX軸ステージ7の一端に固定されている。X軸マグネットシャフト6AとX軸コイルユニット6Bとは、X軸ステージ7の駆動部として機能するX軸シャフトモータ6を構成する。
Y軸ステージ(ステージ)4の上面には、X軸方向に延在するX軸ガイドレール(ガイド部)15Aがそれぞれ設けられている。また、X軸ステージ7の下面には、X軸ガイドレール15Aに沿って滑走する2個のX軸スライダ部15Bが設けられている。X軸ガイドレール15AとX軸スライダ部15Bとは、X軸ステージ7をX軸方向に案内するX軸ガイド手段15を構成する。
Y軸ステージ4の他方の側面には、X軸方向に延在するX軸リニアスケール32が設けられている。Y軸方向におけるX軸ステージ7の他端(X軸コイルユニット6Bが固定された端と反対側の端)には、X軸リニアスケール32と対向するようにX軸スケールヘッド35が取り付けられている。X軸スケールヘッド35は、X軸リニアスケール32の目盛を光学的に検知することで、定盤3に対するX軸ステージ7のX軸方向の位置を検出している。
次に、Y軸ステージすなわちステージ4について詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、Y軸ステージ4は、長尺状で長手方向に延在する断面コ字状のステージ本体20と、ステージ本体20のX軸ステージ(テーブル)7側の第1の面(上面)20aで長手方向に延在すると共に、X軸ステージ(テーブル)7を一方向(X軸方向)に案内するための一対のガイドレール15Aとを備えている。そして、このステージ本体20は、平面加工やネジ穴加工などの機械加工が容易で且つ軽量なアルミ材で形成されている。
ステージ本体20は、定盤3に設けられているガイドレール12Aによってガイドされており、このガイドレール12AによってX方向に拘束されているため、ステージ本体20が熱の影響を受けると、その伸びでステージ本体20の中央部が膨らむといった現象が引き起こされるが、以下、この対策について述べる。
長手方向に延在するステージ本体20には、一対のガイド部15Aの間においてステージ本体20の第1の面20a側で長手方向に延在する第1の補強部21と、第1の面20aに対して平行に延在する第2の面(下面)20bで長手方向に延在する第2の補強部22とが固定されている。そして、第1の補強部21と第2の補強部22とでステージ本体20を挟み込むようにしている。
ステージ本体20の外面は、第1及び第2の面20a,20bに直交して長手方向に延在する一対の第3及び第4の面(側面)20c,20dを有し、第3及び第4の面20c,20dには、長手方向に延在する第3及び第4の補強部23,23がそれぞれ固定されている。そして、第3の補強部23と第4の補強部24とでステージ本体20を挟み込むようにしている。
各第1〜第4の補強部21〜24は、長手方向でステージ本体20より熱膨張率が小さいCFRP(炭素繊維強化プラスチック)からなる。CFRPを採用すると、ステージ本体20の確実な補強を図りつつ、ステージ本体20の軽量化を可能にするので、Y軸ステージ4自体のスムーズな移動が達成される。
第1〜第4の面20a〜20dには、各第1〜第4の補強部21〜24を固定させるための第1〜第4の凹部25〜28(図5及び図6参照)が形成され、各第1〜第4の補強部21〜24は、第1〜第4の凹部25〜28内で接着剤によって固定されている。このような構成を採用すると、ステージ本体20の強度アップを図りつつ、第1〜第4補強部21〜24の省スペース化が可能になる。そして、第1〜第4の補強部21〜24の協働によって、ステージ本体20の捻れを適切に防止することができる。
さらに、ステージ本体20の短手方向(長手方向に対して直交する方向)における両端部には、長手方向に延在する突出部20A,20Bが設けられ、各突出部20A,20Bの上面(第1の面20aの一部)20aA,20aBは、ガイドレール(ガイド部)15Aを載置させるために、機械加工により載置面として形成されている。各載置面20aA,20aBには、平面加工やネジ穴30の加工が施され、各載置面20aA,20aBにガイドレール15Aを載置させ、その後ネジ31によって、ガイドレール15Aがステージ本体20に精度良く確実に固定される(図1参照)。
さらに、ステージ本体20の第3の面20cには、第3の補強部23が固定された以外の残りの領域にリニアスケール32が固定され、第3の補強部23はリニアスケール32と平行に延在する。第3の補強部23は、熱によるリニアスケール32の目盛りの変化の低減を図り、高温下であってもX軸ステージ(テーブル)7の送り精度を高めることができ、アッベ誤差の低減に効果的である。
また、突起部20Aの内面(第5の面)20eには、第3の補強部23と平行で長手方向に延在する第5の補強部34が第5の凹部29に埋設されている。この第5の補強部34を採用することで、突出部20Bより大きな断面積をもった突起部20Aの補強を確実なものとしている。
このようなY軸ステージ4においては、長手方向に延在する第1及び第2の補強部21,22でステージ本体20を挟み込むように配置させることで、ステージ本体20の伸びや反りなどの変形を容易に低減させることができる。このようなY軸ステージ4をステージ装置1に採用することで、Y軸ステージ4を直線的に精密に移動させることができる。なお、第3及び第4の補強部23,24についても、ステージ本体20を挟み込むように配置させるように配置させているので、同様の作用効果を奏する。
特に、ステージ本体20が、軽量化の為にアルミなどの軽金属で形成されている場合、熱による変形がY軸ステージ4の精密な直線移動に影響を与えるので、Y軸ステージ4の熱変形対策としては最適である。また、ステージ本体20にリニアスケール32が固定されている場合、熱によりステージ本体に伸びや反りが発生すると、リニアスケール32の目盛り間隔が広がって、X軸ステージ(テーブル)7の送り精度が不正確になるばかりか、X軸ステージ7の端部に設けられたスケールヘッド35(図1参照)とリニアスケール32との間隔が変化して、スケールヘッド35でリニアスケール32の目盛りを読むことができない事態が発生することがあるが、本発明では、このような事態が極めて発生し難くしている。
熱変形に対しては単に別部材でステージを補強するだけでは変形に対応しきれない。例えば、第1の補強部21のみをステージ本体20の面に設けたとすると、補強された面の変形は抑制されるが、補強がされていない面と補強がされている面との熱膨脹が相違するため、特に対向する面が伸びてしまうと、逆に変形しやすくなってしまう。そこで、ステージ本体20を、対向する第1の補強部21と第2の補強部22とで挟み込むと、対向する面の熱膨脹率を同じに保ちつつステージ本体20を強化することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、ガイド部としては、スライダであってもよい。補強部21〜24,34としては、CFRP以外の低熱膨脹材であってもよい。本発明では、第1の補強部21と第2の補強部22との組み合わせ、第3の補強部23と第4の補強部24との組み合わせの何れかを選択的に採用してもよい。
第1の補強部21と第2の補強部22と(第3の補強部23と第4の補強部24との関係も同様)は、同じ材質であることが好ましい。このように構成すれば、対向する補強部21,22の熱膨脹率が同じもので構成でき、ステージ本体20の対向する面の伸びを同程度にすることができ、ステージ本体20の反りを好適に防止することができる。
上記実施形態では、第1の補強部21と第2の補強部22と(第3の補強部23と第4の補強部24との関係も同様)で、ステージ本体20を挟み込む構造にしているが、本発明の本質的な部分は、対向するそれぞれの面の熱膨脹率を略同じくしつつ、熱膨張し難いように補強することでもある。従って、各補強部は、ステージ本体20の材質と同じものであってもよく、リブ構造で膨脹し難くした部材であってもよい。また、第1の補強部21と第2の補強部22は、形状や材質が異なっていてもよく、ようするに、ステージ本体20の対向する面の熱に対する剛性を強化できて、対向するそれぞれの面の熱膨脹が略同じにできればよい。
1…ステージ装置、4…Y軸ステージ(ステージ)、7…X軸ステージ(テーブル)、15A…ガイドレール(ガイド部)、20…ステージ本体、21…第1の補強部、22…第2の補強部、23…第3の補強部、24…第4の補強部、20a…第1の面、20b…第2の面、20c…第3の面、20d…第4の面、20Aa,20Ba…載置面、32…リニアスケール。
Claims (12)
- ステージ装置上でテーブルを一方向に案内するステージ本体を備えたステージにおいて、
前記ステージ本体を、第1の補強部と第2の補強部とで挟み込むようにしたことを特徴とするステージ。 - 前記第1の補強部は、前記ステージ本体の前記テーブル側の第1の面で長手方向に延在し、前記第2の補強部は、前記ステージ本体の前記第1の面に対して平行に延在する第2の面で長手方向に延在することを特徴とする請求項1記載のステージ。
- 前記第1及び第2の補強部は、長手方向で前記ステージ本体より熱膨張率が小さい部材からなることを特徴とする請求項1又は2記載のステージ。
- 前記第1及び第2の補強部は、前記ステージ本体に埋設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のステージ。
- 前記ステージ本体の前記第1の面における前記補強部以外の部分には、ガイド部を載置させるために、機械加工により載置面が形成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のステージ。
- 前記ステージ本体の外面は、前記第1及び第2の面に直交して長手方向に延在する一対の第3及び第4の面を有し、前記第3及び第4の面には、長手方向に延在する第3及び第4の補強部がそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載のステージ。
- 前記第3及び第4の補強部は、長手方向で前記ステージ本体より熱膨張率が小さい部材からなることを特徴とする請求項6記載のステージ。
- 前記ステージ本体の前記第3の面には、前記第3の補強部が固定された以外の残りの領域にリニアスケールが固定され、前記第3の補強部は前記ステージ本体に埋設されていることを特徴とする請求項6又は7記載のステージ。
- 前記第1の補強部は、前記ステージ本体の前記テーブル側の第1の面に対して直交して延在する第3の面で長手方向に延在し、前記第2の補強部は、前記ステージ本体の前記第3の面に対して平行に延在する第4の面で長手方向に延在することを特徴とする請求項1記載のステージ。
- ステージ装置上でテーブルを一方向に案内するステージ本体を備えたステージにおいて、
前記ステージ本体は、第1の面と該第1の面に対向する第2の面とを有し、前記第1の面の熱膨張率と前記第2の面の熱膨脹率とは、略等しくなるように前記ステージ本体を補強部で補強していることを特徴とするステージ。 - 請求項1〜10の何れか一項に記載のステージを備えたことを特徴とするステージ装置。
- 請求項11に記載のステージ装置を備えた半導体検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008307928A JP2010135434A (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | ステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008307928A JP2010135434A (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | ステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010135434A true JP2010135434A (ja) | 2010-06-17 |
Family
ID=42346453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008307928A Pending JP2010135434A (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | ステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010135434A (ja) |
-
2008
- 2008-12-02 JP JP2008307928A patent/JP2010135434A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20100101603A (ko) | 슬라이드 스테이지 및 xy방향 가동 슬라이드 스테이지 | |
US9302394B2 (en) | Positioning device | |
JP2012129317A (ja) | 部品実装装置 | |
KR100737400B1 (ko) | 반도체 소자 테스트 핸들러의 소자 이송장치 | |
US20200309500A1 (en) | Load bearing structure | |
JP5820621B2 (ja) | 載置台の振動抑制装置及び載置台の振動抑制方法 | |
JP4970410B2 (ja) | ステージ装置及び半導体検査装置 | |
JP2020517940A (ja) | 位置決め装置 | |
JP4322762B2 (ja) | ステージガイド機構 | |
JP4402078B2 (ja) | ステージ装置 | |
JP2010135434A (ja) | ステージ、そのステージを備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 | |
JP2008221444A (ja) | ガントリー型xyステージ | |
US10271470B2 (en) | Linear motion device and electronic component mounting apparatus | |
JP4554559B2 (ja) | ステージ装置 | |
KR100973530B1 (ko) | 슬라이드변형흡수용 유연기구모듈을 이용한 시편이송장치 | |
JP2011177731A (ja) | 加工装置及び加工方法 | |
JPH04258711A (ja) | スケール装置 | |
JP2006205279A (ja) | X−yステージ装置 | |
JP4794674B1 (ja) | 部品実装装置 | |
JP5825512B2 (ja) | 平行ずれ吸収機構を備えた位置決め装置 | |
JP5111755B2 (ja) | 直線ガイド搭載装置 | |
JP2012138527A (ja) | 部品実装装置及び部品実装装置の製造方法 | |
JP2007088154A (ja) | 電子部品実装機 | |
JP2011258805A (ja) | ヘッド位置決め装置及び部品実装装置 | |
US11536303B2 (en) | Coupling element for a positioning device, positioning device having a coupling element, and method of manufacture |