JP2010135428A - 基板保持部材及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板保持部材及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液浸型露光装置において、露光工程を簡略化するとともに、被露光基板と被露光基板を保持する基板保持部材との隙間から液漏れが発生するのを抑制することができる基板保持部材及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】基板保持部材は、基板ステージ上の被露光基板が配置される空間の径よりも大きい最小内径を有する開口が形成され、前記開口の内周面は、少なくとも一部に下面に向かって拡開した形状を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液浸型露光装置に用いられる基板保持部材、及びそれを用いた半導体装置の製造方法に関する。
半導体デバイスのパターンの微細化、高集積化に伴い、開口数NAを広くでき、かつ焦点深度を広くすることができる液浸走査型露光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この液浸走査型露光装置は、ウェハをウェハステージ上に配置し、ウェハの周囲にウェハを保持する基板治具を配置し、投影レンズとウェハとの間に局所的に液浸領域を形成し、ウェハに対して液浸領域を相対的に移動させながら液浸領域を介して露光を行う。基板治具は、ウェハが配置される開口を有し、その開口内周面の少なくとも上面側が、ウェハ側面形状に合わせて開口と反対側に膨出した(膨らんだ)曲面で構成されている。
特開2006−202825号公報
本発明の目的は、液浸型露光装置において、露光工程を簡易化するとともに、被露光基板と被露光基板を保持する基板保持部材との隙間から液漏れが発生するのを抑制することができる基板保持部材及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様は、基板ステージ上の被露光基板が配置される空間の径よりも大きい最小内径を有する開口が形成され、前記開口の内周面は、少なくとも一部に下面に向かって拡開した形状を有する基板保持部材を提供する。
また、本発明の他の態様は、内側に被露光基板が配置される開口を有し、前記開口の内周面は、少なくとも一部に下面に向かって拡開した形状を有する基板保持部材を基板ステージ上に配置する工程と、前記基板保持部材の前記開口の内側に前記開口の最小内径よりも小さい外径を有する被露光基板を上方から挿入して前記基板ステージ上に配置する工程と、投影光学系の先端部と前記被露光基板との間に介在する液浸領域を前記被露光基板に対して相対的に移動させつつ、前記被露光基板の前記液浸領域で覆われた照射領域の露光を行う工程とを含む半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、液浸型露光装置において、露光工程を簡易化するとともに、被露光基板と被露光基板を保持する基板保持部材との隙間から液漏れが発生するのを抑制することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液浸型露光装置の概略の構成を示す図である。なお、図1において、X、Y、Zは、互いに直交する方向を示す。
この液浸型露光装置10は、図1(a)に示すように、露光光を出射する光源11と、光源11からの露光光でフォトマスク1を照明する照明光学系12と、フォトマスク1が配置されるフォトマスクステージ13と、フォトマスク1を透過した露光光を液浸領域2aを介して被露光基板としてのウェハ3上に投影する投影光学系14と、ウェハ3が配置される基板ステージとしてのウェハステージ15と、ウェハ3を保持する基板保持部材としての撥水板16Aと、液浸領域2aに供給管170を介して液浸水2を供給するとともに回収管171を介して液浸水2を回収する液体ノズル17A,17Bとを備える。
フォトマスク1は、例えば、石英ガラス等からなる透明基板上にクロム等の金属からなる遮光膜を成膜し、遮光膜にマスクパターンを形成したものである。
液浸水2は、一般に純水が用いられるが、有機溶媒等でもよい。
ウェハ3は、ガラス基板等の他の被露光基板でもよい。ウェハ3の上面3aには、フォトレジストが塗布されている。なお、フォトレジスト上にレジスト保護膜が形成されていてもよい。
光源11が出射する露光光としては、例えば、水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)等が用いられる。本実施の形態においては、ArFエキシマレーザ光を用いる。
フォトマスクステージ13の上面には、フォトマスク1を静電吸着等によって固定される。フォトマスクステージ13は、フォトマスク1をX方向及びY方向に移動可能に構成されている。また、フォトマスクステージ13には、フォトマスク1をX方向及びY方向に移動させるフォトマスクステージ駆動部18が接続されている。
撥水板16Aは、円形の開口160を有し、外形は矩形状に形成され、厚さはウェハ3にほぼ等しい。本実施の形態では、厚さ800μmの撥水板16Aを用いる。撥水板16Aは、セラミックス、ガラス、シリコン等から形成することができ、表面にウェハ3よりも大きな液浸水2との接触角(例えば80度以上)を有するように、撥水性を付与する処理(撥水処理)が施されている。本実施の形態では、撥水板16Aは、セラミックスからなり、表面にフッ素系のコーティングが施されている。なお、基板保持部材として、液浸水2との接触角によっては表面が撥水処理されていないものでもよい。また、撥水板16Aの開口160は、円形に限らず、ウェハ輪郭形状にあわせた形状でもよい。また、撥水板16Aの外形も矩形に限らず、円形等であってもよい。
ウェハステージ15の上面15aには、上記撥水板16Aが配置され、撥水板16Aの開口160の内側にウェハ3が挿入して配置されて真空吸着等によって固定される。ウェハステージ15は、ウェハ3をX方向及びY方向に移動可能に構成されている。また、ウェハステージ15には、ウェハ3をX方向及びY方向に移動させるウェハステージ駆動部19が接続されている。
コントローラ20は、CPU、インタフェース回路等を有して構成された制御部21と、CPUのプログラムやデータ等を記憶するROM,RAM,HDD等の記憶部22とを備える。制御部21のCPUは、プログラムに従い、フォトマスク1とウェハ3が同期してX方向及びY方向に移動して露光光がウェハ3上を走査するようにフォトマスクステージ駆動部18及びウェハステージ駆動部19を制御する。
図2(a)は、撥水板16Aの開口160の内側にウェハ3を配置した状態を示す平面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。
撥水板16Aは、図2(a)に示すように、開口160の最小内径dがウェハステージ15上のウェハ3が配置される空間の径、すなわちウェハ3の外径Dよりも大きく、開口160とウェハ3との間に数100μm程度の隙間g(=x)が存在する。
ウェハ3を含む領域に、マスクパターンを透過した露光光で露光される複数の露光領域(照射領域)4が設定されている。各露光領域4が露光光で順次露光されるとき、液浸領域2aもウェハ3上を移動するため、端の露光領域4を露光するときは、液浸領域2aは、ウェハ3と撥水板16Aとの間に位置するため、液浸水2がウェハ3と撥水板16Aとの隙間gから漏れないようにする必要がある。本実施の形態は、撥水板16Aの開口160の内周面16cの断面形状を特定の形状とすることにより、液浸水2の漏れを防ぐようにしている。
撥水板16Aの内周面16cは、図2(b)に示すように、少なくとも一部が下面16bに向かって拡開した形状を有する。ここで、「拡開した形状」とは、上面16aから下面16bに向かうに従い、内径が大きくなる形状、又は上面16aから下面16bに向かうに従い、基準面(直径(最小内径)dを有し、上面16aに垂直な面)16dから遠ざかる形状をいう。第1の実施の形態では、内周面16cは直線的に傾斜した面で構成されている。
なお、図2(b)中、3bは、ウェハ3の下面である。ウェハ3は、外周面3cの端面の断面形状が台形のものについて説明するが、半円形等の他の形状でもよい。
(撥水板の内周面の断面形状)
図3は、ウェハ3と撥水板16Aとの隙間gにおける液浸水2の界面の状態を模式的に示す図である。なお、同図中、ウェハ3上のフォトレジストは図示を省略している。同図中hは、投影光学系14の先端部14aとウェハ3との間の距離を示す。同図中2bは、液浸領域2aに対してウェハステージ15が500mm/secの速さで移動している場合の液浸水2の界面位置の計算結果を示す。ウェハ3の外周面3c及び撥水板16Aの内周面16cに作用する表面張力F、Fを合成したときの基準面16dの上下方向に働く力Pは、次式(1)で表すことができる。
P={σcos(φ)-σcos(π−φ−θ)}/(x+ztan(θ)) ・・・(1)
ここで、σ:液浸水2の種類により定まる係数
φ:ウェハ3の外周面3cでの液浸水2の接触角
φ:撥水板16Aの内周面16cでの液浸水2の接触角
θ:撥水板16Aの内周面16cの基準面16dに対する傾き
:ウェハ3と撥水板16Aとの間の最小距離
z:ウェハ3(撥水板16A)の上面3aから液浸水2の界面2bまでの距離
上記式(1)において、Pが正のときはPが界面2bに下向きに作用し、Pが負のときはPが界面2bに上向きに作用する。従って、液浸水2がウェハ3と撥水板16Aとの隙間gから漏れないようにするためには、Pが負になる必要がある。その条件式を次式(2)に示す。
cos(φ)< cos(π−φ−θ) ・・・(2)
上記式(2)を満たすとき、液浸水2の界面2bが押し上げられようとされ、液浸水2の漏れを抑制することができる。
図4は、液浸水2の界面2bに作用する力Pと撥水板16Aの内周面16cの傾きθとの関係を示す図である。同図は、上記式(1)において、σ=0.0727N/m、φ=69°、φ=110°、x=266μm、z=300μmとしたときの計算結果を示す。同図から、撥水板16Aの内周面16cの傾きθが大きくなると、Pが負となり、液浸水2の界面2bを押し上げる力Pが大きくなることが分かる。
(露光動作)
次に、液浸型露光装置10の動作について説明する。まず、撥水板16Aをウェハステージ15上に配置し、撥水板16Aの開口160の内側にフォトレジストが塗布されたウェハ3を上方から挿入してウェハステージ15上に配置する。次に、液体ノズル17A,17Bから液浸水2を供給して投影光学系14の先端部14aとウェハ3との間に液浸領域2aを介在させる。次に、液浸領域2aをウェハ3に対して相対的に移動させつつ、ウェハ3の液浸領域2aで覆われた露光領域(照射領域)4の露光を行う。すなわち、制御部21のCPUは、プログラムに従い、フォトマスク1とウェハ3が同期してX方向及びY方向に移動して、露光光がウェハ3上を走査するようにフォトマスクステージ駆動部18及びウェハステージ駆動部19を制御する。ウェハ3上の露光領域4が順次露光され、ウェハ3全面にマスクパターンが投影される。その後、現像、エッチング、レジスト剥離等を含む周知の工程を経て半導体装置等が製造される。
(比較例)
図5、図6、図7は、比較例を示す。この比較例は、撥水板16の内周面16cを垂直な面としたものである。
図5は、比較例について、ウェハ3と撥水板16との隙間における液浸水2の界面の状態を模式的に示す図である。なお、同図中、ウェハ3上のフォトレジストは図示を省略している。この比較例では、図4においてθ=0°としたときに力Pが正となり(P=4.47Pa)、力Pが液浸水2の界面2bを押し下げるように作用して液浸水2が隙間から漏れることが分かる。
図6は、比較例について、ウェハ枚数とフォーカス位置との関係を示す図である。同図中、□、○、△、×印は、比較例において異なる日に12枚又は24枚のウェハを連続して露光した場合のフォーカス位置の測定結果を示す。フォーカス位置がマイナスのときは、フォーカス位置が下方に変位したことを示す。同図から、比較例では、ウェハ枚数が増大するに従い、フォーカス位置が悪化していることが分かる。
図7は、比較例について、1枚のウェハ3を露光する間の液浸領域2aの温度変化を示す図である。液浸領域2aの温度を測定する代わりに、液体ノズル17A,17Bの回収管171の出口で液浸水2を回収した回収水の温度を温度センサで測定した。同図から、露光開始から27分経過すると、回収水の温度は0.02℃以上低下していることが分かる。液浸領域2aの温度変化に伴い露光時のフォーカスの変動が生じることとなる。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、液浸水2がウェハ3と撥水板16Aとの隙間gから液漏れが発生するのを抑制することができる。この結果、液浸領域2aの温度がほとんど変化せず、上記比較例のように、ウェハ3を連続して露光してもフォーカス位置は変動せず、露光精度の安定化を図ることができる。また、ウェハ3の径よりも撥水板16Aの最小内径dが大きく、撥水板16Aがウェハ3に覆いかぶさることがないため、ウェハ3への露光終了後、撥水板16Aを移動することなくウェハ3を容易に取り外すことができる。このため、連続するウェハ3への露光工程をより迅速、簡易に行うことが可能となる。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る撥水板の内周面の断面形状を示す図である。なお、同図中、ウェハ3上のフォトレジストは図示を省略している。
本実施の形態に係る撥水板16Bは、内周面16cを開口160側に膨出した曲面で構成したものであり、液浸型露光装置10の他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
同図中2bは、液浸領域2aに対してウェハステージ15が500mm/secの速さで移動している場合の液浸水2の界面位置の計算結果を示す。ウェハ3の外周面3c及び撥水板16Aの内周面16cに作用する表面張力F、Fを合成したときの基準面16dの上下方向に働く力Pは、次式(3)で表すことができる。
P={σcos(φ)-σcos(π−φ−θ(z))}/(x(z)) ・・・(3)
ここで、σ:液浸水2の種類により定まる係数
φ:ウェハ3の外周面3cでの液浸水2の接触角
φ:撥水板16Aの内周面16cでの液浸水2の接触角
θ(z):z位置での撥水板16Aの内周面16cの基準面16dに対する傾き
(z):z位置での水平方向の長さ
z:ウェハ3(撥水板16A)の上面3aから液浸水2の界面2bまでの距離
撥水板16Aの内周面16cの形状は、zが大きい程θ(z)が大きいとも表現することができる。上記式(3)において、Pが正のときはPが界面2bに下向きに作用し、Pが負のときはPが界面2bに上向きに作用する。従って、液浸水2がウェハ3と撥水板16Aとの隙間gから漏れないようにするためには、Pが負になる必要がある。その条件式を次式(4)に示す。
cos(φW)< cos(π−φH−θ(z)) ・・・(4)
上記式(4)を満たすとき、液浸水2の界面2bが押し上げられ、液浸水2の漏れを抑制することができる。
図9は、液浸水2の界面2bの位置zと界面2bに作用する力Pの関係を示す図である。σ=0.0727N/m、φ=69°、φ=110°、x=266μmの条件で演算した結果を示す。同図から、zが大きくなるに従い、液浸水2の界面2bを持ち上げる力Pが大きくなり、図3に示す撥水板16Aは、zが大きくなっても持ち上げる力Pがあまり大きくならないことが分かる。
本実施の形態によれば、撥水板16Bの下面16b側で液浸水2の界面2bを保持することが可能になり、液浸水2の液漏れを抑制することができる。また、第1の実施の形態と同様に、連続するウェハ3への露光工程をより迅速、簡易に行うことが可能となる。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る撥水板の内周面の断面形状を示す図である。なお、同図中、ウェハ3上のフォトレジストは図示を省略している。
本実施の形態の撥水板16Cは、内周面16cを開口160と反対側に膨出した曲面で構成したものであり、液浸型露光装置10の他の構成は、第1の実施の形態と同様である。撥水板16Cの内周面16cの形状は、zが小さい程θ(z)が大きくなるとも表現することができる。また、内周面16cの幅xを小さく保つことができ、装置構成をコンパクトにできる。
本実施の形態によれば、撥水板16Cの上面16a側で液浸水2の界面2bを保持することが可能になり、液浸水2の液漏れを抑制することができる。また、第1の実施の形態と同様に、連続するウェハ3への露光工程をより迅速、簡易に行うことが可能となる。
[撥水板の内周面の変形例]
図11(a)〜(f)は、撥水板の内周面の変形例を示す図である。撥水板16の内周面16cの形状は、図3に示す直線的に傾斜した面、図5に示す垂直な面、図8に示す開口160側に膨出した曲面、及び図10に示す開口160と反対側に膨出した曲面のうち2つ以上を組み合わせたものでもよい。撥水板16の内周面16cの形状は、例えば、図11(a)〜(f)に示す形状としてもよい。
図11(a)は、上面16a側に垂直な面161を配置し、下面16b側に直線的に傾斜した面162を配置したものである。図11(b)は、上面16a側に垂直な面161を配置し、下面16b側に開口160側に膨出した面163を配置したものである。図11(c)は、上面16a側に垂直な面161を配置し、下面16b側に開口160と反対側に膨出した面164を配置したものである。
図11(d)は、上面16a側に直線的に傾斜した面162を配置し、下面16b側に垂直な面161を配置したものである。これと同様に、上面16a側に開口160側に膨出した面163、又は開口160と反対側に膨出した面164を配置し、下面16b側に垂直な面161を配置してもよい。
図11(e)は、上面16a側に半円形の面165を配置し、下面16b側に直線的に傾斜した面162を配置したものである。これと同様に、内周面16cを上面16a側に半円形の面165を配置し、下面16b側に開口160側に膨出した面163、又は開口160と反対側に膨出した面164を配置してもよい。
図11(f)は、内周面16cを上面16a側と下面16b側に垂直な面161をそれぞれ配置し、両者の間に直線的に傾斜した面162を配置したものである。この場合に、上面16a側の垂直な面161を図11(e)に示すように半円形の面165に置き換えてもよい。また、直線的に傾斜した面162を開口160側に膨出した面163、又は開口160と反対側に膨出した面164に置き換えてもよい。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施が可能である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液浸型露光装置の概略の構成を示す図である。 図2(a)は、撥水板の開口の内側にウェハを配置した状態を示す平面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。 図3は、ウェハと撥水板との隙間における液浸水の界面の状態を模式的に示す図である。 図4は、液浸水の界面に作用する力Pと撥水板の内周面の傾きθとの関係を示す図である。 図5は、比較例について、ウェハと撥水板との隙間における液浸水の界面の状態を模式的に示す図である。 図6は、比較例について、ウェハ枚数とフォーカス位置との関係を示す図である。 図7は、比較例について、1枚のウェハを露光する間の液浸領域の温度変化を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る撥水板の内周面の断面形状を示す図である。 図9は、液浸水の界面の位置zと界面に作用する力Pの関係を示す図である。 図10は、本発明の第3の実施の形態に係る撥水板の内周面の断面形状を示す図である。 図11(a)〜(f)は、撥水板の内周面の変形例を示す図である。
符号の説明
1…フォトマスク、2…液浸水、2a…液浸領域、2b…界面、3…ウェハ、3a…上面、3b…下面、3c…外周面、4…露光領域、10…液浸型露光装置、11…光源、12…照明光学系、13…フォトマスクステージ、14…投影光学系、14a…先端部、15…ウェハステージ、15a…上面、16,16’,16A,16B,16C…撥水板、16a…上面、16b…下面、16c…内周面、16d…基準面、17A,17B…液体ノズル、18…フォトマスクステージ駆動部、19…ウェハステージ駆動部、20…コントローラ、21…制御部、22…記憶部、160…開口、161…垂直な面、162…直線的に傾斜した面、163…開口側に膨出した面、164…開口と反対側に膨出した面、170…供給管、171…回収管

Claims (5)

  1. 基板ステージ上の被露光基板が配置される空間の径よりも大きい最小内径を有する開口が形成され、前記開口の内周面は、少なくとも一部に下面に向かって拡開した形状を有する基板保持部材。
  2. 前記拡開した形状は、直線的に傾斜した面で構成された請求項1に記載の基板保持部材。
  3. 前記拡開した形状は、前記開口側に膨出した曲面で構成された請求項1に記載の基板保持部材。
  4. 前記拡開した形状は、前記開口と反対側に膨出した曲面で構成された請求項1に記載の基板保持部材。
  5. 内側に被露光基板が配置される開口を有し、前記開口の内周面は、少なくとも一部に下面に向かって拡開した形状を有する基板保持部材を基板ステージ上に配置する工程と、
    前記基板保持部材の前記開口の内側に前記開口の最小内径よりも小さい外径を有する被露光基板を上方から挿入して前記基板ステージ上に配置する工程と、
    投影光学系の先端部と前記被露光基板との間に介在する液浸領域を前記被露光基板に対して相対的に移動させつつ、前記被露光基板の前記液浸領域で覆われた照射領域の露光を行う工程とを含む半導体装置の製造方法。
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