JP2010133523A - ロープ固定具 - Google Patents

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正行 武田
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Abstract

【課題】極めて強固なロープ固定強度が得られるロープ固定金具を提供すること。
【解決手段】連結部4を被連結物3に連結すると共に、略水平に張設したロープ1の一端をロープ受部5とロープ圧接体7との間のロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定した際、このロープ挿通間隙9のロープ挿通方向が、前記ロープ1の水平張設部11に対し鋭角方向に存するようにこのロープ受部5とロープ圧接体7との対向位置関係を設定して、ロープ1の水平張設部11からロープ受部5に沿って下方へと折曲されたロープ1の一端側の被挟持部12が、このロープ1の水平張設部11に対して90度以上折曲した状態で前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定されるように構成したロープ固定具。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、親綱緊張具として使用できるロープ固定具に関するものである。
送電線工事、土木建築工事、塗装工事等の高所作業現場においては、図4に示すように対向する親綱支柱3(片側だけを図示)間に親綱1(合成繊維製や綿製のロープ1)を水平に張設し、この親綱1に作業者Sの腰ベルトなどに連設した命綱13を掛けて作業者Sの墜落防止や高所作業の安全を図っている。
この時には、親綱1を水平に張設するための親綱緊張具A(ロープ固定具A)を使用するが、出願人は、この種のロープ固定具Aとして、特許第3963898号(特許文献1)等数件の特許,実用新案を保有している。
このロープ固定具Aを図5に基づいて簡単に説明すると、本体2の一端部に親綱支柱3に連結するフックなどの連結部4を設け、本体2の他端部に他の親綱支柱に連結したロープ1(親綱1)を受支承するロープ受部5を設け、本体2の中程に前記ロープ受部5と対向状態にしてロープ圧接体7を設け、このロープ圧接体7の先端圧接面8とロープ受部5との間にロープ1の挿通間隙9を形成し、ロープ圧接体7は、その圧接面8をロープ受部5に向けて回動自在に設け、前記ロープ挿通間隙9幅を狭める方向にロープ圧接体7を回動付勢する弾性体10を設け、ロープ圧接体7の圧接面8の形状を、このロープ圧接体7の回動によりロープ挿通間隙9幅が次第に幅狭くなる形状に形成した構成となっている。
そして、ロープ圧接体7を前記弾性体10の付勢力に抗し幅広くなる方向に回動させることでロープ挿通間隙9にロープ1を挿通し得ると共に、このロープ挿通方向と逆方向にロープ1が引動されることでロープ1に当接するロープ圧接体7がロープ挿通間隙9を幅狭くする方向に回動し、ロープ圧接体7の圧接面8がロープ受部5に受支承されたロープ1を圧接して引き抜き不能状態となるように構成されている。
特許第3963898号公報
ところで、特許文献1のような従来のロープ固定金具Aは、図4に示すように、連結部4を親綱支柱3に連結すると共に、他の親綱支柱に他端を連結して略水平に張設した前記ロープ1の一端を前記ロープ受部5と前記ロープ圧接体7との間の前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定した際に、ロープ1の水平張設部11から下方へと折曲されたロープ1の一端が挿通する前記ロープ挿通間隙9のロープ挿通方向が、前記ロープ1の水平張設部11に対して鈍角方向に存するように構成されている。
即ち、ロープ1の水平張設部11からロープ受部5に沿って下方へと折曲されたロープ1の一端側の被挟持部12が、このロープ1の水平張設部11に対して90度以下の角度α(鈍角)をもって折曲された状態で前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定されるように構成されているが、出願人は、このロープ固定金具のロープ1固定強度を向上させる手法について種々研究を重ね試行錯誤するうちに、前記ロープ挿通間隙9のロープ挿通方向が、ロープ1の水平張設部11に対して鋭角方向に存するようにすれば、ロープ1のロープ受部5への摩擦抵抗が増大して、前記特許文献1の構成よりも強固なロープ1の固定強度が得られるのではないかと着眼した。
そして、この観点に基づいて更に商品開発を進めた末に、所期の強固なロープ固定強度が得られる本発明のロープ固定金具を完成させた。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ロープ1を挿通し得る本体2の一側に被連結物3に連結する連結部4を設け、本体2の他側にロープ1を受支承するロープ受部5を設け、このロープ受部5と対向状態にして前記本体2にロープ圧接体7を回動自在に設けて、このロープ受部5とロープ圧接体7との間のロープ挿通間隙9に、略水平に張設したロープ1の一端を前記ロープ受部5の上部から下方へ折曲して挿通配設し得るように構成し、このロープ圧接体7は、このロープ圧接体7の回動により前記ロープ挿通間隙9が次第に幅狭くなるように構成し、このロープ圧接体7を前記ロープ挿通間隙9が幅狭くなる回動方向に付勢し且つ幅広くなる回動方向に抗する弾性体10を備えて、このロープ圧接体7を前記弾性体10の付勢力に抗しロープ挿通間隙9が幅広くなる方向に回動させることでこのロープ挿通間隙9にロープ1を挿通し得ると共に、このロープ挿通方向と逆方向にロープ1が引動されることでロープ1に当接するロープ圧接体7が前記ロープ挿通間隙9を幅狭くする方向に回動し、ロープ圧接体7の圧接面8がロープ受部5に受支承されたロープ1を圧接して引き抜き不能状態に挟持固定するロープ固定具であって、前記連結部4を被連結物3に連結すると共に、略水平に張設した前記ロープ1の一端を前記ロープ受部5と前記ロープ圧接体7との間の前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定した際、このロープ挿通間隙9のロープ挿通方向が、前記ロープ1の水平張設部11に対し鋭角方向に存するようにこのロープ受部5とロープ圧接体7との対向位置関係を設定して、ロープ1の水平張設部11からロープ受部5に沿って下方へと折曲されたロープ1の一端側の被挟持部12が、このロープ1の水平張設部11に対して90度以上折曲した状態で前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定されるように構成したこと特徴とするロープ固定具に係るものである。
また、前記ロープ受部5に略平面状の受面6を形成すると共に、この受面6の面方向が、前記連結部4を被連結物3に連結すると共に、略水平に張設した前記ロープ1の一端を前記ロープ受部5と前記ロープ圧接体7との間の前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定した際に、前記ロープ1の水平張設部11に対し鋭角方向に存するように設けて、この受面6に沿って受支承したロープ1の一端側の被挟持部12が、このロープ1の水平張設部11に対し90度以上折曲された状態となるように構成し、このロープ受部5の受面6と前記ロープ圧接体7との間の前記ロープ挿通間隙9の、前記受面6に沿った方向を前記ロープ挿通方向としたことを特徴とする請求項1記載のロープ固定具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ロープの水平張設部からロープ受部に沿って下方へと折曲されたロープの一端側の被挟持部が、このロープの水平張設部に対して90度以上折曲した状態で前記ロープ挿通間隙に挿通して挟持固定されるので、前記特許文献1のような構成と比べて、ロープの折曲部分がロープ受部に対して高い摩擦抵抗を生じることになり、これによりロープの水平張設部にロープ挿通間隙への挿通方向と逆方向への非常に強い引動力が加わっても、ロープ受部に受支承されているロープが水平張設部方向へと滑りにくいので、ロープの被挟持部の滑り移動が強く抑制されてロープの挟持固定状態が確固に維持されることになり、従って、作業者の落下によりロープに水平方向への非常に強い引動力が作用した場合に極めて良好なロープ固定作用を発揮して作業者の落下を阻止できると共に、その落下距離も小さく抑制することができる非常に信頼性の高い画期的なロープ固定具となる。
また、請求項2記載の発明においては、前記作用・効果を確実に発揮する一層実用性に秀れた構成のロープ固定具となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
例えば、本発明品を親綱緊張具Aとして使用することができる。
具体的には、対向する親綱支柱3間に、本発明のロープ固定具に固定したロープ1としての親綱1を略水平に架設張設し、この張設した親綱1に命綱13をスライド自在に設け、この命綱13を作業者Sの例えば腰ベルトに連結して作業者Sの墜落を防止し、作業を安全に行えるようにすることができる。
更に詳しくは、被連結物3としての一方の親綱支柱3に、本発明品の連結部4を連結し、他方の親綱支柱3に他端を連結した親綱1の一端を、本発明品の本体2に対向状態に設けたロープ受部5とロープ圧接体7との間のロープ挿通間隙9に、このロープ挿通間隙9が幅広くなる方向にロープ圧接体7を弾性体10の付勢力に抗し回動させながら挿通させ、この挿通させた親綱1の一端に弾性体10の付勢力によってロープ圧接体7の圧接面8を圧接させることで、このロープ圧接体7とロープ受部5とで親綱1を挟持固定して、対向する親綱支柱3間に親綱1を架設することができる。
この架設状態の親綱1を略水平に張設する場合、あるいは弛んだ親綱1を略水平に張設する場合には、ロープ挿通間隙9に挿通した親綱1の一端を親綱1挿通方向(下方)に牽引する。すると、ロープ圧接体7は弾性体10の付勢力に抗して親綱1より離反する方向に回動して親綱1の固定状態は解除され、親綱1をその挿通方向へ引っ張って張設することができる。そして、親綱1を離せば、弾性体10の復帰力によってロープ圧接体7の圧接面8がロープ受部5に受支承された親綱1を圧接し、親綱1を再び挟持固定して、親綱1は水平方向に強固に張設されることになる。
また、このロープ圧接体7は、親綱1にこの親綱1挿通方向と逆方向に引動荷重、即ち親綱1を水平方向に引き戻す力がかかると、圧接面8が親綱1に更に強く圧接するように作用し、このロープ圧接体7による親綱1圧接固定作用が強く働き、親綱1は強固に固定されることになる。
また、本発明では、ロープ受部5とロープ圧接体7との対向位置関係の設定により、前述のようにして略水平に張設した親綱1の、その水平張設部11からロープ受部5に沿って下方へと折曲された親綱1の一端側の被挟持部12が、この親綱1の水平張設部11に対して90度以上折曲した状態で前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定されている。そのため、前記特許文献1のように、親綱1の被挟持部12が水平張設部11に対して90度以下の角度αで折曲される構成と比べて、本発明品で挟持固定することで90度以上に折曲された親綱1の折曲部分は、ロープ受部5に対して高い摩擦抵抗(滑り移動抵抗)を生じることになり、これにより親綱1の水平張設部11にロープ挿通間隙9への挿通方向と逆方向への非常に強い引動力が加わっても、ロープ受部5に折曲状態で受支承されている親綱1の折曲部分が水平張設部11方向へと滑りにくいので、親綱1の被挟持部12がロープ挿通間隙9から水平張設部11方向へと滑り移動することが強く抑制されて親綱1の挟持固定状態が確固に維持されることになる。
従って、命綱13を付けた作業者Sが落下して親綱1にロープ挿通間隙9への挿通方向と逆方向への非常に強い引動力が加わった場合には、通常の水平張設時よりも強く親綱1が挟持固定されて親綱1の強い張設状態を保持できるので、確実に作業者Sの落下を防止できると共に、ロープ挿通間隙9からの親綱1の滑り移動も強く抑制されて落下距離も小さく抑えられるので、作業者Sに落下恐怖感を与えにくいなど、非常に信頼性の高い画期的なロープ固定具となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、親綱緊張具Aに適用したもので、ロープ1としての親綱1を受支承するロープ受部5を備えた本体2に、このロープ受部5と間隔を置いた対向状態にロープ圧接体7を回動自在に設けて、このロープ受部5とロープ圧接体7とでロープ1を挟持固定し得るように構成している。
具体的には、本体2は、図1に示すように、二枚の基板15をロープ1を挿通可能な間隔を置いて対設して成る構成とし、この本体2の一側(図面左側)に連結部4として自在継手18付のフック14を突出状態に付設し、この本体2の他側であって二枚の基板15間にロープ受部5を固定している。
ロープ受部5は、金属製にしてやや厚みのある略円板状体に構成している。また、このロープ受部5の本体2に対して内側(図面左側)に位置する側面部を、ロープ1を受支承するための受面6としている。
ロープ圧接体7も、やや厚みのある金属製板状体としている。また、このロープ圧接体7は略扇形状の板状体に構成して、その基部を本体2一側の二枚の基板15間に架設した枢着部16(枢着軸)に枢着することで二枚の基板15間に回動自在に設け、このロープ圧接体7の円弧状の外周面をロープ1に圧接する圧接面8として、この圧接面8を前記ロープ受部5の受面6に対し回動自在に対設している。
即ち、本実施例では、ロープ受部5とロープ圧接体7とが図1,図2において横方向に対設する構成とし、このロープ受部5の受面6とロープ圧接体7の圧接面8との間の間隙をロープ挿通間隙9として、このロープ挿通間隙9に挿通したロープ1をロープ受部5(受面6)とロープ圧接体7(圧接面8)とで締付挟持固定し得るように構成している。
また、このロープ圧接体7は、このロープ圧接体7の回動により前記ロープ受部5との間のロープ挿通間隙9が次第に幅狭くなるように構成している。
具体的には、このロープ圧接体7は、圧接面8である円弧外周面と前記枢着部16との距離が、この圧接面8の一方側の端部から他方側の端部へ行く程長くなる扇形状に設定構成し、このロープ圧接体7を一方向へ回動させるとロープ挿通間隙9が幅狭くなり、他(逆)方向へ回動させるとロープ挿通間隙9が幅広くなる構成としている。
更に詳しくは、圧接面8と枢着部16との距離が、図1において上方から下方へ行く程長くなる扇形状に設定構成し、このロープ圧接体7を図中上方へ回動させるとロープ挿通間隙9が幅狭くなり、下方へ回動させるとロープ挿通間隙9が幅広くなる構成としている。
また、このロープ圧接体7は、ロープ挿通間隙9が幅狭くなる回動方向に付勢し且つ幅広くなる回動方向に抗する弾性体10(トーションバネ)を備えて、この弾性体10により通常はロープ圧接体7(圧接面8)がロープ受部5(受面6)に近接した状態で付勢保持されるように構成している。
従って、ロープ圧接体7を弾性体10の付勢力に抗する方向に回動させてロープ挿通間隙9をロープ1が通れる程幅広くすることで、本体2の上方から二枚の基板15間のロープ挿通間隙9にロープ1を挿通させることができ、この挿通したロープ1に弾性体10の付勢力によってロープ圧接体7の圧接面8を当接させることで、ロープ受部5とロープ圧接体7によりロープ1が挟持圧接固定されて図中の上方へ抜け止め状態となる構成としている(図2参照)。
また、このロープ1の挟持固定状態においては、ロープ1挿通先端を本体2の下方へ引っ張ると、このロープ1挿通先端に弾性体10の付勢力によって当接しているロープ圧接体7が、下方へ移動するロープ1との摩擦により前記弾性体10の付勢力に抗し幅広くなる方向(下方)に回動するので、更にロープ1を下方へ引き出し緊張させることができるが、このロープ1挿通方向と逆方向(上方)にロープ1が引動されると、ロープ1に当接するロープ圧接体7がロープ1との摩擦により前記ロープ挿通間隙9を幅狭くする方向に回動しようとし、これによりロープ圧接体7の圧接面8がロープ受部5に受支承されたロープ1を更に強く圧接して強固な引き抜き不能状態となるように構成している。
また、本実施例では、前記ロープ圧接体7の圧接面8に、ロープ1の撚り山間の撚り溝に係止して挟持固定強度を向上させる係止凸部17をこのロープ圧接体7の周面の回動方向に複数並設状態に設けている。
具体的には、係止凸部17は、図3に示すようにロープ1の撚り溝の配設方向に対応させて圧接面8の幅方向(ロープ圧接体7の厚み方向)に対し傾斜方向に長さを有する斜設凸条に形成している。
また、この係止凸部17は、例えばロストワックス等によるロープ圧接体7成形に際して一体的に成形し、量産性を向上させている。
また、この係止凸部17も含めて本実施例の圧接面8は、ロープ1の外形状に合わせた平断面視凹溝状に形成し、これにより挟持圧接固定したロープ1が横ズレしたり外れたりしにくいように構成している。
本実施例では、前記連結部4のフック14を被連結物3としての親綱支柱3に連結すると共に、この親綱支柱3と間隔を置いて対設状態に設置された他の親綱支柱に他端を連結することで略水平に張設した前記ロープ1の一端を前記ロープ受部5と前記ロープ圧接体7との間の前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定した際、このロープ挿通間隙9のロープ挿通方向が、前記ロープ1の水平張設部11に対し鋭角方向に存するようにこのロープ受部5とロープ圧接体7との対向位置関係を設定して、ロープ1の水平張設部11からロープ受部5の上側面から受面6に沿って下方へと折曲されたロープ1の一端側の被挟持部12が、このロープ1の水平張設部11に対して90度以上折曲した状態で前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定されるように構成している。図中符号20は親綱支柱3に突設されたフック連結用の連結杆部である。
具体的には、前記連結部4を親綱支柱3に連結すると共に、他の親綱支柱に他端を連結して略水平に張設した前記ロープ1の一端を前記ロープ受部5と前記ロープ圧接体7との間の前記ロープ挿通間隙9に挿通して挟持固定した際に、前記ロープ受部5と前記ロープ圧接体7とが、前記連結部4より下方の前記本体2位置で対向状態となるようにこのロープ受部5とロープ圧接体7との配設位置を設定している。
また、ロープ圧接体7は、前記本体2の、前記連結部4(の連結軸18)と前記ロープ受部5(の中心部)とを結ぶ仮想直線より下側位置に設けた枢着軸17に回動自在に枢着している。
また、前記ロープ受部5の受面6を略平面状に形成すると共に、この受面6の面方向が、前記ロープ1の水平張設部11に対し鋭角方向に存するように設けて、この受面6に沿って受支承したロープ1の一端側の被挟持部12が、このロープ1の水平張設部11に対し90度以上の角度θ(鋭角)をもって折曲された状態となるように構成している。
更に詳しくは、本体2(を構成する前記二枚の基板15)の形状をやや縦長な変形四角形状に形成し、この本体2の一側に存する上角部に端部の上部に前記連結部4の自在継手18を前記連結軸19を介して起伏回動自在に枢着し、この連結部4より間隔を置いた下方位置であって本体2の一側に存する下角部に前記枢着部16を介して前記ロープ圧接体7を枢着し、このロープ圧接体7と対向する本体2の他側に存する角部であって前記連結部4の枢着位置(連結軸19)よりも下方位置に前記ロープ受部5を固定し、このロープ受部5の前記受面6を、ロープ圧接体7の圧接面8と対向するように連結部4方向に向けて前傾状態に設けている。
また、本実施例では、前記角度θが70〜80度程度(図面では75度)となるように、前記受面6の角度を設定構成している。出願人の試作実験によると、このような角度θの鋭角度設定によりロープ1がロープ受部5に対して良好な摩擦抵抗を生じてロープ1固定強度が前記特許文献1に比して著しく向上することが確認されている。また、試作実験では、角度θが70度より更に鋭角になるように設定すると、ロープ挿通間隙9にロープ1を挿入しづらくなった。従って、角度θは、本実施例のように70〜80度程度、より好ましくは75度程度が最適と考えられる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例を示す説明正面図である。 本実施例の使用状態における要部を示す部分拡大説明正断面図である。 本実施例の使用状態における要部を示す部分拡大説明斜視図である。 本実施例の使用状態を示す説明図である。 従来例を示す説明正断面図である。
符号の説明
1 ロープ
2 本体
3 被連結物
4 連結部
5 ロープ受部
6 受面
7 ロープ圧接体
8 圧接面
9 ロープ挿通間隙
10 弾性体
11 水平張設部
12 被挟持部

Claims (2)

  1. ロープを挿通し得る本体の一側に被連結物に連結する連結部を設け、本体の他側にロープを受支承するロープ受部を設け、このロープ受部と対向状態にして前記本体にロープ圧接体を回動自在に設けて、このロープ受部とロープ圧接体との間のロープ挿通間隙に、略水平に張設したロープの一端を前記ロープ受部の上部から下方へ折曲して挿通配設し得るように構成し、このロープ圧接体は、このロープ圧接体の回動により前記ロープ挿通間隙が次第に幅狭くなるように構成し、このロープ圧接体を前記ロープ挿通間隙が幅狭くなる回動方向に付勢し且つ幅広くなる回動方向に抗する弾性体を備えて、このロープ圧接体を前記弾性体の付勢力に抗しロープ挿通間隙が幅広くなる方向に回動させることでこのロープ挿通間隙にロープを挿通し得ると共に、このロープ挿通方向と逆方向にロープが引動されることでロープに当接するロープ圧接体が前記ロープ挿通間隙を幅狭くする方向に回動し、ロープ圧接体の圧接面がロープ受部に受支承されたロープを圧接して引き抜き不能状態に挟持固定するロープ固定具であって、前記連結部を被連結物に連結すると共に、略水平に張設した前記ロープの一端を前記ロープ受部と前記ロープ圧接体との間の前記ロープ挿通間隙に挿通して挟持固定した際、このロープ挿通間隙のロープ挿通方向が、前記ロープの水平張設部に対し鋭角方向に存するようにこのロープ受部とロープ圧接体との対向位置関係を設定して、ロープの水平張設部からロープ受部に沿って下方へと折曲されたロープの一端側の被挟持部が、このロープの水平張設部に対して90度以上折曲した状態で前記ロープ挿通間隙に挿通して挟持固定されるように構成したこと特徴とするロープ固定具。
  2. 前記ロープ受部に略平面状の受面を形成すると共に、この受面の面方向が、前記連結部を被連結物に連結すると共に、略水平に張設した前記ロープの一端を前記ロープ受部と前記ロープ圧接体との間の前記ロープ挿通間隙に挿通して挟持固定した際に、前記ロープの水平張設部に対し鋭角方向に存するように設けて、この受面に沿って受支承したロープの一端側の被挟持部が、このロープの水平張設部に対し90度以上折曲された状態となるように構成し、このロープ受部の受面と前記ロープ圧接体との間の前記ロープ挿通間隙の、前記受面に沿った方向を前記ロープ挿通方向としたことを特徴とする請求項1記載のロープ固定具。
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