JP2010132456A - 伸縮ブーム - Google Patents

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    • B66C23/707Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic guiding devices for telescopic jibs

Abstract

【課題】軽量で十分な強度を得ることができ、内側ブームの基端側突出長さを短くすることができることから内側ブームの有効長さを長くすることができ、しかも上部摺動パッドに作用する面圧を軽減する他、グリース供給にも問題を生じないようにすることができる伸縮ブームを提供することである。
【解決手段】伸縮ブームBm の第2中間ブーム3に嵌挿される先端ブーム4の基端部の背面41c側に設けられる上部摺動パッド5を、前記先端ブーム4の基端部の背面41c側の円弧面41aを斜断し、前記先端ブーム4の基端部の平坦な背面41cから平坦な側面41bに連なるパッド取付部44に嵌合して固定すると共に、前記上部摺動パッド5が前記第2中間ブーム3の平坦な背面の内面35の一部と円弧面の内面31a′に摺接するブーム幅方向接触長L1を、第2中間ブーム3の平坦な側面の内面41b′の一部と円弧面の内面31a′に摺接するブーム高さ方向接触長L2より長くした形状に形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、入れ子式の伸縮ブームにおける改良されたブーム後端部用摺動パッドを備えた伸縮ブームに関するものである。
ホイールクレーン等の伸縮ブームは、下部走行体に旋回自在に搭載されてなる上部旋回体に起伏可能に装着される基本ブームと、この基本ブーム内に入れ子式に嵌挿され、少なくとも1つの伸縮自在な嵌挿ブームとを備えている。このような伸縮ブームは、外側ブームの先端側内壁下部領域に、内側ブームの腹面側を摺動可能に支持する下部摺動パッドが設けられ、内側ブームの後端部背面領域に、外側ブームの内壁上部領域を摺動する上部摺動パッドが設けられている。このような伸縮ブームの摺動パッドとしては、例えば後述するような構成になるものが公知である。
従来例1に係る伸縮ブームをその横断面を示す図6を参照しながら説明する。即ち、従来例1に係る伸縮ブームでは、外側ブーム21の上方コーナー部分は円弧面に、下方コーナー部は傾斜面に形成されている。同様に、内側ブーム22の下方コーナー部も傾斜面が形成され、外側ブーム21の下方コーナー部分の傾斜面との間に補助摺動要素(下部摺動パッド)23′,23′が配置されている。一方、内側ブーム22の後端部上方コーナー部分には傾斜した案内表面24,24が形成され、外側ブーム21の円弧状上方コーナー部分と前記案内表面24との間に、摺動要素(上部摺動パッドに相当する)23が配置されている。なお、符号25は内側ブーム22を伸縮させるためのシリンダである(例えば、特許文献1参照)。
従来例2に係る伸縮ブームは、内側ブームを部分的に受容する外側ブームの一部を単純化した部分断面図を示す図7(a)と、図7(a)のD−D線断面図の図7(b)と、図7(b)のE部拡大図である図7(c)とを順次参照しながら説明する。
即ち、従来例2に係る伸縮ブームは、外側ブーム41および内側ブーム42を備えている。この内側ブーム42の背面側後端部の円弧状コーナー部Raと、外側ブーム41背面側の円弧状コーナー部Riとの間に半ライナー(上部摺動パッドに相当する)45が、後端カラー43とそれより少し先端側にずれた位置に設けられたストップカラー44との間に取付けられている。そして、この半ライナー45の外周面は、図7(c)に示すように、外側ブーム41の背面側の平坦な内面と側面の平坦な内面には接触することなく、円弧状コーナー部Riのみに摺動可能に接触している。なお、符号46は、内側ブーム42を摺動可能に支持する外側ブーム41の先端部に設けられた摺動パッドである(例えば、特許文献2参照)。
上記のような構成になる伸縮ブームの摺動パッドは、摺動抵抗および磨耗を低減させるために、何れもグリース潤滑する必要があるが、グリース潤滑に係る技術としては、例えば後述する構成になるものが公知である。
先ず、グリース潤滑に係る従来例3を、矩形断面をしたブームの後部背面に配設される上部摺動パッドの給脂装置を例として説明する。図8(a)は4段の伸縮ブームの基端部の側面断面図、図8(b)は図8(a)のE−E線断面図である。図に示す符号53は最外側ブーム(以下、基本ブームという)で、基本ブーム53内にブーム筒(以下、第1中間ブームという)54が、第1中間ブーム54内にブーム筒(以下、第2中間ブームという)55が、第2中間ブーム55内にブーム筒(以下、先端ブームという)56が順次嵌挿されている。基本ブーム以外の第1,2中間ブーム54,55および先端ブーム56の基端部の上部面(背面)にそれぞれスライドプレート(以下、上部摺動パッドという)57,58,59が配設されている。符号60,61および62は、上部摺動パッド57,58,59の上方に位置し、かつ基本ブーム53の上部面(背面)に配設されている給脂ニップルである。
そして、第1中間ブーム54の背面に設けられた上部摺動パッド57には、給脂ニップル60からグリースが給脂される。また、第2中間ブーム55の背面に設けられた上部摺動パッド58には給脂ニップル61から給脂されたグリースが、基本ブーム53と第1中間ブーム54の間に形成されたグリース溜66、第1中間ブーム54の背面に設けられた給脂孔63を介して給脂される。さらに、先端ブーム56の背面に設けられた上部摺動パッド59には、給脂ニップル62から給脂されたグリースが、基本ブーム53と第1中間ブーム54の間に形成されたグリース溜68、第1中間ブーム54の背面に設けられた給脂孔65、第1中間ブーム54と第2中間ブーム55の間に形成されたグリース溜67、第2中間ブーム55の背面に設けられた給脂孔64を介して給脂されるように構成されている(例えば、特許文献3参照。)。
次に、グリース潤滑に係る他の従来例4を、添付図面を参照しながら説明する。図9は内筒の最短縮位置の時のグリース供給管の配置を示すブーム縦断面図である。ブーム71の外筒72内に伸縮自在に嵌挿された内筒74の天板73aに設けられた上部摺動パッド73の近傍に、ブーム71の頂部(ブームヘッドに相当する)71a側に設けたグリースニップル75からグリース供給管76が連通している。従って、この従来例4の場合には、グリースニップル75からグリース供給管76を介してグリースが供給され、上部摺動パッド73が潤滑される(例えば、特許文献4参照)。
特開平10−218564号公報 特許第2828779号公報 実開昭62−17693号公報 特開2001−158594号公報
上記従来例1,2に係る伸縮ブームの場合、内側ブームに設置された上部摺動パッドの摺動面(R面)は何れも外側ブームの背面側の幅方向の左右のコーナー部のR面のみを摺動するように構成されている。このように上部摺動パッドがR面のみを摺動する場合、上部摺動パッドに作用する面圧を軽減させるために、上部摺動パッドのブームの長手方向の寸法を大きくするか、上部摺動パッドのR面および外側ブームの背面側の左右コーナー部のR面の曲率半径を大きくする必要がある。
上部摺動パッドのブームの長手方向の寸法を大きくする場合には、上部摺動パッドの収容部が内側ブームに設けられるため、その分だけ内側ブームの基端側突出長さが必然的に長くなり、内側ブームの有効長さ(伸長できる最大長さ)が短くなってブーム単位重量の増加になるという問題が生じる。また、R面の曲率半径を大きくする場合には、吊荷作業時に作用する曲げモーメントに対する伸縮ブームの断面性能(断面係数)が低下するため、所定のクレーン性能を確保するためには、伸縮ブームをサイズアップする必要があり、軽量化の妨げになるという問題が生じる。
また、上部摺動パッドのグリース潤滑に関しては、上部摺動パッドを内側ブーム背面側の左右コーナー部に設置する場合、従来例3に係る技術を採用するとすれば、外側ブームのR部にグリース給脂孔をあける必要がある。ところが、プレスにより塑性加工されたR部に孔をあけると、亀裂が生じる等の問題があった。一方、従来例4に係る技術ではグリース供給管を用いるため、上記のような問題はないが、グリース供給管はブーム全長に亘る長さであるから、より高圧のグリースポンプが必要になるのに加えて、伸縮ブームの段数が多くなるほどグリース供給管の本数が多くなるため、他の伸縮機構との干渉を避ける必要性から配管構造が複雑になるという問題がある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、軽量で十分な強度を得ることができ、内側ブームの基端側突出長さを短くすることができることから内側ブームの有効長さを長くすることができ、しかも上部摺動パッドに作用する面圧を軽減する他、グリース供給にも問題を生じないようにすることができる伸縮ブームを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る伸縮ブームは、外側ブームと、この外側ブーム内に入れ子式に嵌挿される内側ブームとを少なくとも1組備え、前記外側ブームおよび前記内側ブームそれぞれの長手方向と直交する方向の断面におけるブーム背面側の左右コーナー部に円弧面が形成されると共に、この円弧面に連なる平坦な背面と平坦な側面とが形成されており、前記内側ブームの基端部背面側に前記外側ブームのブーム背面側の左右コーナー部に対応させて設けたパッド取付部に上部摺動パッドが配設されてなる伸縮ブームにおいて、前記上部摺動パッドが前記外側ブームの平坦な背面の内面の一部と円弧面の内面に摺接するブーム幅方向接触長が、前記外側ブームの平坦な側面の内面の一部と円弧面の内面に摺接するブーム高さ方向接触長より長くした形状に形成されてなることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る伸縮ブームは、請求項1に記載の伸縮ブームにおいて、前記パッド取付部のパッド受面は、前記円弧面を切り欠かれ、かつ前記平坦な背面と前記平坦な側面とに連なる傾斜面で形成されてなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る伸縮ブームは、請求項2に記載の伸縮ブームにおいて、前記パッド受面は平坦状であり、前記パッド受面と、前記内側ブームの平坦な背面とのなす角度は40°よりも小角度に設定されてなることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る伸縮ブームが採用した手段は、請求項1,2または3のうちの何れか一つの項に記載の伸縮ブームにおいて、前記外側ブームの平坦な背面または平坦な側面の何れか一方にグリース給脂孔が設けられると共に、前記上部摺動パッドに、前記グリース給脂孔から給脂されたグリースを前記外側ブームの円弧面側に導くグリース案内通路が設けられてなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る伸縮ブームによれば、上部摺動パッドが前記外側ブームの平坦な背面の内面の一部と円弧面の内面に摺接するブーム幅方向接触長を、前記外側ブームの平坦な側面の内面の一部と円弧面の内面に摺接するブーム高さ方向接触長より長くした形状に形成したことにより、上部摺動パッドのブーム幅方向の寸法が大きく、ブーム長手方向の寸法を従来例1や従来例2に係る伸縮ブームの場合よりも小寸法にすることができる。
その結果、内側嵌挿ブーム基端側突出部の長さが短くなり、その分だけ内側嵌挿ブームを従来例より長くできるので、ブームの有効全長を長くすることができ、有効全長を従来と同じとした場合に軽量化が果たせる。更に、上部摺動パッドのブーム幅方向の寸法が大きくなったので、そこに作用する面圧を低減できることから、外側ブームと内側嵌挿ブームの円弧面の曲率半径を大きくする必要がなく、伸縮ブームを細くすることができるので、伸縮ブームの軽量化に対して寄与する。
本発明の請求項2に係る伸縮ブームによれば、パッド取付部のパッド受面は、円弧面が切り欠かれ、かつ平坦な背面と平坦な側面とに連なる傾斜面で形成されているので、上部摺動パッドの厚さを厚くすることができ、上部摺動パッドを高強度にすることができる。
本発明の請求項3に係る伸縮ブームによれば、パッド取付部のパッド受面と内側ブームの平坦な背面とのなす角度は40°よりも小角度に設定されているので、上部摺動パッドに作用する荷重のブーム幅方向の分力、即ちパッドを側方にずらす力を小さくすることができ、上部摺動パッドをパッド取付部に固定する固定手段をさほど高強度にする必要がない。
本発明の請求項4に係る伸縮ブームによれば、外側ブームの平坦な背面または平坦な側面の何れか一方にグリース給脂孔が設けられると共に、上部摺動パッドに、グリース給脂孔から給脂されたグリースを外側ブームの円弧面側に導くグリース案内通路が設けられているので、従来例3に係る技術のような亀裂発生の問題も生じない。また、従来例4に係る技術のようにグリース供給管を必要とせず、高圧のグリースポンプを用いるまでもなくグリースを給脂することができ、グリース供給構造が簡素化できる。
本発明の第1実施形態に係る伸縮ブームを搭載した自走式クレーン(ホイールクレーン)の側面図である。 本発明の第1実施形態に係り、図2(a)は伸縮ブームの模式的平面図、図2(b)は伸縮ブームの模式的側面図である。 図3(a)は図2(b)のA−A線断面図、図3(b)は図2(b)のB−B線断面図である。 本発明の第1実施形態に係り、パッド取付部の説明図である。 本発明の第2実施形態に係り、図5(a)は伸縮ブームの模式的側面図、図5(b)は図5(a)のC−C線断面図ある。 従来例1に係る伸縮ブームの横断面図である。 従来例2に係り、図7(a)は伸縮ブームの内部ブームを部分的に受容する外部ブームの一部を単純化し、かつ部分的に断面した図、図7(b)は図7(a)のDD線断面図、図7(c)は図7(b)のE部拡大図である。 従来例3に係り、図8(a)は4段の伸縮ブームの基端部の側面断面図、図8(b)は図8(a)のF−F線断面図である。 従来例4に係り、内筒の最縮位置の時のグリース供給管の配置を示すブーム縦断面図である。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る伸縮ブームを搭載した自走式クレーン(ホイールクレーン)の側面図であり、図2(a)はその伸縮ブームの模式的平面図であり、図2(b)はその伸縮ブームの模式的側面図である。また、図3(a)は図2(b)のA−A線断面図であり、図3(b)は図2(b)のB−B線断面図であり、図4はパッド取付部の説明図である。
図1に示す符号11は、第1実施形態に係る後述する伸縮ブームBm を搭載した自走式クレーン(ホイールクレーン)である。この自走式クレーン11は、同図における右側の走行方向の前側に前輪12aが配設されると共に、同図における左側の走行方向の後側に後輪12bが配設されてなる走行台車12を備えている。この走行台車12の上には、旋回ベアリング12cを介して、垂直軸心回りに自在に旋回される上部旋回体13が搭載されており、この上部旋回体13の前側に運転室14が、この運転室14の一側面側に、ブーム起伏シリンダ15により起伏される伸縮ブームBm が配設されている。
そして、前記上部旋回体13の内側に収納された図示しないウインチにより巻取り、繰り出されるロープ16の先端に吊荷を吊持するためのフック17が前記伸縮ブームBm の先端から垂下されている。なお、符号13aはカウンターウェイトである。
本発明の第1実施形態に係る伸縮ブームBm は4段式のものである。即ち、前記上部旋回体13に起伏自在に支持されてなる基本ブーム1と、この基本ブーム1内に嵌挿される伸縮自在な第1中間ブーム2と、この第1中間ブーム2内に嵌挿される伸縮自在な第2中間ブーム3と、この第2中間ブーム3内に嵌挿される伸縮自在な先端ブーム4とから構成されている。そして、第1,2中間ブーム2,3および先端ブーム4それぞれの基端部の背面側に、後述する上部摺動パッドが配設されている。
この伸縮ブームBm の場合は、上記のとおり、4段式であるが、3段式以下であっても、また5段式以上であっても良いので、4段式の伸縮ブームに限定されるものではない。なお、前記基本ブーム1は外側ブームであり、前記第1中間ブーム2は前記基本ブーム1の内側ブームであって、かつ前記第2中間ブーム3の外側ブームとなるものである。また、前記第2中間ブーム3は前記先端ブーム4の外側ブームとなるものであり、前記先端ブーム4は前記第2中間ブーム3の内側ブームとなるものである。
なお、図2(b)において、前記基本ブーム1の先端部の下部内側領域に設けられてなる破線で示すものは、伸縮する前記第1中間ブーム2を摺動可能に支持する第1先端下部パッド11pである。また、前記第1中間ブーム2の先端部の下部内側領域に設けられてなる破線で示すものは、伸縮する前記第2中間ブーム3を摺動可能に支持する第2先端下部パッド21pである。そして、前記第2中間ブーム3の先端部の下部内側領域に設けられてなる破線で示すものは、伸縮する前記先端ブーム4を摺動可能に支持する第3先端下部パッド31pである。
本発明の第1実施形態では、前記第1,2中間ブーム2,3および先端ブーム4それぞれの基端部の背面側に配設されている上部摺動パッドと、それぞれのブームに設けられたパッド取付部の構成は何れも同構成であるので、これらを先端ブーム4の場合を例として説明する。前記伸縮ブームBm の長手方向と直交する方向に切断した断面形状は、図3(a)に示すように構成されている。
即ち、最も内側の先端ブーム4の断面における背面側の上部側半部に、後述する方形半箱型部41が形成されている。この方形半箱型部41の背面側の幅方向の左右のコーナー部に、予め設定された曲率半径を有する円弧面41aが形成されると共に、下側が開口している。そして、この先端ブーム4の腹面側の下部側半部に、左右方向の外幅より小幅の開口幅を有する半円以下の円弧部42が形成されると共に、前記方形半箱型部41の側面41bの端部側と、前記円弧部42の開口側が側部傾斜平板部43で連ねられている。
前記先端ブーム4の基端部の背面側の幅方向の左右のコーナー部のそれぞれに、後述する構成になるパッド取付部44が形成されており、これらパッド取付部44のそれぞれに後述する構成になる上部摺動パッド5が取付けられている。なお、左右の上部摺動パッド5およびパッド取付部44は左右勝手反対で、全く同構成になるものである。
前記パッド取付部44は、図4に示すように構成されている。即ち、前記先端ブーム4の基端部の背面側に形成された前記円弧面41aを斜断し、前記先端ブーム4の基端部の平坦な背面41cから平坦な側面41bに連なる平坦なパッド受面44aを備えている。また、このパッド取付部44の先端ブーム4の長手方向の相対する部位は、前記円弧面41aと同じ曲率半径を有する閉塞板44bで閉塞されている。そして、前記パッド受面44aと、前記先端ブーム4の基端部の平坦な背面41cとのなす角度θは40°よりも小角度に設定されている。
前記上部摺動パッド5は、図3(b)に示すように、その下面がパッド受面44aに当接する状態で前記パッド取付部44に嵌合されると共に、例えばボルト等の機械的固定手段により、先端ブーム4に固定されている。前記上部摺動パッド5の摺動面5aは前記第2中間ブーム3の平坦な背面の内面35の一部と円弧面の内面31a′とに摺接し得る形状に形成されている。
この時、前記伸縮ブームBm の長手方向と直交する方向に切断した断面(即ち、図3(b)紙面)において、前記パッド受面44aと、前記先端ブーム4の基端部の平坦な背面41cとのなす角度θは40°よりも小角度に設定されていることから、前記上部摺動パッド5が第2中間ブーム3の平坦な背面の内面35の一部と円弧面の内面31a′に摺接するブーム幅方向接触長L1が、前記上部摺動パッド5が第2中間ブーム3の平坦な側面の内面41b′の一部と円弧面の内面31a′に摺接するブーム高さ方向接触長L2より長くなっている。
そして、前記上部摺動パッド5の摺動面5aの平坦面側に開口する給脂開口5cから、前記第2中間ブーム3の円弧面31aの内側に連通するグリース案内通路5bが設けられており、図2(a)および図3(b)に示すように、前記伸縮ブームBm の最縮小状態において、前記基本ブーム1の背面11cに設けられたグリース給脂孔6から、前記給脂開口5cにグリースが給脂されるように構成されている。なお、第1中間ブーム2と、第2中間ブーム3と、先端ブーム4の背面の全てに、前記グリース給脂孔6と同心の孔が明けられている。
従って、第1実施形態による場合には、上部摺動パッド5のブームの幅方向の寸法を大きくすることで、ブームの長手方向の寸法を従来例1や2の場合よりも小寸法にすることができるので、図2(b)に示す基端側突出部の長さLが短くなり、嵌挿ブームの有効長さを長くすることができることにより、伸縮ブームBmの有効全長を長くすることができる。また、嵌挿ブームの有効長さを従来と同一にした場合には、嵌挿ブーム単位長さを短くすることができるので軽量化が果たせる。
更に、上部摺動パッド5のブーム幅方向の寸法が大きくなったので、そこに作用する面圧を低減できることから、外側ブームと内側嵌挿ブームの円弧面の曲率半径を大きくする必要がなく、伸縮ブームBmを細くすることができるので、伸縮ブームBmの軽量化に対して大いに寄与することができる。
また、パッド取付部44のパッド受面44aは、平坦面で上部摺動パッド5の厚さを厚くすることができるので、上部摺動パッド5を高強度にすることができる。
また、パッド取付部44のパッド受面44aと先端ブーム4の基端部の平坦な背面とのなす角度は40°よりも小角度に設定されている。従って、上部摺動パッド5に作用する荷重のブーム幅方向の分力、即ちパッド5を側方にずらす力を小さくすることができ、上部摺動パッド5をパッド嵌合溝44に固定する機械的固定手段をさほど高強度にする必要がない。
さらに、基本ブーム1の平坦な背面11cに設けられたグリース給脂孔6から給脂されたグリースが上部摺動パッド5に設けられているグリース案内通路5bを介して、第2中間ブーム3の円弧面側に導かれるように構成したので、ブームの円弧面にグリース給脂孔が設けられていないため、ブームに亀裂が生じる等の問題が生じることもなく、また従来例4に係る技術のようにグリース供給管を用いないため、高圧のグリースポンプを用いるまでもなくグリースを給脂することができるのでグリース供給構造が簡素化できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る伸縮ブームを、その模式的側面図の図5(a)と、図5(a)のC−C線断面図の図5(b)とを順次参照しながら説明する。但し、第2実施形態が上記第1実施形態と相違するところは、グリース給脂孔が設けられている位置と、グリース案内通路の形状の相違にあり、これら以外は上記第1実施形態と全く同構成であるから、主として相違する点について説明する。
即ち、上部摺動パッド7の摺動面7aの第2中間ブーム3の側面側に開口する給脂開口7cから、前記先端ブーム4の円弧面の内側に連通するグリース案内通路7bが設けられており、図5(b)に示すように、前記伸縮ブームBm の最縮小状態において、基本ブーム1の側面11bに設けられたグリース給脂孔8から、前記給脂開口7cにグリースが給脂されるように構成されている。なお、第1中間ブーム2と、第2中間ブーム3と、先端ブーム4の側面の全てに、前記グリース給脂孔8と同心の孔が明けられている。
この第2実施形態に係る伸縮ブームBm では、基本ブーム1の側面11bに設けられたグリース給脂孔8から給脂されたグリースが上部摺動パッド7に設けられているグリース案内通路7bを介して、第2中間ブーム3の円弧面の内面31a′側に導かれる点が、上記第1実施形態に係る伸縮ブームBm と相違するだけであり、上記第1実施形態に係る伸縮ブームBm と同効である。
なお、各実施形態に係る伸縮ブームは何れも具体例に過ぎないから、上記構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更形態を含むことは言うまでもない。
また、各実施形態に係る伸縮ブームでは、先端ブームに設けた上部摺動パッドを例として説明したが、基本ブーム以外の何れの中間ブームの上部摺動パッドにあっても同様である。さらに、ホイールクレーン用である場合を例として説明したが、特にこれに限定されるものではなく、例えば伸縮ブームを備えたクレーン全般や高所作業車などの伸縮ブームに対しても適用することができる。
Bm …伸縮ブーム
L…基端側突出部の長さ
L1…ブーム幅方向接触長,L2…ブーム高さ方向接触長
1…基本ブーム,11b…側面,11c…背面,11p…第1先端下部パッド
2…第1中間ブーム,21p…第2先端下部パッド
3…第2中間ブーム,31a…円弧面,31a′…円弧面の内面,31p…第3先端下部パッド,35…背面の内面
4…先端ブーム,41…半箱型部,41a…円弧面(左右のコーナー部),41b…側面,41b′…側面の内面,41c…背面,42…円弧部,43…側部傾斜平板部,44…パッド取付部,44a…パッド受面,44b…閉塞板
5…上部摺動パッド,5a…摺動面,5b…グリース案内通路,5c…給脂開口
6…グリース給脂孔
7…上部摺動パッド,7a…摺動面,7b…グリース案内通路7c…給脂開口
8…グリース給脂孔
11…自走式クレーン,12…走行台車,12a…前輪,12b…後輪,12c…旋回ベアリング,13…上部旋回体,13a…カウンターウェイト,14…運転室,15…ブーム起伏シリンダ,16…ロープ,17…フック

Claims (4)

  1. 外側ブームと、この外側ブーム内に入れ子式に嵌挿される内側ブームとを少なくとも1組備え、前記外側ブームおよび前記内側ブームそれぞれの長手方向と直交する方向の断面におけるブーム背面側の左右コーナー部に円弧面が形成されると共に、この円弧面に連なる平坦な背面と平坦な側面とが形成されており、前記内側ブームの基端部背面側に前記外側ブームのブーム背面側の左右コーナー部に対応させて設けたパッド取付部に上部摺動パッドが配設されてなる伸縮ブームにおいて、
    前記上部摺動パッドが前記外側ブームの平坦な背面の内面の一部と円弧面の内面に摺接するブーム幅方向接触長が、前記外側ブームの平坦な側面の内面の一部と円弧面の内面に摺接するブーム高さ方向接触長より長くした形状に形成されてなることを特徴とする伸縮ブーム。
  2. 前記パッド取付部のパッド受面は、前記円弧面が切り欠かれ、かつ前記平坦な背面と前記平坦な側面とに連なる傾斜面で形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の伸縮ブーム。
  3. 前記パッド受面と、前記内側ブームの平坦な背面とのなす角度は40°よりも小角度に設定されてなることを特徴とする請求項2に記載の伸縮ブーム。
  4. 前記外側ブームの平坦な背面または平坦な側面の何れか一方にグリース給脂孔が設けられると共に、前記上部摺動パッドに、前記グリース給脂孔から給脂されたグリースを前記外側ブームの円弧面側に導くグリース案内通路が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の伸縮ブーム。
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