JP2010132108A - 移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】オプション品の有無に関わらず安定して走行することができる移動体を提供する。
【解決手段】本発明の一態様にかかる移動体は、倒立振子制御によって移動する移動体100であって、搭乗者が搭乗するために設けられた搭乗席11と、搭乗席11の下側に配置された車台12と、車台12に対して回転可能に取り付けられた右駆動輪18、左駆動輪20と、右駆動輪18、左駆動輪20を回転駆動するモータ34、36と、搭乗席11の側方に設けられ、移動体100に対して脱着可能なオプション品を搭載可能なホルダ41を備えている。そして、ホルダ41が、オプション品の前後方向における重心位置を車軸C1上に配置するよう、オプション品を保持している。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動体に関し、特に詳しくは倒立振子制御によって移動する移動体に関する。
倒立二輪車両などの倒立車輪型移動体は、通常、左右の駆動輪を駆動して安定状態を維持するように重心位置を修正しつつ、移動を行なうように制御している。さらに、倒立状態を安定させるため、車輪上方に設けられた慣性体を駆動する構成が開示されている(特許文献1乃至3)。
特許文献1の倒立車輪型移動体では、走行中に、慣性体をスライド移動させている。これにより、重心位置が車軸の鉛直線上に速やかに移動するため、倒立を安定させることができる。また、台車本体には、モータを駆動するためのバッテリーや制御コントローラが搭載されている。このような倒立車輪型移動体では、例えば、ジャイロセンサからの出力に応じて、倒立状態を維持するように車輪が制御されている。すなわち、前後方向において、移動体全体の重心位置が車軸の上方になるように、車輪を制御する必要がある。また、特許文献2、3では、搭乗者が立って移動体に乗っている。
特開2006−205839号公報 特開2006−353080号公報 特表2004−500277号公報
このような、倒立車輪型移動体では、操作が簡単であるため、病人などの使用に適している。このような移動体に対して病人が座って乗る構成とするが好ましい。また、病人が使用する場合、病人に必要な様々な器具を移動体に取り付ける必要が生じる。例えば、酸素ボンベや点滴棒のオプション品を取り付けて移動しなければならない場合がある。オプション品の搭載時と、非搭載時とのいずれでも、倒立制御を行う必要がある。
しかしながら、このようなオプション品の脱着について、何ら考慮されていない。従って、オプション品の搭載時と、非搭載時とで、重心位置が大きく変化してしまうことになる。この場合、倒立を維持することが困難になってしまう。よって、オプション品を搭載した状態では、安定した走行が困難になる。従って、重心位置を前後に移動させるためのアクチュエータ等が必要となってしまう。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、オプション品の有無に関わらず安定して走行することができる移動体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる移動体は、倒立振子制御によって移動する移動体であって、搭乗者が搭乗するために設けられた搭乗席と、前記搭乗席の下側に配置された車台と、前記車台に対して回転可能に取り付けられた車輪と、前記車輪を回転駆動する駆動部と、
前記搭乗席の側方に設けられ、前記移動体に対して脱着可能なオプション品を搭載可能なホルダであって、前記オプション品の前後方向における重心位置を前記車軸上に配置するよう前記オプション品を保持するホルダと、を備えたものである。これにより、オプション品を搭載した場合でも、前後方向における重心位置の変化を低減することができる。よって、安定して走行することができる。
本発明の第2の態様にかかる移動体は、倒立振子制御によって移動する移動体であって、搭乗者が搭乗するために設けられた搭乗席と、前記搭乗席の下側に配置された車台と、前記車台に対して回転可能に取り付けられた車輪と、前記車輪を回転駆動する駆動部と、前記搭乗席の側方に設けられ、前記移動体に対して脱着可能なオプション品を搭載可能なホルダであって、前後方向における重心位置が前記車軸上に配置されているホルダと、を備えたものである。これにより、オプション品を搭載した場合でも、前後方向における重心位置の変化を低減することができる。よって、安定して走行することができる。
本発明の第3の態様にかかる移動体は、上記の移動体であって、前記ホルダが前記搭乗席のシートよりも下側であって、車軸よりも上側に配置されているものである。これにより、倒立制御を容易に行うことができ、安定して走行することができる。
本発明の第4の態様にかかる移動体は、上記の移動体であって、前記ホルダが点滴棒、ガスボンベ、及び荷物かごのうちの少なくともいずれか1つを搭載可能であることを特徴とするものである。これにより、病人の使用に適した移動体を提供することができる。
本発明の第5の態様にかかる移動体は、上記の移動体であって、前記ホルダが前記搭乗席の両側に配置されていることを特徴とするものである。これにより、左右方向の重心位置変化を低減することができる。よって、安定して走行することができる。
本発明は、オプション品の有無に関わらず安定して走行することができる移動体を提供することを目的とする。
本実施の形態にかかる移動体は倒立振子制御によって移動する倒立車輪型移動体である。移動体は、地面に接地した車輪を駆動することによって、所定の位置まで移動する。さらに、ジャイロセンサ等からの出力に応じて車輪を駆動することによって、倒立状態を維持することができる。また、移動体は、倒立状態を維持したまま、操作者が操作する操作量に応じて移動する。
図1乃至図3を用いて、本実施の形態にかかる移動体100の構成について説明する。図1は移動体100の構成を模式的に示す斜視図であり、図2は移動体100の構成を模式的に示す図であり、左側に側面図、右側に正面図が示されている。図3は、移動体100に搭乗者が搭乗した様子を示している。なお、図1、図2に示すように、移動体100の前方向を+X方向とし、左方向を+Y方向とし、上方向を+Z方向としている。また、図1、図2では、説明の明確化のため、一部の構成について透視して示している。さらに、図1乃至図3では、一部の構成について省略されている。
移動体100は、倒立車輪型の移動体(走行体)であり、図2に示されるように、同軸上に配置された右駆動輪18と、左駆動輪20とを備えている。ここで、右駆動輪18と左駆動輪20の回転軸を車軸C1とする。移動体100は、搭乗者が搭乗する搭乗席11を有している。したがって、移動体100は、人が座った状態で移動が可能な、座り乗り型モビリティロボットである。また、移動体100は、人が乗っていない状態でも移動可能である。例えば、搭乗したいユーザが遠隔で操作すると、移動体100がそのユーザの位置まで移動する。例えば、ユーザが呼び出しボタンなどを押すことで、移動体100がユーザの近傍まで移動する。そして、移動体が移動ユーザの前まで移動した後、ユーザが搭乗する。
移動体100には、その骨格となるフレーム10が設けられている。フレーム10は、軽量なアルミニウムパイプなどによって構成されている。さらに、フレーム10を覆うカバー13が設けられている。カバー13は、後述する車台12などを覆っている。移動体100には、椅子形状の搭乗席11が設けられている。搭乗席11は、カバー13やフレーム10に固定されている。フレーム10及びカバー13は、搭乗席11の形状に沿って屈曲している。
搭乗席11は、シート11aと、シートバック11bとを有している。シート11aは、搭乗者80が座る座面となるため、ほぼ水平に配置されている。搭乗者80がシート11aの上に座ることで、図3に示すように搭乗者80が搭乗した状態での移動が可能となる。シートバック11bは、斜め後ろ方向に延びるように形成され、搭乗者80の背中を支える背もたれ部となる。したがって、搭乗者80がシートバック11にもたれた状態で、移動体100が移動する。
搭乗席11の直下には、車台12が配置されている。車台12には、右駆動輪18、及び左駆動輪20が取り付けられている。車台12は、右駆動輪18、及び左駆動輪20を回転可能に支持している。右駆動輪18、及び左駆動輪20は、移動体100を移動させるための車輪(駆動輪)となる。右駆動輪18、及び左駆動輪20は、車軸C1周りに回転する。すなわち、右駆動輪18、及び左駆動輪20は同軸上に配置されている。車台12は、フレーム10に取り付けられている。
この車台12には、右駆動輪18、左駆動輪20を駆動するためのモータ(図示せず)等が搭載されている。また、移動体100は倒立車輪型移動体であるため、搭乗席などを含む車体22(上体部)が車軸C1回りに傾斜する。すなわち、搭乗席11などを含む車体22が回転可能に支持されている。車体22は、車軸C1を回転中心として回転する上体部となる。換言すると、車軸C1を回転中心として、傾斜する部分が車体22となる。この車体22は、フレーム10やカバー13や搭乗席11などを含んでいる。さらには、車台12の一部、又は全部が車体22に含まれていてもよい。倒立状態では、右駆動輪18、及び左駆動輪20の駆動によって、車体22の傾斜角が変化する。車体22には、傾斜角度を測定するためのジャイロセンサなどが設けられている。なお、図1に示すように、右駆動輪18と左駆動輪20の中間を座標中心Oとしている。すなわち、座標系の原点となる座標中心Oは、車軸C1上に存在する。移動体100の進行方向は、水平面内において、車軸C1と垂直な方向になる。
車台12の前方には、フットステップ17が設けられている。搭乗者80は、フットステップ17に一度乗った後、搭乗席11に座る。フットステップ17は、搭乗席11の下側に取り付けられている。また、フットステップ17は、搭乗席11の前方に延びている。図3に示すように、フットステップ17には、搭乗者80の両足が載置される。フットステップ17は、車台12に取り付けられている。
また、フットステップ17の途中には、転倒を防止するための前方バー14が設けられている。また、車台12の後方には、転倒を防止するための後方バー15が設けられている。すなわち、車軸C1よりも前側に配置された前方バー14、及び車軸C1よりも後ろ側に配置された後方バー15によって、前後方向への転倒を防止することができる。前方バー14は、車台12の前側に突出し、後方バー15は、車台12の後ろ側に突出している。従って、過度に前傾になると、前方バー14の先端が地面と接触し、過度に後傾になると後方バー15の先端が地面と接触する。
前方バー14、及び後方バー15は、回転駆動できるようになっている。前方バー14、及び後方バー15の回転軸は、右駆動輪18、左駆動輪20の車軸C1よりも下側(−Z側)に配置されている。また、前方バー14、及び後方バー15の先端には、補助輪が設けられている。倒立状態において、補助輪を含む前方バー14、及び後方バー15は、地面から離れている。また、搭乗者80が乗り降りするタイミングでは、補助輪を含む前方バー14、及び後方バー15が地面と接触する。
搭乗席11の両側には、アームレスト16が設けられている。アームレスト16は、フレーム10やカバー13に固定されている。アームレスト16は搭乗者80の肘よりも若干低い位置から前方に伸びている。アームレスト16はシート11aよりも高い位置に配置されている。また、アームレスト16はシート11aとほぼ平行になっている。アームレスト16は、搭乗席11の左右両側に、それぞれ配置されている。これにより、搭乗者80は、両腕をアームレスト16上に載置することができる。アームレスト16は、シートバック11bの中段に取り付けられている。図3に示すように、搭乗者80が座った状態で、アームレスト16の上に両腕が載せられる。
さらに、アームレスト16には、操作モジュール21が設けられている。ここでは、操作モジュール21が右側のアームレスト16上に搭載されている。また、操作モジュール21は、アームレスト16の先端側に取り付けられている。これにより、搭乗者80の右手の位置に、操作モジュール21が配置されるため、操作性を向上することができる。操作モジュール21には、操作レバー(図示せず)及びブレーキレバー(図示せず)が設けられている。操作レバーは、搭乗者が移動体100の走行速度や走行方向を調整するための操作部材である、搭乗者は、操作レバーの操作量を調整することによって移動体100の移動速度を調整することができる。また、搭乗者は、操作レバーの操作方向を調整することによって移動体100の移動方向を指定することができる。移動体100は、操作レバーに加えられた操作に応じて、前進、停止、後退、左折、右折、左旋回、右旋回することができる。搭乗者がブレーキレバーを倒すことによって、移動体100を制動することができる。もちろん、操作モジュール21は左側のアームレスト16の搭載してもよく、両側のアームレスト16に搭載してもよい。さらには、アームレスト16以外に操作モジュール21を搭載してもよい。
車台12には、バッテリ31、及び制御ボックス32が搭載されている。バッテリ31.及び制御ボックス32は、車体22の傾斜角度に応じて、車軸C1に対する前後位置が変化する。車台12に設けられているベースプレートの上に、バッテリ31、及び制御ボックス32が載置されている。したがって、バッテリ31、及び制御ボックス32は、シート11aの直下に配置されることになる。ここでは、制御ボックス32の前側に2つのバッテリ31が配置されている。2つのバッテリ31は、Y方向に沿って配列されている。バッテリ31は、充放電可能な二次電池である。制御ボックス32によって、バッテリ31の充放電が制御されている。
制御ボックス32は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信用のインターフェースなどを有し、移動体100の各種動作を制御する。そして、この制御ボックス32は、例えばROMに格納された制御プログラムに従って各種の制御を実行する。制御ボックス32は、操作モジュール21での操作に応じて、所望の加速度、及び目標速度になるように、また、移動体100が倒立を維持するように、ロバスト制御、状態フィードバック制御、PID制御などの周知のフィードバック制御により、モータ等を制御する。これにより、移動体100が、操作モジュール21での操作に応じて加減速しながら走行する。
さらに、本実施の形態では、搭乗席11に、跳ね上げ型のシート11aが用いられている。すなわち、シート11aを跳ね上げることにより、シート11aの座面がほぼ水平な状態からほぼ鉛直な状態になる。すなわち、メンテナンスを行う作業者(ユーザ)がシート11aを跳ね上げると、シート11aが起立した状態で保持される。そして、シート11aを跳ね上げた状態でメンテナンスを行う。すなわち、跳ね上げ可能なシート11aを跳ね上げた後にバッテリ31等の部品交換が行われる。部品交換だけではなく部品の修理、取り付けを行ってもよい。もちろん、通常の使用時、すなわち、走行時では、シート11aが跳ね上げ状態から元の水平状態に戻される。すなわち、シート11aの座面が水平な状態で、搭乗者80が搭乗する。
このように、跳ね上げ可能なシート11aの直下にバッテリ31と制御ボックス32を配置する。これにより、メンテナンス性を向上することができる。また、通常の使用時には、シート11aによって、バッテリ31及び制御ボックス32が搭載された車台12が覆われるこれにより、走行時において、バッテリ31及び制御ボックス32が外部から視認されなくなり、デザイン性が向上する。
跳ね上げ可能なシート11aの直下のスペースを、バッテリ31及び制御ボックス32の搭載スペースとして利用する。このようにすることで、スペースを有効活用することができ、余分なスペースを縮小することができる。よって、移動体100の小型化を図ることができる。
また、バッテリ31、及び制御ボックス32は、車軸C1よりも上方に設置されている。バッテリ31は、車軸C1よりも前側(+X側)には位置され、制御ボックス32は、車軸C1よりも後ろ側(−X側)に配置される。ここでは、制御ボックス32とバッテリ31とが離間して配置されている。すなわち、車軸C1の直上には、一定の隙間を隔てて、バッテリ31と制御ボックス32が対向配置されている。バッテリ31を車軸C1の前側に配置することで、車体22の重心位置を容易に車軸C1の直上に持って来ることができる。搭乗者80の有無に関わらず、同じ傾斜角度で、重心位置が車軸C1のほぼ直上になる。
次に、図4を用いて、オプション品を搭載するための構成に付いて説明する。図4は、オプション品を搭載した移動体100を示す斜視図である。ここでは、移動体100に病人が座って搭乗する場合を想定している。すなわち、移動体100を病院内の移動に使用する状況を想定している。従って、病人が移動する際に必要なオプション品(酸素ボンベ、点滴棒など)が必要となる。
図4に示すように、移動体100の左右両側に、オプション品である酸素ボンベ42が取り付けられている。さらに、オプション品の一つである点滴棒43が移動体100の左側に設けられている。なお、オプション品とは、移動体100に対して脱着可能に設けられた物品であり、例えば、酸素ボンベ42、点滴棒43などである。もちろん、オプション品は、買い物カゴや、荷物入れなどであってもよい。このようなオプション品は必要時のみ移動体100に取り付けられる。すなわち、不要時は、移動体100に取り付けられない構成となる。
オプション品を取り付けた状態、及び取り付けない状態のいずれでも、移動体100が移動できるように制御する必要がある。すなわち、オプション品の有無に関わらず、移動体100が倒立状態を維持して移動する。また、オプション品の脱着を容易に行えることが好ましい。そこで、本実施の形態では、オプション品を搭載するためのホルダ41を移動体100の側面に設けている。これにより、オプション品の脱着を容易に行うことができる。ここでは、ホルダ41が移動体100の左右両側の側面に取り付けられている。ホルダ41は、脱着可能なオプション品を保持することができる構成となっている。
例えば、ホルダ41が、酸素ボンベ42を保持した状態で、酸素ボンベ42からの酸素が酸素用の配管を介して、搭乗者(病人)に供給される。また、点滴棒43には、点滴パックが取り付けられる。そして、例えば、ホルダ41が、酸素ボンベ42を保持した状態で、点滴棒43に吊るされた点滴パックから、点滴用チューブを介して、搭乗者(病人)に点滴される。このようにホルダ41を設けることで、移動中の点滴やガス供給が可能となる。なお、オプション品は、酸素ボンベ42や点滴棒43に限られるものではない。例えば、ガスボンベ、買い物カゴ、荷物入れなどをオプション品としてホルダ41に取り付けてもよい。これにより、利便性を向上することができる。
このホルダ41の構成について図5を用いて説明する。図5は、酸素ボンベ42を取り付けた状態のホルダ41の構成を示す正面図である。図5に示すように、ホルダ41は,
カバー13に取り付けられている。ここでは、側面側のカバー13にホルダ41が固定されている。例えば、カバー13の側面に取り付け穴を設ける。そして、ホルダ41の一部をその取り付け穴に差し込むことによって、ホルダ41を固定する。これにより、ホルダ41の位置が決まる。
このホルダ41には、車椅子用の酸素ボンベホルダや点滴棒ホルダを使用することができる。これにより、部品コストを低減することができる。例えば、ホルダ41は上下2箇所で屈曲した部材となっている。そして、このホルダ41に酸素ボンベ42が載置される。ホルダ41は固定具44を有している。この固定具44によって酸素ボンベ42を固定する。すなわち、固定具44を酸素ボンベ42の外周を覆うように配置して、ホルダ41に酸素ボンベ42を固定する。これにより、酸素ボンベ42が安定した状態になる。なお、ホルダ41と固定具44とで囲まれた空間に酸素ボンベ42を挿入して、酸素ボンベ42を保持していもよい。また、点滴棒43の装着については、市販の車椅子用点滴棒ホルダを利用することができる。もちろん、酸素ボンベ42の装着についても、市販の車椅子用ボンベホルダを用いることができる。
また、ホルダ41は、移動体100の左右両側面にそれぞれ設けられている。すなわち、酸素ボンベ42を移動体100の左右両側に取り付けることが可能となる。これにより、左右方向のバランスを均衡させることができる。すなわち、Y方向において、右駆動輪18と左駆動輪20の中間の直上に、車体22の重心位置が来る。よって、安定した走行が可能となる。上下方向(Z方向)において、ホルダ41がシート11aの下側であって、車軸C1の下側に配置されている。シート11aの下側に配置することで、重心位置が高くなるのを防ぐことができる。よって、倒立を維持するための制御を容易に行うことができ、安定した走行が可能となる。
さらに、前後方向(X方向)において、酸素ボンベ42が車軸C1上に配置されるよう、ホルダ41が設置されている。すなわち、前後方向におけるオプション品の重心位置を車軸C1上に配置するよう、ホルダ41がオプション品を保持する。従って、前後方向におけるホルダ41の位置が、車体22の重心位置と一致している。すなわち、前後方向において、ホルダ41が車体22の重心位置に配置される。これにより、ホルダ41にオプション品を取り付けた場合でも、車体22の重心位置が前後方向に変化しなくなる。なお、前後方向において、オプション品が搭載された状態の車体12の重心位置は、オプション品が搭載されていない状態の車体12の重心位置と、一致する。また、重心位置は、車体22が傾斜していない状態、すなわち倒立を維持できる状態における重心位置のことを示している。従って、倒立状態における車体12の傾斜角度は、オプション品の有無に関わらず変化しない。
例えば、倒立状態を維持している状態(直立状態)では、X方向における車体22の重心位置が車軸C1の真上に来る。ホルダ41に酸素ボンベ42を取り付けた場合でも、酸素ボンベ42のX座標が座標中心Oと一致する。そのため、X方向におけるホルダ41の位置が、車軸C1と一致している。すなわち、倒立を維持するために移動体100の傾斜角度が0°になっている状態では、オプション品の有無に関わらず、車体22の重心位置が前後方向に変化しない。これにより、倒立制御を容易に行うことができる。すなわち、オプション品の搭載、非搭載に応じて、制御を切替える必要がなくなる。加減速の設定や安全停止の設定などを統一することができる。また、非倒立状態から倒立状態に移行する時の安定感を向上することができる。
このようにすることで、オプション品の有無に関わらず、安定した走行が可能になる。また、重心位置を前後に移動させるような機構が不要になる。例えば、重心移動用のアクチュエータ等が不要となり、移動体100の軽量化を図ることができる。さらには、部品コストを低減することができる。オプションの搭載時、非搭載時のいずれでも安定した走行が可能となる。
次に、移動体100の制御系の構成について図6を用いて説明する。図6は、制御ボックス32を含む制御系の構成を示すブロック図である。
制御ボックス32には、車体22に設けられたジャイロセンサ33からの信号が入力されている。すなわち、ジャイロセンサ33で検出した傾斜角度が制御ボックス32に入力されている。ジャイロセンサ33は、例えば、車体22に設置されている。具体的には、、座標中心0の近傍において、ジャイロセンサ33は、車台12に固定されている。また、操作モジュール21での操作量が制御ボックス32に入力されている。例えば、前後方向の並進速度や、左右の旋回速度などが操作量として操作モジュール21から入力される。制御ボックス32には、モータ34、36の回転速度がエンコーダ38、39から入力されている。
制御ボックス32は、これらの入力に基づいて、右駆動輪18、及び左駆動輪20を駆動するモータ34、36に対して指令トルクを出力する。すなわち、モータ34が指令トルクに応じて、右駆動輪18を回転駆動し、モータ36が指令トルクに応じて左駆動輪20を回転駆動する。なお、モータ34,36からの動力は、プーリなどを介して、右駆動輪18、左駆動輪20に伝達されてもよい。
制御ボックス32は、操作モジュール21からの操作量とジャイロセンサ33からの検出信号に基づいて、倒立制御計算を行い、制御目標値を算出する。さらに、制御ボックス32は、モータの現在回転速度と、制御目標値に応じた目標回転速度の偏差を算出する。そして、制御ボックス32は、この偏差に所定のフィードバックゲインを乗じて、フィードバック制御を行う。制御ボックス32は、アンプなどを介して、モータ34、36に駆動トルクに応じた指令値を出力する。これにより、移動体100が、操作量に応じた速度及び方向に移動する。
なお、バッテリ31は、制御ボックス32の各電気機器と、操作モジュール21と、ジャイロセンサ33と、モータ34、36と、エンコーダ38、39等に対して電源を供給している。すなわち、移動体100に搭載された全部、又は一部の電気機器がバッテリ31から供給される電源電圧によって動作する。
オプション品である酸素ボンベ42や点滴棒43を取り付けるためのホルダ41が移動体100の側面に取り付けられている。さらに、ホルダ41がX方向における車軸C1のの位置と一致している。これにより、オプション品を取り付けた状態と取り付けない状態の間で、X方向における重心位置の変化が低減される。すなわち、オプション品を取り付けた状態における移動体100の重心位置が、オプション品を取り付けない状態における重心位置からほとんど変化しない。これにより、倒立状態を容易に維持することができる。よって、オプション品の有無に関わらず、安定した走行が可能になる。
上記の例では、2輪型の移動体について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、1輪の倒立車輪型移動体や3輪以上の倒立車輪型移動体についても適用可能である。上記の移動体100は、搭乗者が座った状態で移動するため、病人への使用に適している。もちろん、本実施形態にかかる移動体100の構成は、病人が搭乗する移動体に以外にも適用可能である。従って、様々なオプション品を搭載することができる。そして、オプション品の有無に関わらず、安定して走行することができる。
本発明の実施の形態にかかる移動体の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の構成を示す図である。 移動体に搭乗者が搭乗した状態を示す斜視図である。 移動体に対してオプション品を搭載した状態を示す斜視図である オプション品を保持するホルダの構成を示す図である 本発明の実施の形態にかかる移動体の制御系の構成を示すブロック図である
符号の説明
10 フレーム
11 搭乗席
11a シート
11b シートバック
12 車台
13 カバー
14 前方バー
15 後方バー
16 アームレスト
17 フットステップ
18 右駆動輪
20 左駆動輪
21 操作モジュール
22 車体
31 バッテリ
32 制御ボックス
33 ジャイロセンサ
34 モータ
36 モータ
38 エンコーダ
39 エンコーダ
41 ホルダ
42 酸素ボンベ
43 点滴棒
44 固定具
80 搭乗者
100 移動体
C1 車軸
O 座標中心

Claims (5)

  1. 倒立振子制御によって移動する移動体であって、
    搭乗者が搭乗するために設けられた搭乗席と、
    前記搭乗席の下側に配置された車台と、
    前記車台に対して回転可能に取り付けられた車輪と、
    前記車輪を回転駆動する駆動部と、
    前記搭乗席の側方に設けられ、前記移動体に対して脱着可能なオプション品を搭載可能なホルダであって、前記オプション品の前後方向における重心位置を前記車軸上に配置するよう前記オプション品を保持するホルダと、を備えた移動体。
  2. 倒立振子制御によって移動する移動体であって、
    搭乗者が搭乗するために設けられた搭乗席と、
    前記搭乗席の下側に配置された車台と、
    前記車台に対して回転可能に取り付けられた車輪と、
    前記車輪を回転駆動する駆動部と、
    前記搭乗席の側方に設けられ、前記移動体に対して脱着可能なオプション品を搭載可能なホルダであって、前後方向における重心位置が前記車軸上に配置されているホルダと、を備えた移動体。
  3. 前記ホルダが前記搭乗席のシートよりも下側であって、車軸よりも上側に配置されている請求項1、又は2に記載の移動体。
  4. 前記ホルダが点滴棒、ガスボンベ、及び荷物カゴのうちの少なくともいずれか1つを搭載可能であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の移動体。
  5. 前記ホルダが前記搭乗席の両側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動体。
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