JP2010131652A - 金属箔の接続方法及びコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の積層された金属箔の端面にレーザ光線を照射して互いに接続する際に、溶接部と金属箔との間にボイド等が生じることを防止できる金属箔の接続構造を提供すること。
【解決手段】積層された複数の金属箔3同士の端面3aにレーザ光線4を照射して互いに接続する金属箔の接続方法であって、金属箔3にレーザ光線を照射して金属箔3を溶融させるとともに、この溶融部3bを押圧部材5により押圧する。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層された複数の金属箔同士の端面にレーザ光線を照射して互いに接続する金属箔の接続方法及びコンデンサに関する。
従来のコンデンサでは、その製造時において、複数の積層されたアルミ箔リード(金属箔)の束を銅板治具により挟みこんで、アルミ箔リードの束の先端を切断して端面を揃えてからレーザ光線を用いてアルミ箔リードの束を互いに溶接している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−50556号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に記載のコンデンサにあっては、その製造時において、アルミ箔リード(金属箔)の束の端面にレーザ光線を照射した際に、レーザ光線により溶融された溶接部が冷却される過程で収縮されるため、この収縮により溶接部がアルミ箔から引きちぎられるようになる。そのため図7に示すように、溶接部とアルミ箔との間にボイド(亀裂)などが生じてしまい、このボイド等により積層されたアルミ箔同士に、電気的に未接続な部位が生じてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、複数の積層された金属箔の端面にレーザ光線を照射して互いに接続する際に、金属箔にボイド等が生じることを防止できる金属箔の接続構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の金属箔の接続方法は、
積層された複数の金属箔同士の端面にレーザ光線を照射して互いに接続する金属箔の接続方法であって、
前記金属箔にレーザ光線を照射して金属箔を溶融させるとともに、この溶融部を押圧部材により押圧することを特徴としている。
この特徴によれば、複数の積層された金属箔の端面にレーザ光線を照射して、金属箔の端面が溶融した際に、この溶融部を押圧部材にて押圧することで、溶融した金属箔が収縮する際に生ずるボイドを抑制し、溶接部にボイド等が生じないようになる。
本発明の請求項2に記載の金属箔の接続方法は、請求項1に記載の金属箔の接続方法であって、
前記押圧部材は、前記金属箔同士の端面を押圧する押圧面と、該押圧面から突出される突起部と、を有し、該突起部により前記金属箔同士の端面の一部を押圧した状態で、前記レーザ光線の照射を前記金属箔同士の端面と前記突起部とに照射し、該レーザ光線の照射により前記突起部を溶融させて前記押圧面を前記金属箔同士の端面に当接させ、前記レーザ光線の照射により溶融した金属箔同士の端面が押圧されることを特徴としている。
この特徴によれば、突起部により押圧部材の押圧面と金属箔同士の端面との間の間隙を形成して、この間隙によりレーザ光線を金属箔同士の端面に照射でき、かつ突起部を金属箔同士の端面に押圧した状態を維持しつつ、レーザ光線により突起部を溶融させると、押圧部材の押圧面が瞬時に金属箔同士の端面に当接し、レーザ光線により溶融した金属箔が冷却される前に押圧されるようになる。
本発明の請求項3に記載の金属箔の接続方法は、請求項1に記載の金属箔の接続方法であって、
前記押圧部材は、前記レーザ光線を透過する透過性を有する材質で形成されており、該押圧部材を介して前記レーザ光線が前記金属箔同士の端面に照射されることを特徴としている。
この特徴によれば、押圧部材により金属箔同士の端面を押圧しつつ、同時にレーザ光線を押圧部材を透過させて金属箔同士の端面に照射し、該端面を溶融させることができ、この金属箔の溶融された溶融部が膨張して金属箔同士の端面から膨出されずに済むようになり、金属箔同士の端面を平坦面とすることができる。
本発明の請求項4に記載の金属箔の接続方法は、請求項1ないし3のいずれかに記載の金属箔の接続方法であって、
前記レーザ光線を前記金属箔同士の端面に対して斜め方向から照射させることを特徴としている。
この特徴によれば、いちどに広い範囲の金属箔同士の端面を溶接できるようになる。
本発明の請求項5に記載のコンデンサは、
請求項1ないし4のいずれかに記載の金属箔の接続方法により製造されることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の積層された金属箔の端面にレーザ光線を照射して互いに接続する際に、金属箔にボイド等が存在しない電気的に安定した積層構造を備えたコンデンサを製作することができる。
本発明の請求項6に記載のコンデンサは、請求項5に記載のコンデンサであって、
前記押圧部材をコンデンサ用リード端子としたことを特徴としている。
この特徴によれば、押圧部材を金属箔に接続させることで、接続後に押圧部材をリード端子として利用することもできる。
本発明に係る金属箔の接続方法を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、実施例1におけるコンデンサ素子を示す斜視図であり、図2は、レーザ光線が照射されるアルミニウム箔を示す側面図であり、図3は、溶接部が形成されたアルミニウム箔を示す拡大側面図であり、図4は、押圧力と溶接割合との関係を示すグラフであり、図5は、実施例1における金属箔の接続方法により形成された溶接部を示す画像である。
図1の符号1は、電解コンデンサ等に用いられる本発明の適用されたコンデンサ素子である。このコンデンサ素子1は、複数枚の本実施例における金属箔としてのアルミニウム箔2が積層されて形成されており、陽極用のアルミニウム箔は、エッチング処理によって拡面化され、その上に酸化皮膜層が設けられ、陰極用のアルミニウム箔は、エッチング処理によって拡面化されている。尚、陽極アルミニウム箔2と陰極アルミニウム箔2とが交互に積層されており、陽極箔用のアルミニウム箔2と陰極箔用のアルミニウム箔2との間には、セパレータ(図示略)が配置されている。
図1に示すように、各々のアルミニウム箔2には、タブ部3が形成されており、陽極箔用のタブ部3同士が束ねられるとともに、陰極箔用のタブ部3同士が束ねられている。陽極用のタブ部3は、表面に設けられた酸化皮膜層が除去され、又は予め無いように形成されると好ましい。積層されたタブ部3の束を前後両面から挟持部材(図示略)が挟持し、タブ部3の束を前後方向(積層方向)から押圧して、積層されたタブ部3同士の間の隙間をなくす。そして、タブ部3の束の端面3a(上端縁)は、タブ部3同士が束ねられた後に、必要に応じてその先端部を研磨、研削または切断等の手法にて平面状に揃えられる。
尚、本実施例では、純度99.99%のアルミニウムで形成されたアルミニウム箔2を用いており、その厚さは、0.03mm(30μm)となっている。このアルミニウム箔2を40枚程度積層してコンデンサ素子1を構成する。なお、アルミニウム箔2の厚さは、0.02〜0.2mmが好ましい。
タブ部3の束の端面3aには、レーザ光線4が照射されて、アルミニウム箔2同士を互いに接続する溶接部3b(溶融部と同一)が形成される。尚、本実施例では、光ファイバにより伝送ができるNd:YAGレーザ(ファイバコア径0.6mm,SI型)を用いている。本実施例におけるレーザ光線4の使用条件は、レーザエネルギー(E)は2J≦E≦10J、パルス幅(τ)は2ms≦τ≦10msの範囲となっている。レーザ光線4のパルス回数は照射範囲に応じて1回から複数回と適宜変更できる。
図2に示すように、レーザ光線4は斜め方向からタブ部3の束の端面3aに照射されるようになっている。レーザ光線4とタブ部3の束の端面3aとのなす角度はレーザ光線4の出力に応じて適宜変更できるが、端面3aに対してレーザ光線4を20〜60度で照射することが好ましい。
また、タブ部3に形成された溶接部3bには、本実施例における押圧部材としてのリード端子5がレーザ光線4により溶接される。このリード端子5は、断面視で矩形状をなす線状部材に形成されており、アルミニウム箔2と同一の材質であるアルミニウムを用いて形成されている。尚、リード端子5は、前述したレーザ光線4により溶接部3bが形成される際に、同時に溶接されるようになっている。
次に、溶接部3bの形成とリード端子5の溶接方法について詳述する。図2に示すように、溶接前のリード端子5は、その先端にタブ部3の束の端面3aを押圧するための押圧面5aが形成されており、この押圧面5aの縁部(一部)から突出されて形成された突起部5bが形成されている。
先ず、リード端子5は、突起部5bをタブ部3の束の端面3aの一部に当接させた状態で、タブ部3の束の端面3aに向かって移動する方向に所定の押圧力(N)を加える。尚、リード端子5は図示しない押圧装置によりタブ部3の束の端面3aに向かって押圧される。図2に示すように、突起部5bがタブ部3の束の端面3aに当接されることによって、リード端子5の押圧面5aとタブ部3の束の端面3aとの間に所定の間隙6が形成される。そして、この間隙6を介してレーザ光線4をリード端子5の突起部5bとタブ部3の束の端面3aに照射する。
レーザ光線4が照射されたタブ部3の束の端面3aは溶融されて溶接部3bが形成されるとともに、レーザ光線4が照射されたリード端子5突起部5bは溶融されて軟化・溶融される。そして、リード端子5は加えられている押圧力によりタブ部3の束の端面3aに向かって移動され、リード端子5の押圧面5aがタブ部3の束の端面3a、すなわち溶融された溶接部3bに当接される。
溶接部3b及び突起部5bの溶融とほぼ同時に、リード端子5の押圧面5aが溶接部3bに当接されるため、溶接部3bが溶融された状態で冷却される前に、溶接部3bがリード端子5の押圧面5aにより押圧される。そのため図7の画像に示すように溶融された溶接部3bがその表面張力によって金属箔同士の端面から膨出されずに済むようになり、タブ部3から引きちぎられることがなく、図5の画像に示すように、溶接部3bとタブ部3との間にボイド等が生じないようになる。
なお、この突起部5bにレーザ光線4が照射された際には、突起部5bが溶融してその一部が金属線の溶接部3bに取り込まれ、上記溶接部3bとタブ部3との間のボイド等の抑制に寄与している。さらには、このレーザ光線4の出力エネルギー、照射角度さらにはリード端子5の押圧力を適宜設定することで、レーザ光線4の照射時に溶接部3b及び突起部5bを溶融させるとともに、さらにこのレーザ光線4による溶接部3bからのプルームによって、溶接部3bに当接されたリード端子5の押圧面5aを部分溶融させ、これにより、前記溶接部3bとリード端子5との接続を良好にならしめることができる。
本実施例では、リード端子5に加える押圧力(N)が弱いと不良な溶接状態の割合が多くなるため、リード端子5に加える押圧力(N)を0〜2.23(N)の範囲で様々に変えて実験を行った。尚、この実験では、純度99.99%のアルミニウムで形成されたリード端子5を用いて、その直径が0.5mmのものを使用している。
図3に示すように、この実験における溶接部3bの良否の評価方法として、アルミニウム箔2の本来の厚さを(t)とし、レーザ光線4によりアルミニウム箔2が溶融されて形成された溶接部3bの厚さを(L)とし、溶融された溶接部3bが冷却される過程で収縮する際に、この溶接部3bに引っ張られることで、アルミニウム箔2が薄くなった半溶融領域であるくびれ部3cの厚さを(i)として評価を行った。
実験の結果、くびれ部3cの厚さ(i)がi<0.8tとなっている溶接状態が不良なアルミニウム箔2と、くびれ部3cの厚さ(i)がi≧0.8tとなっている溶接状態が良好なアルミニウム箔2とが形成された。
図4は、溶接部3bにより互いに溶接されたタブ部3の枚数を、押圧面5aにより押圧された部位で割った値を溶接割合とし定義する。これは、押圧面5aにより押圧されて良好な溶接状態(i≧0.8t)となっているタブ部3の枚数の合計の厚さ範囲を、押圧面5aにより押圧された部位の範囲で割った値である。
図4に示すように、リード端子5に加える押圧力(N)が1.0〜1.5(N)の間で溶接割合が増加し、約1.5(N)以上でほぼ100%の溶接割合となる。この実験結果により約1.5(N)以上の押圧力(N)をリード端子5に加えるとよいことが分かる。
以上、実施例1における金属箔の接続方法では、レーザ光線4の照射と同時またはその後に、レーザ光線4の照射によりアルミニウム箔2が溶融されて形成される溶接部3bを、リード端子5(押圧部材)により押圧することで、複数の積層されたアルミニウム箔2の端面3aにレーザ光線4を照射して互いに接続する際に、レーザ光線4の照射により溶融された溶接部3bが冷却される過程で収縮されても、溶接部3bがリード端子5により押圧されて、溶接部3bがアルミニウム箔2から引きちぎられることを防止でき、溶接部3bとアルミニウム箔2との間にボイド等が生じないようになる。
また、リード端子5は、アルミニウム箔2同士の端面3aを押圧する押圧面5aと、この押圧面5aから突出される突起部5bと、を有し、この突起部5bによりアルミニウム箔2同士の端面3aの一部を押圧した状態で、レーザ光線4の照射をアルミニウム箔2同士の端面3aと突起部5bとに照射し、レーザ光線4の照射により突起部5bが溶融されて押圧面5aがアルミニウム箔2同士の端面3aに当接し、溶接部3bが押圧されることで、突起部5bによりリード端子5の押圧面5aとアルミニウム箔2同士の端面3aとの間の間隙6を形成して、この間隙6によりレーザ光線4をアルミニウム箔2同士の端面3aに照射でき、かつ突起部5bをアルミニウム箔2同士の端面3aに押圧した状態を維持しつつ、レーザ光線4により突起部5bを溶融させると、リード端子5の押圧面5aが瞬時にアルミニウム箔2同士の端面3aに当接し、レーザ光線4により溶融された溶接部3bが冷却される前に押圧されるようになる。また、同時にリード端子5がアルミニウム箔2に接続されるため、リード端子5を押圧部材として利用することができる。
また、レーザ光線4をアルミニウム箔2同士の端面3aに対して斜め方向から照射させることで、いちどに広い範囲のアルミニウム箔2同士の端面3aを溶接できるようになる。
また、本実施例における金属箔の接続方法では、複数の積層されたアルミニウム箔2の端面3aにレーザ光線4を照射して互いに接続する際に、溶接部3bとアルミニウム箔2との間にボイド等が存在しないコンデンサを製作することができる。
次に、実施例2に係る金属箔の接続方法につき、図6を参照して説明する。尚、前記実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図6は、実施例2におけるレーザ光線が照射されるアルミニウム箔を示す側面図である。
図6に示すように、実施例2における押圧部材7は、耐熱ガラス等のレーザ光線4を透過する透過性部材で形成されている。押圧部材7は矩形状をなすブロック体として形成され、タブ部3の束の端面を押圧する押圧面7aが形成されている。尚、押圧部材7は、図示しない押圧装置によりタブ部3の束の端面3aに向かって押圧される。
この押圧部材7を介してレーザ光線4は垂直方向又は斜め方向からタブ部3の束の端面3aに照射されるようになっている。この押圧部材7はレーザ光線4が有する波長の光を透過できるとともに、レーザ光線4により溶融された溶接部3bから伝導される熱にも耐えられるようになっている。この押圧部材としては、例えば石英ガラス、シリカガラスや耐熱結晶化ガラス等の耐熱ガラスやレーザ光線透過樹脂等があげられるが、なかでも耐熱性の高いものが好ましい。
タブ部3の束の端面3aに溶接部3bを形成する際には、揃えられた先ず、タブ部3の束の端面3aに押圧部材7の押圧面7aを当接させる。この状態で押圧部材7を介してレーザ光線4をタブ部3の束の端面3aに照射する。
実施例2では、溶接部3bが溶融される時に、押圧部材7の押圧面7aが溶接部3bに当接されているため、溶接部3bが加熱されて膨張されても、溶接部3bがタブ部3から引きちぎられることを防止でき、溶接部3bとタブ部3との間にボイド等が生じないようになる。その後、押圧部材7は必要に応じて取り外され、この溶接部3bには、別途リード端子等が接続されることになる。
以上、実施例2における金属箔の接続方法では、押圧部材7は、レーザ光線4を透過する透過性を有する材質で形成されており、この押圧部材7を介してレーザ光線4がアルミニウム箔2同士の端面3aに照射されることで、押圧部材7によりアルミニウム箔2同士の端面3aを押圧しつつ、押圧部材7を透過したレーザ光線4によりアルミニウム箔2同士の端面を溶融させて溶接部3bを形成でき、溶接部3bがその表面張力によってアルミニウム箔2同士の端面3aから膨出されずに済むようになり、アルミニウム箔2同士の端面3aを平坦面とすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、押圧部材としてアルミニウムを例示したが、これに限らず、鉄、銅、タンタル、ステンレス、モリブデン、タングステン、ニッケル等の金属材料やセラミックス、硬質樹脂など、各種の高融点材料を用いることができる。
また、前記各実施例では、コンデンサとして電解コンデンサ及び固体電解コンデンサを例示してこの電解及び固体コンデンサのコンデンサ素子に本発明が適用されるように説明してきたが、これに限らず、電気2重層コンデンサ、電気化学キャパシタなどの各種コンデンサ、キャパシタに適用でき、更には、電池にも適用できる。
また、前記各実施例では、溶接部3bを形成するためにNd:YAGレーザを用いていたが、その他にも炭酸ガスレーザ、ファイバーレーザーやダイオードレーザなどを用いることもできる。
また、前記実施例2に示した押圧部材7として、この押圧部材7の底面側に押圧部材7を保護するとともに、レーザ光線を照射後に取り外し可能な薄い別体からなる透過材料を配しても良い。
実施例1におけるコンデンサ素子を示す斜視図である。 レーザ光線が照射されるアルミニウム箔を示す側面図である。 溶接部が形成されたアルミニウム箔を示す拡大側面図である。 押圧力と溶接割合との関係を示すグラフである。 実施例1における金属箔の接続方法により形成された溶接部を示す画像である。 実施例2におけるレーザ光線が照射されるアルミニウム箔を示す側面図である。 従来の金属箔の接続方法により形成された溶接部を示す画像である。
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 アルミニウム箔(金属箔)
3 タブ部
3a 端面
3b 溶接部
3c くびれ部
4 レーザ光線
5 リード端子(押圧部材)
5a 押圧面
5b 突起部
6 間隙
7 押圧部材
7a 押圧面

Claims (6)

  1. 積層された複数の金属箔同士の端面にレーザ光線を照射して互いに接続する金属箔の接続方法であって、
    前記金属箔にレーザ光線を照射して金属箔を溶融させるとともに、この溶融部を押圧部材により押圧することを特徴とする金属箔の接続方法。
  2. 前記押圧部材は、前記金属箔同士の端面を押圧する押圧面と、該押圧面から突出される突起部と、を有し、該突起部により前記金属箔同士の端面の一部を押圧した状態で、前記レーザ光線の照射を前記金属箔同士の端面と前記突起部とに照射し、該レーザ光線の照射により前記突起部を溶融させて前記押圧面を前記金属箔同士の端面に当接させ、前記レーザ光線の照射により溶融した金属箔同士の端面が押圧されることを特徴とする請求項1に記載の金属箔の接続方法。
  3. 前記押圧部材は、前記レーザ光線を透過する透過性を有する材質で形成されており、該押圧部材を介して前記レーザ光線が前記金属箔同士の端面に照射されることを特徴とする請求項1に記載の金属箔の接続方法。
  4. 前記レーザ光線を前記金属箔同士の端面に対して斜め方向から照射させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の金属箔の接続方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の金属箔の接続方法により製造されることを特徴とするコンデンサ。
  6. 前記押圧部材をコンデンサ用リード端子としたことを特徴とする請求項5に記載のコンデンサ。
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