JP2010127477A - 冷蔵庫 - Google Patents

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敏英 森川
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Abstract

【課題】扉の自閉性を向上しつつ、扉の自閉時における扉の上部のヒンジピンの抜けを防止する冷蔵庫を提供する。
【解決手段】扉2は、取付孔20を有する。ヒンジ保持部材3は、冷蔵庫本体1に設けられ、貫通孔30を有する。ヒンジピン4は、貫通孔30および取付孔20に差し込まれて、扉2を冷蔵庫本体1に対して回動可能に取り付ける。カバー部材5は、冷蔵庫本体1に取り付けられ、ヒンジ保持部材3およびヒンジピン4を覆う。下ヒンジ部6は、扉2を冷蔵庫本体1に対して回動可能に取り付ける。下ヒンジ部6は、扉2を下降させながら閉じる方向に回動案内する自閉機構60を有する。カバー部材5は、ヒンジピン4に、下向きの力を常時弾性的に付与する押圧部50を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、扉の左右開きを変更できると共に扉を自重により閉じることができる冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫としては、扉を上下端で回動可能に支持する扉開閉機構において、扉開閉時に扉の下面と冷蔵庫本体とが互いに摺動する両摺動部の少なくとも一方に、傾斜面を設け、この傾斜面を、扉の自重により扉を下降しながら閉じる方向に回動案内するように、形成していた(特開2007−24460号公報:特許文献1参照)。
特開2007−24460号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、扉の自重のみで扉を下降させていたので、両摺動部の摩擦によって、扉の下降を妨げ、扉の自閉性が不十分であった。また、扉の自閉時に、扉の上部を冷蔵庫本体に枢結するヒンジピンが、扉の下降に追従しないで、ヒンジピンが扉から抜け出るおそれがあった。
そこで、この発明の課題は、扉の自閉性を向上しつつ、扉の自閉時における扉の上部のヒンジピンの抜けを防止する冷蔵庫を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の冷蔵庫は、
冷蔵庫本体と、
左右両側のそれぞれの上部に取付孔を有する扉と、
上記冷蔵庫本体の左右両側のそれぞれに設けられると共に、上記取付孔の上側でこの取付孔に重なる貫通孔を有するヒンジ保持部材と、
上記貫通孔の上側からこの貫通孔に挿通され上記取付孔に抜き取り自在に差し込まれ、左右両側の上記貫通孔および上記取付孔に択一的に取り付けられ、上記扉を上記冷蔵庫本体に対して回動可能に取り付けるヒンジピンと、
上記扉の左右両側のそれぞれの下側に配置されると共に上記扉を上記冷蔵庫本体に対して上記ヒンジピンの軸回りに回動可能に取り付ける下ヒンジ部と、
上記冷蔵庫本体の左右両側のそれぞれに離脱自在に取り付けられると共に上記ヒンジ保持部材および上記ヒンジピンを覆うカバー部材と
を備え、
上記下ヒンジ部は、上記扉を下降させながら閉じる方向に回動案内する自閉機構を有し、
上記カバー部材は、上記ヒンジピンに、下向きの力を常時弾性的に付与する押圧部を有することを特徴としている。
この発明の冷蔵庫によれば、上記下ヒンジ部は、上記扉を下降させながら閉じる方向に回動案内する自閉機構を有するので、下ヒンジ部は、扉の自重で扉を下降させながら閉じることができる。
また、上記カバー部材は、上記ヒンジピンに、下向きの力を常時弾性的に付与する押圧部を有するので、カバー部材の押圧部は、ヒンジピンを介して、扉に下向きの力を常時弾性的に付与する。
このため、下ヒンジ部において摩擦力が扉の下降を妨げても、カバー部材の押圧部により、扉に下向きの力が加わることで、扉は自閉できる。また、扉の自閉時に、カバー部材の押圧部により、ヒンジピンに下向きの力が加わることで、ヒンジピンは扉の下降に追従して、ヒンジピンは扉から抜け出ることがない。したがって、扉の自閉性を向上しつつ、扉の自閉時におけるヒンジピンの抜けを防止する。
また、上記冷蔵庫本体の左右両側のそれぞれに離脱自在に取り付けられると共にヒンジ保持部材およびヒンジピンを覆うカバー部材を備えるので、扉の左右開きを変更するときに、左右のカバー部材を個別に取り外して、ヒンジピンを左右に差し変える。したがって、カバー部材は、冷蔵庫本体の左右両側のそれぞれに設けられ、カバー部材を小型に形成できるので、扉の左右開きを変更するときに、カバー部材の取り外しの作業スペースを小さくできる。
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記押圧部は、上記ヒンジピンからの反発力の少なくとも一部を、上記カバー部材が上記冷蔵庫本体に係止する方向に、向きを変える。
この実施形態の冷蔵庫によれば、上記押圧部は、上記ヒンジピンからの反発力の少なくとも一部を、上記カバー部材が上記冷蔵庫本体に係止する方向に、向きを変えるので、カバー部材が冷蔵庫本体から離脱することを防止する。
また、一実施形態の冷蔵庫では、
上記カバー部材は、
上記ヒンジピンを覆う本体部と、
この本体部に取り付けられると共に、上記ヒンジピンに弾性的に接触する弾性部と、
この弾性部に接続されると共に、上記弾性部の弾性力による上記ヒンジピンからの反発力を、上記カバー部材が上記冷蔵庫本体に係止する方向に、向きを変える反発力方向変換部と
を有し、
上記押圧部は、上記弾性部と上記反発力方向変換部とを含む。
この実施形態の冷蔵庫によれば、上記カバー部材は、上記弾性部と上記反発力方向変換部とを有するので、弾性部が受けるヒンジピンからの反発力を、反発力方向変換部により、カバー部材と冷蔵庫本体との係止方向に、向きを変えることができて、簡単な構成で、カバー部材の冷蔵庫本体からの離脱を防止する。
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記本体部、上記弾性部および上記反発力方向変換部は、一体に連なって、形成されている。
この実施形態の冷蔵庫によれば、上記本体部、上記弾性部および上記反発力方向変換部は、一体に連なって、形成されているので、カバー部材を一体成型できる。
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記押圧部は、上記ヒンジピンに接触する面に、凸部を有する。
この実施形態の冷蔵庫によれば、上記押圧部は、上記ヒンジピンに接触する面に、凸部を有するので、押圧部とヒンジピンとの摩擦を低減できる。
この発明の冷蔵庫によれば、上記下ヒンジ部は、自閉機構を有し、上記カバー部材は、押圧部を有するので、扉の自閉性を向上しつつ、扉の自閉時における扉の上部のヒンジピンの抜けを防止する。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の冷蔵庫の一実施形態である平面図を示している。図2は、図1のA−A断面図を示している。図3は、図1のB−B断面図を示している。
図1〜図3に示すように、この冷蔵庫は、冷蔵庫本体1と扉2とヒンジ保持部材3とヒンジピン4とカバー部材5と下ヒンジ部6とを有する。扉2は、ヒンジピン4の軸回りに回動し、冷蔵庫本体1に対して開閉可能になる。図1〜図3では、扉2は、右開きであり、閉じた状態を示している。なお、「右側」とは、冷蔵庫の扉に向かった正面視の右側をいう。
上記冷蔵庫本体1の上部は、テーブル部10であり、このテーブル部10の上面は、テーブル面として利用される。
上記扉2は、左右両側のそれぞれの上部(上面)に取付孔20を有する。扉2の内部は、ウレタン等の断熱材7で満たされている。
上記ヒンジ保持部材3は、冷蔵庫本体1のテーブル部10の左右両側のそれぞれに設けられている。具体的に述べると、ヒンジ保持部材3は、プレート状であり、冷蔵庫本体1の上面に、ねじ等にて取り付けられている。また、ヒンジ保持部材3は、扉2の取付孔20の上側でこの取付孔20に重なる貫通孔30を有する。
上記ヒンジピン4は、ヒンジ保持部材3の貫通孔30の上側から、この貫通孔30に挿通され、扉2の取付孔20に抜き取り自在に差し込まれて、扉2を冷蔵庫本体1に対して回動可能に取り付ける。ヒンジピン4は、左右両側の貫通孔30および取付孔20に択一的に取り付けられる。
上記カバー部材5は、冷蔵庫本体1の左右両側のそれぞれに離脱自在に取り付けられ、ヒンジ保持部材3およびヒンジピン4を覆う。左右のカバー部材5は、互いに対称に、形成されている。カバー部材5は、弾性変形して、テーブル部10の前縁部に着脱される。
上記下ヒンジ部6は、扉2の左右両側のそれぞれの下側に配置され、扉2を冷蔵庫本体1に対してヒンジピン4の軸回りに回動可能に取り付ける。下ヒンジ部6は、扉2を下降させながら閉じる方向に回動案内する自閉機構60を有する。自閉機構60は、扉2の自重により、扉2を閉じる。
上記扉2と上記ヒンジピン4は、ヒンジピン4が扉2の取付孔20に差し込まれた状態で、ヒンジピン4の軸回り方向に相互に位置決めされている。具体的に述べると、ヒンジピン4の先端部は、Dカット加工を施され、扉2の取付孔20は、ヒンジピン4の先端部に対応する形状に形成されている。このように、簡単な構成で、ヒンジピン4と取付孔20とを嵌合することができる。
上記ヒンジピン4は、段付部4aを有し、この段付部4aは、ヒンジピン4がヒンジ保持部材3に差し込まれた状態で、扉2の上部に接触して、扉2を下側に押し付ける。
上記カバー部材5は、ヒンジピン4に、下向きの力を常時弾性的に付与する押圧部50を有する。この押圧部50は、ヒンジピン4からの反発力の少なくとも一部を、カバー部材5が冷蔵庫本体1に係止する方向に、向きを変える。
図3に示すように、上記カバー部材5は、ヒンジピン4を覆う本体部51と、この本体部51に取り付けられる板バネ状の弾性部52と、この弾性部に接続される蛇腹状の反発力方向変換部53とを有する。上記押圧部50は、弾性部52と反発力方向変換部53とを含む。
上記本体部51、上記弾性部52および上記反発力方向変換部53は、同じ材質で、一体に連なって、形成されている。つまり、カバー部材5は、一体成型されている。
上記本体部51は、テーブル部10の係止部10aに、離脱自在に係止する係止部51aを有する。カバー部材5を、テーブル部10に対して、図3の右方向に力を加えることで、本体部51の係止部51aと、テーブル部10の係止部10aとは、係止する(引っ掛かって動かない)。つまり、カバー部材5が冷蔵庫本体1に係止する(引っ掛かる)方向は、図3の右方向である。なお、カバー部材5を、テーブル部10に対して、図3の左方向に力を加えることで、本体部51の係止部51aと、テーブル部10の係止部10aとは、離隔して離脱する。
上記弾性部52は、ヒンジピン4に弾性的に接触する。弾性部52の先端は、テーブル部10にカバー部材5を装着した時に、ヒンジピン4の頭部4bを押さえている。図4に示すように、弾性部52の先端におけるヒンジピン4の頭部4bに接触する面には、弾性部52とヒンジピン4との摩擦を低減する為の複数の凸部52aが設けられている。この凸部52aの形状は、例えば、半円又は半球状であり、摩擦を低減する形状であればよい。
図3に示すように、上記反発力方向変換部53は、その蛇腹形状により、弾性部52の弾性力によるヒンジピン4からの反発力を、カバー部材5が冷蔵庫本体1に係止する方向に、向きを変える。
このように、弾性部52が、ヒンジピン4の頭部4bを押さえることにより、ヒンジピン4の段付部4aが、扉2の上部を、矢印に示す下方向に押さえることができ、扉2の自重だけでなく、弾性部52の弾性力(外力)により、扉2を下降させることができ、自閉機構60の自閉機能を向上できる。
また、弾性部52が、ヒンジピン4の頭部4bを押さえることにより、ヒンジピン4からの反発力を受けて、反発力方向変換部53が縮んだ状態となって、反発力方向変換部53は、反発力を、垂直方向から、矢印に示す水平方向に分力化する。この水平方向は、カバー部材5がテーブル部10に係止する方向である。
上記カバー部材5の本体部51を、下側に押し弾性変形させた後に、図3の右側に引っ張ることで、図5に示すように、カバー部材5をテーブル部10から取り外すことができる。
図5は、扉2を開けたまま、カバー部材5を取り外した状態を示す。扉2を開けることで、扉2は、自閉機構60に逆らって、高さhだけ上昇しつつ回動する。同時に、ヒンジピン4も、高さhだけ上昇する。カバー部材5を取り外した状態で、押圧部50は、自由状態となる。
図6に示すように、上記下ヒンジ部6は、冷蔵庫本体1に取り付けられる下アングル62と、この下アングル62に取り付けられる下ヒンジ部材64と、扉2に取り付けられる上ヒンジ部材63とを有する。
下アングル62および下ヒンジ部材64は、冷蔵庫本体1の左右両側のそれぞれに取り付けられ、上ヒンジ部材63は、扉2の左右両側のそれぞれに取り付けられる。なお、下アングル62および下ヒンジ部材64を、冷蔵庫本体1の左右両側のうちの扉2の回動軸側の一方に取り付けるようにしてもよく、上ヒンジ部材63を、扉2の左右両側のうちの扉2の回動軸側の一方に取り付けるようにしてもよい。
上ヒンジ部材63および下ヒンジ部材64は、互いに摺動して、下アングル62と扉2とを相対的に回動可能に連結する。上記自閉機構60は、上ヒンジ部材63と下ヒンジ部材64とを含む。
図7に示すように、上記下ヒンジ部材64は、上方に突出して扉2の回動軸となるピン部64dを有する。ピン部64dは、左右の下ヒンジ部材64のうちの扉2の回動軸側の一方に、択一的に取り付けられる。ピン部64dの座面には、傾斜部64bが設けられている。この傾斜部64bは、ピン部64dを中心とした所定の回転角度α(図9参照)の範囲に位置すると共に、ピン部64dを中心とした点対称の位置に設けられている。傾斜部64bの隣の一方側に、凹部64aが設けられ、傾斜部64bの隣の他方側に、凸部64cが設けられている。
図8に示すように、上記上ヒンジ部材63は、扉2に埋設される筒部63eが上方に突設され、ピン部64dを嵌合する嵌合孔63dが筒部63eにより形成される。上ヒンジ部材63の下面の嵌合孔63dの周囲には、傾斜部63bが設けられている。この傾斜部63bは、嵌合孔63dを中心とした上記傾斜部64bと同じ回転角度α(図9参照)の範囲に位置すると共に、嵌合孔63dを中心とした点対称の位置に設けられている。傾斜部63bの隣の一方側に、凸部63aが設けられ、傾斜部63bの隣の他方側に、凹部63cが設けられている。
図9は、扉2を閉じた状態の上ヒンジ部材63および下ヒンジ部材64を示す平面図である。上ヒンジ部材63を仮想線にて示し、下ヒンジ部材64を実線にて示している。
図9に示すように、嵌合孔63dにはピン部64dが嵌合され、扉2が回動自在になっている。扉2を閉じた状態では、上ヒンジ部材63の傾斜部63bが下ヒンジ部材64の傾斜部64bに当接する。
このとき、上ヒンジ部材63の凸部63aと下ヒンジ部材64の凹部64aとは、対向しつつ離隔しており、上ヒンジ部材63の凹部63cと下ヒンジ部材64の凸部64cとは、対向しつつ離隔している。これにより、傾斜部63b、64bは、面接触して扉2が自重によって閉じる方向に付勢される。したがって、扉2の閉止状態を確実に維持することができる。
そして、矢印Cに示す方向に扉2を開くと、上ヒンジ部材63が、扉2とともに、下ヒンジ部材64に対して矢印C方向に回動し、傾斜部63b、64bが摺動して、扉2が自重およびカバー部材5(図3参照)の付勢力に抗して持ち上げられる。扉2が所定角度回動すると、上ヒンジ部材63の凸部63aが、下ヒンジ部材64の凸部64cに乗り上げる。その後、上ヒンジ部材63の凸部63aが、下ヒンジ部材64の凸部64cに摺動して、扉2が開かれる。
一方、扉2を閉じる際には、上ヒンジ部材63の凸部63aが、下ヒンジ部材64の凸部64cに摺動した後、傾斜部63b、64bが摺動する。この時、扉2は、自重およびカバー部材5(図3参照)の付勢力によって自閉される。
次に、上記扉2を右開きから左開きに変更する場合を説明する。
まず、図2に示すように、左右のカバー部材5を弾性変形させて冷蔵庫本体1から取り外す。そして、扉2を閉じた状態で、扉2の右側の取付孔20、および、右側のヒンジ保持部材3の貫通孔30に差し込まれているヒンジピン4を抜き取る。
また、扉2の右下側に取り付けられている上ヒンジ部材63を右側の下ヒンジ部材64から抜き取り、扉2を冷蔵庫本体1から取り外す。
その後、扉2の左下側に取り付けられている上ヒンジ部材63を左側の下ヒンジ部材64に差し込む。また、抜き取ったヒンジピン4を、左側のヒンジ保持部材3の貫通孔30、および、扉2の左側の取付孔20に差し込むことで、扉2を左開きに変更することができる。そして、左右のカバー部材5を弾性変形させて冷蔵庫本体1に再度取り付ける。このように、専用工具を使用せず、容易に自閉機能を有したまま扉2の左右開きを変更することができる。
上記構成の冷蔵庫によれば、下ヒンジ部6は、扉2を下降させながら閉じる方向に回動案内する自閉機構60を有するので、下ヒンジ部6は、扉2の自重で扉2を下降させながら閉じることができる。
また、カバー部材5は、ヒンジピン4に、下向きの力を常時弾性的に付与する押圧部50を有するので、カバー部材5の押圧部50は、ヒンジピン4を介して、扉2に下向きの力を常時弾性的に付与する。
このため、下ヒンジ部6において摩擦力が扉2の下降を妨げても、カバー部材5の押圧部50により、扉2に下向きの力が加わることで、扉2は自閉できる。また、扉2の自閉時に、カバー部材5の押圧部50により、ヒンジピン4に下向きの力が加わることで、ヒンジピン4は扉2の下降に追従して、ヒンジピン4は扉2から抜け出ることがない。したがって、扉2の自閉性を向上しつつ、扉2の自閉時におけるヒンジピン4の抜けを防止する。
また、冷蔵庫本体1の左右両側のそれぞれに離脱自在に取り付けられると共にヒンジ保持部材3およびヒンジピン4を覆うカバー部材5を備えるので、扉2の左右開きを変更するときに、左右のカバー部材5を個別に取り外して、ヒンジピン4を左右に差し変える。したがって、カバー部材5は、冷蔵庫本体1の左右両側のそれぞれに設けられ、カバー部材5を小型に形成できるので、扉2の左右開きを変更するときに、カバー部材5の取り外しの作業スペースを小さくできる。
また、上記構成の冷蔵庫によれば、押圧部50は、ヒンジピン4からの反発力の少なくとも一部を、カバー部材5が冷蔵庫本体1に係止する方向に、向きを変えるので、カバー部材5が冷蔵庫本体1から離脱することを防止する。
また、上記構成の冷蔵庫によれば、カバー部材5は、弾性部52と反発力方向変換部53とを有するので、弾性部52が受けるヒンジピン4からの反発力を、反発力方向変換部53により、カバー部材5と冷蔵庫本体1との係止方向に、向きを変えることができて、簡単な構成で、カバー部材5の冷蔵庫本体1からの離脱を防止する。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、自閉機構の構造として、傾斜部63b、64bの一方を他方に線接触する山形の突起にしてもよく、これにより、傾斜部63b、64bの摺動摩擦を低減することができる。
本発明の冷蔵庫の一実施形態を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 押圧部の弾性部の拡大図である。 扉を開けたままカバー部材を取り外した状態を示す断面図である。 下ヒンジ部の拡大図である。 下アングルおよび下ヒンジ部材を示す斜視図である。 上ヒンジ部材を示す斜視図である。 扉を閉じた状態の上ヒンジ部材および下ヒンジ部材を示す平面図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体
10 テーブル部
10a 係止部
2 扉
20 取付孔
3 ヒンジ保持部材
30 貫通孔
4 ヒンジピン
5 カバー部材
50 押圧部
51 本体部
51a 係止部
52 弾性部
52a 凸部
53 反発力方向変換部
6 下ヒンジ部
60 自閉機構
62 下アングル
63 上ヒンジ部材
63a 凸部
63b 傾斜部
63c 凹部
64 下ヒンジ部材
64a 凹部
64b 傾斜部
64c 凸部

Claims (5)

  1. 冷蔵庫本体と、
    左右両側のそれぞれの上部に取付孔を有する扉と、
    上記冷蔵庫本体の左右両側のそれぞれに設けられると共に、上記取付孔の上側でこの取付孔に重なる貫通孔を有するヒンジ保持部材と、
    上記貫通孔の上側からこの貫通孔に挿通され上記取付孔に抜き取り自在に差し込まれ、左右両側の上記貫通孔および上記取付孔に択一的に取り付けられ、上記扉を上記冷蔵庫本体に対して回動可能に取り付けるヒンジピンと、
    上記扉の左右両側のそれぞれの下側に配置されると共に上記扉を上記冷蔵庫本体に対して上記ヒンジピンの軸回りに回動可能に取り付ける下ヒンジ部と、
    上記冷蔵庫本体の左右両側のそれぞれに離脱自在に取り付けられると共に上記ヒンジ保持部材および上記ヒンジピンを覆うカバー部材と
    を備え、
    上記下ヒンジ部は、上記扉を下降させながら閉じる方向に回動案内する自閉機構を有し、
    上記カバー部材は、上記ヒンジピンに、下向きの力を常時弾性的に付与する押圧部を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    上記押圧部は、上記ヒンジピンからの反発力の少なくとも一部を、上記カバー部材が上記冷蔵庫本体に係止する方向に、向きを変えることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2に記載の冷蔵庫において、
    上記カバー部材は、
    上記ヒンジピンを覆う本体部と、
    この本体部に取り付けられると共に、上記ヒンジピンに弾性的に接触する弾性部と、
    この弾性部に接続されると共に、上記弾性部の弾性力による上記ヒンジピンからの反発力を、上記カバー部材が上記冷蔵庫本体に係止する方向に、向きを変える反発力方向変換部と
    を有し、
    上記押圧部は、上記弾性部と上記反発力方向変換部とを含むことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項3に記載の冷蔵庫において、
    上記本体部、上記弾性部および上記反発力方向変換部は、一体に連なって、形成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の冷蔵庫において、
    上記押圧部は、上記ヒンジピンに接触する面に、凸部を有することを特徴とする冷蔵庫。
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