JP2010127188A - ディーゼルエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】ディーゼルエンジンの負荷が小さいときであっても、過給機による過多な空気が排気通路に流入するのを回避しつつ後処理触媒を働かせることができるディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】排気通路12に連結した排気浄化装置3と、吸気通路11内の吸気を圧縮する過給機2とを具備するディーゼルエンジン1において、前記過給機2は、排気通路12に設けたタービン部13と、吸気通路11に設けた給気圧縮用のコンプレッサ部15と、前記タービン部13とコンプレッサ部15とを連結するタービン軸14とから構成され、前記タービン軸14にローター部16を軸支し、該ローター部16の外周に電磁コイル17を配置し、エンジン負荷が低い時には、前記電磁コイル17に電流を流し渦電流を発生させるよう制御した。
【選択図】図1
【解決手段】排気通路12に連結した排気浄化装置3と、吸気通路11内の吸気を圧縮する過給機2とを具備するディーゼルエンジン1において、前記過給機2は、排気通路12に設けたタービン部13と、吸気通路11に設けた給気圧縮用のコンプレッサ部15と、前記タービン部13とコンプレッサ部15とを連結するタービン軸14とから構成され、前記タービン軸14にローター部16を軸支し、該ローター部16の外周に電磁コイル17を配置し、エンジン負荷が低い時には、前記電磁コイル17に電流を流し渦電流を発生させるよう制御した。
【選択図】図1
Description
本発明は、ディーゼルエンジンの技術に関し、特に、排気浄化装置を具備するディーゼルエンジンについての技術に関する。
従来、ディーゼルエンジンの排気を浄化する技術として、ディーゼルエンジンの排気通路に後処理触媒を有する排気浄化装置を装備することが知られている。前記後処理触媒は、例えば、排気ガス中の粒子状物質(PM)を取り除くパティキュレートフィルタ(DPF)で構成されている。前記パティキュレートフィルタの再生可能温度は約300℃以上である。
また、前記後処理触媒は、燃料の酸化反応を促進し排気ガス温度を上昇させる酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される連続再生式のパティキュレートフィルタ(DPF)と、で構成することもできる。前記酸化触媒の活性温度は約300℃以上である。
また、前記後処理触媒は、燃料の酸化反応を促進し排気ガス温度を上昇させる酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される連続再生式のパティキュレートフィルタ(DPF)と、で構成することもできる。前記酸化触媒の活性温度は約300℃以上である。
また、前記後処理触媒は、燃料の酸化反応を促進し排気ガス温度を上昇させる酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される選択還元NOx触媒と、で構成することもできる。前記選択還元NOx触媒(SCR)は窒素酸化物(NOx)を還元して窒素に変えるものであり、例えば、尿素を外部から供給してアンモニアに変え、このアンモニアと排気ガス中のNOxを反応させることで、NOxを窒素に変える尿素SCR装置が知られている。前記選択還元NOx触媒(SCR)の活性温度は約350℃以上である。
すなわち、前記後処理触媒を働かせるためには、少なくとも300℃以上の高温下で働かせる必要がある。しかし、低負荷域においては、排気温度が低く後処理触媒が働かない。
すなわち、前記後処理触媒を働かせるためには、少なくとも300℃以上の高温下で働かせる必要がある。しかし、低負荷域においては、排気温度が低く後処理触媒が働かない。
そこで、ディーゼルエンジンの負荷が小さい場合でも、排気温度を上げるために、絞り弁により吸気や排気を絞ったり、主噴射後の多段噴射で排気温度を上げたりする技術が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
また、過給機を備えたディーゼルエンジンも公知となっている。前記過給機は、排気通路側のタービンを回転させることで、タービン及びコンプレッサに連結したタービン軸を介してコンプレッサを回転させ、吸気を圧縮するものである(例えば特許文献2参照)。
特開2001−280121号公報
特開2006−170060号公報
また、過給機を備えたディーゼルエンジンも公知となっている。前記過給機は、排気通路側のタービンを回転させることで、タービン及びコンプレッサに連結したタービン軸を介してコンプレッサを回転させ、吸気を圧縮するものである(例えば特許文献2参照)。
過給機を備えたディーゼルエンジンにおいて、過給機は十分な空気を確保するため過給する。しかし、ディーゼルエンジンの負荷が低い場合には、過給による過多な空気がガス温度の上昇を抑制する。これは、吸入空気量が少ない状態で燃焼させると排気温度は上がりやすいが、過給機で吸入空気量を多くしているので排気温度が上がりにくいためである。また、タービンが絞りとなり排気ガスの膨張が発生し、タービン下流の排気温度が低下することがある。これらの原因により、後処理触媒が十分に働かないことがあった。このような場合に、例えば、排気温度を上げるために、絞り弁により吸気や排気を絞ったり、主噴射後の多段噴射で排気温度を上げたりすると、燃費の悪化に繋がっていた。
そこで、本発明はかかる課題に鑑み、ディーゼルエンジンの負荷が小さいときであっても、過給機による過多な空気が排気通路に流入するのを回避しつつ後処理触媒を働かせることができるディーゼルエンジンを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、排気通路に連結した排気浄化装置と、吸気通路内の吸気を圧縮する過給機とを具備するディーゼルエンジンにおいて、前記過給機は、排気通路に設けたタービン部と、吸気通路に設けた給気圧縮用のコンプレッサ部と、前記タービン部とコンプレッサ部とを連結するタービン軸とから構成され、前記タービン軸にローター部を軸支し、該ローター部の外周に電磁コイルを配置し、エンジン負荷が低い時には前記電磁コイルに電流を流し、渦電流を発生させるよう制御したものである。
請求項2においては、前記排気通路にウェストゲートを設け、該ウェストゲートは、前記排気通路のタービン部よりエンジン側に入口を設け、前記排気通路のタービン部より後処理触媒側に出口を設けた構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、負荷が低いときに過給機の回転を抑制することにより過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、タービン部へ流入する排気の量を制限することにより排気の膨張を防ぎ、排気温度の低下を防ぐことができる。
請求項2においては、ウェストゲートを開くことにより、排気の膨張を防ぎ、排気温度の低下を防ぐことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るディーゼルエンジンの全体的な構成を示した概略図、図2はコントローラの制御系統を示すブロック図、図3はエンジン負荷とエンジン回転数との関係を示す説明図、図4はディーゼルエンジンの全体的な構成を示した概略図である。
図1は本発明の一実施例に係るディーゼルエンジンの全体的な構成を示した概略図、図2はコントローラの制御系統を示すブロック図、図3はエンジン負荷とエンジン回転数との関係を示す説明図、図4はディーゼルエンジンの全体的な構成を示した概略図である。
まず、本発明におけるディーゼルエンジン1の実施の一形態であるディーゼルエンジンの全体構成について図1を用いて説明する。
前記ディーゼルエンジン1は、燃料の燃焼に必要な空気を吸入するための吸気通路11と、燃料の燃焼後の排気を排出するための排気通路12を具備している。また、前記ディーゼルエンジン1は吸気通路11内の吸気を圧縮する過給機2と、前記ディーゼルエンジン1で発生した排気ガスを浄化し、排出するための排気浄化装置3とを具備する。
前記過給機2は、タービン部13、タービン軸14、コンプレッサ部15などから構成されている。
前記タービン部13は前記排気通路12に設けられており、排気をタービン部13に供給することにより、タービン駆動するように構成している。タービン部13はタービン軸14を介して給気圧縮用のコンプレッサ部15に連結している。
前記ディーゼルエンジン1は、燃料の燃焼に必要な空気を吸入するための吸気通路11と、燃料の燃焼後の排気を排出するための排気通路12を具備している。また、前記ディーゼルエンジン1は吸気通路11内の吸気を圧縮する過給機2と、前記ディーゼルエンジン1で発生した排気ガスを浄化し、排出するための排気浄化装置3とを具備する。
前記過給機2は、タービン部13、タービン軸14、コンプレッサ部15などから構成されている。
前記タービン部13は前記排気通路12に設けられており、排気をタービン部13に供給することにより、タービン駆動するように構成している。タービン部13はタービン軸14を介して給気圧縮用のコンプレッサ部15に連結している。
前記タービン軸14の中途部には、ローター部16がタービン軸14に対して相対回転不能に嵌設されている。前記ローター部16の外周には電磁コイル17が設けられている。また、前記ローター部16、電磁コイル17、及びタービン軸14はタービン軸室18内に設けられている。
また、前記排気浄化装置3は、図1及び図2に示す後処理触媒10、検出手段40、コントローラ41、通知手段50等を具備する。
前記後処理触媒10は、ディーゼルエンジン1の排気通路12の最後部に配設されている。前記後処理触媒10は、例えば、排気ガス中の粒子状物質(PM)を取り除くパティキュレートフィルタ(DPF)で構成されている。
また、前記後処理触媒10は、燃料の酸化反応を促進し排気ガス温度を上昇させる酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される連続再生式のパティキュレートフィルタ(DPF)と、で構成することもできる。
前記後処理触媒10は、ディーゼルエンジン1の排気通路12の最後部に配設されている。前記後処理触媒10は、例えば、排気ガス中の粒子状物質(PM)を取り除くパティキュレートフィルタ(DPF)で構成されている。
また、前記後処理触媒10は、燃料の酸化反応を促進し排気ガス温度を上昇させる酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される連続再生式のパティキュレートフィルタ(DPF)と、で構成することもできる。
また、前記後処理触媒10は、燃料の酸化反応を促進し排気ガス温度を上昇させる酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される選択還元NOx触媒と、で構成することもできる。前記選択還元NOx触媒(SCR)は窒素酸化物(NOx)を還元して窒素に変えるものであり、例えば、尿素を外部から供給してアンモニアに変え、このアンモニアと排気ガス中のNOxを反応させることで、NOxを窒素に変える尿素SCR装置が知られている。
検出手段40は、後処理触媒10の上流側と下流側の排気圧力や排気温度等を検出するものである。検出手段40は、図1に示すように、具体的には後処理触媒10の入口側に配設された圧力センサ40a、後処理触媒10付近の排気ガス温度を検出する温度センサ40b、エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ40d、燃料噴射量を検出するラック位置センサ40e等で構成され、図2に示すように、コントローラ41と接続される。
コントローラ41は、図2に示すように、検出手段40、通知手段50、電磁コイル17、ラックアクチュエーター52等と接続されている。前記コントローラ41は主として記憶部42、演算部43等からなり、記憶部42は、各種制御プログラムを格納するROM及びデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM等により構成される。
前記コントローラ41は、検出手段40により検出された後処理触媒10付近の圧力から、ディーゼルエンジン1の負荷を演算し、電磁コイル17による過給機2の回転抑制制御を行うか否かを判定する。
前記コントローラ41は、検出手段40により検出された後処理触媒10付近の圧力から、ディーゼルエンジン1の負荷を演算し、電磁コイル17による過給機2の回転抑制制御を行うか否かを判定する。
ラックアクチュエーター52はソレノイド等で構成され、前記コントローラ41で演算された燃料噴射量を燃料噴射ポンプから吐出して燃料噴射ノズルに送るようにしている。なお、コモンレール式燃料噴射装置の場合には、ラック位置センサ40eを設けず、コモンレールの圧力を検知するセンサを設け、ラックアクチュエーター52の代わりに電磁弁式燃料噴射弁を各シリンダに設ける。このシリンダ内への燃料噴射のタイミングを変更することにより、回転数やトルク等を変更可能とするとともに、排気温度の変更や排気ガスへ未燃燃料の供給が可能となる。
吸気絞り弁53は、電磁弁またはアクチュエータにより開閉される弁体を備えるもので、ディーゼルエンジン1の吸気通路11に配設され、ディーゼルエンジン1の空気流入量を調節するものである。吸気絞り弁53の開度を変更することにより、排気ガスの排気流量、排気温度および排気速度の変更が可能となる。
通知手段50は、後処理触媒10が正常に働いているかを通知する手段であり、例えば、後処理触媒10が正常に働いていない場合にはランプやブザー等の警報装置が作動するように構成する。
通知手段50は、後処理触媒10が正常に働いているかを通知する手段であり、例えば、後処理触媒10が正常に働いていない場合にはランプやブザー等の警報装置が作動するように構成する。
次に、過給機2の回転抑制制御について説明する。
前記過給機2は十分な空気を確保するため吸気側へ過給するものである。しかし、ディーゼルエンジン1の負荷が低い場合には、過給による過多な空気がガス温度の上昇を抑制し、更に過給機2による膨張で排気温度が下がり、後処理触媒10が十分に働かないことがあった。すなわち、後処理触媒10をパティキュレートフィルタで構成した場合、前記パティキュレートフィルタの再生可能温度は約300℃以上である。また、後処理触媒10を酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される連続再生式のパティキュレートフィルタ(DPF)と、で構成した場合、酸化触媒の活性温度は約300℃以上である。また、酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される選択還元NOx触媒と、で構成した場合、前記選択還元NOx触媒(SCR)の活性温度は約350℃以上である。このことから、少なくとも約300℃以上の高温下でなければ後処理触媒10は十分に働かない。そこで、ディーゼルエンジン1の負荷が低い場合には、過給機2の回転抑制制御を行うものである。
図3に示す説明図は、ディーゼルエンジン1の駆動時におけるエンジン回転数とエンジン負荷との関係を表した負荷パターンの図であり、記憶部42に記憶されている。図2では、エンジン回転数を横軸にとり、ラック位置と相関関係にあるエンジン負荷を縦軸にとっている。
前記過給機2は十分な空気を確保するため吸気側へ過給するものである。しかし、ディーゼルエンジン1の負荷が低い場合には、過給による過多な空気がガス温度の上昇を抑制し、更に過給機2による膨張で排気温度が下がり、後処理触媒10が十分に働かないことがあった。すなわち、後処理触媒10をパティキュレートフィルタで構成した場合、前記パティキュレートフィルタの再生可能温度は約300℃以上である。また、後処理触媒10を酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される連続再生式のパティキュレートフィルタ(DPF)と、で構成した場合、酸化触媒の活性温度は約300℃以上である。また、酸化触媒と、前記酸化触媒の下流に設置される選択還元NOx触媒と、で構成した場合、前記選択還元NOx触媒(SCR)の活性温度は約350℃以上である。このことから、少なくとも約300℃以上の高温下でなければ後処理触媒10は十分に働かない。そこで、ディーゼルエンジン1の負荷が低い場合には、過給機2の回転抑制制御を行うものである。
図3に示す説明図は、ディーゼルエンジン1の駆動時におけるエンジン回転数とエンジン負荷との関係を表した負荷パターンの図であり、記憶部42に記憶されている。図2では、エンジン回転数を横軸にとり、ラック位置と相関関係にあるエンジン負荷を縦軸にとっている。
本実施形態の負荷パターンLPは上向き凸の線である最大トルク線MLで囲まれた領域であり、排気ガス温度が再生可能温度の場合におけるエンジン回転数Rとエンジン負荷Lとの関係を表した境界ラインBLにて上下に分断される。境界ラインBLを挟んで上側の領域は、正常に後処理触媒10が働く領域であり、下側の領域は、後処理触媒10が働きにくく排気浄化が行えない領域である。
正常に後処理触媒10が働く領域にある場合には、前記電磁コイル17に電流を流さず、渦電力を発生させない。このように構成することにより、正常に排気浄化装置3が働く場合には、過給機2が正常に働き吸気を圧縮する。
また、後処理触媒10が働きにくく排気浄化が行えない領域にある場合には、前記電磁コイル17に電流を流し、渦電力を発生させる。このように構成することにより、排気浄化装置3が働かない状態の場合には、過給機2の回転が抑制される。すなわち、タービン軸14に軸支されたローター部16が電磁コイル17に渦電流を流すことで発生した磁力によって制動される。これにより、タービン軸14の回転を抑制する方向の力が働くため、回転を抑制することができる。これにより、吸気通路11への過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、排気の膨張を防ぎ排気温度の低下を防ぐことができる。
また、後処理触媒10が働きにくく排気浄化が行えない領域にある場合には、コントローラ41は、ディーゼルエンジン1の駆動時におけるエンジン回転数とエンジン負荷との関係を表した負荷パターンによって電流値を算出する制御を行うこともできる。前記電磁コイル17に前記コントローラ41が算出した電流値の電流を流し、渦電力を発生させる。つまり、負荷が大きいほど電流が小さくなるように電流を流す。
このように構成することにより、排気浄化装置3が働かない場合には、過給機2の回転が抑制される。すなわち、タービン軸14に軸支されたローター部16が電磁コイル17に渦電流を流すことで発生した磁力によって制動される。これにより、タービン軸14の回転を抑制する方向の力が働くため、回転を抑制することができる。これにより、吸気通路11への過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、排気の膨張を防ぎ排気温度の低下を防ぐことができる。また、コントローラ41が、電磁コイル17に流す電流値を算出する制御を行うことにより、エンジン負荷状態に適した電流値を設定することができる。
このように構成することにより、排気浄化装置3が働かない場合には、過給機2の回転が抑制される。すなわち、タービン軸14に軸支されたローター部16が電磁コイル17に渦電流を流すことで発生した磁力によって制動される。これにより、タービン軸14の回転を抑制する方向の力が働くため、回転を抑制することができる。これにより、吸気通路11への過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、排気の膨張を防ぎ排気温度の低下を防ぐことができる。また、コントローラ41が、電磁コイル17に流す電流値を算出する制御を行うことにより、エンジン負荷状態に適した電流値を設定することができる。
また、別の実施例に係る過給機2の回転抑制制御について図4を用いて説明する。
前記タービン軸14の中途部には、ローター部16がタービン軸14に対して相対回転不能に嵌設されている。前記ローター部16の左右両外側の面に対して平行にブレーキディスク(摩擦体)70が設けられている。また、前記ローター部16、ブレーキディスク70、及びタービン軸14はタービン軸室18内に設けられている。前記ブレーキディスク70を押圧するソレノイドやモーター等からなるアクチュエーターはコントローラ41と接続されている。
前記タービン軸14の中途部には、ローター部16がタービン軸14に対して相対回転不能に嵌設されている。前記ローター部16の左右両外側の面に対して平行にブレーキディスク(摩擦体)70が設けられている。また、前記ローター部16、ブレーキディスク70、及びタービン軸14はタービン軸室18内に設けられている。前記ブレーキディスク70を押圧するソレノイドやモーター等からなるアクチュエーターはコントローラ41と接続されている。
正常に後処理触媒10が働く領域にある場合には、ブレーキディスク70を前記ローター部16と接触しない位置で固定する。このように構成することにより、正常に排気浄化装置3が働く場合には、過給機2が正常に働き吸気を圧縮する。
また、後処理触媒10が働きにくく排気浄化が行えない領域にある場合には、前記ブレーキディスク70を前記ローター部16と接触させるようにアクチュエーターを作動させる。前記同様にコントローラ41は、ディーゼルエンジン1の駆動時におけるエンジン回転数とエンジン負荷との関係を表した負荷パターンに応じてアクチュエーターは作動され、このアクチュエーターは負荷が大きいほど押圧力は小さくなるように作動させる。
このように構成することにより、排気浄化装置3が働かない状態の場合には、過給機2の回転が抑制される。すなわち、ローター部16とブレーキディスク70との摩擦によってローター部16の回転を制動するため、タービン軸14及びコンプレッサ部15の回転を抑制することができる。これにより、過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、排気の膨張を防ぎ排気温度の低下を防ぐことができる。
このように構成することにより、排気浄化装置3が働かない状態の場合には、過給機2の回転が抑制される。すなわち、ローター部16とブレーキディスク70との摩擦によってローター部16の回転を制動するため、タービン軸14及びコンプレッサ部15の回転を抑制することができる。これにより、過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、排気の膨張を防ぎ排気温度の低下を防ぐことができる。
また、図1に示すように、前記排気通路12には、タービン部13を通過することなく排気を後処理触媒10側へ送るためのウェストゲート100を設けている。前記ウェストゲート100は、前記排気通路12のタービン部13よりディーゼルエンジン1側に入口100aを設け、前記排気通路12のタービン部13より後処理触媒10側に出口100bを設けている。また、前記ウェストゲート100の中途部には制御弁101を設けており、通常時には制御弁101を閉状態にすることにより、排気は全てタービン部13を通過するように構成している。
前記制御弁101は、後処理触媒10が働きにくく排気浄化が行えない領域にある場合には、開状態となるように制御する。このように構成することにより、タービン部13へ流入する排気量を減少させ、過給機2の回転を抑制することができる。これにより、過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、排気の膨張を防ぎ排気温度の低下を防ぐことができる。
以上のように、排気通路12に連結した排気浄化装置3と、吸気通路11内の吸気を圧縮する過給機2とを具備するディーゼルエンジン1において、前記過給機2は、排気通路12に設けたタービン部13と、吸気通路11に設けた給気圧縮用のコンプレッサ部15と、前記タービン部13とコンプレッサ部15とを連結するタービン軸14とから構成され、前記タービン軸14にローター部16を軸支し、該ローター部16の外周に電磁コイル17を配置し、エンジン負荷が低い時には、前記電磁コイル17に電流を流し渦電流を発生させるよう制御したものである。このように構成することにより、負荷が低いときに過給機2の回転を抑制することにより過剰な空気の供給を防ぎ、かつ、タービン部13へ流入する排気の量を制限することにより排気の膨張を防ぎ、排気温度の低下を防ぐことができる。また、通常時には、過給機2の回転を促進することにより、より多くの空気を供給することが可能となる。
また、前記排気通路12にウェストゲート100を設け、該ウェストゲート100は、前記排気通路12のタービン部13よりエンジン側に入口100aを設け、前記排気通路12のタービン部13より後処理触媒10側に出口100bを設けた構成としたものである。このように構成することにより、ウェストゲート100を開くことにより、排気の膨張を防ぎ、排気温度の低下を防ぐことができる。
1 ディーゼルエンジン
2 過給機
3 排気浄化装置
10 後処理触媒
11 吸気通路
12 排気通路
13 タービン部
14 タービン軸
15 コンプレッサ部
16 ローター部
17 電磁コイル
100 ウェストゲート
100a 入口
100b 出口
2 過給機
3 排気浄化装置
10 後処理触媒
11 吸気通路
12 排気通路
13 タービン部
14 タービン軸
15 コンプレッサ部
16 ローター部
17 電磁コイル
100 ウェストゲート
100a 入口
100b 出口
Claims (2)
- 排気通路に連結した排気浄化装置と、吸気通路内の吸気を圧縮する過給機とを具備するディーゼルエンジンにおいて、
前記過給機は、排気通路に設けたタービン部と、吸気通路に設けた給気圧縮用のコンプレッサ部と、前記タービン部とコンプレッサ部とを連結するタービン軸とから構成され、
前記タービン軸にローター部を軸支し、該ローター部の外周に電磁コイルを配置し、エンジン負荷が低い時には前記電磁コイルに電流を流し、渦電流を発生させるよう制御したことを特徴とするディーゼルエンジン。 - 前記排気通路にウェストゲートを設け、該ウェストゲートは、前記排気通路のタービン部よりエンジン側に入口を設け、前記排気通路のタービン部より後処理触媒側に出口を設けた構成としたことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン。
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JP2008303121A JP2010127188A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | ディーゼルエンジン |
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JP2012102684A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Ud Trucks Corp | エンジンの排気浄化装置 |
WO2015060262A1 (ja) | 2013-10-22 | 2015-04-30 | ヤンマー株式会社 | 過給機付エンジン |
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2008
- 2008-11-27 JP JP2008303121A patent/JP2010127188A/ja active Pending
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