JP4760726B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機の出力軸と駆動輪との間の動力伝達機構中に発電機を設けて、この発電機に負荷を与えることにより、駆動輪に制動力を作用させる車両に関する。
最近のエンジンを搭載した車両においては、低燃費化のために、小排気量化やファイナルの高ギア比化が行われてきており、それに伴って、エンジンブレーキ力が低下するため、補助ブレーキ力を増加させる必要が生じている。この車両のブレーキ力を補うために、制動力を発揮すると共に回生ネルギーを得る発電機を備えた補助ブレーキシステムが導入されている。
この一つとして、例えば、エンジンによる駆動力を変速機を介して駆動輪に伝達することによって走行し、ブレーキペダルの踏み込みによりブレーキ装置を作動させて車両の制動を行う車両において、ブレーキペダルの踏み込みを検出する踏み込み検出手段と、変速機の出力軸と車両の駆動輪との間の動力伝達機構中に発電機とを設けるとともに、踏み込み検出手段によるブレーキペダルの踏み込みの検出時に発電機が動力伝達機構の駆動によって発電される車両が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両では、運転者がブレーキペダルを踏み込むことによって車両ブレーキのシリンダ内のブレーキオイルが各駆動輪のブレーキ装置に送り込まれ、制動力が駆動輪に作用するとともに、ブレーキペダルの踏み込みを踏み込み検出手段が検出した場合には発電機(オルタネータ)に負荷 (抵抗やバッテリー)をかけて発電を行い、この発電機にかかる負荷により動力伝達機構中に制動力を発生させ、最終的に駆動輪に制動力を作用させている。なお、この車両では、ブレーキペダルの踏み込みを検知しない場合は、発電は行わっていない。
この補助ブレーキとしての発電機では車両の制動力を抵抗で発生する熱として排出しているので、エネルギーとしては無駄になっている。一方、ハイブリッド車のように発電、蓄電、回生と使用すれば、燃費においてメリットが出るが、制動力で回生したエネルギーを全て蓄電するためには大きな容量の蓄電器が必要となり、ハイブリッド車として成立するのは比較的小さなエンジン出力の車両までで、比較的大きなエンジン出力を必要とする車両においては、システムとして成立しないので、これらの車両においてはハイブリッド車のような回生エネルギーの蓄電方法を適用することはできない。
一方、自動車の排気ガス規制に対応するため、エンジンの排気管途中に、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)を低減する酸化触媒や、窒素酸化物(NOx)を低減する選択還元型NOx触媒(SCR:Selective Catalystic Reduction )、吸蔵還元型NOx触媒等のリーンNOx触媒(LNT:Lean NOx Trap)等のNOx還元触媒装置、及び、PM(粒子状物質)を捕集するためのDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)装置等の排気ガス後処理装置が使用されている。
これらのNOxやPMを対象とする排気ガスの有害物質の低減のための排気ガス後処理装置においては、その多くの活性化温度が250℃以上となっているために、エンジン出力に必要な燃料量以外の燃料をマルチ噴射等によるシリンダ内燃焼や、ポスト噴射や排気管内噴射による酸化触媒等における酸化等で、排気ガスの温度を高くすることにより、これらの排気ガス後処理装置を活性化させて浄化性能を高めている。そのため、燃費が悪化するという問題がある。
特開平04−081347号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の制動力により発電した電気を排気ガス昇温に使用して排気ガス後処理装置の活性化を図ることができて、排気ガスに対する浄化性能を向上できる車両を提供することにある。
上記のような目的を達成するための車両は、エンジンの出力軸に連結される変速機の出力軸と駆動輪との間の動力伝達機構中に発電機を設け、該発電機に負荷を与えることにより、前記駆動輪に制動力を作用させる車両において、エンジンの排気通路に設けた排気ガスを浄化処理する排気ガス後処理装置より上流側に、排気ガスを加熱するためのヒータを配設すると共に、要求ブレーキ力を車両速度とエンジンスピードとブレーキペダル踏み込み量とから算出し、前記要求ブレーキ力が前記発電機による制動力の許容範囲内か否かを判断し、許容範囲内であれば、前記要求ブレーキ力を発揮する発電量で制動をかけ、許容範囲外であれば、所定の大きさの発電量で制動をかけると共に不足するブレーキ力を各輪の車両ブレーキで補い、更に、前記発電機で発電された電力を前記ヒータへ送るように構成される。
つまり、車両の減速時においてブレーキペダルの踏み込みを検出すると、車両速度とエンジンスピード(エンジン回転数)とブレーキ踏み込み量とから要求ブレーキ力を算出し、この要求ブレーキ力を発電機によって賄えるか否かを判別し、賄うことができる範囲内であれば、要求ブレーキ力が作用するように発電を行って制動をかける。一方、賄うことができる範囲外であれば、発電機の定格(範囲の最大値)で発電を行って制動を掛けると共に、要求ブレーキ力に足りない分を通常の車両ブレーキのブレーキ力で賄う。
この構成によれば、車両の減速の際のブレーキ作動時に発電機で発電した電力をそのまま排気通路のヒータに送って排気ガスの温度を上昇させて、これにより排気ガス後処理装置を活性化させて、排気ガスの浄化能力を向上させることができる。
また、上記の車両において、エンジンの排気通路の前記排気ガス後処理装置の上流側に蓄熱器を設けると共に、前記ヒータを、前記蓄熱器の上流側又は前記蓄熱器に配置すると、この構成により、ブレーキ作動の減速時においては発電機の電力で排気ガスを暖めると共に、この排気ガスの熱を蓄熱器で蓄えて、次の加速時において、この蓄熱器で蓄熱された熱で排気ガスを暖めることができる。これにより、減速時のみならず、加速時にも排気ガスの昇温を行うことができるようになる。
また、上記の車両において、前記ヒータの温度が所定の設定値よりも高い場合に、エンジンの吸気絞り弁を開くと共に、EGR弁を閉じるように構成される。この構成により、吸入空気量及び排気ガス流量を制御して、ヒータが過熱してヒータ破損に至らないようにヒータの温度を制御することができるようになる。
一般に、エンジン制御においては、NOx低減のためにEGRを使用し、シリンダ内(筒内)にEGRガスを導入して吸入空気量を少なくする。また、吸入空気量の増減でNOxやスモークが増減するため、燃料噴射時には、自由に吸入空気量を変化させることができない。しかしながら、減速時においては、燃料噴射を行わないので、EGRが不要になり、吸入空気だけが流れるため、比較的自由に吸入空気量を変化させることができるので、吸入空気量による排気ガスの温度制御が可能となる。
ヒータで排気ガスを暖める場合には、ヒータの発熱量と共にその時の排気ガスの流量が重要である。例えば、EGR弁が閉じた状態では、排気ガス流量(=吸入空気量+燃料流量)は、通常のディーゼルエンジンでは空燃比(A/F=吸入空気量/燃料量)が20以上なので、シリンダへの吸入空気量で殆ど決まり、EGR弁が開いた状態では排気ガス流量は「シリンダへの吸入空気量」−「EGR還流量」となる。また、同じ電力を使用してヒータを加熱した場合には、この排気ガス流量が倍になれば排気ガスを昇温できる温度は半分となる。
従って、排気ガス流量が少ない時にヒータに通電すると、ヒータの熱が逃げずにヒータが過熱され、ヒータが破損する。このヒータの熱損傷を防ぐために、吸気絞り弁を開くとともに、EGR弁を閉じてEGR還流量をなくし、ヒータを冷却する。
なお、現在のディーゼルエンジンの排気ガスの温度は、温度が一番高いエンジンの定格点においてターボチャージャのタービンの出口で650℃位である。この温度の排気ガス中に通電無しのヒータ線を曝してもヒータは破損しない。この時に通電すれば壊れるが、排気ガスの温度が高いのでヒータに通電する必要はない。
本発明は、エンジンの排気ガスの後処理系である排気ガス後処理装置を昇温して浄化能力を向上するためのシステムを有する車両の発明であり、ディーゼルエンジン搭載車両に限らず、ガソリンエンジン搭載車両にも適用可能である。なお、比較的大きなエンジン出力を必要とする車両では、車両ブレーキによるブレーキ力だけではブレーキ力が不足すると共に、発電機の回生ネルギーを蓄電するには蓄電装置(バッテリ)が大型化し、実用的でないので、本発明は、これらの比較的大きなエンジン出力を必要とする車両で大きな効果を奏することができる。また、排気ガス後処理装置としては、酸化触媒、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)、選択還元型触媒(SCR)、リーンNOx触媒(LNT)等のNOx浄化(de−NOx)触媒等にも適用可能である。
本発明に関わる車両によれば、制動時の主ブレーキとして発電機を使用する車両において、従来技術においては熱として捨てていた制動時の発電による電力を利用して排気ガス及び排気ガス後処理装置を暖めるので、この排気ガス後処理装置の浄化能力が高まり、優れた排気ガス浄化性能を発揮することができる。また、排気ガスを暖めるための燃料が不要となるので、燃費が向上する。
また、エンジンの排気通路の排気ガス後処理装置の上流側に蓄熱器を設けると共に、ヒータを、蓄熱器の上流側又は蓄熱器に配置すると、制動走行域では、発電された電力でヒータを加熱して排気ガスを加熱すると共にこの熱を蓄熱器に蓄えることにより、制動走行域外においても蓄熱器に蓄熱された熱により排気ガスを加熱することができるため、従来行われていた燃料噴射等により排気ガスの温度を上昇させる方法に比べて、更に燃費を改善することができる。
以下、本発明に係る実施の形態の車両について、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、車両のエンジン10には、吸気通路11と排気通路12とが設けられ、吸気マニホールド10aに連結された吸気通路11には吸気流量センサ(MAFセンサ)35とターボチャージャ13のコンプレッサ13aとインタークーラ14と吸気絞り弁15とが設けられる。また、排気マニホールド10bに連結された排気通路12にはターボチャージャ13のタービン13bと排気ガス後処理装置16とが設けられる。また、EGR通路17が排気マニホールド10bと吸気絞り弁15の下流側の吸気通路11とを連結して設けられ、このEGR通路17には、EGRクーラ18とEGR弁19が設けられる。
また、エンジン10の出力軸20には、変速機(トランスミッション:T/M)21が設けられ、この変速機21の出力軸22にディファレンシャルギア23が設けられる。このディファレンシャルギア23には左右一対の駆動軸25、25が設けられ、この駆動軸25には車両ブレーキ27を備えた駆動輪26が設けられている。これらの変速機21の出力軸22とディファレンシャルギア23と駆動軸25により動力伝達機構が構成される。
そして、本発明においては、変速機21の出力軸22と駆動輪26との間の動力伝達機構内(図1では変速機21とディファレンシャルギア23との間)に発電可能に構成された電磁式のリターダ等で形成される発電機(M/G)24を設ける。また、排気通路12においては、排気ガス後処理装置16の上流側に蓄熱器28を設け、更にその上流側に電熱線等からなるヒータ29を設ける。この蓄熱器28は、例えば、大きな潜熱を有して蓄熱体となる低融点金属を熱媒体として用いる熱交換器などで形成することができる。この低融点金属としては、融点が排気ガス温度の変動範囲内にある、インジウム、リチウム、セレン、スズ、ビスマスを用いることができる。
また、車両の制動力(ブレーキ力)を制御する装置として、ブレーキ制御装置(ブレーキコントローラ)30が設けられる。このブレーキ制御装置30は通常はエンジン全般の運転を制御するりエンジン制御装置(ECU)に含められる。このブレーキ制御装置30は、ブレーキペダル31の踏み込み量を検出する踏み込み量検出センサ32、エンジンスピードセンサ(エンジン回転数センサ)33、車両速度センサ34等からの信号を入力し、車両ブレーキ27を制御すると共に、発電機24での発電の制御と発電した電力のヒータ29への供給を制御する。
このヒータ29が発電機24の負荷として作用し、発電機24が変速機21の出力軸22に対して制動力を発揮する。このヒータ29の負荷を変動させることにより発電量及び制動力を制御する。なお、排気温度センサ36はヒータ29と蓄熱器28の間に配置される。即ち、エンジン10の出力軸20に連結された変速機21の出力軸22と駆動輪26との間に発電機24を設け、この発電機24に負荷を与えることにより、駆動輪26に制動力を作用させる。この発電機24を使用した制動により制動力が大きくなり、各駆動輪26に対する車両ブレーキ27の負荷も少なくなるのでブレーキライナー(ブレーキシュー)の消耗が少なくなる。
このエンジン10においては、吸入空気Aは、エアフィルタ(図示しない)を通過した後、吸気通路11の吸気流量センサ35を通過して、コンプレッサ13aにより圧縮加圧された後、インタークーラ14で冷却され、吸気マニホールド10aに入り、各シリンダに送られる。この吸気流量は、吸気絞り弁15で調整され、吸気流量センサ35で検出される。また、シリンダ内で発生した排気ガスGは、排気マニホールド10bから排出されて、タービン13bを駆動した後、ヒータ29と蓄熱器28を通過した後、排気ガス後処理装置16に入り浄化されて、浄化された排気ガスGcとなって、サイレンサー(図示しない)を通過して大気中に放出される。この図1では排気ガス後処理装置16は、酸化触媒16aとDPF16bとから構成されている。また、必要に応じて、排気マニホールド10bから排出された排気ガスGの一部は、EGRガスとして、EGR通路17に導かれ、EGRクーラ18で冷却された後、EGR弁19でその流量を調整されて吸気通路11に導かれ、吸入空気Aと混合される。
一方、エンジン10の出力は出力軸20の回転として取り出されるが、この回転は変速機21で回転数を変更制御され、変速機21の出力軸22の回転となる。この回転は、ディファレンシャルギア23により、左右の駆動軸25に回転数の差の発生を許容しつつ分配され、各駆動輪26を回転させて、車両を走行させる。
また、この変速機21の出力軸22に配設された発電機24はブレーキ時に発電を行い、この発電により出力軸22の回転を止める方向の制動力を発揮させる。この制動力により車両の走行を制動する。また、この発電機24による制動力では不足する場合には、車両ブレーキ27を作動させて必要な制動力を得る。
そして、このブレーキ制御装置30は、図2に示すような制御フローに従って発電機24、車両ブレーキ27を制御する。この図2の制御フローはエンジンのスタートと共に起動され、エンジン10の運転制御と並行して繰り返し呼ばれて実行されるものとして示してある。
この図2の制御フローでは、スタートすると、ステップS11でブレーキペダル31の踏み込みの有無をチェックする。ブレーキペダル31が踏み込まれていなければ(NO)、そのままリターンし、ブレーキペダル31が踏み込まれていれば(YES)、ステップS12で、車両速度、エンジンスピード(エンジン回転数)、ブレーキペダルの踏み込み量を検出し、例えば、予め設定されブレーキ制御装置30に入力されたマップデータ等を参照して、これらから要求ブレーキ力を算出する。
次のステップS13で、要求ブレーキ力の大きさをチェックする。このチェックで要求ブレーキ力が発電システムの許容範囲内か否かを判定する。許容範囲内であれば(YES)、ステップS14で、要求ブレーキ力を発生する発電量で発電機24の発電を行い、車両に制動をかける。この発電量は回路を高速で断続させて負荷を変える制御であるチョッパ制御という方法により変更する。
また、許容範囲外であれば(NO)、ステップS15で、発電機24の定格(=許容範囲の上限)で発電を行い、発電機24により車両に制動をかけると共に、不足するブレーキ力分だけ車両ブレーキ27を作動させる。この車両ブレーキ27では、不足分のブレーキ力に対応する大きさの油圧をかけてブレーキオイルを車両ブレーキ27のブレーキライナーのシリンダ内に送り込み、ブレーキライナーをブレーキドラムに押圧させることにより制動力を発揮させる。
ステップS14又はステップS15の後は、ステップS16で発電機24で発電した電力をヒータ29に送り、ヒータ29を加熱する。このヒータ29の加熱により通過する排気ガスGを昇温させる。また、昇温した排気ガスGにより蓄熱機28を昇温し、蓄熱する。この排気ガスGの昇温により、下流の排気ガス後処理装置16の酸化触媒16aが活性化し、排気ガスG中の燃料が酸化され、更に排気ガス温度が上昇する。この上昇によりDPF16bに捕集されたPM(微小粒子)が酸化除去される。つまり、排気ガス後処理装置16が活性化され、排気ガス浄化性能が高まる。
次に、ステップS17で、ヒータ29の温度をチェックし、設定温度以上であれば(YES)、ヒータ29が過度に加熱されるのを防止するために、ステップS18で、エンジン制御で吸入空気量を増加して排気ガスGの温度を低下させる。これは、吸気絞り弁15を開き、EGR弁19を閉じることにより行われる。
ステップS17で、ヒータ29の温度が設定温度以上でなければ(NO)、ステップS11に戻る。そして、ステップS11でブレーキペダル31の踏み込みが無くなるまで、ステップS11〜ステップS17又はステップS11〜ステップS18を繰り返す。
なお、ステップS11でブレーキペダル31の踏み込みが無くなった時には、ステップS19で、ヒータ29への送電を停止しリターンする。このリターン後に、また、図2の制御フローが呼ばれ、スタートし、ステップS11〜S19を実行し、リターンする。これをエンジンの停止まで繰り返す。エンジン停止と共に、この制御フローも停止する。
この図2の制御フローに従った制御により、車両速度とエンジンスピードとブレーキペダル踏み込み量とから要求ブレーキ力を算出し、この要求ブレーキ力が発電機24による制動力の許容範囲(発電機24の許容範囲)内か否かを判断し、この要求ブレーキ力が発電機24による制動力の許容範囲内であれば、この要求ブレーキ力を発揮する発電量で制動をかけ、この要求ブレーキ力が発電機24による制動力の許容範囲外であれば、所定の大きさの発電量(=許容範囲の上限)による制動力で制動をかけると共に不足するブレーキ力を各輪(駆動輪)26の車両ブレーキ27で補うことができ、更に、発電機24で発電された電力を、排気ガスGを加熱するためのヒータ29へ送ることができる。また、ヒータ29が熱損傷を受けないための閾温度である所定値(設定値)よりも高い場合に、ヒータ29への送電を継続したまま、エンジン10の吸気絞り弁15を開くと共に、EGR弁19を閉じて、吸入空気量を増加してヒータ29の昇温を抑制してヒータ29の熱損傷を回避することができる。
また、エンジン10の排気通路12のターボチャージャ13のタービン13bと排気ガス後処理装置16との間に設けた蓄熱器28により、ブレーキ時の発電機24の電力でヒータ29を加熱して排気ガスGを暖めると共に、この排気ガスGの熱を蓄熱器28で蓄えて、次の加速時において、この蓄熱器28で蓄熱された熱で排気ガスGを暖める。これによりブレーキを作動させる減速時のみならず、加速時にも排気ガスGの昇温を行うことができるようになる。
次に他の実施の形態の車両について説明する。この実施の形態では、図3及び図4に示すように蓄熱器28を迂回するバイパス通路41、41Aを設けると共に、排気ガスGをこれらのバイパス通路41、41Aに流したり、蓄熱器28側に流したりするのを制御するための流路切替弁42を設ける。なお、図3の構成では、第1の排気ガス温度センサ36aをヒータ29と蓄熱器28の間に配置し、第2の排気ガス温度センサ36bを蓄熱器28の下流側に配置して、ヒータ29の温度と蓄熱器28の温度を監視する。また、図4の構成では、排気ガス温度センサ36cを蓄熱器28の下流側に配置して蓄熱器28の温度を監視する。
これらのバイパス通路41、41Aを備えた構成においては、蓄熱器28の温度が低い時には、排気ガスGが蓄熱器28を通過すると排気ガスGの温度が下がってしまうので、流路切替弁42を操作して、排気ガスGをバイパス通路41、41Aに流す。これにより排気ガスGの温度低下を防ぐことができる。
一方、蓄熱器28の温度が低い時であっても、車両のブレーキ時では、ヒータ29に送電して少量の排気ガスGを加熱すると共に蓄熱器28側に流して、排気ガスGと蓄熱器28の温度上昇を行う。また、蓄熱器28の温度が高い時には、排気ガスGを蓄熱器28側に流して排気ガスGの温度上昇を行う。これらの排気ガスGの昇温により排気ガス後処理装置16を活性化し、排気ガスの浄化効率を上昇させる。
なお、図4のように、蓄熱器28の周りを二重構造にして保温効果を持たせると共に、排気ガスGを蓄熱器28の外側に流すことで、蓄熱器28を暖めながらバイパスさせることができる。これにより、エンジン10の高負荷運転時等の排気ガス温度が高い場合には、排気ガスの過度の温度低下を回避しながら、蓄熱器28を昇温することができる。
また、排気ガス後処理装置16の種類によっては、排気ガスGの温度にウィンドウ(上下に制限のある範囲)があるので、蓄熱器28を通過させると排気ガスGの温度が高くなり過ぎてウィンドウの上限温度を超える場合には、流路切替弁42を操作して、排気ガスGをバイパス通路41、41A側に流すこともできるようになる。つまり、バイパス通路41、41Aと流路切替弁42により、排気ガス後処理装置16に流入する排気ガスGの温度をより適切な温度に制御することができるようになる。
本発明に係る実施の形態の車両のエンジン及びブレーキの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態の車両のブレーキ制御に関する制御フローの例を示す図である。 本発明に係わる他の実施の形態の蓄熱体バイパス機構の一例を示す図である。 本発明に係わる他の実施の形態の蓄熱体バイパス機構の他の例を示す図である。
符号の説明
10 エンジン
11 吸気通路
12 排気通路
15 吸気絞り弁
16 排気ガス後処理装置
19 EGR弁
20 エンジンの出力軸
21 変速機
22 変速機の出力軸
23 ディファレンシャルギア
24 発電機
25 駆動軸
26 駆動輪
27 車両ブレーキ
28 蓄熱器
29 ヒータ
30 ブレーキ制御装置(ブレーキコントローラ)
31 ブレーキペダル
32 踏み込み量検出センサ
33 エンジンスピードセンサ(エンジン回転数センサ)
34 車両速度センサ
35 吸気流量センサ(MAFセンサ)
36 排気温度センサ
A 吸入空気
G 排気ガス
Gc 浄化された排気ガス

Claims (3)

  1. エンジンの出力軸に連結される変速機の出力軸と駆動輪との間の動力伝達機構中に発電機を設け、該発電機に負荷を与えることにより、前記駆動輪に制動力を作用させる車両において、エンジンの排気通路に設けた排気ガスを浄化処理する排気ガス後処理装置より上流側に、排気ガスを加熱するためのヒータを配設すると共に、要求ブレーキ力を車両速度とエンジンスピードとブレーキペダル踏み込み量とから算出し、前記要求ブレーキ力が前記発電機による制動力の許容範囲内か否かを判断し、許容範囲内であれば、前記要求ブレーキ力を発揮する発電量で制動をかけ、許容範囲外であれば、所定の大きさの発電量で制動をかけると共に不足するブレーキ力を各輪の車両ブレーキで補い、更に、前記発電機で発電された電力を前記ヒータへ送ることを特徴とする車両。
  2. エンジンの排気通路の前記排気ガス後処理装置の上流側に蓄熱器を設けると共に、前記ヒータを、前記蓄熱器の上流側又は前記蓄熱器に配置することを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 前記ヒータの温度が所定の設定値よりも高い場合に、エンジンの吸気絞り弁を開くと共に、EGR弁を閉じることを特徴とする請求項1又は2記載の車両。
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