JP2010126888A - 逆流防止弁付き桝 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水桝から逆流した排水が排水設備から噴き出すことを防止する逆流防止用弁体を複雑な取付け装置を必要とせずに取り付けができ、弁体の破損のおそれが少なく、この弁体が破損した場合には、容易に交換できる。
【解決手段】桝本体1に着脱自在に取付けた弁体保持枠体21に、桝本体1のインバート部4に開口した流入側開口部12を閉塞する弁体13を取付ける。桝本体1の流入側開口部12の開口部周縁に弁体13が当接する弁座面14と、弁体保持枠体21を鉛直方向に支える支持部15と、弁体保持枠体21を位置決めする位置決め部16とを設ける。弁体保持枠体21は、弁体保持部22と、弁体保持枠体21を着脱自在に取付ける取付け部26と、治具係合部25とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、下水道本管側から逆流した排水が、桝に接続されている排水設備から噴き出すことを防止する逆流防止弁を取り付けた桝に関する。
一般に、家庭内の各排水設備から排出される排水は、排水設備に接続した排水枝管を経て宅地内に設置された桝に流入し、この桝から直接または他の桝を経て一つの桝に合流し、最終的にこの桝から下水道本管へと排出されるようになっている。
近年、この下水道本管に流入する排水量が増大し、特に台風などで大量の雨水が下水道本管内に流入すると下水道本管の排水能力を超え、溢れ出る排水またはこの排水によって圧送された空気が桝を経て排水枝管を逆流し、この排水枝管に接続されている各排水設備から排水または空気が建物内に噴き出す問題が生じている。
そこで、本特許出願人は、下水道本管側から逆流した排水が桝を経て排水設備から噴き出すことを防止するために、桝に簡単に取り付けることができる逆流防止弁付き桝を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
また、桝本体の掃除口に取り付けられる弁体保持枠体に、桝本体の流出側接続口に接続した下水用配管内に配置される逆流防止用の弁体を設けた装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、特許文献1に示す逆流防止弁付き桝では、弁体保持枠体を桝に取付ける装置が大きく、この取付け装置が嵩張り、高コストとなる問題があった。
また、特許文献2に示す逆流防止弁付き桝では、弁体が桝本体の流出側接続口に接続した下水用配管内に配置されているため、弁体の状態を桝本体の掃除口から目視で確認できず、排水設備への排水の逆流が生じたときに、始めて弁体の破損に気が付くおそれがある。さらに、この逆流防止弁付き桝では、弁体を下水用配管内に設置し、上流側から多量の排水が流れてきた場合に効果的に排水するために、弁体を一枚の板ではなく可動部を備えた複数の部品で構成しているので、部品点数が増えて高コストになり、かつ、高い圧力が掛かる部分であるために、可動部は破損のリスクが高くなる問題があった。
特開2006−283547号公報(第1頁、図1、図10) 特開2008−101396号公報(第1頁、第2図〜第4図)
解決しようとする問題点は、桝から逆流した排水が排水設備から噴き出すことを防止するための排水の逆流を防止する弁体を桝に簡単に取り付けることができず、また、弁体の破損の確認も困難であった。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、排水桝から逆流した排水が排水設備から噴き出すことを確実に防止でき、しかも、逆流を防止する弁体を複雑な取付け装置を必要とせずに取り付けができ、効果的に排水ができ、逆流防止用弁体の破損のおそれが少なく、この弁体が破損した場合には、容易に交換できる逆流防止弁付き桝を提供するものである。
本発明の逆流防止弁付き桝は、流入側接続口、流出側接続口、この流入側接続口と流出側接続口とを接続するインバート部及びこのインバート部の上方に開口する掃除口とを形成した桝本体と、この桝本体に着脱自在に取付け可能でかつ前記流入側接続口のインバート部に連通して開口した流入側開口部を閉塞する弁体を回動可能に保持した弁体保持枠体とを備えた逆流防止弁付き桝であって、前記桝本体は、前記流入側接続口からインバート部に連通して開口した流入側開口部の開口部周縁に前記弁体がこの流入側開口部を閉塞するように当接する弁座面と、前記弁体保持枠体を鉛直方向に支える支持部と、この弁体保持枠体をこの桝本体内で位置決めする位置決め部とを有し、前記弁体保持枠体は、前記弁体を回動自在に保持する弁体保持部と、前記弁体保持枠体を前記桝本体内に着脱自在に取付ける取付け部と、前記弁体保持枠体の着脱時に着脱治具が係合する治具係合部とを有するものである。
そして、地表面に設置された掃除口蓋体を取り外し、弁体保持枠体の治具係合部に治具を係合して、この治具の操作で、桝本体の掃除口に接続した立ち上がり管から弁体を取り付けた弁体保持枠体を桝本体内に収納し、この桝本体の支持部に弁体保持枠体の取付け部を支持するとともに弁体保持枠体を桝本体の位置決め部に位置決め保持することによって、弁体保持枠体は取付け部によって桝本体内に取付けられ、治具を弁体保持枠体から取り外す。
この桝本体内に弁体保持枠体を取り付けた状態で、弁体保持枠体に取り付けた弁体は、桝本体に形成した流入側接続口の流入側開口部の開口部周縁に形成した弁座面に接触して流入側接続口の内側開口部を閉塞している。
桝本体の流入側接続口の流入側開口部を弁体が閉塞しているときに、排水設備から流出した排水は、排水枝管から桝本体の流入側接続口に流入し、排水は弁座面に接触している弁体を開いてインバート部から流出側接続口に流出する。
また、下水道本管から溢れた排水が桝本体の流出側接続口から桝本体内に逆流しても、排水は弁体によって閉塞されている流入側接続口の流入側開口部に逆流することがないので、流入側接続管に侵入することがなく、家屋内の排水設備から排水及びこの排水によって圧送された空気が噴き出すことがない。
また、弁体が破損したような場合には、治具を弁体保持枠体の治具係合部に係合して弁体保持枠体を立ち上がり管から引き上げ、弁体を交換して、弁体保持枠体を桝本体に取付ける。
請求項2記載の逆流防止弁付き桝は、請求項1記載の逆流防止弁付き桝において、弁体保持枠体の取付け部は、中空円筒形状の円周の一部を切り欠いた平面視略C字形状で、高さ寸法はこの中空円筒の直径の10%ないし50%の寸法とするとともに前記中空円筒の外径は桝本体の掃除口に接続される立ち上がり管の内径より大きくし、この弁体保持枠体の取付け部は、前記立ち上がり管の内周面に縮径された状態の反撥力にてこの立ち上がり管の内面に押圧されるものである。
そして、桝本体の掃除口に接続した立ち上がり管に、弁体保持枠体をその取付け部が立ち上がり管の内周面に弾力的に縮径された状態の反撥力にてこの立ち上がり管の内面に押圧される状態にして治具にて弁体保持枠体を押し下げられるが、弁体保持枠体の取付け部の高さ寸法をこの取付け部を形成する中空円筒の直径の10%以上の寸法としたことにより、弁体保持枠体は回転させることなく、そのままの状態で押し下げられる。また、弁体保持枠体の取付け部の高さ寸法は取付け部を形成する中空円筒の直径の50%以下の寸法としたことにより、立ち上がり管と弁体保持枠体の取付け部との間に過度の摩擦が生じることがなく、弁体保持枠体を円滑に所定位置まで押し下げることができる。
請求項3記載の逆流防止弁付き桝は、請求項1または2記載の逆流防止弁付き桝において、桝本体の位置決め部は、桝本体内部に突出する突部にて形成し、この突部は、弁体保持枠体が係合保持される下部が水平で、弁体保持枠体が取付け時に誘導される上部は下方向に傾斜しており、両側部の少なくとも一方は先端側が細くなる方向に傾斜したものである。
そして、弁体保持枠体はこの弁体保持枠体を位置決め保持する桝本体の位置決め部の下部に係合保持され、弁体保持枠体を桝本体に位置決め保持するときは、位置決め部の上部の傾斜に沿って弾性変形されながら案内されて位置決め部の下部に位置決め支持され、また、位置決め部の突部は両側部の少なくとも一方は先端側が細くなる方向に傾斜しているので、桝本体から弁体保持枠体を取り外す場合には、弁体保持枠体を水平方向に捻るように治具にて回動方向に弁体保持枠体に力を加えると、弁体保持枠体は突部の傾斜面部に案内されて弁体保持枠体は弾性変形して突部から外れ、弁体保持枠体を治具にて上方に引き上げることができる。
本発明の逆流防止弁付き桝によれば、弁体は弁体保持枠体の内側に位置されて取付けられ、弁体は流入側接続口または流出側接続口に接続した排水管の内径に関係なく、掃除口に向かって大きく開くことができ、排水は流入側接続口からインバート部を経て流出側接続口に流れ、効果的に排水ができ、また、弁体の状態は掃除口から目視でき、弁体の破損などの障害を容易で確実に確認できる。
また、弁体を取り付けた弁体保持枠体は位置決め部により正しい位置に取付けることができ、弁体が弁座面から位置ずれすることがなく、弁体が弁座面に当接して流入側接続口の内側開口部を確実に閉塞し、しかも、弁体保持枠体は桝本体の支持部によって取り付け部が確実に支持されて脱落することがなく、確実に逆流を防止できる。
また、請求項2記載の逆流防止弁付き桝によれば、弁体を取り付けた弁体保持枠体はその取付け部が立ち上がり管の内周面に縮径された状態の反撥力にて押圧される状態で取付けられ、治具にて弁体保持枠体を押し下げられるが、弁体保持枠体の取付け部の高さ寸法をこの取付け部を形成する中空円筒の直径の10%以上の寸法としたことにより、弁体保持枠体は回転されることなく取付けられ、また、弁体保持枠体の取付け部の高さ寸法は取付け部を形成する中空円筒の直径の50%以下の寸法としたことにより、立ち上がり管と弁体保持枠体の取付け部との間に過度の摩擦が生じることなく、弁体保持枠体を円滑に所定位置まで押し下げて所定位置に取付けることができる。
請求項3記載の逆流防止弁付き桝によれば、弁体保持枠体は桝本体の位置決め部の下部に係合保持され、弁体保持枠体を桝本体に位置決め保持するときは、突部にて形成した位置決め部の上部の傾斜に沿って弾性変形されながら案内されて位置決め部の下部に位置決め支持され、また、桝本体から弁体保持枠体を取り外す場合には、弁体保持枠体を水平方向に捻るように治具にて回動方向に弁体保持枠体に力を加えると、弁体保持枠体は位置決め部の傾斜面部に案内されて弁体保持枠体は弾性変形して位置決め部から外れ、弁体保持枠体を桝本体に容易に着脱できる。
本発明の逆流防止弁付き桝の最良の一実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。
桝本体1は、合成樹脂にて成形され、後部に流入側接続口2、前部に流出側接続口3、この流入側接続口2と流出側接続口3とを接続するインバート部4及びこのインバート部4の上方に開口する掃除口5とを備えている。この掃除口5は受口に形成し、この受口の掃除口5には立ち上がり管6の下端部が嵌合され、この立ち上がり管6の上端部には枠体7が嵌着されている。
この枠体7は、前記立ち上がり管6の内径と略同一の外径を有する略円筒形の嵌挿部8を有し、さらに、前記枠体7の上端開口部の内周部には環状の支持段部10が形成され、この支持段部10に図示しない略円板状の掃除口蓋体が開閉自在に支持されている。
また、前記桝本体1の流入側接続口2の外端側は、排水設備に連通した上流側の流入側排水枝管などの接続管の外径と略同一の内径の上流側接続管接続部11が形成され、この流入側接続口2に差し込み接続した流入側接続管の内径とこの流入側接続口2の内端側の内径とは略同一になるように形成されている。
また、この桝本体1は、前記流入側接続口2からインバート部4に連通して開口した流入側開口部12の開口部周縁は、この流入側開口部12を閉塞する弁体13が当接する弁座面14に形成されている。
さらに、この桝本体1には、前記掃除口5に臨ませて左右に垂直方向の突起条の上端部にて形成された複数の支持部15がそれぞれ設けられているとともに、前記流入側接続口2の流入側開口部12の上部位置に臨ませて位置決め部16が形成されている。この位置決め部16は突部にて形成され、この位置決め部16の下部は水平面18に、上部は内方に突出する下方向に向って傾斜した傾斜面19に形成されており、また、この位置決め部16の両側部の少なくとも一方は先端側が細くなる方向に傾斜した傾斜面20に形成されている。
次に、前記弁体13を回動自在に保持する弁体保持枠体21は、合成樹脂にて成形され、弁体保持枠体21の後側基部21aの下部には、前記弁体13を回動自在に保持する軸状の弁体保持部22が形成されている。
また、この弁体保持部22の上方に位置する後側基部21aの凹窪部24の下面部は、前記桝本体1の位置決め部16に係脱自在に係合して位置決め保持される被係合部23に形成され、この凹窪部24の前面にはこの弁体保持枠体21の着脱時に着脱治具が係合する治具係合部25が窓孔状に形成されている。
さらに、この弁体保持枠体21には、前側に向ってこの弁体保持枠体21を前記桝本体1内に着脱自在に取付ける取付け部26が前記後側基部21aの両側に一体に形成されている。この取付け部26は中空円筒形状の円周の一部を切り欠いた平面視略C字形状で、高さ寸法はこの中空円筒の直径の10%ないし50%の寸法、好ましくは中空円筒の直径の20%ないし40%の寸法に形成されるとともに前記中空円筒の外径は桝本体1の掃除口5に接続される立ち上がり管6の内径より大きく形成され、この弁体保持枠体21の取付け部26は、前記立ち上がり管6の内周面に縮径された状態の反撥力にてこの立ち上がり管6の内面に押圧されるようになっている。
また、前記弁体13の上部には、前記弁体保持枠体21の軸状の弁体保持部22に回動可能に係脱自在に係合する軸孔状の軸支部31が形成され、この軸支部31の後部には軸支部31が弁体保持部22に係脱可能とする開口部32が形成されている。
さらに、弁体13の外周面には、前記桝本体1の弁座面14に密着する環状のパッキング27が設けられている。
次に、治具28は、図4に示すように、下端部には前記弁体保持枠体21の治具係合部25に係脱自在に係合するフック状係合部29を設けた棒状体にて形成され、上端部には把持部30が形成されている。
次に、弁体保持枠体21を桝本体1に取り付ける方法を図4に基づいて説明する。
地表面に設置された掃除口蓋体を枠体7から取り外し、弁体保持枠体21の治具係合部25に治具28のフック状係合部29を係合して、この治具28を操作し、立ち上がり管6から桝本体1の掃除口5に向けて弁体保持枠体21を挿入する。
そして、この桝本体1の支持部15に弁体保持枠体21の取付け部26の下縁部を当接支持することによって弁体保持枠体21は鉛直方向に支えられるとともに弁体保持枠体21を桝本体1の位置決め部16に位置決め保持することによって、弁体保持枠体21は取付け部26によって桝本体1内に取付けられ、この状態で治具28のフック状係合部29を弁体保持枠体21の治具係合部25から取り外す。
すなわち、桝本体1の掃除口5に接続した立ち上がり管6に、弁体保持枠体21をその取付け部26が立ち上がり管6の内周面に弾性的に縮径された状態の反撥力にてこの立ち上がり管6の内面に押圧される状態にして治具28にて弁体保持枠体21を押し下げられるが、弁体保持枠体21の取付け部26の高さ寸法をこの取付け部26を形成する中空円筒の直径の10%以上の寸法としたことにより、弁体保持枠体21は回転させることなく、そのままの状態で押し下げられる。
なお、弁体保持枠体21の取付け部26の高さ寸法は取付け部26を形成する中空円筒の直径の50%以下の寸法としたことにより、立ち上がり管6と弁体保持枠体21の取付け部26との間に過度の摩擦が生じることがないので、弁体保持枠体21を円滑に所定位置まで押し下げることができる。
また、弁体保持枠体21を桝本体1の位置決め部16に位置決め保持するときは、弁体保持枠体21の後側基部21aに形成した凹窪部24の下部の被係合部23は、前記桝本体1の位置決め部16の突部の上部傾斜に沿って弾性変形されながら案内され、凹窪部24の被係合部23が位置決め部16の下部の水平面18に位置決め支持され、弁体保持枠体21を桝本体1に位置決め保持される。
この桝本体1内に弁体保持枠体21を取り付けた状態で、弁体保持枠体21に取り付けた弁体13は、桝本体1に形成した流入側接続口2の流入側開口部12の開口部周縁に形成した弁座面14に接触して流入側接続口2の流入側開口部12を閉塞している。
そして、桝本体1の流入側接続口2の流入側開口部12を弁体13が閉塞しているときに、排水設備から流出した排水は、排水枝管から桝本体1の流入側接続口2に流入し、排水は弁座面14に接触している弁体13を水圧で押し開いてインバート部4から流出側接続口3に流出する。
また、下水道本管から溢れた排水が桝本体1の流出側接続口3から桝本体1内に逆流しても、排水は弁体13によって閉塞されている流入側接続口2の流入側開口部12に逆流することがないので、流入側接続管に侵入することがなく、家屋内の排水設備から排水及びこの排水によって圧送された空気が噴き出すことがない。
また、弁体13が破損したような場合には、治具28を弁体保持枠体21の治具係合部25に係合して弁体保持枠体21を立ち上がり管6から引き上げ、弁体保持枠体21の軸状の弁体保持部22を軸孔状の軸支部31の開口部32から弾力に抗して外して弁体13を交換し、新しい弁体13の軸支部31の開口部32から弁体保持枠体21の弁体保持部22を係合して、弁体13を桝本体1に回動可能に取付ける。
なお、弁体保持枠体21を桝本体1から引き出すときには、位置決め部16の突部の両側部の少なくとも一方は先端側が細くなる方向に傾斜しているので、弁体保持枠体21を水平方向に捻るように治具28にて傾斜している側に向かう回動方向に弁体保持枠体21に力を加えると、弁体保持枠体21は突部の傾斜面部20に案内されて弁体保持枠体21は弾性変形して突部から外れ、弁体保持枠体21を治具28にて上方に引き上げることができる。
この実施の形態によれば、弁体13は弁体保持枠体21の内側に位置されて取付けられ、弁体13は流入側接続口2または流出側接続口3に接続した排水管の内径に関係なく、掃除口に向かって大きく開くことができ、排水は流入側接続口2からインバート部4を経て流出側接続口3に流れ、効果的に排水ができ、また、弁体13の状態は掃除口5から目視でき、弁体の破損などの障害を容易で確実に確認できる。
また、弁体13を取り付けた弁体保持枠体21は位置決め部16により正しい位置に取付けることができ、弁体13が弁座面14から位置ずれすることがなく、弁体13が弁座面14に当接して流入側接続口2の流入側開口部12を確実に閉塞し、しかも、弁体保持枠体21は桝本体1の支持部15によって取付け部26が確実に支持されて脱落することがなく、確実に逆流を防止できる。
また、弁体13を取り付けた弁体保持枠体21はその取付け部26が立ち上がり管6の内周面に縮径された状態の反撥力にて押圧される状態で取付けられ、治具28にて弁体保持枠体21を押し下げられるが、弁体保持枠体21の取付け部26の高さ寸法を取付け部26を形成する中空円筒の直径の10%以上の寸法としたことにより、弁体保持枠体21は回転されることなく取付けられ、また、弁体保持枠体21の取付け部26の高さ寸法は取付け部26を形成する中空円筒の直径の50%以下の寸法としたことにより、立ち上がり管と弁体保持枠体の取付け部との間に過度の摩擦が生じることなく、弁体保持枠体21を円滑に所定位置まで押し下げて所定位置に取付けることができる。
さらに、弁体保持枠体21は桝本体1の位置決め部16の下部に係合保持され、弁体保持枠体21を桝本体1に位置決め保持するときは、突部で形成された位置決め部16の上部の傾斜に沿って弾性変形されながら案内されて位置決め部16の下部に位置決め支持され、また、桝本体1から弁体保持枠体21を取り外す場合には、弁体保持枠体21を水平方向に捻るように治具28にて回動方向に弁体保持枠体21に力を加えると、弁体保持枠体21は位置決め部16の傾斜面部20に案内されて弁体保持枠体21は弾性変形して位置決め部16から外れ、弁体保持枠体21を桝本体1に容易に着脱できる。
本発明の一実施の形態を示す逆流防止弁付き桝の縦断側面図である。 同上逆流防止弁付き桝の桝本体の縦断側面図である。 同上桝本体の平面図である。 同上逆流防止弁付き桝を設置した状態を示す縦断側面図である。 同上逆流防止弁付き桝の弁体保持枠体の平面図である。 同上弁体保持枠体の側面図である。
符号の説明
1 桝本体
2 流入側接続口
3 流出側接続口
4 インバート部
5 掃除口
6 立ち上がり管
12 流入側開口部
13 弁体
14 弁座面
15 支持部
16 位置決め部
21 弁体保持枠体
22 弁体保持部
25 治具係合部
26 取付け部
28 治具

Claims (3)

  1. 流入側接続口、流出側接続口、この流入側接続口と流出側接続口とを接続するインバート部及びこのインバート部の上方に開口する掃除口とを形成した桝本体と、この桝本体に着脱自在に取付け可能でかつ前記流入側接続口のインバート部に連通して開口した流入側開口部を閉塞する弁体を回動可能に保持した弁体保持枠体とを備えた逆流防止弁付き桝であって、
    前記桝本体は、前記流入側接続口からインバート部に連通して開口した流入側開口部の開口部周縁に前記弁体がこの流入側開口部を閉塞するように当接する弁座面と、前記弁体保持枠体を鉛直方向に支える支持部と、この弁体保持枠体をこの桝本体内で位置決めする位置決め部とを有し、
    前記弁体保持枠体は、前記弁体を回動自在に保持する弁体保持部と、この弁体保持枠体を前記桝本体内に着脱自在に取付ける取付け部と、前記弁体保持枠体の着脱時に着脱治具が係合する治具係合部とを有する
    ことを特徴とする逆流防止弁付き桝。
  2. 弁体保持枠体の取付け部は、中空円筒形状の円周の一部を切り欠いた平面視略C字形状で、高さ寸法はこの中空円筒の直径の10%ないし50%の寸法とするとともに前記中空円筒の外径は桝本体の掃除口に接続される立ち上がり管の内径より大きくし、
    この弁体保持枠体の取付け部は、前記立ち上がり管の内周面に縮径された状態の反撥力にてこの立ち上がり管の内面に押圧されることを特徴とする請求項1記載の逆流防止弁付き桝。
  3. 桝本体の位置決め部は、桝本体内部に突出する突部にて形成し、この突部は、弁体保持枠体が係合保持される下部が水平で、弁体保持枠体が取付け時に誘導される上部は下方向に向って傾斜しており、両側部の少なくとも一方は先端側が細くなる方向に傾斜したことを特徴とする請求項1または2記載の逆流防止弁付き桝。
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