JP2010126066A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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Kenji Kobayashi
憲治 小林
Sukenori Aritake
祐則 有竹
Satoshi Toki
智 土岐
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【課題】車輌の軽量化に貢献し、トリム部が挿入されたフランジが錆びないに自動車用ウエザストリップを提供する。
【解決手段】ウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる取付基部20と、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部30を有する。取付基部20は、車外側側壁21、車内側側壁22および底壁23から形成される断面略U字形又は断面略J字形をなすとともに、断面略U字形又は断面略J字形の上記取付基部の内面に、止水スポンジ70が取付けられる。止水スポンジ70は撥水機能を有している。止水スポンジ70は、表面に撥水塗料が塗布されるか、撥水塗料が含浸されるか、又は止水スポンジ70を構成する材料に撥水剤が含有されていることができる自動車用ウエザストリップである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ドア、ラッゲージ、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、図4に示すように、自動車のドア2と車体開口部周縁6のシールを例に取り説明するが、バックドア、ラッゲージ、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材に対しても同様に使用することができる。
従来、ドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、図6に示すように、ドア2におけるドアフレーム等の外周のリテーナー4に取付けられるドアウエザストリップ160と、ドアフレーム等の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン150と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
なお、上記フランジ7は車体開口部周縁6を規定している車外側のアウターパネル9と車内側のインナーパネル8等の先端部が溶接等により接合されて形成されている。
ガラスラン150は、車外側側壁151、底壁152と車内側側壁153からなる断面略コ字形の内部にドアガラス5の先端を収納し、その先端を車外側側壁151と車内側側壁153の先端から延設した車外側シールリップ154と車内側シールリップ155によりシールしている。
ドア2の外周に取付けられたドアウエザストリップ160は、取付基部161とその上部に一体に形成された中空シール部164とシールリップ部166から構成される。取付基部161は、ドアフレームの外周に設けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレームに固定される。そして、ドア2閉時にシールリップ部166が車体開口部周縁6の最も車外側の側端に当接し、ドア2の先端と車体開口部周縁6の車外側側端との間の隙間をシールする。そのとき、中空シール部164は、車体開口部周縁6のシールリップ部166が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。
車体の開口部には、上記のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ110があり、ドアウエザストリップ160が車体開口部周縁6をシールする部分よりもさらに車内側でドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略U字形の取付基部(トリム部)120により上記のフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレームの膨出部2aに当接してシールする。このトリム部120は、フランジ7を把持するために、金属インサート等のインサート部材124が埋設され、保持リップ125、126を備えている。
上記のように、車体開口部周縁6とドア2の間には、ドアウエザストリップ160が取付けられてシールしているが、ドアウエザストリップ160と車体開口部周縁6の隙間を通って雨水や洗車水が車内方向に進入する場合がある。そのとき、雨水や洗車水がオープニングトリムウエザストリップ110の中空シール部130とアウターパネル9とフランジ7との間を通ってトリム部120内に進入することとなる。
そのため、トリム部120内に粘着性のシーラント部材を取付けることが行われている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、粘着性のシーラント部材は重量が重く、車輌の軽量化の要請に反するとともに、取扱が不便であり、修理等の再組付けにおいてはフランジに付着したシーラント部材がトリム部120外に付着して、不便であった。
そのため、車外からオープニングトリムウエザストリップ110のトリム部120の内部を経由して車内に侵入する洗車水、雨水、埃、騒音を防止するために、図7に示すように、トリム部120の内部にスポンジゴムのシール部材であるスポンジ材170を挿入するものもある(例えば、特許文献2参照。)。この場合は、トリム部120の内部に形成された車外側保持リップ125と車内側保持リップ126がフランジ7を保持して、スポンジ材170の中にフランジ7の先端が埋設される。
このスポンジ材170は、低剛性が必要とされるため、発泡した気泡が連通している度合いが高く、進入した雨水や洗車水がスポンジ材170の泡の中に吸収されて、アウターパネル9と車内側のインナーパネル8等の側端から構成されるフランジ7の先端部が錆びる可能性がある。
特開2008−87501号公報 実公昭54−165422号公報
このため、本発明は、車輌の軽量化に貢献し、トリム部が挿入されたフランジが錆びない自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に取付けられ、上記の他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
取付基部は、車外側側壁、車内側側壁および底壁から形成される断面略U字形又は断面略J字形をなすとともに、断面略U字形又は断面略J字形の上記取付基部の内面に、止水スポンジを取付け、止水スポンジは撥水機能を有することを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、自動車の車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部(トリム部)と、取付基部に一体的に取付けられ、上記の他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有している。このため、ドアフレームの外周又は車体開口部周縁に取付基部を取付けると、車体開口部開閉部材の閉時にシール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部(トリム部)は、車外側側壁、車内側側壁および底壁から形成される断面略U字形又は略J字形をなしている。このため、車体開口部開閉部材の外周又は車体ドア開口縁に形成されたフランジを、取付基部の内部に挿入するとともに、車外側側壁、車内側側壁、底壁及びその内面に形成されたシーラント部材又はシールリップによりフランジの先端を保持しているので、フランジが脱落することが無く、フランジの肉厚が変化しても自動車用ウエザストリップを容易に装着することができる。
自動車用ウエザストリップは、断面略U字形又は断面略J字形の上記取付基部の内面に、止水スポンジが取付けられている。このため、止水スポンジは、粘着性のシーラント部材と比べて重量が軽く、車輌の軽量化に貢献することができるとともに、粘着性がなく、取扱が容易である。
止水スポンジは撥水機能を有するため、トリム部内に侵入した洗車水や雨水が撥水機能によりはじかれて、止水スポンジに挿入されたフランジの先端と接触することがなく、フランジが錆びることがない。
請求項2の本発明は、止水スポンジは、表面に撥水塗料が塗布されている自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、止水スポンジは、表面に撥水塗料が塗布されているため、トリム部内に侵入した洗車水や雨水が表面に塗布された撥水塗料によりはじかれて、止水スポンジに挿入されたフランジの先端と接触することがなく、フランジが錆びることがない。
請求項3の本発明は、止水スポンジは、撥水塗料が含浸されている自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、止水スポンジは、撥水塗料が含浸されているため、トリム部内に侵入した洗車水や雨水が含浸された撥水塗料によりはじかれて、止水スポンジに挿入されたフランジの先端と接触することがなく、フランジが錆びることがない。撥水塗料が含浸されているため、耐久性が良く、撥水機能を長期間有することができる。
請求項4の本発明は、止水スポンジは、止水スポンジを構成する材料に撥水剤が含有されている自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、止水スポンジは、止水スポンジを構成する材料に撥水剤が含有されているため、トリム部内に侵入した洗車水や雨水が止水スポンジに含有された撥水剤によりはじかれて、止水スポンジに挿入されたフランジの先端と接触することがなく、フランジが錆びることがない。撥水剤が止水スポンジに含有されているため、耐久性が良く、撥水機能を長期間有することができる。
自動車用ウエザストリップは、取付基部に止水スポンジを取付けられているため、粘着性のシーラント部材と比べて重量が軽く、車輌の軽量化に貢献することができるとともに、粘着性がなく、取扱が容易である。
止水スポンジは止水機能を有するため、トリム部内に侵入した洗車水や雨水が撥水塗料や撥水剤によりはじかれて、止水スポンジに挿入されたフランジの先端と接触することがなく、フランジが錆びることがない。
本発明の実施の形態を、オープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、オープニングトリムウエザストリップ10以外にも、ドアウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ、バックドアウエザストリップ等の自動車の車体開口部とその開口部を閉じる車体開口部開閉部材に使用されるウエザストリップにも使用することができる。
本発明を、図1〜図5に基づき説明する。
図1は、本発明のオープニングトリムウエザストリップ10が図4における車体開口部周縁6に装着された状態の図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の他の実施の形態におけるオープニングトリムウエザストリップ10が図4における車体開口部周縁6に装着された状態の図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図3は、本発明の実施の形態におけるオープニングトリムウエザストリップ10の製造工程において、止水スポンジ70に撥水塗料を塗布する工程を示す概念図である。
図4は自動車のドア2を開いた状態において、オープニングトリムウエザストリップ10の車体開口部周縁6への取付状態を示す斜視図である。図5は、上記車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の正面図である。
図4に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部の開閉部材であるドア2により開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6では、先端が車体1を構成する車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル9とインナーパネル8の先端が合体されて、溶接されて、フランジ7(図1〜図2参照)となっている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドア2との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図5に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次、フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。この端末は、接続部11により型接合されて、環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、第1の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形の取付基部(トリム部)20と、ドア2のドアフレームの膨出部2aに当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールする中空状のシール部(中空シール部)30を有する。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなる断面略U字形をなし、トリム部20がフランジ7を挟持する力を強くするため、その内部に、本実施の形態では、インサート部材24を埋設している
インサート部材24は、板金、針金または硬質合成樹脂で形成される。板金または硬質合成樹脂の場合は、短冊状の骨片を幅方向に平行に多数配列し、その短冊状の骨片を長手方向に梯子状あるいは魚骨状に連結したものや、短冊状の骨片をジグザグ状に連続したものが使用される。トリム部20の柔軟性を増大させるために、インサート部材24を埋設後に、短冊状の骨片の連結部分を、1個毎あるいは複数個毎に分離するものも使用することができる。短冊状の骨片をジグザグ状に連続したものは、長手方向にも伸縮性があり、柔軟性を有する。
針金のインサート部材24の場合は、針金をジグザグ状に折り曲げて、長手方向に複数の糸で保持した、いわゆるワイヤーキャリアタイプのものが使用される。
トリム部20の内面には、車外側側壁21と車内側側壁22からそれぞれ斜め底壁23方向に複数の車外側保持リップ25と車内側保持リップ26が延設されている。車体開口部周縁6のフランジ7がトリム部20の断面略U字形の内部に挿入されたときに、車外側保持リップ25と車内側保持リップ26がフランジ7の側面を挟持して、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に保持させることができる。
本実施の形態では、車外側保持リップ25は短く複数本形成され、車内側保持リップ26は長く一本形成されている。車体開口部周縁6の各部分でフランジ7を構成するインナーパネル8、アウターパネル9等の先端の板金の枚数が異なるため、フランジ7は、その厚さが変化する。車内側保持リップ26は、フランジ7の厚さの変化につれて柔軟に屈曲し、いずれの厚さにおいても確実にフランジ7を保持することができる。
トリム部20の底壁23と車内側側壁22の連続部分から、車内方向にカバーリップ29が延設され、車内に装着されたガーニッシュ40の先端をカバーして、車内側から見た美観を向上させている。
図1に示すように、トリム部20の内部に止水スポンジ70が挿入されている。止水スポンジ70は、スポンジ材で形成されているため、粘着性のシーラント部材と比べて重量が軽く、車輌の軽量化に貢献することができるとともに、粘着性がなく、フランジ7の先端に粘着することがなく、修理等でトリム部20をフランジ7から外して、再組付けすることが容易である。
止水スポンジ70は、表面に撥水塗料82が塗布されるか、撥水塗料82が含浸されるか、又は止水スポンジを構成するスポンジ材料に撥水剤が含有されている。このため、トリム部20内に侵入した洗車水や雨水が撥水塗料82や撥水剤によりはじかれて、止水スポンジ70に挿入されたフランジ7の先端と接触することがなく、フランジ7の先端が錆びることがない。
止水スポンジ70の表面に撥水塗料82を塗布又は含浸する場合は、図3に示すように、撥水塗料塗布装置80をオープニングトリムウエザストリップ10の製造ラインに設置して、トリム部20の車外側側壁21と車内側側壁22の開口部分が開いた状態で、底壁23に取付けられた止水スポンジ70に、撥水塗料塗布装置80のノズル81から撥水塗料82を吐出する。
撥水塗料82を止水スポンジ70に塗布する場合は、撥水塗料82が止水スポンジ70の表面に充分に塗布されるように、撥水塗料82を添加後に、刷毛やローラー(図示せず)で止水スポンジ70の表面を撫ぜることが好ましい。
撥水塗料82を止水スポンジ70に含浸させる場合は、撥水塗料82が止水スポンジ70の気泡の内部に充分に含浸するように、撥水塗料82を多く添加する。止水スポンジ70の気泡は連通しているため、撥水塗料82は、止水スポンジ70の内部に浸透することができる。
このように、撥水塗料82を塗布又は含浸した後に、トリム部20の車外側側壁21と車内側側壁22の開口部分を閉じるように折り曲げて、トリム部20を断面略U字形にする。このように車外側側壁21と車内側側壁22の開口部分が開いた状態で、撥水塗料82を塗布又は含浸することにより、撥水塗料82を充分に止水スポンジ70に添加することができるとともに、撥水塗料82が車外側保持リップ25や車内側保持リップ26に飛散することがなく、車外側保持リップ25や車内側保持リップ26の摩擦力が低下することなく、フランジ7を保持する力を減少させることがない。
止水スポンジ70を構成する材料に撥水剤が含有されている場合は、止水スポンジ70をトリム部20の開口部が開いた状態でトリム部20内に取付けた後に、上記と同様に開口部を閉じる。
撥水塗料82としては、シリコーン系撥水塗料又はフッ素系撥水塗料を使用することが好ましい。
シリコーン系撥水塗料では、ジメチルポリシロキサン、ジメチルトリメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキサン及びエポキシ変性、カルボキシ変性、アルコール変性等の変性ポリシロキサン等を含有する撥水塗料82を使用することができる。
フッ素系撥水塗料では、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド等を含有する撥水塗料82を使用することができる。
シリコーン系撥水塗料とフッ素系撥水塗料は、いずれもそれぞれ1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。そして、シリコーン系撥水塗料とフッ素系撥水塗料は、水又は有機溶剤に溶解されて使用される。
止水スポンジ70を構成する材料に撥水剤を含有させる場合は、ベース材料であるEPDMゴム等のゴムに、上記シリコーン系撥水塗料又はフッ素系撥水塗料に含有される上記のシリコーン系化合物又はフッ素系化合物を発泡剤や他の配合剤とともに混練りする。その後、押出成形して、加硫及び発泡させることにより長尺状の止水スポンジ70を形成することができる。
また、オープニングトリムウエザストリップ10は、トリム部20に中空シール部30が一体的に形成されている。本実施の形態では、車外側側壁21の外面に一体的に形成されている。中空シール部30はドア閉時にドア2の膨出部2aに当接して、ドア2と車体開口部周縁6の間をシールする。中空シール部30以外に、リップ状のシールリップを設けてもよい。
中空シール部30は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、トリム部20は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材又は微発泡材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。また、この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10は全体としてオレフィン系であり、そのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、図2に基づき、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態において、トリム部20は、断面略J字形をなして、内部の底壁23に密着した部分に止水スポンジ70を有し、車内側側壁22は短く、若干車外側側壁21側に傾斜して形成され、止水スポンジ70を保持する長さに形成されている。さらに、車外側側壁21の内面には車外側保持リップ25が形成されていなく、粘着剤から形成された側壁接着部材71が設けられている。止水スポンジ70は、トリム部20の底壁23と車内側側壁22により挟持されるが、底壁23の内面に接着又は溶着することができる。
このオープニングトリムウエザストリップ10の取付けは、まず、フランジ7を車外側側壁21に対して斜めに傾斜して離した状態で、フランジ7の先端を止水スポンジ70に挿入し、その後、車外側側壁21を回転させて、フランジ7の側面に押し付けて、側壁接着部材71とフランジ7の側面とを密着させる。
このため、フランジ7の先端を止水スポンジ70で保持し、車外側の側面を側壁シーラント部材71で保持し、固定することができ、トリム部20を安定して保持することができる。このため、中空シール部30の位置が安定し、ドア2の膨出部2aと確実に当接して、シール性を確保することができる。
車内側側壁22は短く形成されたため、オープニングトリムウエザストリップ10の重量を軽減することができるとともに、フランジ7の肉厚が変化しても、車内側側壁22が短いので、容易にトリム部20に取付けることができる。
また、インサート部材24を車外側側壁21と底壁23にのみ埋設したため、さらにオープニングトリムウエザストリップ10の重量を低減することができる。
インサート部材24が車外側側壁21と底壁23に埋設されているので、底壁23がフランジ7の先端に押されても変形することが無く、フランジ7の先端が確実に止水スポンジ70の内部に進入することができる。
次に、オープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20に金属または硬質合成樹脂製のインサート部材24を埋設する場合においても、インサート部材24とトリム部20を構成するソリッドゴムと中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
オープニングトリムウエザストリップ10の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマーが使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー等が使用される。スポンジ材としてとしては、上記EPDMゴム、熱可塑性エラストマーを発泡させて使用する。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫、発泡が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、押出成形と同時にあるいは押出成形の後に加熱されて発泡して、冷却され固化される。
この押出成形後、ゴムの場合は加硫後においては、トリム部20はハ字形に開いており、止水スポンジ70をトリム部20内に連続的に挿入し、底壁23に圧着する。これによって止水スポンジ70をトリム部20内に固定する。
そして、撥水塗料82を塗布又は含浸する場合には、撥水塗料塗布装置80により撥水塗料82を塗布又は含浸させる。
その後、必要な場合には、トリム部20のインサート部材24を分離した後に、トリム部20を断面略U字形に曲げる。そして、オープニングトリムウエザストリップ10を所定の長さに切断して、押出成形部分は製造される。
このようにして製造したオープニングトリムウエザストリップ10は、自動車の車体開口縁のフランジ7に取付けられる。
オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に取付ける場合は、そのままフランジ7にトリム部20を挿入する場合や、トリム部20の断面略U字状の開口が若干開いた状態で仮固定して、フランジ7の先端を止水スポンジ70内に挿入し、ロールフォーミング方式で取付けることもできる。
本発明の第1の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図5におけるA−A線に沿った部分の車体開口部周縁に装着された状態の断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図5におけるA−A線に沿った部分の車体開口部周縁に装着された状態の断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップの止水スポンジに撥水塗料を塗布する概念図である。 自動車の側面の斜視図である。 本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 従来のオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。 従来の他のオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。
符号の説明
6 車体開口部周縁
10 オープニングトリムウエザストリップ
20 取付基部(トリム部)
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
24 インサート部材
30 シール部(中空シール部)
70 止水スポンジ
82 撥水塗料

Claims (4)

  1. 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
    該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に取付けられ、上記の他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して上記車体開口部開閉部材と上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
    上記取付基部は、車外側側壁、車内側側壁および底壁から形成される断面略U字形又は断面略J字形をなすとともに、上記断面略U字形又は断面略J字形の上記取付基部の内面に、止水スポンジを取付け、該止水スポンジは撥水機能を有することを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記止水スポンジは、表面に撥水塗料が塗布されている請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記止水スポンジは、撥水塗料が含浸されている請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記止水スポンジは、止水スポンジを構成する材料に撥水剤が含有されている請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
JP2008304517A 2008-11-28 2008-11-28 自動車用ウエザストリップ Withdrawn JP2010126066A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102416855A (zh) * 2010-09-28 2012-04-18 丰田合成株式会社 机动车用密封条

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