JP2010125983A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ4の回転を伝達する伝達部材としての大歯車13は、ボール螺子ナット10の軸方端部に設けられる。また、この大歯車13中心部には、当該大歯車13を軸方向に貫通する螺子孔22が形成される。そして、この螺子孔22は、ラック軸3の外周に形成された螺子溝8と螺合することにより、滑り軸受、つまり所謂滑り螺子として機能するように構成される。
【選択図】図1
Description
さて、このようなラックアシスト型のEPSには、ラック軸と同軸に中空シャフトを配置するとともに、当該中空シャフトの内周にボール螺子機構を構成するボール螺子ナットを固定することにより、同中空シャフトを介してモータの回転をボール螺子機構に伝達するようにしたものがある(例えば、特許文献1(第3図)参照)。これは、多分に、中空シャフト自体をモータ軸とする所謂ラック同軸型のEPS(例えば、特許文献2参照)を開発の基礎としたところによるものと推察可能であるが、基本的な駆動力伝達機能の観点からみた場合、モータをラック軸と非同軸に配置する構成のEPSにおいて、このような中空シャフトが必ずしも必要であるとは言い難い。
即ち、ボール螺子機構は、ラック軸の外周に形成された第1の螺子溝とボール螺子ナットの内周に形成された第2の螺子溝との間に複数のボール介在させることにより構成され、モータの回転は、そのボール螺子ナットに設けられた伝達部材(ギヤ等)を介して当該ボール螺子ナットに伝達される。そして、ラック軸に対するボール螺子ナットの相対回転に伴い第1及び第2の螺子溝により形成される転動路内を各ボールが循環することにより、当該ボール螺子ナットの回転、即ちモータの回転がラック軸の往復動に変換されるようになっている。このため、ボールの転動に伴う異音や振動の発生を抑制し、静粛性を高めるためには、その第1の螺子溝が形成されたラック軸の軸線と第2の螺子溝が形成されたボール螺子ナットの軸線とが限りなく同一線上にある、つまり高い同軸性を有することが望ましい。
上記構成によれば、その滑り螺子として機能する螺子孔に径方向の応力が印加された際には、その歯部が弾性的に変形することで、その応力を吸収し、効果的にこれを緩和することができる。その結果、より高い静粛性を確保することができるようになる。
上記構成によれば、製造工程を大幅に簡略化することができるとともに、伝達部材とボール螺子ナットとの間の接合強度を向上させることができる。
上記構成によれば、このテーパ面を伝達部材との接合面とすることにより、当該ボール螺子ナットの軸方向端部に一体形成された伝達部材について、その軸方向外側への脱落を防止することができる。そして、伝達部材のインサート成形時には、当該テーパ面を基準とすることで、容易に、その挿入体であるボール螺子ナットの位置決めを行なうことができる。
上記構成によれば、その接合面に生ずる摩擦力を増大して、当該テーパ面を固定部位とする伝達部材の周方向及び軸方向の変位を防止することができる。
図1に示すように、本実施形態のEPS1は、ハウジング2内に、ステアリング操作に応じて軸方向に往復動するラック軸3と、駆動源であるモータ4の回転をラック軸3の往復動に変換するボール螺子機構5とを収容することにより構成されている。
(1)モータ4の回転を伝達する伝達部材としての大歯車13は、ボール螺子ナット10の軸方端部に設けられる。また、この大歯車13中心部には、当該大歯車13を軸方向に貫通する螺子孔22が形成される。そして、この螺子孔22は、ラック軸3の外周に形成された螺子溝8と螺合することにより、滑り軸受、つまり所謂滑り螺子として機能するように構成される。
上記構成によれば、このテーパ面23を大歯車13との接合面とすることにより、当該ボール螺子ナット10の軸方向端部に一体形成された大歯車13について、その軸方向外側への脱落を防止することができる。そして、大歯車13のインサート成形時には、当該テーパ面23を基準とすることで、容易に、その挿入体であるボール螺子ナット10の位置決めを行なうことができる。
・本実施形態では、本発明をモータ4の軸線がラック軸3に対して斜交するように配置された所謂ラッククロス型のEPS1に具体化した。しかし、これに限らず、モータの軸線とラック軸とが並行するように配置された所謂パラレル型等、ラック軸とモータの軸線とが非同軸に配置されるその他の形式を有するものに適用しても良い。従って、ボール螺子ナットに固定される伝達部材(大歯車)もまた、必ずしも傘歯車でなくともよく、更にそのEPSの形式に適合するものであれば、平歯車等のその他の歯車に限らず、プーリやスプロケット等であってもよい。
Claims (6)
- 軸方向に往復動可能に設けられたラック軸と、モータの回転を前記ラック軸の往復動に変換するボール螺子機構と、前記ラック軸及びボール螺子機構を収容するハウジングとを備え、前記ボール螺子機構は、前記ラック軸に形成された第1の螺子溝と、前記ラック軸と同軸配置されることにより前記第1の螺子溝に対向する第2の螺子溝が形成されたボール螺子ナットと、前記第1及び第2の螺子溝の間に介在される複数のボールとを備えてなる電動パワーステアリング装置において、
前記ボール螺子ナットは、軸受を介して回転自在に前記ハウジングに支承されるとともに、その軸方向端部には、前記モータの回転が伝達される伝達部材が設けられるものであって、
前記伝達部材には、前記第1の螺子溝と螺合する螺子孔が形成されること、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記伝達部材は、少なくとも前記螺子孔の形成部が樹脂にて形成されてなること、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記伝達部材は、前記ボール螺子ナットを挿入体としたインサート成形により形成されてなること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記伝達部材の固定部位となる前記ボール螺子ナットの軸方向端部には、軸方向内側に向って縮径するテーパ面が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記伝達部材の固定部位となる前記ボール螺子ナットの軸方向端部には、前記伝達部材の相対回転を規制する嵌合部が形成されること、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記テーパ面には、微小な凹凸を形成するローレット加工が施されること、
を特徴とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008302589A JP2010125983A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008302589A JP2010125983A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 電動パワーステアリング装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010125983A true JP2010125983A (ja) | 2010-06-10 |
Family
ID=42326661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008302589A Pending JP2010125983A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 電動パワーステアリング装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103085857A (zh) * | 2011-11-03 | 2013-05-08 | 万都株式会社 | 齿条驱动转向装置和采用该装置的齿条驱动助力转向装置 |
KR20200001829A (ko) * | 2018-06-28 | 2020-01-07 | 주식회사 만도 | 스티어 바이 와이어 방식의 차량용 조향 장치 |
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-
2008
- 2008-11-27 JP JP2008302589A patent/JP2010125983A/ja active Pending
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