JP2010125866A - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護カバーによって磁気エンコーダを軸受外方から遮蔽して保護すると共に、保護カバーの剛性を高めて変形を抑制し、回転速度検出の信頼性を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】保護カバー16が非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材2に内嵌される円筒状の嵌合部10aと、これから径方向外方に重合して形成され、端面2cに密着する鍔部10bと、径方向内方に延びる円板状の遮蔽部16aとを備え、この遮蔽部16aに凹部17が形成されると共に、磁気エンコーダ14の検出面が外方部材2のインナー側の端面2cよりもaだけ突出して配置され、この突出量aが、鍔部10bの厚みbから凹部17の近接量cと保護カバー16の板厚tを減じた値よりも小さい範囲(a<b−c−t)に設定されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承すると共に、この車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、車輪の回転速度を検出し、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御する回転速度検出装置が軸受内部に内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダを前記シール装置に一体化させている。この磁気エンコーダに対面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコーダの磁極変化を検出する回転速度センサは、懸架装置を構成するナックルに車輪用軸受装置が装着された後、当該ナックルに装着されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図16に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、外方部材50と内方部材51と、これら外方部材50と内方部材51との間に収容される複数のボール52とを備えている。内方部材51は、ハブ輪53と、このハブ輪53に圧入された内輪54とからなる。
外方部材50は、外周に懸架装置を構成するナックル65に固定される車体取付フランジ50bを一体に有し、内周に複列の外側転走面50a、50aが一体に形成されている。ナックル65には、センサ63がねじ66によって支持固定されている。
ハブ輪53は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ55を一体に有し、外周に内側転走面53aと、この内側転走面53aから軸方向に延びる小径段部53bが形成されている。内輪54は、外周に内側転走面54aが形成され、小径段部53bの端部を塑性変形させて形成した加締部53cによって軸方向に固定されている。
外方部材50の外端部にはシールリング56が内嵌固定され、このシールリング56のリップは車輪取付フランジ55の基部55aに摺接されている。一方、内輪54の内端部外周面にはエンコーダ57が外嵌固定されている。このエンコーダ57は、断面L字形に形成された支持環58と、この支持環58の側面に全周に亙って添着支持された円環状のエンコーダ本体59とからなる。このエンコーダ本体59は、周方向に交互に磁極N、Sが等間隔ピッチに着磁されている。
外方部材50の内端開口部はカバー60によって塞がれている。このカバー60は、非磁性体のステンレス鋼鈑、アルミニウム合金板、高機能樹脂等の非磁性の板材からシャーレ状に形成され、円形の塞ぎ板部61と、この塞ぎ板部61の外周縁部に形成された円筒状の嵌合部62とからなる。
エンコーダ57を構成するエンコーダ本体59の側面は、カバー60に近接対向して配置されると共に、センサ63の検出部64は、カバー60の側面に近接もしくは当接され、検出部64とエンコーダ本体59とはカバー60を介して近接対向されている。これにより、カバー60の存在により、センサ63とエンコーダ57との間に、水や鉄粉、磁気を帯びた破片等が入り込むのを防止してセンサ63やエンコーダ57の破損が防止できると共に、エンコーダ本体59の規則的、周期的な磁気特性変化を乱したり劣化させたりするのを防止することができる。
特開2000−249138号公報
然しながら、こうした従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置では、以下に挙げるような問題点がある。まず、外方部材50に対するカバー60の位置決めが不安定で、カバー60の装着時、軸受単体の搬送時、車両への組立時、さらには車輪搭載後において、飛石等により、カバー60が規定位置からずれる恐れがある。
また、カバー60の形状が単純な断面コの字状のため剛性が不足し、飛石等の衝突によりカバー60が変形してエンコーダ本体59に接触する恐れがある。さらには、センサ63の検出部64がカバー60を介してエンコーダ57と対峙するため、エアギャップが大きくなって検出精度が低下する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、保護カバーによって磁気エンコーダを軸受外方から遮蔽して保護すると共に、保護カバーの剛性を高めて変形を抑制し、回転速度検出の信頼性を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記保護カバーが非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から一旦径方向外方に重合して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、センサがインナー側の側面に近接または当接される円板状の遮蔽部と、この遮蔽部から傾斜部を介して前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備えている。
このように、内輪回転タイプの回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、ハブ輪の小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で内輪がハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、保護カバーが非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から一旦径方向外方に重合して形成され、外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、センサがインナー側の側面に近接または当接される円板状の遮蔽部と、この遮蔽部から傾斜部を介して内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備えているので、重合された鍔部をはじめ段付き形状によって保護カバーの剛性が高くなり、飛石等による変形を抑えることができると共に、鍔部が外方部材のインナー側の端面に密着するまで圧入されるので、外方部材に対する保護カバーの位置決め精度を高めることができ、正確なエアギャップ調整によって信頼性の高い速度検出を行なうことができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記保護カバーの底部の中心部に前記加締部の凹所に膨出する段付き部が形成されていれば、一層保護カバーの剛性が高くなり、飛石等による変形を抑えることができる。
さらに好ましくは、請求項3に記載の発明のように、前記段付き部が、前記加締部の凹所の形状に沿って断面略矩形状に形成されていれば、保護カバーの剛性が一段と高くなる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記磁気エンコーダの検出面が前記外方部材のインナー側の端面よりもaだけ突出して配置され、この突出量aが、前記保護カバーの板厚tよりも小さく(a<t)設定されていれば、保護カバーが内輪に当接するのを防止すると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記保護カバーの遮蔽部に磁気エンコーダに近接するように凹部が形成され、この凹部の部位にセンサが配置されていれば、保護カバーの剛性を高め、仮に飛石等が保護カバーに衝突して変形を防止することができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記凹部の近接量cが前記保護カバーの鍔部の厚みbよりも小さく(c<b)設定されていれば、保護カバーが内輪に当接するのを防止しつつ保護カバーの剛性を高め、仮に飛石等が保護カバーに衝突して変形を防止することができると共に、エアギャップを小さく設定することができる。
好ましくは、請求項7に記載の発明のように、前記凹部がまゆ形に形成されていれば、センサに対して保護カバーの周方向の位置決め精度に誤差があっても許容することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記保護カバーの遮蔽部に通孔が形成され、この通孔を塞ぐように弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記磁気エンコーダとセンサがこの弾性部材を介して対向配置されていれば、センサに対して保護カバーの軸方向の位置決め精度に誤差があっても許容することができ、所望の検出精度を確保することができると共に、高価なステンレス鋼を使用しなくても深絞り性が向上した冷間圧延鋼鈑を使用することができ、低コスト化を図ることができる。
好ましくは、請求項9に記載の発明のように、前記通孔がまゆ形に形成されていれば、センサに対して保護カバーの周方向の位置決め精度に誤差があっても許容することができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記保護カバーの鍔部に弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記外方部材のインナー側の端面に弾性接触されていれば、外方部材に対する保護カバーの嵌合部の気密性が向上し、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを確実に防止することができる。
また、請求項11に記載の発明のように、前記保護カバーの嵌合部の先端に弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記外方部材のインナー側の端部内周に圧入または弾性接触されていれば、外方部材に対する保護カバーの嵌合部の気密性が向上し、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを確実に防止することができる。
また、請求項12に記載の発明のように、前記弾性部材の加硫接着時に使用する接着剤が前記保護カバー全体または前記外方部材との嵌合部に塗布されていれば、外方部材に対する保護カバーの嵌合部の気密性を向上させることができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記保護カバーが非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から一旦径方向外方に重合して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、センサがインナー側の側面に近接または当接される円板状の遮蔽部と、この遮蔽部から傾斜部を介して前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備えているので、重合された鍔部をはじめ段付き形状によって保護カバーの剛性が高くなり、飛石等による変形を抑えることができると共に、鍔部が外方部材のインナー側の端面に密着するまで圧入されるので、外方部材に対する保護カバーの位置決め精度を高めることができ、正確なエアギャップ調整によって信頼性の高い速度検出を行なうことができる。
外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この前記内方部材と外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記保護カバーが非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から一旦径方向外方に重合して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、センサがインナー側の側面に近接または当接される円板状の遮蔽部と、この遮蔽部から傾斜部を介して前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部と、この底部の中心部に前記加締部の凹所に膨出する段付き部とを備え、前記保護カバーの遮蔽部に磁気エンコーダに近接するように凹部が形成されると共に、前記磁気エンコーダの検出面が前記外方部材のインナー側の端面よりもaだけ突出して配置され、この突出量aが、前記保護カバーの板厚をtとした時、前記保護カバーの鍔部の厚みbから前記凹部の近接量cと板厚tを減じた値よりも小さい範囲(a<b−c−t)に設定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の検出部を示す要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は第3世代と称される従動輪用であって、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、3とを備えている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に所定のシメシロを介して圧入された内輪5とからなる。
外方部材2はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ2bを一体に有し、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成されている。これら複列の外側転走面2a、2aは、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
ハブ輪4は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周に前記複列の外側転走面2a、2aの一方(アウター側)に対向する内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる小径段部4bが形成されている。一方、内輪5は外周に前記複列の外側転走面2a、2aの他方(インナー側)に対向する内側転走面5aが形成され、ハブ輪4の小径段部4bに所定のシメシロを介して圧入されている。そして、ハブ輪4の小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部7によって所定の軸受予圧が付与された状態で内輪5が軸方向に固定されている。
外方部材2の複列の外側転走面2a、2aと、これらに対向する複列の内側転走面4a、5a間には複列の転動体3、3がそれぞれ収容され、保持器8、8によって転動自在に保持されている。また、外方部材2と内方部材1との間に形成される環状空間の開口部のうちアウター側の開口部にはシール9が装着され、インナー側の開口部には保護カバー10が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。なお、ここでは、転動体3にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、転動体3に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受であっても良い。また、ここでは、ハブ輪4の外周に直接内側転走面4aが形成された第3世代構造を例示したが、図示はしないが、ハブ輪の小径段部に一対の内輪が圧入固定された第1世代または第2世代構造であっても良い。
ハブ輪4はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面4aをはじめ車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bから小径段部4bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。なお、加締部7は鍛造加工後の表面硬さのままとされている。これにより、加締加工が容易となり、加工時の微小クラックの発生を防止すると共に、シール9のシールランド部となる基部6bの耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪4の耐久性が向上する。なお、内輪5および転動体3はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
シール9は、外方部材2のアウター側端部の内周に所定のシメシロを介して圧入された芯金11と、この芯金11に接合されたシール部材12とからなる一体型のシールで構成されている。芯金11は、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成されている。
一方、シール部材12はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、加硫接着によって芯金11に一体に接合されている。このシール部材12は、径方向外方に傾斜して形成され、車輪取付フランジ6のインナー側の側面に所定のシメシロをもって摺接するサイドリップ12aと、断面が円弧状に形成された基部6bに所定のシメシロをもって摺接するラジアルリップ12bと、軸受内方側に傾斜して形成されたグリースリップ12cとを有している。
内輪5には断面L字形に形成された支持環13が外嵌されている。この支持環13は、図2に拡大して示すように、内輪5の外径に圧入される円筒部13aと、この円筒部13aから径方向外方に延びる立板部13bとを備え、立板部13bの側面に磁気エンコーダ14が加硫接着等によって一体に接合されている。磁気エンコーダ14は、合成ゴムにフェライト等の磁性体粉が混入され、周方向に交互に等ピッチで磁極N、Sが着磁されている。
また、支持環13は、強磁性体の鋼板、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて形成されている。これにより、支持環13が発錆するのを防止すると共に、磁気エンコーダ14の磁気出力が強くなり安定した検出精度を確保することができる。
外方部材2のインナー側の端部に装着された保護カバー10は、非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系)からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、この嵌合部10aから一旦径方向外方に重合して形成され、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延びる円板状の遮蔽部10cと、この遮蔽部10cから傾斜部10dを介して内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10eとを備えている。この底部10eの中心部には加締部7の凹所7aに膨出する段付き部10fが形成されている(図1参照)。そして、図示しないセンサの検出部は、保護カバー10の遮蔽部10cに近接または当接され、検出部と磁気エンコーダ14とは保護カバー10を介して所定のエアギャップ(軸方向すきま)で対向配置されている。なお、保護カバー10が非磁性体のため磁束の流れ経路に影響せず、センサによる回転速度検出の精度低下の問題はない。
本実施形態では、重合された鍔部10bをはじめ段付き形状によって保護カバー10の剛性が高くなり、飛石等による変形を抑えることができると共に、鍔部10bが外方部材2のインナー側の端面2cに密着するまで圧入されるので、外方部材2に対する保護カバー10の位置決め精度を高めることができ、正確なエアギャップ調整によって信頼性の高い速度検出を行なうことができる。
図3は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図4は、図3の検出部を示す要部拡大図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的には保護カバーの構成が異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー15が装着されている。この保護カバー15は、非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系)からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延びる円板状の遮蔽部15aと、この遮蔽部15aから傾斜部10dを介して内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10eとを備えている。
本実施形態では、図4に示すように、内輪5の大端面5bが外方部材2のインナー側の端面2cよりもインナー側に所定の段差L1だけ突出して形成されると共に、磁気エンコーダ14の検出面が外方部材2のインナー側の端面2cよりもaだけ突出して配置されている。この突出量aは、内輪5の段差L1よりも大きく、保護カバー15の板厚tよりも小さい範囲に設定されている(L1<a<t)。これにより、保護カバー15が内輪5に当接するのを防止すると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。そして、この底部10eの中心部には加締部7の凹所7aに膨出する段付き部15bが形成されている。この段付き部15bは、加締部7の凹所7aの形状に沿って断面略矩形状に形成されているので、保護カバー15の剛性が一段と高くなる。
さらに本実施形態では、重合された鍔部10bをはじめ段付き形状によって保護カバー10の剛性が高くなった分、保護カバー15の板厚を通常の0.8mmよりも薄く0.4〜0.8mmの範囲に設定することができる。これにより、保護カバー15のプレス加工がし易くなり、加工精度を向上させると共に、エアギャップを一層小さく設定することができる。
図5は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図、図6は、図5の検出部を示す要部拡大図、図7は、図6のVII矢視図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には保護カバーの構成が異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー16が装着されている。この保護カバー16は、非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系)からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延びる円板状の遮蔽部16aと、この遮蔽部16aから傾斜部10dを介して内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10eとを備えている。
本実施形態では、図7に示すように、保護カバー16の遮蔽部16aに磁気エンコーダ14にcだけ近接するようにまゆ形の凹部17が形成されている。この凹部17の部位に図示しないセンサが近接または当接される。これにより、保護カバー16の剛性が一層高くなると共に、凹部17をまゆ形にすることにより、センサに対して保護カバー16の周方向の位置決め精度に誤差があっても許容することができる。
また、図6に示すように、内輪5の大端面5bが外方部材2のインナー側の端面2cと面一に形成されると共に、磁気エンコーダ14の検出面が外方部材2のインナー側の端面2cよりもaだけ突出して配置されている。この突出量aは、保護カバー16の板厚をtとした時、保護カバー16の鍔部10bの厚みbから凹部17の近接量cと板厚tを減じた値よりも小さい範囲に設定されている(a<b−c−t)。これにより、保護カバー16が内輪5に当接するのを防止しつつ保護カバー16の剛性を高め、仮に飛石等が保護カバー16に衝突して変形を防止することができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
図8は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図、図9は、図8の検出部を示す要部拡大図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には保護カバーの構成が異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー18が装着されている。この保護カバー18は、非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系)からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延びる円板状の遮蔽部10cと、この遮蔽部10cから傾斜部10dを介して内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10eとを備えている。
本実施形態では、図9に示すように、内輪5の大端面5bが外方部材2のインナー側の端面2cよりもインナー側に所定の段差L2だけ突出して形成されている。この段差L2は、保護カバー18の板厚tよりも大きく、鍔部10bの厚さbよりも小さく設定されている(t<L2<b)。また、磁気エンコーダ14の検出面が外方部材2のインナー側の端面2cよりもaだけ突出して配置されている。この突出量aは、保護カバー18の板厚tよりも小さく設定されている(a<t)。そして、鍔部10bにニトリルゴム等の合成ゴムからなるシールリップ19が加硫接着によって一体に接合され、外方部材2のインナー側の端面に弾性接触している。これにより、保護カバー18の剛性を高め、仮に飛石等が保護カバー18に衝突して変形を防止することができると共に、外方部材2に対する保護カバー18の嵌合部の気密性が向上し、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを確実に防止することができる。
なお、このように、保護カバー18の鍔部10bにシールリップ19を接合して気密性を向上させる以外に、シール等の加硫接着時に使用する接着剤を保護カバー18全体または外方部材2との嵌合部に塗布するか、あるいはシールリップ19を接合せずに接着剤のみを保護カバー18全体または外方部材2との嵌合部に塗布することによって気密性を向上させることができる。
図10は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第5の実施形態を示す縦断面図、図11は、図10の検出部を示す要部拡大図、図12は、図11の変形例を示す要部拡大図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には保護カバーの構成が異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー20が装着されている。この保護カバー20は、非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系)からプレス加工によってカップ状に形成され、外方部材2の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部20aと、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延びる円板状の遮蔽部10cと、この遮蔽部10cから傾斜部10dを介して内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10eとを備えている。
本実施形態では、図11に示すように、内輪5の大端面5bが外方部材2のインナー側の端面2cよりもインナー側に所定の段差L2だけ突出して形成されると共に、磁気エンコーダ14の検出面が外方部材2のインナー側の端面2cよりもaだけ突出して配置されている。そして、嵌合部20aの先端にニトリルゴム等の合成ゴムからなる弾性部材21が加硫接着によって一体に接合され、外方部材2のインナー側の端部内周に圧入されている。これにより、外方部材2に対する保護カバー20の嵌合部の気密性が向上し、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを確実に防止することができる。
なお、図12に示すように、嵌合部20bの先端にニトリルゴム等の合成ゴムからなるシールリップ22を加硫接着によって一体に接合し、外方部材2のインナー側の端部内周に弾性接触させるようにしても良い。これにより、外方部材2に対する保護カバー20’の嵌合部の気密性が向上すると共に、保護カバー20’の圧入作業が容易になり、圧入時にシールリップ22が欠損するのを防止することができる。
図13は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第6の実施形態を示す縦断面図、図14は、図13の検出部を示す要部拡大図、図15は、図14のXV矢視図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には保護カバーの構成が異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー23が装着されている。この保護カバー23は、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のJIS G 3141)のSPCC、SPCD、SPCEからプレス加工によってカップ状に形成されている。中でも、絞り性が向上したSPCD、SPCEが好ましい。保護カバー23は、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延びる円板状の遮蔽部23aと、この遮蔽部23aから傾斜部10dを介して内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10eとを備えている。
本実施形態では、図15に示すように、保護カバー23の遮蔽部23aにまゆ形の通孔24が形成され、この通孔24を塞ぐように、ニトリルゴム等の合成ゴムからなる弾性部材25が加硫接着によって一体に接合されている。すなわち、図14に示すように、磁気エンコーダ14と図示しないセンサがこの弾性部材25を介して対向配置される。これにより、センサに対して保護カバー23の周方向および軸方向の位置決め精度に誤差があっても許容することができ、所望の検出精度を確保することができると共に、前述した実施形態のように、高価なステンレス鋼を使用しなくても深絞り性が向上した冷間圧延鋼鈑を使用することができ、低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内輪回転構造の第1乃至第3世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の検出部を示す要部拡大図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図3の検出部を示す要部拡大図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 図5の検出部を示す要部拡大図である。 図6のVII矢視図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。 図8の検出部を示す要部拡大図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第5の実施形態を示す縦断面図である。 図10の検出部を示す要部拡大図である。 図11の変形例を示す要部拡大図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第6の実施形態を示す縦断面図である。 図13の検出部を示す要部拡大図である。 図14のXV矢視図である。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す要部拡大図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
2a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
2b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
2c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インナー側の端面
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
4a、5a・・・・・・・・・・・・・・・・内側転走面
4b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
5b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大端面
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
6b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インナー側の基部
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・加締部
7a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・凹所
8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保持器
9・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アウター側のシール
10、15、16、18、20、20’、23・保護カバー
10a、20a、20b・・・・・・・・・・嵌合部
10b・・・・・・・・・・・・・・・・・・鍔部
10c、15a、16a、23a・・・・・・遮蔽部
10d・・・・・・・・・・・・・・・・・・傾斜部
10e・・・・・・・・・・・・・・・・・・底部
10f、15b・・・・・・・・・・・・・・段付き部
11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・芯金
12・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シール部材
12a・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイドリップ
12b・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラジアルリップ
12c・・・・・・・・・・・・・・・・・・グリースリップ
13・・・・・・・・・・・・・・・・・・・支持環
13a・・・・・・・・・・・・・・・・・・円筒部
13b・・・・・・・・・・・・・・・・・・立板部
14・・・・・・・・・・・・・・・・・・・磁気エンコーダ
17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・凹部
19、22・・・・・・・・・・・・・・・・シールリップ
21、25・・・・・・・・・・・・・・・・弾性部材
24・・・・・・・・・・・・・・・・・・・通孔
50・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
50a・・・・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
50b・・・・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
51・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
52・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボール
53・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
53a、54a・・・・・・・・・・・・・・内側転走面
53b・・・・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
53c・・・・・・・・・・・・・・・・・・加締部
54・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
55・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
55a・・・・・・・・・・・・・・・・・・基部
56・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シールリング
57・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンコーダ
58・・・・・・・・・・・・・・・・・・・支持環
59・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンコーダ本体
60・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カバー
61・・・・・・・・・・・・・・・・・・・塞ぎ板部
62・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
63・・・・・・・・・・・・・・・・・・・センサ
64・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検出部
65・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナックル
66・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねじ
a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・磁気エンコーダの検出面の突出量
b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保護カバーの鍔部の厚さ
c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・凹部の近接量
L1、L2・・・・・・・・・・・・・・・・段差
t・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保護カバーの板厚

Claims (12)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、
    前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    前記ハブ輪の小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、
    前記保護カバーが非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑からプレス加工によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から一旦径方向外方に重合して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、センサがインナー側の側面に近接または当接される円板状の遮蔽部と、この遮蔽部から傾斜部を介して前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備えていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記保護カバーの底部の中心部に前記加締部の凹所に膨出する段付き部が形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記段付き部が、前記加締部の凹所の形状に沿って断面略矩形状に形成されている請求項2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記磁気エンコーダの検出面が前記外方部材のインナー側の端面よりもaだけ突出して配置され、この突出量aが、前記保護カバーの板厚tよりも小さく設定(a<t)されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記保護カバーの遮蔽部に磁気エンコーダに近接するように凹部が形成され、この凹部の部位にセンサが配置されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  6. 前記凹部の近接量cが保護カバーの鍔部の厚さbよりも小さく(c<b)設定されている請求項5に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  7. 前記凹部がまゆ形に形成されている請求項5または6に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  8. 前記保護カバーの遮蔽部に通孔が形成され、この通孔を塞ぐように弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記磁気エンコーダとセンサがこの弾性部材を介して対向配置されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  9. 前記通孔がまゆ形に形成されている請求項8に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  10. 前記保護カバーの鍔部に弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記外方部材のインナー側の端面に弾性接触されている請求項1乃至9いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  11. 前記保護カバーの嵌合部の先端に弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記外方部材のインナー側の端部内周に圧入または弾性接触されている請求項1乃至9いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  12. 前記弾性部材の加硫接着時に使用する接着剤が前記保護カバー全体または前記外方部材との嵌合部に塗布されている請求項10または11に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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