JP2010125827A - 記録装置 - Google Patents

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JP2010125827A JP2008306361A JP2008306361A JP2010125827A JP 2010125827 A JP2010125827 A JP 2010125827A JP 2008306361 A JP2008306361 A JP 2008306361A JP 2008306361 A JP2008306361 A JP 2008306361A JP 2010125827 A JP2010125827 A JP 2010125827A
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Abstract

【課題】記録用紙をプレヒートしてインク乾燥の促進を図りつつ、プレヒートにより記録用紙が変形して記録品質の低下を招くことを防止する。
【解決手段】プリンタ1は用紙搬送方向の上流側から下流側に向かってプレヒート部2、記録部3、インク乾燥部4、を備えている。プレヒート部2は記録用紙Pを搬送する搬送手段5Aと、プラテンヒータ9と、記録用紙Pに対して加湿空気を放出することにより記録用紙Pの加湿を行う加湿手段11と、を備えており、プラテンヒータ9により記録用紙Pが加熱されることによりインク乾燥の促進が図られる。このプレヒートとともに、加湿手段11により記録用紙Pに対して加湿空気の放出が行われ、これによりプレヒートによって記録用紙Pの水分が蒸発してもこれを補うことができ、プレヒートにより記録用紙Pが変形することを防止でき、もって記録品質の低下を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置に関し、特に記録実行前に被記録媒体を加熱するプレヒート手段を備えた記録装置に関する。
以下、記録装置の一例としてのプリンタを例に説明する。プリンタにおいては、特許文献1に示される様に、記録実行前に記録用紙をヒータにより加熱することによって記録用紙に含まれる水分を蒸発させ、その水分を含む空気を排気装置により排気する構成を備えたものがある。また特許文献2には、温風を用紙に対して噴射することにより用紙に着弾したインクを乾燥させる乾燥手段を備えたプリンタが示されている。
特許第3075329号公報 特開2002−292841号公報
ところで、インクの乾燥を促進させる観点においては記録実行前に記録用紙を加熱し、温度を高めた上で記録を実行することが好ましく、従ってインクの乾燥を促進させる観点においてインクジェット記録ヘッドの上流側に記録用紙を加熱するプレヒート手段を設ける事が有効である。上記特許文献1記載のプリンタは、記録実行前に記録用紙を加熱する(以下これを「プレヒート」と言う)為、インク乾燥促進の観点においては有効である。
しかしながら記録用紙のプレヒートを行うと、記録用紙に含まれる水分が必要以上に蒸発し、その結果記録用紙がカールして記録品質の低下を招く虞がある。この様な技術的課題については、上記特許文献1記載のプリンタにおいては考慮されていなかった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、記録用紙をプレヒートしてインク乾燥の促進を図りつつ、プレヒートにより記録用紙が変形して記録品質の低下を招くことを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録手段の上流側に設けられ、前記記録手段により記録を実行する前に被記録媒体を加熱するプレヒート手段と、前記記録手段の上流側に設けられ、被記録媒体に対して加湿空気を放出することにより被記録媒体の加湿を行う加湿手段とを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、記録を実行する前に被記録媒体を加熱するプレヒート手段を備えた記録装置は、記録を実行する前に被記録媒体に対して加湿空気を放出することにより被記録媒体の加湿を行う加湿手段を備えているので、プレヒート手段による被記録媒体のプレヒートにより水分が蒸発してもこれを補うことができ、プレヒートにより被記録媒体が変形することを防止でき、もって記録品質の低下を防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記加湿手段は、加湿空気を放出する複数の放出孔が形成された、被記録媒体と対向する面が凹凸形状を成しているとともに、前記凹凸形状における凸部分と対向する位置に水滴受けを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、加湿空気を放出する複数の放出孔が形成された、被記録媒体と対向する面が凹凸形状を成しているので、結露により生じた水滴は凹凸形状の凸部分に集まる。そしてこの凸部分と対向する位置に水滴受けが設けられている為、結露により生じた水滴が被記録媒体に落下せず、記録品質の低下を防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記加湿手段は、加湿空気を放出する複数の放出孔が形成された、被記録媒体と対向する面を加熱するヒータを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記加湿手段は、加湿空気を放出する複数の放出孔が形成された、被記録媒体と対向する面を加熱するヒータを備えているので、当該ヒータによる加熱作用によって被記録媒体と対向する面の結露を防止でき、結露により水滴が生じて被記録媒体に落下することを防止できる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、加湿空気を放出する空間の湿度を検出する湿度検出センサを備えるとともに、前記湿度が所定以上に達した場合に前記ヒータを稼働させることを特徴とする。
本態様によれば、加湿空気を放出する空間の湿度に応じて前記ヒータを稼働させるので、結露が生じる虞がある湿度においてのみ前記ヒータを稼働させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る記録装置としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の要部側面図、図2及び図3はプレヒート部2の側断面図、図4(A)は他の実施形態に係る加湿装置11’の底面を平面的に視た図、(B)は同断面図、図5(A)は他の実施形態に係る加湿装置11’’の底面を平面的に視た図、(B)は同断面図である。
尚、以下では図1〜図5の左右方向を「用紙搬送方向」と言い、また図1〜図5において左方向を用紙搬送方向の「上流側」と言い、同右方向を「下流側」と言うこととする。また、用紙搬送方向と直交する方向(図1〜図3において紙面表裏方向、図4及び図5において上下方向)を「用紙幅方向」と言うこととする。
[第1実施形態]
以下、図1〜図3を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態に係るプリンタ1は、用紙幅をカバーする長さに構成されたインクジェット式の記録ヘッド(記録手段)10を備える、いわゆるラインヘッド方式を採用する高スループットインクジェットプリンタであり、インク吐出ヘッドを用紙幅方向に往復動させることなく、被記録媒体の一例としての記録用紙Pを用紙搬送方向に移動させながら記録ヘッド10からインクを吐出して記録を実行する。
より詳しくは、プリンタ1は用紙搬送方向の上流側から下流側に向かってプレヒート部2、記録部3、インク乾燥部4、を備えている。尚、プレヒート部2の更に上流側には図示を省略する給紙装置が設けられており、この給送装置から記録用紙Pがプレヒート部2へと給送されるようになっている。
プレヒート部2は記録用紙Pを搬送する搬送手段5Aと、記録用紙Pに対して加湿空気を放出することにより記録用紙Pの加湿を行う加湿手段11と、を備えている。搬送手段5Aは、図示を省略するモータにより駆動される駆動ローラ7と従動回転可能な従動ローラ8とを備えており、またこれらローラに係回される搬送ベルト6を備えて構成されている。
搬送ベルト3は、多数の吸引孔(図示せず)を有しており、吸引装置(図示せず)により前記吸引孔を介して記録用紙Pが吸着され、下流側へ確実に搬送される様になっている。搬送手段5Aは搬送ベルト6の内側にプラテンヒータ9を備えており、このプラテンヒータ9により記録用紙Pが例えば45℃程度に加熱され、後のインク乾燥のより一層の促進を図るようになっている。尚、搬送手段5Aにより搬送される記録用紙Pと対向配置される加湿手段11については後に詳述する。
プレヒート部2の下流側に設けられる記録部3は、搬送手段5Aと、記録ヘッド10とを備えている。記録ヘッド10には、例えばイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックなどの各色のインク吐出ノズル(図示せず)が、用紙搬送方向に色毎にずらして配設されており、各色用のインクタンク(図示せず)から、インク供給チューブ(図示せず)を介してインクが供給され、吐出される様になっている。
そして各インク吐出ノズルから必要量のインク滴が吐出されることにより、記録用紙P上に微小なインクドットが形成される。これを各色毎に行うことにより、搬送ベルト3に吸着された記録用紙Pを一度通過させるだけで、記録を完了させることができる様になっている。尚、記録部3が備える搬送手段5Aについては、プレヒート部2が備える搬送手段5Aと同一構成であるので、その説明は省略する。
次に記録部3の下流側に設けられたインク乾燥手段4は、乾燥装置30と、搬送手段5と、を備えている。乾燥装置30は、送風ファン(図示せず)とヒータ(図示せず)とを備えており、装置内に空気を採り入れるとともにこれを加熱して温風(乾燥空気)とし、これを記録用紙Pに向けて噴射することで、インクの乾燥を促進する。尚、インク乾燥手段4が備える搬送手段5については、プレヒート部2及び記録部3が備える搬送手段5Bは、既に説明した搬送手段5Aとの対比においてプラテンヒータ9を備えないほかは同一構成であるので、その説明は省略する。
続いて図2及び図3を参照しながらプレヒート部2、特にそのうちの加湿手段11の構成について詳述する。尚、図2及び図3において白矢印は、空気の移動方向を示している。
加湿手段11は、タンク12と、蒸気生成装置14と、チャンバー21と、ノズルプレート22と、を備えて構成されている。
タンク12には水qが貯留されており、供給管13を介して水qが蒸気生成装置14へと供給される。供給された水qは、蒸気生成装置14が備えるヒータ18により蒸気mとなり、加湿ファン15により取り入れられた外気と混合され、加湿空気となって供給管20を介してチャンバー21内に送られる。尚、加湿ファン15の前方側には開閉可能なシャッター17aが設けられており、加湿時にはシャッター17aが開状態となって、加湿ファン15による外気の取り入れおよび加湿空気の供給が行われる。
チャンバー21は、その底面(記録用紙Pと対向する面)がノズルプレート22により構成されている。ノズルプレート22は、加湿空気を放出する放出孔22aを複数備えており、この放出孔22aから記録用紙Pに向けて加湿空気が放出され、記録用紙Pの水分含有量が向上する様になっている。
尚、ノズルプレート21の周囲には排気口23が設けられており、放出された加湿空気は排気口23から取り込まれ、上方に排出される様になっている。また、符号26a、26bは湿度センサを示しており、これら湿度センサ26a、26bの検出情報をもとに湿度コントロールが行われる様になっている。
ここで、加湿手段11は、記録用紙Pへの加湿時以外では加湿空気を排出できるようになっている。符号16は排気ファンを示しており、加湿空気の排出時には排気ファン16稼働することにより、加湿手段11内部の加湿空気及びノズルプレート22と搬送ベルト5との間の加湿空気を外部に排出することができる様になっている。尚、符号17bは開閉自在なシャッターを示しており、加湿時には図2に示す様に閉じているが、加湿空気の排出時には図3に示す様に開き、加湿空気を外部に排出する。
尚、この加湿空気の排出は、湿度センサ26a、26bによる検出湿度が所定以下になるまで継続して行われる。このとき、加湿手段11内部のより一層の乾燥促進の為に、プラテンヒータ9を用紙加熱時より高い温度に設定して稼働させても良い。また、同様に加湿手段11内部のより一層の乾燥促進の為に、タンク12からの給水を止め、ヒータ18によりヒーティングを行うようにしても良い。
以上の様に本実施形態に係るプリンタ1によれば、プレヒート部2は加湿手段11を備えているので、プレヒートによって記録用紙Pの水分が蒸発してもこれを補うことができ、プレヒートにより記録用紙Pが変形することを防止でき、もって記録品質の低下を防止することができる。
[第2実施形態]
続いて加湿手段の他の実施形態について説明する。図4(A)、(B)は他の実施形態に係る加湿手段11’の底面構造を示すものであり、上記第1実施形態と異なる点は、ノズルプレート22’にある。
ノズルプレート22’は、用紙搬送方向に沿って鋸歯状に、即ち凹凸形状を成すように形成されており、符号22bは凹部を、符号22cは凸部を、それぞれ示している。このため、加湿空気を放出することによってノズルプレート22’が結露すると、その水滴は凸部22cに集約される。
そして凸部22cと対向する位置には水滴受け24が配置されており、これにより凸部22cに集約した水滴が記録用紙Pに落下することがなく、記録品質の低下を防止することができる。尚本実施形態では凹凸形状を鋸歯形状により形成しているが、これに限られず、結露により生じた水滴が一定箇所に集約されるような規則性を備えていればどのような形状であっても構わない。
[第3実施形態]
続いて加湿手段の他の実施形態について説明する。図5(A)、(B)は他の実施形態に係る加湿手段11’’の底面構造を示すものであり、上記第2実施形態と異なる点は、補助ヒータ25を備える点にある。
本実施形態において補助ヒータ25は、凸部22bの裏側、および水滴受け24の底部に設けられており、加熱作用によって結露を防止し、或いは集約された水滴の蒸発を促進させる様になっている。この結果、記録用紙Pに水滴が落下して記録品質を低下させることをより一層確実に防止できる。尚補助ヒータ25は、記録用紙Pに対する加湿時に稼働させても良いし、加湿空気の排出時に稼働させても良いし、或いはそのいずれにも属さないときに稼働させても良い。
尚、補助ヒータ25によりノズルプレート22’を加熱することで結露防止或いは水滴の蒸発促進を図ることができる為、この作用効果は第1実施形態に係るノズルプレート22(平坦に形成されたノズルプレート)に適用しても得ることができる。
以上説明した各実施形態は本発明の実施形態の一部を示すものであり、本発明の範囲がこれらに限られないことは言うまでもない。また、各実施形態の特徴的構成を適宜組み合わせた実施形態を採用可能であることも言うまでもない。
本発明に係るプリンタの要部側面図。 プレヒート部の側断面図(加湿時)。 プレヒート部の側断面図(加湿空気排出時)。 (A)は他の実施形態に係る加湿装置の底面を平面的に視た図、(B)は同断面図。 (A)は他の実施形態に係る加湿装置の底面を平面的に視た図、(B)は同断面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 プレヒート部、3 記録部、4 インク乾燥部、5A、5B 搬送手段、6 搬送ベルト、7 駆動ローラ、8 従動ローラ、9 プラテンヒータ、10 記録ヘッド、11 加湿手段、12 タンク、13 供給管、14 蒸気生成装置、15 加湿ファン、16 排気ファン、17a、17b シャッター、18 ヒーター、20 供給管、21 チャンバー、22 ノズルプレート、23 排気口、24 水滴受け、25 補助ヒーター、26a、26b 湿度センサ、30 乾燥装置、P 記録用紙

Claims (4)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録手段の上流側に設けられ、前記記録手段により記録を実行する前に被記録媒体を加熱するプレヒート手段と、
    前記記録手段の上流側に設けられ、被記録媒体に対して加湿空気を放出することにより被記録媒体の加湿を行う加湿手段と、
    を備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記加湿手段は、加湿空気を放出する複数の放出孔が形成された、被記録媒体と対向する面が凹凸形状を成しているとともに、前記凹凸形状における凸部分と対向する位置に水滴受けを備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記加湿手段は、加湿空気を放出する複数の放出孔が形成された、被記録媒体と対向する面を加熱するヒータを備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、加湿空気を放出する空間の湿度を検出する湿度検出センサを備えるとともに、前記湿度が所定以上に達した場合に前記ヒータを稼働させることを特徴とする記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024249A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2016221780A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 キヤノン株式会社 加熱装置、搬送装置、記録装置、制御方法及びプログラム
JP2017529406A (ja) * 2014-05-30 2017-10-05 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 水クラスターが支配的なボロン酸アルカリ界面活性剤組成物及びその使用

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