以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態による電源システムを搭載した車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。
図1を参照して、ハイブリッド車両1000は、エンジン2と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構4と、車輪6とを備える。また、ハイブリッド車両1000は、主蓄電装置BAと、副蓄電装置BB1,BB2と、コンバータ10,12,14と、コンデンサCと、インバータ20,22と、補機16と、補機バッテリSBと、ECU30と、正極ラインPL1,PL2,PL3,PL4と、負極ラインNLとをさらに備える。また、ハイブリッド車両1000は、電圧センサ42,44,46,48と、電流センサ52,54,56と、温度センサ62,64,66と、接続部72,74,76と、表示装置90と、充電器240と、インレット250とをさらに備える。
本実施の形態の電源システムは、主蓄電装置BAと、副蓄電装置BB1,BB2と、接続部72,74,76と、コンバータ10,12と、正極ラインPL1〜PL3と、負極ラインNLと、充電器240と、インレット250と、ECU30とを含む。
主蓄電装置BAは、本発明の「第1の蓄電装置」に対応する。副蓄電装置BB1,BB2の少なくとも1つは、本発明の「第2の蓄電装置」に対応する。接続部72は、本発明の「第1の接続部」に対応する。接続部74,76の少なくとも1つは、本発明の「第2の接続部」に対応する。正極ラインPL1〜PL3は、本発明の「第1の電力線」、「第2の電力線」および「第3の電力線」にそれぞれ対応する。コンバータ10,12、充電器240およびインレット250は、本発明の「充電装置」を構成する。さらにコンバータ10,12は、本発明の「第1の電力変換装置」および「第2の電力変換装置」にそれぞれ対応する。充電器240は、本発明の「充電器」に対応する。ECU30は、本発明の「制御装置」に対応する。
ハイブリッド車両1000は、エンジン2およびモータジェネレータMG2を動力源として走行する。動力分割機構4は、エンジン2とモータジェネレータMG1,MG2とに結合されて、これらの間で動力を分配する。動力分割機構4は、たとえばサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構からなり、この3つの回転軸がエンジン2およびモータジェネレータMG1,MG2の回転軸にそれぞれ接続される。なお、モータジェネレータMG1のロータを中空にして、その中心にエンジン2のクランク軸を通すことにより、エンジン2およびモータジェネレータMG1,MG2を動力分割機構4に機械的に接続することができる。また、モータジェネレータMG2の回転軸は、図示されない減速ギヤあるいは差動ギヤによって車輪6に結合される。そして、モータジェネレータMG1は、エンジン2によって駆動される発電機として動作し、かつエンジン2の始動を行ない得る電動機として動作するものとして、ハイブリッド車両1000に組込まれる。モータジェネレータMG2は、車輪6を駆動する電動機としてハイブリッド車両1000に組込まれる。
エンジン2は、ガソリン等の燃料を燃焼させることにより、モータジェネレータMG2と並列的に、あるいはそれのみでハイブリッド車両1000を走行させることができる。
主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2の各々は充放電可能な蓄電装置であり、たとえばニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池からなる。なお、主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2の少なくとも1つに大容量のキャパシタを用いてもよい。
主蓄電装置BAは、コンバータ10へ電力を供給し、また電力回生時にはコンバータ10によって充電される。副蓄電装置BB1,BB2の各々はコンバータ12へ電力を供給し、また電力回生時にはコンバータ12によって充電される。なお、副蓄電装置BB1,BB2は接続部74,76によってコンバータ12に選択的に接続される。
副蓄電装置BB1,BB2の一方(以下、副蓄電装置BBと示す)と主蓄電装置BAとは、たとえば同時使用することによって正極ラインPL3および負極ラインNLに接続される電気負荷(インバータ22およびモータジェネレータMG2)に許容された最大パワーを出力可能であるように、各々の放電可能容量が設定される。これによりエンジン2を使用しないEV(Electric Vehicle)走行において最大パワーの走行が可能である。副蓄電装置BB1,BB2のうち使用中の蓄電装置の蓄電状態が悪化したら、コンバータ12に接続される蓄電装置を交換してさらに走行させればよい。そして副蓄電装置BB1,BB2に蓄積された電力が消費されてしまったら主蓄電装置BAに加えてエンジン2を使用することによって副蓄電装置BB1,BB2を使用しなくとも最大パワーの走行を可能とすることができる。
また、このような構成とすることにより、コンバータ12を複数の副蓄電装置で兼用するので、コンバータの数を副蓄電装置の数ほど増やさなくてもよい。EV走行距離をさらに延ばすには副蓄電装置BB1,BB2に並列に蓄電装置を追加すればよい。すなわち、本実施の形態では副蓄電装置の個数は2個であるが、この数に限定されるものではない。
接続部72は、主蓄電装置BAと、正極ラインPL1および負極ラインNLとの間に設けられている。接続部72は、ECU30から与えられる信号CN1に応じて導通状態(オン)/非導通状態(オフ)が制御される。接続部72がオンすると主蓄電装置BAが正極ラインPL1および負極ラインNLに接続される。一方、接続部72がオフすると主蓄電装置BAが正極ラインPL1および負極ラインNLから切離される。
接続部74は、副蓄電装置BB1と、正極ラインPL2および負極ラインNLとの間に設けられる。接続部74は、信号CN2に応じて導通状態および非導通状態のいずれかの状態となる。これにより、接続部74は、副蓄電装置BB1と正極ラインPL2および負極ラインNLとの電気的接続および遮断を行なう。
接続部76は、副蓄電装置BB2と、正極ラインPL2および負極ラインNLとの間に設けられる。接続部76は、信号CN3に応じて導通状態および非導通状態のいずれかの状態となる。これにより、接続部76は、副蓄電装置BB2と正極ラインPL2および負極ラインNLとの電気的接続および遮断を行なう。
コンバータ10は、正極ラインPL1および負極ラインNLに接続される。コンバータ10は、ECU30からの信号PWC1に基づいて主蓄電装置BAからの電圧を昇圧し、その昇圧した電圧を正極ラインPL3へ出力する。また、コンバータ10は、インバータ20,22から正極ラインPL3を介して供給される回生電力を信号PWC1に基づいて主蓄電装置BAの電圧レベルに降圧し、主蓄電装置BAを充電する。さらに、コンバータ10は、ECU30からシャットダウン信号SD1を受けるとスイッチング動作を停止する。さらに、コンバータ10は、ECU30から上アームオン信号UA1を受けると、コンバータ10に含まれる上アームおよび下アーム(後述)をオン状態およびオフ状態にそれぞれ固定する。
コンバータ12は、正極ラインPL2および負極ラインNLに接続される。そして、コンバータ12は、ECU30からの信号PWC2に基づいて副蓄電装置BBの電圧を昇圧し、その昇圧した電圧を正極ラインPL3へ出力する。また、コンバータ12は、インバータ20,22から正極ラインPL3を介して供給される回生電力を信号PWC2に基づいて副蓄電装置BBの電圧レベルに降圧し、副蓄電装置BBを充電する。さらに、コンバータ12は、ECU30からシャットダウン信号SD2を受けるとスイッチング動作を停止する。さらに、コンバータ12は、ECU30から上アームオン信号UA2を受けると、コンバータ12に含まれる上アームおよび下アーム(後述)をオン状態およびオフ状態にそれぞれ固定する。
コンデンサCは、正極ラインPL3と負極ラインNLとの間に接続され、正極ラインPL3と負極ラインNLとの間の電圧変動を平滑化する。
インバータ20は、モータジェネレータMG1の力行動作時には、ECU30からの信号PWI1に基づいて正極ラインPL3からの直流電圧を三相交流電圧に変換し、その変換した交流電圧をモータジェネレータMG1へ出力する。また、インバータ20は、モータジェネレータMG1の発電時には、信号PWI1に基づいて、エンジン2の動力を用いてモータジェネレータMG1が発電した三相交流電圧を、直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を正極ラインPL3へ出力する。
インバータ22は、ECU30からの信号PWI2に基づいて正極ラインPL3からの直流電圧を三相交流電圧に変換し、その変換した交流電圧をモータジェネレータMG2へ出力する。また、インバータ22は、車両の回生制動時、車輪6からの回転力を受けてモータジェネレータMG2が発電した三相交流電圧を信号PWI2に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を正極ラインPL3へ出力する。
モータジェネレータMG1,MG2の各々は三相交流回転電機であり、たとえば三相交流同期電動発電機からなる。モータジェネレータMG1は、インバータ20によって回生駆動され、エンジン2の動力を用いて発電した三相交流電圧をインバータ20へ出力する。また、モータジェネレータMG1は、エンジン2の始動時にインバータ20によって力行駆動されて、エンジン2をクランキングする。
モータジェネレータMG2はインバータ22によって力行駆動されて、車両を駆動するための駆動力を発生する。また、モータジェネレータMG2は、車両の回生制動時、インバータ22によって回生駆動されて、車輪6から受ける回転力を用いて発電した三相交流電圧をインバータ22へ出力する。
電圧センサ42は、主蓄電装置BAの電圧VAを検出してECU30へ出力する。電流センサ52は、主蓄電装置BAからコンバータ10へ入出力される電流IAを検出してECU30へ出力する。温度センサ62は、主蓄電装置BAの温度TAを検出してECU30へ出力する。
電圧センサ44および46は、副蓄電装置BB1の電圧VB1および副蓄電装置BB2のVB2をそれぞれ検出してECU30へ出力する。電流センサ54および56は、副蓄電装置BB1からコンバータ12へ入出力される電流IB1、および副蓄電装置BB2からコンバータ12へ入出力される電流IB2をそれぞれ検出してECU30へ出力する。温度センサ64および66は、副蓄電装置BB1の温度TB1および副蓄電装置BB2の温度TB2をそれぞれ検出してECU30へ出力する。
電圧センサ48は、コンデンサCの端子間電圧(電圧VH)を検出してECU30へ出力する。
コンバータ14は具体的にはDC/DCコンバータであり、ECU30からの信号PWC3に応じて正極ラインPL1の直流電圧を降圧する。コンバータ14の出力側には正極ラインPL4が接続され、補機16および補機バッテリSBは正極ラインPL4に対して並列接続される。コンバータ14からの出力電圧は補機16および補機バッテリSBに供給され、これにより補機16が動作するとともに補機バッテリSBが充電される。
補機16は、たとえばヘッドライト、時計、オーディオ機器等であるが特にその種類は限定されるものではない。補機バッテリSBは充放電可能な蓄電装置であり、たとえば鉛蓄電池である。補機バッテリSBはコンバータ14からの直流電圧により充電される一方、補機16に駆動電力を供給することにより放電する。また、補機バッテリSBの電圧VDは、ECU30に供給される。これによりECU30が動作する。
充電器240およびインレット250はハイブリッド車両1000の外部の電源により主蓄電装置BA、副蓄電装置BB1,BB2を充電するために設けられる。車両外部の電源(外部電源)から供給された電力はインレット250および充電器240を介して正極ラインPL2および負極ラインNL間に出力される。充電器240はECU30からの信号CHGに応じて動作および停止する。
ECU30は、接続部72,74,76をそれぞれ制御するための信号CN1〜CN3を生成して出力する。さらにECU30はコンバータ10を制御するための信号PWC1,SD1,UA1を生成し、これらの信号のいずれかをコンバータ10へ出力する。また、ECU30はコンバータ12を制御するための信号PWC2,SD2,UA2を生成し、これらの信号のいずれかをコンバータ12へ出力する。
さらに、ECU30はインバータ20,22をそれぞれ駆動するための信号PWI1,PWI2を生成し、その生成した信号PWI1,PWI2をインバータ20,22へそれぞれ出力する。さらにECU30はコンバータ14を制御するための信号PWC3を生成してコンバータ14に出力する。さらにECU30は充電器240を制御するための信号CHGを生成して充電器240に出力する。
表示装置90は、ECU30の制御により各種の情報を表示する。たとえばECU30は、図1に示す車両システムを起動するための指令IGONを受けたときに、主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2の充電が完了したことを示す情報、各蓄電装置の残存容量等の情報を表示装置90に表示させる。また、主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2のいずれかを充電する途中において、外的要因等によりその充電が終了された場合、ECU30は、指令IGONに応じて、充電が途中で終了したこと(中断したこと)を示す情報を表示装置90に表示させる。また、図1に示すシステムの異常(たとえば漏電)によって充電が強制的に終了(非常停止)した場合、ECU30は、指令IGONに応じて、充電が強制終了(非常停止)したこと)を示す情報を表示装置90に表示させる。
上記のように、ハイブリッド車両1000は、車両外部の電源により主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2を充電可能に構成される。各蓄電装置の充電時において、ECU30は接続部72〜76、コンバータ10,12および充電器240を制御する。
図2は、図1に示したコンバータ10,12および接続部72〜76の構成を示す回路図である。
図2を参照して、コンバータ10は、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルL1と、コンデンサC1とを含む。
本実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が適用されるものとするが、制御信号によってオン・オフを制御可能であれば任意のスイッチング素子を適用可能である。たとえば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)あるいはバイポーラトランジスタ等も適用可能である。
スイッチング素子Q1,Q2は、正極ラインPL3と負極ラインNLとの間に直列に接続される。ダイオードD1,D2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2に逆並列に接続される。リアクトルL1の一方端は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードに接続され、その他方端は、正極ラインPL1に接続される。コンデンサC1は、正極ラインPL1および負極ラインNLに接続される。
コンバータ12は、コンバータ10と同様の構成を有する。コンバータ10の構成において、スイッチング素子Q1,Q2をスイッチング素子Q3,Q4にそれぞれ置き換え、ダイオードD1,D2をダイオードD3,D4にそれぞれ置き換え、リアクトルL1、コンデンサC1および正極ラインPL1をリアクトルL2、コンデンサC2および正極ラインPL2にそれぞれ置き換えた構成がコンバータ12の構成に対応する。
なお、スイッチング素子Q1およびQ3は、コンバータ10および12の上アームに対応し、スイッチング素子Q2およびQ4は、コンバータ10および12の下アームに対応する。
コンバータ10,12は、チョッパ回路から成る。そして、コンバータ10(12)は、ECU30(図1)からの信号PWC1(PWC2)に基づいて、正極ラインPL1(PL2)の電圧をリアクトルL1(L2)を用いて昇圧し、その昇圧した電圧を正極ラインPL3へ出力する。具体的には、スイッチング素子Q1(Q3)および/またはスイッチング素子Q2(Q4)のオン・オフ期間比(デューティ)を制御することによって、主蓄電装置BA、副蓄電装置BBからの出力電圧の昇圧比を制御できる。
一方、コンバータ10(12)は、ECU30(図示せず)からの信号PWC1(PWC2)に基づいて、正極ラインPL3の電圧を降圧し、その降圧した電圧を正極ラインPL1(PL2)へ出力する。具体的には、スイッチング素子Q1(Q3)および/またはスイッチング素子Q2(Q4)のオン・オフ期間比(デューティ)を制御することによって、正極ラインPL3の電圧の降圧比を制御できる。
接続部72は、主蓄電装置BAの正極と正極ラインPL1との間に接続されるシステムメインリレーSRB1と、主蓄電装置BAの負極と負極ラインNLとの間に接続されるシステムメインリレーSRG1と、主蓄電装置BAの負極と負極ラインNLとの間に直列に接続され、かつシステムメインリレーSRG1と並列に設けられるシステムメインリレーSRP1および制限抵抗RAとを含む。システムメインリレーSRB1,SRP1,SRG1はECU30から与えられる信号CN1によって導通状態(オン)/非導通状態(オフ)が制御される。
接続部74,76は上述した接続部72と同様の構成を有する。すなわち、上述の接続部72の構成において主蓄電装置BAを副蓄電装置BB1に置き換え、システムメインリレーSRB1,SRP1,SRG1をシステムメインリレーSRB2,SRP2,SRG2にそれぞれ置き換え、制限抵抗RAを制限抵抗RB1に置き換えた構成が接続部74の構成に対応する。接続部74に含まれる各システムメインリレーは、ECU30からの信号CN2によって導通状態および非導通状態が制御される。
また、上述の接続部72の構成において主蓄電装置BAを副蓄電装置BB2に置き換え、システムメインリレーSRB1,SRP1,SRG1をシステムメインリレーSRB3,SRP3,SRG3にそれぞれ置き換え、制限抵抗RAを制限抵抗RB2に置き換えた構成が接続部76の構成に対応する。接続部76に含まれる各システムメインリレーはECU30からの信号CN3に応じて導通状態および非導通状態が制御される。
主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2の充電時において、ECU30はコンバータ10に信号UA1またはSD1を送るとともに、コンバータ12に信号UA2またはSD2を送る。コンバータ10は信号UA1に応じて上アーム(スイッチング素子Q1)をオンするとともに、下アーム(スイッチング素子Q2)をオフする。コンバータ10は信号SD1に応じて上アームおよび下アームをオフする。コンバータ12は信号UA2に応じて上アーム(スイッチング素子Q3)をオンするとともに、下アーム(スイッチング素子Q4)をオフする。コンバータ12は信号SD2に応じて上アームおよび下アームをオフする。
さらにECU30は充電器240に信号CHGを送る。なお、各蓄電装置の充電については後ほど詳細に説明する。
図3は、充電器240の構成および、ハイブリッド車両と外部電源との電気的接続のための構成を詳細に示す図である。
図3を参照して、充電器240は、AC/DC変換回路242と、DC/AC変換回路244と、絶縁トランス246と、整流回路248とを含む。
AC/DC変換回路242は、単相ブリッジ回路から成る。AC/DC変換回路242は、ECU30からの信号CHGに基づいて、交流電力を直流電力に変換する。また、AC/DC変換回路242は、コイルをリアクトルとして用いることにより、電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路としても機能する。
DC/AC変換回路244は、単相ブリッジ回路から成る。DC/AC変換回路244は、ECU30からのCHGに基づいて、直流電力を高周波の交流電力に変換して絶縁トランス246へ出力する。
絶縁トランス246は、磁性材から成るコアと、コアに巻回された一次コイルおよび二次コイルとを含む。一次コイルおよび二次コイルは、電気的に絶縁されており、それぞれDC/AC変換回路244および整流回路248に接続される。絶縁トランス246は、DC/AC変換回路244から受ける高周波の交流電力を一次コイルおよび二次コイルの巻数比に応じた電圧レベルに変換して整流回路248へ出力する。整流回路248は、絶縁トランス246から出力される交流電力を直流電力に整流する。
AC/DC変換回路242とDC/AC変換回路244との間の電圧(平滑コンデンサの端子間電圧)は、電圧センサ182により検出され、検出結果を表わす信号がECU30に入力される。また、充電器240の出力電流は、電流センサ184により検出され、検出結果を表わす信号がECU30に入力される。
ECU30は、車両外部の電源402により主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2が充電されるとき、充電器240を駆動するための信号CHGを生成して充電器240へ出力する。
なおECU30は、充電器240の制御機能の他、充電器240のフェール検出機能を有する。電圧センサ182により検出される電圧、電流センサ184により検出される電流などがしきい値以上であると、充電器240のフェールが検出される。
インレット250は、たとえばハイブリッド車両の側部に設けられる。インレット250には、ハイブリッド車両と外部の電源402とを連結する充電ケーブル300のコネクタ310が接続される。
ハイブリッド車両と外部の電源402とを連結する充電ケーブル300は、コネクタ310と、プラグ320と、CCID(Charging Circuit Interrupt Device)330とを含む。
充電ケーブル300のコネクタ310は、ハイブリッド車両に設けられたインレット250に接続される。コネクタ310には、スイッチ312が設けられる。充電ケーブル300のコネクタ310が、ハイブリッド車両に設けられたインレット250に接続された状態でスイッチ312が閉じると、充電ケーブル300のコネクタ310が、ハイブリッド車両に設けられたインレット250に接続された状態であることを表わすケーブル接続信号PISWがECU30に入力される。たとえばスイッチ312は、充電ケーブル300のコネクタ310をハイブリッド車両のインレット250に係止する係止金具(図示せず)に連動して開閉する。
充電ケーブル300のプラグ320は、コンセント400に接続される。コンセント400はたとえば家屋に設けられたコンセントである。コンセント400には電源402から交流電力が供給される。
CCID330は、リレー332およびコントロールパイロット回路334を有する。リレー332が開いた状態では、電源402からハイブリッド車両へ電力を供給する経路が遮断される。リレー332が閉じた状態では、電源402からハイブリッド車両に電力が供給可能になる。リレー332の状態は、充電ケーブル300のコネクタ310がハイブリッド車両のインレット250に接続された状態でECU30により制御される。
コントロールパイロット回路334は、充電ケーブル300のプラグ320がコンセント400、すなわち外部の電源402に接続され、かつコネクタ310がインレット250に接続された状態において、コントロールパイロット線にパイロット信号(方形波信号)CPLTを送る。コントロールパイロット回路334内に設けられた発振器によって、パイロット信号CPLTは周期的に変化する。
コントロールパイロット回路334は、充電ケーブル300のプラグ320がコンセント400に接続された場合には、コネクタ310がインレット250から外されていても、所定のパイロット信号CPLTを出力し得る。ただし、ECU30は、コネクタ310がインレット250から外された状態で出力されたパイロット信号CPLTを、検出できない。
充電ケーブル300のプラグ320がコンセント400に接続され、かつ充電ケーブル300のコネクタ310がインレット250に接続されると、コントロールパイロット回路334は、予め定められたパルス幅(デューティサイクル)のパイロット信号CPLTを生成する。
パイロット信号CPLTのパルス幅により、供給可能な電流容量がハイブリッド車両に通知される。たとえば、充電ケーブル300の電流容量がハイブリッド車両に通知される。パイロット信号CPLTのパルス幅は、電源402の電圧および電流に依存せずに一定である。
一方、用いられる充電ケーブルの種類が異なれば、パイロット信号CPLTのパルス幅は異なり得る。すなわち、パイロット信号CPLTのパルス幅は、充電ケーブルの種類毎に定められ得る。
本実施の形態においては、充電ケーブル300によりハイブリッド車両と電源402とが連結された状態において、主蓄電装置BA、副蓄電装置BB1,BB2が充電される。電源402の交流電圧VACは、ハイブリッド車両の内部に設けられた電圧センサ188により検出される。検出された電圧VACは、ECU30に送信される。
図4は、ECU30の構成を示す機能ブロック図である。なお、図4に示した構成はハードウェアおよびソフトウェアのいずれによっても実現可能である。
図4を参照して、ECU30は、充電制御部31と、リレー制御部32と、コンバータ制御部33と、インバータ制御部34と、記憶部35とを含む。
充電制御部31は、主蓄電装置BAの残存容量(SOC(State of Charge)とも呼ばれる)SOC1、副蓄電装置BB1,BB2のそれぞれの残存容量SOC2,SOC3を受ける。この残存容量は、たとえば蓄電装置が満充電状態であるときに100%であると定義され、蓄電装置が完全に放電した状態であるときに0%であると定義される。なお、残存容量は、蓄電装置の電圧や充放電電流、蓄電装置の温度などを用いて種々の公知の手法により算出することができるので、ここでは詳細な説明を繰返さない。充電制御部31は、残存容量SOC1,SOC2,SOC3に基づいて信号CHGを出力することにより充電器240を動作および停止させる。
また、充電制御部31は、指令IGONに応じて、主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2の充電結果を示す情報を表示装置90に表示させる。具体的には、充電制御部31は、主蓄電装置BAおよび副蓄電装置BB1,BB2の充電結果を示すIDを記憶部35に記憶させる。そして、充電制御部31は、指令IGONに応じて記憶部35に記憶されているIDを読み出して、そのIDによって特定される情報(充電結果を示す情報)を表示装置90に表示させる。
リレー制御部32は、充電制御部31の制御処理の結果に基づいて、接続部72,74,76を制御するための信号CN1〜CN3を出力する。
コンバータ制御部33は、電圧センサ42によって検出された電圧VA、電圧センサ48によって検出された電圧VH、および電流センサ52によって検出された電流IAに基づいて、コンバータ10に含まれるスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御するための信号PWC1を生成する。コンバータ制御部33は、さらに、コンバータ10を停止するためのシャットダウン信号SD1、および、コンバータ10の上アームをオン状態に固定するための上アームオン信号UA1を生成する。
コンバータ制御部33は、同様に、電圧VB1(または電圧VB2)、電圧VH、および電流IB1(または電流IB2)に基づいて、コンバータ12に含まれるスイッチング素子を制御するための信号PWC2を生成する。さらに、コンバータ制御部33は、コンバータ12を停止するためのシャットダウン信号SD2、およびコンバータ12の上アームをオン状態に固定するための上アームオン信号UA2を生成する。
コンバータ制御部33は、さらに、コンバータ14をスイッチング制御するためのPWM信号PWC3を生成する。
インバータ制御部34は、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1、モータ電流MCRT1およびロータ回転角θ1、ならびに電圧VHに基づいて、インバータ20に含まれるスイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWI1としてインバータ20へ出力する。
インバータ制御部34は、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2、モータ電流MCRT2およびロータ回転角θ2、ならびに電圧VHに基づいて、インバータ22に含まれるスイッチング素子をオン・オフするためのPWM信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWI2としてインバータ22へ出力する。
なお、トルク指令値TR1,TR2は、たとえば、アクセル開度やブレーキ踏込量、車両速度などに基づいて、図示されない車両ECUによって算出される。また、モータ電流MCRT1,MCRT2およびロータ回転角θ1,θ2の各々は、図示されないセンサによって検出される。
記憶部35は、充電制御部31からIDを受けて、そのIDを記憶する。記憶部35は、たとえば補機バッテリSBからECU30に電力が供給される間、その記憶内容を保持できる記憶装置(たとえばSRAM(Static Random Access Memory))でもよいし、その記憶内容を不揮発的に保持可能な記憶装置(たとえばフラッシュメモリ)でもよい。
各蓄電装置の充電時においては、充電制御部31と、リレー制御部32と、コンバータ制御部33と、記憶部35とは、処理結果等の情報を相互にやりとりする。
次に、本実施の形態によるシステムメインリレーの制御について詳しく説明する。図5は、システムメインリレーの状態および電圧VHの変化を模式的に示す波形図である。
図5を参照して、システムメインリレーSRBは図2に示すシステムメインリレーSRB1,SRB2,SRB3を総括的に示したものである。同様に、システムメインリレーSRGは、システムメインリレーSRG1〜SRG3を総括的に示したものであり、システムメインリレーSRPはシステムメインリレーSRP1〜SRP3を総括的に示したものである。
まず、蓄電装置(BA,BB1,BB2)を対応するコンバータ(10,12)に接続するときの接続部の動作(ECU30による接続部の接続処理)について説明する。時刻t1においてシステムメインリレーSRBがオフ状態からオン状態となる。次に時刻t2においてシステムメインリレーSRPがオン状態となる。
時刻t2以前では電圧VHは0である。このため、蓄電装置が対応する電力線(正極ラインおよび負極ライン)に接続されると、蓄電装置の電圧(VA,VB1,VB2)と電圧VHとの差が大きいため電力線に大電流が流れる可能性がある。これによりシステムメインリレーが溶着するおそれがある。このため電力線に流れる電流を制限する必要がある。
したがって、蓄電装置の負極側ではシステムメインリレーSRGより先にシステムメインリレーSRPがオンする。システムメインリレーSRPがオンしている間、制限抵抗によって、蓄電装置からの出力電流が制限される。このため、電圧VHは徐々に上昇する。電圧VHが上昇して蓄電装置の電圧とほぼ等しくなるとシステムメインリレーSRGがオンし、その後にシステムメインリレーSRPがオフする(時刻t3)。時刻t2から時刻t3までの期間はコンデンサCに電荷を蓄積するための時間であるので、この期間をプリチャージ期間とも称することにする。システムメインリレーSRPがオフすると接続処理が完了する(時刻t4)。
次に、蓄電装置(BA,BB1,BB2)と対応するコンバータ(10,12)との接続を遮断するときの接続部の動作(ECU30による接続部の遮断処理)について説明する。なお、遮断処理は時刻t5から始まるものとする。
時刻t5においてはシステムメインリレーSRB,SRGがオンした状態である。時刻t6において、システムメインリレーSRGがオフ状態となる。その後、コンデンサCをディスチャージするための処理が行なわれる。
コンデンサCに蓄積された電荷は、モータジェネレータMG1および/またはMG2によって放出される。このときに、モータジェネレータMG1および/またはMG2はトルクを発生しないように制御される。このときに実行される放電制御の一例を説明する。モータジェネレータMG1,MG2のロータ回転角(θ1,θ2)に基づいて、インバータ制御部34が放電電流のベクトル方向を決定する。すなわち、インバータ制御部34は、d軸(モータジェネレータのロータが形成する磁界の向き)と平行な方向に放電電流のベクトルが向くようにインバータ20,22を制御する。このように放電を制御することによってq軸(トルクが発生するベクトルの向き)にトルクが発生しないようにインバータ20,22を制御する。なお、この放電制御は一例であってコンデンサCに蓄積された電荷を放出するための制御であれば他の放電制御を採用することも可能である。
時刻t7において電圧VHが0になるとシステムメインリレーSRBがオフする。これにより遮断処理が終了する。
なお、図5には示していないが、システムメインリレーの接続および遮断に加えてシステムメインリレーの溶着判定を行なってもよい。図5は、各システムメインリレーが正常であるときの電圧VHの変化を示しているが、システムメインリレーのいずれかが溶着した場合には、電圧VHの変化が図5に示すVHの挙動と異なる。これによって各システムメインリレーの溶着を判定することができる。
たとえば時刻t1以前には、システムメインリレーSRP,SRG(またはシステムメインリレーSRB,SRP)の溶着判定が行なわれる。また、時刻t1〜t4の期間においてシステムメインリレーSRPの溶着判定が行なわれる。また、時刻t5〜t7の期間においてシステムメインリレーSRGの溶着判定が行なわれる。
続いて、本実施の形態に係る蓄電装置の充電制御について説明する。図6は、本実施の形態による蓄電装置の充電処理を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートに示す処理は、所定の条件の成立時(たとえば、充電ケーブル300によって電源402とハイブリッド車両とが接続されたとき)にECU30により実行される。
図6を参照して、まず主蓄電装置BAを充電するための処理が実行される(ステップS1)。次に副蓄電装置BB1を充電するための処理が行なわれる(ステップS2)。続いて、副蓄電装置BB2を充電するための処理が行なわれる(ステップS3)。なお、副蓄電装置BB1,BB2を充電する順序は図6に示したように限定されるものではない。そして、副蓄電装置BB1,BB2の充電が終了すると、主蓄電装置BAを再度充電する(ステップS4)。主蓄電装置BAの再充電の完了後、IDが1に設定される(ステップS5)。ステップS5の処理が終了すると全体の処理が終了する。
ステップS1では、主蓄電装置BAが予備的に充電される。ステップS1の処理は、副蓄電装置BB1,BB2の充電に先立って、主蓄電装置BAにある程度の電力を蓄積するためのものである。副蓄電装置BB1,BB2が充電される間に、主蓄電装置BAに蓄積された電力が補機等によって消費される。このためステップS4では、主蓄電装置BAが再び充電される。
図7は、図6のフローチャートに示した処理に対応するタイミングチャートである。図7を参照して、時刻t11において主蓄電装置BAに対応するシステムメインリレー(SMR)がオフ状態からオン状態になる。なお図7においては、図5に示した接続処理をシステムメインリレー(SMR)の波形のオフからオンへの遷移として表わし、図5に示した遮断処理をシステムメインリレーの波形におけるオンからオフへの遷移で表わすものとする。
時刻t11において主蓄電装置BA側のシステムメインリレーがオンすることによって、主蓄電装置BAが正極ラインPL1および負極ラインNLに接続される。一方、副蓄電装置BB1,BB2のシステムメインリレーはいずれもオフである。これにより、主蓄電装置BAのみが充電される。この結果、主蓄電装置BAの残存容量が初期値Aから所定値Bまで上昇する。SOCの値が所定値Bに達すると、ECU30は、主蓄電装置BAの充電が終了したと判断する。
時刻t12において副蓄電装置BB1側のシステムメインリレーがオンする。これにより、副蓄電装置BB1の充電が開始される。後述するように、主蓄電装置BAの充電完了後には、充電器240からの電力が主蓄電装置BAに供給されないようコンバータ10,12が制御される。副蓄電装置BB1の充電時に主蓄電装置BAと副蓄電装置BB1とが導通すると、これらの間に短絡電流が流れる可能性がある。コンバータ10,12を停止することによって、このような問題を防ぐことができる。また、副蓄電装置BB1の充電時に副蓄電装置BB1,BB2が導通すると、これらの間に短絡電流が流れる可能性がある。副蓄電装置BB1側のシステムメインリレーのオン時には、副蓄電装置BB2側のシステムメインリレーがオフ状態となる。したがって、副蓄電装置BB1,BB2間で短絡電流が流れることを回避できる。
時刻t13において副蓄電装置BB1の充電が完了する。これにより副蓄電装置BB1側のシステムメインリレーがオフする。続いて、時刻t14において副蓄電装置BB2側のシステムメインリレーがオンとなり副蓄電装置BB2の充電が開始される。このときにも副蓄電装置BB1,BB2間で短絡電流が流れることを回避できる。時刻t15において副蓄電装置BB2の充電が完了すると、副蓄電装置BB2側のシステムメインリレーがオフする。
ここで、副蓄電装置BB1,BB2を充電する期間、すなわち時刻t12〜t15の期間において、補機16の動作が継続される場合がある。たとえば補機16が時計である場合、常時動作させるために補機16への電力の供給が必要となる。さらに図1に示したように、補機バッテリSBに蓄積された電力(電圧VD)はECU30に供給される。副蓄電装置BB1,BB2を充電する間、ECU30が充電器240を制御しなければならない。したがって、この期間にも補機バッテリSBからECU30に電力が供給される。副蓄電装置BB1,BB2を充電する間に主蓄電装置BA側のシステムメインリレーをオフした場合、補機16およびECU30の電力消費によって補機バッテリSBが上がる(いわゆるバッテリ上がりが生じる)可能性がある。
この問題を防ぐために、本実施の形態では、副蓄電装置BB1,BB2が充電される間、ECU30は、主蓄電装置BA側のシステムメインリレー(接続部72)をオン状態に保つとともに、コンバータ14による電圧変換動作を継続する。これにより、主蓄電装置BAに蓄積された電力が補機16およびECU30によって消費されるので、主蓄電装置BAの残存容量は所定値Bから低下する。したがって、時刻t15において、主蓄電装置BAの再充電が開始される。再充電によって、主蓄電装置BAの残存容量は所定値Bに回復する。主蓄電装置BAの残存容量が所定値Bに達すると主蓄電装置BA側のシステムメインリレーがオフする(時刻t16)。
すなわち、時刻t11〜t12における主蓄電装置BAの充電は、副蓄電装置BB1,BB2を充電する間における補機16およびECU30の駆動電力を確保するための充電である。時刻t11〜t12における主蓄電装置BAの充電は、図6のステップS1の処理に対応する。
時刻t12〜t13における副蓄電装置BB1の充電は、図6のステップS2の処理に対応する。時刻t14〜t15における副蓄電装置BB2の充電は、図6のステップS3の処理に対応する。
時刻t15〜t16における主蓄電装置BAの充電は、副蓄電装置BB1,BB2の充電の間に消費された電力を補填するための充電である。時刻t15〜t16における主蓄電装置BAの充電は、図6のステップS4の処理に対応する。
このように、本実施の形態では、副蓄電装置(副蓄電装置BB1,BB2)の充電中においても主蓄電装置(主蓄電装置BA)のシステムメインリレー(接続部72)をオン状態に保つとともに、コンバータ14による電圧変換動作を継続させる。これによって、副蓄電装置の充電期間に補機(ECUも含む)の動作を継続することができるとともに、補機バッテリSBが上がることを回避することができる。仮に、補機バッテリが上がったためにECU30が停止してしまうと、副蓄電装置BB1,BB2の充電が不可能となるばかりでなく車両システムの制御にも影響が生じることが予想される。本実施の形態によれば、このような問題を回避することができる。
図8は、図6および図7に示す蓄電装置の充電処理をより詳細に説明するタイミングチャートである。
図8を参照して、時刻t11〜t16の期間は、図7に示した時刻t11〜t16の期間に対応する。また、図8においては、図7と同様に、図5に示した接続処理をシステムメインリレー(SMR)の波形のオフからオンへの遷移として表わし、図5に示した遮断処理をシステムメインリレーの波形におけるオンからオフへの遷移で表わすものとする。
時刻t11において、ECU30は信号CN1を接続部72に送信して、主蓄電装置BA側のシステムメインリレー(SMR)をオフ状態からオン状態にする。時刻t21において、ECU30は、パイロット信号CPLTの電位を変化させる。これによりコントロールパイロット回路334はCCID330に設けられたリレー332をオンする。時刻t22において、ECU30は、コンバータ(CNV)10に信号UA1を送信して、コンバータ10の上アームをオン状態に固定する。さらに、時刻t23においてECU30は信号CHGを充電器240に送信して、充電器240の動作を開始させる(充電器240をオンする)。これにより、主蓄電装置BAの充電が開始される。
ここで、図2を参照して、主蓄電装置BAが充電される場合、電源402、充電ケーブル300および充電器240を介して正極ラインPL2に電力が供給される。正極ラインPL2に供給された電力は、リアクトルL2、ダイオードD3、スイッチング素子Q1(上アーム)、リアクトルL1、正極ラインPL1および接続部72を介して主蓄電装置BAに供給される。
ECU30(充電制御部31)は、主蓄電装置BAの残存容量(SOC1)を検出する。時刻t24において主蓄電装置BAの残存容量が所定値Bに達すると、ECU30は充電器240を停止する(オフする)。そして、ECU30はコンバータ10に信号SD1を送り、コンバータ10を停止する。したがって、時刻t25において、コンバータ10の上アームはオン状態からオフ状態になる。
コンバータ10,12は時刻t25において停止している。その後、コンデンサCのディスチャージ(図中、DCと示す)のため、ECU30は、コンバータ12の下アームを所定期間動作させる。その後、ECU30は、コンバータ12に信号SD2を送信してコンバータ12を停止させる。
次に、時刻t12において、ECU30は信号CN2を接続部74に送信して、副蓄電装置BB1側のシステムメインリレーをオンさせる。時刻t12においても、主蓄電装置BA側のシステムメインリレーはオン状態のままである。したがって、補機16およびECU30の駆動に必要な電力を主蓄電装置BA(およびコンバータ14)により供給することができる。副蓄電装置BB1側のシステムメインリレーがオンした後に、ECU30は充電器240を動作させる(充電器240をオンさせる)。これにより副蓄電装置BB1が充電される。
副蓄電装置BB1の充電時には、コンバータ10が停止しているので、主蓄電装置BAには電源402からの電力は供給されない。副蓄電装置BB1の残存容量(SOC2)が所定値に達すると、ECU30は、充電器240を停止させる(オフする)。その後、コンバータ12によって、コンデンサCのディスチャージが行なわれる。コンデンサCのディスチャージの終了後、ECU30は、副蓄電装置BB1側のシステムメインリレーをオフする(時刻t13)。
続いて時刻t14において、ECU30は信号CN3を接続部76に送信して、副蓄電装置BB2側のシステムメインリレーをオンさせる。時刻t14においても、主蓄電装置BA側のシステムメインリレーはオン状態のままである。したがって、補機16およびECU30の駆動に必要な電力を主蓄電装置BA(およびコンバータ14)により供給することができる。
副蓄電装置BB2側のシステムメインリレーがオンした後に、ECU30は充電器240を動作させる(充電器240をオンさせる)。これにより副蓄電装置BB2が充電される。副蓄電装置BB2の残存容量(SOC3)が所定値に達すると、ECU30は、充電器240を停止させる(オフする)。その後、コンバータ12によって、コンデンサCのディスチャージが行なわれる。コンデンサCのディスチャージの終了後、ECU30は、副蓄電装置BB2側のシステムメインリレーをオフする(時刻t15)。
その後、ECU30は、コンバータ10に信号UA1を送信して、コンバータ10の上アームをオンする。さらにECU30は、充電器240に信号CHGを送り、充電器240を動作させる(オンする)。これによって、時刻t22〜t25の期間と同様に、主蓄電装置BAが充電される。主蓄電装置BAの残存容量(SOC1)が所定値Bに達すると、ECU30は充電器240を停止させる(オフする)。次に、ECU30は、コンバータ10に信号SD1を送信してコンバータ10の上アームをオフする。その後、ECU30は、パイロット信号CPLTの電位を変化させる。これによりコントロールパイロット回路334は、CCID330に設けられたリレー332をオフする。時刻t16においてECU30は、主蓄電装置BA側のシステムメインリレーをオフする。
図9は、ECU30が蓄電装置を充電する処理を実行する場合におけるECU30の状態の遷移を示す状態遷移図である。図9を参照して、蓄電装置の充電が開始されるときにおいては、ECU30の状態は開始状態である。たとえば車両が充電ケーブル300により電源402に接続され、かつCCID330における所定の制御処理(パイロット信号CPLTの送信など)が完了すると、ECU30が開始状態となる。
図6に示したフローチャートに従って複数の蓄電装置の充電が正常に終了した場合、ECU30の状態は開始状態から正常終了状態に遷移する。正常終了状態において、ECU30はIDを1に設定する。
一方、複数の蓄電装置のいずれかの充電中、あるいは、充電対象の蓄電装置を変更する途中において図6に示した充電処理を中断するための中断要求が発生した場合、充電対象の蓄電装置の充電処理を中断するための中断条件が成立する。中断条件の成立時には、ECU30の状態は開始状態から中断状態に遷移する。中断状態において、ECU30はIDを2に設定する。
中断要求は、たとえば外的要因によって充電処理を中断させる必要が生じた場合に発生される。たとえば停電が生じた場合、あるいはプラグ320がコンセント400から外れた場合、あるいはコネクタ310がインレット250から外れた場合には、外部電源から車両に電力を供給できない。したがってこのような場合に、中断要求が発生される。
本実施の形態では、充電対象の蓄電装置を変更する途中において中断要求が発生しても、充電対象の蓄電装置を変更するための接続部の処理は継続される。すなわち充電対象の蓄電装置を第1の蓄電装置から第2の蓄電装置に切換える途中で中断要求が発生した場合には、ECU30は、充電済みの蓄電装置(第1の蓄電装置)に対応する接続部(第1の接続部)を非導通状態に設定する。さらにECU30は、新たに選択された充電対象の蓄電装置(第2の蓄電装置)に対応する接続部(第2の接続部)を導通状態に設定する。
ECU30は、充電対象の蓄電装置を変更するための第1および第2の接続部の制御処理が完了すると、充電装置(充電器240およびコンバータ10,12)の動作を停止させる。充電装置(充電器240およびコンバータ10,12)の停止後に、ECU30はIDを2に設定する。さらにECU30の状態は中断状態となる。
上記のように、中断要求の発生にかかわらず充電対象の蓄電装置を変更するための接続部の制御処理を継続することによって、円滑に充電処理を再開できる。この点については後に詳細に説明する。
ECU30の状態が中断状態であるときに再開条件が成立した場合、ECU30の状態は、開始状態に一旦戻る。そしてECU30は、充電処理を再開する。具体的には、ECU30は、外部電源から車両に電力が供給されるように充電装置を制御する。充電対象の蓄電装置を変更するための第1および第2の接続部の制御処理は既に完了している。すなわち充電対象の蓄電装置は既に変更されている。したがって、外部電源から車両に電力が供給されるように充電装置を制御するだけで充電処理を再開できるので、充電処理を円滑に再開できる。
また、充電を強制的に終了するための終了要求が発生した場合、充電処理を強制終了するための終了条件が成立する。たとえば図1に示す車両システムに漏電が発生したことが検出された場合、終了要求が発生する。終了条件の成立時には、ECU30の状態は現在の状態(開始状態あるいは中断状態)から終了状態へとただちに移行する。終了状態において、ECU30はすべての接続部(システムメインリレー)を一斉にオフするとともにIDを3に設定する。
図10は、充電制御部31の構成を示す機能ブロック図である。
図10を参照して、充電制御部31は、切換制御部101と、終了要求生成部102と、中断要求生成部103と、停止/再開処理部104と、表示処理部105と、ステータス情報生成部106とを含む。
切換制御部101は、終了要求生成部102から終了要求TRQを受けると、リレー制御部32に対して接続部72,74,76に含まれるすべてのシステムメインリレーを遮断するための指示を出力するとともに、停止/再開処理部104に対して充電器240を停止させるための指示を送る。
切換制御部101は、ラッチフラグLF(中断要求ラッチフラグ)を記憶する。切換制御部101は、中断要求生成部103から中断要求SRQを受けると、ラッチフラグLF(中断要求ラッチフラグ)をオンするとともに停止/再開処理部104に対して充電器240を停止させるための指示を送る。切換制御部101は、中断要求SRQの発生が継続する間、ラッチフラグLFをオン状態に保つ。そして切換制御部101は、所定時間にわたり中断要求SRQが発生していない場合にラッチフラグLFをオフする。
切換制御部101は、中断要求生成部103による中断要求SRQの発生後に、充電処理を再開するための所定の再開条件が成立した場合には、停止/再開処理部104に対して、充電器240を起動させるための指示を送る。充電器240はこの指示に応じて動作を再開する。たとえば所定の再開条件は、ラッチフラグLFがオフすることによって成立する。
切換制御部101は、充電対象の蓄電装置を切換える際において、遮断対象のシステムメインリレーが遮断済みであるか否かを判定する。すなわち、切換制御部101は充電済みの蓄電装置に対応する第1の接続部に含まれるシステムメインリレーがオフしているか否かを判定する。第1の接続部に含まれるシステムメインリレーがオフ状態でない場合、切換制御部101は、第1の接続部に対する遮断要求を発生させる。リレー制御部32は、その遮断要求に応じて、第1の接続部に含まれるシステムリレーをオフするための遮断処理(図5に示した遮断処理)を実行する。
さらに切換制御部101は、接続対象のシステムメインリレーが接続済みであるか否かを判定する。すなわち、切換制御部101は充電対象の蓄電装置に対応する第2の接続部に含まれるシステムメインリレーがオンしているか否かを判定する。第2の接続部に含まれるシステムメインリレーがオン状態でない場合、切換制御部101は、第2の接続部に対する接続要求を発生させる。リレー制御部32は、その接続要求に応じて、第2の接続部に含まれるシステムリレーをオンするための接続処理(図5に示した接続処理)を実行する。
切換制御部101は、充電処理の終了結果を示すIDを設定して、そのIDを記憶部35に記憶させる。充電処理が正常終了した場合、切換制御部101は、IDを1に設定する。中断要求SRQが発生した場合、切換制御部101はIDを2に設定する。すなわち、充電処理が中断された場合、IDは2となる。また、終了要求が発生した場合、切換制御部101はIDを3に設定する。すなわち、充電処理が強制終了した場合、IDは3となる。
終了要求生成部102は、所定の充電処理(図6参照)を強制的に終了するための終了条件が成立した場合に、終了要求TRQを生成する。たとえば、図1に示す車両システムに漏電が生じた場合、終了要求生成部102は、終了条件が成立したと判定して終了要求TRQを生成する。なお、漏電の有無は、たとえば主蓄電装置BAに漏電検出器(図1に示さず)を接続することによって検出することができる。終了要求生成部102は、その漏電検出器の検出結果に基づいて漏電の有無を判定する。
中断要求生成部103は、充電対象の蓄電装置を充電する充電処理を中断するための所定の中断条件が成立した場合に、中断要求SRQを生成する。所定の中断条件としては、停電が生じたという条件、プラグ320がコンセント400から外れたという条件、コネクタ310がインレット250から外れたという条件の少なくとも1つを適用できる。これらのいずれの場合においても外部電源からの電力供給が中断される。外部電源からの電力供給が中断された場合、図3に示す電圧センサ188(および電圧センサ182)の検出値が低下する(たとえば検出値が0となる)。中断要求生成部103は、電圧センサ188(および電圧センサ182)の検出値の低下に応じて中断要求SRQを生成する。
また、所定の中断条件としては、蓄電装置の温度が下限値を下回ったという条件、および蓄電装置の温度が上限値を上回ったという条件のいずれかを適用できる。中断要求生成部103は、温度センサ62,64,66(図1参照)のいずれかの検出値が下限値を下回ったり、上限値を上回ったりした場合に中断要求SRQを生成する。
停止/再開処理部104は、充電器240による電力供給の停止および再開を制御する。停止/再開処理部104は、切換制御部101から充電を停止するための指示を受けると、充電器240による電力供給が停止するように、充電器240を制御する。一方、停止/再開処理部104は、切換制御部101から充電を再開するための指示を受けると、充電器240による電力供給が実行されるように、充電器240を制御する。したがって、中断要求SRQあるいは終了要求TRQの発生時には、切換制御部101および停止/再開処理部104によって充電器240による電力供給が停止する。
表示処理部105は、指令IGONに応じて、記憶部35に記憶されたIDを読み出す。そして表示処理部105は、その読み出されたIDに応じた情報を表示装置90に送る。表示装置90は、その情報を表示する。これにより表示装置90は、充電処理が正常に終了したことを示す情報、充電処理が中断されたことを示す情報、および、充電処理が強制的に終了した(非常停止した)ことを示す情報のいずれかを表示する。
ステータス情報生成部106は、リレー制御部32からの信号CN1〜CN3に基づいて、接続部72,74,76の各々のオン状態およびオフ状態を示すステータス情報STを生成する。なお、「接続部のオン状態」とは、図5に示す接続処理が完了したときの接続部の状態を意味する。「接続部のオフ状態」とは、図5に示す遮断処理が終了したときの接続部の状態を意味する。ステータス情報生成部106は、その生成したステータス情報STを切換制御部101に送る。これにより切換制御部101は、接続部72,74,76の各々のオン状態およびオフ状態を判定する。
図11は、充電制御部31により実行される制御処理を説明するフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、所定の周期ごとにメインルーチンより呼び出されて実行される。
図11を参照して、ステップS10において、切換制御部101は、終了要求TRQが発生したか否かを判定する。切換制御部101は、終了要求生成部102から終了要求TRQを受けることにより終了要求TRQが発生したと判定する。切換制御部101は、終了要求TRQが発生したと判定した場合(ステップS10においてYES)、接続部72,74,76に含まれるシステムメインリレーをすべて遮断するようにリレー制御部32に指示する。リレー制御部32は切換制御部101の指示に応じて、接続部72,74,76に含まれるすべてのシステムメインリレー(SMR)を遮断するための信号CN1〜CN3を出力する。信号CN1〜CN3に応じて、すべてのシステムメインリレーが遮断(オフ)する(ステップS11)。
すべてのシステムメインリレーが遮断されると、切換制御部101はIDを3に設定する。さらに切換制御部101は、その設定したIDを記憶部35に記憶させる(ステップS12)。ステップS13の処理が終了すると、全体の処理が終了する。
一方、切換制御部101は、終了要求生成部102から終了要求TRQを受けていない場合には、終了要求TRQが発生していないと判定する。この場合(ステップS10においてNO)、切換制御部101は、充電対象の蓄電装置を切換る処理が実行中であるか否かを判定する(ステップS21)。
具体的には、切換制御部101は、ステータス情報生成部106が生成したステータス情報STに基づいて、接続部72,74,76のうち、充電済みの蓄電装置(切換前の蓄電装置)に対応する第1の接続部がオフしているか否かを判定する。さらに、切換制御部101は、ステータス情報生成部106が生成したステータス情報STに基づいて、接続部72,74,76のうち、充電対象の蓄電装置(切換後の蓄電装置)に対応する第2の接続部がオンしているか否かを判定する。
第1の接続部がオンである場合、または、第1および第2の接続部がともにオフである場合、切換制御部101は、充電対象の蓄電装置の切換処理が実行中である(蓄電装置の切換中)と判定する。この場合(ステップS21においてYES)、処理はステップS22に進む。第1の接続部がオフかつ第2の接続部がオンである場合、切換制御部101は、充電対象の蓄電装置の切換処理が終了したと判定する。この場合(ステップS21においてNO)、処理はステップS31に進む。
ステップS22において、切換制御部101は、中断要求SRQが発生中であるか否かを判定する。中断要求生成部103は、上記の「所定の中断条件」が満たされる間、中断要求SRQを発生し続ける。切換制御部101は、中断要求生成部103から中断要求SRQを受けることにより中断要求SRQが発生中であると判定する。
切換制御部101は、中断要求SRQが発生中であると判定した場合(ステップS22においてYES)、ラッチフラグLFをオンする(ステップS23)。次に切換制御部101は、ステップS24の処理を実行する。一方、中断要求SRQが発生していないと切換制御部101が判定した場合(ステップS22においてNO)、ステップS23の処理はスキップされて、ステップS24の処理が実行される。
ステップS24において、切換制御部101は、遮断対象のシステムメインリレー、すなわち第1の接続部(たとえば接続部72)に含まれるシステムメインリレー(SMR)が遮断済みか否かを判定する。切換制御部101は、ステータス情報生成部106により生成されたステータス情報STに基づいて、第1の接続部がオン状態およびオフ状態のいずれであるかを把握する。第1の接続部がオフ状態である場合、すなわち遮断対象のシステムメインリレーが遮断済みである場合(ステップS24においてYES)、処理はステップS26に進む。一方、第1の接続部がオン状態である場合、すなわち遮断対象のシステムメインリレーの遮断が完了していない場合(ステップS24においてNO)、切換制御部101は、その遮断対象のシステムメインリレーを遮断するための遮断要求を生成して、その遮断要求をリレー制御部32に送信する(ステップS25)。リレー制御部32は切換制御部101からの遮断要求に応じて、図5に示す遮断処理を実行する。これにより、遮断対象のシステムメインリレーがオフされる。
ステップS26において、切換制御部101は、接続対象のシステムメインリレー、すなわち第2の接続部(たとえば接続部74)に含まれるシステムメインリレー(SMR)が接続済みか否かを判定する。切換制御部101は、ステータス情報生成部106により生成されたステータス情報STに基づいて、第2の接続部がオン状態およびオフ状態のいずれであるかを把握する。第2の接続部がオン状態である場合、すなわち接続対象のシステムメインリレーが接続済みである場合(ステップS26においてYES)、処理はステップS28に進む。一方、第2の接続部がオフ状態である場合、すなわち接続対象のシステムメインリレーの接続が完了していない場合(ステップS26においてNO)、切換制御部101は、その接続対象のシステムメインリレーを接続するための接続要求を生成して、その接続要求をリレー制御部32に送信する(ステップS27)。リレー制御部32は切換制御部101からの接続要求に応じて、図5に示す接続処理を実行する。これにより、接続対象のシステムメインリレーがオンされる。
ステップS28において、切換制御部101は、システムメインリレーの接続の切換が終了したことを判定(確認)するための処理を実行する。詳細には、切換制御部101は、ステータス情報生成部106が生成したステータス情報STに基づいて遮断対象のシステムメインリレーが遮断済みであるとともに接続対象のシステムメインリレーが接続済みであることを判定(確認)する。ステップS25,S27,S28の処理が終了すると、全体の処理はメインルーチンに戻される。
さらにステップS21において蓄電装置の切換が実行されていないと判定された場合(ステップS21においてNO)、処理はステップS31に進む。ステップS31において、切換制御部101は、ラッチフラグLFがオンしているか否かを判定する。ラッチフラグLFがオンしている場合(ステップS31においてYES)、処理はステップS33に進む。一方、ラッチフラグLFがオフしている場合(ステップS31においてNO)、処理はステップS32に進む。
ステップS32において、切換制御部101は、中断要求SRQが発生中か否かを判定する。この判定処理はステップS22における処理と同様の処理である。中断要求SRQが発生中であると判定された場合(ステップS32においてYES)、処理はステップS33に進む。一方、中断要求SRQが発生していないと判定された場合(ステップS32においてNO)、全体の処理はメインルーチンに戻される。
ステップS33において、切換制御部101は、中断要求SRQが一定時間発生していないか否かを判定する。中断要求SRQが発生していない時間が上記の一定時間に達していない場合(ステップS33においてNO)、処理は、後述するステップS35に進む。たとえばステップS32において中断要求SRQありと判定された場合(ステップS32においてYES)、「中断要求が発生していない時間」とは上記の一定時間よりも短い。
一方、中断要求SRQが一定時間発生していないと判定された場合(ステップS33においてYES)、切換制御部101は、ラッチフラグLFをオフする(ステップS34)。
図12は、中断要求SRQとラッチフラグLFとの関係を示す第1の波形図である。
図12を参照して、中断要求SRQがオフ状態からオン状態に変化する。中断要求SRQがオン状態になるということは、中断要求SRQが発生しているということと等価である。中断要求SRQのオフ状態からオン状態への変化に同期して、ラッチフラグLFがオフ状態からオン状態に変化する。
図13は、中断要求SRQとラッチフラグLFとの関係を示す第2の波形図である。
図13を参照して、中断要求SRQがオン状態からオフ状態に変化する。中断要求SRQがオフ状態であるということは、中断要求が発生していないということと等価である。
中断要求SRQがオン状態からオフ状態に変化しても、ラッチフラグLFはオン状態からオフ状態へとすぐに変化しない。図13に示すように、中断要求SRQがオン状態からオフ状態に変化し、さらに中断要求SRQのオフ状態が一定時間(T)継続された場合に、ラッチフラグLFはオン状態からオフ状態に変化する。
図11に戻り、ステップS33においてNOの場合、およびステップS34の処理が終了した場合には、ステップS35の処理が実行される。ステップS35では、切換制御部101は、蓄電装置の充電を待機させるための処理を実行する。具体的には、切換制御部101は、停止/再開処理部104に対して電力の供給を停止するよう指示する。停止/再開処理部104は、切換制御部101からの指示に応じて充電器240を制御することにより、充電器240からの電力の供給を停止させる。また、切換制御部101は、IDを2に設定するとともに、そのIDを記憶部35に記憶させる。
ステップS35の処理が終了すると、全体の処理はメインルーチンに戻される。
次に、図11を参照しながら、本実施の形態に係る蓄電装置の充電処理について説明する。
(1)蓄電装置の充電処理が正常に実行される場合
この場合、終了要求TRQおよび中断要求SRQのいずれも発生しない。したがってステップS10の判定処理においては、「NO」との判定結果が得られる。蓄電装置の切換処理を実行中である場合(ステップS21においてYES)、処理はステップS22に進む。中断要求SRQが発生していないため(ステップS22においてNO)、ステップS24の処理が実行される。
遮断対象のシステムメインリレーがまだ遮断されていない場合(ステップS24においてNO)、遮断要求が発生され(ステップS25)、処理はメインルーチンに戻される。リレー制御部32は遮断要求に応じて遮断対象のシステムメインリレーを遮断する。したがって次回のルーチンでは、遮断対象のシステムメインリレーが遮断済みとなる。
遮断対象のシステムメインリレーが遮断済みであれば(ステップS24においてYES)、接続対象のシステムメインリレーが接続済みであるかどうかが判定される(ステップS26)。ステップS26,S27の処理は、ステップS24,S25の処理と同様である。すなわち接続対象のシステムメインリレーがまだ接続されていない場合(ステップS26においてNO)、接続要求が発生され(ステップS27)、処理はメインルーチンに戻される。リレー制御部32は接続要求に応じて接続対象のシステムメインリレーを接続する。したがって次回のルーチンでは、接続対象のシステムメインリレーが接続済みとなる。すなわち、充電済みの蓄電装置は、接続部(システムメインリレー)によって、対応するコンバータ(コンバータ10または12)から切り離され、新たに選択された蓄電装置が接続部(システムメインリレー)によって、対応するコンバータに接続される。
そして、遮断対象のシステムメインリレーが遮断され、かつ接続対象のシステムメインリレーが接続されると、切換終了判定が実行され(ステップS28)、充電対象の蓄電装置の切換えが完了する。充電対象の蓄電装置の切換完了後は、ステップS10,S21,S31,S32の順に処理が繰返される。この場合、ステップS10,S21,S31,S32の判定処理での判定結果はいずれも「NO」である。したがって、蓄電装置の充電が継続される。
(2)蓄電装置の充電処理が中断される場合
この場合には、終了要求TRQが発生しない一方で中断要求SRQが発生する。ステップS10の判定処理においては、「NO」との判定結果が得られる。蓄電装置の切換処理を実行中である場合(ステップS21においてYES)、処理はステップS22に進む。中断要求SRQが発生するため(ステップS22においてYES)、ステップS23の処理が実行される。したがってラッチフラグLFがオンする。
続いて上述したステップS24〜S28の処理が実行される。したがって、充電済みの蓄電装置は、接続部(システムメインリレー)によって、対応するコンバータから切り離され、新たに選択された蓄電装置が接続部(システムメインリレー)によって、対応するコンバータに接続される。
このように、充電対象の蓄電装置を第1の蓄電装置から第2の蓄電装置に切換える途中に中断要求が発生した場合には、第1の蓄電装置に対応する第1の接続部が非導通状態に設定され、かつ第2の蓄電装置に対応する第2の接続部が導通状態に設定される。
蓄電装置の切換完了後には、ステップS10、S21、S31の順に処理が実行される。ステップS23の処理によりラッチフラグLFがオンしたため、処理はステップS31からステップS33に進む。中断要求SRQが発生し続けているため(ステップS33においてNO)、待機処理が実行される(ステップS35)。ステップS35の処理によって、充電器240からの電力供給が停止する。
中断要求SRQが発生し続ける間、および中断要求SRQの発生が終了した時点から一定時間が経過するまでの間は、ステップS10,S21,S31,S33,S35の順に処理が繰返して実行される。中断要求SRQの発生が終了した時点から一定時間が経過すると、処理はステップS10,S21,S31,S33,S34、S35の順に進む。この場合、ラッチフラグLFがオフされる(ステップS34)。
ラッチフラグLFがオフした後には、ステップS10,S21,S31,S32の順に処理が繰返される。つまり、ステップS35の待機処理は実行されない。この場合、切換制御部101は充電処理を再開するよう停止/再開処理部104に指示する。停止/再開処理部104は切換制御部101の指示に応じて充電器240からの電力供給を再開させる。なお、待機処理の終了後、切換制御部101は外部からの再開要求に応じて充電処理を再開するよう停止/再開処理部104に指示してもよい。また、たとえば待機処理の実行中に指令IGONが発生した場合、充電処理が中断されたままとなる。
(3)蓄電装置の充電処理が強制終了される場合
この場合、終了要求TRQが発生する。したがって、ステップS10の判定処理においては、「YES」との判定結果が得られる。これにより、接続部72,74,76に含まれるすべてのシステムメインリレーが遮断される(ステップS11)。なお、終了要求は充電処理を強制的に終了させるための終了条件が成立した場合には、充電処理の進行状況に関わらず発生する。したがって、充電処理が中断された後に終了条件が成立した場合においても終了要求TRQが発生する。これにより、接続部72,74,76に含まれるすべてのシステムメインリレーが遮断される。
本実施の形態では上記(1)〜(3)の処理が実行される。ここで、充電対象の蓄電装置を第1の蓄電装置から第2の蓄電装置に切換える処理、すなわちシステムメインリレーの切換シーケンスの実行中に中断要求が発生した場合、中断時点におけるシステムメインリレーの状態(オンまたはオフ状態)を保持したまま充電処理を中断することが考えられる。この場合、所定時間内にシーケンスが完了しない可能性が高くなる。このため、充電処理を再開できなくなることが起こりうる。
たとえば図5を参照して、システムメインリレーの遮断処理においては、コンデンサCのディスチャージを実行する。コンデンサCのディスチャージ中に処理が中断された場合、コンデンサCに蓄積された電荷が放出され続けることが考えられる。これにより電圧VHが0になる。
電圧VHが0になると、電圧センサによって電圧VHの変化が検出できない。したがってシステムメインリレーの溶着を判定できなくなる。溶着判定処理がシステムメインリレーの遮断処理と同時に実行される場合、溶着判定処理が完了しなければ遮断処理も完了できない。遮断処理を完了できない場合、接続処理を続けて実行できなくなるおそれがある。すなわち、システムメインリレーの状態が充電処理の中断時点における状態のまま停滞することが考えられる。この場合、充電処理を再開することは容易ではない。
また、主蓄電装置BAから副蓄電装置BB1,BB2の一方に充電対象を切換える途中において充電処理が中断された場合、温度(たとえば外気温、あるいは蓄電装置の温度)等の要因によって充電対象の蓄電装置が変更される可能性が考えられる。たとえば、充電対象の蓄電装置の切換え当初は、充電対象の蓄電装置として副蓄電装置BB1が選択されていたとする。しかしながら充電処理の中断中に外気温の低下により副蓄電装置BB1の温度が、副蓄電装置BB1の充電には不適な温度に低下したとする。この場合、副蓄電装置BB1に代えて副蓄電装置BB2が充電対象の蓄電装置として選択される可能性がある。
しかしながら、副蓄電装置BB2を充電対象の蓄電装置として選択することにより、遮断対象の接続部と接続対象の接続部との組み合わせが充電処理の中断前後で変更されたことになる。このためECU30による接続部の制御が破綻する可能性がある。たとえば、コンバータから一旦切り離された蓄電装置をコンバータに再接続したり、1つの接続部をオンしたまま別の接続部をオンしたりすることが考えられる。このような問題を防ぐために、充電処理の中断時点における接続部の状態に応じて、充電処理の再開後に接続部を制御することが考えられる。しかし、充電処理の中断時点における接続部の状態として想定されるすべての場合に対応可能な制御が必要となる。したがって制御が複雑となることが考えられる。このため、充電処理を再開させることが容易ではない。
また、たとえばシステムメインリレーSMRPがオンしたままの状態で中断すると、その中断期間中に、システムメインリレーSMRPに接続された制限抵抗に電流が流れ続ける可能性がある。これによって、制限抵抗での電力消費および制限抵抗の発熱といった課題が発生しうる。
本実施の形態によれば、充電対象の蓄電装置の切換中に中断要求が発生した場合、接続部による充電対象の蓄電装置の接続の切換を完了させる。すなわちECU30は、充電対象の蓄電装置を変更するための第1および第2の接続部の制御処理を完了させる。さらに、ECU30は、充電装置(充電器240、コンバータ10,12)から充電対象の蓄電装置への電力供給が停止されるよう充電装置を制御する。これによって、システムメインリレーの状態が充電処理の中断時点における状態のまま停滞することを回避できる。このため外部電源から車両に電力が供給されるように充電装置を制御するだけで充電処理を再開できる。したがって充電処理を円滑に再開できる。また、システムメインリレーSMRPに接続された制限抵抗に電流が流れ続けることも回避できるので、充電処理が中断された場合に、制限抵抗での電力消費および制限抵抗の発熱を抑制できる。
また、本実施の形態では、車両への電力供給が停止した場合に中断要求が発生し、車両に電力が供給された場合に中断要求の発生が終了する。たとえば、インレット250とコネクタ310との接触が不十分である場合、電源402から車両への電力供給が途切れがちになることが考えられる。電源402から車両への電力供給が途切れがちであるにもかかわらず、中断要求の発生終了後直ちに充電処理を再開させる(充電器240を動作させる)場合、充電器240の動作および停止が頻繁に繰返される。これにより充電器240の発熱あるいは充電器240の損傷が生じる可能性がある。このため、蓄電装置の充電を円滑に再開できなくなる。
本実施の形態では中断要求の発生が終了してから一定時間が経過した後に待機処理が解除され、充電の再開が可能な状態となる。これによって、中断要求が頻繁に発生しても充電器240を停止させたままとすることができる。これにより充電器240の動作および停止が頻繁に繰返されることを回避できる。したがって、蓄電装置の充電を円滑に再開できる。
さらに本実施の形態では、充電処理の進行状況(中断状態を含む)に関わらず充電処理を強制的に終了させるための終了条件が成立した場合には、接続部を非導通状態に設定する。これによって、各蓄電装置を充電装置から切り離すことができる。
さらに本実施の形態によれば、ユーザは充電処理の結果が正常であるか、あるいは異常であるか(中断されたもしくは強制終了した)を確認することができる。
図14は、本実施の形態による充電結果の表示処理を説明するフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば一定の周期ごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図14および図10を参照して、ステップS51において、表示処理部105は、指令IGONが入力されたか否かを判定する(ステップS51)。指令IGONが表示処理部105に入力されていない場合(ステップS51においてNO)、全体の処理はメインルーチンに戻される。指令IGONが表示処理部105に入力された場合(ステップS51においてYES)、表示処理部105は、記憶部35に記憶されるIDを参照する(ステップS52)。
次に、表示処理部105は、IDが1か否かを判定する(ステップS53)。IDが1である場合(ステップS53においてYES)、表示処理部105は、充電処理が正常に終了したことを示す情報を表示装置90に送る。表示装置90はその情報を表示することにより、充電処理が正常に終了したことを表示する(ステップS54)。
IDが1でない場合(ステップS53においてNO)、表示処理部105は、IDが2か否かを判定する(ステップS55)。IDが2である場合(ステップS55においてYES)、表示処理部105は、充電処理が中断したことを示す情報を表示装置90に送る。表示装置はその情報を表示することにより、充電処理が中断したことを表示する(ステップS56)。
IDが1でなく(ステップS53においてNO)かつ2でもない場合(ステップS55においてNO)、表示処理部105は、IDが3であると判定する。この場合、表示処理部105は、充電処理が強制終了したことを示す情報を表示装置90に送る。表示装置はその情報を表示することにより充電処理が強制終了したことを表示する(ステップS57)。
ステップS54,S56,S57のいずれかの処理が終了すると、全体の処理はメインルーチンに戻される。
なお、ステップS55においてNOの場合、IDが3か否かを判定する処理が実行されてもよい。IDが3と判定された場合、ステップS57の処理が実行され、IDが3でないと判定された場合(たとえばID=0)には、全体の処理がメインルーチンに戻される。
また、ステップS54,S56,S57での処理においては、充電処理の結果だけでなく他の情報を表示してもよい。たとえば充電が正常終了した場合、ECU30は、ステップS54において、トータル充電時間、トータル充電電力量、充電効率などの情報を表示装置90に表示させる処理を実行してもよい。
また、充電が中断した場合には、ECU30は、ステップS56において、中断の原因を表示装置90に表示させる処理を実行してもよい。たとえば、ECU30は、車両のインレット250と充電ケーブル300のコネクタ310との接続不良、電源402(コンセント400)とプラグ320との接続不良、停電、バッテリ温度(極低温)、充電器240の温度(高温)等の情報を表示装置90に表示させる処理を実行してもよい。
また、充電が強制的に終了した場合、ECU30は、ステップS57において、ダイアグノーシスコードに基づいて、異常個所を表示装置90に表示させる処理を実行してもよい。ダイアグノーシスコードはECU30(記憶部35)に記憶される。
また、本実施の形態では、表示処理部105が指令IGONを受信したときに、上記表示処理が実行される。ただし、指令IGONが発生されるとき(すなわち車両システムの起動時)にユーザが表示装置90に表示された情報を見落とす可能性も考えられる。したがって、ユーザの要求(表示装置90の操作)に応じて図14に示す表示処理が実行されてもよい。
また、上記においては、動力分割機構4によりエンジン2の動力を分割して車輪6とモータジェネレータMG1とに伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両について説明したが、本発明は、その他の形式のハイブリッド自動車にも適用可能である。たとえば、モータジェネレータMG1を駆動するためにのみエンジン2を用い、モータジェネレータMG2でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、エンジン2が生成した運動エネルギーのうち回生エネルギーのみが電気エネルギーとして回収されるハイブリッド車両、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車両などにも本発明は適用可能である。
また、本発明は、エンジン2を備えずに電力のみで走行する電気自動車や、電源として蓄電装置に加えて燃料電池をさらに備える燃料電池車にも適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 エンジン、4 動力分割機構、6 車輪、10,12,14 コンバータ、16 補機、20,22 インバータ、31 充電制御部、32 リレー制御部、33 コンバータ制御部、34 インバータ制御部、35 記憶部、42,44,46,48 電圧センサ、52,54,56 電流センサ、62,64,66 温度センサ、72,74,76 接続部、90 表示装置、101 切換制御部、102 終了要求生成部、103 中断要求生成部、104 停止/再開処理部、105 表示処理部、106 ステータス情報生成部、182,188 電圧センサ、184 電流センサ、240 充電器、242 AC/DC変換回路、244 DC/AC変換回路、246 絶縁トランス、248 整流回路、250 インレット、300 充電ケーブル、310 コネクタ、312 スイッチ、320 プラグ、330 CCID、332 リレー、334 コントロールパイロット回路、400 コンセント、402 電源、1000 ハイブリッド車両、BA 主蓄電装置、BB1,BB2 副蓄電装置、C,C1,C2 コンデンサ、D1〜D4 ダイオード、L1,L2 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、NL 負極ライン、PL1〜PL4 正極ライン、Q1〜Q4 スイッチング素子、RA,RB1,RB2 制限抵抗、SB 補機バッテリ、SRB1,SRP1,SRG1,SRB2,SRP2,SRG2,SRB3,SRP3,SRG3 システムメインリレー。