JP2009296820A - 二次電池の充電制御装置および充電制御方法ならびに電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池、特に電動車両に搭載された車両駆動力発生用の蓄電装置としての二次電池の充電時において、電池発熱を抑制する充電制御を行なう。
【解決手段】抵抗発熱(点線500)および化学反応熱(点線510)の和に従う充電時の総発熱量520は電流レートに応じて変化し、かつ、電流レートの変化に対して総発熱量が最小となる最適電流レートRoptが存在する。この最適電流レートRoptは、二次電池の状態、代表的にはSOCおよびバッテリ温度に応じて変化するので、二次電池の充電時には、そのときの電池状態に応じた最適電流レートに対応する最適充電電流Ioptを設定する。そして、電源によって供給可能な最大充電電流と最適充電電流Ioptとの比較に基づき、充電電流が制御される。特に、最大充電電流が最適充電電流Ioptよりも小さいときには、二次電池を一部ずつ分割充電することによって、最適電流レートでの充電を実行する。
【選択図】図3

Description

この発明は、二次電池の充電制御装置および充電制御方法ならびに電動車両に関し、より特定的には、充電時の発熱を抑制するための二次電池の充電制御に関する。
従来より、二次電池の充放電特性に電流レートが影響することが知られている。たとえば、特開2006−353037号公報(特許文献1)には、急速充電が可能とされた電池に充電を行なう際に、充電レートを制御することが記載されている。具体的には、電池の電気量を測定するとともに、測定された電気量に応じて超急速充電または超急速充電より充電レートが小さい急速充電によって電池の充電を行なう充電手順、および、周辺温度に応じて充電レートを制御することが、特許文献1には記載されている。
また、特開2004−95249号公報(特許文献2)には、二次電池の過放電防止回路として、非水電解質二次電池をハイレートで放電した場合の破裂および発火を防止するために、電池の表面温度が放電制御温度を超えた際に、二次電池の放電を制御することが記載されている。そして、放電制御温度は、雰囲気温度と放電レートとに応じて定められることが記載されている。
また、特開2002−17052号公報(特許文献3)には、複数の直列電池ユニットによって電池ブロックが構成される二次電池において、各電池ユニットの電圧を検出し、検出した各電池ブロックの電圧値に基づいて充電電流を制御する構成が記載されている。これにより、低レート充電において電池ブロックへの充電時間を短縮することができる。
一方、近年、二次電池に代表される車載蓄電装置からの電力によって車両駆動用電動機を駆動する電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両の開発が進められている。特に、車両外部の電源(以下、単に「外部電源」とも称する)によって車載蓄電池を充電する構成が注目されている。このような外部充電可能な電動車両では、車両運転開始前に、家庭用電源などの外部電源によって車載蓄電装置を充電することが行なわれる。
特開2006−353037号公報 特開2004−95249号公報 特開2002−17052号公報
一般的に、二次電池が過高温になると、その特性が劣化し、著しい場合には電池寿命に悪影響を与えることが知られている。また、高温時には二次電池の電池性能が低下して充放電可能な電力が低下することも知られている。
したがって、二次電池の充電時には、充電による発熱によって電池温度が上昇し過ぎないように考慮する必要がある。このため、冷却ファンなどの冷却機構を作動させることによって、二次電池の温度上昇を抑制することも行なわれているが、冷却機構の作動に伴う電力消費によって、充電効率の低下を招く可能性がある。
特に、二次電池を車両駆動用の蓄電装置として搭載した電動車両では、外部電源による二次電池の充電(以下、「外部充電」とも称する)によって二次電池の温度が上昇すると、外部充電の終了直後に車両を発進させる場合に、温度上昇に起因する電池性能の低下に伴う使用可能電力の低下によって、車両性能が損なわれる可能性が懸念される。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、二次電池、特に電動車両に搭載された車両駆動力発生用の蓄電装置としての二次電池の充電時において、電池発熱を抑制する充電制御を行なうことによって、充電効率を低下させることなく、充電終了直後から電池性能を発揮できるようにすることである。
本発明による二次電池の充電制御装置は、電源からの供給電力を二次電池の充電電力に変換する電力変換器と、最適電流レート設定部と、充電制御部とを備える。最適電流レート設定部は、二次電池の状態に応じて、二次電池の充電による発熱量が極小となる最適電流レートを設定する。充電制御部は、電源から供給可能な最大充電電力の範囲内で、設定された最適電流レートに従って、電力変換器の電流指令値および電圧指令値を設定する。
本発明による二次電池の充電制御方法は、電源からの供給電力を充電電力に変換する電力変換器によって充電される二次電池の充電制御方法であって、二次電池の状態に応じて、二次電池の充電による発熱量が極小となる最適電流レートを設定するステップと、電源から供給可能な最大充電電力の範囲内で、設定された最適電流レートに従って、電力変換器の電流指令値および電圧指令値を設定するステップとを備える。
上記二次電池の充電制御装置および充電制御方法によれば、充電時の発熱量が極小となる電流レートである最適電流レートに従って二次電池を充電できる。したがって、充電時に冷却ファン等の冷却機構の消費電力を要することなく二次電池が過高温となるのを防止できるので充電効率が向上する。また、充電終了直後における電池温度の上昇を抑制できるので、充電終了直後から電池性能を十分に発揮できる。
好ましくは、二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、充電制御装置は、電力変換器と二次電池との間に設けられ、複数の単位セルのうちの充電対象に選択された一部を選択的に電力変換器と接続するための分割充電制御回路をさらに備える。そして、充電制御部は、最大充電電力によって二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レートよりも低い場合には、最適電流レートによって充電可能な範囲内で複数の単位セルの一部を充電対象とするように分割充電制御回路を制御する。あるいは、充電制御方法は、最大充電電力によって二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レートよりも低い場合には、最適電流レートによって充電可能な範囲内で複数の単位セルの一部を充電対象とするように分割充電制御回路を制御するステップをさらに備える。
さらに好ましくは、複数の単位セルの一部を充電対象とした場合には、最適電流レートおよび充電対象となる単位セルの個数に従って、電流指令値および電圧指令値が設定される。
このようにすると、電源の充電能力不足のため最適電流レートによって二次電池全体を充電できない場合にも、複数の単位セルの一部ずつを充電対象とする分割充電によって最適電流レートによる充電を行なえるので、充電時における二次電池全体での発熱量を最小に抑えることができる。
また好ましくは、二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含む。そして、充電制御部または電流指令値および電圧指令値を設定するステップは、最大充電電力によって二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レート以上である場合には、複数の単位セルの全てを充電対象とするとともに、最適電流レートに従って電流指令値を設定する。
このようにすると、電源の充電能力が十分であるときには、最適電流レートに従って二次電池全体を充電することによって、充電時の発熱量を最小に抑えることができる。
あるいは好ましくは、二次電池は、電源による充電時に電源に対して並列に接続されるように複数個設けられ、充電制御装置は、電力変換器と複数個の二次電池との間に設けられ、複数個の二次電池のうちの充電対象に選択された一部を選択的に電力変換器と接続するための分割充電制御回路をさらに備える。そして、充電制御部は、最大充電電力によって複数個の二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レートよりも低い場合には、最適電流レートによって充電可能な範囲内で複数個の二次電池の一部を充電対象とするように分割充電制御回路を制御する。あるいは、充電制御方法は、最大充電電力によって複数個の二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レートよりも低い場合には、最適電流レートによって充電可能な範囲内で複数個の二次電池の一部を充電対象とするように分割充電制御回路を制御するステップをさらに備える。
このようにすると、複数個の二次電池を電源によって並列充電可能な構成において、電源の充電能力不足のため最適電流レートによって全ての二次電池全体を並列に充電できない場合にも、複数個の二次電池の一部ずつを最適電流レートによって順次充電とすることによって最適電流レートによる充電を行なえるので、充電時における全体発熱量を最小に抑えることができる。
さらに好ましくは、各二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、分割充電制御回路は、充電対象とされた複数個の二次電池の各々において、複数の単位セルの一部を選択的に電力変換器と接続可能に構成される。そして、充電制御部は、最大充電電力によって1個の二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レートよりも低い場合には、最適電流レートによって充電可能な範囲内で、充電対象とされた二次電池内で複数の単位セルの一部を電力変換器と接続するように分割充電制御回路を制御する。あるいは、充電制御方法は、最大充電電力によって1個の二次電池全体を充電する際の電流レートが最適電流レートよりも低い場合には、最適電流レートによって充電可能な範囲内で、充電対象とされた二次電池内で複数の単位セルの一部を電力変換器と接続するように分割充電制御回路を制御するステップをさらに備える。
このようにすると、複数個の二次電池を電源によって並列充電可能な構成において、電源の充電能力不足のために、各二次電池を個別に順次充電しても最適電流レートによって全体充電できない場合には、複数の単位セルの一部ずつを充電対象とする分割充電によって、充電時における全体発熱量を最小に抑えることができる。
好ましくは、充電制御部は、二次電池の温度の温度に基づいて、最大充電電力に従って電流指令値および電圧指令値を設定する第1の充電モードと、最適電流レートに従って電流指令値および電圧指令値を設定する第2の充電モードとを選択的に実行する。あるいは、充電制御方法は、二次電池の温度の温度に基づいて、最大充電電力に従って電流指令値および電圧指令値を設定する第1の充電モードと、最適電流レートに従って電流指令値および電圧指令値を設定する第2の充電モードとを選択的に実行するステップをさらに備える。
このようにすると、二次電池の温度上昇が懸念される場面では第2の充電モードを選択して発熱量を抑制した充電を指向する一方で、二次電池の温度上昇に対して余裕がある場面では、第1の充電モードを選択して充電所要時間の短縮を図ることができる。この結果、充電所要時間と電池温度上昇抑制とを均衡させることによって、充電制御を高性能化できる。
好ましくは、最適電流レートは、予め求められた二次電池の温度および残存容量と最適電流レートとの関係に従って、少なくとも充電開始時における温度および残存容量の現在値に基づいて設定される。また好ましくは、最適電流レートは、充電時における抵抗発熱および化学反応熱による発熱量の総和が極小となる電流レートに対応して設定される。さらに好ましくは、二次電池は、ニッケル水素電池により構成される。
本発明による電動車両は、二次電池と、上記のいずれかの二次電池の充電制御装置と、二次電池からの電力によって車両駆動力を発生可能に構成された電動機とを備える。そして、電力変換器は、車両の外部に設置された電源からの供給電力を二次電池の充電電力に変換するように構成される。
上記電動車両によれば、車両外部の電源により車載二次電池の充電時に、その電池発熱を抑制する充電制御を行なうことができるので、充電時に冷却ファン等の冷却機構の消費電力を要することがなく充電効率が向上する。また、充電終了直後における電池温度の上昇を抑制できるので、充電終了直後に車両運転を開始する場合にも、二次電池からの出力電力が制限されることを回避して車両性能を確保できる。
この発明によれば、二次電池、特に電動車両に搭載された車両駆動力発生用の蓄電装置としての二次電池の充電時において、電池発熱を抑制する充電制御を行なうことによって、充電効率を低下させることなく、充電終了直後から電池性能を発揮できるようにすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態による二次電池の充電制御装置によって制御される二次電池を搭載した電動車両の電気システム構成を示すブロック図である。なお、図1には、電動車両の電気システム構成うち、二次電池の充放電関連部分のみが代表的に記載されている。
図1を参照して、電動車両100は、制御装置5と、メインバッテリ10と、電力制御ユニット(PCU)20と、平滑コンデンサ22と、モータジェネレータ30と、動力伝達ギヤ40と、駆動輪50とを備える。
制御装置5は、電動車両100の搭載機器を制御する機能のうちの、各リレーのオン(閉成)・オフ(開放)や、外部充電制御といった、本発明に関連する機能部分を示すものとする。なお、制御装置5は、図示しない内蔵メモリに予め記憶されたプログラムの実行による所定の演算処理や電子回路等のハードウェアによる所定の演算処理によって、上記機能を達成するように構成できる。制御装置5による制御動作によって、本発明の実施の形態による二次電池の充電制御装置および充電制御方法が実現される。
メインバッテリ10は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池により構成される。たとえば、メインバッテリ10の出力電圧は200V程度である。PCU20は、メインバッテリ10の蓄積電力を、モータジェネレータ30を駆動制御するための電力に変換する。たとえば、モータジェネレータ30は永久磁石型の3相同期電動機で構成されて、PCU20は、三相インバータにより構成される。あるいは、PCU20については、メインバッテリ10からの出力電圧を可変制御するコンバータと、コンバータの出力電圧を交流電圧に変換する三相インバータとの組合せによって構成してもよい。
メインバッテリ10とPCU20との間の通電経路には、リレー150Bが接続される。リレー150Bは、電動車両100の電気システムの起動指令、たとえばイグニッションスイッチのオン(IG−ON)に応答してオンされるシステムメインリレー(SMR)に対応する。メインバッテリ10は、リレー150Bを介して、PCU20の電源配線153と接続される。平滑コンデンサ22は、電源配線153に接続されて、直流電圧を平滑する機能を果たす。
モータジェネレータ30の出力トルクは、減速機や動力分割機構によって構成される動力伝達ギヤ40を介して駆動輪50に伝達されて、電動車両100を走行させる。モータジェネレータ30は、電動車両100の回生制動動作時には、駆動輪50の回転力によって発電することができる。そしてその発電電力は、PCU20によってメインバッテリ10の充電電力に変換される。
また、モータジェネレータ30の他にエンジン(図示せず)が搭載されたハイブリッド自動車では、このエンジンおよびモータジェネレータ30を協調的に動作させることによって、必要な電動車両100の車両駆動力が発生される。この際には、エンジンの回転による発電電力を用いて、メインバッテリ10を充電することも可能である。すなわち、電動車両100は、車両駆動力発生用の電動機を搭載する車両を示すものであり、エンジンおよび電動機により車両駆動力を発生するハイブリッド自動車、エンジンを搭載しない電気自動車、燃料電池車等を含む。
メインバッテリ10およびPCU20に対して、それぞれの動作を管理・制御するための電子制御ユニット(ECU)が設けられる。たとえば、メインバッテリ10に対しては電池ECU15が設けられ、PCU20に対してはMG−ECU25が設けられる。
電池ECU15は、メインバッテリ10に配設された図示しない温度センサ、電流センサ、電圧センサ等に基づいて、メインバッテリの充放電状態を管理制御する。代表的には電池ECU15によってメインバッテリ10の残存容量(SOC:State of Charge)が算出される。したがって、制御装置5は、電池ECU15から、メインバッテリ10の温度(バッテリ温度)TbおよびSOCを取得できる。
MG−ECU25は、モータジェネレータ30が、動作指令(代表的にはトルク指令値)に従って動作するように、PCU20における電力変換動作、具体的には、上述のインバータ(図示せず)あるいは、インバータおよびコンバータ(図示せず)を構成する電力用半導体スイッチング素子のオンオフ動作を制御する。
電動車両100は、メインバッテリ10(蓄電装置)の外部充電のための構成として、充電コネクタ105と、電力変換器110とを含む。充電コネクタ105は、充電ケーブル202を介して、外部電源400と接続される。外部電源400は、代表的には系統電源により構成される。充電ケーブル202は、充電コネクタ205および充電プラグ206を有するように構成される。
外部充電時には、外部電源400のコンセント405が充電プラグ206と接続され、かつ、充電コネクタ205が電動車両100の充電コネクタ105と接続されることによって、外部電源400からの電力が充電コネクタ205へ供給される。
充電コネクタ105は、外部電源400と電気的に接続されたときに、そのことを制御装置5に通知する機能を有する。また、外部充電可能な電動車両の規格に従って、充電ケーブル202の電流容量等の、外部電源400によって供給可能な最大充電電力を示す情報を制御装置5に通知する機能が、充電ケーブル202には備えられる。すなわち、制御装置5は、これらの情報や、図示しない電圧センサによって検知される外部電源400の出力電圧等に基づいて、外部電源400から供給可能な最大充電電力(Pmax)を得ることができる。
電力変換器110は、ノードN1,N2間の交流電圧VacとノードN3,N4間の直流電圧Vdcとの間で電力変換を実行する。電力変換器110のノードN1およびN2は電源配線152と接続される。電源配線152は、リレー150Aを介して充電コネクタ105と電気的に接続される。リレー150A,150Bは、代表的には、通電時に接点間を接続することによって閉成(オン)される一方で、非通電時には接点間を非接続とすることによって開放(オフ)される電磁リレーによって構成される。
電力変換器110のノードN3およびN4は、電源配線151と接続される。さらに、電源配線151は、分割充電制御回路200を介してメインバッテリ10と電気的に接続される。電力変換器110は、外部充電時において、ノードN1,N2間に伝達された外部電源400からの交流電圧Vacを、直流電圧Vdcに変換してノードN3,N4間に出力するように構成される。電力変換器110から出力される直流電圧Vdcは、制御装置5からの電圧指令値Vrefに従って制御される。同様に、電力変換器110からメインバッテリ10へ出力される直流電流(充電電流)Idcについても、制御装置5からの電流指令値Irefに従って制御される。
図2は、図1に示した電力変換器110の構成例を示す回路図である。
図2を参照して、電力変換器110は、ノードN1に直列に接続されたリアクトルL1と、ノードN2に直列に接続されたリアクトルL2と、平滑コンデンサC1と、ブリッジ回路112,114,116と、トランス115とを含む。
ブリッジ回路112は、電力用半導体スイッチング素子のオンオフ制御によって、ノードN1,N2間の交流電圧Vacを直流電圧に変換して、電源配線117および118間に出力する。電源配線117および118間には平滑コンデンサC1が接続される。
ブリッジ回路112は、電力用半導体スイッチング素子のオンオフ制御によって、電源配線117,118間の直流電圧を交流電力に変換して、トランス115の一次側に出力する。トランス115は、所定の一次/二次側巻線比に従って一次側の交流電圧を電圧変換して、二次側へ出力する。
ブリッジ回路116は、電力用半導体スイッチング素子のオンオフ制御によって、トランス115の二次側の交流電圧を直流電圧に変換して、変換した直流電圧Vdcをノード
N3,N4間に出力する。
このようにすると、外部電源400とメインバッテリ10との間で絶縁を確保しながら、外部電源400からの交流電圧Vac(たとえば100VAC)を、メインバッテリ10を充電する直流電圧Vdcに変換する、AC/DC変換動作を実行できる。
なお、ブリッジ回路112,114,116における、AC/DC変換あるいは、DC/AC変換のための電力用半導体スイッチング素子のオンオフ制御については周知のものを適用可能であるので、詳細な説明は省略する。たとえば、電圧指令値Vrefに対する直流電圧Vdcの電圧偏差、および、電流指令値Irefに対する直流電流Idcの電流偏差のフィードバック制御に基づいて、ブリッジ回路112,114,116でのデューティ制御を実行することができる。
図3は、二次電池の電流レートに対する充電時の発熱特性を説明する概念図である。図3の横軸には、充電時の電流レートが示され、縦軸には発熱量が示される。
図3を参照して、点線500は、電流レートの変化に対する充電時の抵抗発熱による発熱量の関係を示している。電流レートの上昇に伴って充電時間が短縮されることにより、電流レートの上昇に対する抵抗発熱量の増加は比例関係となる。
これに対して、点線510は、電流レートの変化に対する充電時の化学反応熱による発熱量の関係を示している。化学反応熱は、電流レートの低下に対しては増大する一方で、電流レートの上昇に対しては、徐々に低下する特性を示しある一定量に飽和する。
したがって、抵抗発熱(点線500)および化学反応熱(点線510)の和である総発熱量は、実線520に示す特性を示し、電流レートの変化に対して総発熱量が最小となる最適電流レートRoptが存在する。この知見は、発明者らによるニッケル水素電池の充電実験により得られたものである。なお、以下の説明で明らかになるように、本発明は、同様に電流レートの変化に対して総発熱量が最小となる最適電流レートRoptが存在する特性を有する他の電池に対しても適用可能である。
また、最適電流レートRoptは、二次電池の状態、代表的にはSOCおよびバッテリ温度に応じて変化するという知見が、実験結果より得られている。より詳細には、SOCが高くなるほど最適電流レートRoptは低下し、かつ、バッテリ温度が高温となるほど最適電流レートRoptが低下する特性が存在することが判明している。
なお、周知のように、電流レートは、定格電流に対する電流の比を示すものである。したがって、最適電流レートRoptは、充電時における最適充電電流Ioptあるいは最適充電電力に換算可能な物理量である。すなわち、図3に示した特性は、単位セル11の特性に相当する。
外部電源400の最大充電電力によってメインバッテリ10全体を充電する時の充電電流を最大充電電流Imaxと定義すると、外部電源400による充電能力が高くImax≧Ioptとできるときには、電力変換器110による充電電流Idcを最適充電電流Ioptに制御することによって、最適電流レートに従った発熱を抑制した外部充電が実行できる。
これに対して、外部電源400による充電能力が不足して、Imax<Ioptのときには、以下に説明するような、メインバッテリ10の分割充電を実行することによって、最適電流レートでの外部充電を図ることとする。
図4は、図1に示した分割充電制御回路の構成例を示す回路図である。
図4を参照して、メインバッテリ10は、直列に接続された複数の単位セル11を含む。すなわち、図3に示した、電流レートに対する充電時の発熱特性は、各単位セル11での特性に相当する。
複数の単位セル11は、複数のバッテリ群BG(1)〜BG(4)に分割される。各バッテリ群BG(BG(1)〜BG(4)を包括的に記録するもの以下同じ)は、所定個数の単位セル11を有する。なお、図4では、メインバッテリ10が4個のバッテリ群BG(1)〜BG(4)に分割される構成される例示するが、メインバッテリ10を構成するバッテリ群BGの個数は任意の複数個である点を確認的に記載する。
バッテリ群BG(1)は、ノードN(1)およびN(2)の間に直列接続された所定個数の単位セル11を有する。同様に、バッテリ群BG(2)は、ノードN(2)およびN(3)の間に直列接続された所定個数の単位セルを有し、バッテリ群BG(3)は、ノードN(3)およびN(4)の間に直列接続された所定個数の単位セルを有し、バッテリ群BG(4)は、ノードN(4)およびN(5)の間に直列接続された所定個数の単位セルを有する。なお、各バッテリ群BGは、所定個数の単位セル11を並列、あるいは、直並列に接続して構成されてもよい。
分割充電制御回路は、制御信号SBGaによって制御される接続切換回路210aと、制御信号SBGbに応じて制御される接続切換回路210bとを有する。
接続切換回路210aは、電源配線151のうちの+側の配線151aとノードN(1)〜N(4)との間の接続を制御する。たとえば、接続切換回路210aは、配線151aとノードN(1)〜N(4)との間にそれぞれ接続された、独立にオンオフ制御可能な複数のリレーによって構成することができる。接続切換回路210aは、制御信号SBGaに従って、配線151aをノードN(1)〜N(4)のいずれとも非接続とするか、あるいは、配線151aをノードN(1)〜N(4)のいずれか1つと接続する。
同様に、接続切換回路210bは、電源配線151のうちの−側(GND側)の配線151bとノードN(2)〜N(5)との間の接続を制御する。たとえば、接続切換回路210bは、配線151bとノードN(2)〜N(5)との間にそれぞれ接続された、独立にオンオフ制御可能な複数のリレーによって構成することができる。接続切換回路210bは、制御信号SBGbに従って、配線151bをノードN(2)〜N(5)のいずれとも非接続とするか、あるいは、配線151bをノードN(2)〜N(5)のいずれか1つと接続する。
以上のように、分割充電制御回路200によれば、(a)配線151a,151をメインバッテリ10とは非接続とする充電非実行時の接続態様と、(b)配線151a,151bをノードN(1),N(5)と接続して全てのバッテリ群BGを充電対象とする全体充電時の接続態様と、(c)配線151a,151bの間に一部のバッテリ群BGのみを選択的に接続する部分充電時の接続態様とのうちの1つを選択的に実現できる。
なお、分割充電が実行されることを考慮すれば、図4に示すように、バッテリ群BGごとのバッテリ温度Tb(1)〜Tb(4)を検出するために、バッテリ群BG(1)〜BG(4)にそれぞれ対応させて、温度センサ14(1)〜14(4)を配置することが好ましい。また、バッテリ温度Tb(1)〜Tb(4)についても、特に区別する必要がない場合には、総括的にバッテリ温度Tbと称することとする。
図5は、本発明の実施の形態による二次電池の充電制御に従うメインバッテリ10の充電制御構成を説明する機能ブロック図である。
図5を参照して、外部充電制御部300は、最適電流レート設定部310と、最適電流レートマップ320と、充電制御部330とを含む。外部充電制御部300を構成する各機能ブロックは、制御装置5に予め格納されたプログラムの実行によってソフトウェア的に実現される。あるいは、各ブロックに対応する機能を実現するように実装された電子回路(ハードウェア)によって各ブロックの機能を実現するようにしてもよい。
最適電流レートマップ320は、図3に示した最適電流レートを得るための、メインバッテリ10(単位セル11)を充電対象とした実験結果に基づく、電池状態(バッテリ温度TbおよびSOC)に対する最適電流レートRoptのマップを格納する。最適電流レート設定部310は、外部充電時に、現在のバッテリ温度TbおよびSOCを用いた、最適電流レートマップ320の参照によって、最適電流レートRoptを設定する。
なお、最適電流レートマップ320による最適電流レートRoptの設定は、外部充電の開始時に少なくとも実行される。それ以降は、外部充電の進行に伴う、時間経過、SOC上昇、あるいは、温度上昇等に対応させて、最適電流レートRoptを更新してもよい。
充電制御部330は、外部電源400の最大充電電力Pmaxおよび、最適電流レートRoptに基づいて、メインバッテリ10の充電を制御する。すなわち、最大充電電力Pmaxによってメインバッテリ10を全体充電するときの最大充電電流Imaxと、最適電流レートRoptに対応する最適充電電流Ioptの比較に基づき、メインバッテリ10を全体充電あるいは部分充電のいずれとするかを判断する。
そして、充電制御部330は、上記判断結果に基づいた全体充電あるいは部分充電に対応した制御信号SBGa,SBGbを生成して、分割充電制御回路200へ出力する。さらに、充電制御部330は、電力変換器110の電圧指令値Vrefおよび電流指令値Irefを生成する。
具体的には、最大充電電流Imaxが最適充電電流Iopt以上である場合(Imax≧Iopt)の場合には、メインバッテリ10は全体充電される。すなわち、図4の構成において、接続切換回路210a,210bによって、配線151aおよび151bが、ノードN(1)およびN(5)に接続されるように、制御信号SBGa,SBGbが生成される。そして、電圧指令値Vrefは、メインバッテリ10全体の出力電圧Vbに対応して設定され、電流指令値Irefは、最適充電電流Ioptに対応して設定される。すなわち、外部電源400の充電能力が十分であるときには、最適電流レートに従ってメインバッテリ10を全体充電することによって、充電時の発熱量を最小に抑えることができる。
これに対して、最大充電電流Imaxが最適充電電流Ioptよりも低い場合(Imax<Iopt)の場合には、外部電源400によって、メインバッテリ10を最適電流レートで全体充電することができないため、メインバッテリ10を分割充電するように、分割充電制御回路200が制御される。
この場合には、分割充電の対象とされるバッテリ群BGの出力電圧Vb♯(Vb♯<Vb)と最適充電電流Ioptとの積が最大充電電力Pmax以下となるように、すなわち最適電流レートによって充電可能な範囲内で、充電対象となるバッテリ群BGの個数が決定される。
そして、接続切換回路210a,210bによって、分割充電の対象となる一部のバッテリ群BGが配線151aおよび151bの間に接続されるように、制御信号SBGa,SBGbが生成される。そして、電圧指令値Vrefは、充電対象となる一部のバッテリ群BGによる出力電圧Vb♯に対応して設定され、電流指令値Irefは、最適充電電流Ioptに対応して設定される。
すなわち、外部電源400の充電能力不足のため最適電流レートによってメインバッテリ10を全体充電できない場合にも、バッテリ群BGの一部ずつ(すなわち、複数の単位セル11の一部ずつ)を順次充電対象とする分割充電によって最適電流レートでの充電を実現できるので、メインバッテリ10全体での発熱量を最小に抑えることができる。
電力変換器110は、出力電圧Vdcおよび出力電流Idcの検出値のフィードバックにより、直流電圧Vdcおよび直流電流Idcを電圧指令値Vrefおよび電流指令値Irefに一致するように制御する。
図6は、図5に示したメインバッテリ充電制御の制御処理手順を示すフローチャートである。図6に示したフローチャートは、たとえば制御装置5に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。
図6を参照して、制御装置5は、ステップS100では、外部充電実行中であるかどうかを判定する。充電ケーブル202の非接続時、または、充電ケーブル202の接続時であっても、メインバッテリ10を構成する各バッテリ群BGの充電完了時には、ステップS100はNO判定とされる。
一方、充電ケーブル202が接続されており、かつ、外部充電実行のための必要条件が成立し、さらに、メインバッテリ10の充電が未完了である場合には、ステップS100はYES判定とされる。
制御装置5は、ステップS100のYES判定時には、ステップS110に処理を進めて、バッテリ温度TbおよびSOCより、最適電流レートRoptを設定する。そして、制御装置5は、ステップS115により、ステップS110で設定された最適電流レートRoptに対応した最適充電電流Ioptを設定する。なお、ステップS110は、少なくとも、外部充電開始時、あるいは、充電対象が切換わる度に実行される。それ以外のタイミングでは、ステップS110の処理を適宜ステップすることによって、最適電流レートRoptを維持してもよい。
そして、制御装置5は、ステップS120により、充電ケーブル202からの情報等に基づいて、最大充電電力Pmaxによってメインバッテリ10を全体充電するときの充電電流である最大充電電流Imaxを設定する。さらに、制御装置5は、ステップS130により、最大充電電流Imaxおよび最適充電電流Ioptを比較する。
制御装置5は、Imax≧Ioptのとき(S130のNO判定時)には、ステップS150に処理を進めて、メインバッテリ10を全体充電するように分割充電制御回路200におけるリレー接続、すなわち接続切換回路210a,210bの接続を制御する。
一方、Imax<Ioptのとき(S130のYES判定時)には、制御装置5は、ステップS140に処理を進めて、メインバッテリ10を分割充電するように分割充電制御回路200のリレー接続を制御する。すなわち、Pmax≧Iopt・Vb♯の範囲内で、分割充電の対象となるバッテリ群BGの個数を決定するとともに、分割充電の対象となる一部のバッテリ群BGが電力変換器110と接続されるように、接続切換回路210a,210bの接続を制御する。
そして、制御装置5は、ステップS160により、充電対象となる一部あるいは全部のバッテリ群BGの充電電流が最適充電電流Ioptとなるように、電力変換器の出力を制御する。すなわち、電力変換器110の電圧指令値Vrefおよび電流指令値Irefが、最適充電電流Ioptによる全体充電あるいは分割充電が実行されるように設定される。
以上説明した本発明による二次電池の充電制御装置および充電制御方法によれば、充電時の発熱量が極小となる電流レートである最適電流レートに従ってメインバッテリ10を充電できる。したがって、充電時に冷却ファン等の冷却機構の消費電力を要することなくメインバッテリ10が過高温となるのを防止できるので充電効率が向上する。また、充電終了直後におけるバッテリ温度の上昇を抑制できるので、充電終了直後から電池性能を十分に発揮できる。この結果、電動車両100では、外部充電時の効率向上を図るとともに、充電終了直後に車両運転を開始する場合にも、メインバッテリ10の出力電力が制限されることを回避して車両性能を確保できる。
(充電制御の変形例)
なお、上述した最適電流レートでの充電は、充電時の発熱抑制には効果的である一方で、外部電源400の供給能力に対して充電電流を絞ることとなるので、充電時間が長期化する可能性がある。
したがって、図7に示すように、バッテリ温度の上昇を監視しつつ、最適電流レートでの充電の要否を判断するような制御構成とすることも可能である。
図7は、本発明の実施の形態の変形例による二次電池の充電制御に従うメインバッテリ充電制御の制御処理手順を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートについても、たとえば制御装置5に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。
図7を参照して、制御装置5は、ステップS100によって、図6と同様に外部充電の実行時であるかどうかを判定する。そして、制御装置5は、外部充電の実行時(S100のYES判定時)には、ステップS200により、メインバッテリの温度が上昇しているかどうかを判定する。そして、制御装置5は、ステップS200での判定結果に基づいて、充電モードを選択する。
たとえば、メインバッテリ10の出力制限が必要となるバッテリ温度(高温側)、あるいは電池性能の劣化が懸念されるバッテリ温度(高温側)に対して適切なマージンを有するように判定温度を設定し、当該判定温度よりもバッテリ温度Tbが上昇したときに、ステップS200をYES判定とすることができる。
そして、制御装置5は、バッテリ温度の非上昇時(S200のNO判定時)には、ステップS210により、最大充電電流Imaxによるメインバッテリ10の充電を実行する。この際に、メインバッテリ10は全体充電および分割充電のいずれとしてもよい。すなわち、ステップS210では、最短時間充電を指向した「第1の充電モード」が選択される。
この際には、図5に示した充電制御部330により、電力変換器110の電流指令値Irefが最大充電電流Imaxに対応して設定される。
一方、バッテリ温度の上昇時(S200のYES判定時)には、制御装置5は、ステップS220により、図5のステップS110〜S160に従う、最適電流レートRoptに対応する最適充電電流Ioptによるメインバッテリ10の充電を実行する。すなわち、ステップS220では、発熱最小充電を指向した「第2の充電モード」が選択される。
このようにすると、バッテリ温度に応じて、充電時間短縮を指向した充電モードと、電池発熱抑制を指向した充電モードとを適切に使い分けることによって、充電制御のパフォーマンスを向上することができる。
(メインバッテリ構成の変形例)
以上では、単一のメインバッテリ10が外部電源によって充電される際の充電制御について説明したが、本発明の実施の形態による二次電池の充電制御は、図8に示すような、
メインバッテリが複数個並列配置された構成に対しても適用可能である。
図8を図1と比較して、図8の変形例による電動車両の電気システムでは、複数個のメインバッテリ10(1)〜10(n)が設けられる。ここで、nは2以上の整数である。電池ECUについても、メインバッテリ10(1)〜10(n)の残存容量をそれぞれ管理するために、電池ECU15(1)〜15(n)が別個に設けられる。なお、以下では、メインバッテリ10(1)〜10(n)を特に区別する必要がないときには、総括的にメインバッテリ10と表記する。
電力変換器110は、メインバッテリ10(1)〜10(n)のそれぞれに対応して、図2に示したノードN3,N4を別個独立に有する。たとえば、図2に示す構成において、メインバッテリ10の個数に合せて、トランス115の二次側(ブリッジ回路116側)巻線およびブリッジ回路116を、n個並列に配置することによって、図8に示した電力変換器110を実現できる。この場合には、n個のブリッジ回路116を独立にスイッチング制御することにより、メインバッテリ10(1)〜10(n)のそれぞれに対応する直流電圧Vdcおよび直流電流Idcを独立に制御することが可能となる。あるいは、メインバッテリ10毎に独立にn個の電力変換器110を配置する構成としてもよい。すなわち、図8の変形例においては、電圧指令値Vrefおよび電流指令値Irefについても、メインバッテリ10毎に独立に生成される。
これにより、電源配線151についても、メインバッテリ10ごとに独立に配置される。さらに、電力変換器110とメインバッテリ10(1)〜10(n)との間には、メインバッテリ10(1)〜10(n)にそれぞれ対応する分割充電制御回路200(1)〜200(n)が設けられる。
分割充電制御回路200(1)〜200(n)の各々は、図4と同様に構成される。この結果、メインバッテリ10(1)〜10(n)の各々について、電力変換器110との接続/非接続を独立に制御できる。すなわち、メインバッテリ10(1)〜10(n)の全部あるいは一部を選択的に充電対象とすることができる。また、電力変換器110と接続されることによって充電対象とされたメインバッテリ10については、上述の態様によって、複数のバッテリ群BGの全体充電および分割充電を選択的に実行できる。
図9は、図8に示した電動車両における本発明の実施の形態による二次電池の充電制御を説明するフローチャートである。図9に示すフローチャートについても、たとえば制御装置5に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。
図9を参照して、制御装置5は、図6と同様のステップS100〜S130を実行する。なお、ステップS100では、メインバッテリ10(1)〜10(n)の全ての充電が完了するまで、充電が未完了と判定される。また、ステップS110については、メインバッテリ10(1)〜10(n)が順次充電される際には、充電対象となるメインバッテリ10の状態(バッテリ温度、SOC)を用いて最適電流レートを設定することが好ましい。
また、ステップS120では、最大充電電力Pmaxにより、メインバッテリ10(1)〜10(n)を並列に全体充電した際の各メインバッテリ10での充電電流がImaxと定義される。すなわち、Pmaxが同一であれば、図9のS120でのImaxは、図6のS120でのImaxの1/nとなる。
そして、制御装置300は、ステップS300に処理を進めて、ImaxおよびIoptの比較に基づいて、外部電源400によってメインバッテリ10(1)〜10(n)を並列に最適電流レートで充電可能であるか否かを判定する。
制御装置5は、Imax≧Ioptのとき(S300のYES判定時)には、制御装置5は、ステップS310に処理を進めて、メインバッテリ10(1)〜10(n)を並列に充電するように、分割充電制御回路200(1)〜200(n)を制御する。このときは、各メインバッテリ10を全体充電することができる。
一方、Imax<Ioptのとき(S300のNO判定時)には、制御装置5は、ステップS320に処理を進めて、メインバッテリ10(1)〜10(n)の一部を並列に充電するように、分割充電制御回路200(1)〜200(n)を制御する。このとき、充電対象となる一部のメインバッテリの個数m(1≦m<n)は、Pmax<Vb・Iopt・mとならないように決定される。
さらに、制御装置5は、図6のステップS130〜S150と同様の処理を行なうステップS330により、充電対象となった一部のメインバッテリ10について、最適充電電流Ioptでの充電を実行するために、全体充電/分割充電のいずれとするかを制御する。ただし、ステップS130による判定は、最大充電電力Pmaxによって充電対象となったメインバッテリ10の全部を充電する際の電流をImaxとした上で、このImaxと最適充電電流Ioptとの比較に基づき実行される。
これにより、仮に、最大充電電力Pmaxによって1個のメインバッテリ10を充電する際の充電電流が最適充電電流Ioptより低い場合にも、分割充電を採用することによって、最適電流レートに従う発熱量を抑制した充電を実現できる。
そして、制御装置5は、充電対象となるメインバッテリ10(1)〜10(n)の一部または全部に対応する電源配線151への出力電流Idcの電流指令値Irefを最適充電電流Ioptに対応して設定する。
以上説明したように、複数個のメインバッテリ10(1)〜10(n)を外部電源400によって並列に充電可能な構成においても、必要に応じて、メインバッテリ10(1)〜10(n)の一部ずつを充電対象とすることによって、最適電流レートによる充電を実現して充電による全体発熱量を最小に抑えることができる。
また、外部電源400の充電能力不足のために、各メインバッテリ10についても最適電流レートによって全体充電できない場合には、各メインバッテリ10を構成する複数のバッテリ群BG(すなわち複数の単位セル11)のの一部ずつを充電対象とする分割充電によって、充電時における全体発熱量を最小に抑えることができる。
なお、図8に示した構成に対して、図7に示した充電制御の変形例を適用することも可能である。すなわち、図7のステップS220において、図9のステップS110以降の処理を実行する制御処理手順とすることによって、複数のメインバッテリ10(1)〜10(n)が並列接続された構成においても、バッテリ温度が上昇するまで(S200のNO判定時)は、最大充電電力Pmaxによってメインバッテリ10(1)〜10(n)を並列に全体充電した上で、バッテリ温度上昇後には、図9に示したフローチャートに従って最適電流レートによる充電を行なう充電制御を実現できる。
(外部充電構成の変形例)
以上では、外部電源400による充電のための電力変換器110を専用に設ける電動車両の構成を例示したが、本発明の実施の形態による二次電池の充電制御は、図10に示すような、車両駆動用モータの駆動制御に用いる電力変換器を用いて外部電源400の供給電力をメインバッテリ10の充電電力に変換する構成に対しても適用可能である。
図10の変形例による電動車両の電気システムでは、車両駆動用電動機として、2つのモータジェネレータMG1,MG2が設けられる。そして、メインバッテリ10(1)からの電力は、コンバータ21によって直流電圧変換された上で、三相インバータ23,24によって交流電力に変換されて、モータジェネレータMG1,MG2に供給される。これにより、メインバッテリ10の出力電圧よりも高い電圧を振幅とする交流電力によりモータジェネレータMG1,MG2を駆動制御できるので、モータジェネレータMG1,MG2の駆動効率を向上させることが可能となる。
一方、車両走行中におけるモータジェネレータMG1,MG2による発電電力は、三相インバータ23,24によって直流電力に変換されるとともに、コンバータ21によって直流電圧変換された上でメインバッテリ10の充電に用いられる。すなわち、コンバータ21および三相インバータ23,24は、双方向の電力変換可能に構成される。
図10の構成の電動車両では、モータジェネレータMG1,MG2の中性点NP1,NP2に対して、外部充電のための電源配線152およびリレー150Aが設けられる。すなわち、充電ケーブル202を介して外部電源400は、中性点NP1,NP2間に接続可能な構成となっている。
このような構成とすると、充電ケーブル202を介して外部電源400が中性点NP1,NP2に電気的に接続される外部充電時には、三相インバータ23,24およびモータジェネレータMG1,MG2のコイル巻線のリアクトル成分を用いて、外部電源400からの交流電力が直流電力に変換される。そして、変換された直流電力は、コンバータ21(1)によって制御された出力電圧(Vdc)および出力電流(Idc)として、メインバッテリ10の充電に供される。すなわち、図10の構成では、三相インバータ23,24によって外部電源からの交流電力を直流電力に変換し、かつ、図1に示した電圧指令値Vrefおよび電流指令値Irefに従ってコンバータ21を制御することによって、図1の電力変換器110と同様の電力変換を実行できる。
そして、コンバータ21およびメインバッテリ10の間に、図1と同様の分割充電制御回路200を設けることにより、図1〜図7で説明した本発明の実施の形態による充電制御に従って、外部電源400からの交流電力から変換された直流電力によってメインバッテリ10を充電できる。
図10にも示すように、図8と同様に複数のメインバッテリ10(1)〜10(n)を並列に接続する構成とすることもできる。この構成では、メインバッテリ10(1)〜10(n)のそれぞれに対応してコンバータ21(1)〜21(n)がそれぞれ別個に設けられるため、コンバータ21(1)〜21(n)とメインバッテリ10(1)〜10(n)との間にそれぞれ分割充電制御回路200(1)〜200(n)を配置することによって、図8で説明したのと同様に、並列接続された複数のメインバッテリに対する充電制御を実行できる。
すなわち、図1あるいは図8に例示したように外部充電専用の電力変換器110を配置することなく、モータジェネレータMG1,MG2の中性点に外部電源400を接続する中性点充電方式によって外部充電を行なう電動車両の構成に対しても、図1〜図9を用いて説明した本発明の実施の形態による二次電池の充電制御を適用することができる。
なお、本発明の実施の形態では電動車両に搭載された車両駆動用電動機の駆動電力を蓄積する二次電池の充電制御について例示したが、本発明による二次電池の充電制御装置および充電制御方法の適用が電動車両に限定されるものではない点について確認的に記載する。
また、本実施の形態では、ニッケル水素電池の実験結果を示して最適充電電流レートが存在することを示したが、本発明による充電制御の適用対象はニッケル水素電池のみに限定されるものではない。すなわち、図3に示されるような、電流レートの変化に対して発熱量の極小点が存在するような特性を有する二次電池であれば、本発明による二次電池の充電制御装置および充電制御方法を共通に適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態による二次電池の充電制御装置によって制御される二次電池を搭載した電動車両の電気システム構成を示すブロック図である。 図1に示した電力変換器の構成例を示す回路図である。 二次電池の電流レートに対する充電時の発熱特性を説明する概念図である。 図1に示した分割充電制御回路の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態による二次電池の充電制御に従うメインバッテリの充電制御構成を説明する機能ブロック図である。 図5に示したメインバッテリ充電制御の制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例による二次電池の充電制御に従うメインバッテリ充電制御の制御処理手順を示すフローチャートである。 並列接続された複数のメインバッテリを搭載した電動車両の電気システム構成を示すブロック図である。 図8に示した電動車両における本発明の実施の形態による二次電池の充電制御に従うメインバッテリの充電制御を説明するフローチャートである。 中性点充電方式によってメインバッテリを外部充電する電動車両の電気システム構成を示すブロック図である。
符号の説明
5 制御装置、10,10(1)〜10(n) メインバッテリ、11 単位セル、15 電池ECU、20 PCU、21,21(1)〜21(n) コンバータ、22 平滑コンデンサ、23,24 三相インバータ、25 MG−ECU、30,MG1,MG2 モータジェネレータ、40 動力伝達ギヤ、50 駆動輪、100 電動車両、105 充電コネクタ、110 電力変換器、112,114,116 ブリッジ回路、115 トランス、117,118 電源配線、150A,150B リレー、151,152,153 電源配線、151a 配線(+側)、151b 配線(−側)、200,200(1)〜200(n) 分割充電制御回路、202 充電ケーブル、205 充電コネクタ、206 充電プラグ、210a,210b 接続切換回路、300 外部充電制御部、310 最適電流レート設定部、320 最適電流レートマップ、330 充電制御部、400 外部電源、405 コンセント、500 抵抗発熱特性、510 化学反応熱特性、520 総発熱量特性、BG(1)〜BG(4) 各バッテリ群、Idc 直流電流(充電電流)、Imax 最大充電電流(最大充電電力時)、Iopt 最適充電電流(最適電流レート時)、Iref 電流指令値(電力変換器)、N1〜N4 ノード(電力変換器)、NP1,NP2 中性点、Pmax 最大充電電力、Ropt 最適電流レート、SBGa,SBGb 制御信号(接続切換回路)、Tb バッテリ温度、Vac 交流電圧(外部電源)、Vdc 直流電圧(充電電圧)、Vref 電圧指令値(電力変換器)。

Claims (22)

  1. 二次電池の充電制御装置であって、
    電源からの供給電力を前記二次電池の充電電力に変換する電力変換器と、
    前記二次電池の状態に応じて、前記二次電池の充電による発熱量が極小となる最適電流レートを設定する最適電流レート設定部と、
    前記電源から供給可能な最大充電電力の範囲内で、前記設定された前記最適電流レートに従って、前記電力変換器の電流指令値および電圧指令値を設定する充電制御部とを備える、二次電池の充電制御装置。
  2. 前記二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、
    前記充電制御装置は、
    前記電力変換器と前記二次電池との間に設けられ、前記複数の単位セルのうちの充電対象に選択された一部を選択的に前記電力変換器と接続するための分割充電制御回路をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記最大充電電力によって前記二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レートよりも低い場合には、前記最適電流レートによって充電可能な範囲内で前記複数の単位セルの一部を前記充電対象とするように前記分割充電制御回路を制御する、請求項1記載の二次電池の充電制御装置。
  3. 前記充電制御部は、前記複数の単位セルの一部を充電対象とした場合には、前記最適電流レートおよび前記充電対象となる前記単位セルの個数に従って、前記電流指令値および前記電圧指令値を設定する、請求項2記載の二次電池の充電制御装置。
  4. 前記二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、
    前記充電制御部は、前記最大充電電力によって前記二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レート以上である場合には、前記複数の単位セルの全てを充電対象とするとともに、前記最適電流レートに従って前記電流指令値を設定する、請求項1記載の二次電池の充電制御装置。
  5. 前記二次電池は、前記電源による充電時に前記電源に対して並列に接続されるように複数個設けられ、
    前記充電制御装置は、
    前記電力変換器と前記複数個の二次電池との間に設けられ、前記複数個の二次電池のうちの充電対象に選択された一部を選択的に前記電力変換器と接続するための分割充電制御回路をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記最大充電電力によって前記複数個の二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レートよりも低い場合には、前記最適電流レートによって充電可能な範囲内で前記複数個の二次電池の一部を前記充電対象とするように前記分割充電制御回路を制御する、請求項1記載の二次電池の充電制御装置。
  6. 各前記二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、
    前記分割充電制御回路は、前記充電対象とされた前記複数個の二次電池の各々において、前記複数の単位セルの一部を選択的に前記電力変換器と接続可能に構成され、
    前記充電制御部は、前記最大充電電力によって1個の前記二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レートよりも低い場合には、前記最適電流レートによって充電可能な範囲内で、前記充電対象とされた二次電池内で前記複数の単位セルの一部を前記電力変換器と接続するように前記分割充電制御回路を制御する、請求項5記載の二次電池の充電制御装置。
  7. 前記充電制御部は、前記二次電池の温度の温度に基づいて、前記最大充電電力に従って前記電流指令値および前記電圧指令値を設定する第1の充電モードと、前記最適電流レートに従って前記電流指令値および前記電圧指令値を設定する第2の充電モードとを選択的に実行する、請求項1記載の二次電池の充電制御装置。
  8. 前記最適電流レート設定部は、予め求められた前記二次電池の温度および残存容量と前記最適電流レートとの関係に従って、少なくとも充電開始時における前記温度および前記残存容量に基づいて前記最適電流レートを設定する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御装置。
  9. 前記最適電流レートは、充電時における抵抗発熱および化学反応熱による発熱量の総和が極小となる電流レートに対応して設定される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御装置。
  10. 前記二次電池は、ニッケル水素電池により構成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御装置と、
    前記二次電池と、
    前記二次電池からの電力によって車両駆動力を発生可能に構成された電動機とを備え、
    前記電力変換器は、車両の外部に設置された前記電源からの供給電力を前記二次電池の充電電力に変換するように構成される、電動車両。
  12. 電源からの供給電力を充電電力に変換する電力変換器によって充電される二次電池の充電制御方法であって、
    前記二次電池の状態に応じて、前記二次電池の充電による発熱量が極小となる最適電流レートを設定するステップと、
    前記電源から供給可能な最大充電電力の範囲内で、前記設定された前記最適電流レートに従って、前記電力変換器の電流指令値および電圧指令値を設定するステップとを備える、二次電池の充電制御方法。
  13. 前記二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、
    前記電力変換器と前記二次電池との間には、前記複数の単位セルのうちの充電対象に選択された一部を選択的に前記電力変換器と接続するための分割充電制御回路が設けられ、
    前記充電制御方法は、
    前記最大充電電力によって前記二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レートよりも低い場合には、前記最適電流レートによって充電可能な範囲内で前記複数の単位セルの一部を前記充電対象とするように前記分割充電制御回路を制御するステップをさらに備える、請求項12記載の二次電池の充電制御方法。
  14. 前記電流指令値および電圧指令値を設定するステップは、前記複数の単位セルの一部を充電対象とした場合には、前記最適電流レートおよび前記充電対象となる前記単位セルの個数に従って、前記電流指令値および前記電圧指令値を設定する、請求項13記載の二次電池の充電制御方法。
  15. 前記二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、
    前記電流指令値および電圧指令値を設定するステップは、前記最大充電電力によって前記二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レート以上である場合には、前記複数の単位セルの全てを充電対象とするとともに、前記最適電流レートに従って前記電流指令値を設定する、請求項12記載の二次電池の充電制御方法。
  16. 前記二次電池は、前記電源による充電時に前記電源に対して並列に接続されるように複数個設けられ、
    前記電力変換器と前記複数個の二次電池との間には、前記複数個の二次電池のうちの充電対象に選択された一部を選択的に前記電力変換器と接続するための分割充電制御回路が設けられ、
    前記充電制御方法は、
    前記最大充電電力によって前記複数個の二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レートよりも低い場合には、前記最適電流レートによって充電可能な範囲内で前記複数個の二次電池の一部を前記充電対象とするように前記分割充電制御回路を制御するステップをさらに備える、請求項12記載の二次電池の充電制御方法。
  17. 各前記二次電池は、直列接続された複数の単位セルを含み、
    前記分割充電制御回路は、前記充電対象とされた前記複数個の二次電池の各々において、前記複数の単位セルの一部を選択的に前記電力変換器と接続可能に構成され、
    前記充電制御方法は、
    前記最大充電電力によって1個の前記二次電池全体を充電する際の電流レートが前記最適電流レートよりも低い場合には、前記最適電流レートによって充電可能な範囲内で、前記充電対象とされた二次電池内で前記複数の単位セルの一部を前記電力変換器と接続するように前記分割充電制御回路を制御するステップをさらに備える、請求項16記載の二次電池の充電制御方法。
  18. 前記二次電池の温度の温度に基づいて、前記最大充電電力に従って前記電流指令値および前記電圧指令値を設定する第1の充電モードと、前記最適電流レートに従って前記電流指令値および前記電圧指令値を設定する第2の充電モードとを選択的に実行するステップをさらに備える、請求項12記載の二次電池の充電制御方法。
  19. 前記最適電流レートを設定するステップは、予め求められた前記二次電池の温度および残存容量と前記最適電流レートとの関係に従って、少なくとも充電開始時における前記温度および前記残存容量に基づいて前記最適電流レートを設定する、請求項12〜18のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御方法。
  20. 前記最適電流レートは、充電時における抵抗発熱および化学反応熱による発熱量の総和が極小となる電流レートに対応して設定される、請求項12〜19のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御方法。
  21. 前記二次電池は、ニッケル水素電池により構成される、請求項12〜20のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御方法。
  22. 前記二次電池は、当該二次電池からの電力によって車両駆動力を発生可能に構成された電動機を備えた電動車両に搭載され、
    前記電力変換器は、前記電動車両の外部に設置された前記電源からの供給電力を前記二次電池の充電電力に変換するように構成される、請求項12〜21のいずれか1項に記載の二次電池の充電制御方法。
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