JP2010124093A - 画像表示装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体、及び記録媒体に記録されている画像情報が他のユーザに取り扱われてしまうことを抑制可能な画像表示装置及びプロジェクタを提供する。
【解決手段】リモコン23には、DVDロックキーが備えられており、ユーザは、電源オン状態でDVDロックキーを操作することにより、DVDロック状態とロック解除状態とを切り替えることができる。そして、ロック解除状態に設定された場合には、本体操作部22及びリモコン23に備わるDVD操作キーの操作(DVD操作)は常に有効となり、DVD再生部27の動作が許可される。一方、DVDロック状態に設定された場合には、暗証番号によるユーザの認証が成立しない限り、すべてのDVD操作が無効となり、DVD再生部27の動作が禁止される。
【選択図】図2
【解決手段】リモコン23には、DVDロックキーが備えられており、ユーザは、電源オン状態でDVDロックキーを操作することにより、DVDロック状態とロック解除状態とを切り替えることができる。そして、ロック解除状態に設定された場合には、本体操作部22及びリモコン23に備わるDVD操作キーの操作(DVD操作)は常に有効となり、DVD再生部27の動作が許可される。一方、DVDロック状態に設定された場合には、暗証番号によるユーザの認証が成立しない限り、すべてのDVD操作が無効となり、DVD再生部27の動作が禁止される。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録媒体に記録されている画像情報を再生する画像再生部を備えた画像表示装置及びプロジェクタに関する。
画像を表示する画像表示装置(例えば、プロジェクタ)において、DVD等の記録媒体に記録されている画像情報を再生するための画像再生手段を一体的に備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような画像表示装置を用いれば、外部の画像再生装置を接続する必要なく、記録媒体に記録されている画像情報に基づく画像を容易に鑑賞することが可能となる。
しかしながら、上記のような画像表示装置を複数のユーザで共用する場合に、画像再生手段に記録媒体を装着したまま放置してしまうと、他のユーザに記録媒体を取り出されたり、機密性の高い画像情報を再生されて見られてしまったりする恐れがある。また、店頭や展示会におけるデモンストレーション等のように、所定の画像情報を再生し続けている場合にも、他のユーザ(客等)によって再生を停止させられたり、記録媒体を取り出されてしまったりする恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る画像表示装置は、装着された記録媒体に記録されている画像情報を再生する画像再生部と、前記画像再生部が再生する前記画像情報に基づく画像を表示する画像表示部と、入力操作を受け付ける入力操作部と、前記入力操作部が受け付けた前記入力操作に基づいて、当該画像表示装置の動作を制御する制御部と、ユーザの認証を行う認証部と、を備え、前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記画像再生部の動作を制限することを特徴とする。
この画像表示装置によれば、認証部による認証が不成立の場合に、制御部が画像再生部の動作を制限するため、記録媒体、及び記録媒体に記録されている画像情報が他のユーザに取り扱われてしまうことを抑制することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像再生部は、前記入力操作部が受け付けた前記入力操作に基づいて前記記録媒体を排出する記録媒体排出部を備え、前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記記録媒体排出部による前記記録媒体の排出を禁止することが望ましい。
この画像表示装置によれば、認証部による認証が不成立の場合に、制御部が記録媒体の排出を禁止するため、他のユーザによって記録媒体が取り出されてしまう事態を抑制することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る画像表示装置において、前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記画像再生部による前記画像情報の再生を禁止することが望ましい。
この画像表示装置によれば、認証部による認証が不成立の場合に、画像再生部による画像情報の再生を禁止するため、この画像情報に基づく画像が他のユーザに見られてしまう事態を抑制することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る画像表示装置において、外部の画像再生装置から画像情報が入力される画像情報入力部と、前記記録媒体に記録されている画像情報、及び前記画像情報入力部に入力される画像情報を含む複数の画像情報の中から1つを選択する入力選択部と、をさらに備え、前記画像表示部は、前記入力選択部で選択された前記画像情報に基づく画像を表示し、前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記記録媒体に記録されている前記画像情報の再生を禁止する一方で、前記画像情報入力部に入力された前記画像情報に基づく画像の表示を許可することが望ましい。
この画像表示装置によれば、認証部による認証が不成立の場合でも、画像情報入力部に入力された画像情報に基づく画像の表示が可能であるため、認証の成否に拘わらず、多くのユーザがプロジェクタを利用することが可能となり、利便性が向上する。
[適用例5]本適用例に係るプロジェクタは、装着された記録媒体に記録されている画像情報を再生する画像再生部と、前記画像再生部が再生する前記画像情報に基づく画像を投写する画像投写部と、入力操作を受け付ける入力操作部と、前記入力操作部が受け付けた前記入力操作に基づいて、当該プロジェクタの動作を制御する制御部と、ユーザの認証を行う認証部と、を備え、前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記画像再生部の動作を制限することを特徴とする。
このプロジェクタによれば、認証部による認証が不成立の場合に、制御部が画像再生部の動作を制限するため、記録媒体、及び記録媒体に記録されている画像情報が他のユーザに取り扱われてしまうことを抑制することが可能となる。
以下、画像表示装置の一つであるプロジェクタについて、図面を参照して説明する。本実施形態のプロジェクタは、DVD(Digital Versatile Disc)を再生可能なDVD再生部を備えており、DVDメディアに記録されている画像情報に基づく画像を投写することができる。また、本実施形態のプロジェクタは、DVDロック機能を有しており、DVD再生部の動作に関わる入力操作(以降、「DVD操作」とも呼ぶ。)が無効となるDVDロック状態と、DVD操作が有効なロック解除状態とを切り替えることが可能になっている。
図1は、本実施形態のプロジェクタの斜視図であり、(a)は、前方より見た図、(b)は、後方より見た図である。
図1(a)、(b)に示すように、プロジェクタ1は、外装を構成する筐体2によって装置本体が覆われた構成を有している。筐体2の前面2fには、外部のスクリーン等に画像(画像光)を投写する投写レンズ13が露出しており、投写レンズ13の下側には、記録媒体であるDVDメディアを挿入するためのディスクスロット3が設けられている。また、筐体2の前面2fには、リモコン23から送信される操作信号を受信するための操作信号受信部24が配置されている。
図1(a)、(b)に示すように、プロジェクタ1は、外装を構成する筐体2によって装置本体が覆われた構成を有している。筐体2の前面2fには、外部のスクリーン等に画像(画像光)を投写する投写レンズ13が露出しており、投写レンズ13の下側には、記録媒体であるDVDメディアを挿入するためのディスクスロット3が設けられている。また、筐体2の前面2fには、リモコン23から送信される操作信号を受信するための操作信号受信部24が配置されている。
筐体2には、複数の操作キー(操作ボタン)を備えて構成される本体操作部22が設けられており、プロジェクタ1に対して各種指示を行うことが可能になっている。本体操作部22を構成する複数の操作キーのうち、ディスクスロット3からDVDメディアを排出するための操作キー(イジェクトキー)は、筐体2の前面2f(ディスクスロット3の近傍)に配置されており、それ以外の操作キーは、筐体2の上面2tに配置されている。また、リモコン23にも、本体操作部22と同様、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための複数の操作キーが備えられており、プロジェクタ1を遠隔操作することが可能になっている。
筐体2の背面2rには、電源が入力される電源端子4や、外部の画像出力装置C(図2参照)から画像情報が入力される入力端子25等が配設されている。
図2は、プロジェクタの回路構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクタ1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、本体操作部22、リモコン23、操作信号受信部24、入力端子25、画像情報変換部26、DVD再生部27、入力選択部33、画像処理部34、OSD処理部35、電源回路36、光源制御部37等を備えている。
図2に示すように、プロジェクタ1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、本体操作部22、リモコン23、操作信号受信部24、入力端子25、画像情報変換部26、DVD再生部27、入力選択部33、画像処理部34、OSD処理部35、電源回路36、光源制御部37等を備えている。
画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、ライトバルブ駆動部14等で構成されている。画像投写部10は、画像表示部に相当するものであり、光源11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調して画像(画像光)を形成し、この画像を投写レンズ13から投写して外部のスクリーンSC等に表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクタ11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレータ光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bには、マトリクス状に配列された複数の画素(図示せず)が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。ライトバルブ駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13から拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクタ1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピュータとして機能する。
記憶部21は、フラッシュメモリやFeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリ)等、書き替え可能な不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部21には、プロジェクタ1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクタ1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。本実施形態では、設定データとして、DVD操作が有効か無効か、即ちDVDロック状態かロック解除状態かを示すフラグ(DVD操作フラグ)とともに、DVDロック状態からロック解除状態に切り替える際に参照される暗証番号が記憶されている。なお、DVD操作フラグ及び暗証番号は、ユーザによって適宜設定可能になっており、その設定結果は、記憶部21に反映される。
本体操作部22及びリモコン23は、上述したように複数の操作キーを備えており、ユーザからの入力操作(操作キーの操作)を受け付ける入力操作部に相当するものである。複数の操作キーには、上述したイジェクトキーの他に、電源のオンとオフとを切り替えるための電源キーや、DVDの再生を開始させるための再生キー、DVDの再生を停止させるための停止キー、画像情報の入力元(入力ソース)を切り替えるための入力切替キー等が含まれ、これらは、本体操作部22及びリモコン23の双方に備えられている。また、設定メニュー等を重畳表示させるためのメニューキー、設定メニュー等で項目の選択に用いられる方向キー(上下左右に対応する4つの操作キー)、選択された項目を確定させる決定キー、動作の取り消し等を行うための取消キー、DVDロック状態とロック解除状態とを切り替えるためのDVDロックキー、暗証番号を入力するための数字キー(0〜9に対応する10個の操作キー)等は、リモコン23にのみ備えられている。ユーザが本体操作部22の各種操作キーを操作すると、本体操作部22は、ユーザの操作内容(操作された操作キー)に応じた操作信号を制御部20に出力する。また、ユーザがリモコン23の各種操作キーを操作すると、リモコン23は、ユーザの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、操作信号受信部24がこれを受信して制御部20に伝達する。
なお、これ以降、イジェクトキー、再生キー、停止キー等、後述するDVD再生部27の動作に関わる操作キーを「DVD操作キー」とも呼ぶ。DVD操作キーには、上記以外に、再生を静止(一時停止)させるための一時停止キー、早送り再生を行うための早送りキー、巻き戻し再生を行うための巻き戻しキー、再生するチャプタを変更するためのスキップキー等が含まれる。
入力端子25には、パーソナルコンピュータやビデオ再生装置等、外部の画像出力装置Cから、各種形式の画像情報がケーブル(図示せず)を介して入力される。入力端子25に入力された画像情報は、画像情報変換部26に供給される。
画像情報変換部26は、入力端子25から入力された画像情報に対してA/D変換等の変換処理を行って、処理後の画像情報を入力選択部33に出力する。
DVD再生部27は、記録媒体(DVDメディアM)に記録された画像情報を再生する画像再生部に相当するものであり、挿入センサ28、メディア搬送部29、装着センサ30、データ読取部31及びデータ処理部32等を含んで構成されている。
挿入センサ28は、ディスクスロット3の近傍に配置され、DVDメディアMの一部がディスクスロット3に挿入されたことを検出して制御部20に通知する。
メディア搬送部29は、DVDメディアMを搬送するための搬送ローラ、及び搬送ローラを回転駆動する駆動モータ(いずれも図示せず)等によって構成され、制御部20の指示に基づいて、DVD再生部27内におけるDVDメディアMの搬送を行う。具体的には、ユーザがDVDメディアMの一部をディスクスロット3に挿入し、挿入センサ28がこの挿入を検出すると、制御部20は、メディア搬送部29に指示をして、DVDメディアMを内部に引き込んでターンテーブル(図示せず)上に装着させる。また、ユーザによりイジェクトキーが操作されると、制御部20は、メディア搬送部29に指示をして、ターンテーブルからDVDメディアMを離脱させ、DVDメディアMをディスクスロット3から排出させる。
装着センサ30は、ターンテーブルの近傍に配置され、ターンテーブルにDVDメディアMが装着されていることを検出して制御部20に通知する。
データ読取部31は、制御部20の指示に基づいて、ターンテーブル上に装着されたDVDメディアMをスピンドルモータ(図示せず)で回転させるとともに、光ピックアップ(図示せず)を走査して、DVDメディアMに記録されているデータストリームを順次読み取る。このデータストリームは、符号化された画像情報や音声情報が多重化された情報であり、データ読取部31によって読み取られたデータストリームは、データ処理部32に順次出力される。
データ処理部32は、デマルチプレクサやデコーダ等で構成され、制御部20の指示に基づいて、データ読取部31から入力されるデータストリームを画像情報と音声情報とに分離する処理や、分離した画像情報及び音声情報をデコード(復号化)する処理等を行う。データ処理部32は、復号化された画像情報を入力選択部33に出力し、復号化された音声情報を図示しない音声出力手段に出力する。なお、DVD再生部27が、DVDメディアMからデータストリームを読み取って、このデータストリームに基づく画像情報を出力することを、本明細書では「画像情報を再生する」又は「DVDを再生する」と表記する。
制御部20は、本体操作部22又はリモコン23が再生キーの操作を受け付けると、DVD再生部27に指示をして、画像情報の再生を開始させ、本体操作部22又はリモコン23が停止キーの操作を受け付けると、DVD再生部27に指示をして、画像情報の再生を停止させる。
挿入センサ28及び装着センサ30は、例えば、メカニカルスイッチ、光センサ、磁気センサ等の各種検出手段を用いて構成することができる。また、装着センサ30に関しては、上記光ピックアップが受光する反射光の信号レベルによってDVDメディアMの装着の有無を検出する態様とすることも可能である。
入力選択部33は、入力端子25から画像情報変換部26を経て入力される画像情報(外部入力画像情報)と、DVD再生部27から入力される画像情報(DVD画像情報)のいずれか一方を、制御部20の指示に基づいて選択し、選択した画像情報を画像処理部34に出力する。ユーザが、本体操作部22或いはリモコン23に備わる入力切替キーを操作して所望の画像情報を指定すると、制御部20は、指定された画像情報が画像処理部34に出力されるよう、入力選択部33に指示をする。つまり、入力選択部33は、外部入力画像情報に基づく画像(外部入力画像)を投写(表示)する状態と、DVD再生部27によって再生されたDVD画像情報に基づく画像(DVD画像)を投写(表示)する状態とを、ユーザの入力操作に応じて切り替えることができる。
画像処理部34は、入力選択部33から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像情報に変換する。さらに、画像処理部34は、制御部20の指示に基づいて、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための画質調整処理等を行う。画像処理部34で画質調整等がなされた画像情報は、OSD処理部35に出力される。
OSD処理部35は、制御部20の指示に基づいて、投写画像(外部入力画像又はDVD画像)上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理部35は、図示しないOSDメモリを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳表示を指示すると、OSD処理部35は、必要なOSD画像情報をOSDメモリから読み出し、投写画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像処理部34から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、ライトバルブ駆動部14に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部35は、画像処理部34から入力される画像情報を、そのままライトバルブ駆動部14に出力する。
ライトバルブ駆動部14が、入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像情報に応じた画像(画像光)を形成し、この画像が投写レンズ13からスクリーンSCに投写される。
電源回路36には、AC100V等の商用電源が電源端子4(図1(b)参照)を介して外部から供給される。電源回路36は、商用電源(交流電源)を所定の電圧の直流電源に変換して、プロジェクタ1の各部に電力を供給する。また、電源回路36は、制御部20の指示に基づいて、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(電源オン状態)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(スタンバイ状態)とを切り替えることができる。
光源制御部37は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯及び消灯を切り替える。
本実施形態のプロジェクタ1は、上記のように構成されているため、電源端子4に電源ケーブル(図示せず)が接続され、電源回路36に商用電源が供給されると、電源回路36は、少なくとも制御部20、記憶部21、本体操作部22、及び操作信号受信部24に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクタ1は、スタンバイ状態(「電源オフ状態」ともいう。)であり、光源11を消灯させた状態を維持している。そして、本体操作部22又はリモコン23に備わる電源キーがユーザにより操作されると、制御部20は、電源回路36に指示をして、各部への動作電力の供給を開始させ、プロジェクタ1を電源オン状態に移行させる。
プロジェクタ1が電源オン状態に移行すると、制御部20は、光源制御部37に指示をして光源11を点灯させる。そして、ユーザが画像出力装置Cとプロジェクタ1(入力端子25)を接続して、画像出力装置Cからの画像情報の出力を開始させると、入力端子25に外部入力画像情報が入力される。そして、ユーザが必要に応じて入力切替キーを操作して外部入力画像情報を指定すると、画像投写部10から外部入力画像が投写される。一方、ユーザがDVDメディアMをディスクスロット3に挿入して再生キーを操作し、必要に応じて入力切替キーを操作してDVD画像情報を指定すると、DVD再生部27は、DVD画像情報の再生を開始し、画像投写部10からDVD画像が投写される。また、DVD画像情報の再生が行われている状態で停止キーが操作されると、DVD再生部27は、DVD画像情報の再生を停止する。
電源オン状態でユーザにより電源キーが操作されると、制御部20は、光源制御部37に光源11を消灯させ、プロジェクタ1をスタンバイ状態に移行させる。なお、これ以降、プロジェクタ1を電源オン状態にするための電源キーの操作を「オン操作」とも呼び、プロジェクタ1をスタンバイ状態にするための電源キーの操作を「オフ操作」とも呼ぶ。
次に、DVDロック機能について説明する。
上述したように、リモコン23には、DVDロックキーが備えられており、ユーザは、電源オン状態でDVDロックキーを操作することにより、DVDロック状態とロック解除状態とを切り替えることができる。そして、ロック解除状態に設定された場合には、本体操作部22及びリモコン23に備わるDVD操作キーの操作(DVD操作)は常に有効となり、DVD再生部27の動作が許可される。一方、DVDロック状態に設定された場合には、暗証番号によるユーザの認証が成立しない限り、すべてのDVD操作が無効となり、DVD再生部27の動作が禁止される。
上述したように、リモコン23には、DVDロックキーが備えられており、ユーザは、電源オン状態でDVDロックキーを操作することにより、DVDロック状態とロック解除状態とを切り替えることができる。そして、ロック解除状態に設定された場合には、本体操作部22及びリモコン23に備わるDVD操作キーの操作(DVD操作)は常に有効となり、DVD再生部27の動作が許可される。一方、DVDロック状態に設定された場合には、暗証番号によるユーザの認証が成立しない限り、すべてのDVD操作が無効となり、DVD再生部27の動作が禁止される。
図3は、DVDロックキーが操作された際のプロジェクタ1の動作を説明するフローチャートである。電源オン状態でユーザによりDVDロックキーが操作されると、制御部20は、図3に示すフローに従って動作する。
図3に示すように、ステップS101では、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグに基づいて、プロジェクタ1がDVDロック状態であるか否かを判断する。そして、DVDロック状態ではなくロック解除状態である場合には、ステップS102に移行してDVDロック処理(サブルーチン)を実行した後にフローを終了する。一方、DVDロック状態である場合には、ステップS103に移行してロック解除処理(サブルーチン)を実行した後にフローを終了する。
図4は、DVDロック処理を説明するフローチャートであり、図5は、DVDロック処理時に投写画像上に重畳表示されるOSD画像を示す説明図である。
図4に示すように、ステップS201では、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、所定のOSD画像(暗証番号設定ウィンドウW1)を重畳して表示させ(図5参照)、ユーザに任意の暗証番号を設定(入力)させる。暗証番号設定ウィンドウW1が表示されると、ユーザは、リモコン23に備わる数字キーを複数回操作して複数桁の数字を入力することにより、任意の暗証番号を入力することができる。そして、暗証番号を入力した後に決定キーを操作すると、暗証番号の入力が完了する。なお、ユーザが1つの数字を入力する度に、暗証番号設定ウィンドウW1には「*(アスタリスク)」が表示されるようになっており、入力した暗証番号が他のユーザに知られてしまうことはない。
図4に示すように、ステップS201では、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、所定のOSD画像(暗証番号設定ウィンドウW1)を重畳して表示させ(図5参照)、ユーザに任意の暗証番号を設定(入力)させる。暗証番号設定ウィンドウW1が表示されると、ユーザは、リモコン23に備わる数字キーを複数回操作して複数桁の数字を入力することにより、任意の暗証番号を入力することができる。そして、暗証番号を入力した後に決定キーを操作すると、暗証番号の入力が完了する。なお、ユーザが1つの数字を入力する度に、暗証番号設定ウィンドウW1には「*(アスタリスク)」が表示されるようになっており、入力した暗証番号が他のユーザに知られてしまうことはない。
ステップS202では、制御部20は、決定キーが操作されたか否か、即ち暗証番号の入力が完了したか否かを判断する。そして、決定キーが操作された場合にはステップS203に移行し、決定キーが操作されていない場合には操作されるまで本ステップを繰り返す。
暗証番号の入力が完了してステップS203に移行した場合には、制御部20は、入力された暗証番号を記憶部21に記憶(保存)する。
そして、ステップS204では、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグをセットすることによって、プロジェクタ1をDVDロック状態に設定し、その後、メインルーチンに復帰する。
図6は、ロック解除処理を説明するフローチャートであり、図7は、ロック解除処理時に投写画像上に重畳表示されるOSD画像を示す説明図である。
図6に示すように、ステップS301では、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、所定のOSD画像(暗証番号入力ウィンドウW2)を重畳して表示させ(図7参照)、DVDロック処理時に設定した暗証番号をユーザに入力させる。暗証番号入力ウィンドウW2が表示されると、ユーザは、リモコン23に備わる数字キーを操作して暗証番号を入力することができる。そして、暗証番号を入力した後に決定キーを操作すると、暗証番号の入力が完了する。この場合にも、ユーザが1つの数字を入力する度に、暗証番号入力ウィンドウW2には「*(アスタリスク)」が表示されるようになっており、入力した暗証番号が他のユーザに知られてしまうことはない。
図6に示すように、ステップS301では、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、所定のOSD画像(暗証番号入力ウィンドウW2)を重畳して表示させ(図7参照)、DVDロック処理時に設定した暗証番号をユーザに入力させる。暗証番号入力ウィンドウW2が表示されると、ユーザは、リモコン23に備わる数字キーを操作して暗証番号を入力することができる。そして、暗証番号を入力した後に決定キーを操作すると、暗証番号の入力が完了する。この場合にも、ユーザが1つの数字を入力する度に、暗証番号入力ウィンドウW2には「*(アスタリスク)」が表示されるようになっており、入力した暗証番号が他のユーザに知られてしまうことはない。
ステップS302では、制御部20は、決定キーが操作されたか否か、即ち暗証番号の入力が完了したか否かを判断する。そして、決定キーが操作された場合にはステップS303に移行し、決定キーが操作されていない場合には操作されるまで本ステップを繰り返す。
暗証番号の入力が完了してステップS303に移行した場合には、制御部20は、入力された暗証番号に基づいてユーザの認証を行う。具体的には、制御部20は、入力された暗証番号と記憶部21に保存されている暗証番号とを比較し、両者が一致するか否かを判断する。そして、2つの暗証番号が一致する場合には、認証が成立し、ステップS304に移行する。一方、2つの暗証番号が一致しない場合には、認証は不成立となり、DVDロック状態のままメインルーチンに復帰する。なお、図示は省略するが、認証が成立したか否か、即ちDVDロック状態を解除できたか否かをOSD画像(メッセージ画像)等によって報知することが望ましい。
認証が成立してステップS304に移行した場合には、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグをリセットすることによってDVDロック状態を解除し(ロック解除状態に設定し)、メインルーチンに復帰する。
このように、ロック解除状態においてDVDロックキーが操作されると、DVDロック処理が実行される。そして、DVDロック処理において暗証番号が設定されると、プロジェクタ1はDVDロック状態となり、DVD操作が無効となる。一方、DVDロック状態でDVDロックキーが操作されると、ロック解除処理が実行され、暗証番号の入力によるユーザの認証が行われる。そして、認証が成立した場合にのみプロジェクタ1はロック解除状態となり、DVD操作が有効となる。
図8は、電源オン状態においてDVD操作キーが操作された際のプロジェクタ1の動作を説明するフローチャートであり、図9は、DVD操作時に投写画像上に重畳表示されるOSD画像を示す説明図である。電源オン状態において、ユーザによりイジェクトキー、再生キー、停止キー等のDVD操作キーが操作されると、制御部20は、図8に示すフローに従って動作する。
図8に示すように、ステップS401では、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグに基づいて、プロジェクタ1がDVDロック状態であるか否かを判断する。そして、DVDロック状態である場合には、ステップS402に移行し、DVDロック状態ではなくロック解除状態である場合には、ステップS407に移行する。
プロジェクタ1がDVDロック状態であってステップS402に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、所定のOSD画像(処理選択メニューM1)を投写画像上に重畳して表示させる(図9参照)。
図9に示すように、処理選択メニューM1には、DVD操作がロックされていること、即ちプロジェクタ1がDVDロック状態であることを報知するメッセージが表示されており、さらに、このDVDロック状態を解除するか否かを選択するための2つの処理項目(「解除する」及び「解除しない」)が縦に並んで表示されている。2つの処理項目のうちの1つ(図9の例では「解除する」)は、背景色が異なる状態になっており、この処理項目が選択された状態であることを示している。ユーザは、リモコン23に備わる方向キーを操作することにより、任意の処理項目を選択することができる。ユーザが処理項目を選択した後に決定キーを操作すると、処理項目の選択が完了し、制御部20は、選択された処理項目に応じた処理を行う。
図8に戻って、ステップS403では、制御部20は、決定キーが操作されたか否か、即ち処理項目の選択が確定したか否かを判断する。そして、決定キーが操作された場合にはステップS404に移行し、決定キーが操作されていない場合には操作されるまで本ステップを繰り返す。
決定キーが操作されてステップS404に移行すると、制御部20は、選択された処理項目が上記2つのうちのいずれであるかを判断する。そして、「解除する」が選択された場合にはステップS405に移行する。一方、「解除しない」が選択された場合には、操作されたDVD操作キーに対応する動作を行わずに、DVDロック状態のままフローを終了する。
処理選択メニューM1で「解除する」が選択されてステップS405に移行した場合には、制御部20は、ロック解除処理(図6参照)を実行し、続くステップS406では、制御部20は、DVD操作フラグに基づいて、ロック解除処理にてロック解除状態に設定されたか否か、即ち暗証番号による認証が成立してDVDロック状態が解除されたか否かを判断する。そして、DVDロック状態が解除された場合には、ステップS407に移行する。一方、DVDロック状態が解除されていない場合には、操作されたDVD操作キーに対応する動作を行わずに、DVDロック状態のままフローを終了する。
ステップS401又はステップS406においてプロジェクタ1がロック解除状態であってステップS407に移行した場合には、制御部20は、DVD再生部27に指示をして、操作されたDVD操作キーに対応する動作を実行させ、フローを終了する。これにより、例えば、イジェクトキーが操作された場合には、ディスクスロット3からDVDメディアMが排出され、再生キーが操作された場合には、DVDの再生が開始する。
このように、ロック解除状態でDVD操作キーが操作された場合には、制御部20は、操作された操作キーに対応する動作をDVD再生部27に実行させる一方で、DVDロック状態でDVD操作キーが操作された場合には、暗証番号によるユーザの認証が成立しない限り、操作された操作キーに対応する動作を実行させない。つまり、制御部20は、DVDロック状態において暗証番号によるユーザの認証が不成立の場合には、DVD操作(イジェクトキー、再生キー、停止キー、一時停止キー、早送りキー、巻き戻しキー、スキップキー等の入力操作)に基づくDVD再生部27のすべての動作を禁止し、ユーザの認証が成立した場合には、DVD再生部27のすべての動作を許可する。
また、本実施形態のプロジェクタ1は、オフ操作時及びオン操作時において、プロジェクタ1がDVDロック状態であるか否かと、DVDメディアMが挿入されているか否かとに応じて異なる動作を行うようになっている。
図10は、オフ操作時のプロジェクタ1の動作を説明するフローチャートであり、図11は、オフ操作時に投写画像上に重畳表示されるOSD画像を示す説明図である。電源オン状態で電源キーが操作されると、制御部20は、図10に示すフローに従って動作する。なお、図示は省略するが、本実施形態のプロジェクタ1は、DVDの再生中にはオフ操作を行えない(オフ操作が無効となる)ようになっている。
図10に示すように、ステップS501では、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグに基づいて、プロジェクタ1がDVDロック状態であるか否かを判断する。そして、DVDロック状態ではなくロック解除状態である場合にはステップS502に移行し、DVDロック状態である場合にはステップS508に移行する。
プロジェクタ1がロック解除状態であってステップS502に移行した場合には、制御部20は、装着センサ30の検出結果に基づいて、ターンテーブルにDVDメディアMが装着されているか否か、即ちディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されたままであるか否かを判断する。そして、DVDメディアMが挿入されたままである場合にはステップS503に移行し、DVDメディアMが挿入されていない場合にはステップS508に移行する。
DVDメディアMが挿入されていてステップS503に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、所定のOSD画像(処理選択メニューM2)を投写画像上に重畳して表示させる(図11参照)。
図11に示すように、処理選択メニューM2には、DVDメディアMが挿入されたままであることを報知するメッセージが表示されており、さらに、この後に実行すべき処理項目として、「DVDを取り出す」、「DVD操作をロックする」、「そのままオフする」の3つの処理項目が縦に並んで表示されている。3つの処理項目のうちの1つ(この例では「DVDを取り出す」)は、背景色が異なる状態になっており、この処理項目が選択された状態であることを示している。ユーザは、リモコン23に備わる方向キーを操作することにより、任意の処理項目を選択することができる。ユーザが処理項目を選択した後に決定キーを操作すると、処理項目の選択が確定し、制御部20は、選択された処理項目に応じた処理を行う。
図10に戻って、ステップS504では、制御部20は、決定キーが操作されたか否か、即ち処理項目の選択が確定したか否かを判断する。そして、決定キーが操作された場合にはステップS505に移行し、決定キーが操作されていない場合には操作されるまで本ステップを繰り返す。
決定キーが操作されてステップS505に移行すると、制御部20は、選択された処理項目が上記3つのうちのいずれであるかを判断する。そして、「DVDを取り出す」が選択された場合にはステップS506に移行し、「DVD操作をロックする」が選択された場合にはステップS507に移行する。また、「そのままオフする」が選択された場合にはステップS508に移行する。
処理選択メニューM2で「DVDを取り出す」が選択されてステップS506に移行した場合には、制御部20は、DVD再生部27に指示をして、挿入されているDVDメディアMをメディア搬送部29に排出させて、ステップS508に移行する。
一方、処理選択メニューM2で「DVD操作をロックする」が選択されてステップS507に移行した場合には、制御部20は、DVDロック処理(図4参照)を実行した後に、ステップS508に移行する。
ステップS508では、制御部20は、光源制御部37に指示をして光源11を消灯させる。そして、ステップS509では、制御部20は、電源回路36に指示をして、各部への動作電力の供給を停止させ、プロジェクタ1をスタンバイ状態に移行させてフローを終了する。
このように、オフ操作時にプロジェクタ1がDVDロック状態である場合や、ディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されていない場合には、プロジェクタ1は、そのまま光源11を消灯させてスタンバイ状態に移行する。一方、プロジェクタ1がロック解除状態で、且つディスクスロットに3にDVDメディアMが挿入されている場合には、プロジェクタ1は、DVDメディアMを排出するか、DVDメディアMを挿入したままDVDロック状態に設定するか、DVDロック状態に設定することなくDVDメディアMを挿入したままにしておくかをユーザに選択させ、選択結果に応じた処理を実行した後に光源11を消灯させてスタンバイ状態に移行する。
図12は、オン操作時のプロジェクタ1の動作を説明するフローチャートである。スタンバイ状態においてユーザにより電源キーが操作されると、制御部20は、図12に示すフローに従って動作する。
図12に示すように、ステップS601では、制御部20は、電源回路36に指示をして、各部への動作電力の供給を開始させ、プロジェクタ1を電源オン状態に移行させる。そして、ステップS602では、制御部20は、光源制御部37に指示をして光源11を点灯させる。
ステップS603では、制御部20は、装着センサ30の検出結果に基づいて、ターンテーブルにDVDメディアMが装着されているか否か、即ちディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されているか否かを判断する。そして、DVDメディアMが挿入されていない場合には、そのままフローを終了し、DVDメディアMが挿入されている場合には、ステップS604に移行する。
ディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されていてステップS604に移行した場合には、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグに基づいて、プロジェクタ1がDVDロック状態であるか否かを判断する。そして、DVDロック状態である場合にはステップS605に移行し、DVDロック状態ではなくロック解除状態である場合にはステップS610に移行する。
プロジェクタ1がDVDロック状態であってステップS605に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部35に指示をして、処理選択メニューM1を投写画像上に重畳表示させる(図9参照)。そして、DVDロック状態を解除するか否かを決定するために、2つの処理項目(「解除する」及び「解除しない」)のいずれかを選択させる。
ステップS606では、制御部20は、決定キーが操作されたか否か、即ち処理項目の選択が確定したか否かを判断する。そして、決定キーが操作された場合にはステップS607に移行し、決定キーが操作されていない場合には操作されるまで本ステップを繰り返す。
決定キーが操作されてステップS607に移行すると、制御部20は、選択された処理項目が上記2つのうちのいずれであるかを判断する。そして、「解除する」が選択された場合にはステップS608に移行し、「解除しない」が選択された場合には、DVDロック状態のままフローを終了する。
処理選択メニューM1で「解除する」が選択されてステップS608に移行した場合には、制御部20は、ロック解除処理(図6参照)を実行し、続くステップS609では、制御部20は、DVD操作フラグに基づいて、ロック解除処理にてロック解除状態に設定されたか否か、即ち認証が成立してDVDロック状態が解除されたか否かを判断する。そして、DVDロック状態が解除された場合には、ステップS610に移行する。一方、DVDロック状態が解除されていない場合には、DVDロック状態のままフローを終了する。
ステップS610では、制御部20は、DVD再生部27に指示をして、DVDの再生を開始させるとともに、入力選択部33にDVD画像情報を選択させ、フローを終了する。この結果、画像投写部10からDVD画像が投写される。
このように、オン操作時にディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されている場合には、ステップS604又はステップS609にて、プロジェクタ1がロック解除状態である場合にのみ、DVDの再生が開始するようになっており、DVDロック状態のままでDVDの再生が開始することはない。
また、本実施形態のプロジェクタ1は、スタンバイ状態においても、イジェクトキーの操作によってDVDメディアMを排出させることが可能になっている。ただし、プロジェクタ1がDVDロック状態の場合には、この操作は無視される。
図13は、スタンバイ状態においてイジェクトキーが操作された際のプロジェクタ1の動作を説明するフローチャートである。スタンバイ状態においてユーザによりイジェクトキーが操作されると、制御部20は、図13に示すフローに従って動作する。
図13に示すように、ステップS701では、制御部20は、装着センサ30の検出結果に基づいて、ターンテーブルにDVDメディアMが装着されているか否か、即ちディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されているか否かを判断する。そして、DVDメディアMが挿入されていない場合には、そのままフローを終了し、DVDメディアMが挿入されている場合には、ステップS702に移行する。
ディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されていてステップS702に移行した場合には、制御部20は、記憶部21に記憶されているDVD操作フラグに基づいて、プロジェクタ1がDVDロック状態であるか否かを判断する。そして、DVDロック状態ではなくロック解除状態である場合にはステップS703に移行し、DVDロック状態である場合にはフローを終了する。
プロジェクタ1がロック解除状態であってステップS703に移行した場合には、制御部20は、DVD再生部27に指示をして、挿入されているDVDメディアMをメディア搬送部29に排出させてフローを終了する。
このように、DVDロック状態に設定されていると、スタンバイ状態においてもDVDメディアMを取り出すことができなくなる。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1によれば、DVDロック状態において、制御部20は、暗証番号による認証が成立しない限り、DVD操作に基づくDVD再生部27の動作を禁止するため、DVDメディアM、及びDVDメディアMに記録されている画像情報が他のユーザに取り扱われてしまうことを抑制することが可能となる。具体的には、制御部20は、DVDロック状態において、イジェクトキーの操作に基づくDVDメディアMの排出を禁止しているため、他のユーザによって記録媒体が取り出されてしまう事態を抑制することが可能となる。また、制御部20は、DVDロック状態において、再生キーの操作に基づくDVDの再生を禁止しているため、DVD画像が他のユーザに見られてしまう事態を抑制することが可能となる。さらに、制御部20は、DVDロック状態において、上記以外のDVD操作(例えば、停止キー、一時停止キー、早送りキー、巻き戻しキー、スキップキーの操作等)に基づく動作も禁止しているため、店頭や展示会におけるデモンストレーション等のように、DVDを再生し続けている場合に、他のユーザ(客等)によって再生を停止させられたり、再生状態を変更されたりする事態をも抑制することが可能となる。
(2)本実施形態のプロジェクタ1によれば、DVDロック状態であっても、外部入力画像を表示(投写)するための動作については禁止(制限)をしていない。つまり、外部入力画像の表示については、すべてのユーザに許可している。このため、暗証番号を知っているユーザでない限りプロジェクタ1が利用できなくなることはなく、多くのユーザがプロジェクタ1を利用することができるため、利便性が向上する。
(3)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ロック解除状態では、オン操作(スタンバイ状態における電源キーの操作)時にディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されていると、再生キーが操作されなくともDVDの再生を開始するようにしているが、DVDロック状態では、オン操作時にDVDの再生が開始しないようになっている。このため、この場合にも、他のユーザにDVD画像が見られてしまう事態が抑制される。
(4)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ロック解除状態において、ディスクスロット3にDVDメディアMが挿入されたままオフ操作がなされると、処理選択メニューM2を表示して、DVDメディアMが挿入されている旨を報知するとともに、その後の処理(DVDメディアMを排出するか、DVDロック状態とするか)を選択できるようにしているため、ロック解除状態のままディスクスロット3内にDVDメディアMを放置してしまう事態を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では、ロック解除処理(図6参照)において、ステップS303を実行して、入力された暗証番号と記憶部21に保存されている暗証番号とが一致するか否かを判断する際の制御部20が認証部に相当する。また、メディア搬送部29が記録媒体排出部に相当し、入力端子25が画像情報入力部に相当する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、DVDメディアMに記録されている情報の読み取りが可能なDVD再生部27を備えた構成を示しているが、DVD以外の光ディスク、各種半導体メモリ、磁気ディスク、磁気テープ等、他の記録媒体に記録されている情報の読み取りが可能な構成であってもよい。この場合でも、他のユーザに記録媒体が取り出されてしまうことがないよう、所定の入力操作がなされた場合にのみ記録媒体を排出する態様とするか、或いは、所定の入力操作がなされた場合にのみ記録媒体が離脱可能になる態様とすることが望ましい。
上記実施形態では、DVDロック状態において暗証番号によるユーザの認証が不成立の場合には、DVD再生部27のすべての動作を禁止するようにしているが、DVD再生部27の一部の動作(例えば、DVDメディアMの排出動作、或いはDVDの再生動作等)のみを禁止する態様、即ちDVD再生部27の動作を制限する態様にしてもよい。
上記実施形態では、暗証番号によってユーザの認証を行う態様を示しているが、英字や記号等を含んだパスワードによって認証を行うようにしてもよい。或いは、本体操作部22やリモコン23に備わる各種機能キーを所定の順序(シーケンス)で操作することを認証の要件にしてもよい。また、指紋認証をはじめとする生体認証等、様々な認証方法を用いることも可能である。
上記実施形態では、DVDロック処理を実行するたびに暗証番号を設定するようにしているが、暗証番号を固定にすれば、都度設定する必要はなくなる。
上記実施形態では、DVD再生部27にDVDメディアMを装着する方式として、ディスクスロット3にDVDメディアMを直接挿入するスロットイン方式を採用しているが、DVD再生部27は、スロットイン方式に限定されず、例えば、DVDメディアMをトレイに載置して搬送するトレイローディング方式を採用してもよい。また、ターンテーブルを覆う開閉蓋を開いてユーザが直接ターンテーブルにDVDメディアMを装着するトップローディング方式を採用することも可能である。この場合には、DVDメディアMの排出を禁止する代わりに、開閉蓋の開放を禁止するようにすればよい。
上記実施形態において、画像出力装置Cからプロジェクタ1に対する画像情報の出力は、ケーブルを介して(有線で)行われる態様に限定されず、無線通信を利用した態様であってもよい。この場合には、画像情報を受信するための受信手段が画像情報入力部に相当する。
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
上記実施形態では、光源11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED(Light Emitting Diode)光源等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
上記実施形態では、画像表示装置として、光源11から射出された光を変調して投写するプロジェクタ1を例にして説明しているが、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクタ、或いは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等に適用することも可能である。
1…プロジェクタ、2…筐体、3…ディスクスロット、10…画像投写部、11…光源、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、21…記憶部、22…本体操作部、23…リモコン、24…操作信号受信部、25…入力端子、26…画像情報変換部、27…DVD再生部、28…挿入センサ、29…メディア搬送部、30…装着センサ、31…データ読取部、32…データ処理部、33…入力選択部、34…画像処理部、35…OSD処理部、36…電源回路、37…光源制御部、C…画像出力装置、M…DVDメディア、SC…スクリーン。
Claims (5)
- 画像表示装置であって、
装着された記録媒体に記録されている画像情報を再生する画像再生部と、
前記画像再生部が再生する前記画像情報に基づく画像を表示する画像表示部と、
入力操作を受け付ける入力操作部と、
前記入力操作部が受け付けた前記入力操作に基づいて、当該画像表示装置の動作を制御する制御部と、
ユーザの認証を行う認証部と、
を備え、
前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記画像再生部の動作を制限することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置であって、
前記画像再生部は、前記入力操作部が受け付けた前記入力操作に基づいて前記記録媒体を排出する記録媒体排出部を備え、
前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記記録媒体排出部による前記記録媒体の排出を禁止することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は2に記載の画像表示装置であって、
前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記画像再生部による前記画像情報の再生を禁止することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項3に記載の画像表示装置であって、
外部の画像再生装置から画像情報が入力される画像情報入力部と、
前記記録媒体に記録されている画像情報、及び前記画像情報入力部に入力される画像情報を含む複数の画像情報の中から1つを選択する入力選択部と、
をさらに備え、
前記画像表示部は、前記入力選択部で選択された前記画像情報に基づく画像を表示し、
前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記記録媒体に記録されている前記画像情報の再生を禁止する一方で、前記画像情報入力部に入力された前記画像情報に基づく画像の表示を許可することを特徴とする画像表示装置。 - プロジェクタであって、
装着された記録媒体に記録されている画像情報を再生する画像再生部と、
前記画像再生部が再生する前記画像情報に基づく画像を投写する画像投写部と、
入力操作を受け付ける入力操作部と、
前記入力操作部が受け付けた前記入力操作に基づいて、当該プロジェクタの動作を制御する制御部と、
ユーザの認証を行う認証部と、
を備え、
前記制御部は、前記認証部による認証が不成立の場合に、前記画像再生部の動作を制限することを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008294154A JP2010124093A (ja) | 2008-11-18 | 2008-11-18 | 画像表示装置及びプロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008294154A JP2010124093A (ja) | 2008-11-18 | 2008-11-18 | 画像表示装置及びプロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010124093A true JP2010124093A (ja) | 2010-06-03 |
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Family Applications (1)
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JP2008294154A Withdrawn JP2010124093A (ja) | 2008-11-18 | 2008-11-18 | 画像表示装置及びプロジェクタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010124093A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012154987A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Seiko Epson Corp | 画像表示装置、および画像表示装置の制御方法 |
JP2012154986A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Seiko Epson Corp | プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法 |
-
2008
- 2008-11-18 JP JP2008294154A patent/JP2010124093A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP2012154987A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Seiko Epson Corp | 画像表示装置、および画像表示装置の制御方法 |
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