JP2010122722A - 交通制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】交差点での車両の動きを円滑で安全のものとすることができ、単位時間当たりの通過車両も増加させることができるようにする。
【解決手段】交差点Cでの交通を制御する交通制御システムにおいて、交差点信号機11aと、その手前に設けられた第1補助信号機11bと、さらにその手前に設けられた第2補助信号機11cと、それらの信号機群の作動を制御する信号機制御手段3とを備え、信号機制御手段3は、交差点信号機および第2補助信号機が前進許可で第1補助信号機が停止の第1状態と、交差点信号機および第2補助信号機が停止で第1補助信号機が前進許可の第2状態とに切り替え制御し、信号機群を第2状態から第1状態へ切り替え、交差点信号機と第1補助信号機との間に位置する1単位の車両群の全体に交差点を通過させ、その通過完了後に信号機群を第1状態から第2状態に切り替える、ことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

この発明は、交差点での交通を制御する交通制御システムに関するものである。
近年、道路を走行する車両の数は増加し、特に交差点では直進車、右折車、左折車、さらには横断する歩行者で混雑する傾向にある。そして、この交差点では信号機が設けられ、信号が赤で車両が停止し、青で前進するようになっている。(例えば、特許文献1,2)
特開2003−85688公報 特開平11−272992号公報
しかし、上記のように、信号が赤で車両が停止すると、運転者は、発車に際して先ず信号が青に替わったことを確認し、次に進発動作に移るため、進発までに微少の時間が必要となる。また、前の車両が発車しなければ、自車は発車できないので、発車が次々に遅れて、遅れが増加してゆく。その結果、車間距離が長くなり、単位時間当たりの通過車両が少なくなる。
また、信号が青から黄または赤に切り替わるまで交差点に車両が進入してくるため、例えば右折車は対向車の進入によりなかなか右折できず、最後に急いで右折する事態も発生し、全体的に交差点での車両の動きは乱雑で安全上も問題があった。
さらに、交差点では直進車と右折車が混在するため、右折車と直進車とが同時に交差しようとする状況の発生は、避けることができないことであり、この点からも、交差点での車両の動きは乱雑となりやすく安全上問題があった。
この発明は上記に鑑み提案されたもので、交差点での車両の動きを円滑で安全のものとすることができ、単位時間当たりの通過車両も増加させることができる交通制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、交差点での交通を制御する交通制御システムにおいて、交差点に進入してくる車両の車道毎に設けられ、その車両の交差点への進入を制御する交差点信号機と、上記車道上であって交差点信号機からは車両の進行方向の手前に設けられた第1補助信号機と、上記車道上であって第1補助信号機からは車両の進行方向の手前に設けられた第2補助信号機と、上記交差点信号機、第1補助信号機、および第2補助信号機からなる信号機群の作動を制御する信号機制御手段と、を備え、上記信号機制御手段は、上記交差点信号機および第2補助信号機が前進許可で第1補助信号機が停止の第1状態と、交差点信号機および第2補助信号機が停止で第1補助信号機が前進許可の第2状態とに切り替え制御し、信号機群を第2状態から第1状態へ切り替え、交差点信号機と第1補助信号機との間に位置する車両群を1単位としその1単位の車両群の全体に交差点を通過させ、その通過完了後に信号機群を第1状態から第2状態に切り替える、ことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明において、上記交差点信号機群が第2状態から第1状態に切り替わる直前は、第1補助信号機と第2補助信号機との間は、車両が存在しない無車区間となるものである。
また、請求項3に記載の発明は、上記した請求項1または2に記載の発明において、上記交差点信号機と第1補助信号機との間の距離と、第1補助信号機と第2補助信号機との間の距離とを、略同一とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明において、上記第1状態および第2状態が保持される時間幅Δt(秒)は、次式(1)で求められるものである。
Δt=ΔL/6 ・・・・・(1)
ここで、ΔL:交差点信号機と第1補助信号機との間の距離(m)
また、請求項5に記載の発明は、上記した請求項4に記載の発明において、上記第1状態および第2状態が、各々20秒間保持されるようにしたものである。
また、請求項6に記載の発明は、上記した請求項1から5の何れかに記載の発明において、上記交差点信号機と第1補助信号機との間の距離を、交差点の直径より長く設定するものである。
さらに、請求項7に記載の発明は、上記した請求項1から6の何れかに記載の発明において、上記車道の中央分離帯を車両の退避区域とするものである。
本発明の交通制御システムでは、交差点信号機および第2補助信号機が前進許可で第1補助信号機が停止の第1状態と、交差点信号機および第2補助信号機が停止で第1補助信号機が前進許可の第2状態とに切り替え制御し、信号機群を第2状態から第1状態へ切り替え、交差点信号機と第1補助信号機との間に位置する車両群を1単位としその1単位の車両群の全体に交差点を通過させ、その通過完了後に信号機群を第1状態から第2状態に切り替えるようにした。この交通制御により、車両の移動は次のようになる。
すなわち、前進許可となっている第2補助信号機を通過した車両は、次の信号機(第1補助信号機)が停止となっているので、車列を形成しつつ徐行前進する。その車列の先頭が第1補助信号機に差し掛かる頃、第1補助信号機は前進許可に切り替わり、車列は停止することなく前進し、次の信号機(交差点信号機)が停止となっているので、そのまま車列をなしたまま徐行スピードで前進する。その車列の先頭が交差点信号機に差し掛かる頃、交差点信号機は前進許可に切り替わるので、その1単位の車両群の全体は、徐行のスピードで一団となって移動する。このように、第2補助信号機を通過した車両群は、その後停止することなく第1補助信号機および交差点信号機を徐行しつつ通過し、そのまま交差点を通過することとなり、1単位の車両群が一団となって円滑に安全に移動するようになる。
また、1単位の車両群が徐行して交差点を通過するため、車両間隔も適度の間隔を保持できるようになり、単位時間当たりの通過車両数を増加させることができ、交通渋滞解消に貢献することができる。
また、交差点信号機群が第2状態から第1状態に切り替わる直前は、第1補助信号機と第2補助信号機との間は、車両が存在しない無車区間となるので、車両群同士の間隔を確実に確保することができ、ドライバーも車両群で走行するという意識を明確に持つことができ、それに合わせて車両速度も適度な速度に維持され、安全な走行が可能となる。
また、交差点信号機は1単位の車両群が通過する時間帯を確保すればよいので、交差点信号機の停止から前進許可、前進許可から停止への切り替えを短時間に行うことができ、従来のように、長時間(例えば1分間)にわたって交差点で停止し待たされるようなこともなくなる。
さらに、その1単位の車両群以外には交差点を通過させないので、停止になる前にあわてて進入する車両は存在せず、交差点での車両の動き円滑なものとすることができ、安全なものとすることができる。
また、交差点では、1単位の車両群のみが交差点を通過するため、対向車道の車両は速やかに通過完了する。このため、右折車も速やかに右折することができ、この点からも、交差点での車両の動き円滑なものとすることができ、安全なものとすることができる。
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明の交通制御システムの全体構成を示す図である。この発明の交通制御システムは、2つの道路10,20の交差点Cでの交通を制御するシステムである。
ここでは、道路10は東西方向に、道路20は南北方向にそれぞれ設けられている。道路10には、中央分離帯100で離隔されて互いに対向する車道11,12が設けられている。車道11,12は各々2車線で、交差点Cの手前で中央分離帯100が削除され右折車線が増設されて3車線となっている。
一方、道路20には、中央分離帯200で離隔されて互いに対向する車道21,22が設けられている。車道21,22は各々1車線で、交差点Cの手前で中央分離帯200が削除され右折車線が増設されて2車線となっている。
図中、各車道での車両の走行方向を中抜きの矢印で示している。
道路10の車道11には、車両の交差点Cへの進入を制御する交差点信号機11aと、交差点信号機11aから車両の進行方向手前に設けられた第1補助信号機11bと、さらに第1補助信号機11bから車両の進行方向手前に設けられた第2補助信号機11cとがそれぞれ配されている。第1、第2補助信号機11b、11cは、中央分離帯100に設けられ、交差点Cを通過して対向車道12を走行してくる車両に対しても共通の信号機となっている。
同様に、車道12には、車両の交差点Cへの進入を制御する交差点信号機12aと、交差点信号機12aから車両の進行方向手前に設けられた第1補助信号機12bと、さらに第1補助信号機12bから車両の進行方向手前に設けられた第2補助信号機12cとがそれぞれ配されている。第1、第2補助信号機12b、12cは、中央分離帯100に設けられ、交差点Cを通過して対向車道11を走行してくる車両に対しても共通の信号機となっている。
道路20の車道21には、車両の交差点Cへの進入を制御する交差点信号機21aと、交差点信号機21aから車両の進行方向手前に設けられた第1補助信号機21bと、さらに第1補助信号機21bから車両の進行方向手前に設けられた第2補助信号機21cとがそれぞれ配されている。第1、第2補助信号機21b、21cは、中央分離帯200に設けられ、交差点Cを通過して対向車道22を走行してくる車両に対しても共通の信号機となっている。
同様に、車道22には、車両の交差点Cへの進入を制御する交差点信号機22aと、交差点信号機22aから車両の進行方向手前に設けられた第1補助信号機22bと、さらに第1補助信号機22bから車両の進行方向手前に設けられた第2補助信号機22cとがそれぞれ配されている。第1、第2補助信号機22b、22cは、中央分離帯200に設けられ、交差点Cを通過して対向車道21を走行してくる車両に対しても共通の信号機となっている。
交差点Cの周囲の道路10,20には、横断歩道101,102、201,202が設けられている。
交差点信号機11a(正確には交差点信号機11aに対応する車両停止線(横断歩道101手前))から第1補助信号機11bまでの距離と、第1補助信号機11bから第2補助信号機11cまでの距離とは、略同一に設定され、また、交差点信号機12a(正確には交差点信号機12aに対応する車両停止線(横断歩道102手前))から第1補助信号機12bまでの距離と、第1補助信号機12bから第2補助信号機12cまでの距離とは、略同一に設定されている。
また、同様に、交差点信号機21a(正確には交差点信号機21aに対応する車両停止線(横断歩道201手前))から第1補助信号機21bまでの距離と、第1補助信号機21bから第2補助信号機21cまでの距離とは、略同一に設定され、また、交差点信号機22a(正確には交差点信号機22aに対応する車両停止線(横断歩道202手前))から第1補助信号機22bまでの距離と、第1補助信号機22bから第2補助信号機22cまでの距離とは、略同一に設定されている。
なお、交差点信号機と第1補助信号機との間の距離は、少なくとも交差点Cの直径より長くなるように設定する。
そして、これらの信号機11a,11b,11c,12a,12b,12c,21a,21b,21c,22a,22b,22cは、信号機制御手段3に電気配線または無線で接続され、相互に信号の授受を行う。すなわち、信号機制御手段3は、信号機11a,11b,11c,12a,12b,12c,21a,21b,21c,22a,22b,22cの各々に指令信号を送って制御し、交差点信号機および第2補助信号機が前進許可で第1補助信号機が停止の第1状態と、交差点信号機および第2補助信号機が停止で第1補助信号機が前進許可の第2状態とに切り替える制御を行う。その詳細は後述する。
次に、信号機制御手段が行う交通制御について、図2〜図8を用いてより具体的に説明する。
図2〜図10は信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図である。図中、交差点Cに進入する走行車両のうち、車道11の走行車両は白抜きで、車道12の走行車両は黒塗りで、車道21の走行車両は白抜き+横線入りで、また車道22の走行車両は白抜き+黒点入りでそれぞれ示す。各車道11,12,21,22毎に車両が走行しているが、ここでは車道11の車両の動きを中心に説明を進めることとする。
信号機制御手段3は、道路10の交差点信号機11a、12aおよび第2補助信号機11c、12cを一組とし、また第1補助信号機11b、12bを一組とし、その一組の信号機に同一の動作を行わせる。また、道路20の交差点信号機21a、22aおよび第2補助信号機21c、22cを一組とし、また第1補助信号機21b、22bを一組とし、その一組の信号機に同一の動作を行わせる。
すなわち、道路10の交差点信号機11a、12aおよび第2補助信号機11c、12cが前進許可(青)で第1補助信号機11b、12bが停止(赤)の第1状態と、交差点信号機11a、12aおよび第2補助信号機11c、12cが停止(赤)で第1補助信号機11b、12bが前進許可(青)の第2状態とに切り替える制御を行う。第1状態のとき、道路20の交差点信号機21a、22aおよび第2補助信号機21c、22cは停止(赤)で第1補助信号機21b、22bは前進許可(青)となる。また第2状態のとき、道路20の交差点信号機11a、12aおよび第2補助信号機11c、12cは前進許可(青)で第1補助信号機11b、12bは停止(赤)となる。
この実施形態では、第1状態と第2状態とは交互に20秒間づつ保持されることとする。また、道路10上の隣同士の信号機間の距離、道路20上の隣同士の信号機間の距離は、何れも120mであるとする。
先ず図2から説明する。図2は信号機が第2状態から第1状態に切り替わった直後の状態を示し、この時点を説明の便宜上、スタート時点とする。このとき、車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは赤から青へ切り替わり、第1補助信号機11bは青から赤に切り替わっている。
車道11上を第2補助信号機11cに向かって走行している車両は、第2補助信号機11cが赤信号であったため、第2補助信号機11cに到達すると、その停止線で停止し、車列を作って待機し、その状態で第2補助信号機11cは、図2に示すように、赤から青に切り替わる。
また、車道11上を第1補助信号機11bから交差点Cに向かって走行している車両は、前方の交差点信号機11aが赤信号であったため、車列を形成しつつ徐行前進し、先頭車両が交差点信号機11aに差し掛かる頃に、図2に示すように、交差点信号機11aが赤から青に切り替わる。このため、車列は停止することなく交差点Cに進入するようになる。
図2のスタート時点において、第1補助信号機11bと第2補助信号機11cとの間は、車両が存在しない無車区間となる。
図3はスタート時点から10秒後の状況を示している。車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは青、第1補助信号機11bは赤である。車道11の交差点C手前の車両群は、交差点Cに進入し、直進、右折、左折の3方向に分かれる。
直進車11Sは、徐行しつつ交差点Cを通過し、交差点Cを通過後も、その前方の第1補助信号機12bが赤信号であるため、低速(例えば6〜12m/秒)で走行する。
右折車は、車道12の車両が交差点Cを通過中であるため、その通過が完了するまで待機している。
左折車11Lは、車道22に進入し、その前方の第1補助信号機21bが青信号であるため、徐々に速度を増しつつ走行する。
車道11の後続の車両11Mは、前方の第1補助信号機11bが赤信号であるため、車列をなしつつ低速(例えば6m/秒)で走行している。
図4はスタート時点から19秒後の状況を示している。車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは青、第1補助信号機11bは赤のままである。
車道11の交差点Cを直進した車両11Sは、その前方の第1補助信号機12bが赤信号であるため、低速(例えば6〜12m/秒)で走行しつつ、第1補助信号機12bに接近する。この直進車11Sの前方には、車道22からの右折車22Rが位置し、第1補助信号機12bの停止線で停止し待機している。
車道11の右折車11Rは、車道12の車両群が交差点Cを通過完了した後に速やかに右折し、車道21に進入する。この車道21では、右折車11Rの前方を、車道12から交差点Cに進入して先に左折した左折車12Lが、走行していることになる。
車道11の左折車11Lは、車道22に進入し、その前方の第1補助信号機21bが青信号であるため、速度を速めて通常の例えば時速40km程度で走行する。この左折車11Lの後方には、車道12から交差点Cに進入し遅れて車道22に右折した右折車12Rが、走行している。
車道11の後続の車両11Mは、前方の第1補助信号機11bが赤信号であるため、車列をなしつつ低速(例えば6m/秒)で走行し、第1補助信号機11bに接近する。
図5はスタート時点から20秒後の状況を示し、信号機が第1状態から第2状態に切り替わった直後の状態である。このとき、車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは青から赤へ切り替わり、第1補助信号機11bは赤から青に切り替わっている。
車道11の交差点Cを直進した車両11Sは、その前方の第1補助信号機12bが赤信号であったため、低速(例えば6〜12m/秒)で走行しつつ車列を形成し、既に停止して待機している車両22Rの直後方に差し掛かる頃に、図5に示すように、第1補助信号機12cが青から赤に切り替わる。このため、車両22Rが始動し、それに続いて車列は停止することなく第1補助信号機12cをそのまま通過していくようになる。
車道11の右折車11Rは、前方の第1補助信号機22bが赤信号に切り替わったため、速度を弱めて走行する。
車道11の左折車11Lは、その前方の第1補助信号機21bが赤信号に切り替わったため、その信号機21bより手前の車両は速度を弱めて停止線で停止する準備に入る。
車道11の後続の車両11Mは、その前方の第1補助信号機11bに差し掛かった頃にその第1補助信号機11bが青信号に切り替わったため、停止することなく車列をなしつつそのまま徐行走行を継続する。
図6はスタート時点から30秒後の状況を示している。車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは赤、第1補助信号機11bは青のままである。車道11の車両11Mは、前方の交差点信号機11aが赤信号であるため、車列をなしつつ低速(例えば6m/秒)で走行し交差点Cに向かっている。
図7はスタート時点から39秒後の状況を示している。車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは赤、第1補助信号機11bは青のままである。
車道11の車両11Mは、その前方の交差点信号機11aが赤信号であるため、低速(例えば6m/秒)で走行しつつ、交差点Cに接近する。
車道11の後続の車両11Nは、前方の第2補助信号機11cが赤信号であるため、第2補助信号機11cに到達すると、その停止線で停止し、車列を作って順次待機する。
図8はスタート時点から40秒後の状況を示し、信号機が第2状態から第1状態に切り替わった直後の状態である。このとき、車道11の交差点信号機11aおよび第2補助信号機11cは赤から青へ切り替わり、第1補助信号機11bは青から赤に切り替わっている。
車道11上を交差点Cに向かって走行している車両11Mは、前方の交差点信号機11aが赤信号であったため、車列を形成しつつ徐行前進し、先頭車両が交差点信号機11aに差し掛かる頃に、図8に示すように、交差点信号機11aが赤から青に切り替わる。このため、車列は停止することなく交差点Cに進入するようになる。
車道11の後方の車両11Nは、第2補助信号機11cが赤から青に切り替わるため、始動を開始する。
図8の状況において、第1補助信号機11bと第2補助信号機11cとの間は、車両が存在しない無車区間となる。
図2のスタート時点から、図8の40秒後の時点までが1サイクルで、その後は同様の状況が繰り返し発生することになる。
上記の説明では、第1状態と第2状態とは交互に20秒間づつ保持されることとしたが、保持時間は隣同士の信号機間の距離に応じて設定すればよい。また、隣同士の信号機間の距離を120mであるとしたが、この距離も道路状況に応じて設定すればよい。また、信号機間の距離は何れも同一としたが、この距離も道路状況に応じて適宜設定することができ、道路10と道路20とで異なるように設定してもよい。
この実施形態では、保持時間(第1状態および第2状態が保持される時間幅)Δt(秒)は、交差点信号機と第1補助信号機との間の距離をΔLとしたとき、次式(1)で求めるようにした。
Δt=ΔL/6 ・・・・・(1)
保持時間を上記のΔtとするとき、交差点信号機と第1補助信号機との間に位置する車両群を1単位としその1単位の車両群の全体に交差点を徐行運転で通過させることができる。
また、上記の説明では道路10,20に中央分離帯100,200を設けたが、この中央分離帯100,200を退避所とし、故障車や、具合が歩くなったドライバーが退避できるようにしてもよい。
以上述べたように、この発明の実施形態では、交差点信号機および第2補助信号機が前進許可で第1補助信号機が停止の第1状態と、交差点信号機および第2補助信号機が停止で第1補助信号機が前進許可の第2状態とに切り替え制御し、信号機群を第2状態から第1状態へ切り替え、交差点信号機と第1補助信号機との間に位置する車両群を1単位としその1単位の車両群の全体に交差点を通過させ、その通過完了後に信号機群を第1状態から第2状態に切り替えるようにした。この交通制御により、例えば車道11の車両の移動は次のようになる。
すなわち、前進許可となっている第2補助信号機11cを通過した車両は、次の信号機(第1補助信号機)11bが停止となっているので、車列を形成しつつ徐行前進する。その車列の先頭が第1補助信号機11bに差し掛かる頃、第1補助信号機11bは前進許可に切り替わり、車列は停止することなく前進し、次の信号機(交差点信号機)11aが停止となっているので、そのまま車列をなしたまま徐行スピードで前進する。その車列の先頭が交差点信号機11aに差し掛かる頃、交差点信号機11aは前進許可に切り替わるので、その1単位の車両群の全体は、徐行のスピードで一団となって移動する。このように、第2補助信号機11cを通過した車両群は、その後停止することなく第1補助信号機11bおよび交差点信号機11aを徐行しつつ通過し、そのまま交差点Cを通過することとなり、1単位の車両群が一団となって円滑に安全に移動するようになる。
また、1単位の車両群が徐行して交差点Cを通過するため、車両間隔も適度の間隔を保持できるようになり、単位時間当たりの通過車両数を増加させることができ、交通渋滞解消に貢献することができる。
また、交差点信号機群が第2状態から第1状態に切り替わる直前は、第1補助信号機11bと第2補助信号機11cとの間は、車両が存在しない無車区間となるので、車両群同士の間隔を確実に確保することができ、ドライバーも車両群で走行するという意識を明確に持つことができ、それに合わせて車両速度も適度な徐行速度に維持され、安全な走行が可能となる。
また、交差点信号機11aは1単位の車両群が通過する時間帯を確保すればよいので、交差点信号機11aの停止から前進許可、前進許可から停止への切り替えを短時間に行うことができ、従来のように、長時間(例えば1分間)にわたって交差点で停止し待たされるようなこともなくなる。
さらに、その1単位の車両群以外には交差点Cを通過させないので、停止になる前にあわてて進入する車両は存在せず、交差点Cでの車両の動き円滑なものとすることができ、安全なものとすることができる。
また、交差点Cでは、1単位の車両群のみが交差点Cを通過するため、対向車道12の車両は速やかに通過完了する。このため、右折車も速やかに右折することができ、この点からも、交差点Cでの車両の動き円滑なものとすることができ、安全なものとすることができる。
この発明の交通制御システムの全体構成を示す図である。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、信号機が第2状態から第1状態に切り替わった直後のスタート時点の状態を示している。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、スタート時点から10秒後の状況を示している。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、スタート時点から19秒後の状況を示している。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、スタート時点から20秒後の状況を示し、信号機が第1状態から第2状態に切り替わった直後の状態である。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、スタート時点から30秒後の状況を示している。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、スタート時点から39秒後の状況を示している。 信号機制御手段による交通制御を段階的に示す説明図で、スタート時点から40秒後の状況を示し、信号機が第2状態から第1状態に切り替わった直後の状態である。
符号の説明
3 信号機制御手段
10 道路
11 車道
11L 車道11の左折車
11M 車道11の後続車両
11N 車道11の後続車両
11R 車道11の右折車
11S 車道11の直進車
11a 交差点信号機
11b 第1補助信号機
11c 第2補助信号機
12 車道
12L 車道12の左折車
12R 車道12の右折車
12a 交差点信号機
12b 第1補助信号機
12c 第2補助信号機
20 道路
21 車道
21a 交差点信号機
21b 第1補助信号機
21c 第2補助信号機
22 車道
22R 車道22の右折車
22a 交差点信号機
22b 第1補助信号機
22c 第2補助信号機
100 中央分離帯
101,102,201,202 横断歩道
200 中央分離帯
C 交差点

Claims (7)

  1. 交差点での交通を制御する交通制御システムにおいて、
    交差点に進入してくる車両の車道毎に設けられ、その車両の交差点への進入を制御する交差点信号機と、
    上記車道上であって交差点信号機からは車両の進行方向の手前に設けられた第1補助信号機と、
    上記車道上であって第1補助信号機からは車両の進行方向の手前に設けられた第2補助信号機と、
    上記交差点信号機、第1補助信号機、および第2補助信号機からなる信号機群の作動を制御する信号機制御手段と、を備え、
    上記信号機制御手段は、
    上記交差点信号機および第2補助信号機が前進許可で第1補助信号機が停止の第1状態と、交差点信号機および第2補助信号機が停止で第1補助信号機が前進許可の第2状態とに切り替え制御し、
    信号機群を第2状態から第1状態へ切り替え、交差点信号機と第1補助信号機との間に位置する車両群を1単位としその1単位の車両群の全体に交差点を通過させ、その通過完了後に信号機群を第1状態から第2状態に切り替える、
    ことを特徴とする交通制御システム。
  2. 上記交差点信号機群が第2状態から第1状態に切り替わる直前は、第1補助信号機と第2補助信号機との間は、車両が存在しない無車区間となる、請求項1に記載の交通制御システム。
  3. 上記交差点信号機と第1補助信号機との間の距離と、第1補助信号機と第2補助信号機との間の距離とは、略同一である、請求項1または2に記載の交通制御システム。
  4. 上記第1状態および第2状態が保持される時間幅Δt(秒)は、それぞれ次式(1)で求められる、請求項3に記載の交通制御システム。
    Δt=ΔL/6 ・・・・・(1)
    ここで、ΔL:交差点信号機と第1補助信号機との間の距離(m)
  5. 上記第1状態および第2状態は、各々20秒間保持される、請求項4に記載の交通制御システム。
  6. 上記交差点信号機と第1補助信号機との間の距離を、交差点の直径より長く設定する、請求項1から5の何れか1項に記載の交通制御システム。
  7. 上記車道の中央分離帯を車両の退避区域とする、請求項1から6の何れか1項に記載の交通制御システム。
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