JP2003085688A - 交通信号制御方法 - Google Patents

交通信号制御方法

Info

Publication number
JP2003085688A
JP2003085688A JP2001274033A JP2001274033A JP2003085688A JP 2003085688 A JP2003085688 A JP 2003085688A JP 2001274033 A JP2001274033 A JP 2001274033A JP 2001274033 A JP2001274033 A JP 2001274033A JP 2003085688 A JP2003085688 A JP 2003085688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traffic
time zone
control
time
database
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001274033A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Oshiro
信男 大城
Seiji Itakura
誠司 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2001274033A priority Critical patent/JP2003085688A/ja
Publication of JP2003085688A publication Critical patent/JP2003085688A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交差点における交通状況に応じて半感応制御
や閃光制御を行うのに最適な時間帯が設定できるように
する。 【解決手段】 中央装置は、予め5分間交差側交通量デ
ータベースを蓄積保存しておき、使用する5分間交差側
交通量データベースの時間内か否かが判断され(ステッ
プS1)、時間内であれば5分間交差側交通量データベ
ースより該当時間帯の5分間平均交差側交通量を求め
(ステップS2)、半感応制御が実行可能な5分間交通
量か否かを判断し(ステップS3)、実行可能であれば
ステップS4に移行して、指定時間連続しているか否か
が判断され、指定時間以上連続していれば、これに該当
する時間帯を半感応制御時間帯と決定する(ステップS
5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通信号制御方法
に係り、更に詳しくは、主道路側と交差側の交通信号を
時間帯に応じて、交互に青時間を与える信号制御と、半
感応制御や閃光制御を切り換えて行う交通信号制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の道路(主道路側、交差
側など)が交差する交差点に設けられた交通信号の制御
を行う交通信号制御方法としては、例えば、交通量(主
に車両の交通量)を事前に調査し、時間帯や曜日別に最
適な青時間を予め設定しておいて、その設定パターンに
基づいて交通信号機を制御する多段制御が行われてい
る。この多段制御は、時間帯別および曜日別の交通形態
がほぼ一定の交差点などに適している。ところが、交差
点の主道路側と交差側とで交通量に差があって、時間帯
や曜日によっても交通形態が大きく変化するような交差
点では、上記した多段制御により交通信号制御を行う
と、交通状況によって交差側の車両や歩行者に長い待ち
時間を強いることになる。このため、例えば、系統エリ
ア内において、交差側の交通需要の多い時間帯には、中
央装置からの指令によって主道路側と交差側に青時間を
交互に与える信号制御を行い、交差側の交通需要の少な
い時間帯には、主要道路側の青を優先し、交差側におけ
る車両検知情報や歩行者の横断要求(押しボタン)の何
れかがあった場合にのみ、交差側に青(歩行者の青も同
時)を表示する半感応制御を行う交通信号制御方法が用
いられていた。また、昼間時間帯には、主道路側と交差
側に交通需要があって交互に青時間を与える交通信号制
御が行われるが、夜間時間帯になると交差側の交通需要
が極端に少なくなって、交互に信号制御を行う必要のな
い交差点では、黄色の灯器を点滅させて歩行者および車
両等が他の交通に注意して進行できるようにしたり、赤
色の灯器を点滅させることで、歩行者は他の交通に注意
して進行できるようにし、車両等は停止位置にて一時停
止した後、他の交通に注意して進行できるようにした閃
光制御を実施することが多い。このような通常の信号制
御と閃光制御とは、交通需要に応じて予め決められた時
間帯に基づいて切り換えが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の交通信号制御方法にあっては、例えば、上記
の半感応制御を行う時間帯を設定する際に、中央装置に
よって指定が行われるが、その指定した時間帯以外にも
交差側の交通需要の少ない時間帯があると、その時間帯
において交差側に無駄な青時間を与えてしまうという問
題があった。これを以下の図7を用いて具体的に説明す
る。図7は、交差側交通需要と半感応制御時間帯の一設
定例を示す従来例の線図であり、縦軸は5分間毎の交差
側交通需要(台数)を示し、横軸は1日の時刻を示して
いる。図7に示すように、中央装置により指定された半
感応制御の時間帯は、22:00から5:00までであ
るが、実際には5:00から6:00の間のハッチング
で示した時間帯においても交差側の交通需要が少ない。
つまり、5:00から6:00の間は、交差側に無駄な
青時間を与えていて、交通需要の多い主道路側の待ち時
間が多くなっている。その原因としては、信号の設置時
点における交通量を参考にして設定された半感応制御を
行う時間帯が、経年変化により交通状況が変化し、これ
に対応できなくなっていることが考えられる。また、上
記した閃光制御を行う時間帯を設定する場合も、中央装
置からの指令によって行われるが、その設定が実際の交
通状況を反映していないと、交通需要の多い時間帯にお
いても閃光制御が行われることがあり、不適切な交通信
号制御が行われるという問題があった。この場合も、信
号の設置時点での交通量等を参考にして閃光制御を行う
時間帯を決めていたため、経年変化によって交通状況が
変化することにより、実際の交通状況に対応できなくな
ることが原因と考えられる。本発明は、上記事情に鑑み
てなされたものであり、交差側と主道路側に交互に青時
間を与える信号制御と、半感応制御や閃光制御とを時間
帯によって切り換える際に、実際の交差点での交通状況
に応じて常に最適な時間帯を設定することが可能な交通
信号制御方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、主道路側と交差側の交通
信号を時間帯に応じて、交互に青時間を与える信号制御
と、主道路側の青を優先し、交差側の車両や横断者等を
感知した場合にのみ交差側の青を表示する半感応制御と
を切り換える交通信号制御方法において、前記交差側の
交通量を一定期間収集してデータベース化し、該データ
ベース化した過去の交通量の傾向に基づいて、前記半感
応制御を行う時間帯を決定することを特徴とする。これ
によれば、交差側の交通量を一定期間収集してデータベ
ース化し、そのデータベース化した過去の交通量の傾向
に基づいて、半感応制御を行う時間帯を決定するように
したため、当該交差点における実際の交通状況を常に把
握しながら半感応制御に最適な時間帯が設定可能とな
り、無駄の少ない効率的な信号制御を行うことができ
る。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の交通信
号制御方法において、前記半感応制御を行う時間帯を決
定する際に、データベースの蓄積期間、半感応制御を行
う平均交差側交通量、半感応制御を行う連続時間、およ
び、平日と休日のデータベースの識別のうち、少なくと
も1つの情報源に基づいて決定することを特徴とする。
これによれば、データベースの蓄積期間、半感応制御を
行う平均交差側交通量、半感応制御を行う連続時間、お
よび、平日と休日のデータベースの識別のうち、少なく
とも1つの情報源に基づいて半感応制御の時間帯を決定
するようにしたため、種々の交通状況に応じて最も半感
応制御に適した時間帯を自由に設定することが可能とな
る。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載
の交通信号制御方法において、前記交差側交通量のデー
タベース化や半感応制御を行う時間帯の決定を各信号制
御機の上位装置である中央装置にて行うことを特徴とす
る。これによれば、交差側交通量のデータベース化や半
感応制御を行う時間帯の決定を各信号制御機の上位装置
である中央装置にて行うようにしたため、各交差点に設
置される信号制御機をインテリジェンス化する必要がな
くなり、ハードウェアを低コスト化することができる。
【0005】請求項4に記載の発明は、主道路側と交差
側の交通信号を時間帯に応じて、交互に青時間を与える
信号制御と、赤または黄の信号灯器を閃光させる閃光制
御とを切り換える交通信号制御方法において、前記主道
路側、あるいは交差点の交通量を一定期間収集してデー
タベース化し、該データベース化した過去の交通量の傾
向に基づいて、前記閃光制御を行う時間帯を決定するこ
とを特徴とする。これによれば、主道路側、あるいは交
差点の交通量を一定期間収集してデータベース化し、そ
のデータベース化した過去の交通量の傾向に基づいて、
閃光制御を行う時間帯を決定するようにしたため、当該
交差点における実際の交通状況を常に把握しながら閃光
制御に最適な時間帯を設定することが可能となり、より
安全で無駄の少ない効率的な信号制御を行うことができ
る。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の交通信
号制御方法において、前記閃光制御を行う時間帯を決定
する際に、少なくとも1つの情報源に基づいて決定する
ことを特徴とする。これによれば、データベースの蓄積
期間、閃光制御を行う平均交通量、閃光制御を行う連続
時間、閃光制御の禁止時間帯、および、平日と休日のデ
ータベースの識別のうち、少なくとも1つの情報源に基
づいて閃光制御の時間帯を決定するようにしたため、種
々の交通状況に応じて最も閃光制御に適した時間帯を自
由に設定することが可能となる。請求項6に記載の発明
は、請求項4または5に記載の交通信号制御方法におい
て、前記主道路側、あるいは交差点の交通量のデータベ
ース化や閃光制御を行う時間帯の決定を各信号制御機の
上位装置である中央装置にて行うことを特徴とする。こ
れによれば、主道路側、あるいは交差点の交通量のデー
タベース化や閃光制御を行う時間帯の決定を各信号制御
機の上位装置である中央装置にて行うようにしたため、
各交差点に設置される信号制御機をインテリジェンス化
する必要がなくなり、ハードウェアを低コスト化するこ
とができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、主道
路側と交差側の道路が十字に交差した交差点における本
発明の交通信号制御方法について説明することにする。
図1は、本実施の形態に係る交通信号制御方法を説明す
る交差点の俯瞰図である。図1に示した交差点10は、
主道路側12と交差側14の道路が交差していて、主道
路側12には、G(青)、Y(黄)、R(赤)の灯器で
構成された車両用の信号機16,18が設けられ、交差
側14には、G(青)、Y(黄)、R(赤)の灯器で構
成された車両用の信号機20,22が設けられている。
また、本実施の形態では、交差側14の道路面から一定
の高さに、交差側の通行車両を感知するための車両感知
器24,26が設置されている。さらに、本実施の形態
では、主道路側12の道路を横断する横断歩道28,3
0と、交差側14の道路を横断する横断歩道32,34
が設けられていて、横断歩道28,30には、歩行者が
横断要求するための押しボタン箱36a,36bと、押
しボタン箱38a,38bが設置されている。また、本
実施の形態では、主道路側12にも道路面から一定の高
さに、主道路側の通行車両を感知するための車両感知器
40,42が設置されている。なお、図1では、図示し
ていないが、上記した車両用の信号機16,18,2
0,22とは別に、横断歩道を渡る歩行者専用の信号機
を設置しても良く、また、横断歩道32,34にも歩行
者が横断要求するための押しボタン箱を設置しても良
い。また、上記した信号機、車両感知機、押しボタン箱
などは、不図示の信号制御装置に接続されていて、電源
が供給されると共に、感知信号、制御信号、あるいは動
作信号等をやり取りすることによって、交差点10にお
いて適切な信号制御を行うことができる。さらに、上記
した信号制御装置は、通信回線等を介して不図示の下位
装置や中央装置などに接続されており、中央装置(ある
いは、下位装置)などから送信される制御信号等に基づ
いて、各交差点における信号制御時間帯などを設定する
ことができる。また、本実施の形態では、上記した中央
装置に各交差点の交通量を蓄積する交通量データベース
蓄積機能、半感応制御機能、閃光制御機能などを含むソ
フトウェア機能を追加することにより、各交差点におけ
る車両交通量のデータベース化が行われ、このデータベ
ースに基づいて一定の演算処理を行うことにより、以下
に述べる半感応制御や閃光制御を行うのに最も適した時
間帯を指定することができる。そして、中央装置は、こ
の指定した時間帯に基づいて、各交差点の交通信号制御
を半感応制御や閃光制御に適切に切り換えることができ
る。そこで、半感応制御時間帯の決定と、閃光制御時間
帯の決定とに分けて以下に説明する。
【0007】〔半感応制御時間帯の決定〕中央装置が図
1の交差点10における半感応制御の時間帯を決定する
場合は、交差側14の道路上方に設けられた車両感知器
24,26を用いて交差側交通量を一定期間データベー
スとして蓄積保存する。そして、中央装置は、この蓄積
保存されたデータベースの中の任意に設定可能である一
定期間の5分間交差側交通量データベースを使って、交
差側の交通需要の少ない任意に設定可能な時間帯を決定
する。ここで、任意に設定可能な情報源としては、以下
に述べる(1)〜(4)とする。 (1)5分間交差側交通量データベース蓄積期間(過去何
日の情報を使用するかという期間)をdとし、(2)半感
応制御を行う5分間平均交差側交通量(何台以下で半感
応制御を行うか)をQとし、(3)半感応制御を行う連続
時間(何分以上連続して(2)の状態にあるか)をTと
し、(4)平日/休日識別フラグ(平日と休日を識別した
データベースを使用するか否か)をFlagとして、平
日/休日識別フラグを使って識別する場合は、平日は平
日のデータベースのみ、休日は休日のデータベースのみ
を使用する。
【0008】また、半感応制御を行う実行時間帯は、以
下の計算式によって決定される。 (1)5分間平均交差側交通量 (数1) AQi=(ti0+ti1+ti2+…tid-1)/d ・tid:時間帯iにおける5分間交差側交通量 (2)実行可能5分間平均交差側交通量 (数2) 0≦AQi≦Q (3)実行時間帯 (数3) AQi、AQi+1、AQi+2、AQi+3、…、AQi+T-1
AQi+T、… ・AQi+T-1以上である時間帯において、半感応制御を
該当時間実行する。図2は、このようにして決定された
半感応制御の実行時間帯の設定例を示す線図であり、縦
軸は交差側の5分間交通量(台)、横軸は1日の時刻を
示していて、交通量が一定量以下となる時間帯を半感応
制御を行う実行時間帯として中央装置にて決定したもの
である。まず、中央装置は、予め図1に示す交差点10
の交差側14に設けられた車両感知器24,26に基づ
いて車両を検知して交通量を求め、5分間交差側交通量
データベースを蓄積保存しておく。そして、図2の場合
は、上記した(1)〜(4)で示した任意に設定可能な情報源
を以下のとおりに設定したものである。すなわち、(1)
の5分間交差側交通量データベース蓄積期間を1ヶ月、
(2)の半感応制御を行う5分間平均交差側交通量を10
台、(3)の半感応制御を行う連続時間を1時間(5分×
12回)とし、(4)の平日/休日識別フラグについて
は、ここでは識別しないこととする。
【0009】図3は、半感応制御の実行時間帯を決定す
る際の流れを説明するフローチャートである。まず、中
央装置は、使用する5分間交差側交通量データベースの
時間内か否かを判断し(ステップS1)、時間内であれ
ば5分間交差側交通量データベースより該当時間帯の5
分間平均交差側交通量を求める(ステップS2)。次い
で、ステップS3において、半感応制御が実行可能な5
分間交通量か否かを判断し、実行可能でなければ上記ス
テップS1へ戻り、実行可能であればステップS4に移
行して、指定時間(ここでは、1時間以上)連続してい
るか否かが判断される。このステップS4において、指
定時間連続していなければ、上記ステップS1へ戻り、
指定時間以上連続していれば、ステップS5に移行し
て、これに該当する時間帯を半感応制御時間帯と決定す
る。その結果、中央装置にて決定された半感応制御時間
帯は、図2の中の矢印で示す時間帯となる。つまり、過
去1ヶ月の5分間交差側交通量データベースにより、5
分間平均交差側交通量10台以下の時間帯が1時間以上
続く時間帯を半感応制御時間帯とする場合は、図2に示
す0:00〜5:10までの時間帯が半感応制御時間帯
として決定されることになる。
【0010】〔当日の交通状況による半感応制御のロッ
ク〕また、上記の半感応制御時間帯の決定機能を応用す
れば、当日の交通状況によって半感応制御を行うことも
できる。すなわち、交差側交通量が少ない時間帯が連続
することによって、現在の時間帯は交通量が少ないと判
断すると、その判断した時点より一定時間を半感応制御
を行うようにする。その際の、任意に設定可能な情報源
は、(5)閑散交通量上限値(交差側交通量が何台までを
交通量が少ないと判断するか)、(6)閑散交通量連続時
間(閑散交通量が何回連続すると半感応制御を行う
か)、(7)半感応制御実施時間(半感応制御を行う場合
に、何分間連続して行うか:半感応制御のロック)とす
る。図4は、この当日の交通状況による半感応制御のロ
ックを説明するフローチャートである。まず、中央装置
は、上記した任意に設定可能な情報源(5)〜(7)を指定
し、ステップS11で(5)の閑散交通量上限値内か否か
を判断し、上限値内であればステップS12に移行し
て、(6)の閑散交通量が指定時間連続しているか否かが
判断される。指定時間連続していなければ、上記ステッ
プS11へ戻るが、指定時間以上連続していれば、ステ
ップS13に移行する。ステップS13では、(7)で指
定した半感応制御実施時間だけ実施するようにする。
【0011】〔閃光制御時間帯の決定〕中央装置が図1
の交差点10における閃光制御の時間帯を決定する場合
は、主道路側12の道路上方に設けられた車両感知器4
0,42と、交差側14の道路上方に設けられた車両感
知器24,26とを用いて、交差点交通量を一定期間デ
ータベースとして蓄積保存する。そして、中央装置は、
この蓄積保存されたデータベースの中の任意に設定可能
である一定期間の5分間交差点交通量データベースを使
って、交差点における交通需要の少ない任意に設定可能
な時間帯を決定する。ここで、任意に設定可能な情報源
としては、以下に述べる(8)〜(12)とする。(8)5分間交
差点交通量データベース蓄積期間(過去何日の情報を使
用するかという期間)をdとし、(9)閃光制御を行う5
分間平均交差点交通量(何台以下で閃光制御を行うか)
をQとし、(10)閃光制御を行う連続時間(何分以上連続
して(2)の状態にあるか)をTとし、(11)閃光制御禁止
時間帯(何時から何時まで閃光制御を禁止するか)をT
x〜Tx+iとし、(12)平日/休日識別フラグ(平日と
休日を識別したデータベースを使用するか否か)をFl
agとして、平日/休日識別フラグを使って識別する場
合は、平日は平日のデータベースのみ、休日は休日のデ
ータベースのみを使用する。
【0012】また、閃光制御を行う実行時間帯は、以下
の計算式によって決定される。 (1)5分間平均交差側交通量 (数4) AQi=(ti0+ti1+ti2+…tid-1)/d ・tid:時間帯iにおける5分間交差点交通量 (2)実行可能5分間平均交差側交通量 (数5) 0≦AQi≦Q (3)実行時間帯 (数6) AQi、AQi+1、AQi+2、AQi+3、…、AQi+T-1
AQi+T、… ・Tx〜Tx+i以外の時間帯で、AQi+T-1以上である時
間帯において閃光制御を該当時間実行する。
【0013】図5は、このようにして決定された閃光制
御の実行時間帯の設定例を示す線図であり、縦軸は交差
点の5分間交通量(台)、横軸は略1日の時間帯を示し
ていて、交通量が一定量以下となる時間帯を閃光制御を
行う実行時間帯として中央装置にて決定したものであ
る。まず、中央装置は、予め図1に示す交差点10の主
道路側12に設けられた車両感知器40,42と、交差
側14に設けられた車両感知器24,26に基づいて車
両を検知して交通量を求め、5分間交差点交通量データ
ベースを蓄積保存しておく。そして、図5の場合は、上
記した(8)〜(12)により示した任意に設定可能な情報源
を以下のとおりに設定したものである。すなわち、(8)
の5分間交差点交通量データベース蓄積期間を1ヶ月、
(9)の閃光制御を行う5分間平均交差点交通量を40
台、(10)の閃光制御を行う連続時間を3時間、(11)の閃
光制御禁止時間帯を6:00〜20:00とし、(12)の
平日/休日識別フラグについては、ここでは識別しない
こととする。図6は、閃光制御の実行時間帯を決定する
際の流れを説明するフローチャートである。まず、中央
装置は、使用する5分間交差点交通量データベースの時
間内か否かを判断し(ステップS21)、時間内であれ
ば5分間交差点交通量データベースより該当時間帯の5
分間平均交差点交通量を求める(ステップS22)。次
いで、ステップS23において、閃光制御が実行可能な
5分間交通量か否かを判断し、実行可能でなければ上記
ステップS21へ戻り、実行可能であればステップS2
4に移行して、指定時間(ここでは、3時間以上)連続
しているか否かが判断される。このステップS24にお
いて、指定時間連続していなければ、上記ステップS2
1へ戻り、指定時間以上連続していれば、ステップS2
5に移行して、閃光制御禁止時間帯外であるか否かが判
断される。ここでは、閃光制御禁止時間帯を6:00〜
20:00としたため、ステップS24までの条件を満
たしていても、この時間帯に入っていれば閃光制御の実
行時間帯からは外される。上記したステップS25の閃
光制御禁止時間帯外で、上記条件に該当する時間帯があ
れば、これを閃光制御時間帯と決定する(ステップS2
6)。その結果、中央装置にて決定された閃光制御時間
帯は、図5の中の矢印で示す時間帯となる。つまり、過
去1ヶ月の5分間交差点交通量データベースにより、2
0:00〜6:00の間であって、5分間平均交差点交
通量40台以下の時間帯が3時間以上続く時間帯を閃光
制御時間帯とする場合は、図5に示す22:00〜6:
00までの時間帯が閃光制御時間帯として決定されるこ
とになる。以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、交差側と主道路側の交通状況に応じて半感応制御や
閃光制御を行うのに最も適した時間帯を決定することが
可能となり、無駄の少ない効率的な信号制御を行うこと
ができる。
【0014】なお、上記実施の形態では、中央装置に各
交差点の交通量を蓄積する交通量データベース蓄積機
能、半感応制御機能、閃光制御機能などを含むソフトウ
ェア機能を追加した例を用いて説明したが、これに限定
されるものではなく、上記の下位装置や信号制御装置に
同様なソフトウェア機能を追加して実施しても良い。そ
の場合には、下位装置あるいは信号制御装置が独立し
て、半感応制御や閃光制御を行うのに最も適した時間帯
を決定することが可能となり、その決定した時間帯に基
づいて、交差点の信号制御を半感応制御や閃光制御に切
り換えることができる。また、上記実施の形態では、交
通量を求めるにあたって、5分間毎の車両台数を採用し
たが、これに限定する趣旨ではなく、種々の単位時間を
採用することが可能である。例えば、単位時間を5分以
下とするならば、交通量の測定精度をさらに向上させる
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、交差側の交通量を一定期間収集してデータ
ベース化し、そのデータベース化した過去の交通量の傾
向に基づいて、半感応制御を行う時間帯を決定するよう
にしたので、当該交差点における実際の交通状況を常に
把握しながら半感応制御に最適な時間帯が設定可能とな
り、無駄の少ない効率的な信号制御を行うことができ
る。請求項2に記載の発明によれば、データベースの蓄
積期間、半感応制御を行う平均交差側交通量、半感応制
御を行う連続時間、および、平日と休日のデータベース
の識別のうち、少なくとも1つの情報源に基づいて半感
応制御の時間帯を決定するようにしたので、種々の交通
状況に応じて最も半感応制御に適した時間帯を自由に設
定することが可能となる。請求項3に記載の発明によれ
ば、交差側交通量のデータベース化や半感応制御を行う
時間帯の決定を各信号制御機の上位装置である中央装置
にて行うようにしたので、各交差点に設置される信号制
御機をインテリジェンス化する必要がなくなり、ハード
ウェアを低コスト化することができる。請求項4に記載
の発明によれば、主道路側、あるいは交差点の交通量を
一定期間収集してデータベース化し、そのデータベース
化した過去の交通量の傾向に基づいて、閃光制御を行う
時間帯を決定するようにしたので、当該交差点における
実際の交通状況を常に把握しながら閃光制御に最適な時
間帯を設定することが可能となり、より安全で無駄の少
ない効率的な信号制御を行うことができる。請求項5に
記載の発明によれば、データベースの蓄積期間、閃光制
御を行う平均交通量、閃光制御を行う連続時間、閃光制
御の禁止時間帯、および、平日と休日のデータベースの
識別のうち、少なくとも1つの情報源に基づいて閃光制
御の時間帯を決定するようにしたので、種々の交通状況
に応じて最も閃光制御に適した時間帯を自由に設定する
ことが可能となる。請求項6に記載の発明によれば、主
道路側、あるいは交差点の交通量のデータベース化や閃
光制御を行う時間帯の決定を各信号制御機の上位装置で
ある中央装置にて行うようにしたので、各交差点に設置
される信号制御機をインテリジェンス化する必要がなく
なり、ハードウェアを低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る交通信号制御方法を説明す
る交差点の俯瞰図である。
【図2】半感応制御の実行時間帯の設定例を示す線図で
ある。
【図3】半感応制御の実行時間帯を決定する際の流れを
説明するフローチャートである。
【図4】当日の交通状況による半感応制御のロックを説
明するフローチャートである。
【図5】閃光制御の実行時間帯の設定例を示す線図であ
る。
【図6】閃光制御の実行時間帯を決定する際の流れを説
明するフローチャートである。
【図7】交差側交通需要と半感応制御時間帯の一設定例
を示す従来例の線図である。
【符号の説明】
10 交差点、 12 主道路側、 14 交差側、 16,18 信号機、 20,22 信号機、 24,26 車両感知器、 28,30 横断歩道、 32,34 横断歩道、 36a,36b 押しボタン箱、 38a,38b 押しボタン箱、 40,42 車両感知器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主道路側と交差側の交通信号を時間帯に
    応じて、交互に青時間を与える信号制御と、主道路側の
    青を優先し、交差側の車両や横断者等を感知した場合に
    のみ交差側の青を表示する半感応制御とを切り換える交
    通信号制御方法において、 前記交差側の交通量を一定期間収集してデータベース化
    し、 該データベース化した過去の交通量の傾向に基づいて、
    前記半感応制御を行う時間帯を決定することを特徴とす
    る交通信号制御方法。
  2. 【請求項2】 前記半感応制御を行う時間帯を決定する
    際に、データベースの蓄積期間、半感応制御を行う平均
    交差側交通量、半感応制御を行う連続時間、および、平
    日と休日のデータベースの識別のうち、少なくとも1つ
    の情報源に基づいて決定することを特徴とする請求項1
    に記載の交通信号制御方法。
  3. 【請求項3】 前記交差側交通量のデータベース化や半
    感応制御を行う時間帯の決定を各信号制御機の上位装置
    である中央装置にて行うことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の交通信号制御方法。
  4. 【請求項4】 主道路側と交差側の交通信号を時間帯に
    応じて、交互に青時間を与える信号制御と、赤または黄
    の信号灯器を閃光させる閃光制御とを切り換える交通信
    号制御方法において、 前記主道路側、あるいは交差点の交通量を一定期間収集
    してデータベース化し、 該データベース化した過去の交通量の傾向に基づいて、
    前記閃光制御を行う時間帯を決定することを特徴とする
    交通信号制御方法。
  5. 【請求項5】 前記閃光制御を行う時間帯を決定する際
    に、データベースの蓄積期間、閃光制御を行う平均交通
    量、閃光制御を行う連続時間、閃光制御の禁止時間帯、
    および、平日と休日のデータベースの識別のうち、少な
    くとも1つの情報源に基づいて決定することを特徴とす
    る請求項4に記載の交通信号制御方法。
  6. 【請求項6】 前記主道路側、あるいは交差点の交通量
    のデータベース化や閃光制御を行う時間帯の決定を各信
    号制御機の上位装置である中央装置にて行うことを特徴
    とする請求項4または5に記載の交通信号制御方法。
JP2001274033A 2001-09-10 2001-09-10 交通信号制御方法 Pending JP2003085688A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274033A JP2003085688A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 交通信号制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274033A JP2003085688A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 交通信号制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003085688A true JP2003085688A (ja) 2003-03-20

Family

ID=19099150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001274033A Pending JP2003085688A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 交通信号制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003085688A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293143A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 交通信号制御システム、交通信号制御機、車載装置及び交通信号制御方法
JP2009192278A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 経路探索装置、コンピュータプログラム及び経路探索方法
JP2010122722A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kazuyoshi Kano 交通制御システム
JP2011159152A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 交通信号制御装置及び交通信号制御方法
JP2012155621A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 信号制御判定装置、コンピュータプログラム及び信号制御適否判定方法
JP2012178034A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 信号制御判定装置、コンピュータプログラム及び信号制御適否判定方法
WO2023233596A1 (ja) * 2022-06-01 2023-12-07 日本電気株式会社 通信システム、通信装置、及び通信方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293143A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd 交通信号制御システム、交通信号制御機、車載装置及び交通信号制御方法
JP2009192278A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 経路探索装置、コンピュータプログラム及び経路探索方法
JP2010122722A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kazuyoshi Kano 交通制御システム
JP2011159152A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 交通信号制御装置及び交通信号制御方法
JP2012155621A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 信号制御判定装置、コンピュータプログラム及び信号制御適否判定方法
JP2012178034A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 信号制御判定装置、コンピュータプログラム及び信号制御適否判定方法
WO2023233596A1 (ja) * 2022-06-01 2023-12-07 日本電気株式会社 通信システム、通信装置、及び通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101955879B1 (ko) 야외 조명 시스템을 제어하는 방법, 컴퓨터 프로그램 제품, 제어 장치, 및 야외 조명 시스템
US20020186147A1 (en) Traffic control method for multiple intersections
JP2003085688A (ja) 交通信号制御方法
JP6593492B2 (ja) 交通信号制御装置、コンピュータプログラム、及び交通信号制御方法
KR102078841B1 (ko) 스마트 가로등의 제어 시스템 및 방법
CN111627229B (zh) 交通信号设备的控制方法、装置、计算机设备
CN112309146A (zh) 交通信号灯的智能控制方法及系统、存储介质、计算设备
CN110782681A (zh) 交通指示灯自适应控制方法、装置、终端及存储介质
JP5567358B2 (ja) 交通信号制御装置及び交通信号制御方法
JP2016177555A (ja) 運転支援システム、データ構造
CN110177417B (zh) 一种基于道路状况控制的路灯控制系统及控制方法
KR102009943B1 (ko) 스마트 가로등의 제어 시스템 및 방법
WO2019198449A1 (ja) 情報提供システム、移動端末、情報提供装置、情報提供方法、及びコンピュータプログラム
JP4590055B2 (ja) 特定車両優先制御方法及びその装置
CN110969709A (zh) 一种智慧停车位管理系统
JP2002213970A (ja) 運転支援システム
JP5789962B2 (ja) 交通信号制御装置及び交通信号制御方法
CN113056054A (zh) 一种智慧路灯的控制方法、系统、终端以及存储介质
CN111223330A (zh) 基于无线传感网络与云平台的停车场智能监控方法与系统
JPH01185799A (ja) 低交通量時の交通信号制御方式
CN111554112B (zh) 一种车辆调度方法及系统
KR20050075810A (ko) 가변최소녹색시간에 따른 신호등 점등주기 제어방법
JP2004287983A (ja) 交互通行信号制御システム
JPH0793690A (ja) 交通信号制御機
JPH11203592A (ja) 交通信号制御装置