JP2010121942A - 光測定装置及び光測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定光の位相偏差や振幅偏差の値を正確に推測できる技術を提供すること。
【解決手段】光DQPSK送信機10から送信される被測定光を検波して出力する遅延検波器21を備えた光測定装置20において、遅延検波器21により出力された被測定光を取得し、当該取得した前記被測定光をコンスタレーション波形で表し、前記コンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、前記被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行う制御部251を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光測定装置及び光測定方法に関する。
近年、光通信で用いられる伝送信号として、従来からの強度変調方式以外に、光の位相に情報を付加する位相変調方式が提案されている。デジタル位相変調方式としては、例えば、光位相の0、πに2値のデジタル値を対応させるBPSK(Binary Phase Shift-Keying)、隣り合うビット間の位相差でデジタル値を判別するDPSK(Differential Phase Shift-Keying)、光位相の0、π/2、π、3π/2に2ビット(4値)のデジタル値を対応させ、隣り合うビット間の位相差でデジタル値を判別するDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)等の変調方式が提案されている。
上述の位相変調方式の開発に伴い、変調された被測定光の光位相や光振幅を測定する技術の開発も進んでいる。例えば、局発光を用いずに、被測定光の光位相や光振幅の測定を行う技術が知られている。当該技術により、光位相や光振幅の測定において、局発光を用意する必要がないため、局発光の安定度に起因する測定誤差が生じることを防ぐことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−39759号公報
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、被測定光の位相偏差や振幅偏差の値を正確に推測することができなかった。
例えば、光送信機の不具合等により、光送信機から送信される被測定光に位相偏差や振幅偏差が生じたとする。この場合、上述の特許文献1の技術では、光測定装置により測定された被測定光の波形から被測定光に位相偏差や振幅偏差が生じたことを推測することはできる。しかし、測定された被測定光の波形から被測定光の位相偏差や振幅偏差の値を正確に推測することは困難であった。
本発明の課題は、被測定光の位相偏差や振幅偏差の値を正確に推測できる技術を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の光測定装置は、
光送信機から送信される被測定光を検波して出力する遅延検波器を備えた光測定装置において、
前記遅延検波器により出力された前記被測定光を取得し、当該取得した前記被測定光をコンスタレーション波形で表し、前記コンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、前記被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行う制御部を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光測定装置において、
前記制御部は、
前記コンスタレーション波形から前記位相偏差を算出するためのシンボル点の信号を抽出する第1の抽出部と、
前記第1の抽出部により抽出されたシンボル点の信号からコンスタレーションの第1象限及び第3象限に存在するシンボル点の信号を選択する第1の選択部と、
前記第1の選択部により選択されたシンボル点からコンスタレーション面の原点までの距離を算出する第1の距離算出部と、
前記第1の距離算出部により算出された距離の平均を示す第1の平均値を算出する第1の平均値算出部と、
前記第1の距離算出部により算出された距離の分散を示す第1の分散値を算出する第1の分散値算出部と、
前記第1の平均値及び第1の分散値に基づいて、前記位相偏差を算出する位相偏差算出部と、
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光測定装置において、
前記制御部は、
前記コンスタレーション波形から前記振幅偏差を算出するためのシンボル点の信号を抽出する第2の抽出部と、
前記第2の抽出部により抽出されたシンボル点の信号からコンスタレーション面上の第2象限及び第4象限に存在するシンボル点の信号を選択する第2の選択部と、
前記第2の選択部により選択されたシンボル点の信号からコンスタレーション面の原点までの距離を算出する第2の距離算出部と、
前記第2の距離算出部により算出された距離の平均を示す第2の平均値を算出する第2の平均値算出部と、
前記第2の選択部により選択されたシンボル点の信号に基づいて、当該シンボル点の角度を算出し、当該算出した角度の分散値を用いて角度偏差を算出する角度偏差算出部と、
前記角度偏差算出部により算出された角度偏差と前記第2の平均値算出部により算出された第2の平均値との積で表される第2の分散値を算出する第2の分散値算出部と、
前記第2の平均値及び第2の分散値に基づいて、前記振幅偏差を算出する振幅偏差算出部と、
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光測定装置において、
前記制御部により算出された前記被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを表示する表示部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明の光測定方法は、
光送信機から送信される被測定光を検波して出力する遅延検波器を備えた光測定装置の光測定方法において、
前記遅延検波器により出力された前記被測定光を取得し、当該取得した前記被測定光に対して位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行う制御工程を含むことを特徴とする。
請求項1、5に記載の発明によれば、コンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行うことにより、被測定光の位相偏差や振幅偏差の値を正確に推測することができる。
請求項2に記載の発明によれば、取得した被測定光から位相偏差を算出することにより、被測定光の位相偏差の値を正確に推測することができる。
請求項3に記載の発明によれば、取得した被測定光から振幅偏差を算出することにより、被測定光の振幅偏差の値を正確に推測することができる。
請求項4に記載の発明によれば、位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを表示することにより、ユーザは、位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを容易に参照することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1〜図13を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態の光測定システム1の構成について説明する。図1に示すように光測定システム1は、被測定対象である光DQPSK送信機10と、光測定装置20と、を備えて構成される。
光DQPSK送信機10は、40GbpsのRZ−DQPSK変調方式を採用した光変調装置である。光DQPSK送信機10は、LD(Laser Diode)11と、分岐器12と、π/2位相シフト部13と、変調器I14と、変調器Q15と、結合器16と、RZ変調器17と、を備えて構成される。
LD11は、連続光を出力する。分岐器12は、LD11から出力された連続光を分岐する。分岐器12は、分岐した連続光をπ/2位相シフト部13及び変調器14へ出力する。
π/2位相シフト部13は、分岐器12から出力された光信号に対して、位相をπ/2だけ遅延させる。π/2位相シフト部13は、遅延させた光信号を変調器Q15へ出力する。
変調器I14は、Iarm(Iアーム)から入力された電圧信号に基づいて、分岐器12から出力された連続光に対して振幅変調を行う。このとき、Iアームからは、±1Vの電圧信号が入力される。変調器I14は、Iアームから入力される電圧信号が+1Vの場合、連続光に対して何も処理を行わず、Iアームから入力される電圧信号が−1Vの場合、連続光に対して振幅を−1倍する処理を行う。これにより、Iアームから入力される電圧信号が−1Vの場合は、位相が反転した信号がI変調器I14から出力される。
変調器Q15は、Qarm(Qアーム)から入力された信号に基づいて、π/2位相シフト部13から出力された連続光に対して振幅変調を行う。このとき、Qアームからは、±1Vの電圧信号が入力される。変調器Q15は、変調器I14と同様の処理を行う
結合器16は、変調器I14から出力された光信号と、変調器Q15から出力された光信号とを結合(合波)する。結合器16は、結合した光信号をRZ変調器17へ出力する。
RZ変調器17は、クロック信号(RZ信号)に基づいて、変調器I14及び変調器Q15から出力された光信号に対してRZ変調を行い、変調した光信号を出力する。光ファイバ18は、RZ変調器17により出力された光信号を伝送する。
光測定装置20は、光DQPSK送信機10から出力された光信号(被測定光)を測定する。光測定装置20は、遅延検波器21と、Sampler(サンプラー)22A,22Bと、Clock Divider(クロックディバイダー)23と、ADC(Analog Digital Converter)24と、PC(Personal Computer)25と、を備えて構成される。
遅延検波器21は、遅延干渉計21Aと、受光素子221A,221B,221C,221Dと、差動出力回路231A,231Bと、を備えて構成される。遅延干渉計21Aは、入力ポート211と、分岐器212と、位相シフト部213A,213Bと、結合器214A,214Bと、出力ポート215A、215B、215C、215Dと、を備えて構成される。
入力ポート211を介して入力された被測定光は分岐器212により2つに分岐される。分岐器212により分岐された被測定光は、さらに2つに分岐される。そして、2つに分岐された被測定光の一方が位相シフト部213Aに入力される。そして、位相シフト213Aにより、入力された被測定光に対して遅延と位相シフト(例えば、50psの遅延とπ/4位相シフト)が付加される。
そして、遅延と位相シフトが付加された被測定光と付加されていない被測定光とが結合器214Aに入力されて2つに分岐され、出力ポート215A,215Bを介して出力される。出力ポート215A,215Bにより出力された被測定光は、それぞれ受光素子221A、221Bに入力される。
また、分岐器212により分岐された被測定光の一方も、さらに2つに分岐される。そして、2つに分岐された被測定光の一方が位相シフト部213Bに入力される。そして、位相シフト部213Bにより、入力された被測定光に対して遅延と位相シフト(例えば、50psの遅延と−π/4位相シフト)が付加される。このとき、位相シフト部213Bにより付加される位相シフトは、位相シフト部213Aにより付加される位相シフトに対して「π/2」の位相差となるような位相シフトとなる。
そして、位相シフトが付加された被測定光と付加されてない被測定光とが結合器214Bに入力されて2つに分岐され、出力ポート215C,215Dを介して出力される。出力ポート215C,215Dにより出力された被測定光は、それぞれ受光素子221C、221Dに入力される。
受光素子221A及び221Bでは、入力された被測定光の光信号が電気信号に変換される。このとき、受光素子221Aに入力された遅延と位相シフトが付加された被測定光と付加されていない被測定光とは干渉するため、双方の相対的な位相差φに応じた干渉信号(直流成分を含む。)が、受光素子221Aから出力される。受光素子221Bにおいても、同様の干渉信号が得られるが、結合器214Aの特性から、受光素子221Aの出力信号とは強弱の反転した干渉信号が得られる。
差動出力回路231Aは、2つの受光素子221A及び221Bの出力信号の差を算出して出力する。これにより、2つの干渉信号から直流成分が除去され、位相差φに応じた干渉信号のみが電気信号として出力される。
受光素子221C及び221Dでは、入力された被測定光の光信号が電気信号に変換される。そして、差動出力回路231Bにより、双方の相対的な位相差φ+π/2に応じた干渉信号が電気信号として出力される。
差動出力回路231Aからの出力信号と、差動出力回路231Bからの出力信号は、被測定光の光位相に対して互いに直交した信号成分となるため、一方が同相信号成分、他方が直交信号成分として出力される。
サンプラー22A,22Bは、差動出力回路231A,231Bから出力された同相信号成分、直交信号成分を、クロックディバイダー23により供給されるクロック信号に基づいてサンプリングする。そして、サンプラー22A,22Bは、サンプリングした信号をA−arm信号、B−arm信号としてADC24に出力する。
ADC24は、入力されたA−arm信号、B−arm信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をPC25に出力する。PC25は、入力されたA−arm信号、B−arm信号に対して信号処理を行う。
ここで、サンプラー22A、22Bにより出力されたA−arm信号、B−arm信号をA(t)、B(t)とし、光DQPSK送信機10により送信された送信信号の同相成分をI(t)、直交成分をQ(t)とすると、A(t)、B(t)はそれぞれ式(1)、式(2)で表される。
Figure 2010121942
Figure 2010121942
ここで、式(1)、(2)において、Tは、信号のシンボル周期(「1」「0」の符号が割り当てられる周期)を示す。
次に、図2を参照して、PC25の構成について説明する。PC25は、制御部251と、表示部252と、記憶部253と、通信部254と、を備えて構成される。
制御部251は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)(いずれも不図示)、第1の抽出部、第2の抽出部としての抽出部251A、第1の選択部、第2の選択部としての選択部251B、第1の距離算出部、第1の平均値算出部、第1の分散値算出部、位相偏差算出部、第2の距離算出部、第2の平均値算出部、角度偏差算出部、第2の分散値算出部、振幅偏差算出としての算出部251Cにより構成され、PC25の各部を中央制御する。制御部251は、記憶部253に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
具体的には、制御部251は、後述する第1、第2の位相偏差算出プログラム又は第1、第2の振幅偏差算出プログラムとの協働により、遅延検波器21から出力され、サンプリング及びAD変換処理が行われた被測定光を通信部254を介して受信(取得)し、当該取得した被測定光をコンスタレーション波形で表し、コンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、被測定光のIQの直交度(位相偏差Δθ)及びIQの振幅比(振幅偏差Q/I)の少なくも1つを算出するための処理を行う。
抽出部251Aは、通信部254を介して取得した被測定光から位相偏差Δθを算出するためのシンボル点の信号を抽出する。また、251Aは、通信部254を介して取得した被測定光から振幅偏差Q/Iを算出するためのシンボル点の信号を抽出する。
選択部251Bは、位相偏差Δθを算出する際、抽出部251Aにより抽出したシンボル点の信号からコンスタレーションの第1象限及び第3象限に存在する複数のシンボル点の信号を選択する。また、選択部251Bは、振幅偏差Q/Iを算出する際、抽出部251Aにより抽出した信号からコンスタレーションの第2象限及び第4象限に存在する複数のシンボル点の信号を選択する。
算出部251Cは、位相偏差Δθを算出する。具体的には、算出部251Cは、選択部251Bにより選択されたシンボル点からコンスタレーションの原点までの距離を算出し、当該算出された距離の平均を示す第1の平均値としての平均値R13を算出する。また、算出部251Cは、選択部251Bにより選択されたシンボル点からコンスタレーションの原点までの距離の分散を示す第1の分散値としての分散値ΔR13を算出する。そして、算出部251Cは、平均値R13及び分散値ΔR13を後述する式(3)に代入することにより、位相偏差Δθを算出する。
また、算出部251Cは、振幅偏差Q/Iを算出する。具体的には、算出部251Cは、選択部251Bにより選択されたシンボル点の信号からコンスタレーションの原点までの距離を算出し、当該算出された距離の平均を示す第2の平均値としての平均値R24を算出する。また、算出部251Cは、選択部251Bにより選択されたシンボル点の信号に基づいて、当該シンボル点の角度を算出し、当該算出した角度の分散値を用いて角度偏差Δθ1を算出し、算出した角度偏差Δθ1と平均値R24との積で表される第2の分散値としての分散値ΔR24を算出する。そして、算出部251Cは、平均値R24及び分散値ΔR24を後述する式(4)に代入することにより、振幅偏差Q/Iを算出する。
表示部252は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成され、制御部251からの表示信号に従って画面表示を行う。
記憶部253は、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種プログラム及び各種データを記憶する。具体的には、記憶部253は、第1の位相偏差算出プログラム、第2の位相偏差算出プログラム、第1の振幅偏差算出プログラム及び第2の振幅偏差算出プログラムを記憶する。
通信部254は、ADC24と通信接続されており、ADC24から情報を受信する。
次に、図3を参照して、光DQPSK送信機10の不具合等により、光DQPSK送信機10から送信される被測定光の位相(直交)バランス又は振幅バランスが崩れた場合の送信信号のコンスタレーション波形及び受信信号のコンスタレーション波形について説明する。送信信号は、光DQPSK送信機10から光測定装置20へ送信された被測定光を示す。受信信号は、光測定装置20により受信された被測定光を示す。コンスタレーション波形は、各信号をコンスタレーションで表した波形を示す。コンスタレーションは、同相成分をx軸、直行成分をy軸とした座標軸上に信号を表したものである。
図3(A)に示す送信信号のコンスタレーション波形は、位相偏差Δθが10度である送信信号をコンスタレーションで表した波形である。また、図3(A)に示す受信信号のコンスタレーション波形は、位相偏差Δθが10度である送信信号に対して遅延干渉計21による検波、サンプラー22A,22Bによるサンプリング及びADC24によるAD変換が施された受信信号(A−arm信号、B−arm信号)をコンスタレーションで表した波形である。
図3(B)に示す送信信号のコンスタレーション波形は、振幅偏差Q/Iが1dBである送信信号をコンスタレーションで表した波形である。また、図3(B)に示す受信信号のコンスタレーション波形は、振幅偏差Q/Iが1dBである送信信号に対して遅延干渉計21による検波、サンプラー22A,22Bによるサンプリング及びADC24によるAD変換が施されたA−arm信号、B−arm信号をコンスタレーションで表した波形である。図3(A)(B)の受信信号のコンスタレーションに示すように、受信信号のコンスタレーション波形は複雑な波形となる。このため、受信信号のコンスタレーション波形から送信信号の位相偏差Δθ及び振幅偏差Q/Iを推測するのは困難である。
以下、受信信号の複雑なコンスタレーション波形から送信信号の位相偏差Δθ及び振幅偏差Q/Iを推測する方法について説明する。
先ず、図4及び図5を参照して、受信信号のコンスタレーション波形から送信信号の位相偏差Δθを推測する方法について説明する。図4(A)は、図3(A)に示す受信信号のコンスタレーション波形と同様の図である。すなわち、図4(A)は、位相偏差Δθが10度である送信信号を受信した場合における受信信号(A−arm信号、B−arm信号)のコンスタレーション波形を示している。図4(B)は、図4(A)のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示している。このとき、コンスタレーションの第1象限及び第3象限に送信信号の位相偏差Δθに応じた分散値(図4(B)中のΔR13)(以下、分散値ΔR13)が観測される。このとき、位相偏差Δθと分散値ΔR13とは下記の式(3)で表される関係であることが、式(1)、(2)を展開していくことで導かれる。
Figure 2010121942
ここで、R13は、第1、第3象限のシンボル点の原点からの距離の平均値を示している。上式(3)により、位相偏差Δθを算出することができる。
次に、図5を参照して、PC25で実行される第1の位相偏差算出処理について説明する。第1の位相偏差算出処理は、位相偏差Δθを算出する処理である。
例えば、ユーザにより操作部(図示省略)を介して、第1の位相偏差算出処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部253から読み出されて適宜RAMに展開された第1の位相偏差算出プログラムと、CPUとの協働により第1の位相偏差算出処理が実行される。
予め、通信部254を介して受信信号(A−arm信号、B−arm信号)が受信され、当該受信信号がコンスタレーション波形(すなわち、図4(A)に示すコンスタレーション波形)として表されているものとする。
先ず、コンスタレーション波形として表された受信信号の中からシンボル点の信号の抽出が行われる(ステップS11)。シンボル点の信号の抽出は、サンプラー22A,22Bによりサンプリングされた受信信号(離散信号)からシンボル点の中心となる時間の値を推定し、推定した信号をシンボル点の信号として抽出することにより行われる。そして、抽出されたシンボル点の信号からコンスタレーションの第1象限及び第3象限のデータ(シンボル点の信号)が選択される(ステップS12)。
ステップS12の実行後、選択された各々のシンボル点の原点からの距離が算出される(ステップS13)。そして、算出された距離の平均値R13及び分散値ΔR13が算出される(ステップS14)。このとき、分散値ΔR13は、ステップS13において算出された距離の分散値を算出することにより得られる。そして、算出された平均値R13及び分散値ΔR13が式(3)に代入され位相偏差Δθが算出される(ステップS15)。ステップS15の実行後、第1の位相偏差算出処理は終了される。
次に、図6及び図7を参照して、受信信号のコンスタレーション波形から送信信号の振幅偏差Q/Iを推測する方法について説明する。図6は、振幅偏差Q/Iが1dBである送信信号を受信した場合における受信信号のコンスタレーション波形(すなわち、図3(B)に示すコンスタレーション波形)からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示している。このとき、コンスタレーションの第2象限及び第4象限に送信信号の振幅偏差Q/Iに応じた分散値(図中のΔR24)(以下、分散値ΔR24)が観測される。このとき、振幅偏差Q/Iと分散値ΔR24とは下記の式(4)で表される関係であることが、式(1)、(2)を展開していくことで導かれる。
Figure 2010121942
ここで、R24は、第2、第4象限のシンボル点の原点からの距離の平均値を示している。上式(4)により、振幅偏差Q/Iを算出することができる。
次に、図7を参照して、PC25で実行される第1の振幅偏差算出処理について説明する。第1の振幅偏差算出処理は、振幅偏差Q/Iを算出する処理である。
例えば、ユーザにより操作部(図示省略)を介して、第1の振幅偏差算出処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部253から読み出されて適宜RAMに展開された第1の振幅偏差算出プログラムと、CPUとの協働により第1の振幅偏差算出処理が実行される。
予め、通信部254を介して受信信号(A−arm信号、B−arm信号)が受信され、当該受信信号がコンスタレーション波形(すなわち、図3(B)に示す受信信号のコンスタレーション波形)として表されているものとする。
先ず、コンスタレーション波形として表された受信信号の中からシンボル点の信号の抽出が行われる(ステップS21)。そして、抽出されたシンボル点の信号からコンスタレーションの第2象限及び第4象限のデータ(シンボル点の信号)が選択される(ステップS22)。
ステップS22の実行後、選択された各々のシンボル点の原点からの距離が算出され、算出された距離の平均値R24が算出される(ステップS23)。そして、選択されたシンボル点のデータを使い、arctan(B/A)の計算を行うことで各々の角度の計算を行い、計算した角度の分散値を使い、角度偏差Δθ1が算出される(ステップS24)。このとき、Aはコンスタレーションの第2、第4象限の各シンボル点におけるX軸方向の値を示しており、Bはコンスタレーションの第2、第4象限の各シンボル点におけるY軸方向の値を示している。このA,Bの値を用いて、arctan(B/A)により各シンボル点の角度が計算される。そして、算出された各シンボル点の角度の分散値を算出し、角度分散θ1が算出される。そして、算出された角度偏差Δθ1と平均値R24とを使い、分散値ΔR24=R24×sin(Δθ1)が算出される(ステップS25)。
ステップS25の実行後、算出された平均値R24及び分散値ΔR24が式(4)に代入され位相偏差Δθが算出される(ステップS26)。ステップS26の実行後、第1の振幅偏差算出処理は終了される。
上述の第1の位相偏差算出処理及び第1の振幅偏差算出処理により位相偏差Δθ及び振幅偏差Q/Iが算出される。しかし、現実的には、光DQPSK送信機10及び光測定装置20にはノイズが存在する。この場合、位相偏差Δθ、振幅偏差Q/Iを精度良く算出するにはノイズを上手くキャンセルすることが必要となる。以下、図8〜図13を参照して、ノイズの影響をキャンセルして、位相偏差Δθ及び振幅偏差Q/Iを算出する方法について述べる。
先ず、図8及び図9を参照して、位相偏差Δθがある送信信号を受信し、さらに受信信号に光DQPSK送信機10及び光測定装置20のノイズが混入した状態において、ノイズの影響をキャンセルして位相偏差Δθを算出する方法について説明する。図8は、位相偏差Δθが10度である送信信号を受信し、さらにノイズが混入した受信信号(A−arm信号、B−arm信号)のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示している。このとき、コンスタレーションの第1象限、第3象限の分散値ΔR13は、送信信号の位相偏差Δθに応じた真の分散値ΔR130と混入したノイズN13との合成と考えられる。したがって、真の分散値ΔR130は、下記の式で表される。
Figure 2010121942
このとき、上式よりノイズN13の値が分かれば、真の分散値ΔR130の値が求まる。ノイズN13の測定は、第1象限及び第3象限のシンボル点の位相方向(図8中のノイズN13の方向)のゆれ量から推測できる。具体的には、位相方向のゆれ量は、各シンボル点の位相角を計算し、その標準偏差を計算することで角度の分散(Δθ2)を求め、Δθ2と平均値R13とを使うことで下記の式(6)により求められる。
Figure 2010121942
上式(6)で求めたN13を式(5)に代入して、ΔR130を求めることができる。そして、求めたΔR130を式(3)のΔR13に代入することにより、位相偏差Δθを算出することができる。
次に、図9を参照して、PC25で実行される第2の位相偏差算出処理について説明する。第2の位相偏差算出処理は、位相偏差Δθがある送信信号を受信し、さらに受信信号にノイズが混入している場合において、受信信号から位相偏差Δθを算出する処理である。
例えば、ユーザにより操作部(図示省略)を介して、第2の位相偏差算出処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部253から読み出されて適宜RAMに展開された第2の位相偏差算出プログラムと、CPUとの協働により第2の位相偏差算出処理が実行される。
予め、通信部254を介して受信信号(A−arm信号、B−arm信号)が受信され、当該受信信号がコンスタレーション波形として表されているものとする。
第2の位相偏差算出処理のステップS31〜S33は、第1の位相偏差算出処理のステップS11〜S13と同様である。
ステップS33の実行後、ステップS32で算出された距離の平均値R13が算出される(ステップS34)。そして、ノイズN13が算出される(ステップS35)。ノイズN13の算出は、式(6)を計算することにより行われる。
そして、真の分散値ΔR130が算出される(ステップS36)。真の分散値ΔR130は、式(5)を計算することにより行われる。そして、算出された平均値R13及び真の分散値ΔR130を式(3)に代入することにより、位相偏差Δθが算出される(ステップS37)。ステップS37の実行後、第2の位相偏差算出処理は終了される。
次に、図10を参照して、上述の方法で算出した位相偏差Δθのシミュレーションを行った結果について説明する。先ず、図10(A)について説明する。図10(A)は、光測定装置20の位相偏差や光DQPSK送信機10の振幅偏差の影響に対する位相偏差Δθを示した図である。図10(A)の横軸は、光DQPSK送信機10により送信された送信信号の位相偏差の設定値(送信位相偏差設定値)を示す。図10(A)の縦軸は、算出された位相偏差Δθの値(位相偏差測定値)を示す。
「理想受信器」は、遅延検波器21の位相偏差や光DQPSK送信機10の振幅偏差の影響がない場合において算出された位相偏差Δθの結果を示す。「受信部誤差5度」は、遅延検波器21の位相偏差が5度の場合において算出された位相偏差Δθの結果を示す。「送信部振幅偏差1dB」は、光DQPSK送信機10の振幅偏差が1dBの場合において算出された位相偏差Δθの結果を示す。図10(A)に示すように、それぞれの結果において、算出された位相偏差Δθは、送信信号の位相偏差の設定値と同じ値を示す。したがって、算出された位相偏差Δθは、正確な値であることがわかる。
次に、図10(B)について説明する。図10(B)は、OSNRに対する位相偏差Δθを示した図である。図10(B)の横軸及び縦軸は、図10(A)の横軸及び縦軸と同様である。「OSNR50dB」は、OSNRが50dBであるノイズが受信信号に重畳されている場合において、位相偏差Δθを算出した場合の結果である。同様に、OSNR30dB、OSNR20dBのノイズが受信信号に重畳されている場合において、位相偏差Δθを算出した場合の結果を「OSNR30dB」、「OSNR20dB」に示している。図10(B)に示すように、それぞれの結果において、算出された位相偏差Δθは、送信信号の位相偏差の設定値と同じ値を示す。したがって、算出された位相偏差Δθは、正確な値であることがわかる。
次に、図11及び図12を参照して、振幅偏差Q/Iがある送信信号を受信し、さらに受信信号に光DQPSK送信機10及び光測定装置20のノイズが混入した状態において、ノイズの影響をキャンセルして振幅偏差Q/Iを算出する方法について説明する。図11は、振幅偏差Q/Iが1dBである送信信号を受信し、さらにノイズが混入した受信信号(A−arm信号、B−arm信号)のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示している。このとき、コンスタレーションの第2象限、第4象限の分散値ΔR24は、送信信号の振幅偏差Q/Iに応じた真の分散値ΔR240と混入したノイズN24との合成と考えられる。したがって、真の分散値ΔR240は下記の式で表される。
Figure 2010121942
このとき、上式よりノイズN24の値が分かれば、真の分散値ΔR240の値が求まる。ノイズN24の測定は、第2象限及び第4象限のシンボル点の振幅方向(図11中のノイズN24の方向)のゆれ量から推測できる。具体的には、振幅方向のゆれ量は、各シンボル点の位相角を計算し、その標準偏差を計算することで角度の分散(Δθ3)を求め、Δθ3と平均値N24とを使うことで下記の式(8)により求められる。
Figure 2010121942
上式(8)で求めたN24を式(7)に代入して、ΔR240を求めることができる。そして、求めたΔR240を式(4)のΔR24に代入することにより、振幅偏差Q/Iを算出することができる。
次に、図12を参照して、PC25で実行される第2の振幅偏差算出処理について説明する。第2の振幅偏差算出処理は、振幅偏差Q/Iがある送信信号を受信し、さらに受信信号にノイズが混入している場合において、受信信号から振幅偏差Q/Iを算出する処理である。
例えば、ユーザにより操作部(図示省略)を介して、第2の振幅偏差算出処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、記憶部253から読み出されて適宜RAMに展開された第2の振幅偏差算出プログラムと、CPUとの協働により第2の振幅偏差算出処理が実行される。
予め、通信部254を介して受信信号(A−arm信号、B−arm信号)が受信され、受信信号がコンスタレーション波形として表されているものとする。
第2の振幅偏差算出処理のステップS41〜S45は、第1の振幅偏差算出処理のステップS21〜S25と同様である。
ステップS45の実行後、ノイズN24が算出される(ステップS46)。ノイズN24の算出は、式(8)を計算することにより行われる。
そして、真の分散値ΔR240が算出される(ステップS47)。真の分散値ΔR240は、式(7)を計算することにより行われる。そして、算出された平均値R24及び真の分散値ΔR240を式(4)に代入することにより、振幅偏差Q/Iが算出される(ステップS48)。ステップS48の実行後、第2の振幅偏差算出処理は終了される。
次に、図13を参照して、上述の方法で算出した振幅偏差のシミュレーションを行った結果について説明する。先ず、図13(A)について説明する。図13(A)は、光測定装置20の位相偏差や光DQPSK送信機10の位相偏差の影響に対する振幅偏差Q/Iを示した図である。図13(A)の横軸は、光DQPSK送信機10により送信された送信信号の振幅偏差の設定値(送信部振幅偏差設定値)を示す。図13(A)の縦軸は、算出された振幅偏差Q/Iの値(振幅偏差測定値)を示す。
「理想受信器」は、遅延検波器21の位相偏差や光DQPSK送信機10の位相偏差の影響がない場合において算出された振幅偏差Q/Iの結果を示す。「受信位相差5度」は、遅延検波器21の位相偏差が5度の場合において算出された振幅偏差Q/Iの結果を示す。「送信部位相差5度」は、光DQPSK送信機10の位相偏差が5度の場合おいて算出された振幅偏差Q/Iの結果を示す。図13(A)に示すように、それぞれの結果において、算出された振幅偏差Q/I、送信信号の振幅偏差の設定値と同じ値を示す。したがって、算出された振幅偏差Q/Iは、正確な値であることがわかる。
次に、図13(B)について説明する。図13(B)は、OSNRに対する振幅偏差Q/Iを示した図である。図13(B)の横軸及び縦軸は、図13(A)の横軸及び縦軸と同様である。「OSNR50dB」は、OSNRが50dBであるノイズが受信信号に重畳されている場合において、振幅偏差Q/Iを算出した場合の結果である。同様に、OSNR30dB、OSNR20dBのノイズが受信信号に重畳されている場合において、振幅偏差Q/Iを算出した場合の結果を「OSNR30dB」、「OSNR20dB」に示している。図13(B)に示すように、それぞれの結果において、算出された振幅偏差Q/Iは、送信信号の振幅偏差の設定値と同じ値を示す。したがって、算出された振幅偏差Q/Iは、正確な値であることがわかる。
以上、本実施の形態によれば、光測定装置20のPC25は、光DQPSK送信機10から送信された位相偏差や振幅偏差がある送信信号に対して検波、サンプリング及びAD変換が施された受信信号(A−arm信号、B−arm信号)を通信部254を介して受信(取得)する。そして、取得したA−arm信号、B−arm信号をコンスタレーション波形で表し、このコンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、送信信号の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行う。このため、送信信号の位相偏差や振幅偏差の値を正確に推測することができる。
また、平均値R13及び分散値ΔR13を式(3)に代入することにより、位相偏差Δθを算出できる。このため、送信信号の位相偏差Δθの値を正確に推測することができる。
また、平均値R13及び真の分散値ΔR130を式(3)に代入することにより、位相偏差Δθを算出できる。このため、受信信号にノイズN13が混入した場合であっても、位相偏差Δθの値を正確に推測することができる。
また、平均値R24及び分散値ΔR24を式(4)に代入することにより、振幅偏差Q/Iを算出できる。このため、送信信号の振幅偏差Q/Iの値を正確に推測することができる。
また、平均値R24及び真の分散値ΔR240を式(4)に代入することにより、振幅偏差Q/Iを算出できる。このため、受信信号にノイズN24が混入した場合であっても、振幅偏差Q/Iの値を正確に推測することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る光測定システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、算出された位相偏差Δθ、振幅偏差Q/Iを表示部252に表示することとしてもよい。これにより、光測定システム1のユーザは、位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを容易に参照することができる。
その他、本実施の形態における、光測定システム1の細部構造及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る実施の形態の光測定システムの構成を示す図である。 PCの内部構成を示すブロック図である。 (A)は、位相偏差が10度である送信信号のコンスタレーション波形及び受信信号のコンスタレーション波形を示す図である。(B)は、振幅偏差が1dBである送信信号のコンスタレーション波形及び受信信号のコンスタレーション波形を示す図である。 (A)は、位相偏差が10度である送信信号を受信した場合における受信信号のコンスタレーション波形を示した図である。(B)は、(A)のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示した図である。 第1の位相偏差算出処理の流れを示したフローチャートである。 振幅偏差が1dBである送信信号を受信した場合における受信信号のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示した図である。 第1の振幅偏差算出処理の流れを示したフローチャートである。 位相偏差が10度である送信信号を受信し、さらにノイズが混入した受信信号のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示した図である。 第2の位相偏差算出処理の流れを示したフローチャートである。 (A)は、光測定装置の位相偏差や光DQPSK送信機の振幅偏差の影響に対する位相偏差Δθを示した図である。(B)は、OSNRに対する位相偏差Δθを示した図である。 振幅偏差が1dBである送信信号を受信し、さらにノイズが混入した受信信号のコンスタレーション波形からシンボル点を抽出したときのコンスタレーションを示した図である。 第2の振幅偏差算出処理の流れを示したフローチャートである。 (A)は、光測定装置の位相偏差や光DQPSK送信機の位相偏差の影響に対する振幅偏差Q/Iを示した図である。(B)は、OSNRに対する振幅偏差Q/Iを示した図である。
符号の説明
1 光測定システム
10 光DQPSK送信機
11 LD
12 分岐器
13 位相シフト部
14 変調器I
15 変調器Q
16 結合器
17 RZ変調器
18 光ファイバ
20 光測定装置
21 遅延検波器
21A 遅延干渉計
22A,22B サンプラー
23 クロックディバイダー
211 入力ポート
212 分岐器
213A,213B 位相シフト部
214A,214B 結合器
215A,215B,215C,215D 出力ポート
221A,221B,221C,221D 受光素子
231A,231B 差動出力回路
251 制御部
251A 抽出部
251B 選択部
251C 算出部
252 表示部
253 記憶部
254 通信部

Claims (5)

  1. 光送信機から送信される被測定光を検波して出力する遅延検波器を備えた光測定装置において、
    前記遅延検波器により出力された前記被測定光を取得し、当該取得した前記被測定光をコンスタレーション波形で表し、前記コンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、前記被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行う制御部を備えることを特徴とする光測定装置。
  2. 前記制御部は、
    前記コンスタレーション波形から前記位相偏差を算出するためのシンボル点の信号を抽出する第1の抽出部と、
    前記第1の抽出部により抽出されたシンボル点の信号からコンスタレーションの第1象限及び第3象限に存在するシンボル点の信号を選択する第1の選択部と、
    前記第1の選択部により選択されたシンボル点からコンスタレーション面の原点までの距離を算出する第1の距離算出部と、
    前記第1の距離算出部により算出された距離の平均を示す第1の平均値を算出する第1の平均値算出部と、
    前記第1の距離算出部により算出された距離の分散を示す第1の分散値を算出する第1の分散値算出部と、
    前記第1の平均値及び第1の分散値に基づいて、前記位相偏差を算出する位相偏差算出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
  3. 前記制御部は、
    前記コンスタレーション波形から前記振幅偏差を算出するためのシンボル点の信号を抽出する第2の抽出部と、
    前記第2の抽出部により抽出されたシンボル点の信号からコンスタレーション面上の第2象限及び第4象限に存在するシンボル点の信号を選択する第2の選択部と、
    前記第2の選択部により選択されたシンボル点の信号からコンスタレーション面の原点までの距離を算出する第2の距離算出部と、
    前記第2の距離算出部により算出された距離の平均を示す第2の平均値を算出する第2の平均値算出部と、
    前記第2の選択部により選択されたシンボル点の信号に基づいて、当該シンボル点の角度を算出し、当該算出した角度の分散値を用いて角度偏差を算出する角度偏差算出部と、
    前記角度偏差算出部により算出された角度偏差と前記第2の平均値算出部により算出された第2の平均値との積で表される第2の分散値を算出する第2の分散値算出部と、
    前記第2の平均値及び第2の分散値に基づいて、前記振幅偏差を算出する振幅偏差算出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光測定装置。
  4. 前記制御部により算出された前記被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光測定装置。
  5. 光送信機から送信される被測定光を検波して出力する遅延検波器を備えた光測定装置の光測定方法において、
    前記遅延検波器により出力された前記被測定光を取得し、当該取得した前記被測定光をコンスタレーション波形で表し、前記コンスタレーション波形から抽出したシンボル点の信号を用いて、前記被測定光の位相偏差及び振幅偏差の少なくとも1つを算出するための処理を行う制御工程を含むことを特徴とする光測定方法。
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