JP4443539B2 - 光位相変調評価装置及びその位相校正方法 - Google Patents
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Description
また、この光位相変調信号が分波部2bでアーム2cを通る光とアーム2dを通る光に分波されて、それぞれが合波部2eに入力されるときのアーム2cを通った光及びアーム2dを通った光のそれぞれの電界強度Ea、Eb並びに光強度Pa、Pbをそれぞれ(2)〜(5)式で表わす。
Eb=Ab・exp{j(ωt+φb)} (3)
Pa=│Ea・Ea *│ (4)
Pb=│Eb・Eb *│ (5)
ここで、φaはアーム2cにおける光位相差、φbはアーム2dにおける光位相差である。また、Ea *はEaの共役複素数、Eb *はEbの共役複素数である。なお、(2)、(3)式においては、理解を容易にするために、上記(1)式における相対ビット間位相差Δφmodを省いている。
=Aa 2+Ab 2+2・Aa・Ab・cos(φa−φb) (6)
そして、電界強度をAa=Ab=1/2とし、上述の相対ビット間位相差Δφmodを考慮すると、合波光(干渉光)の光強度Pは(7)式となる。また、アーム2cとアーム2d間(適宜2つのアーム間と言う)の光位相差(φa−φb)をφで表すと(7)式は(8)式となる。
P=0.5+0.5cos(Δφmod+φ) (8)
さらに、アーム2cにおける光位相差φaとアーム2dにおける光位相差φbが等しい(φa=φb)、すなわち2つのアーム間の光位相差φ=0とすると、合波光の光強度Pは(9)式となる。
ところで、(9)式で表される光強度Pは、ポート2gあるいはポート2hから出力される光強度変換信号である。したがって、(9)式で表される光強度Pをポート2gから出力される光強度変換信号P1として(10)式で表すとすると、ポート2hからは、(11)式で表される、位相が180°(π)異なった光強度変換信号P2が出力される。
P2=0.5−0.5cos(Δφmod) (11)
その結果、(10)式で表される光強度変換信号P1が、受光器20に入力されて光電変換され、その後にオフセットパワーがキャンセルされると、(12)式で与えられる光強度Iαを表す電気信号となって信号処理部21に出力される。
したがって、信号処理部21では、上記(12)式に基づいて、相対ビット間位相差Δφmodと光強度Iαの関係を予め求めておくことによって、光強度Iαから相対ビット間位相差Δφmodが測定できるように思われるが、図4に示すように、1つの光強度Iαに対して2つの相対ビット間位相差Δφmodが該当することとなり、いずれかを特定することができない。そのために、相対ビット間位相差Δφmodの測定はできない。
前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第1の制御メモリ(34a)と、前記第2の光位相遅延器の位相を制御する第2の制御信号を出力する第2の位相制御手段(35)と、前記第2の制御信号と前記第2の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第2の制御メモリ(35a)と、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第1の電気信号波形を出力する第1のレシーバ(4、12)と、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第2の電気信号波形を出力する第2のレシーバ(5、13)と、前記第1のレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し第1の波形データとして記憶する第1の電気波形測定部(6)と、前記第2のレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し第2の波形データとして記憶する第2の電気波形測定部(7)と、前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備えた。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の光位相変調評価装置の構成を図1に示す。従来の光位相変調評価装置と同一要素には同一符号を付す。光位相変調評価装置の被測定光である光位相変調信号は、光搬送波がデータ信号で位相変調されることによって発生されており、光分波器1に入力される。光分波器1は、光位相変調信号を2つに分波して、それぞれを光位相検波器としての2つのビット遅延干渉計2、3へ出力する。
P2=0.5−0.5cos(Δφmod) (11)
なお、上記ビット遅延器2fは、2つのアーム間の遅延量(遅延時間差)が上記データ信号の1ビット分に相当する遅延量(時間)になるように、その遅延量分アーム2dの光路長をアーム2cの光路長より長くしている。遅延量Tは(13)式で与えられる。
ここで、cは真空中の光速、fはデータ信号の周波数、nは光導波路の屈折率である。
Iα∝cos(Δφmod) (15)
電気波形測定部6は、A/D変換器6a及びメモリ6bで構成されており、バランスドレシーバ4から入力される電気信号波形をA/D変換器6aでサンプリングクロック信号に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ6bに記憶する。なお、サンプリングクロック信号はサンプリングクロック発生部11から入力される。
P=0.5+0.5cos(Δφmod+π/2) (16)
P1=0.5+0.5cos(Δφmod+π/2) (17)
P2=0.5−0.5cos(Δφmod +π/2) (18)
なお、上記ビット遅延器3fは、2つのアーム間の遅延量(遅延時間差)が上記データ信号の1ビット分に相当する遅延量(時間)になるように、その遅延量分アーム3dの光路長をアーム3cの光路長より長くしている。遅延量Tは上述の(13)式で与えられる。また、+π/2光位相遅延器3jの光位相差π/2は、光位相変調信号の位相がπ/2ずれる遅延量(換言すれば、波長の1/4の長さに相当する遅延量)である。
Iβ∝cos(Δφmod+π/2) (20)
電気波形測定部7は、A/D変換器7a及びメモリ7bで構成されており、バランスドレシーバ5から入力される電気信号波形をA/D変換器7aでサンプリングクロック信号に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ7bに記憶する。なお、サンプリングクロック信号はサンプリングクロック発生部11から入力される。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の光位相変調評価装置の構成を図2に示す。図1に示した第1実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号を2つのバランスドレシーバ4、5でそれぞれ受けるようにしたが、第2実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号の内のいずれか一方を2つのシングルレシーバ12、13でそれぞれ受けるようにしている。したがって、主に2つのシングルレシーバ12、13について説明する。
Iα∝0.5cos(Δφmod) (12)
なお、ビット遅延干渉計2のポート2gから出力される光強度変換信号の代わりに、ポート2hから出力される光強度変換信号を用いるようにしてもよい。その場合、ポート2hから出力される光強度変換信号P2と、電気信号波形で表される光強度Iαとの関係は、上述の(11)式(再掲)と、(21)式になる。
Iα∝−0.5cos(Δφmod) (21)
次に、シングルレシーバ13は、受光器(PD)13a及びオフセット回路13bで構成されており、ビット遅延干渉計3のポート3gから出力される光強度変換信号を受光器13aで受けて光電変換し、その出力に含まれているオフセットパワーをオフセット回路13bでキャンセルして、その出力の電気信号波形を電気波形測定部7へ出力する。ビット遅延干渉計3のポート3gから出力される光強度変換信号P1と、この電気信号波形で表される光強度Iβとの関係は、上述の(17)式(再掲)と、(22)式になる。
Iβ∝0.5cos(Δφmod+π/2) (22)
なお、ビット遅延干渉計3のポート3gから出力される光強度変換信号の代わりに、ポート3hから出力される光強度変換信号を用いるようにしてもよい。その場合、ポート3hから出力される光強度変換信号P2と、電気信号波形で表される光強度Iβとの関係は、上述の(18)式(再掲)と、(23)式になる。
Iβ∝−0.5cos(Δφmod+π/2) (23)
したがって、このような2つのシングルレシーバ12、13を用いる場合、信号処理手段8の位相差テーブル8aは、上記の(12)又は(21)式で表されるIαと(22)又は(23)式で表されるIβとの組み合わせにおけるいずれか1つの関係を、予め測定してテーブルに記憶保持している。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態の光位相変調評価装置の構成を図3に示す。図1に示した第1実施形態とは、ビット遅延干渉計2のアーム2dにビット遅延器2fの他に光位相差がπ/4となる+π/4光位相遅延器2jを備えた点、またビット遅延干渉計3のアーム3dに設けられている、光位相差がπ/2となる+π/2光位相遅延器3jを光位相差が−π/4となる−π/4光位相遅延器3jに変えた点が異なる。
P2=0.5−0.5cos(Δφmod+π/4) (25)
その結果、バランスドレシーバ4でバランスド受信されるときの光強度は(26)式で表され、オフセットパワーがキャンセルされるとともに光強度が2倍となる。その結果、バランスド受信の出力の電気信号波形で表される光強度Iαは、(27)式で与えられる。
Iα∝cos(Δφmod+π/4) (27)
また、同様に、ビット遅延干渉計3から出力される2つの光強度変換信号を数式で表すと、ポート3gから出力される光強度変換信号P1及びポート3hから出力される光強度変換信号P2は、それぞれ(28)、(29)式となる。
P2=0.5−0.5cos(Δφmod−π/4) (29)
その結果、バランスドレシーバ5でバランスド受信されるときの光強度は(30)式で表され、オフセットパワーがキャンセルされるとともに光強度が2倍となる。その結果、バランスド受信の出力の電気信号波形で表される光強度Iβは、(31)式で与えられる。
Iβ∝cos(Δφmod−π/4) (31)
したがって、このような2つのビット遅延干渉計2、3を用いる場合、信号処理手段8の位相差テーブル8aは、図6に示すような、上記(27)式と(31)式で表される関係を、予め測定してテーブルに記憶保持している。なお、この(27)式と(31)式との関係で相対ビット間位相差Δφmodを求める場合、図6から分かるように、Iα、Iβが相互にπ/2ずれているために、光強度の変化率の最小部分と最大部分とが組み合わされることになって、相対ビット間位相差Δφmodの測定精度が良くなる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態の光位相変調評価装置の構成を図11に示す。上述した第1〜3実施形態とは、測定モードと校正モードとを切り換えて2つのビット遅延干渉計2、3のそれぞれの2つのアーム間の光位相差φを校正できるようにした点が異なる。そのために、図11には、上述の第3実施形態の図3に示した構成に対して、さらに、光スイッチ31、校正用光源32、モード指定手段33、位相制御手段34、35、位相校正処理手段36、37及びスイッチ38、39を備えた。したがって、主に、これらの構成に係わる内容について説明する。
PC1=0.5+0.5cosφ (32)
PC2=0.5−0.5cosφ (33)
この(32)、(33)式で表される光強度変換信号PC1、PC2がバランスドレシーバ4でバランスド受信されるときの光強度PCは、(34)式で表される。また、そのバランスド受信の出力の電気信号波形は(35)式で与えられる光強度ICを表している。
IC∝cosφ (35)
電気波形測定部6は、バランスドレシーバ4から入力される上記電気信号波形をA/D変換器6aでトリガd1に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ6bに記憶する。トリガd1は、上述したように、スイッチ38を介して上述の位相制御手段34から入力されるもので、校正モードのときに位相制御手段34から出力される位相制御データc1によって、ビット遅延干渉計2の光位相遅延器2jの位相が順次変化させられる毎に入力される。
位相制御データ算出手段36cは、上記(36)式から光位相差φに対するレベルLを求め、求めたレベルLと位相制御データc1とを対応づけることによって光位相差φと位相制御データc1とを対応づけ、対応づけた光位相差φと位相制御データc1との関係を位相制御手段34のメモリ34aに記憶する。すなわち、光位相差φの0、π/4、π/2、3π/4、π・・・等に対応するそれぞれの位相制御データc1を求め、求めたそれぞれの関係をメモリ34aに記憶する。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態の光位相変調評価装置の構成を図12に示す。図11に示した第4実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号を2つのバランスドレシーバ4、5でそれぞれ受けるようにしたが、第5実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号の内のいずれか一方を2つのシングルレシーバ12、13でそれぞれ受けるようにした。第5実施形態は第4実施形態とこの点のみ異なる。したがって、詳細説明は省略する。
Claims (19)
- 光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、
2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)を含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、
2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と所定の光位相差を持つ光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、
前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(4a、4b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して第1の電気信号波形を出力する第1のバランスドレシーバ(4)と、
前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(5a、5b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して第2の電気信号波形を出力する第2のバランスドレシーバ(5)と、
前記第1のバランスドレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第1の波形データを順次メモリに記憶する第1の電気波形測定部(6)と、
前記第2のバランスドレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第2の波形データを順次メモリに記憶する第2の電気波形測定部(7)と、
前記第1及び第2の電気波形測定部のそれぞれのメモリから順次読み出された前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備え、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器の前記所定の光位相差は、前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量が0を含まない所定の位相遅延量となるような光位相差であることを特徴とする光位相変調評価装置。 - 光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、
2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)を含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、
2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と所定の光位相差を持つ光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、
前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(12a)で受けて光電変換し、第1の電気信号波形を出力する第1のシングルレシーバ(12)と、
前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(13a)で受けて光電変換し、第2の電気信号波形を出力する第2のシングルレシーバ(13)と、
前記第1のシングルレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第1の波形データを順次メモリに記憶する第1の電気波形測定部(6)と、
前記第2のシングルレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第2の波形データを順次メモリに記憶する第2の電気波形測定部(7)と、
前記第1及び第2の電気波形測定部のそれぞれのメモリから順次読み出された前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備え、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器の前記所定の光位相差は、前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量が0を含まない所定の位相遅延量となるような光位相差であることを特徴とする光位相変調評価装置。 - 前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器は、前記所定の光位相差がπ/2となる+π/2光位相遅延器で構成され、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光位相変調評価装置。
- 前記第1のビット遅延干渉計の前記ビット遅延器が設けられたアームに光位相差がπ/4となる+π/4光位相遅延器(2j)を設け、かつ、
前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器は、前記所定の光位相差が−π/4となる−π/4光位相遅延器で構成し、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光位相変調評価装置。 - 前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを算出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段が、
前記第1及び第2の波形データと前記光位相変調信号の前記相対ビット間位相差との関係を記憶保持する位相差テーブル(8a)と、
前記第1及び第2の電気波形測定部から前記第1及び第2の波形データが出力される毎に順次前記位相差テーブルを参照し、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める位相差算出手段(8b)と、
該位相差算出手段から順次出力される複数の前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを求める位相差ヒストグラム算出手段(8c)と、
前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号のコンスタレーションを求めるコンスタレーション算出手段(8d)と、
前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の当該相対ビット間位相差対時間グラフを求める位相差グラフ算出手段(8e)とを備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光位相変調評価装置。 - 光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、
2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)と該2つのアーム間に第1の光位相差φ1を与えるように制御される第1の光位相遅延器(2j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波し、2つの互いに位相が180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、
2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と該2つのアーム間に第2の光位相差φ2を与えるように制御される第2の光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波し、2つの互いに位相が180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、
前記第1の光位相遅延器の位相を制御する第1の制御信号を出力する第1の位相制御手段(34)と、
前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第1の制御メモリ(34a)と、
前記第2の光位相遅延器の位相を制御する第2の制御信号を出力する第2の位相制御手段(35)と、
前記第2の制御信号と前記第2の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第2の制御メモリ(35a)と、
前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第1の電気信号波形を出力する第1のレシーバ(4、12)と、
前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第2の電気信号波形を出力する第2のレシーバ(5、13)と、
前記第1のレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し第1の波形データとして記憶する第1の電気波形測定部(6)と、
前記第2のレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し第2の波形データとして記憶する第2の電気波形測定部(7)と、
前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備えたことを特徴とする光位相変調評価装置。 - 前記第1のレシーバは、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(4a、4b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して前記第1の電気信号波形を出力する第1のバランスドレシーバ(4)であり、
前記第2のレシーバは、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(5a、5b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して前記第2の電気信号波形を出力する第2のバランスドレシーバ(5)であることを特徴とする請求項9に記載の光位相変調評価装置。 - 前記第1のレシーバは、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(12a)で受けて光電変換し、前記第1の電気信号波形を出力する第1のシングルレシーバ(12)であり、
前記第2のレシーバは、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(13a)で受けて光電変換し、前記第2の電気信号波形を出力する第2のシングルレシーバ(13)であることを特徴とする請求項9に記載の光位相変調評価装置。 - 前記第1のビット遅延干渉計における前記光位相差φ1が0であり、かつ、前記第2のビット遅延干渉計における前記光位相差φ2がπ/2であることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記第1のビット遅延干渉計における前記光位相差φ1がπ/4であり、かつ、前記第2のビット遅延干渉計における前記光位相差φ2が−π/4であることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを算出することを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを算出することを特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを算出することを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
- 前記信号処理手段が、
前記第1及び第2の波形データと前記光位相変調信号の相対ビット間位相差との関係を記憶する位相差テーブル(8a)と、
前記第1及び第2の電気波形測定部から前記第1及び第2の波形データが出力される毎に順次前記位相差テーブルを参照し、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める位相差算出手段(8b)と、
該位相差算出手段から順次出力される複数の前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを求める位相差ヒストグラム算出手段(8c)と、
前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号のコンスタレーションを求めるコンスタレーション算出手段(8d)と、
前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の当該相対ビット間位相差対時間グラフを求める位相差グラフ算出手段(8e)とを備えたことを特徴とする請求項9〜16のいずれかに記載の光位相変調評価装置。 - 測定モード及び校正モードのいずれかを指定するモード指定信号を出力するモード指定手段(33)と、
前記光位相変調信号と同一波長の無変調の参照光を出力する校正用光源(32)と、
前記光位相変調信号、前記参照光及び前記モード指定信号を受け、該モード指定信号が測定モードを指定している場合には、前記光位相変調信号を前記光分波器に入力し、また前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記参照光を前記光分波器に入力する光スイッチ(31)とを備え、
前記第1の位相制御手段は、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記第1の光位相遅延器の位相を一周期分変化させ、
前記第2の位相制御手段は、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記第2の光位相遅延器の位相を一周期分変化させ、さらに、
前記モード指定信号が校正モードを指定している場合に、前記第1の電気波形測定部から順次読み出される波形データを受けて該波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出し、検出した該最大レベルLmax及び該最小レベルLminに基づいて、前記第1の制御信号と該波形データのレベルLとの関係を表す所定の関数を求め、求めた該所定の関数に基づいて、前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を算出し前記第1の制御メモリに記憶する第1の位相校正処理手段(36)と、
前記モード指定信号が校正モードを指定している場合に、前記第2の電気波形測定部から順次読み出される波形データを受けて該波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出し、検出した該最大レベルLmax及び該最小レベルLminに基づいて、前記第2の制御信号と該波形データのレベルLとの関係を表す所定の関数を求め、求めた該所定の関数に基づいて、前記第2の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を算出し前記第2の制御メモリに記憶する第2の位相校正処理手段(37)とを備えたことを特徴とする請求項9〜17のいずれかに記載の光位相変調評価装置。 - 請求項1、2または9の光位相変調評価装置を校正する方法であって、
無変調の参照光を入力した状態で、前記光位相遅延器(2j、3j)の遅延量を変化させ、前記電気波形測定部から読み出される波形データを取得する段階と、
前記光位相遅延器の遅延量と前記波形データのレベルから前記光位相遅延器の遅延量と前記ビット遅延干渉計(2,3)の2つのアームの位相差との関係を表す所定の関数を算出する段階と、
該算出した関数に基づいて前記光位相遅延器を校正する段階とを備えたことを特徴とする光位相変調評価装置の校正方法。
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