JP4443539B2 - 光位相変調評価装置及びその位相校正方法 - Google Patents

光位相変調評価装置及びその位相校正方法 Download PDF

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Description

本発明は、コヒーレント光通信方式における光搬送波がデータ信号によって位相変調(例えばDPSK、DQPSK等)されてなる光位相変調信号を評価する光位相変調評価装置に関し、特に光位相変調信号の光位相検波器としてビット遅延干渉計を2つ備えるとともにそれらのビット遅延干渉計間に所定の光位相差を持たせることによって、光位相変調信号の相対的なビット間位相差の測定を高精度に行える光位相変調評価装置及びその位相校正方法に関する。
従来、光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を評価する光位相変調評価装置として、1つのビット遅延干渉計で光位相変調信号の光位相検波を行って当該光位相変調信号の位相変調特性を評価するものがあった(例えば特許文献1参照)。
この種の光位相変調評価装置の概略構成を図10に示す。光位相変調評価装置の被測定光である光位相変調信号は、光搬送波がデータ信号で位相変調されることによって発生されており、光位相検波器としてのビット遅延干渉計2に入力される。ビット遅延干渉計2は、光導波路を用いたマッハツェンダ型干渉計で構成されており、ポート2aから入力された光位相変調信号を分波部2bでアーム2cを通る光とアーム2d(ビット遅延器2fを含んで構成される)を通る光に分波するとともに、アーム2cを通った光とアーム2dを通った光とを合波部2eで合波し干渉させる。それによって、光位相変調信号の位相の変化を光強度の変化に変換し、互いの位相が180°(π)異なる2つの光強度変換信号を2つのポート2g、2hからそれぞれ出力する。なお、上記ビット遅延器2fは、2つのアーム間の遅延量(遅延時間差)が上記データ信号の1ビット分に相当する遅延量(時間)になるように、その遅延量分アーム2dの光路長をアーム2cの光路長より長くしている。
受光器(PD)20は、ビット遅延干渉計2のポート2gから出力される光強度変換信号を光電変換して電気信号を出力する。信号処理部21は、受光器20から出力される電気信号から上記データ信号を復調し、それによって得られた復調波形を用いて誤り率測定や波形観測を行って光位相変調信号の評価を行う。
特開平6−21891号公報
しかしながら、このような従来の光位相変調評価装置では、光位相検波器が1つのビット遅延干渉計で構成されているために、光位相変調信号の相対的なビット間位相差(以下適宜、相対ビット間位相差という)を測定することができないという問題があった。
ここで、その理由について数式を用いて説明する。すなわち、相対ビット間位相差Δφmodで位相変調されて、ビット遅延干渉計2のポート2aに入力される光位相変調信号の電界強度を(1)式で表す。
E=E0・exp{j(ωt+Δφmod)} (1)
また、この光位相変調信号が分波部2bでアーム2cを通る光とアーム2dを通る光に分波されて、それぞれが合波部2eに入力されるときのアーム2cを通った光及びアーム2dを通った光のそれぞれの電界強度Ea、Eb並びに光強度Pa、Pbをそれぞれ(2)〜(5)式で表わす。
a=Aa・exp{j(ωt+φa)} (2)
b=Ab・exp{j(ωt+φb)} (3)
a=│Ea・Ea *│ (4)
b=│Eb・Eb *│ (5)
ここで、φaはアーム2cにおける光位相差、φbはアーム2dにおける光位相差である。また、Ea *はEaの共役複素数、Eb *はEbの共役複素数である。なお、(2)、(3)式においては、理解を容易にするために、上記(1)式における相対ビット間位相差Δφmodを省いている。
合波部2eにおける合波光の光強度Pは、上記(2)、(3)式を用いて(6)式のように求められる。
P=(Ea+Eb)・(Ea *+Eb *
=Aa 2+Ab 2+2・Aa・Ab・cos(φa−φb) (6)
そして、電界強度をAa=Ab=1/2とし、上述の相対ビット間位相差Δφmodを考慮すると、合波光(干渉光)の光強度Pは(7)式となる。また、アーム2cとアーム2d間(適宜2つのアーム間と言う)の光位相差(φa−φb)をφで表すと(7)式は(8)式となる。
P=0.5+0.5cos(Δφmod+φa−φb) (7)
P=0.5+0.5cos(Δφmod+φ) (8)
さらに、アーム2cにおける光位相差φaとアーム2dにおける光位相差φbが等しい(φa=φb)、すなわち2つのアーム間の光位相差φ=0とすると、合波光の光強度Pは(9)式となる。
P=0.5+0.5cos(Δφmod) (9)
ところで、(9)式で表される光強度Pは、ポート2gあるいはポート2hから出力される光強度変換信号である。したがって、(9)式で表される光強度Pをポート2gから出力される光強度変換信号P1として(10)式で表すとすると、ポート2hからは、(11)式で表される、位相が180°(π)異なった光強度変換信号P2が出力される。
1=0.5+0.5cos(Δφmod) (10)
2=0.5−0.5cos(Δφmod) (11)
その結果、(10)式で表される光強度変換信号P1が、受光器20に入力されて光電変換され、その後にオフセットパワーがキャンセルされると、(12)式で与えられる光強度Iαを表す電気信号となって信号処理部21に出力される。
Iα∝0.5cos(Δφmod) (12)
したがって、信号処理部21では、上記(12)式に基づいて、相対ビット間位相差Δφmodと光強度Iαの関係を予め求めておくことによって、光強度Iαから相対ビット間位相差Δφmodが測定できるように思われるが、図4に示すように、1つの光強度Iαに対して2つの相対ビット間位相差Δφmodが該当することとなり、いずれかを特定することができない。そのために、相対ビット間位相差Δφmodの測定はできない。
本発明は、光位相変調信号の光位相検波器としてビット遅延干渉計を2つ備えるとともにそれらのビット遅延干渉計間に所定の光位相差を持たせることによって、これらの課題を解決し、光位相変調信号の相対的なビット間位相差の測定を高精度に行える光位相変調評価装置及びその位相校正方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の光位相変調評価装置では、光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)を含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と所定の光位相差を持つ光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(4a、4b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して第1の電気信号波形を出力する第1のバランスドレシーバ(4)と、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(5a、5b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して第2の電気信号波形を出力する第2のバランスドレシーバ(5)と、前記第1のバランスドレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第1の波形データを順次メモリに記憶する第1の電気波形測定部(6)と、前記第2のバランスドレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第2の波形データを順次メモリに記憶する第2の電気波形測定部(7)と、前記第1及び第2の電気波形測定部のそれぞれのメモリから順次読み出された前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備え、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器の前記所定の光位相差は、前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量が0を含まない所定の位相遅延量となるような光位相差であるようにした。
また、本発明の請求項2の光位相変調評価装置では、光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)を含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と所定の光位相差を持つ光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(12a)で受けて光電変換し、第1の電気信号波形を出力する第1のシングルレシーバ(12)と、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(13a)で受けて光電変換し、第2の電気信号波形を出力する第2のシングルレシーバ(13)と、前記第1のシングルレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第1の波形データを順次メモリに記憶する第1の電気波形測定部(6)と、前記第2のシングルレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第2の波形データを順次メモリに記憶する第2の電気波形測定部(7)と、前記第1及び第2の電気波形測定部のそれぞれのメモリから順次読み出された前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備え、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器の前記所定の光位相差は、前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量が0を含まない所定の位相遅延量となるような光位相差であるようにした。
また、本発明の請求項3の光位相変調評価装置では、上述した請求項1又は2の光位相変調評価装置において、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器は、前記所定の光位相差がπ/2となる+π/2光位相遅延器で構成され、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにした。
また、本発明の請求項4の光位相変調評価装置では、上述した請求項1又は2の光位相変調評価装置において、前記第1のビット遅延干渉計の前記ビット遅延器が設けられたアームに光位相差がπ/4となる+π/4光位相遅延器(2j)を設け、かつ、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器は、前記所定の光位相差が−π/4となる−π/4光位相遅延器で構成し、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにした。
また、本発明の請求項5の光位相変調評価装置では、上述した請求項1〜4のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを算出するようにした。
また、本発明の請求項6の光位相変調評価装置では、上述した請求項1〜5のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを算出するようにした。
また、本発明の請求項7の光位相変調評価装置では、上述した請求項1〜6のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを算出するようにした。
また、本発明の請求項8の光位相変調評価装置では、上述した請求項1〜7のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段が、前記第1及び第2の波形データと前記光位相変調信号の前記相対ビット間位相差との関係を記憶保持する位相差テーブル(8a)と、前記第1及び第2の電気波形測定部から前記第1及び第2の波形データが出力される毎に順次前記位相差テーブルを参照し、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める位相差算出手段(8b)と、該位相差算出手段から順次出力される複数の前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを求める位相差ヒストグラム算出手段(8c)と、前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号のコンスタレーションを求めるコンスタレーション算出手段(8d)と、前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の当該相対ビット間位相差対時間グラフを求める位相差グラフ算出手段(8e)とを備えた。
また、本発明の請求項9の光位相変調評価装置では、光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)と該2つのアーム間に第1の光位相差φ1を与えるように制御される第1の光位相遅延器(2j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波し、2つの互いに位相が180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と該2つのアーム間に第2の光位相差φ2を与えるように制御される第2の光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波し、2つの互いに位相が180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、前記第1の光位相遅延器の位相を制御する第1の制御信号を出力する第1の位相制御手段(34)と、
前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第1の制御メモリ(34a)と、前記第2の光位相遅延器の位相を制御する第2の制御信号を出力する第2の位相制御手段(35)と、前記第2の制御信号と前記第2の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第2の制御メモリ(35a)と、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第1の電気信号波形を出力する第1のレシーバ(4、12)と、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第2の電気信号波形を出力する第2のレシーバ(5、13)と、前記第1のレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し第1の波形データとして記憶する第1の電気波形測定部(6)と、前記第2のレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し第2の波形データとして記憶する第2の電気波形測定部(7)と、前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備えた。
また、本発明の請求項10の光位相変調評価装置では、上述した請求項9の光位相評価装置において、前記第1のレシーバは、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(4a、4b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して前記第1の電気信号波形を出力する第1のバランスドレシーバ(4)であり、前記第2のレシーバは、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(5a、5b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して前記第2の電気信号波形を出力する第2のバランスドレシーバ(5)であるようにした。
また、本発明の請求項11の光位相変調評価装置では、上述した請求項9の光位相変調評価装置において、前記第1のレシーバは、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(12a)で受けて光電変換し、前記第1の電気信号波形を出力する第1のシングルレシーバ(12)であり、前記第2のレシーバは、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(13a)で受けて光電変換し、前記第2の電気信号波形を出力する第2のシングルレシーバ(13)であるようにした。
また、本発明の請求項12の光位相変調評価装置では、上述した請求項9〜11のいずれかの光位相変調評価装置において、 前記第1のビット遅延干渉計における前記光位相差φ1が0であり、かつ、前記第2のビット遅延干渉計における前記光位相差φ2がπ/2であり、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにした。
また、本発明の請求項13の光位相変調評価装置では、上述した請求項9〜11のいずれかの光位相変調評価装置において、前記第1のビット遅延干渉計における前記光位相差φ1及び前記第2のビット遅延干渉計における前記光位相差φ2がそれぞれπ/4及び−π/4であり、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにした。
また、本発明の請求項14の光位相変調評価装置では、上述した請求項9〜13のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを算出するようにした。
また、本発明の請求項15の光位相変調評価装置では、上述した請求項9〜14のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを算出するようにした。
また、本発明の請求項16の光位相変調評価装置では、上述した請求項9〜15のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを算出するようにした。
また、本発明の請求項17の光位相変調評価装置では、上述した請求項9〜16のいずれかの光位相変調評価装置において、前記信号処理手段が、前記第1及び第2の波形データと前記光位相変調信号の前記相対ビット間位相差との関係を記憶保持する位相差テーブル(8a)と、前記第1及び第2の電気波形測定部から前記第1及び第2の波形データが出力される毎に順次前記位相差テーブルを参照し、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める位相差算出手段(8b)と、該位相差算出手段から順次出力される複数の前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを求める位相差ヒストグラム算出手段(8c)と、前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号のコンスタレーションを求めるコンスタレーション算出手段(8d)と、前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の当該相対ビット間位相差対時間グラフを求める位相差グラフ算出手段(8e)とを備えた。
また、本発明の請求項18の光位相変調評価装置では、測定モード及び校正モードのいずれかを指定するモード指定信号を出力するモード指定手段(33)と、前記光位相変調信号と同一波長の無変調の参照光を出力する校正用光源(32)と、前記光位相変調信号、前記参照光及び前記モード指定信号を受け、該モード指定信号が測定モードを指定している場合には、前記光位相変調信号を前記光分波器に入力し、また前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記参照光を前記光分波器に入力する光スイッチ(31)とを備え、前記第1の位相制御手段は、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記第1の光位相遅延器の位相を一周期分変化させ、前記第2の位相制御手段は、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記第2の光位相遅延器の位相を一周期分変化させ、さらに、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合に、前記第1の電気波形測定部から順次読み出される波形データを受けて該波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出し、検出した該最大レベルLmax及び該最小レベルLminに基づいて、前記第1の制御信号と該波形データのレベルLとの関係を表す所定の関数を求め、求めた該所定の関数に基づいて、前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を算出し前記第1の制御メモリに記憶する第1の位相校正処理手段(36)と、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合に、前記第2の電気波形測定部から順次読み出される波形データを受けて該波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出し、検出した該最大レベルLmax及び該最小レベルLminに基づいて、前記第2の制御信号と該波形データのレベルLとの関係を表す所定の関数を求め、求めた該所定の関数に基づいて、前記第2の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を算出し前記第2の制御メモリに記憶する第2の位相校正処理手段(37)とを備えた。
また、本発明の請求項19の光位相変調評価装置の校正方法では、上述した請求項1、2または9の光位相変調評価装置を校正する方法において、無変調の参照光を入力した状態で、前記光位相遅延器(2j、3j)の遅延量を変化させ、前記電気波形測定部から読み出される波形データを取得する段階と、前記光位相遅延器の遅延量と前記波形データのレベルから前記光位相遅延器の遅延量と前記ビット遅延干渉計(2,3)の2つのアームの位相差との関係を表す所定の関数を算出する段階と、該算出した関数に基づいて前記光位相遅延器を校正する段階とを備えた。
本発明の請求項1の光位相変調評価装置では、ビット遅延干渉計を2つ備えるとともにそれらのビット遅延干渉計間に所定の光位相差を持たせるようにしたので、光位相変調信号の相対ビット間位相差の測定ができる。したがって、コヒーレント光通信方式における光搬送波がデータ信号によって位相変調(例えばDPSK、DQPSK等)されてなる光位相変調信号の変調状態を正確に評価できる。また、バランスドレシーバを用いることによって、ビット遅延干渉計から出力される2つの光強度変換信号をバランスド受信するようにしたので、測定の受光感度を良くすることができる。
本発明の請求項2の光位相変調評価装置では、ビット遅延干渉計を2つ備えるとともにそれらのビット遅延干渉計間に所定の光位相差を持たせるようにしたので、光位相変調信号の相対ビット間位相差の測定ができる。したがって、コヒーレント光通信方式における光搬送波がデータ信号によって位相変調(例えばDPSK、DQPSK等)されてなる光位相変調信号の変調状態を正確に評価できる。また、シングルレシーバを用いることによって、ビット遅延干渉計から出力される2つの光強度変換信号のいずれか一方を受光するようにしたので、装置構成の単純化と低価格化を図ることができる。
本発明の請求項3、4、12及び13の光位相変調評価装置では、2つのビット遅延干渉計間にπ/2の光位相差を持たせることによって、2つの波形データ間の位相遅延量を図5、図6に示すようにπ/2にしたので、光強度の変化率の最小部分と最大部分とが組み合わされることになって、相対ビット間位相差の測定を精度良く行うことができる。
本発明の請求項5、8、14及び17の光位相変調評価装置では、光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差のヒストグラムを求めることができる。
本発明の請求項6、8、15及び17の光位相変調評価装置では、光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを求めることができる。
本発明の請求項7、8、16及び17の光位相変調評価装置では、光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを求めることができる。
本発明の請求項9の光位相変調評価装置では、2つのビット遅延干渉計のそれぞれの一方のアームに光位相遅延器を備えるとともにそれら2つの光位相遅延器の位相をそれぞれ制御して、2つのビット遅延干渉計のそれぞれの2つのアーム間に異なる光位相差φ1、φ2を与えるようにしたので、2つのビット遅延干渉計間に所定の光位相差を持たせることができ、それによって光位相変調信号の相対ビット間位相差の測定ができる。したがって、コヒーレント光通信方式における光搬送波がデータ信号によって位相変調(例えばDPSK、DQPSK等)されてなる光位相変調信号の変調状態を正確に評価できる。
本発明の請求項10の光位相変調評価装置では、バランスドレシーバを用いることによって、ビット遅延干渉計から出力される2つの光強度変換信号をバランスド受信するようにしたので、測定の受光感度を良くすることができる。
本発明の請求項11の光位相変調評価装置では、シングルレシーバを用いることによって、ビット遅延干渉計から出力される2つの光強度変換信号のいずれか一方を受光するようにしたので、装置構成の単純化と低価格化を図ることができる。
本発明の請求項18の光位相変調評価装置では、光位相変調信号(被測定光)と同一波長の無変調の参照光を用いて、2つのビット遅延干渉計のそれぞれの2つのアーム間の光位相差φをそれぞれ校正するようにしたので、様々な被測定光波長における測定や、温度変化等によってビット遅延干渉計の2つのアーム間の光路差(光位相差φ)が変わる環境においても、相対ビット間位相差の測定を高精度に行うことができる。
本発明の請求項19の光位相変調評価装置の校正方法では、初めに、無変調の参照光を入力した状態で光位相遅延器の遅延量を変化させ、各遅延量毎に電気波形測定部から読み出される波形データを取得する。次に、光位相遅延器の遅延量と取得した波形データのレベルから、光位相遅延器の遅延量とビット遅延干渉計(2,3)の2つのアームの位相差との関係を表す所定の関数を算出して、その関数に基づいて光位相遅延器を校正することでビット遅延干渉計の2つのアーム間の光位相差を校正する。この校正により、様々な被測定光波長における測定や、温度変化等によってビット遅延干渉計の2つのアーム間の光路差(光位相差φ)が変わる環境においても、相対ビット間位相差の測定を高精度に行うことができる。したがって、コヒーレント光通信方式における光搬送波がデータ信号によって位相変調(例えばDPSK、DQPSK等)されてなる光位相変調信号の変調状態を正確に評価できる。
以下に本発明の実施形態を記載する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の光位相変調評価装置の構成を図1に示す。従来の光位相変調評価装置と同一要素には同一符号を付す。光位相変調評価装置の被測定光である光位相変調信号は、光搬送波がデータ信号で位相変調されることによって発生されており、光分波器1に入力される。光分波器1は、光位相変調信号を2つに分波して、それぞれを光位相検波器としての2つのビット遅延干渉計2、3へ出力する。
先ず、ビット遅延干渉計2は、光導波路を用いたマッハツェンダ型干渉計で構成されており、ポート2aから入力された光位相変調信号を分波部2bでアーム2cを通る光とアーム2d(ビット遅延器2fを含んで構成される)を通る光に分波するとともに、アーム2cを通った光とアーム2dを通った光とを合波部2eで合波し干渉させる。それによって、光位相変調信号の位相の変化を光強度の変化に変換し、互いの位相が180°(π)異なる2つの光強度変換信号を2つのポート2g、2hからそれぞれバランスドレシーバ4へ出力する。なお、アーム2c及びアーム2dのそれぞれの光路長は、一定に保つ必要がある。そのために、光導波路を用いて短く設計し、温度コントロールにより光路長変化が生じないようにする。
上記2つの光強度変換信号を、[発明が解決しようとする課題]の項で説明した内容と同じ条件に基づいて数式で表すと、ポート2gから出力される光強度変換信号P1及びポート2hから出力される光強度変換信号P2は、それぞれ上述の(10)、(11)式(再掲)となる。
1=0.5+0.5cos(Δφmod) (10)
2=0.5−0.5cos(Δφmod) (11)
なお、上記ビット遅延器2fは、2つのアーム間の遅延量(遅延時間差)が上記データ信号の1ビット分に相当する遅延量(時間)になるように、その遅延量分アーム2dの光路長をアーム2cの光路長より長くしている。遅延量Tは(13)式で与えられる。
T=c/(f・n) (13)
ここで、cは真空中の光速、fはデータ信号の周波数、nは光導波路の屈折率である。
バランスドレシーバ4は、受光器(PD)4a、4b及び減算器4cで構成されており、ビット遅延干渉計2の2つのポート2g、2hからそれぞれ出力される2つの光強度変換信号を受光器4a、4bでそれぞれ受けて光電変換し、それらの出力を減算器4cで減算する。それによって、2つの光強度変換信号をバランスド受信し、その出力の電気信号波形を電気波形測定部6へ出力する。この2つの光強度変換信号、すなわちそれぞれ上述の(10)、(11)式で表される光強度変換信号P1、P2がバランスド受信されるときの光強度Pは(14)式で表され、オフセットパワーがキャンセルされるとともに光強度が2倍となる。また、バランスド受信の出力の電気信号波形は、(15)式で与えられる光強度Iαを表している。
P=P1−P2=cos(Δφmod) (14)
Iα∝cos(Δφmod) (15)
電気波形測定部6は、A/D変換器6a及びメモリ6bで構成されており、バランスドレシーバ4から入力される電気信号波形をA/D変換器6aでサンプリングクロック信号に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ6bに記憶する。なお、サンプリングクロック信号はサンプリングクロック発生部11から入力される。
次に、ビット遅延干渉計3は、光導波路を用いたマッハツェンダ型干渉計で構成されており、ポート3aから入力された光位相変調信号を分波部3bでアーム3cを通る光とアーム3d(ビット遅延器3f及び+π/2光位相遅延器3jを含んで構成される)を通る光に分波するとともに、アーム3cを通った光とアーム3dを通った光とを合波部3eで合波し干渉させる。それによって、光位相変調信号の位相の変化を光強度の変化に変換し、互いの位相が180°(π)異なる2つの光強度変換信号を2つのポート3g、3hからそれぞれバランスドレシーバ5へ出力する。なお、アーム3c及びアーム3dのそれぞれの光路長は、一定に保つ必要がある。そのために、光導波路を用いて短く設計し、温度コントロールにより光路長変化が生じないようにする。
ここで、これら2つの光強度変換信号を、[発明が解決しようとする課題]の項で説明した内容と同じ条件に基づいて数式で表す。先ず、合波部3eにおける合波光の光強度Pは、上述の(8)式(再掲)となる。次に、この(8)式において、2つのアーム間の光位相差φが+π/2光位相遅延器3jの光位相差π/2と等しいφ=π/2となるので、合波光の光強度Pは(16)式と表される。そして、(16)式で表される光強度Pは、ポート3gあるいはポート3hから出力される光強度変換信号であるので、(16)式で表される光強度Pをポート3gから出力される光強度変換信号P1として(17)式で表すとすると、ポート3hから出力される光強度変換信号P2は、(17)式で表される光強度変換信号P1とは位相が180°(π)異なった(18)式で表される。
P=0.5+0.5cos(Δφmod+φ) (8)
P=0.5+0.5cos(Δφmod+π/2) (16)
1=0.5+0.5cos(Δφmod+π/2) (17)
2=0.5−0.5cos(Δφmod +π/2) (18)
なお、上記ビット遅延器3fは、2つのアーム間の遅延量(遅延時間差)が上記データ信号の1ビット分に相当する遅延量(時間)になるように、その遅延量分アーム3dの光路長をアーム3cの光路長より長くしている。遅延量Tは上述の(13)式で与えられる。また、+π/2光位相遅延器3jの光位相差π/2は、光位相変調信号の位相がπ/2ずれる遅延量(換言すれば、波長の1/4の長さに相当する遅延量)である。
バランスドレシーバ5は、受光器(PD)5a、5b及び減算器5cで構成されており、ビット遅延干渉計3の2つのポート3g、3hからそれぞれ出力される2つの光強度変換信号を受光器5a、5bでそれぞれ受けて光電変換し、それらの出力を減算器5cで減算する。それによって、2つの光強度変換信号をバランスド受信し、その出力の電気信号波形を電気波形測定部7へ出力する。この2つの光強度変換信号、すなわちそれぞれ上述の(17)、(18)式で表される光強度変換信号P1、P2がバランスド受信されるときの光強度Pは(19)式で表され、オフセットパワーがキャンセルされるとともに光強度が2倍となる。その結果、バランスド受信の出力の電気信号波形で表される光強度Iβは、(20)式で与えられる。
P=P1−P2=cos(Δφmod+π/2) (19)
Iβ∝cos(Δφmod+π/2) (20)
電気波形測定部7は、A/D変換器7a及びメモリ7bで構成されており、バランスドレシーバ5から入力される電気信号波形をA/D変換器7aでサンプリングクロック信号に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ7bに記憶する。なお、サンプリングクロック信号はサンプリングクロック発生部11から入力される。
信号処理手段8は、2つの電気波形測定部6、7のそれぞれのメモリ6b、7bから順次読み出された2の波形データに基づいて、光位相変調信号の位相変調による相対ビット間位相差Δφmodを求めるとともに、相対ビット間位相差ヒストグラム、コンスタレーション及び相対ビット間位相差対時間グラフを求めるもので、位相差テーブル8a、位相差算出手段8b、位相差ヒストグラム算出手段8c、コンスタレーション算出手段8d及び位相差グラフ算出手段8eによって構成されている。
すなわち、位相差テーブル8aは、2つの電気波形測定部6、7から入力される2つの波形データ(Iα、Iβに相当する)と光位相変調信号の相対ビット間位相差Δφmodとの関係、つまり図5に示すような、上述の(15)式と(20)式で表される関係を、予め測定してテーブルに記憶保持している。なお、この(15)式と(20)式との関係で相対ビット間位相差Δφmodを求める場合、図5から分かるように、Iα、Iβが相互にπ/2ずれているために、光強度の変化率の最小部分と最大部分とが組み合わされることになって、相対ビット間位相差Δφmodの測定精度が良くなる。
位相差算出手段8bは、2つの電気波形測定部6、7から2つの波形データ(Iα、Iβに相当する)が出力される毎に順次位相差テーブル8aを参照して光位相変調信号の相対ビット間位相差Δφmodを求める。
位相差ヒストグラム算出手段8cは、位相差算出手段8bから順次出力される複数の相対ビット間位相差Δφmodに基づいて、光位相変調信号の図7に示すような相対ビット間位相差ヒストグラムを求める。
コンスタレーション算出手段8dは、位相差算出手段8bから順次出力される相対ビット間位相差Δφmodに基づいて、光位相変調信号の図8に示すようなコンスタレーションを求める。
位相差グラフ算出手段8eは、位相差算出手段8bから順次出力される相対ビット間位相差Δφmodに基づいて、光位相変調信号の図9に示すような相対ビット間位相差対時間グラフを求める。
表示器9は、信号処理手段8から出力される光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラム、コンスタレーション及び相対ビット間位相差対時間グラフを表示する。
サンプリングクロック発生部11は、上述のデータ信号のクロック信号に同期させて光位相変調信号を測定(評価)する場合には、上記データ信号のクロック信号又は2つのバランスドレシーバ4、5のいずれかから出力される電気信号波形からクロック再生した信号をサンプリングクロック信号として出力し、また、データ信号のクロック信号に非同期で光位相変調信号を測定する場合には、自身で独自に発生したクロック信号をサンプリングクロック信号として出力する。
なお、この第1実施形態では、ビット遅延干渉計3のアーム3dに挿入される光位相遅延器3jとして、光位相差がπ/2のものを用いるようにしたが、これに限定されるわけではなく、上記(15)式に示したIα∝cos(Δφmod)に対して、Iβ∝cos(Δφmod+φ)(但しφ≠0)となるような所定の光位相差(φ)を有する光位相遅延器であればよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の光位相変調評価装置の構成を図2に示す。図1に示した第1実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号を2つのバランスドレシーバ4、5でそれぞれ受けるようにしたが、第2実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号の内のいずれか一方を2つのシングルレシーバ12、13でそれぞれ受けるようにしている。したがって、主に2つのシングルレシーバ12、13について説明する。
先ず、シングルレシーバ12は、受光器(PD)12a及びオフセット回路12bで構成されており、ビット遅延干渉計2のポート2gから出力される光強度変換信号を受光器12aで受けて光電変換し、その出力に含まれているオフセットパワーをオフセット回路12bでキャンセルして、その出力の電気信号波形を電気波形測定部6へ出力する。ビット遅延干渉計2のポート2gから出力される光強度変換信号P1と、この電気信号波形で表される光強度Iαとの関係は、上述の(10)、(12)式(再掲)となる。
1=0.5+0.5cos(Δφmod) (10)
Iα∝0.5cos(Δφmod) (12)
なお、ビット遅延干渉計2のポート2gから出力される光強度変換信号の代わりに、ポート2hから出力される光強度変換信号を用いるようにしてもよい。その場合、ポート2hから出力される光強度変換信号P2と、電気信号波形で表される光強度Iαとの関係は、上述の(11)式(再掲)と、(21)式になる。
2=0.5−0.5cos(Δφmod) (11)
Iα∝−0.5cos(Δφmod) (21)
次に、シングルレシーバ13は、受光器(PD)13a及びオフセット回路13bで構成されており、ビット遅延干渉計3のポート3gから出力される光強度変換信号を受光器13aで受けて光電変換し、その出力に含まれているオフセットパワーをオフセット回路13bでキャンセルして、その出力の電気信号波形を電気波形測定部7へ出力する。ビット遅延干渉計3のポート3gから出力される光強度変換信号P1と、この電気信号波形で表される光強度Iβとの関係は、上述の(17)式(再掲)と、(22)式になる。
1=0.5+0.5cos(Δφmod+π/2) (17)
Iβ∝0.5cos(Δφmod+π/2) (22)
なお、ビット遅延干渉計3のポート3gから出力される光強度変換信号の代わりに、ポート3hから出力される光強度変換信号を用いるようにしてもよい。その場合、ポート3hから出力される光強度変換信号P2と、電気信号波形で表される光強度Iβとの関係は、上述の(18)式(再掲)と、(23)式になる。
2=0.5−0.5cos(Δφmod+π/2) (18)
Iβ∝−0.5cos(Δφmod+π/2) (23)
したがって、このような2つのシングルレシーバ12、13を用いる場合、信号処理手段8の位相差テーブル8aは、上記の(12)又は(21)式で表されるIαと(22)又は(23)式で表されるIβとの組み合わせにおけるいずれか1つの関係を、予め測定してテーブルに記憶保持している。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態の光位相変調評価装置の構成を図3に示す。図1に示した第1実施形態とは、ビット遅延干渉計2のアーム2dにビット遅延器2fの他に光位相差がπ/4となる+π/4光位相遅延器2jを備えた点、またビット遅延干渉計3のアーム3dに設けられている、光位相差がπ/2となる+π/2光位相遅延器3jを光位相差が−π/4となる−π/4光位相遅延器3jに変えた点が異なる。
したがって、ビット遅延干渉計2から出力される2つの光強度変換信号を、第1実施形態で説明した内容に準じて数式で表すと、ポート2gから出力される光強度変換信号P1及びポート2hから出力される光強度変換信号P2は、それぞれ(24)、(25)式となる。
1=0.5+0.5cos(Δφmod+π/4) (24)
2=0.5−0.5cos(Δφmod+π/4) (25)
その結果、バランスドレシーバ4でバランスド受信されるときの光強度は(26)式で表され、オフセットパワーがキャンセルされるとともに光強度が2倍となる。その結果、バランスド受信の出力の電気信号波形で表される光強度Iαは、(27)式で与えられる。
P=P1−P2=cos(Δφmod+π/4) (26)
Iα∝cos(Δφmod+π/4) (27)
また、同様に、ビット遅延干渉計3から出力される2つの光強度変換信号を数式で表すと、ポート3gから出力される光強度変換信号P1及びポート3hから出力される光強度変換信号P2は、それぞれ(28)、(29)式となる。
1=0.5+0.5cos(Δφmod−π/4) (28)
2=0.5−0.5cos(Δφmod−π/4) (29)
その結果、バランスドレシーバ5でバランスド受信されるときの光強度は(30)式で表され、オフセットパワーがキャンセルされるとともに光強度が2倍となる。その結果、バランスド受信の出力の電気信号波形で表される光強度Iβは、(31)式で与えられる。
P=P1−P2=cos(Δφmod−π/4) (30)
Iβ∝cos(Δφmod−π/4) (31)
したがって、このような2つのビット遅延干渉計2、3を用いる場合、信号処理手段8の位相差テーブル8aは、図6に示すような、上記(27)式と(31)式で表される関係を、予め測定してテーブルに記憶保持している。なお、この(27)式と(31)式との関係で相対ビット間位相差Δφmodを求める場合、図6から分かるように、Iα、Iβが相互にπ/2ずれているために、光強度の変化率の最小部分と最大部分とが組み合わされることになって、相対ビット間位相差Δφmodの測定精度が良くなる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態の光位相変調評価装置の構成を図11に示す。上述した第1〜3実施形態とは、測定モードと校正モードとを切り換えて2つのビット遅延干渉計2、3のそれぞれの2つのアーム間の光位相差φを校正できるようにした点が異なる。そのために、図11には、上述の第3実施形態の図3に示した構成に対して、さらに、光スイッチ31、校正用光源32、モード指定手段33、位相制御手段34、35、位相校正処理手段36、37及びスイッチ38、39を備えた。したがって、主に、これらの構成に係わる内容について説明する。
モード指定手段33は、操作部等(図示しない)の指令に基づいて、測定モード及び校正モードのいずれかを指定するモード指定信号aを出力する。校正用光源32は、例えば波長可変光源(TLS)で構成され、被測定光である光位相変調信号と同一波長の無変調の参照光を出力する。この参照光は、2つのビット遅延干渉計2、3のそれぞれの2つのアーム間の光位相差φ((8)式参照)を校正するために用いられる。光スイッチ(光SW)31は、上記の光位相変調信号、参照光及びモード指定信号aを受けて、モード指定信号aが測定モードのときは光位相変調信号を、また校正モードのときは参照光をそれぞれ光分波器1に出力する。
位相制御手段34は、操作部等(図示しない)から入力される光位相差指定信号b(上記光位相差φを指定する)と上記モード指定信号aとを受けて、モード指定信号aが測定モードを指定している場合には、光位相差指定信号bで指定された光位相差φに対応する位相制御データc1をメモリ34aから読み出して光位相遅延器2jの位相を制御する。すなわち、光位相差指定信号bが、光位相差φ=0を指定しているときはφ=0に対応する位相制御データc1を、また光位相差φ=π/4を指定しているときはφ=π/4に対応する位相制御データc1をそれぞれメモリ34aから読み出して光位相遅延器2jの位相を制御する。また、位相制御手段34は、モード指定信号aが校正モードを指定している場合には、ビット遅延干渉計2における2つのアーム間の光位相差φが少なくとも上述の参照光の一周期分変化させられるような位相制御データc1を出力して、光位相遅延器2jの位相を順次変化させる。そして、この位相制御データc1によって光位相遅延器2jの位相を順次変化させる毎にトリガd1を出力する。なお、この位相制御データc1及びトリガd1は、それぞれ後述する位相校正処理手段36及びスイッチ38に入力される。
位相制御手段35も、位相制御手段34の場合と同様に、光位相差指定信号bとモード指定信号aとを受けて、モード指定信号aが測定モードを指定している場合には、光位相差指定信号bで指定された光位相差φに対応する位相制御データc2をメモリ35aから読み出して光位相遅延器3jの位相を制御する。すなわち、光位相差指定信号bの指定する光位相差φ=π/2、−π/4等にそれぞれ対応する位相制御データc2をそれぞれメモリ35aから読み出して光位相遅延器3jの位相を制御する。また、位相制御手段35は、モード指定信号aが校正モードを指定している場合には、ビット遅延干渉計3における2つのアーム間の光位相差φが少なくとも上述の参照光の一周期分変化させられるような位相制御データc2を出力して、光位相遅延器3jの位相を順次変化させる。そして、この位相制御データc2によって光位相遅延器3jの位相を順次変化させる毎にトリガd2を出力する。なお、この位相制御データc2及びトリガd2は、それぞれ後述する位相校正処理手段37及びスイッチ39に入力される。
スイッチ38は、測定モード及び校正モードのいずれかを指定するモード指定信号aによって制御され、モード指定信号aが測定モードを指定しているときは、サンプリングクロック発生部10から入力されるサンプリングクロック信号をA/D変換器6aに出力し、またモード指定信号aが校正モード指定しているときは、位相制御手段34から入力されるトリガd1をA/D変換器6aに出力する。
スイッチ39も、スイッチ38の場合と同様に、モード指定信号aが測定モードを指定しているときは、サンプリングクロック発生部10から入力されるサンプリングクロック信号をA/D変換器7aに出力し、またモード指定信号aが校正モード指定しているときは、位相制御手段35から入力されるトリガd2をA/D変換器7aに出力する。
したがって、モード指定信号aが測定モードを指定している場合には、2つのビット遅延干渉計2、3には光位相変調信号が入力され、また2つのA/D変換器6a、7aにはサンプリングクロック信号が入力される。そして、光位相差指定信号bによって、ビット遅延干渉計2の光位相差φとして0、ビット遅延干渉計3の光位相差φとしてπ/2がそれぞれ指定されると、光位相遅延器2j及び光位相遅延器3jの位相はそれぞれ0及びπ/2に制御される。これにより、光位相変調信号の相対ビット間位相差Δφmodが測定される。この構成は、上述の第1実施形態に相当する。なお、光位相差指定信号bによって、ビット遅延干渉計2の光位相差φとしてπ/4、ビット遅延干渉計3の光位相差φとして−π/4がそれぞれ指定される場合には、光位相遅延器2j及び光位相遅延器3jの位相はそれぞれπ/4及び−π/4に制御され、上述の第3実施形態に相当する構成となる。
次に、モード指定信号aが校正モードを指定している場合には、2つのビット遅延干渉計2、3には参照光(光位相変調信号と同一波長の無変調の光)が入力され、またA/D変換器6a及びA/D変換器7aにはトリガd1及びトリガd2がそれぞれ入力される。
そして、ビット遅延干渉計2の光位相遅延器2jは、上記の位相制御手段34から校正モードのときに出力される位相制御データc1、すなわちビット遅延干渉計2における2つのアーム間の光位相差φが少なくとも上記参照光の一周期分変化させられるような位相制御データc1によって制御される。それにより、光位相遅延器2jの位相が順次変化させられるとともに光位相差φも順次変化する。その結果、ビット遅延干渉計2の合波部2eにおける合波光の光強度Pは、上述の(8)式(再掲)においてΔφmod=0であるので、光位相遅延器2jの位相変化に伴って、ポート2gから出力される光強度変換信号PC1及びポート2hから出力される光強度変換信号PC2は、それぞれ(32)、(33)式となる。
P=0.5+0.5cos(Δφmod+φ) (8)
C1=0.5+0.5cosφ (32)
C2=0.5−0.5cosφ (33)
この(32)、(33)式で表される光強度変換信号PC1、PC2がバランスドレシーバ4でバランスド受信されるときの光強度PCは、(34)式で表される。また、そのバランスド受信の出力の電気信号波形は(35)式で与えられる光強度ICを表している。
C=PC1−PC2=cosφ (34)
C∝cosφ (35)
電気波形測定部6は、バランスドレシーバ4から入力される上記電気信号波形をA/D変換器6aでトリガd1に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ6bに記憶する。トリガd1は、上述したように、スイッチ38を介して上述の位相制御手段34から入力されるもので、校正モードのときに位相制御手段34から出力される位相制御データc1によって、ビット遅延干渉計2の光位相遅延器2jの位相が順次変化させられる毎に入力される。
位相校正処理手段36は、電気波形測定部6のメモリ6bから順次読み出された波形データと、位相制御手段34から入力される光位相遅延器2jの位相を順次変化させるための位相制御データc1とに基づいて、ビット遅延干渉計2の2つのアーム間の光位相差φを校正するもので、図13に示すように、最大/最小レベル検出手段36a、レベル−位相算出手段36b及び位相制御データ算出手段36cによって構成されている。
すなわち、最大/最小レベル検出手段36aは、電気波形測定部6のメモリ6bから順次読み出される波形データ(上述の(35)式のICに相当する)と、位相制御手段34から出力される光位相遅延器2jの位相を順次変化させるための位相制御データc1とを受けて、図15に示すような波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出する。
レベル−位相算出手段36bは、図15に示すように、上記の最大レベルLmax及び最小レベルLminの位相制御データc1に対応づけられる位置を、それぞれビット遅延干渉計2における2つのアーム間の光位相差φの0及びπとして、波形データ(ICに相当する)のレベルLを(36)式で表す。
L=(Lmax+Lmin)/2+[(Lmax−Lmin)/2]cosφ (36)
位相制御データ算出手段36cは、上記(36)式から光位相差φに対するレベルLを求め、求めたレベルLと位相制御データc1とを対応づけることによって光位相差φと位相制御データc1とを対応づけ、対応づけた光位相差φと位相制御データc1との関係を位相制御手段34のメモリ34aに記憶する。すなわち、光位相差φの0、π/4、π/2、3π/4、π・・・等に対応するそれぞれの位相制御データc1を求め、求めたそれぞれの関係をメモリ34aに記憶する。
また、ビット遅延干渉計3の光位相遅延器3jも、上述したビット遅延干渉計2の光位相遅延器2jの場合と同様に、上記の位相制御手段35から校正モードのときに出力される位相制御データc2、すなわちビット遅延干渉計3における2つのアーム間の光位相差φが少なくとも上記参照光の一周期分変化させられるような位相制御データc2によって制御される。それにより、光位相遅延器3jの位相が順次変化させられるとともに光位相差φも順次変化する。その結果、ビット遅延干渉計3の合波部3eにおける合波光の光強度Pは、上述の(8)式においてΔφmod=0であるので、光位相遅延器3jの位相変化に伴って、ポート3gから出力される光強度変換信号PC1及びポート3hから出力される光強度変換信号PC2は、それぞれ上述の(32)、(33)式となる。
この(32)、(33)式で表される光強度変換信号PC1、PC2がバランスドレシーバ5でバランスド受信されるときの光強度PCは、上述の(34)式で表される。また、そのバランスド受信の出力の電気信号波形は上述の(35)式で与えられる光強度ICを表している。
電気波形測定部7も、上述した電気波形測定部6の場合と同様に、バランスドレシーバ5から入力される上記電気信号波形をA/D変換器7aでトリガd2に同期して順次ディジタル変換し、得られたその波形データを順次メモリ7bに記憶する。トリガd2は、上述したように、スイッチ39を介して上述の位相制御手段35から入力されるもので、校正モードのときに位相制御手段35から出力される位相制御データc2によって、ビット遅延干渉計3の光位相遅延器3jの位相が順次変化させられる毎に入力される。
位相校正処理手段37も、上述した位相校正処理手段36の場合と同様に、電気波形測定部7のメモリ7bから順次読み出された波形データと、位相制御手段35から入力される光位相遅延器3jの位相を順次変化させるための位相制御データc2とに基づいて、ビット遅延干渉計3の2つのアーム間の光位相差φを校正するもので、図14に示すように、最大/最小レベル検出手段37a、レベル−位相算出手段37b及び位相制御データ算出手段37cによって構成されている。
すなわち、最大/最小レベル検出手段37aは、電気波形測定部7のメモリ7bから順次読み出される波形データ(上述の(35)式のICに相当する)と、位相制御手段35から出力される光位相遅延器3jの位相を順次変化させるための位相制御データc2とを受けて、図15に示すような波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出する。
レベル−位相算出手段37bは、図15に示すように、上記の最大レベルLmax及び最小レベルLminの位相制御データc2に対応づけられる位置を、それぞれビット遅延干渉計2における2つのアーム間の光位相差φの0及びπとして、波形データ(ICに相当する)のレベルLを上述の(36)式で表す。
位相制御データ算出手段37cは、上述の(36)式から光位相差φに対するレベルLを求め、求めたレベルLと位相制御データc2とを対応づけることによって光位相差φと位相制御データc2とを対応づけ、対応づけた光位相差φと位相制御データc2との関係を位相制御手段35のメモリ35aに記憶する。すなわち、光位相差φの−π/4、0、π/4、π/2、3π/4、π・・・等に対応するそれぞれの位相制御データc2を求め、求めたそれぞれの関係をメモリ35aに記憶する。
なお、この第4実施形態の測定モードにおいては、2つのビット遅延干渉計2、3のそれぞれの2つのアーム間の光位相差φが0及びπ/2、あるいはπ/4及び−π/4となるように制御される場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、2つの異なる光位相差φ1及びφ2であれば何でもよい。
また、この第4実施形態の校正モードにおいては、2つのビット遅延干渉計2、3のそれぞれの2つのアーム間の光位相差φを校正するために、校正用光源32から出力された参照光を光分波器1に入力するようにしたが、これに限定されるわけではなく、被測定光としての光位相変調信号を無変調状態にしてもよい。その場合、光スイッチ31及び校正用光源32は不要となる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態の光位相変調評価装置の構成を図12に示す。図11に示した第4実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号を2つのバランスドレシーバ4、5でそれぞれ受けるようにしたが、第5実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3からそれぞれ出力される2つの光強度変換信号の内のいずれか一方を2つのシングルレシーバ12、13でそれぞれ受けるようにした。第5実施形態は第4実施形態とこの点のみ異なる。したがって、詳細説明は省略する。
なお、上述の第1〜5実施形態では、2つのビット遅延干渉計2、3として、マッハツェンダ型干渉計を用いたが、これに限定されるわけではなく、マイケルソン型干渉計を用いるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態の構成を示す図 本発明の第2実施形態の構成を示す図 本発明の第3実施形態の構成を示す図 光強度と相対ビット間位相差の関係を示す図 光強度と相対ビット間位相差の関係を示す図 光強度と相対ビット間位相差の関係を示す図 相対ビット間位相差ヒストグラムを示す図 コンスタレーションを示す図 相対ビット間位相差対時間グラフを示す図 従来例の概略構成を示す図 本発明の第4実施形態の構成を示す図 本発明の第5実施形態の構成を示す図 位相校正処理手段の構成を示す図 位相校正処理手段の構成を示す図 光位相差の校正方法を説明するための図
符号の説明
1・・・光分波器、2,3・・・ビット遅延干渉計、2a,2g,2h,3a,3g,3h・・・ポート、2b,3b・・・分波部、2c,2d,3c,3d・・・アーム、2e,3e・・・合波部、2f,3f・・・ビット遅延器、2j,3j・・・光位相遅延器、4,5・・・バランスドレシーバ、4a,4b,5a,5b,12a,13a,20・・・受光器(PD)、4c,5c・・・減算器、6,7・・・電気波形測定部、6a,7a・・・A/D変換器、6b,7b,34a,35a・・・メモリ、8・・・信号処理手段、8a・・・位相差テーブル、8b・・・位相差算出手段、8c・・・位相差ヒストグラム算出手段、8d・・・コンスタレーション算出手段、8e・・・位相差グラフ算出手段、9・・・表示器、11・・・サンプリングクロック発生部、12,13・・・シングルレシーバ、12b,13b・・・オフセット回路、21・・・信号処理部、31・・・光スイッチ(光SW)、32・・・校正用光源、33・・・モード指定手段、34,35・・・位相制御手段、36,37・・・位相校正処理手段、36a,37a・・・最大/最小レベル検出手段、36b,37b・・・レベル−位相算出手段、36c,37c・・・位相制御データ算出手段、38,39・・・スイッチ。

Claims (19)

  1. 光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、
    2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)を含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、
    2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と所定の光位相差を持つ光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、
    前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(4a、4b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して第1の電気信号波形を出力する第1のバランスドレシーバ(4)と、
    前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(5a、5b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して第2の電気信号波形を出力する第2のバランスドレシーバ(5)と、
    前記第1のバランスドレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第1の波形データを順次メモリに記憶する第1の電気波形測定部(6)と、
    前記第2のバランスドレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第2の波形データを順次メモリに記憶する第2の電気波形測定部(7)と、
    前記第1及び第2の電気波形測定部のそれぞれのメモリから順次読み出された前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備え、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器の前記所定の光位相差は、前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量が0を含まない所定の位相遅延量となるような光位相差であることを特徴とする光位相変調評価装置。
  2. 光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、
    2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)を含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、
    2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と所定の光位相差を持つ光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波して干渉させ、それによって得られた、当該光位相変調信号が変換されてなる2つの互いの位相の180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、
    前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(12a)で受けて光電変換し、第1の電気信号波形を出力する第1のシングルレシーバ(12)と、
    前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(13a)で受けて光電変換し、第2の電気信号波形を出力する第2のシングルレシーバ(13)と、
    前記第1のシングルレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第1の波形データを順次メモリに記憶する第1の電気波形測定部(6)と、
    前記第2のシングルレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し、得られたその第2の波形データを順次メモリに記憶する第2の電気波形測定部(7)と、
    前記第1及び第2の電気波形測定部のそれぞれのメモリから順次読み出された前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備え、前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器の前記所定の光位相差は、前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量が0を含まない所定の位相遅延量となるような光位相差であることを特徴とする光位相変調評価装置。
  3. 前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器は、前記所定の光位相差がπ/2となる+π/2光位相遅延器で構成され、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光位相変調評価装置。
  4. 前記第1のビット遅延干渉計の前記ビット遅延器が設けられたアームに光位相差がπ/4となる+π/4光位相遅延器(2j)を設け、かつ、
    前記第2のビット遅延干渉計に設けられた前記光位相遅延器は、前記所定の光位相差が−π/4となる−π/4光位相遅延器で構成し、もって前記第1の電気信号波形に対する前記第2の電気信号波形の位相遅延量がπ/2になるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光位相変調評価装置。
  5. 前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  6. 前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  7. 前記信号処理手段は、前記第1及び第2の電気波形測定部から出力される前記第1及び第2の波形データに基づいて求めた前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを算出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  8. 前記信号処理手段が、
    前記第1及び第2の波形データと前記光位相変調信号の前記相対ビット間位相差との関係を記憶保持する位相差テーブル(8a)と、
    前記第1及び第2の電気波形測定部から前記第1及び第2の波形データが出力される毎に順次前記位相差テーブルを参照し、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める位相差算出手段(8b)と、
    該位相差算出手段から順次出力される複数の前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを求める位相差ヒストグラム算出手段(8c)と、
    前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号のコンスタレーションを求めるコンスタレーション算出手段(8d)と、
    前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の当該相対ビット間位相差対時間グラフを求める位相差グラフ算出手段(8e)とを備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  9. 光搬送波がデータ信号によって位相変調されてなる光位相変調信号を受けて2つの光に分波する光分波器(1)と、
    2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(2f)と該2つのアーム間に第1の光位相差φ1を与えるように制御される第1の光位相遅延器(2j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される一方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波し、2つの互いに位相が180°異なる光強度変換信号を出力する第1のビット遅延干渉計(2)と、
    2つのアームのいずれか一方にビット遅延器(3f)と該2つのアーム間に第2の光位相差φ2を与えるように制御される第2の光位相遅延器(3j)とを含んで構成され、前記光分波器から出力される他方の前記光位相変調信号を受けてそれぞれの前記アームを通る2つの光に分波するとともにそれぞれの該アームを通った2つの光を合波し、2つの互いに位相が180°異なる光強度変換信号を出力する第2のビット遅延干渉計(3)と、
    前記第1の光位相遅延器の位相を制御する第1の制御信号を出力する第1の位相制御手段(34)と、
    前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第1の制御メモリ(34a)と、
    前記第2の光位相遅延器の位相を制御する第2の制御信号を出力する第2の位相制御手段(35)と、
    前記第2の制御信号と前記第2の光位相遅延器の位相との関係を記憶する第2の制御メモリ(35a)と、
    前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第1の電気信号波形を出力する第1のレシーバ(4、12)と、
    前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号の少なくともいずれか一方を受けて光電変換し、それによって得られた第2の電気信号波形を出力する第2のレシーバ(5、13)と、
    前記第1のレシーバから出力される前記第1の電気信号波形を順次ディジタル変換し第1の波形データとして記憶する第1の電気波形測定部(6)と、
    前記第2のレシーバから出力される前記第2の電気信号波形を順次ディジタル変換し第2の波形データとして記憶する第2の電気波形測定部(7)と、
    前記第1及び第2の波形データに基づいて前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める信号処理手段(8)とを備えたことを特徴とする光位相変調評価装置。
  10. 前記第1のレシーバは、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(4a、4b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して前記第1の電気信号波形を出力する第1のバランスドレシーバ(4)であり、
    前記第2のレシーバは、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のそれぞれを2つの受光器(5a、5b)のそれぞれで受けて光電変換し、それによって得られたそれぞれの出力を減算して前記第2の電気信号波形を出力する第2のバランスドレシーバ(5)であることを特徴とする請求項9に記載の光位相変調評価装置。
  11. 前記第1のレシーバは、前記第1のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(12a)で受けて光電変換し、前記第1の電気信号波形を出力する第1のシングルレシーバ(12)であり、
    前記第2のレシーバは、前記第2のビット遅延干渉計から出力される2つの前記光強度変換信号のいずれか一方を受光器(13a)で受けて光電変換し、前記第2の電気信号波形を出力する第2のシングルレシーバ(13)であることを特徴とする請求項9に記載の光位相変調評価装置。
  12. 前記第1のビット遅延干渉計における前記光位相差φ1が0であり、かつ、前記第2のビット遅延干渉計における前記光位相差φ2がπ/2であることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  13. 前記第1のビット遅延干渉計における前記光位相差φ1がπ/4であり、かつ、前記第2のビット遅延干渉計における前記光位相差φ2が−π/4であることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  14. 前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを算出することを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  15. 前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号のコンスタレーションを算出することを特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  16. 前記信号処理手段は、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差から当該光位相変調信号の相対ビット間位相差対時間グラフを算出することを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  17. 前記信号処理手段が、
    前記第1及び第2の波形データと前記光位相変調信号の相対ビット間位相差との関係を記憶する位相差テーブル(8a)と、
    前記第1及び第2の電気波形測定部から前記第1及び第2の波形データが出力される毎に順次前記位相差テーブルを参照し、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差を求める位相差算出手段(8b)と、
    該位相差算出手段から順次出力される複数の前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の相対ビット間位相差ヒストグラムを求める位相差ヒストグラム算出手段(8c)と、
    前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号のコンスタレーションを求めるコンスタレーション算出手段(8d)と、
    前記位相差算出手段から順次出力される前記相対ビット間位相差に基づいて、前記光位相変調信号の当該相対ビット間位相差対時間グラフを求める位相差グラフ算出手段(8e)とを備えたことを特徴とする請求項9〜16のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  18. 測定モード及び校正モードのいずれかを指定するモード指定信号を出力するモード指定手段(33)と、
    前記光位相変調信号と同一波長の無変調の参照光を出力する校正用光源(32)と、
    前記光位相変調信号、前記参照光及び前記モード指定信号を受け、該モード指定信号が測定モードを指定している場合には、前記光位相変調信号を前記光分波器に入力し、また前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記参照光を前記光分波器に入力する光スイッチ(31)とを備え、
    前記第1の位相制御手段は、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記第1の光位相遅延器の位相を一周期分変化させ、
    前記第2の位相制御手段は、前記モード指定信号が校正モードを指定している場合には、前記第2の光位相遅延器の位相を一周期分変化させ、さらに、
    前記モード指定信号が校正モードを指定している場合に、前記第1の電気波形測定部から順次読み出される波形データを受けて該波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出し、検出した該最大レベルLmax及び該最小レベルLminに基づいて、前記第1の制御信号と該波形データのレベルLとの関係を表す所定の関数を求め、求めた該所定の関数に基づいて、前記第1の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を算出し前記第1の制御メモリに記憶する第1の位相校正処理手段(36)と、
    前記モード指定信号が校正モードを指定している場合に、前記第2の電気波形測定部から順次読み出される波形データを受けて該波形データの互いに隣接する最大レベルLmax及び最小レベルLminを検出し、検出した該最大レベルLmax及び該最小レベルLminに基づいて、前記第2の制御信号と該波形データのレベルLとの関係を表す所定の関数を求め、求めた該所定の関数に基づいて、前記第2の制御信号と前記第1の光位相遅延器の位相との関係を算出し前記第2の制御メモリに記憶する第2の位相校正処理手段(37)とを備えたことを特徴とする請求項9〜17のいずれかに記載の光位相変調評価装置。
  19. 請求項1、2または9の光位相変調評価装置を校正する方法であって、
    無変調の参照光を入力した状態で、前記光位相遅延器(2j、3j)の遅延量を変化させ、前記電気波形測定部から読み出される波形データを取得する段階と、
    前記光位相遅延器の遅延量と前記波形データのレベルから前記光位相遅延器の遅延量と前記ビット遅延干渉計(2,3)の2つのアームの位相差との関係を表す所定の関数を算出する段階と、
    該算出した関数に基づいて前記光位相遅延器を校正する段階とを備えたことを特徴とする光位相変調評価装置の校正方法。

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