JP2010118576A - 脱泡装置とその方法、ナノインプリント装置とその方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1基板と第2基板との間の液状層に気泡が残留することを防止する脱泡技術を提供する。
【解決手段】 脱泡方法は、第1基板(TP1)に形成された凹凸パターン(CC)と該凹凸パターンに対向して配置された第2基板(SW)との間に設けられた液状層(21)中の泡(22)を除去する方法である。この方法は、液状層中を異なる方向に進行する複数の音波(25)を発生させ、該複数の音波の合成波を凹凸パターン(CC)に対して相対的に走査して、液状層中の泡を移動させる音波走査工程を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、2つの基板の間に設けられた液状層から気泡を取り除く技術に関する。
近年、半導体集積回路は微細化,集積化が進んでおり、その微細加工を実現するためのパターン転写技術としてフォトリソグラフィ装置の高精度化が進められてきた。さらなる微細化・高精度化を進めるために、リソグラフィ技術に代わる技術が提案されている。例えば特許文献1は、基板上に形成したいパターンに対して反転した凹凸パターンを有するテンプレートを、基板の表面に形成された硬化性樹脂に対して型押しすることで所定のパターンを転写するナノインプリント技術を開示している。
このようなナノインプリント技術では、基板に比べて小さなテンプレートを用意し、基板の被加工領域に対してテンプレートがアライメントされ、そのアライメントされたテンプレートが基板の被加工領域に対してインプリント工程を実行する。その後硬化性樹脂を硬化させ、テンプレートを基板から剥離させる。このようなインプリント及びステップ移動を反復する過程を実行し、テンプレートの凹凸パターンを基板全体の硬化性樹脂に転写する。
一方、テンプレートを基板に対して型押しする際には、テンプレートの表面と硬化性樹脂との間に気泡が残留してしまうことがあり、その気泡によってテンプレートの表面と硬化性樹脂との間に隙間が発生し不良転写が発生することがある。そこで、特許文献2は、テンプレートと基板との間の空間を負圧にし、基板の中央部からから周縁部に向かって基板を吸着させる力を空間の圧力より次第に小さくし、硬化性樹脂をテンプレートの全面に密着させている。
米国特許5,772,905号公報 特開2007−134368号公報
特許文献2に開示される技術は、テンプレートと基板とがほぼ同じ大きさでなければ空間の気圧を低くすることが難しく、特許文献1で示されたように、ステップ移動を反復しながら小さなテンプレートを基板の被加工領域に型押ししていく工程への適用が困難である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、第1基板と第2基板との間の液状層に気泡が残留することを防止できる脱泡装置、脱泡方法、ナノインプリント装置、ナノインプリント方法及びデバイス製造方法を提供する。
本発明の第1の観点に係る脱泡装置は、第1基板に形成された凹凸パターンと該凹凸パターンに対向して配置された第2基板との間に設けられた液状層中の泡を除去する脱泡装置であって、液状層中を異なる方向に進行する複数の音波を発生させ、該複数の音波の合成波を凹凸パターンに対して相対的に走査して、液状層中の泡を移動させる音波走査部を備える。
この構成によれば、第1基板と第2基板との間の液状層内の気泡を合成波で移動させることができる。
本発明の第2の観点に係るナノインプリント装置は、第1の観点の脱泡装置と、凹凸パターンと第2基板とを所定距離に設定する距離設定部と、液状層を硬化させる硬化部と、を備える。
このような構成によれば、液状層に気泡が形成されていてもその気泡を脱泡装置で除去した後に、液状層を硬化させることができるため精度良い硬化層を形成することができる。
本発明の第3の観点に係る脱泡方法は、第1基板に形成された凹凸パターンと該凹凸パターンに対向して配置された第2基板との間に設けられた液状層中の泡を除去する方法である。この方法は、液状層中を異なる方向に進行する複数の音波を発生させ、該複数の音波の合成波を凹凸パターンに対して相対的に走査して、液状層中の泡を移動させる音波走査工程を含む。
この方法によれば、液状層中を異なる方向に進行する複数の音波を生成して合成波を走査することで液状層から気泡を除去することができる。
本発明の第4の観点に係るナノインプリント方法は、第1基板の凹凸パターンと第2基板とを所定距離に設定し、凹凸パターンと第2基板とが所定距離に設定された後、第3の観点に記載の脱泡方法の音波走査工程を行い、この音波走査工程後に液状層を固体状層に硬化させ、第1基板の凹凸パターンと硬化した固体状層とを剥離する。
このような構成によれば、第1基板の凹凸パターンと第2基板との間の液状層に対して音波走査を行い気泡が除去される。そして、気泡が除去された液状層が硬化されることから精度良いナノインプリントが達成できる。
本発明の第5の観点に係るデバイスの製造方法は、第4の観点に係るナノインプリント方法によって形成された固体状層をマスクとして第2基板を加工する。
これにより第2基板に凹凸パターンに対応するパターンを形成してデバイスを製造することができる。
本発明の脱泡装置、脱泡方法、ナノインプリント装置、ナノインプリント方法及びデバイス製造方法によれば、第1基板の凹凸パターンと第2基板との間の液状層に気泡が残留することを防止できる。
<ナノインプリント装置100>
図1は、ナノインプリント装置100を示した概念図である。ナノインプリント装置100は、テンプレートTPの凹凸パターンCCを半導体ウエハSWに転写する。図1に示されるようにテンプレートTP及び半導体ウエハSWはチャンバー71内に収納される。
ナノインプリント装置100はテンプレートTPを保持する保持部50を有している。保持部50には、紫外線硬化性(以下、UV硬化性と略す)の樹脂を硬化させるための紫外光源UVSが設けられている。保持部50とテンプレートTPとが接する箇所には紫外光光源UVSからの紫外光が照射されるように透過部材又は開口が設けられている。
保持部50は押圧エレベータEVで支えられており、この押圧エレベータEVはナノインプリント装置100のチャンバー71の天井に備え付けられている。押圧エレベータEVは、Z軸方向(上下方向)にテンプレートTPを移動させることができる。押圧エレベータEVは、テンプレートTPと半導体ウエハSWとを近接させ、半導体ウエハSWに形成されたUV硬化性の液状の樹脂21に凹凸パターンCCを転写することができる。樹脂21の主剤はメタクリレート誘導体であり、紫外線の波長308nm付近で硬化が促進されるように増感剤が添加されている。
一方、半導体ウエハSWは吸着テーブル16で真空吸着又は静電吸着されて固定されている。この吸着テーブル16は、XYステージ14に支えられている。XYステージ14は、X軸方向及びY軸方向に移動することができ、またZ軸を中心として回転することもできる。XYステージ14は、X軸及びY軸方向に例えば最大ストロークは300mm程度で移動可能である。XYステージ14は、その一部にX軸方向及びY軸方向にそれぞれ延設された参照ミラーRMが固定されている(ただし、X軸方向に延設された参照ミラーは不図示)。
レーザー干渉計(不図示)は、X軸に沿って参照ミラーRMにレーザービームを照射する2個のX軸用のレーザー干渉計及びY軸に沿って参照ミラーRMにレーザービームを照射するY軸用のレーザー干渉計より構成されており、XYステージ14のX座標及びY座標が計測される。X軸用の2個のレーザー干渉計の計測値の差によりXYステージ14の回転角θが計測される。レーザー干渉計により計測されたX座標、Y座標、及び回転角θの情報が主制御部90に供給され、主制御部90は、供給された座標を観察しつつリニアモータ18を介して、XYステージ14の位置決め動作を制御する。
XYステージ14にはリニアモータ18が設けられており、リニアモータ18はXYステージ14をX軸方向、Y軸方向及びZ軸を中心とした回転方向に駆動する。また、XYステージ14は、外部の振動の影響を受けないように、防振台12の上に載置されている。
なお、図1では、テンプレートTPが押圧エレベータEVで上下し、半導体ウエハSWがXYステージ14に載置されてX軸及びY軸方向に移動する構成であるが、テンプレートTPがX軸及びY軸方向に移動し、半導体ウエハSWが押圧エレベータで上下するような構成でもよい。
チャンバー71は、その一部に排気配管74を有しており、その排気配管74には減圧ポンプ73が接続される。チャンバー71内は大気圧より減圧された状態である。また、チャンバー71はロードロックゲート79を有しており、半導体ウエハSWをナノインプリント装置100内へ搬入したり、ナノインプリント装置100の外へ搬出したりすることができる。
主制御部90は、押圧エレベータEV及びリニアモータ18などに接続されており、それらを駆動させる。また、主制御部90は紫外光源UVSを点灯させたりする。
<第1テンプレートの構造>
図2は、保持部50と、テンプレートTPとしての第1テンプレートTP1との拡大図である。図2(A)は第1テンプレートTP1の凹凸パターンCC側から見た第1テンプレートTP1の正面図であり、図2(B)は図2(A)のA−A断面図である。
図2(A)に示されるように、第1テンプレートTP1は矩形形状であり石英ガラスで形成されている。また第1テンプレートTP1の表面に凹凸パターンCCが形成されている。第1テンプレートTP1の4つの側面にはそれぞれ駆動アクチュエータ55が配置されている。駆動アクチュエータ55は水平方向(XY軸方向)及び垂直方向(Z軸方向)に第1テンプレートTP1を駆動することができる。4つの駆動アクチュエータ55が各々駆動することにより、第1テンプレートTP1を六自由度方向に駆動することができる。また、向かい合う駆動アクチュエータ55が第1テンプレートTP1を引っ張ったり押し合ったりすることで第1テンプレートTP1を変形させる。第1テンプレートTP1は大きさが変形することで、すでに半導体ウエハSW形成されている回路パターンに高精度にアライメントすることができる。
また、第1テンプレートTP1の4つの側面には超音波発生源である圧電素子62が配置されている。ここでX軸方向に振動を与える圧電素子62をX軸圧電素子62xとし、Y軸方向に振動を与える圧電素子62をY軸圧電素子62yとする。図2においては1つの側面に2つの圧電素子62(X軸圧電素子62x又はY軸圧電素子62y)が配置されているが、1つでも3つ以上でも良い。圧電素子62は圧電体を2枚の電極で挟んだ素子で、所定の振動を第1テンプレートTP1に与えることができる。1つの圧電素子62が振動すると液状の樹脂21(図1又は図3を参照)に超音波(縦波)の振動波が発生する。少なくとも2つの圧電素子62が振動することで交差する振動波が発生すると超音波の合成波が樹脂21に発生する。合成波は振動波の位相又は周波数に応じて定在波又は進行波となる。
<ナノインプリント方法>
図3及び図4に基づき本実施形態のナノインプリント方法について説明する。なお、図3及び図4では理解を容易にするため第1テンプレートTP1に駆動アクチュエータ55が描かれていない。
まず、図3(A)に示されるように、ハードマスク層HMを備えた半導体ウエハSWが準備される。ハードマスク層HMは半導体ウエハSWをエッチングする際にエッチング薬品の耐食性を向上するために設けられている。第1テンプレートTP1の下面には、ナノメートルオーダの凹凸パターンCCが形成されている。
次ぎに、半導体ウエハSW上にパターニング用のUV硬化性の樹脂21がディスペンサーDPで塗布される。UV硬化性の樹脂21としては、脂肪族アリルウレタン、不揮発性材料、芳香族酸メタクリレート、芳香族アクリル酸エステル、アクリル化ポリエステルオリゴマー、アクリレートモノマー、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ラウリルメタクリレート、脂肪族ジアクリレート、三官能性酸エステル、又はエポキシ樹脂が挙げられうる。またこれらの分子量は、重量平均分子量100〜10,000の範囲内である。
次ぎに、図3(B)に示されるように、第1テンプレートTP1を半導体ウエハSWに対し、樹脂21を加圧するように圧力をかける。
すると、図3(C)に示されるように、第1テンプレートTP1と半導体ウエハSWとの間隙における液状の樹脂21が第1テンプレートTP1の凹凸パターンCCに入り込む。最初は、凹凸パターンCCにはチャンバー71(図1参照)内の空気などが存在するために、第1テンプレートTP1と半導体ウエハSWとの間、すなわち液状の樹脂21には気泡22が存在する。
次に、図3(D)に示されるように、圧電素子62が第1テンプレートTP1に両側から振動を与える。圧電素子62から発せられた振動波は第1テンプレートTP1を伝わり超音波25の合成波を発生させる。この超音波25の合成波は、樹脂21にまで伝わる。圧電素子62が500kKHz程度で第1テンプレートTP1の材質が石英ガラスである場合、その波長は約10mmである。このとき、第1テンプレートTP1と半導体ウエハSW間の樹脂21の厚みはそれよりずっと短く1mm以下であるため、第1テンプレートTP1内を伝わった超音波は樹脂21にも同じような超音波25の合成波を形成することができる。超音波25の等位相面は第1テンプレートTP1と半導体ウエハSWの界面に垂直に近い角度で交差している。したがって、樹脂21内に超音波25が効率よく生成される。
そして、超音波の合成波が走査されることにより、樹脂21内の気泡22が排出され、樹脂21から気泡22が除去される。なお、図3(D)ではX軸圧電素子62xの振動による超音波25の節の領域が樹脂21に形成される中に実線で示されている。
次に図4(A)に示されるように、気泡22が樹脂21から除去された状態で、紫外光UVを樹脂21に照射させて、UV硬化性の樹脂21をUV硬化させる。10〜10000mJ/cmのパワーを供給する広域スペクトルの紫外光を約10〜20秒間にわたり与えることで樹脂21は硬化する。
図4(B)に示されるように、硬化した樹脂21から第1テンプレートTP1が剥がされる。半導体ウエハSWのハードマスク層HM上に硬化した樹脂21からなる凹凸パターンが形成される。この硬化した樹脂21に形成された凹凸パターンは、第1テンプレートTP1の凹凸パターンCCに対して反転している。
次に、図4(C)に示されるように、硬化した樹脂21及びハードマスク層HMがエッチングされ、半導体ウエハSWの表面が現れる。ハードマスク層HMをマスクとして半導体ウエハSWをエッチングされる。
図4(D)に示されるように、半導体ウエハSWがエッチングされると、第1テンプレートTP1の凹凸パターンCCが反転した凹凸パターンDRが半導体ウエハSWに形成される。以上の動作を繰り返すことにより、半導体素子などのデバイスが形成される。
<圧電素子による液状の樹脂内の超音波の発生>
次に、液状の樹脂21内に形成される超音波25を説明する。図5(A)は第1テンプレートTP1の凹凸パターンCC(図2参照)の反対側から見た第1テンプレートTP1の概念図である。図5(B)は図5(A)のA−A断面図であり、超音波25が正弦波で描かれている。理解を助けるため図5では、図2で描かれた第1テンプレートTP1の駆動アクチュエータ55は描かれていない。
図5(A)及び(B)において、第1テンプレートTP1に設けられた4つのX軸圧電素子62xが例えば500kHzの同位相で振動すると、図中の第1テンプレートTP1の右辺側と左辺側とからに超音波25の振動波が発生し、第1テンプレートTP1と半導体ウエハSWと間の樹脂21にも同じような超音波25の振動波が発生する。右辺側からの振動波と左辺側からの振動波が重なり合うことにより、実線で示される超音波25の定在波が発生する。図5に示されるように、実線で示される気泡22が定在波の腹で捕捉される。
気泡22が定在波の腹で捕捉された状態で、定在波を走査させれば気泡22を樹脂21から排出できる。この走査方法には2つの方法がある。
一つの走査方法は、右辺に配置された2つのX軸圧電素子62xと左辺に配置された2つのX軸圧電素子62xとの位相が180度(π)異なるように調整される。すると、定在波の位置が点線で示されるように変化する。このため、気泡22の位置が点線で示される位置へ移動する。このように位相を調整することにより気泡22がX軸方向に移動する。連続して移動を調整すると、気泡22が第1テンプレートTP1の左辺側又は右辺側に移動し、樹脂21の外へ排出される。これによって、樹脂21から気泡22が除去される。
また気泡22を移動される別の走査方法として次の方法がある。超音波25の定在波が気泡22を捕捉した後、右辺に配置された2つのX軸圧電素子62xが500kHzで振動し、左辺に配置された2つのX軸圧電素子62xが例えば499.9995kHzで振動する。すると、超音波25の定在波が進行波に変わり、0.5Hzで進行波がX軸方向に移動する。このため、気泡22が第1テンプレートTP1の外周に移動され、樹脂21の外へ排出される。これによって、樹脂21から気泡22が除去される。
図6は、図5に示された第1テンプレートTP1を使った脱泡方法のフローチャートである。
ステップP11において、X軸方向に向かい合うX軸圧電素子62xが同位相の300kKHz〜1MHz程度の振動波(超音波)を発生させ、第1テンプレートTP1内にX軸方向に振動波が伝達する。互いに反対側からの振動波が重なり合うため、超音波25の定在波が発生する。
ステップP12では、第1テンプレートTP1内を形成された超音波25は樹脂21にも同じような超音波を発生させる。X軸圧電素子62xが発生する300kKHz〜1MHzは、石英を材料とする第1テンプレートTP1では20mmから6mm程度の波長となる。そのため、超音波25の定在波は1mm以下の厚さの樹脂21に第1テンプレートTP1と半導体ウエハSWの界面に垂直に近い角度で交差する。したがって、樹脂21内に超音波25が効率よく生成される。また一方、第1テンプレートTP1のナノメートルオーダの凹凸パターンCCの空間的な周期性は100nm以下が主であり、この凹凸パターンCCにより超音波25が散乱されるようなこともない。
ステップP13では、超音波25の定在波の腹や節で樹脂21内の気泡22が補足される。樹脂21より密度が低く音の伝搬が遅い気泡22を音圧の腹に捕捉する。
ステップP14では、X軸圧電素子62xに印加する交流電場の位相を相対的に変化させれば、定在波の腹や節を樹脂21内で走査させることができる。樹脂21内に存在する気泡22は、X軸圧電素子62xに与えられる交流電場の位相を変えることにより腹や節の位置が移動し、定在波に補足された気泡22が第1テンプレートTP1のX軸方向へ移動し排出される。これによって、樹脂21から気泡22が除去される。
また、一度定在波が気泡22を捕捉した後、複数のX軸圧電素子62xに印加する交流電場の周期を相対的に変化させれば、樹脂21内に進行波を発生させることができる。そしてその進行波の腹や節が走査することで樹脂21内に存在する気泡22が第1テンプレートTP1のX軸方向へ移動し排出され、樹脂21から気泡22が除去される。以上でX軸方向に超音波を発生させて気泡22を排出するステップは終了する。
次に、Y軸方向に超音波を発生させて気泡22を排出するステップは開始する。
ステップP15からステップP18は、ステップP11からステップP14からの内容と基本的に同じであり、Y軸方向に向かい合うY軸圧電素子62yが振動波を発生させ、樹脂21内にY軸方向の超音波25が生成される点で異なる。
X軸方向に定在波を発生させた際に、樹脂21内のすべての気泡22を補足し排出できれば良いが、必ずしもすべての気泡22を捕捉し排出することができない場合がある。例えば凹凸パターンCCの形状によって必ずしも気泡22が一方向の定在波で捕捉できない場合がある。したがって、X軸方向に超音波25を発生させ次にY軸方向に超音波25を発生させることで、樹脂21内のすべての気泡22を補足している。
図7は第1テンプレートTP1の凹凸パターンCCの反対側から見た第1テンプレートTP1の概念図である。
図7は、第1テンプレートTP1に設けられた4つのX軸圧電素子62xと4つのY軸圧電素子62yが同時に500kHzで振動した例である。右辺と左辺とから第1テンプレートTP1に超音波25が発生し、第1テンプレートTP1と半導体ウエハSWと間の樹脂21にも同じような超音波25が発生する。X軸方向及びY軸方向からの2方向からの超音波25により、X軸方向からもY軸方向からも樹脂21内の気泡22を捕捉することができる。
図8は、第1テンプレートTP1に4つのX軸圧電素子62xのみが設けられ、Y軸圧電素子62yが設けられていない例である。右辺に配置された2つのX軸圧電素子62xが500kHzで振動するが上下のX軸圧電素子62xの位相を異ならせ、また左辺に配置された2つのX軸圧電素子62xも500kHzで振動するがそれらの上下のX軸圧電素子62xの位相を異ならせる。すると、超音波25の定在波がY軸に並行とならず傾いた定在波が形成される。凹凸パターンCCの形状によって必ずしも気泡22が一方向の定在波で捕捉できない場合に、X軸圧電素子62xの上下の位相を変えることで別方向の定在波を発生させることができる。
図9は、第1テンプレートTP1の変形例を示した例である。
図9(A)は、外形が三角形のテンプレートTP−Aであり、その三角形の3辺に圧電素子62が配置されている。各々の圧電素子62が例えば500kHzで振動することで三角形のテンプレートTP−Aには振動波が発生する。3方向からの振動波が重なる領域には超音波25の定在波が形成される。超音波25の定在波は気泡22を捕捉し、各々の圧電素子62の周波数又は位相を変えることで、捕捉された気泡22は三角形のテンプレートTP−Aの外周へ排出される。
図9(B)は、外形が六角形のテンプレートTP−Bであり、その六角形の6辺に圧電素子62が配置されている。各々の圧電素子62が例えば500kHzで振動することで六角形のテンプレートTP−Bには振動波が発生する。向かい合う一方向からの振動波により超音波25の定在波が形成される。超音波25の定在波は気泡22を捕捉し、各々の圧電素子62の周波数又は位相を変えることで、捕捉された気泡22は三角形のテンプレートTP−Bの外周へ排出される。このため、最初に図中Y軸の上下に配置された圧電素子62で気泡22を液状の樹脂から排出し、次にY軸から+60度方向に配置された圧電素子62で気泡22を液状の樹脂から排出し、最後にY軸から−60度方向に配置された圧電素子62で気泡22を液状の樹脂から排出することが可能となる。
<第2テンプレートの構造>
図10は、テンプレートTPとしての第2テンプレートTP2の拡大図である。図10(A)は第2テンプレートTP2の凹凸パターンCC側から見た概念図である。図10(B)は図10(A)のA−A断面図であり、凹凸パターンCCが半導体ウエハSW上の樹脂21に押圧した状態を示した図である。第2テンプレートTP2を使用する場合も、図3及び図4で説明されたナノインプリント方法は同じである。
図10(A)及び(B)に示されるように、第2テンプレートTP2は第1テンプレートTP1に外周溝57などが追加加工されている。また第2テンプレートTP2に設けられた圧電素子62の周りにはシリコーンゴムSRが塗布されている。他の構成は第1テンプレートTP1と同様であるため、特に外周溝57及びシリコーンゴムSRなど新たに追加された構成について説明する。なお、図10(A)及び(B)において圧電素子62とシリコーンゴムSRとの関係が容易に理解されるように、シリコーンゴムSRの一部が切り欠いて描いてあり、点線で示されるように圧電素子62はシリコーンゴムSRでしっかりと覆われている。
図3(A)で示されたように、半導体ウエハSW上に樹脂21がディスペンサーDPで塗布される。ディスペンサーDPは樹脂21を適切な量だけ塗布するが、樹脂21が凹凸パターンCCすべてに入り込むように多少余分に塗布することが望ましい。余分な樹脂21は、ディスペンサーDPに回収される必要がある。
そこで、第2テンプレートTP2は凹凸パターンCCの周囲に外周溝57が形成されている。外周溝57の一部には樹脂21を吸引して排出するための吸引孔59が形成されている。この吸引孔59にはディスペンサーDPにつながる配管が接続されており、余分な樹脂21はディスペンサーDPに戻される。また、外周溝57及び吸引孔59の周囲には、クロム(Cr)などの遮光膜58が形成されている。図4(A)に示されたように、紫外光UVを樹脂21に照射させて、UV硬化性の樹脂21が硬化する。しかし、外周溝57及び吸引孔59の周囲には遮光膜58が形成されているため、外周溝57及び吸引孔59の周囲の樹脂21が硬化することがない。
第2テンプレートTP2は、圧電素子62の周りにシリコーンゴムSRを有している。圧電素子62が振動することによって、必要な第2テンプレートTP2側だけでなく、第2テンプレートTP2の反対側(外側)などにも振動が発生する。このため圧電素子62の外側をシリコーンゴムSRで覆うことによって、不要な音響反射波を低減することができる。
第2テンプレートTP2の材質である石英ガラスの音響インピーダンスは16.0程度である。一方、空気の音響インピーダンスは0.0004である。したがって、音響インピーダンスが16以下の媒質で圧電素子62を覆い込むことにより、不要な反射波を低減することができる。たとえば、シリコーンゴムSRの音響インピーダンスは3前後であるから、シリコーンゴムSRは、不要な反射波を低減するのに効果的である。なおシリコーンゴムSR以外にも一般のゴム材料であってもよい。なお、不要な音響反射波が小さいのであれば、シリコーンゴムSRを形成する必要はない。
<第3テンプレートの構造>
図11は、テンプレートTPとしての第3テンプレートTP3の拡大図である。図11(A)は第3テンプレートTP3の凹凸パターンCCの反対側から見た正面図である。図11(B)は図11(A)のA−A断面図であり、凹凸パターンCCが半導体ウエハSW上の樹脂21に押圧した状態を示した図である。
図11(A)及び(B)に示されるように、第1テンプレートTP1と異なり、第3テンプレートTP3は外周にテーパー面52が形成されている。他の構成は第1テンプレートTP1と同様であるため、特にテーパー面52について説明する。第3テンプレートTP3を使用する場合も、図3及び図4で説明されたナノインプリント方法は同じである。
第3テンプレートTP3は、垂直面から5度から45度ほど中央側に傾いたテーパー面52が形成されている。このテーパー面52に圧電素子62が設けられている。すなわち、圧電素子62が樹脂21側(下側)に向いている。例えば第3テンプレートTP3に設けられた4つのX軸圧電素子62xが500kHzで振動すると、右辺と左辺とから第3テンプレートTP3に超音波が発生し、第3テンプレートTP3と半導体ウエハSWと間の樹脂21にも同じような超音波が発生する。第1テンプレートTP1と異なり、第3テンプレートTP3の圧電素子62が下側に向いているので、第3テンプレートTP3に発生した超音波がより強く樹脂21に伝えることができる。
テーパー面52は5度から45度ほど中央側に傾いているため、第3テンプレートTP3内を伝わった超音波の等位相面は、第3テンプレートTP3と半導体ウエハSWの界面に垂直に近い角度で交差し、半導体ウエハSWの表面と水平になることはない。
<第4テンプレートの構造>
図12(A)は、テンプレートTPとしての第4テンプレートTP4の凹凸パターンCC側の反対側から見た概念図である。図12(B)は図12(A)のA−A断面図である。第4テンプレートTP4を使用する場合も、図3及び図4で説明されたナノインプリント方法は同じである。
第4テンプレートTP4は、第1テンプレートTP1から第3テンプレートTP3とは異なり圧電素子が設けられておらず、駆動アクチュエータ55が設けられているのみである。圧電素子の代わりにレーザービームLZが樹脂21に照射するレーザー超音波装置80が、保持部50内に配置されている。
レーザー超音波装置80は筐体81を有し、筐体81にはナット部83が固定されている。ナット部83はボールネジ82と接合し、そのボールネジ82の一端にはステッピングモータMが取り付けられる。ステッピングモータMは、矢印に示されるようにX軸方向に筐体81を移動させることができる。
レーザー超音波装置80の筐体81は、一対のレーザー光源部LZS及び一対のシリンドリカルレンズ84を含む。レーザー光源部LZSは例えば波長600nmから780nmのチタンサファイヤ(Ti:Al)レーザーである。波長が600nm以上であれば、UV硬化性の樹脂21を硬化させることがないため、他のレーザーであってもよい。またレーザー光源部LZSから照射されるレーザービームLZは約500kHzで強度変調されている。なお、筐体81内に一対のレーザー光源部LZS及び一対のシリンドリカルレンズ84を配置したが、それぞれ別の筐体に配置してもよい。
レーザー光源部LZSは筐体81内に必ずしも配置する必要がなく、外部に配置したチタンサファイヤレーザーから光ファイバーなどでレーザービームLZを導いてもよい。シリンドリカルレンズ84は、レーザービームLZを樹脂21に焦点を合わせる。2つのレーザービームLZの間隔は、樹脂21内において約3mmから約10mmに設定されている。
樹脂21の主剤はメタクリレート誘導体であるが、第1テンプレートTP1から第3テンプレートTP3とは異なり、フタロシアニン色素が微小に含まれている。フタロシアニン色素は波長600nmから780nmの光の吸収を増大させることができる。
<レーザービームLZによる液状の樹脂内の超音波の発生>
次に、レーザービームLZにより液状の樹脂21内に形成される超音波25を説明する。
図12(A)及び(B)において、樹脂21内に照射されたレーザービームLZは、樹脂21内で熱膨張を引き起こす。レーザービームLZは例えば約500kHzで強度変調されているため、照射された樹脂21内の部分で周期的な熱変化が約500kHzで発生し、樹脂21内に500kHzの振動波を発生させる。互いに約3mmから約10mmに離れた一対のレーザービームLZが約500kHzで強度変調されると、一対の振動はが重なり合い超音波25の定在波が発生する。すると図12(B)に示されるように、気泡22が定在波の腹で捕捉される。
この状態で、ステッピングモータMは、矢印に示されるようにX軸方向に筐体81を移動させ、気泡22を樹脂21の外に排出する。なお、図1で示されたように半導体ウエハSWはXYステージ14に支えられ、XYステージ14はX軸方向に移動することができる。このため、ボールネジ82、ナット部83などを設けることなく筐体81が固定のままで、XYステージ14が移動して、気泡22を樹脂21の外に排出するようにしてもよい。
上記実施例では硬化性樹脂としてUV硬化の樹脂21を使って説明したが、熱硬化性樹脂を使用した場合であっても、テンプレートの凹凸パターンCCには気泡が発生する。このため、上述した各種テンプレートは熱硬化性樹脂を使用した場合にも適用できる。
また、圧電素子の振動周波数又はレーザーの変調周波数は、500kHzで説明したがこの周波数に限られず、300kHzから1.5MHz程度であってもよい。
ナノインプリント装置100を示した概念図である。 保持部50と第1テンプレートTP1との拡大図である。 本実施形態のナノインプリント方法について説明した図である。 本実施形態のナノインプリント方法について説明した図である。 (A)は凹凸パターンCCの反対側から見た第1テンプレートTP1の概念図である。(B)は(A)のA−A断面図であり、超音波25が正弦波で描かれている。 第1テンプレートTP1を使った脱泡方法のフローチャートである。 (A)及び(B)は凹凸パターンCCの反対側から見た第1テンプレートTP1の概念図であり超音波25の発生状況を示している。 第1テンプレートTP1に4つのX軸圧電素子62xのみが設けられ、Y軸圧電素子62yが設けられていない例である。 第1テンプレートTP1の変形例を示した例である。 第2テンプレートTP2の拡大図である。 第3テンプレートTP3の拡大図である。 (A)は第4テンプレートTP4の凹凸パターンCC側の反対側から見た第4テンプレートTP4の概念図である。(B)は(A)のA−A断面図である。
符号の説明
14 … XYステージ
16 … 吸着テーブル
21 … 樹脂
22 … 気泡
25 … 超音波
50 … 保持部
55 … 駆動アクチュエータ
57 … 外周溝、58 … 遮光膜、59 … 吸引孔
62 … 圧電素子(62x … X軸圧電素子、62y … Y軸圧電素子)
71 … チャンバー
74 … 排気配管
73 … 減圧ポンプ
76 … 循環ポンプ
79 … ロードロックゲート
80 … レーザー超音波装置
81 … 筐体、83 … ナット部、82 … ボールネジ
84 … シリンドリカルレンズ
90 … 主制御部
100 … ナノインプリント装置
CC … 凹凸パターン
EV … 押圧エレベータ
HM … ハードマスク層
M … ステッピングモータ
LZS … レーザー光源部
SR … シリコーンゴム
SW … 半導体ウエハ
TP … テンプレート(TP1 … 第1テンプレート、TP2 … 第2テンプレート、TP3 … 第3テンプレート)
UVS … 紫外光源

Claims (27)

  1. 第1基板に形成された凹凸パターンと該凹凸パターンに対向して配置された第2基板との間に設けられた液状層中の泡を除去する脱泡装置において、
    前記液状層中を異なる方向に進行する複数の音波を発生させ、該複数の音波の合成波を前記凹凸パターンに対して相対的に走査して、前記液状層中の泡を移動させる音波走査部を備えたことを特徴とする脱泡装置。
  2. 前記音波走査部は、反対向きに進行する2つの音波を発生させて前記合成波を生成することを特徴とした請求項1に記載の脱泡装置。
  3. 前記音波走査部は、走査方向が異なる複数の前記合成波を生成することを特徴とした請求項1に記載の脱泡装置。
  4. 前記音波走査部は、前記第1基板と、前記第2基板の載置台との少なくとも一方における複数部分に応力を与えて前記複数の音波を発生させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の脱泡装置。
  5. 前記音波走査部は前記複数部分に応力を与える圧電素子を含むことを特徴とする請求項4に記載の脱泡装置。
  6. 前記圧電素子は、前記第1基板の周囲の一部又は前記第2基板の載置台の周囲の一部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の脱泡装置。
  7. 前記音波走査部は、前記液状層に部分的に周期的な熱変化を与えて前記複数の音波を発生させることを特徴とした請求項1に記載の脱泡装置。
  8. 前記音波走査部は、前記液状層が吸収可能なレーザー光によって前記複数の音波を発生させることを特徴とする請求項7に記載の脱泡装置。
  9. 前記レーザー光は少なくとも2以上の一次元方向に伸びたシート状に整形され、かつ前記シート状のレーザー光は空間的に互いに一定間隔で前記液状層に照射されることを特徴とする請求項8に記載の脱泡装置。
  10. 前記音波走査部は、前記合成波を構成する音波の位相を相対的に変化させて前記合成波を走査することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の脱泡装置。
  11. 前記音波走査部は、前記合成波を構成する音波の周波数を異ならせて前記合成波を走査することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の脱泡装置。
  12. 前記シート状のレーザー光は、前記凹凸パターンに対して相対的に走査されることを特徴とする請求項9に記載の脱泡装置。
  13. 前記液状層中で移動した泡を回収する回収部を備えること特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の脱泡装置。
  14. 請求項1から請求項13に記載の脱泡装置と、
    前記凹凸パターンと前記第2基板とを所定距離に設定する距離設定部と、
    液状層を硬化させる硬化部と、
    を備えることを特徴とするナノインプリント装置。
  15. 前記硬化部は、紫外線又は熱を前記硬化性樹脂に与えることを特徴とする請求項14に記載のナノインプリント装置。
  16. 第1基板に形成された凹凸パターンと該凹凸パターンに対向して配置された第2基板との間に設けられた液状層中の泡を除去する脱泡方法において、
    前記液状層中を異なる方向に進行する複数の音波を発生させ、該複数の音波の合成波を前記凹凸パターンに対して相対的に走査して、前記液状層中の泡を移動させる音波走査工程を含むことを特徴とする脱泡方法。
  17. 前記音波走査工程は、反対向きに進行する2つの音波を発生させて前記合成波を生成することを特徴とした請求項16に記載の脱泡方法。
  18. 前記音波走査工程は、走査方向が異なる複数の前記合成波を生成することを特徴とした請求項16に記載の脱泡方法。
  19. 前記音波走査工程は、前記第1基板と、前記第2基板の載置台との少なくとも一方における複数部分に応力を与えて前記複数の音波を発生させることを特徴とする請求項16から請求項18のいずれか一項に記載の脱泡方法。
  20. 前記音波走査工程は、前記液状層に部分的に周期的な熱変化を与えて前記複数の音波を発生させることを特徴とした請求項16に記載の脱泡方法。
  21. 前記音波走査工程は、前記液状層が吸収可能なレーザー光によって前記複数の音波を発生させることを特徴とする請求項20に記載の脱泡方法。
  22. 前記音波走査工程は、前記合成波を構成する音波の位相を相対的に変化させて前記合成波を走査することを特徴とする請求項16から請求項21のいずれか一項に記載の脱泡方法。
  23. 前記音波走査工程は、前記合成波を構成する音波の周波数を異ならせて前記合成波を走査することを特徴とする請求項16から請求項21のいずれか一項に記載の脱泡方法。
  24. 前記液状層中で移動した泡を回収する回収工程を含むこと特徴とする請求項16から請求項23のいずれか一項に記載の脱泡方法。
  25. 前記第1基板の凹凸パターンと前記第2基板とを所定距離に設定し、
    前記凹凸パターンと前記第2基板とが所定距離に設定された後、請求項16から請求項24のいずれか一項に記載の脱泡方法の音波走査工程を行い、
    この音波走査工程後に前記液状層を固体状層に硬化させ、
    前記第1基板の凹凸パターンと硬化した固体状層とを剥離する
    ことを特徴とするナノインプリント方法。
  26. 前記第1基板の凹凸パターンと前記第2基板とを所定距離に設定し、
    前記凹凸パターンと前記第2基板とが所定距離に設定された後、請求項16から請求項24のいずれか一項に記載の脱泡方法の音波走査工程を行い、
    この音波走査工程後に、前記第1基板の凹凸パターンと前記第2基板とを前記所定距離よりさらに狭い距離を設定し、
    狭い距離に設定した後前記液状層を固体状層に硬化させ、
    前記第1基板の凹凸パターンと硬化した固体状層とを剥離する
    ことを特徴とするナノインプリント方法。
  27. 請求項25又は請求項26に記載のナノインプリント方法によって形成された固体状層をマスクとして、前記第2基板を加工することを特徴とするデバイスの製造方法。
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