JP2010118497A - ルーバー付きフィンを備えた熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱部品が熱的に接続されるベースプレート上に、冷却用流体への伝熱を行なうための放熱フィンが設けられた熱交換器において、冷却用流体の流れを制御することにより優れた放熱効果を示し得る熱交換器を、少ない部品点数で構成して、部品コスト、接合作業コストを低減する手段を提供する。
【解決手段】放熱フィンとしてルーバー付きフィン10を用い、ベースプレート上に、入口部15から流入した冷却用流体の流れをベースプレートの板面と平行な面内で誘導するための流体誘導手段17、18を設け、冷却用流体を入口部からルーバー付きフィンに導き、その冷却用流体がルーバー付きフィンの各ルーバー切起し12の間の多数の空隙をほぼ均一に通過してから出口部16に導かれるように、冷却用流体の流れを誘導する構成とした。
【選択図】図2

Description

この発明は、CPU、集積回路、半導体素子等の各種電子部品、電子機器、そのほか各種電気機器などの放熱のために使用される熱交換器に関するものであり、特に放熱効率に優れ、少ない部品点数で製作が簡単な熱交換器に関するものである。
よく知られているように、CPUや集積回路、半導体素子などの電子部品、電子機器や各種電気機器においては、放熱のために熱交換器を設けることが多い。この種の熱交換器の従来の代表的な例を図16に示す。
図16において、CPUや集積回路、半導体素子等の発熱源が熱的に接続されるベースプレート1は、アルミニウムや銅、あるいはそれらの合金等の熱伝導率が高い金属からなるものであり、そのベースプレート1上には、同様に熱伝導率が高い金属からなる長板状の複数の放熱フィン2が平行に立設されて、全体として熱交換器3が構成されている。なおこのような熱交換器の製作方法としては、押出しによりベースプレート1と放熱フィン2とを一体に形成する方法がコスト面から有利となるため、従来から広く適用されており、またベースプレートと放熱フィンとを別々に製造し、それらを接合することによって製造する方法も適用されている。
上述のような図16に示す従来の一般的な熱交換器を実際に使用するにあたっては、冷却用流体として例えば空気を、図16中の矢印Pで示すように一方の端部からベースプレート1の上面に沿いかつその長手方向(板状放熱フィン2の板面に沿う方向)に沿う方向に吹付け、隣り合う放熱フィン2同士の間に空気を流し、これにより発熱部品からベースプレート1を介して板状放熱フィン2に伝達された熱を大気中に放熱させる。
ところでこのような従来の一般的な熱交換器においては、板状放熱フィンの長さ(冷却用空気の風上側から風下側へ向かう方向の長さ)が長かったり、また隣り合う板状放熱フィンの相互間の間隔が小さければ、放熱フィンにおける風上側の部分の表面には冷たい空気が接するものの、放熱フィンの風下側の部分に接する空気は、既に温度上昇してしまっている状態となり、そのため全体として充分な放熱効果が得られないばかりでなく、特にベースプレートにおける放熱フィンの風下側の部分付近に近接して熱的に接続された発熱部品の放熱が充分に行われない、という問題がある。
ここで、放熱フィンの相互間の間隔を大きくし、また冷却効率の向上を期待して多量の冷却用空気を高速で流すことも考えられるが、この場合には、隣り合う放熱フィンの間の中央部分を高速で空気が通り抜けるようになるだけであって、熱交換は充分に行なわれない。
このように従来の一般的な図16に示す熱交換器では、充分な放熱効果が得られず、特に縦深に配置した複数の発熱部品を冷却する場合、とりわけ風下側の発熱部品を効果的に冷却することができなかったのである。
このような問題を解決するために、既に特許文献1に示すような熱交換器が提案されている。この特許文献1に示される熱交換器は、基本的には、多数配設された板状放熱フィンの間を流れる冷却用空気の流速を下げて、温度境界層(すなわち冷却空気流がフィンの間を通過する際に、放熱フィンの表面に接して流れて熱が伝わることにより温度上昇する空気流の部分と、放熱フィンの熱の影響を受けない放熱フィンの表面から離れた空気流の部分とに形成される境界)が重なり合うようにすることによって、熱交換器の板状放熱フィンの表面の温度を、平均的に風下側(熱交換器出口側)の温度に近くなるようにすることができる、という考え方に基いてなされたものである。
このような特許文献1の発明の熱交換器の構造の一例を図14に示す。図14に示すように少なくとも一つの発熱部品が熱的に接続されるベースプレート1と、前記ベースプレート1上に、その長手方向に沿って所定の角度で並列状に配置されてベースプレート1と熱的に接続された複数の板状放熱フィン2(図14の例では縦方向に配列された5枚の板状放熱フィン2)からなる少なくとも一つのフィン部4(図14の例では、三つのフィン部4が横方向に配列されてこれらが全体としてフィン群を構成している)と、前記少なくとも一つのフィン部4のそれぞれに冷却用空気を送り込む入口部5と、前記少なくとも一つのフィン部4のそれぞれにおいて各板状放熱フィン2の間を冷却用空気が減速して概ね均一に流れるように、前記冷却用空気の流れを誘導する邪魔板部6および仕切り板部7と、冷却用空気を排出する排出口8とを設けて、全体として熱交換器3が構成されている。
上述のような特許文献1の提案の発明によれば、同一包絡体積で冷却能力が高く、風上風下方向で概ね温度差を生じることなく(すなわち風下でもフィンに冷たい空気が接する)放熱効率に優れた熱交換器を得ることができる。特に放熱フィンが配置されるベースプレートが長い熱交換器の場合、放熱効率が顕著に優れている熱交換器が得られる。
特開2008−205421号公報
特許文献1で提案されている熱交換器、例えば図14に示されている熱交換器は、図16に示される従来の熱交換器と比較して、極めて多くの板状放熱フィン2を密に配置する必要があり、そのため放熱フィン2をベースプレート1と一体的に製造することは困難である。したがって板状放熱フィン2とベースプレート1とは、別々に製造する必要があるが、その場合作製する放熱フィンの個数が多くなり、部品製造コストが著しく高くなるという問題がある。また、板状放熱フィン2をベースプレート1に熱的に緊密に接合するために、ロウ付けやハンダ付けなどの方法を用いた場合でも、ベースプレート1上に多数の放熱フィン2を並べる作業が必要であるため、フィンの個数が多ければ並べる作業に手間がかかり、作業コストが高くなるという問題もある。
この発明は以上の事情を背景としてなされたものであって、特許文献1で提案されている熱交換器と同等の優れた熱交換効率を有していて、冷却用流体の風下側でも充分な放熱効果を発揮し得る熱交換器を、特許文献1で提案されている熱交換器よりも格段に少ない部品点数でかつ簡単に製造し得る熱交換器を提供することを目的とするものである。
本発明者らが前記課題を解決する手段について検討を重ねた結果、前記提案における板状放熱フィンの代りに、1枚の金属板に複数のルーバー状切起しを形成してなるフィン、すなわちルーバー付きフィンを用いることによって、前述の課題を解決し得ることを見出し、この発明をなすに至った。
具体的には、請求項1の発明のルーバー付きフィンを備えた熱交換器は、発熱部品が熱的に接続されるベースプレート上に、冷却用流体への伝熱を行なうための放熱フィンが設けられてなる熱交換器において、冷却用流体が流入する入口部と、冷却用流体が流出する出口部とを有し、前記放熱フィンとして、金属板の板面から傾斜状に切起してなるルーバー切起しが並列状に多数形成されて、隣り合うルーバー切起しの間の空隙がそれぞれ冷却用流体通路とされてなるルーバー付きフィンが用いられ、前記ベースプレート上には、前記入口部から流入した冷却用流体の流れをベースプレートの板面と平行な面内で誘導するための流体誘導手段が設けられているおり、しかもその流体誘導手段は、冷却用流体を前記入口部からルーバー付きフィンに導き、その冷却用流体がルーバー付きフィンの前記各冷却用流体通路を通過してから前記出口部に導かれるように、冷却用流体の流れを誘導する構成とされていることを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、前記請求項1に記載の熱交換器において、前記流体誘導手段が、前記冷却用流体を前記入口部から前記ルーバー付きフィンの一方のフィン面にほぼ沿って流入させ、さらにルーバー付きフィンの各冷却用流体通路を実質的に均一に通過させて、前記ルーバー付きフィンの他方のフィン面にほぼ沿って前記出口部に向け流れるように、冷却用流体の流れを誘導する構成としたことを特徴とするものである。
さらに請求項3の発明は、請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載の熱交換器において、前記流体誘導手段が、前記ルーバー付きフィンの一方のフィン面の側において、前記入口部およびルーバー付きフィンの各冷却用流体通路を除くほかは、前記ベースプレートの板面と平行な面内での冷却用流体の流出および冷却用流体以外の流体の流入を防止するための第1の隔壁と、ルーバー付きフィンの他方のフィン面の側において、ルーバー付きフィンの各冷却用流体通路及び前記出口部を除くほかは、ベースプレートの板面と平行な面内での冷却用流体の流出および冷却用流体以外の流体の流入を防止するための第2の隔壁、とからなることを特徴とするものである。
そしてまた請求項4の発明は、請求項3に記載の熱交換器において、前記第1の隔壁が、前記ルーバー付きフィンから離れてその一方のフィン面にほぼ平行となるように設けた第1の側壁板と、ルーバー付きフィンの一方のフィン面側において前記出口部側のフィン端部と前記第1の側壁板とを連接させる第1の邪魔板とによって構成され、また前記第2の隔壁が、ルーバー付きフィンから離れてその他方のフィン面にほぼ平行となるように設けた第2の側壁板と、ルーバー付きフィンの他方のフィン面側において前記入口部側のフィン端部と前記第2の側壁板とを連接させる第2の邪魔板とによって構成されていることを特徴とするものである。
さらに請求項5の発明は、前記請求項3に記載の熱交換器において、前記第1の隔壁が、前記ルーバー付きフィンの一方のフィン面の側に設けた第3の側壁板と、他方のフィン面側に設けた第4の側壁板とによって構成され、ルーバー付きフィンの一方のフィン面側では、ルーバー付きフィンと前記第3の側壁板との間隔が前記入口部側から前記出口部側に向かって漸次狭くなって出口部側におけるフィン端部で両者が実質的に接するように構成されるとともに、ルーバー付きフィンの他方のフィン面の側では、ルーバー付きフィンと前記第4の側壁板との間隔が前記出口部側から前記入口部側に向かって漸次狭くなって入口部側におけるフィン端部で両者が実質的に接するように構成されていることを特徴とするものである。
また請求項6の発明は、前記請求項1もしくは請求項2に記載の熱交換器において、前記ルーバー付きフィンとして2枚のものが設けられ、かつ前記流体誘導手段が、前記2枚のルーバー付きフィンの相互のフィン面間の間隔が前記入口部側から前記出口部側に向かって漸次狭くなるように配置されかつこれらの2枚のルーバー付きフィンが前記出口部側におけるフィン端部で互いに接するように配置されることによって構成されていることを特徴とするものである。
さらにまた請求項7の発明は、前記請求項3〜請求項6のいずれかの請求項に記載の熱交換器において、これらの請求項に記載されたルーバー付きフィン、隔壁、側壁板、邪魔板の組み合わせからなる配置が、前記ベースプレートの板面と平行な面内において横方向もしくは縦方向に複数回繰り返されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、冷却用流体の流れを制御することによって優れた放熱効果を示し得る熱交換器を、少ない部品点数で構成することができ、そのため部品製造コストを低減できるとともに、放熱フィンとベースプレートとの熱的接続のための接合作業を簡略化して、作業コストも低減することができる。
以下にこの発明の各実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2は、請求項1〜3の発明に対応する第1の実施例の熱交換器を示すものである。なお図1においては熱交換器の一部(後述する第1の側壁板19の一部)を切欠いた状態で示している。
図1、図2において、ベースプレート1は、図示しない半導体素子、集積回路、CPU等の発熱部品が裏面側に熱的に接続されるものであり、アルミニウム、銅、あるいはそれらの合金などの熱伝導性が良好な材料によって、例えば方形厚板状に作られており、このベースプレート1の表側には、ルーバー付きフィン10が立設されている。このルーバー付きフィン10は、アルミニウムや銅、それらの合金などの熱伝導性が良好な材料からなる例えば長方形状をなす金属板11の板面の両面側もしくは片面側から傾斜状に切起してなるルーバー切起し12を、並列状に多数形成してなるものであり、後述するように隣り合うルーバー切起し12の間の空隙がそれぞれ冷却用流体通路13とされている。そしてこのようなルーバー付きフィン10が、各ルーバー切起し12の傾斜方向端部の稜線12Aがベースプレート1の板面に対して例えば垂直となるように、ベースプレート1上にそのベースプレート1と熱的に接続された状態で固定されている。そしてベースプレート1の上側の空間の手前側の部分が、冷却用流体が流入する入口部15とされ、奥の部分が冷却用流体が流出する出口部16とされている。
さらにベースプレート1上には、冷却用流体、例えば空気が流入する入口部15とその冷却用空気が流出する出口部16との間で、その冷却用空気の流れをベースプレート1の板面と平行な面内において誘導するための流体誘導手段として、第1の隔壁17および第2の隔壁18とが設けられている。
前記第1の隔壁17は、ルーバー付きフィン10の一方のフィン面10Aの側の空間において、前記入口部15およびルーバー付きフィン10の各流体通路13を除くほかはベースプレート1の板面と平行な面内での冷却用空気の流出および冷却用流体以外の流体の流入を阻止するためのもの、言い換えれば、入口部15および各流体通路13を除き、ベースプレート1の板面と平行な面内で隣接する部分と仕切るためのものである。また第2の隔壁18は、ルーバー付きフィン10の他方のフィン面10Bの側の空間において、ルーバー付きフィン10の各流体通路13及び前記出口部16を除くほかはベースプレート1の板面と平行な面内での冷却用空気の流出および冷却用流体以外の流体の流入を阻止するためのもの、言い換えれば、出口部16と各流体通路13を除き、ベースプレート1の板面と平行な面内で隣接する部分と仕切るためのものである。なおここで、ルーバー付きフィン10のフィン面10A,10Bとは、ルーバー付きフィン10の元板である金属板11の両面側の各面を意味するものとする。
前記第1の隔壁17は、ルーバー付きフィン10から離れてその一方のフィン面10Aにほぼ平行となるように設けた第1の側壁板19と、ルーバー付きフィン10の一方のフィン面10Aの側において出口部16の側のフィン端部10Cと第1の側壁板19とを連接させる第1の邪魔板21とによって構成されている。また前記第2の隔壁18は、ルーバー付きフィン10から離れてその一方のフィン面10Bにほぼ平行となるように設けた第2の側壁板20と、ルーバー付きフィン10の他方のフィン面10Bの側において入口部15の側のフィン端部10Dと第2の側壁板20とを連接させる第2の邪魔板22とによって構成されている。
ここで、第1の隔壁17、第2の隔壁18をそれぞれ構成する各側壁板19,20および邪魔板21,22の材質は特に限定されるものではなく、加工性あるいは接合性等を考慮して適宜の材料を用いれば良く、もちろんベースプレート1やルーバー付きフィン10と同様なアルミニウムや銅、それらの合金等の熱伝導性の良好な合金を用いても良いことはもちろんである。
なお図1、図2に示す例においては、第1および第2の邪魔板21,22を、ルーバー付きフィン10の各フィン面10A,10Bに対してほぼ垂直となるように設けているが、これに限るものではなく、これらの邪魔板21,22をフィン面10A,10Bに対してある角度をなすように設けても良いことはもちろんである。また第1の側壁板19と第1の邪魔板21とは、別部材として作られている必要はなく、場合によっては一体物として1枚の板で作っても良く、また第2の側壁板20と第2の邪魔板22も、同様に一体物として1枚の板で作っても良い。
ここで、ルーバー付きフィン10をベースプレート1に熱的に接続した状態で固定するための手段は特に限定されないが、例えばロウ付け、ハンダ付け、接着等の手段を適用でき、またベースプレート1の板面に予め溝を形成しておいて、その溝にルーバー付きフィン10の縁部を差し込んでロウ付け、ハンダ付け、接着等を行なったり、また溝に対するルーバー付きフィンの縁部の圧入、機械的カシメ等によって結合しても良く、さらにはこれらを併用しても良い。これらのうちでも、熱的接合の点からはロウ付けを適用することが最も好ましい。ロウ付けにより接合する場合、ルーバー付きフィンとは別部材としてロウ材を接合部近傍に配置してロウ付けしても、あるいはロウ材と芯材とがクラッドされて一体となっている所謂ブレージングシートを用いてロウ付けしても良い。またベースプレート1上に溝を形成しておいて、ルーバー付きフィン10の縁部を差し込み、圧入や機械的カシメにより固定する場合に、熱伝導グリスなどを併用しても良いことはもちろんである。
以上のような図1、図2に示される第1の実施例の熱交換器における使用時の状況、特に冷却用流体として空気を用いた場合の空気の流れ(空気流)とそれによる放熱状況について次に説明する。
例えば図示しないファン等により送られてきた高速の空気流は、入口部15からルーバー付き放熱フィン10の一方のフィン面10Aと第1の側壁板19との間の略直方体状の空間に送り込まれる。この空間において高速の空気流はフィン面10Aおよび第1の側壁板19の板面に沿って図2の奥へ流れ、最奥部において第1の邪魔板21によってその流れが阻止されて流れの方向が転回され、ルーバー付きフィン10の各ルーバー切起し12の間の各冷却用流体通路13にフィン面10Aの側から入り、フィン面10Bの側へ送り出され、フィン面10Bと第2の側壁板20との間の空間で合流して、出口部16から外部へ放出される。この過程で、空気流は、前述のように入口部15から流入した後、奥の第1の邪魔板19によりその方向を転回させられて多数の流体通路13に分散して流入することにより、その速度が減じられ、低速の空気流として多数の流体通路13をほぼ均一に通過することになる。そしてその低速の空気流が各流体通路13を通過する間に、各流体通路13の両側のルーバー切起し12の表面から熱を奪い、温度上昇してフィン面11B側から出口部16に送り出されることになる。このように、高速で送り込まれた空気流がルーバー付きフィン10における多数の流体通路13を低速の空気流としてほぼ均一に分散して通過することにより、優れた放熱性能が得られる。
ここで、既に述べた特許文献1に示されている熱交換器の各構造例のうち、この発明の第1の実施例に対応する構造例を図10および図11に示し、その図10、図11に示される従来の提案の熱交換器と図1、図2に示すこの発明の第1の実施例の熱交換器とを対比する。なお特許文献1においては、「板状フィン」、「フィン部」、「フィン群」については、次のように定義されている。すなわち、個々の板状フィン2は、図10および図11においてベースプレート1の板面に立設されたものであり、フィン部4とは、図10および図11に示すように板状フィン2が縦方向に複数個並んで一列に配置されたものの全体を言う。またフィン群とは、複数のフィン部4の全体、すなわち例えば図15に示すように二つのフィン部4がハの字形に配置されて形成されたものとしている。
図10および図11に示すような特許文献1で述べられている熱交換器では、多数の板状フィン2を所定の角度でベースプレート1上に並列に配置することによりフィン部4を構成しており、隣り合う板状フィン2の間を冷却風が通過するようになっている。このような構造では、取扱う板状フィン2の個数が極めて多くなり、部品製造コストが増大すると同時に、ベースプレート1上に板状フィン2を配置する作業に大きなコストがかかってしまう。
これに対し、この発明の熱交換器、特に図1、図2に示す実施例の熱交換器では、特許文献1でいう板状フィン、すなわち図10、図11に示されている熱交換器の板状フィン2がルーバー切起し12に置き換えられ、図10、図11のフィン部4がルーバー付きフィン10として一体物の一部品となっている。このため、取り扱うフィンの個数が特許文献1の熱交換器の場合と比べて格段に少なくなり、そのため熱交換器を少ない部品点数で構成することができるようになり、部品製造コストと接合作業のコストを大幅に低減することが可能となったのである。
図3、図4には、請求項1、請求項2、請求項4の各発明に対応する第2の実施例による熱交換器を示す。なお図3、図4については、図1、図2に示される要素と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3、図4において、ベースプレート1上にはルーバー付きフィン10が立設されており、流体誘導手段としての第1の隔壁17は第3の側壁板23により、また第2の隔壁18は第4の側壁板24によって構成されている。すなわち、ルーバー付きフィンの一方のフィン面11Aの側に第3の側壁板23が立設され、ルーバー付きフィン10の他方のフィン面10Bの側に第4の側壁板24が立設されており、かつ第3の側壁板23は、その板面とルーバー付きフィン10の一方のフィン面10Aとの間隔が、入口部15から出口部16に向けて漸次狭くなって、ルーバー付きフィン10の出口部16の側の端部10Cで両者が接するように配置され、また第4の側壁板24は、その板面とルーバー付きフィン10の他方のフィン面10Bとの間隔が出口部16の側から入口部15の側に向けて漸次狭くなって、入口部ルーバー付きフィン10における入口部15の側の端部10Dで両者が接するように配置されている。
このような図3、図4に示される第2の実施例は、前記第1の実施例においてルーバー付きフィン10の一方のフィン面10Aに対してほぼ平行に設けた1枚の側壁板19と、そのフィン面10Aに対しほぼ垂直に設けた1枚の邪魔板21の代わりに、1枚の側壁板23をそのフィン面10Aに対して斜めに設け、かつ第1の実施例においてルーバー付きフィン10の他方のフィン面10Bに対してほぼ平行に設けた1枚の側壁板20と、そのフィン面10Aに対してほぼ垂直に設けた1枚の邪魔板22の代りに、1枚の側壁板24をフィン面10Bに対して斜めに設けることにより、第1の実施例の場合と同様の機能を果たさせたものということができる。
なお付言するならば、図3および図4では、入口部15から出口部16に向かう方向に対して、ルーバー付きフィン10のフィン面10A,10Bが平行となるように配置されていて、側壁板23,24がある角度をなして配置されているように描かれているが、実際には側壁板23,24が入口部15から出口部16に向かう方向に対して平行に配置されていて、ルーバー付きフィン10のフィン面10A,10Bがある角度をなすように配置されていても良い。あるいはまた、ルーバー付きフィン10のフィン面10A,10Bおよび側壁板23,24の双方が、入口部15から出口部16に向かう方向に対してある角度をなすように配置されていても良いことはもちろんである。
なおこの実施例において、第3および第4の側壁板23,24の素材としては、前述の第1の実施例における第1、第2の側壁板19,20について述べたところと同様の材料を用いることができ、またその第3、第4の側壁板23,24をベースプレート1の板面に固定する方法としても、既に述べた方法と同様の方法を適用することができる。
このような図3、図4に示される第2の実施例の熱交換器を実際に使用する際の冷却用空気の流れ(空気流)は、基本的には図1、図2に示した第1の実施例の場合とほぼ同様であるが、ここで改めて簡単に説明する。
熱交換器の外部から入口部15に送り込まれる高速の空気流は、その入口部15から第3の側壁板23とルーバー付きフィン10の一方のフィン面10Aとの間の空間に流入し、その奥に送り送り込まれる。ここで、ルーバー付きフィン10の一方のフィン面10Aの側では、フィン面10Aと第3の側壁板23の板面との間隔が、入口部15の側から奥に向かって漸次狭くなって最奥の出口部16の側におけるフィン端部10Dではルーバー付きフィン10と第3の側壁板23とが接するように配置されているため、上述の高速の空気流は方向を転回して入口部15に戻る方向に流れ、その間にルーバー付きフィン10における多数のルーバー切起し12の間の空隙(流体通路13)に分散されることにより、速度が減じられた状態(低速の空気流となった状態)でほぼ均一に各流体通路13を流れ込み、各流体通路13を通過して、ルーバー付きフィン10の他方のフィン面10Bの側に出る。フィン面10Bの側では、フィン面10Bと第4の側壁板24とが入口部15の側におけるフィン端部10Eで接しており、フィン面10Bと第4の側壁板24との間隔が入口部15の側から奥に向かって漸次広くなっているため、ルーバー付きフィン10の各流体通路13を通過した空気流は出口部16へと誘導され、出口部16から熱交換器外に流出される。
ここで、特許文献1に示されている熱交換器の各構造例のうち、この発明の第2の実施例に対応する構造例を図12に示し、その図12の熱交換器とこの発明の第2の実施例である図3、図4の熱交換器とを対比する。
図12に示した特許文献1で述べられている熱交換器では、ベースプレート1上に、多数の板状フィン2を所定の角度で並列状に配置することによりフィン部4を構成している。このような構造では、取り扱う板状フィン2の個数が極めて多くなり、製造コストが増大するとともに、ベースプレート1上に多数の板状フィン2を配置する作業に大きなコストが必要となる。。
これに対し、この発明の第2の実施例の熱交換器においては、前述の第1の実施例の場合と同様に、特許文献1でいう板状フィン2がルーバー付きフィン10のルーバー切起し12に置き換えられ、特許文献1でいうフィン部4がルーバー付きフィン10として一体物の一部品となっている。このため、取り扱うフィンの個数は特許文献1の場合に比べて格段に少なく、熱交換器を少ない部品点数で構成することができるようになり、部品製造コストと接合作業のコストを大幅に低減できるのである。
図5、図6には、請求項1,2および請求項6に対応するこの発明の第3の実施例の熱交換器を示す。
図5、図6に示す第3の実施例の熱交換器においては、ベースプレート1上に、2枚のルーバー付きフィン10−1、10−2が立設されている。そしてこれらの2枚のルーバー付きフィン10−1、10−2は、その間隔(フィン面間の間隔)が、入口部15から出口部16に向かって漸次狭くなり、出口部16の側でフィン端部10Cが相互に接するように位置決めされている。
ここで、図5、図6に示す第3の実施例の熱交換器においては、前述の第11、第2の実施例における第1の隔壁17(具体的には、第1の実施例においては第1の側壁板19および第1の邪魔板21に相当し、第2の実施例では第3の側壁板23に相当)、および第2の隔壁18(具体的には、第1の実施例においては第2側壁板20および第2の邪魔板22に相当し、第2の実施例では第4の側壁板24に相当)を特には設けていないが、これは、次に述べる空気流の流れについての説明から理解できるように、2枚のルーバー付きフィン10−1,10−2の配置形態そのものが、流体誘導手段となっているためである。
そこで、この第3の実施例の熱交換器における冷却用空気(冷却風)の流れについて説明する。
熱交換器には、外部から2枚のルーバー付きフィン10−1,10−2の端部10Dの間に開口されている入口部15に高速の空気流が送り込まれ、その高速の空気流は、2枚のルーバー付きフィン10−1,10−2のフィン面の間の空間に流れ込む。ここで、2枚のルーバー付きフィン10−1,10−2は、その間隔が入口部15の側から奥に向かって漸次狭くなって、最奥の出口部16の側におけるフィン端部10Cで両者が接するように配置されているため、上述した高速の空気流は左右に方向を転回し、2枚のうちのいずれかのルーバー付きフィンにおける多数のルーバー切起し12の間の空隙(流体通路13)へと向かう。そして前述の第1、第2の実施例の場合と同様に、多数のルーバー切起し12の間の空隙に分散されることにより速度を減じて、低速の空気流として、ほぼ均一に多数のルーバー切起し12の間の空隙(流体通路13)に流入してその流体通路13を通過し、その間、ルーバー付きフィン10のルーバー切起し12から熱が奪われ、さらに流体通路13を出た空気流は、ルーバー付きフィン10Bの他方のフィン面10Bから出口部16に至る。このように、図5、図6に示す第3の実施例の場合は、特に側壁板や邪魔板からなる隔壁を設けていないにもかかわらず、2枚のルーバー付きフィン10−1,10−2の配置態様それ自体によって、空気流を入口部15からルーバー付きフィン10−1,10−2に導くとともに、そのルーバー付きフィン10−1,10−2の多数の流体通路13(各ルーバー切起し12の間の空隙)を実質的に均一に通過させ、出口部16に導くことができるのである。
なお図5、図6に示す例では、出口部16の側でフィン端部10Cが相互に直接的に接するように位置決めされていることとしたが、出口部16の側においてフィン端部10Cは、要は相互に実質的に接していれば良いのであって、例えば図示しない隔壁状の小部品を介して間接的に接していても良く、また多数のルーバー切起し12の間の空隙(流体通路)13を流れる空気流に影響を与えない程度の小さい隙間であれば、フィン端部10Cが相互に近接してその間に小さい隙間が存在していても構わない。
ここで特許文献1に示されている熱交換器の各構造例のうち、この発明の第3の実施例に対応する構造例を図13に示し、その図13の熱交換器と図5、図6に示すこの発明の第3の実施例の熱交換器とを対比する。
図13に示した特許文献1で述べられている熱交換器では、ベースプレート1上に多数の板状フィン2を所定の角度で並列状に配置することにより一つのフィン部4を構成し、そのフィン部4を平面的に見てハの字状に配置することによりフィン群を構成している。このような構成では取扱う板状フィン2の個数が極めて多くなって製造コストが増大するとともに、ベースプレート1上に多数の板状フィン2を配置する作業に大きなコストを要することとなる。
これに対し、この発明の第3の実施例の熱交換器では、特許文献1でいう板状フィン2がルーバー付きフィン10のルーバー切起し12、特許文献1でいうフィン部4がルーバー付きフィン10として一体物の一部品となっている。このため、取り扱うフィンの個数が特許文献1の場合に比べて格段に少なく、熱交換器を少ない部品点数で構成することができるようになり、部品製造コストと接合作業のコストを大幅に低減できるのである。
また一方、この発明の熱交換器は、図1〜図6に示した各実施例における配置構造を横方向(入口部15から出口部16に向かう方向に対し直交する方向)または縦方向(入口部15から出口部16に向かう方向)に複数回繰り返して構成することも可能であり、その例を図7〜図9に示し、さらにこれらの例に対応する特許文献1に示されている構造例を図14、図15に示す。
すなわち図7には、図1および図2に示した第1の実施例における配置構造を横方向に複数繰り返して構成したこの発明の第4の実施例を示し、これに対応する従来の前記提案の熱交換器の構造例を図14に示す。
また図8には、図3および図4に示した第2の実施例における配置構造を横方向に複数繰り返して構成したこの発明の第5の実施例を示す。
さらに図9には、図5および図6に示した第3の実施例における配置構造を横方向に複数繰り返して構成したこの発明の第6の実施例を示し、これに対応する従来の前記提案の熱交換器の構造例を図15に示す。
なおこの発明の熱交換器に使用されるルーバー付きフィンの詳細な形状、寸法あるいは製造方法等は特に限られるものではなく、従来のものと同様であれば良い。
例えばルーバー付きフィン10におけるルーバー切起し12は、元板である金属板11の両面側に切起したものであっても、あるいは片面側に切起したものであっても良い。またルーバー切起し12のピッチやルーバー切起し12の切起し長さ、切起し角度、元板である金属板11の板厚(したがってルーバー切起し12の厚み)、またベースプレート1に溝を形成してこれにルーバー付きフィンの縁部を差し込む場合のベースプレート1の溝の幅および深さなどの各寸法、さらには1枚のルーバー付きフィン10におけるルーバー切起し12の枚数などについては、必要な冷却性能が得られるように設計されていれば良い。
なおまた、ルーバー切起し12の間隔、ルーバー切起し12の切起し長さ、ルーバー切起し12の間を流れる冷却空気の流速の関係を適切に律するための関係等は、特許文献1において板状フィン2に関して述べられているところに準じて、ルーバー切起し12の間隔を0.5〜1mm、ルーバー切起し12の厚さ(金属板11の厚み)を1〜2mmとし、またルーバー切起し12の厚さをルーバー切起し12の間隔の2倍程度に選ぶことが望ましい。またルーバー切起し12の切起し長さとしては、3〜20mm程度に選ぶことが適切である。但し、これらの数値は、単に一例を示しただけであって、この発明の範囲を限定するものでないことはもちろんである。また各ルーバー切起し12の傾斜角度および切起し方向(ルーバー切起し12が開く方向)も特に限定されるものではなく、要は冷却用流体の流れに対する抵抗や作り易さを考慮して適宜定めれば良い。
さらに、ルーバー付きフィン10自体の製造方法も特に限定されるものではない。すなわち通常は金属板をプレス加工することが好適であるが、そのほかダイキャスト等を適用することも可能である。
なおこのような熱交換器を半導体素子等の電子部品や電気部品などの放熱に使用するにあたっては、例えばくし形ヒートシンクなどの従来からある熱交換器の放熱フィンの場合と同様に、ルーバー付きフィンの部分に空気やLLC(ロングライフクーラント)等の冷却用流体を確実に流してやる必要があることは言うまでもない。そのためには、重力で空気を流す自然空冷の場合を除き、空気等の冷却用流体を強制的にルーバー付きフィンに流すためのファンやポンプなどの冷却用流体の駆動源が冷却用流体の流れの上流もしくは下流に配置されるのが通常である。
そして、ルーバー付きフィンを有する熱交換器の部分に確実に冷却用流体が流れるようにするために、熱交換器の外部における冷却用流体の流れる経路がダクト等によって仕切られていることが好ましい。ファンやポンプが冷却用流体の流れの上流に配置される場合には、冷却用流体が経路外に漏れ出すことのないように、またファンやポンプが冷却用流体の流れの下流に配置される場合には、冷却用流体以外の流体が経路外から混入したりすることのないように形成されていることが好ましい。それらのダクト等が配置される場所としては、熱交換器の上流側のみ、下流側のみ、上流と下流の両方、のいずれでもかまわない。
またルーバー付きフィンを有する熱交換器の部分についても同様に、そのルーバー付きフィンを有する熱交換器を囲うようにダクト等が配置されているのが好ましい。その場合、少なくともルーバー付きフィンの上方の開放部分が覆われている必要があり、またその具体的構造として、その覆いがルーバー付きフィンの上端と接合されて一体になっている構造でもかまわない。またその覆いは、前述の熱交換器の上流側のみ、下流側のみ、上流と下流の両方、のいずれかに配置するダクト等と別部品であっても、一体であってもかまわない。
なお一般に放熱フィンの部分(この発明の場合はルーバー付きフィンの部分)に確実に冷却用流体が流れるようにすること自体は、特にこの発明の熱交換器に限って必要な事柄ではなく、従来からある熱交換器にも当てはまるものである。
この発明の第1の実施例の熱交換器を示す模式的な一部切欠斜視図である。 図1に示されるこの発明の第1の実施例の熱交換器の模式的な平面図である。 この発明の第2の実施例の熱交換器を示す模式的な斜視図である。 図3に示されるこの発明の第2の実施例の熱交換器の模式的な平面図である。 この発明の第3の実施例の熱交換器を示す模式的な斜視図である。 図5に示されるこの発明の第3の実施例の熱交換器の模式的な平面図である。 この発明の第4の実施例の熱交換器を示す模式的な一部切欠斜視図である。 この発明の第5の実施例の熱交換器を示す模式的な斜視図である。 この発明の第6の実施例の熱交換器を示す模式的な斜視図である。 従来提案されている熱交換器の第1の構造例を示す模式的な一部切欠斜視図である。 図10に示される熱交換器の模式的な平面図である。 従来提案されている熱交換器の第2の構造例を示す模式的な平面図である。 従来提案されている熱交換器の第3の構造例を示す模式的な平面図である。 従来提案されている熱交換器の第4の構造例を示す模式的な斜視図である。 従来提案されている熱交換器の第5の構造例を示す模式的な斜視図である。 従来の一般的な熱交換器の代表的な例を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
1 ベースプレート
10 ルーバー付きフィン
10−1 ルーバー付きフィン
10−2 ルーバー付きフィン
10A,10B フィン面
11 金属板
12 ルーバー切起し
13 冷却用流体通路(空隙)
15 入口部
16 出口部
17 第1の隔壁
18 第2の隔壁
19 第1の側壁板
20 第2の側壁板
21 第1の邪魔板
22 第2の邪魔板
23 第3の側壁板
24 第4の側壁板

Claims (7)

  1. 発熱部品が熱的に接続されるベースプレート上に、冷却用流体への伝熱を行なうための放熱フィンが設けられてなる熱交換器において、
    冷却用流体が流入する入口部と、冷却用流体が流出する出口部とを有し、
    前記放熱フィンとして、金属板の板面から傾斜状に切起してなるルーバー切起しが並列状に多数形成されて、隣り合うルーバー切起しの間の空隙がそれぞれ冷却用流体通路とされてなるルーバー付きフィンが用いられ、
    前記ベースプレート上には、前記入口部から流入した冷却用流体の流れをベースプレートの板面と平行な面内で誘導するための流体誘導手段が設けられており、
    しかもその流体誘導手段は、冷却用流体を前記入口部からルーバー付きフィンに導き、その冷却用流体がルーバー付きフィンの前記各冷却用流体通路を通過してから前記出口部に導かれるように、冷却用流体の流れを誘導する構成とされていることを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
  2. 前記請求項1に記載の熱交換器において、
    前記流体誘導手段が、前記冷却用流体を前記入口部から前記ルーバー付きフィンの一方のフィン面にほぼ沿って流入させ、さらにルーバー付きフィンの各冷却用流体通路を実質的に均一に通過させて、前記ルーバー付きフィンの他方のフィン面にほぼ沿って前記出口部に向け流れるように、冷却用流体の流れを誘導する構成としたことを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
  3. 請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載の熱交換器において、
    前記流体誘導手段が、
    前記ルーバー付きフィンの一方のフィン面の側において、前記入口部およびルーバー付きフィンの各冷却用流体通路を除くほかは、前記ベースプレートの板面と平行な面内での冷却用流体の流出および冷却用流体以外の流体の流入を防止するための第1の隔壁と、
    ルーバー付きフィンの他方のフィン面の側において、ルーバー付きフィンの各冷却用流体通路及び前記出口部を除くほかは、ベースプレートの板面と平行な面内での冷却用流体の流出および冷却用流体以外の流体の流入を防止するための第2の隔壁、
    とからなることを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
  4. 請求項3に記載の熱交換器において、
    前記第1の隔壁が、前記ルーバー付きフィンから離れてその一方のフィン面にほぼ平行となるように設けた第1の側壁板と、ルーバー付きフィンの一方のフィン面側において前記出口部側のフィン端部と前記第1の側壁板とを連接させる第1の邪魔板とによって構成され、また前記第2の隔壁が、ルーバー付きフィンから離れてその他方のフィン面にほぼ平行となるように設けた第2の側壁板と、ルーバー付きフィンの他方のフィン面側において前記入口部側のフィン端部と前記第2の側壁板とを連接させる第2の邪魔板とによって構成されていることを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
  5. 前記請求項3に記載の熱交換器において、
    前記第1の隔壁が、前記ルーバー付きフィンの一方のフィン面の側に設けた第3の側壁板と、他方のフィン面側に設けた第4の側壁板とによって構成され、ルーバー付きフィンの一方のフィン面側では、ルーバー付きフィンと前記第3の側壁板との間隔が前記入口部側から前記出口部側に向かって漸次狭くなって出口部側におけるフィン端部で両者が実質的に接するように構成されるとともに、ルーバー付きフィンの他方のフィン面の側では、ルーバー付きフィンと前記第4の側壁板との間隔が前記出口部側から前記入口部側に向かって漸次狭くなって入口部側におけるフィン端部で両者が実質的に接するように構成されていることを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
  6. 前記請求項1もしくは請求項2に記載の熱交換器において、
    前記ルーバー付きフィンとして2枚のものが設けられ、かつ前記流体誘導手段が、前記2枚のルーバー付きフィンの相互のフィン面間の間隔が前記入口部側から前記出口部側に向かって漸次狭くなるように配置されかつこれらの2枚のルーバー付きフィンが前記出口部側におけるフィン端部で互いに接するように配置されることによって構成されていることを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
  7. 前記請求項3〜請求項6のいずれかの請求項に記載の熱交換器において、
    これらの請求項に記載されたルーバー付きフィン、隔壁、側壁板、邪魔板の組み合わせからなる配置が、前記ベースプレートの板面と平行な面内において横方向もしくは縦方向に複数回繰り返されていることを特徴とする、ルーバー付きフィンを備えた熱交換器。
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