JP2010118099A - 磁気ヘッド・スライダ及び磁気ヘッド・スライダの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド・スライダ及び磁気ヘッド・スライダの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッド素子部と磁気ディスクとの間の磁気スペーシングを低減し、磁気情報の記録及び/もしくは再生をより高精度に行う。
【解決手段】本発明の一実施形態において、スライダ上のヒータ素子15からの熱によるヘッド素子部の熱膨張によってスペーシングを調整する。さらに、本形態のヘッド構造において、記録ヘッド13のリターン磁極131及び/もしくは再生ヘッド11のシールド113にくぼみ部が形成されている。さらに、そのくぼみ部に応じて、オーバーコートにくぼみ部が形成されている。このくぼみ部により、リターン磁極あるいはシールドの突出が、磁気スペーシングの制御に及ぼす影響を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ヘッド・スライダ及び磁気ヘッド・スライダの製造方法に関し、特に、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間のスペーシング調整のためのヒータ素子を有する磁気ヘッド・スライダ及びその製造方法に関する。
ディスク・ドライブ装置として、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはフレキシブル磁気ディスクなどの様々な態様のディスクを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システムあるいは携帯電話など、HDDの用途はその優れた特性により益々拡大している。
HDDは、磁気ディスクと磁気ヘッド・スライダとを備え、磁気ディスクのデータは磁気ヘッド・スライダによって読み書きされる。磁気ディスクの単位面積当たりの記録容量を大きくするためには、面記録密度を高める必要がある。しかしながら、記録されるビット長が小さくなると、媒体の磁化の熱揺らぎのために面記録密度を上げられない問題がある。一般に、熱揺らぎは、Ku・V/kT(Kuは磁気異方性定数、Vは磁化最小単位体積、kはボルツマン定数、Tは絶対温度)の値が小さい程影響が大きくなる。したがって、熱揺らぎの影響を小さくするためにはKuもしくはVを大きくする必要がある。
この問題を解決できるものとして、単磁極の記録ヘッドで軟磁性の裏打層を備えた二層垂直媒体に垂直な方向に磁化信号を記録する垂直記録方式がある。この方式を用いるとより強い記録磁界を磁気ディスクに印加することができる。したがって、磁気ディスクの記録層に磁気異方性定数(Ku)の大きなものを使用することができる。また、垂直磁気記録方式の磁気ディスクでは、膜厚方向に磁性粒子を成長させることで、媒体表面の粒径は小さいままで、すなわちビット長は小さいままでVを大きくできる利点もある。
HDDで使用される磁気ディスクは、同心円状に形成された複数のデータ・トラックとサーボ・トラックとを有している。各サーボ・トラックはアドレス情報を有する複数のサーボ・データから構成される。また、各データ・トラックには、ユーザ・データを含む複数のデータ・セクタが記録されている。円周方向に離間するサーボ・データの間に、データ・セクタが記録されている。揺動するアクチュエータに支持されたヘッド・スライダのヘッド素子部が、サーボ・データのアドレス情報に従って所望のデータ・セクタにアクセスすることによって、データ・セクタへのデータ記録及びデータ・セクタからのデータ再生を行うことができる。
磁気ディスクの記録密度の向上には、磁気ディスク上を浮上するヘッド素子部と磁気ディスクとの間のスペーシング及びその変化を小さくすることが重要である。このため、スペーシングを調整するいくつかの手法が提案されている。そのうちの一つは、ヘッド・スライダにヒータを備え、そのヒータでヘッド素子部を加熱することよってスペーシングを調整する(例えば、特許文献1を参照)。本明細書において、これをTFC(Thermal Fly height Control)と呼ぶ。TFCは、ヒータに電流を供給して発熱させ、熱膨張によってヘッド素子部を突出させる。これによって、磁気ディスクとヘッド素子部との間のスペーシングを小さくする。
図9は、ヘッド・スライダ9の空気流出端面(トレーリング側端面)近傍の構成を示す断面図である。スライダ91はヘッド素子部92を支持する。ヘッド素子部92は、再生ヘッド93と記録ヘッド94とを有している。記録ヘッド94は、記録コイル941を流れる電流で主磁極942から磁界を生成し、磁気データを磁気ディスクに記録する。再生ヘッド93は磁気異方性を有する磁気抵抗素子931を備え、磁気ディスクからの磁界によって変化する抵抗値によって磁気データを再生する。
ヘッド素子部92は、スライダ91を構成するアルチック(AlTiC)基板に薄膜形成プロセスにより形成される。磁気抵抗素子931は磁気シールド932、933によって挟まれている。記録ヘッド94と再生ヘッド93の周囲にアルミナなどの保護膜95が形成されている。記録ヘッド94及び再生ヘッド93の近傍にはヒータ素子96が存在する。パーマロイなどを使用した薄膜抵抗体を蛇行させ、間隙をアルミナで埋めてヒータ素子96を形成することができる。
ヒータ素子96に電力が供給されると、ヒータ素子96の熱によってヘッド素子部92が突出変形する。電力供給量の増加/減少により、ヘッド素子部92の突出量が増加/減少する。反対に、スペーシングは、電力供給量の増加/減少により、減少/増加する。
特開2008−123654号公報
上述のように、ヒータ素子からの熱によりヘッド素子部が膨張・突出し、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間のスペーシングを調整することができる。しかし、ヘッド素子部は記録ヘッドと再生ヘッドとを含み、それらは複数の素子で構成されている。そのため、ヘッド素子部のディスク対向面における突出量は全ての位置で一定ではなく、ヘッド素子部(のディスク対向面)内の位置によって、突出量が変化する。
発明者らは、ヘッド素子部の位置による突出量の違いが、磁気スペーシングを低減することの障害となっていることを見出した。ここで、記録における磁気スペーシングは主磁極と記録層との間のスペーシング、再生における磁気スペーシングは磁気抵抗効果素子と記録層との間のスペーシングである。
図10(a)、(b)は、従来のヘッド・スライダ構造における突出量プロファイルの一例を示している。図10(a)は、ヘッド素子部が磁気ディスクに接触するときのプロファイル、図10(b)は、記録ヘッドによりデータ記録を行うときのプロファイルである。このプロファイルを示すヘッド素子部は、磁気抵抗素子を前後(スライダ進行方向における前後)において挟む二層のシールド素子を有する再生素子と、主磁極の前後に二つのリターン磁極を有する垂直記録ヘッドと、を有する。ヒータ素子は、再生ヘッドの上側(浮上面の反対側)に位置している。
図10(a)から理解されるように、接触時には下部リターン磁極P1が最も大きく突出しており、それが磁気ディスクと接触する。また、図10(b)に示すように、データ記録においても下部リターン磁極P1が最も大きく突出しており、主磁極MPとリターン磁極との間には1nm弱のギャップが存在する(主磁極が1nm弱高い位置にある)。
TFCは、磁気上方の記録・再生を高精度に行うことを目的としており、記録ヘッドの主磁極、再生ヘッドの磁気抵抗効果素子を磁気ディスクに近づける。また、ヘッド素子部と磁気ディスクとが接触しないように、スペーシング・マージンを確保しておくことが必要である。しかし、上記プロファイルのように、主磁極とも磁気抵抗効果素子とも異なるリターン磁極が最も突出する場合、ヘッド素子部と磁気ディスクとの接触を防ぐために、リターン磁極P1を基準として物理的な最小スペーシングを決めることが必要となる。これは、主磁極や磁気抵抗素子と記録層との間のスペーシング、つまり、記録あるいは再生における磁気スペーシングを小さくすることの障害となる。
従って、主磁極及び/もしくは磁気抵抗素子の最小スペーシングをより小さくすることができるヘッド構造が望まれる。さらに、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間のスペーシング及びヘッド素子部の構造は極めて微細なものであり、磁気情報の記録/再生をより高精度に行うことを可能とする高精度な技術が必要である。
本発明の一態様は、スライダと、そのスライダ上に形成されているヘッド素子部とを有する磁気ヘッド・スライダである。前記ヘッド素子部は、主磁極と、前記主磁極からの記録磁界が戻るリターン磁極と、再生素子と、前記再生素子と前記主磁極との間のシールドと、前記ヘッド素子部の浮上面形状を調整するヒータ素子と、前記リターン磁極及び前記シールドの少なくとも一方の素子の先端面に設けた第1くぼみ部と、露出している浮上面に設けた、前記第1くぼみ部に対応する第2くぼみ部とを有している。これにより、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間の磁気スペーシングを低減し、磁気情報の記録及び/もしくは再生をより高精度に行うことができるヘッド素子部を容易に製造することができる。前記第1くぼみ部が前記浮上面で露出することで、前記第1くぼみ部と前記第2くぼみ部とが同一のくぼみ部であってもよい。
前記第1くぼみ部の一部は前記ヘッド素子部の非磁性絶縁膜により埋められており、前記非磁性絶縁膜の先端面は前記第1くぼみ部の外側の先端面よりも引っ込んでいる。これにより、わずかな深さの第2くぼみ部を容易に形成することができる。前記ヘッド素子部の浮上面に付着しているオーバーコートをさらに有し、前記オーバーコートは、前記非磁性絶縁膜によりその一部が埋められた前記第1くぼみ部の形状に応じて形成されている前記第2くぼみ部を有している。これによりヘッド素子部の信頼性を高めることができる。
前記スライダ上において前記再生素子は前記主磁極よりも下層に形成されており、前記ヒータ素子は前記主磁極よりも前記再生素子の近くに形成されており、前記リターン磁極は前記主磁極と前記再生素子との間の層に形成されており、前記リターン磁極はその先端面に前記第1くぼみ部を有している。これにより、ヒータ素子による再生素子と記録素子を効果的に磁気ディスクに近づけることができる。前記シールドは前記リターン磁極と前記再生素子との間の層に形成されており、前記シールドはその先端面に第3くぼみ部を有し、前記露出している浮上面は前記第3くぼみ部に対応する第4くぼみ部を有する。これにより、磁気スペーシング制御におけるシールドとリターン磁極の双方による影響を避けることができる。なお、第3くぼみ部が浮上面で露出している場合、それは第4くぼみ部と同一のものとなる。
前記リターン磁極の前記第1くぼみ部は前記ヘッド素子部の積層方向において前記リターン磁極を貫通しており、前記シールドの前記第3くぼみ部は前記先端面と前記リターン磁極に対向する端面のコーナー部に形成されている。これにより、シールド効果に対する好ましくない影響を低減することができる。前記シールドは積層されている複数の層を有しており、前記複数層の一つの層に前記第3くぼみ部が形成されている。これにより、くぼみ部の多様な形状に容易に対応することができる。
前記第1くぼみ部は、前記ヘッド素子部の積層方向における一方の端面と前記先端面のコーナー部に形成されている。これにより、素子の本来の機能に対する影響を低減することができる。前記一方の素子は積層されている複数の層を有しており、前記複数層の一つの層に前記第1くぼみ部が形成されている。これにより、くぼみ部の多様な形状に容易に対応することができる。
本発明の他の態様は、スライダと、そのスライダ上に形成されているヘッド素子部とを有する磁気ヘッド・スライダの製造方法である。この方法は、前記スライダを構成する基板上に、主磁極及びリターン磁極を有する記録ヘッドを形成する。前記基板上に、再生素子及び前記主磁極と前記再生素子との間のシールドを有する前記再生ヘッドを形成する。前記基板上に、前記ヘッド素子部の浮上面形状を調整するヒータ素子を形成する。前記記録ヘッド、前記再生ヘッド、及び、前記ヒータ素子の周囲を囲む非磁性絶縁膜を形成する。前記非磁性絶縁膜は、前記リターン磁極と前記シールドの少なくとも一方の先端面に形成されているくぼみ部を埋めている。前記記録ヘッド、前記再生ヘッド、前記ヒータ素子、そして前記非磁性絶縁膜を形成した後に前記浮上面にドライ・エッチングの処理を施して前記くぼみ部内の前記非磁性絶縁膜の一部を除去することで前記くぼみ部の一部を露出させる。これにより、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間の磁気スペーシングを低減し、磁気情報の記録及び/もしくは再生をより高精度に行うことができるヘッド素子部を容易に製造することができる。
本発明によれば、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間の磁気スペーシングを低減し、磁気情報の記録及び/もしくは再生をより高精度に行うことができる。
以下に、本発明を適用した実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。以下においては、磁気ディスク・ドライブの一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)を例として、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、HDDに実装されるヘッド・スライダにおけるヘッド素子部の構造に特徴を有している。本形態のヘッド・スライダの記録ヘッドは、垂直記録ヘッドである。垂直記録ヘッドは、磁気ディスクの記録層の磁化を変化させる磁束を生成する主磁極と、その磁束が戻るリターン磁極とを有している。再生ヘッドは、磁気抵抗効果素子と、磁気抵抗効果素子と記録ヘッドとの間のシールドとを有している。磁気抵抗効果素子は、磁気情報を電気信号に変換する。
本形態のHDDは、さらに、TFC(Thermal Fly height Control)により、ヘッド素子部と磁気ディスクとの間のスペーシングを調整する。TFCは、スライダ上のヒータ素子からの熱によるヘッド素子部の熱膨張によってスペーシングを調整する。これにより、主磁極と磁気記録層との間、あるいは、磁気抵抗効果素子と磁気記録層との間の距離である磁気スペーシングを調整する。
本形態のヘッド構造の特徴として記録ヘッドのリターン磁極及び/もしくは再生ヘッドのシールドにくぼみ部が形成されている。さらに、そのくぼみ部に応じて、ヘッド素子部の露出している浮上面にくぼみ部が形成されている。これにより、リターン磁極あるいはシールドの突出が、磁気スペーシングの制御に及ぼす影響を低減することができる。
図1は、本実施形態におけるヘッド素子部1の構造を模式的に示す図である。ヒータ・パワーが0の初期状態である(これは以下の他の図について同様)。ヘッド素子部1は、再生ヘッド11、記録ヘッド13、そしてヒータ素子15を有している。ヘッド素子部1はスライダ上に形成されており、図1においては、基板であるスライダ上に再生ヘッド11が形成され、その再生ヘッド11の上に記録ヘッド13が形成されている。磁気ディスク2の回転方向は、図1の左側から右側に向かう。つまり、ヘッド素子部1は、図1の右側から左側に進む(飛行する)。
図1において、ヘッド素子部1の飛行における前側をリーディング側、後ろ側をトレーリング側と呼ぶ。図1の構成においては、再生ヘッド11はリーディング側にあり、記録ヘッド13はトレーリング側にある。再生ヘッド11は、リーディング側から積層された、下部シールド111、再生素子である磁気抵抗効果素子112、上部シールド113を有している。磁気抵抗効果素子112は、磁性金属で形成された二つのシールド111、113の間に挟まれている。記録ヘッド13は、リーディング側から積層された、リターン磁極131、薄膜コイル132、主磁極133を有している。二つの磁極は磁性金属で形成されている。
主磁極133は、主磁極ヨーク部331と主磁極ポール・ティップ332とから構成されている。これらは磁性金属で形成されている。主磁極ヨーク部331は、ピラー134を介して、リターン磁極131に接合されている。主磁極ポール・ティップ332は、主磁極ヨーク部331の磁気ディスク側の先端に接合されている。主磁極ポール・ティップ332は、データ・トラック幅を規定する。
記録ヘッド13の主磁極133から出た磁界は、磁気ディスク2の磁気記録層21、軟磁性裏打ち層22を通り、リターン磁極131に入る磁気回路を形成する。この磁界は、磁気記録層21に磁化パターンを記録する。磁気記録層21と軟磁性裏打ち層22の間には、中間層が形成されている場合もある。一方、再生ヘッド11の磁気抵抗効果素子112には巨大磁気抵抗効果素子(GMR)やトンネル磁気抵抗効果型素子(TMR)などが用いられる。磁気記録層21からの磁界により磁気抵抗効果素子11の抵抗値が変化し、その抵抗値に変化により磁気記録層21の磁化変化を電気信号変化に変換する。
ヒータ素子15は、下部シールド111とそのリーディング側(下側)にあるスライダ本体との間の層に形成されており、再生ヘッド11に対して、浮上面(磁気ディスク2)の反対側(奥側)に形成されている。ヒータ素子15は、パーマロイを使用した蛇行する薄膜抵抗体で形成することができる。再生ヘッド11、記録ヘッド13そしてヒータ素子15の周囲及びそれらを構成する要素素子の周囲は、アルミナなどの非磁性絶縁膜16で埋められている。また、ヘッド素子部1の磁気ディスク2と対向する浮上面には、カーボンによるオーバーコート(図1において不図示)が付着されている。
ヒータ素子15に電力を供給すると、ヒータ素子15が発熱する。その熱により再生ヘッド11や記録ヘッド13が膨張する。この膨張により、再生ヘッド11や記録ヘッド13が磁気ディスク2に向かって突出し、これらの磁気スペーシングを小さくすることができる。膨張量はヒータ素子15の発熱量(供給電力)に依存し、ヒータ素子15を制御することで磁気スペーシングを制御する。
図10を参照して説明したように、ヘッド素子部1の浮上面の位置により突出量は変化する。ヘッド素子部1の突出量の制御の目的は、磁気スペーシングの制御である。従って、磁気抵抗効果素子112や主磁極133(主磁極ポール・ティップ332)の先端(浮上面側先端)が磁気ディスク2の近づくことを、他の素子ができるだけ妨げないようにすることが重要である。
図1において、リターン磁極131の先端は、磁気抵抗効果素子112及び主磁極ポール・ティップ332の先端よりも奥にあり、磁気ディスクからの距離(スペーシング)が、上記二つの素子よりも大きい。このため、リターン磁極131の突出により再生あるいは記録における磁気スペーシング制御を妨げることを防ぐことができる。
図2は、図1に示すヘッド構造を他の視点から見た形状を模式的に示している。図2(a)はヘッド素子部1の一部を浮上面側から見た図であり、上部及び下部シールド111、113、磁気抵抗効果素子112、リターン磁極131、そして主磁極133(主磁極ポール・ティップ332)が示されている。図2(b)はトレーリング側から見た主磁極133及びリターン磁極131を模式的示している。図2(c)は、図2(b)において破線円で囲まれた部分の拡大図である。
図2(a)はセルフ・サーボ・ライトに対応したヘッド構造を示しており、磁気ディスク上の記録面のいかなる位置においても主磁極133と磁気抵抗効果素子112との半径方向における位置(図の左右方向における位置)が異なるような、オフセットが存在している。図2(a)、(b)に示すように、リターン磁極131は、浮上面側にくぼみ部311を有している。くぼみ部311は、幅方向において平行に対向する二つの内側面と、ディスクに対向する最奥面(底面)とで画定されている。二つの内側面は、先端面に略垂直である。くぼみ部311内の最奥面(底面)312は、図1に示した主磁極133の先端面である。
図2(a)に示すように、くぼみ部311の内外周端(図における左右端)が主磁極133と磁気抵抗効果素子112よりも内周側及び外周側にあるように、くぼみ部311の幅(ディスク半径方向における寸法)と位置を設計することが好ましい。このとき、ヘッド・スライダの飛行方向(ヘッド素子部積層方向)において見た場合、主磁極133と磁気抵抗効果素子112の先端面は、くぼみ部311内に収まっている。これにより、リターン磁極131による主磁極133あるいは磁気抵抗効果素子112の磁気スペーシング制御に対する影響をより小さくすることができる。設計によっては、いずれかの素子が、くぼみ部311と重なる位置に形成されていなくともよい。
図2(b)、(c)に示すように、くぼみ部311内は保護膜であるアルミナ16で埋められている。また、ヘッド素子部1の浮上面は、カーボン・オーバーコート17により覆われている。図2(c)の部分拡大図が示すように、カーボン・オーバーコート17は、リターン磁極131の先端面313(くぼみ部外の先端面)とくぼみ部311内のアルミナ16の先端面161の双方を覆っている。図2(c)において、オーバーコート17は、階段状になっている。
くぼみ部内アルミナ16の先端面161は、くぼみ部の外側のリターン磁極の先端面313よりも奥に引っ込んでおり(ディスクから離れており)、それらの間にはギャップG1が存在する。つまり、リターン磁極131のくぼみ部311が完全にはアルミナ16で埋められておらず、浅いくぼみが残っている。このギャップG1は、数nmである。一方、くぼみ部311の奥行き(深さ)は、典型的には、1μmほどである。オーバーコート17の厚みは略一定であり、オーバーコート17は上記浅いくぼみに対応して階段状を示している。オーバーコート17は、この浅いくぼみを埋めるように奥に向かって(浮上面から離れる方向)凸部を有している。
オーバーコート17の厚みは略一定であるため、オーバーコート17は上記凸部に対応するくぼみ部171を有しており、このくぼみ部171は、ディスク法線方向において、リターン磁極131のくぼみ部311と略重なる位置に形成されている。くぼみ部171の深さはG2で示されており、G1と略同じである。このように、オーバーコート17の先端面には、リターン磁極131のくぼみ部311に対応する位置にくぼみ部171が形成されている。
リターン磁極131のくぼみ部外の先端面313の位置は、主磁極133の先端面位置と略一致し、それらに重なるオーバーコート17の先端面(露出する面)の位置も略一致する。従って、オーバーコート17のくぼみ部171の露出している底面172は、主磁極133の先端面に重なるオーバーコート17の露出面よりも奥の位置(磁気ディスク2から離れた位置)にあり、それらの間には数nmのギャップG2が存在する。
このように、ヒータ・オフにおける初期状態において、オーバーコート17のくぼみ部171内の底面172は、磁気ディスクからの距離(スペーシング)が主磁極133の先端面に重なるオーバーコート17の露出面よりも数nm大きい。このため、ヒータ素子15による熱によりリターン磁極131と主磁極133とを膨張するとき、リターン磁極131先端部分(を覆うオーバーコート)のスペーシングを小さくすることができ、主磁極133の突出制御(磁気スペーシング制御)の妨げとなることを防ぐことができる。
図3は、図1及び2に示したヘッド構造におけるリターン磁極131及び上下のシールド113、111を模式的に示す図である。図3は、これらをトレーリング側から見た図である。上部シールド113と下部シールド111とは、同様の形状を有している。シールド111、113の先端面は、オーバーコート17で覆われている。これらシールド111、113は、リターン磁極131と異なり、くぼみ部を有しておらず、その先端面はフラットである。このため、オーバーコート17の露出面(先端面)もフラットである。
磁気抵抗効果素子112の先端面の位置(上記深さ方向における位置)は、シールド111、113の先端面の位置と略一致する。また、これらの位置は、主磁極133の先端面位置とも略一致する。このため、オーバーコート17の露出面と磁気ディスク2との間のスペーシングは、リターン磁極131の先端のオーバーコート17のくぼみ部171において大きく、磁気抵抗効果素子112の先端において小さい。これにより、ヒータ素子15による熱によりリターン磁極131と磁気抵抗効果素子112とを突出させるとき、磁気抵抗効果素子112の突出制御(磁気スペーシング制御)の妨げとなることを防ぐことができる。
次に、他のヘッド構造を有するヘッド素子部について、図4を参照して説明する。このヘッド構造において、記録ヘッド13が二つのリターン磁極を有する。図4(a)において、記録ヘッド13は、下部リターン磁極131に加えて、上部リターン磁極135を有している。下部リターン磁極131は、主磁極133とは磁性金属により接続していない。一方、上部リターン磁極135はピラー136を介して主磁極133に接続している。記録ヘッド13は、さらに、第2の薄膜コイル137を有している。ヒータ素子15は、主磁極133とリターン磁極131との間の層に形成されており、第2の薄膜コイル137の奥にある。
また、図4(a)に示すように、このヘッド構造は、二つのヒータ素子15a、15bを有している。ヒータ素子15aは、図1を参照して説明したヒータ素子15と同様の位置に形成されている。ヒータ素子15bは、下部リターン磁極131と主磁極133との間の層に形成されている。ヒータ素子15bは、ヒータ素子15aよりも記録ヘッド13に近い位置にある。このように、複数のヒータ素子を配置することで、熱膨張によるディスク対向面の形状を制御しやすくなる。
図4に示すようなヘッド構造にも、リターン磁極にくぼみ部を形成することは有効である。図4(a)、(b)に示すように、リターン磁極131の形状は、図1〜3を参照して説明した形状と同じである。リターン磁極131は、その先端にくぼみ部311を有している。これにより、ヒータ素子15による熱により、リターン磁極131、磁気抵抗効果素子112、主磁極133を突出させるとき、リターン磁極131の突出が磁気スペーシング制御の妨げとなることを防ぐことができる。
図4の構成のように、記録ヘッド13が二つのリターン磁極を有する場合、その一方あるいは双方の先端面にくぼみ部を形成することができる。リターン磁極におけるくぼみ部の形成は、リターン磁極(のオーバーコート)と磁気ディスクとの接触により磁気抵抗素子あるいは主磁極の磁気スペーシング制御を阻害することを防ぐことを目的とする。そのため、ヘッド構造に応じて、シミュレーションや測定により、適切な位置及び形状のくぼみ部を形成する。具体的には、ヒータ素子に近い位置にあるリターン磁極がより突出しやすいため、ヒータ素子が一つである場合、そのヒータ素子に近いリターン磁極の先端面(ディスク対向面)にくぼみ部を形成することが好ましい。
図5は、他の好ましいヘッド構造を模式的に示している。これまで説明したヘッド構造においては、リターン磁極にのみくぼみ部を形成している。本構成においては、リターン磁極131に加え、上部シールド113にもくぼみ部が形成されている。図5(a)は、浮上面(磁気ディスク)側から見た再生ヘッド11及びリターン磁極131の構成を模式的に示している。リターン磁極131の形状は、図1〜3を参照して説明した形状と同じである。また、上部シールド113以外の再生ヘッド11の構造も、図1〜3を参照して説明した構造と同じである。
上部シールド113は、その先端面411(ディスク対向面)と上部端面(リターン磁極側の面)のコーナー部に、くぼみ部412を有している。図5(b)は、上部シールド113のくぼみ部412を模式的に示す斜視図である。図5(c)に示すように、このくぼみ部412の一部はアルミナ18で埋められおり、他の一部はオーバーコート17で埋められている。
図5(a)〜(c)に示すように、くぼみ部412は、ヘッド素子部の積層方向において貫通しておらず、トレーリング側(リターン磁極131の側)にのみ形成されている。そのため、先端面411の下部側及び上部シールド113の下部側面はフラットである。くぼみ部412は、幅方向において平行に向かい合う二つの内側面、浮上面から最も離れている最奥面(底面)、そして、トレーリング側の面の4つの面で画定されている。
上部シールド113は、磁気抵抗効果素子112のために必要な磁気シールド性能を発揮することが要求される。このように、貫通することなくシールド113の上部片面にのみくぼみ部412を形成することで、上部シールド113のシールド機能への影響を小さくすることができる。なお、設計上可能であれば、上下(飛行方向)に貫通するくぼみ部を形成してもよい。
くぼみ部412により、上部シールド113の先端面(浮上面)を覆うオーバーコート17には、くぼみ部174が形成される。くぼみ部412、アルミナ18、そして、くぼみ部174の間の関係は、図2(c)を参照して説明したくぼみ部311、アルミナ16、そして、くぼみ部171の間の関係と同様である。アルミナ18の先端面がくぼみ部412内にわずかに入っており、それに応じてオーバーコート17の一部がくぼみ部412内に入る突部を有している。オーバーコート17の厚みは略一定であり、上部シールド113のくぼみ部412内に入る突部に応じて、オーバーコート17のくぼみ部174が形成されている。
図5(a)において、上部シールド113のくぼみ部412の幅(ディスク半径方向における寸法であって、図5(a)における左右方向)は、リターン磁極131のくぼみ部331の幅と同じである。また、それらのディスク半径方向における位置も一致している。実際の設計においては、上部シールド113のくぼみ部412の各寸法は、ヘッド構造により適切な値を選択する。上部シールド113は磁気抵抗効果素子112に隣接しており、その磁気スペーシング制御への影響も小さい。
そのため、シールド機能への影響を小さくする点から、くぼみ部412の幅は、リターン磁極131のくぼみ部331よりも小さいことが好ましい。一般に、ヘッド素子部の積層方向において見た場合に、磁気抵抗効果素子112がくぼみ部412内に収まる。また、くぼみ部412はリターン磁極131のくぼみ部331内に収まる。
上部シールド113のくぼみ部412の奥行き(先端面からの寸法)は、リターン磁極131のくぼみ部331と一致する必要はない。磁気スペーシングへの影響を小さくするのは、リターン磁極131や上部シールド113のくぼみ部そのものではなく、それにより形成されるオーバーコート17のくぼみ部である。上述のように、オーバーコート17のくぼみ部は、アルミナで埋められることなく残されたくぼみ部内の領域に依存している。このため、リターン磁極131や上部シールド113のくぼみ部においては、オーバーコート17に形成するくぼみ部よりも深い奥行き寸法であればよい。
次に、くぼみ部を有するリターン磁極の他の好ましい形状について、図6を参照して説明する。図6(a)は、浮上面側から見た再生ヘッド11及びリターン磁極131であり、図6(b)は、そのリターン磁極131をトレーリング側から見た形状を示している。図6(c)は、リターン磁極131の他の好ましい形状であり、トレーリング側から見た図である。
リターン磁極131にくぼみ部311を形成すると、そのコーナー部に磁界が集中しやすく、磁気ディスク記録層21の磁化情報に影響を及ぼすことが危惧される。これを低減するため、くぼみ部131を規定する側面をテーパー面とすることが好ましい。図6(b)において、くぼみ部131に露出している二つのテーパー側面611は積層方向(飛行方向)において傾斜しており、二つの側面611の間隔(くぼみ部131の幅)は、トレーリング側からリーディング側に進むに従って徐々に小さくなっている。典型的には、二つの側面611の双方がテーパー面である。
図6(c)の形状において、くぼみ部131に露出している二つの側面612は、浮上面から離れる方向において傾斜している。二つの側面612の間隔(くぼみ部131の幅)は、先端の浮上面から奥に進む(離れる)に従って、徐々に小さくなっている。このような形状でも、磁界集中を低減することができる。テーパー面形状は、上記二つの形状に限るものではない。例えば、図6(b)と図6(c)の双方の傾斜を有するテーパー面を形成してもよい。また、上部シールド113にくぼみ部を形成する場合にも、同様に、くぼみ部の側面をテーパー面とすることが好ましい。
図5を参照して説明したように上部シールド113にくぼみ部を形成する場合、上部シールド113を多層化することは、好ましい構成の一つである。図7は、二層の磁性層711、712により上部シールド113を形成する例を模式的に示している。磁性層711、712の間には、非磁性層713が挿入されている。非磁性層713は、例えば、ルテニウムで形成する。磁性層711にはくぼみ部715が形成されている。磁性層711のくぼみ部715は、図5を参照して説明したくぼみ部412と同様の働きをする。
このように、上部シールド113を多層化することで、上部シールド113の設計に応じた多様な形状に容易に対応することができる。特に、図5、図7に示すように、積層方向に貫通しないくぼみ部を、上部の磁性層711のスパッタやめっきによる付着あるいはエッチングにより、容易に形成することができる。これは、リターン磁極131にくぼみ部を形成する場合にも適用することができる。リターン磁極131を非磁性層で分離した多層の磁性層で構成することで、くぼみ部の多様な形状に容易に対応することができる。
以下においては、本形態のヘッド素子部の製造方法を、図8のフローチャートを参照しながら説明する。一例として、図1〜3に示した構造の製造工程を説明する。通常のウェハ・プロセスにより、スライダを構成するウェハ上にヒータ素子15、下部シールド111、磁気抵抗効果素子112を形成する(S11)。形成した層の上にアルミナを付着した(S12)後、上部シールド113を構成する磁性層を付着する(S13)。材料の付着にはスパッタを使用すればよい。
その後、付着した磁性層をエッチングすることで上部シールド113を形成する(S14)。上部シールド113にくぼみ部412を形成する場合、このエッチング工程において形成される。上部シールド113を形成(S14)後、さらに、アルミナを付着する(S15)。上部シールド113がくぼみ部411を有する場合、そのくぼみ部411の全領域がアルミナで埋められる。
リターン磁極131を形成する磁性層をスパッタにより付着(S16)した後、エッチングによりリターン磁極131を形成する(S17)。このとき、リターン磁極131のくぼみ部311が形成される。リターン磁極131の上にアルミナを付着する(S18)ことで、くぼみ部311の全領域がアルミナで埋められる。その後、コイル132、ピラー134、主磁極133などの記録ヘッド13の構成素子を形成し、最後にアルミナを付着することで、ヘッド素子部が形成される。
ヘッド素子部形成のウェハ・プロセスが終了すると、ダイシングソーによりウェハから短冊状のロー・バーを切り出す(S19)。さらに、ロー・バーを構成する複数のヘッド・スライダの浮上面加工を行う。具体的には、ヘッド素子部1の素子高さが所望の値となるように、ダイヤモンド砥粒を埋め込んだ回転定盤を用いて、浮上面の機械研磨加工を行う(S20)。その後、浮上面に形成された導電性スメアの除去を主な目的として、イオン・ビームやプラズマを使用して、ドライ・エッチングによりクリーニングを行う(S21)。
このエッチング工程(S21)において、くぼみ部311(411)を埋めていたアルミナの一部が除去され、くぼみ部311(411)の一部が空間として現れる。これは、アルミナと磁極を形成する磁性金属の間のエッチング速度の違いによる。図2を参照して説明したように、このときに現れるくぼみ(穴/空間)の深さは、数nmである。このエッチング(S21)の後、ヘッド素子部浮上面にDLCによるオーバーコート17を付着する(S22)。このオーバーコート17の付着において、くぼみ部311(411)に形成されているくぼみに応じて、オーバーコート17にくぼみ部171が形成される。
このように、ウェハ・プロセス(リソグラフィ・プロセス)により形成される素子形状(リターン磁極や上部シールド)においてくぼみ部を形成することで、正確な位置及び寸法で容易にオーバーコート17におけるくぼみ部171を形成することができる。さらに、くぼみ部171は、通常処理であるエッチング処理において形成されるため、付加工程を要することなく、数nmレベルのくぼみ部を容易かつ正確に形成することができる。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。本発明は、HDD以外のディスク・ドライブ装置に適用してもよい。
ヘッド素子部を保護するために、オーバーコートがヘッド素子部の浮上面を覆っていることが好ましい。しかし、ヘッド設計によっては、このオーバーコートを省略することができる。この場合においても、リターン磁極あるいはシールドの埋め残されているくぼみ部の一部が浮上面に露出しており、本発明の効果を奏することができる。この他、製造上そして設計上許容されるのであれば、リターン磁極あるいはシールドに形成されているくぼみ部を非磁性絶縁膜で埋めることなく、オーバーコートで直接に覆うあるいはそのまま浮上面において露出させてもよい。この構造においても、くぼみ部は露出する浮上面に形成されており、本発明の効果を奏することができる。
各図を参照して説明した各構成要素は、それぞれ個別にあるいは組み合わせることができる。また、シールドを参照して説明した構成をリターン磁極に適用することができる。あるいは、上部シールドにおいて説明した構成を下部シールドに適当することもできる。本発明は、二つのリターン磁極と単一ヒータ素子の構造を有するヘッド素子部にすることもできる。ヘッド素子部の非磁性絶縁膜の保護膜としてはアルミナを使用することが好ましいが、それとは異なる材料を使用してもよい。本発明において重要なことは、リターン磁極及び/もしくはシールドにくぼみ部を形成することであり、記録ヘッドを構成する素子と再生ヘッドを構成する素子の先端面(浮上面に最も近い面)は、一致していなくともよい。
本実施形態において、ヘッド素子部の構造を模式的に示す図である。 本実施形態において、図1に示すヘッド構造を他の視点から見た形状を模式的に示す図である。 本実施形態において、図1及び2に示したヘッド構造におけるリターン磁極及び上下のシールドを模式的に示す図である。 本実施形態において、他の好ましいヘッド構造を有するヘッド素子部を模式的に示す図である。 本実施形態において、他の好ましいヘッド構造を有するヘッド素子部を模式的に示す図である。 本実施形態において、くぼみ部を有するリターン磁極の他の好ましい形状を模式的に示す図である。 本実施形態において、二層の磁性層により上部シールドを形成する例を模式的に示す図である。 本実施形態に係るヘッド素子部の製造方法の流れを示すフローチャートである。 従来の技術に係るヘッド素子部の構造を模式的に示す図である。 従来の技術に係るヘッド素子部の浮上面プロファイルの例を示す図である。
符号の説明
1 ヘッド素子部、2 磁気ディスク、9 ヘッド・スライダ、11 再生ヘッド
13 記録ヘッド、15 ヒータ素子、16、18 アルミナ、17 オーバーコート
21 磁気記録層、22 磁性裏打ち層、91 スライダ、92 ヘッド素子部
93 再生ヘッド、94 記録ヘッド、95 保護膜、96 ヒータ素子
111 下部シールド、112 磁気抵抗効果素子、113 上部シールド
131 リターン磁極、132、137 薄膜コイル、133 主磁極
134、136 ピラー、135 上部リターン磁極、161 先端面
171 くぼみ部、172 底面、174 くぼみ部、311 くぼみ部
313 先端面、331 主磁極ヨーク部、332 主磁極ポール・ティップ
411 先端面、412 くぼみ部、611、612 テーパー側面、711 磁性層
713 非磁性層、715 部、931 磁気抵抗素子、932 磁気シールド
941 記録コイル、942 主磁極

Claims (18)

  1. スライダと、そのスライダ上に形成されているヘッド素子部とを有する磁気ヘッド・スライダであって、前記ヘッド素子部は、
    主磁極と、
    前記主磁極からの記録磁界が戻るリターン磁極と、
    再生素子と、
    前記再生素子と前記主磁極との間のシールドと、
    前記ヘッド素子部の浮上面形状を調整するヒータ素子と、
    前記リターン磁極及び前記シールドの少なくとも一方の素子の先端面に設けた第1くぼみ部と、
    露出している浮上面に設けた、前記第1くぼみ部に対応する第2くぼみ部と、
    を有している、
    磁気ヘッド・スライダ。
  2. 前記第1くぼみ部と前記第2くぼみ部とは、同一のくぼみ部である、
    請求項1に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  3. 前記第1くぼみ部の一部は前記ヘッド素子部の非磁性絶縁膜により埋められており、前記非磁性絶縁膜の先端面は前記第1くぼみ部の外側の先端面よりも引っ込んでいる、
    請求項1に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  4. 前記ヘッド素子部の浮上面に付着しているオーバーコートをさらに有し、
    前記オーバーコートは、前記非磁性絶縁膜によりその一部が埋められた前記第1くぼみ部の形状に応じて形成されている前記第2くぼみ部を有している、
    請求項3に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  5. 前記スライダ上において、前記再生素子は前記主磁極よりも下層に形成されており、
    前記ヒータ素子は、前記主磁極よりも前記再生素子の近くに形成されており、
    前記リターン磁極は、前記主磁極と前記再生素子との間の層に形成されており、
    前記リターン磁極は、その先端面に前記第1くぼみ部を有している、
    請求項1に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  6. 前記シールドは、前記リターン磁極と前記再生素子との間の層に形成されており、
    前記シールドはその先端面に第3くぼみ部を有し、前記露出している浮上面は前記第3くぼみ部に対応する第4くぼみ部を有する、
    請求項5に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  7. 前記リターン磁極の前記第1くぼみ部は、前記ヘッド素子部の積層方向において前記リターン磁極を貫通しており、
    前記シールドの前記第3くぼみ部は、前記先端面と前記リターン磁極に対向する端面のコーナー部に形成されている、
    請求項6に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  8. 前記シールドは積層されている複数の層を有しており、前記複数層の一つの層に前記第3くぼみ部が形成されている、
    請求項7に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  9. 前記第1くぼみ部は、前記ヘッド素子部の積層方向における一方の端面と前記先端面のコーナー部に形成されている、
    請求項1に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  10. 前記一方の素子は積層されている複数の層を有しており、前記複数層の一つの層に前記第1くぼみ部が形成されている、
    請求項9に記載の磁気ヘッド・スライダ。
  11. スライダと、そのスライダ上に形成されているヘッド素子部とを有する磁気ヘッド・スライダの製造方法であって、
    前記スライダを構成する基板上に、主磁極及びリターン磁極を有する記録ヘッドを形成し、
    前記基板上に、再生素子及び前記主磁極と前記再生素子との間のシールドを有する前記再生ヘッドを形成し、
    前記基板上に、前記ヘッド素子部の浮上面形状を調整するヒータ素子を形成し、
    前記記録ヘッド、前記再生ヘッド、及び、前記ヒータ素子の周囲を囲む非磁性絶縁膜を形成し、前記非磁性絶縁膜は、前記リターン磁極と前記シールドの少なくとも一方の先端面に形成されているくぼみ部を埋めており、
    前記記録ヘッド、前記再生ヘッド、前記ヒータ素子、そして前記非磁性絶縁膜を形成した後に前記浮上面にドライ・エッチングの処理を施して前記くぼみ部内の前記非磁性絶縁膜の一部を除去することで前記くぼみ部の一部を露出させる、
    磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  12. さらに、前記ドライ・エッチングの処理を施した浮上面にオーバーコートを付着して、前記露出しているくぼみ部の形状に応じたくぼみ部を前記オーバーコートに形成する、
    請求項11に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  13. 前記再生素子を前記主磁極よりも下層に形成し、
    前記ヒータ素子を、前記主磁極よりも前記再生素子の近くに形成し、
    その先端面に前記くぼみ部を有する前記リターン磁極を、前記主磁極と前記再生素子との間の層に形成する、
    請求項11に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  14. その先端面に前記くぼみ部を有する前記シールドを、前記リターン磁極と前記再生素子との間の層に形成する、
    請求項13に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  15. 前記ヘッド素子部の積層方向において前記リターン磁極を貫通するように前記リターン磁極のくぼみ部を形成し、
    前記シールドの前記先端面と前記リターン磁極に対向する端面のコーナー部に前記くぼみ部を形成する、
    請求項14に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  16. 前記シールドの形成は、複数の層を積層し前記複数層の一つの層に前記くぼみ部を形成する、
    請求項15に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  17. 前記ヘッド素子部の積層方向における一方の端面と前記先端面のコーナー部に前記くぼみ部を形成する、
    請求項11に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
  18. 前記一方の素子の形成は、複数の層を積層し前記複数層の一つの層に前記くぼみ部を形成する、
    請求項17に記載の磁気ヘッド・スライダの製造方法。
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