JP2010117396A - スポットサイズ変換素子の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向に加えて膜厚方向にも寸法が漸次変化するテーパ形状のシリコンコアが、容易に形成できるようにする。
【解決手段】副パターン142は、主パターン141のテーパー形状の部分において、先端に行くほど主パターン141との間隔が広くなるように形成する。これらのように、酸化シリコン層103の上にレジストパターン層104を形成したら、よく知られたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により、レジストパターン層104をマスクとして酸化シリコン層103を選択的にエッチングする。例えば、容量結合型高周波プラズマを用いたドライエッチング装置を用いればよい。また、エッチングガスとして、ハロゲン系ガスを用いる。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、コアの断面寸法が徐々に小さくなるテーパ形状のコアを備えるスポットサイズ変換素子の作製方法に関するものである。
近年、SOI基板などを用いて作製されたシリコンコアよりなる光導波路を用い、様々な光素子をモノリシックに集積した光デバイスの開発が進められている。この光導波路のシリコンコアは、断面の幅および高さがサブミクロンオーダーとされている。これに対し、光情報通信網を構成しているシングルモード光ファイバのコアは、直径が9μm程度であり、上述した光導波路のシリコンコアとは、コア径が大きく異なっている。このため、光情報通信網に上述したシリコンコアよりなる光導波路を用いた光デバイスを導入する場合、異なるコア径を整合させた光の透過効率のよい結合が求められる。このような、高い効率の光結合を実現するために、スポットサイズ変換素子が用いられている。
スポットサイズ変換素子では、図3の斜視図に示すように、下部クラッド層301の上に、径の小さいシリコンコア302と、シリコンコア302の先端部を覆うように形成された径の大きいコア303とを備えるようにしている(特許文献1参照)。コア303の光入出射端に光ファイバが接して用いられる。また、コア303に覆われているシリコンコア302の先端部は、幅が徐々に先細りとなるテーパ状に形成されている。なお、上部クラッドは図示せず省略している。これらの構成により、導波する光のスポットサイズを変換し、光ファイバとの高効率光結合を実現している。
上述した例では、シリコンコア302の先端部を、幅が徐々に狭くなるようにしているが、これに加え、高さも徐々に小さくなるように変化させ、先端に行くほど全体に小さい径となるようにした方が、より高い結合効率が得られるようになる。また、先端に行くほど全体に小さい径となる構成は、偏波依存性の抑制にも有効である。
特開2004−133466号公報
しかしながら、先端に行くほど、幅に加えて高さも小さくなるテーパ形状のコアは、作製が容易ではないという問題がある。このようなシリコンのコアは、一般的に、よく知られた半導体装置の製造プロセスにより作製されている。このような製造プロセスでは、基板の上に一様な膜厚の膜を堆積させ、形成した膜を一様に加工し、また、一様に厚さを減少させるようにしている。このため、図4の斜視図に示すように、幅方向に寸法の変化するテーパ形状のコアは容易に形成できる。しかしながら、図5の斜視図に示すように、膜厚方向にも寸法の変化するテーパ形状のコアは、上述した製造プロセスでは作成することが容易ではない。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、幅方向に加えて膜厚方向にも寸法が漸次変化するテーパ形状のシリコンコアが、容易に形成できるようにすることを目的とする。
本発明に係るスポットサイズ変換素子の作製方法は、下部クラッド層,シリコン層,および酸化シリコン層がこの順に積層された基板を用意する第1工程と、酸化シリコン層の上に、一端が先端に行くほど漸次幅が狭くなるテーパ形状のテーパ部を備える主パターン、および、この主パターンの両脇に配置され、テーパ部において、先端に行くほど主パターンとの間隔が広くなる2つの複パターンを備えるレジストパターン層を形成する第2工程と、ハロゲン系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチングにより、レジストパターン層をマスクとして酸化シリコン層にエッチングし、主パターンの下部に、先端に行くほど漸次幅および膜厚が小さくなる酸化シリコンのマスクパターンを形成する第3工程と、反応性イオンエッチングによりマスクパターンをマスクとしてシリコン層をエッチングし、先端に行くほど漸次幅および膜厚が小さくなるテーパ部を備えたシリコンよりなる第1コアを形成する第4工程と、第1コアのテーパ部を覆い、第1コアより径の大きい第2コアを、下部クラッド層の上に形成する第5工程とを少なくとも備えるようにした方法である。
以上説明したように、本発明によれば、レジストによるマスクの開口幅を、第1コアの延在する方向に変化させるようにして、ドライエッチングを行うようにしたので、幅方向に加えて膜厚方向にも寸法が漸次変化するテーパ形状のシリコンコアが、容易に形成できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
始めに、本発明の実施の形態1について説明する。まず、図1Aに示すように、下部クラッド層101の上にシリコン層102が形成され、シリコン層102の上に酸化シリコン層103が形成された基板を用意する。例えば、SOI(Silicon on Insulator)基板を用いることができる。SOI基板の埋め込み絶縁層を下部クラッド層101とし、SOI基板のSOI層をシリコン層102として用いればよい。また、このSOI基板の上に、例えば、公知のCVD法などにより酸化シリコンを堆積することで、酸化シリコン層103が形成できる。
次に、よく知られたリソグラフィー技術により、酸化シリコン層103の上に、レジストパターン層104を形成する。レジストパターン層104は、後述するコアの部分を形成するための主パターン141と、主パターン141の両脇に配置された2つの副パターン142を備えている。レジストパターン層104は、よく知られたポジ型のフォトレジストを、紫外線を用いたフォトリソグラフィー技術によりパターニングすることで形成すればよく、有機樹脂から構成されたものである。
図1Bの平面図に示すように、主パターン141は、先端部において、先端に行くほど幅が狭くなるテーパ形状に形成されている。例えば、主パターン141は、主部がコア幅0.4μmとされ、テーパ形状の先端部が0.08μmとされている。また、副パターン142は、主パターン141のテーパー形状の部分において、先端に行くほど主パターン141との間隔が広くなるように形成されている。例えば、主パターン141の主部においては、主パターン141と副パターン142との間隔は3μmとされている。また、主パターン141の先端部と副パターン142の先端部との間隔は30μmとされている。従って、主パターン141の両脇の酸化シリコン層103の露出領域は、主パターン141のテーパー形状の部分において、先端に行くほど広くなっている。
以上のように、酸化シリコン層103の上にレジストパターン層104を形成したら、よく知られたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により、レジストパターン層104をマスクとして酸化シリコン層103を選択的にエッチングする。例えば、容量結合型高周波プラズマを用いたドライエッチング装置を用いればよい。また、エッチングガスとして、ハロゲン系ガスを用いる。例えば、SF6とC26とを混合した混合ガスを用いればよい。
このような、ハロゲン系ガスを用いた酸化シリコン層103のドライエッチングによれば、エッチングの反応生成物として酸素を含む物質が生成される。このようなエッチングにより、エッチングされている酸化シリコン層103の露出部分より生成される反応生成物は、系内で拡散してプラズマに晒されることになり、例えば酸素イオンが生成されることになる。このようにして、生成された酸素イオンは、上述した酸化シリコン層103のドライエッチングにおいて、有機材料から構成されたレジストパターン層104のエッチングレートを上昇させる。
ここで、エッチングの反応生成物は、当然のことではあるが、酸化シリコン層103の露出している面積が広い領域ほど、狭い領域に比較して相対的に生成量が多くなる。このため、図1Cの断面図に示すように、酸化シリコン層103の露出している面積が広い領域111、言い換えると、主パターン141の先端部ほど、エッチングに伴い生成される反応生成物の密度が大きく、結果として、レジストパターン層104をエッチングする酸素イオンの発生量も多くなる。これに対し、図1Dに示すように、主パターン141の主部における隣り合う副パターン142との間隔が狭い領域112においては、反応生成物の密度が小さく、レジストパターン層104をエッチングする酸素イオンの発生量も少ない。
このように、レジストパターン層104近傍の露出している下層(酸化シリコン層103)の面積を変化させることで、エッチング反応生成物の生成量(供給量)を変化させることができる。このようなエッチング反応生成物の供給量は、スポットサイズ変換素子のコアに形成するテーパ部の長さ(数百μm)の範囲であれば、上述したようなレジストパターンの間隔を変化させるようなエッチング条件により、十分に変化させることができる。
従って、図1Cに示すように、レジストパターン層104(主パターン141)は、酸化シリコン層103の露出している面積が広い領域111である先端部ほど、膜厚方向のエッチングレートが高くなる。露出している面積を連続的に変化させることで、テーパ部の先端からコア主部の方向にかけて、レジストパターン層104のエッチングレートを連続的に変化させるとができる。
例えば、容量結合型プラズマエッチング装置を用い、C26/SF6=100/1、10Pa、RFパワー200Wの条件でエッチングを行う。この条件では、主パターン141と副パターン142との間隔が3μmの箇所に対し、主パターン141の先端部と副パターン142の先端部との間隔が30μmの箇所では、これらのレジストパターン層104のエッチングレートが1.6倍程度になる。
なお、よく知られているように、反応性イオンエッチングでは、いわゆる垂直異方性の高い状態でエッチングが進行し、膜厚方向のエッチングが支配的に起こる。このため、上述した酸素イオンによるレジストパターン層104のエッチングも、膜厚方向が支配的となる。
以上のようにして、レジストパターン層104をマスクとした酸化シリコン層103のドライエッチングを行うと、酸化シリコン層103の選択的なエッチングが進行していく中で、主パターン141は、より多くエッチングされる先端部の膜厚がより多く減少する。この結果、図1Eに示すように、主パターン141の先端部が、先端方向と反対側に後退していき、これに伴い、エッチングされている酸化シリコン層103においては、断面が先端部(図中左方向)に行くほどより多くエッチングされて膜厚が薄くなる。
例えば、主パターン141と副パターン142との間隔が3μmの箇所では、上記エッチングにおいてC26/SF6=100/1の条件により、レジストパターン層104は42.7nm/minのエッチングレートとなり、酸化シリコン層103のエッチングレートは48.1nm/minのエッチングレートとなる。このとき、間隔30μmとされている先端部では、反応生成物の生成により、膜厚方向のエッチングレートは、427×1.6=69.52nm/minまで増大している。
ここで、主パターン141の厚さを180nm、酸化シリコン層103の厚さを140nmとし、エッチング時間を4分とすると、間隔が3μmの箇所の主パターン141は、厚さが「180−42.7×4=9.2nm」残る。これに対し、間隔が30μmの先端部では、「180/69.51=2.59分」となり、2分35秒でレジスト部分消滅し、これ以降の1分25秒は、酸化シリコン層103がエッチングされる。酸化シリコン層103の先端部に残存する厚さは、「140−48.1×1.42=71.7nm」となる。なお、先端部に行くほど、反応生成物により発生する酸素イオンの影響を受け、レジストパターン層104(主パターン141)の幅も狭くなるが、上述したように、膜厚方向のエッチングが支配的であり、レジストパターン幅が、高々片側数nm減少する程度である。
この結果、図1Fに示すように、上記エッチングにより形成される酸化シリコンのマスクパターン131は、断面視において、先端に行くほど膜厚が薄いテーパ形状となる。また、図1Bに示したように、主パターン141は、平面視で、先端に行くほど幅が狭くなるテーパ形状に形成されているので、この形状が転写されるマスクパターン131においても、先端に行くほど幅が狭くなるテーパ形状に形成されている。
以上のようにしてマスクパターン131を形成した後、マスクパターン131をマスクとし、公知の反応性イオンエッチングにより、マスクパターン131と共にシリコン層102をエッチングする。
例えば、CF4/SF6/CO2=4.5/1.2/0.5の混合ガス条件で、基板に12Wの高周波電圧を印加してECRプラズマエッチング装置で加工することにより、シリコン:73.7nm/min、SiO2:31.2nm/minのエッチングレートが得られる。この条件で、間隔が3μmの箇所で、厚さ3μmの矩形のシリコンコアを形成するために、4分20秒間エッチングを行うと、SiO2からなるマスクパターン131は、「31.2×4.33=135.8nm」加工(エッチング)される。
このとき、間隔が30μmの先端部では、「71.7/31.2=2.298分」となり、2分18秒でマスクパターン131の先端部は消滅する。これ以降の2分2秒でエッチングされる先端部のシリコン層102は、「71.7×2.033=149.6nm」となり、シリコン層102には、厚さ「300−149.6=150.4nm」の部分が残る。
上述したエッチングにより、図1Gに示すように、先端に行くほど連続的に膜厚が薄くなるテーパ形状のシリコンコア(第1コア)121を、下部クラッド層101の上に形成することができる。また、前述したように、マスクパターン131は、平面視で、先端に行くほど幅が狭くなるテーパ形状に形成されているので、この形状が転写されるシリコンコア121も、先端に行くほど幅が狭くなるテーパ形状に形成される。なお。このエッチングにおいて、シリコンコア121の周囲に露出する下部クラッド層101もある程度エッチングされる。
以上のようにしてシリコンコア121を形成した後、公知の技術により、シリコンコア121のテーパ形状の先端部(テーパ部)が覆われるようにシリコンコア121より径の大きいコア(第2コア)を形成し、これらコアを覆う上部クラッド層を形成すれば、スポットサイズ変換素子が形成できる。テーパ部を覆う径の大きいコアは、図3を用いて説明したコア303と同様である。このように、本実施の形態におけるスポットサイズ変換素子の作製方法によれば、従来公知のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いることで、先端に行くほど幅および膜厚が漸次減少するテーパ形状のシリコンコア121が、容易に形成できる。なお、例えば空気を上部クラッドとしてもよく、上部クラッド層は必要なものではない。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態では、下部クラッド層の上に、シリコンからなり、一端が先端に行くほど漸次幅が狭くなるテーパ形状のテーパ部を備える第1コアを形成する工程と、第1コアを覆うレジスト膜を下部クラッド層の上に形成する工程と、上記テーパ部が中央に露出し、第1コアが延在している方向においては、テーパ部と同じ長さに形成され、第1コアが延在している方向の幅がテーパ部の細くなる先端部に行くほど広くなる開口部をレジスト膜に形成する工程と、フッ化炭素系ガスおよび炭化水素系ガスのエッチングガスを用いた反応性イオンエッチングにより、レジスト膜および上記開口部に露出するテーパ部をエッチングし、テーパ部を、先端に行くほど漸次膜厚が小さくなる形状に加工する工程と、レジスト膜を除去した後、第1コアのテーパ部を覆い、第1コアより径の大きい第2コアを、下部クラッド層の上に形成する第5工程とを少なくとも備えるようにした。
ここで、上記開口部は、テーパ部が中央に露出する平面視矩形の主開口部と、第1コアが延在する方向において、主開口部の両脇に配置された2つの副開口部とから構成し、副開口部は、第1コアが延在している方向の幅が、テーパ部の先端部に行くほど、主開口部より離れる方向に漸次広がるように形成してもよい。
以下、より詳細に説明する。まず、図2Aの斜視図に示すように、下部クラッド層202の上に、主部の幅が0.4μm程度のシリコンコア(第1コア)203を形成する。下部クラッド層202は、シリコン支持基板201の上に形成されている。例えば、SOI基板を用いることができる。SOI基板の埋め込み絶縁層を下部クラッド層202とし、SOI基板のSOI層を、公知のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングすることで、シリコンコア203が形成できる。シリコンコア203は、先端部に行くほど漸次幅が狭くなるテーパ部を備えて形成されている。
次に、図2Bの斜視図に示すように、シリコンコア203を埋め込むように、下部クラッド層202の上にレジスト膜204を形成する。例えば、よく知られたポジ型のフォトレジスト材料を塗布することで、レジスト膜204を形成すればよい。次に、公知のフォトリソグラフィー技術により、レジスト膜204をパターニングし、図2Cの平面図に示すように、テーパ形状とされているシリコンコア203の先端部がほぼ中央に露出する主開口部241を形成する。主開口部241は、シリコンコア203以外の領域においては、下部クラッド層202の表面が露出している。主開口部241は、シリコンコア203が延在している方向の幅が3μm程度とされた平面視矩形に形成されている。また、主開口部241は、シリコンコア203が延在している方向において、シリコンコア203のテーパ部と同じ長さに形成されている。
加えて、シリコンコア203が延在する方向において、主開口部241の両脇に配置され、下部クラッド層202にまで貫通する2つの副開口部242を形成する。副開口部242は、シリコンコア203が延在している方向において、シリコンコア203のテーパ部と同じ長さに形成されている。従って、この方向の長さは、主開口部141と副開口部242とは同じである。一方、シリコンコア203が延在している方向の副開口部242の幅は、テーパ部の細くなる先端部に行くほど、主開口部141より離れるように漸次広がって形成されている。例えば、シリコンコア203のテーパ部の先端においては、副開口部242の幅は30μmとされている。従って、副開口部242は、平面視、直角三角形とされている。なお、副開口部242は、主開口部241より、例えば、1μm程度離間している。
以上のように、主開口部241および2つの副開口部242を形成した後、公知の反応性イオンエッチングにより、フッ化炭素系ガスおよび炭化水素系ガスをエッチングガスとしたドライエッチングを行う。このドライエッチングでは、まず、レジスト膜204がエッチングされ、反応生成物として炭素化合物を含む不活性物質が生成される。この反応生成物は、系内で拡散し、主開口部241および2つの副開口部242の内部にも移動していく。このようにして生成された反応生成物は、主開口部241内に露出しているシリコンコア203のテーパ部のエッチングレートを低下させる。例えば、このドライエッチングにより生成した不活性物質は、シリコンコア203の上に付着し、シリコンコア203のエッチングを妨げ、シリコンのエッチングレートを低下させる。
ここで、エッチングの反応生成物は、当然のことではあるが、平面視でレジスト膜204の存在している領域が広いほど、狭い領域に比較して相対的に生成量が多くなる。このため、図2Dに示すように、副開口部242の開口幅がより広く、レジスト膜204の存在がより少ない領域、言い換えると、シリコンコア203の先端部ほど、エッチングに伴い生成される反応生成物の密度が小さく、結果として、シリコンコア203のテーパ部のエッチング抑制に寄与する反応生成物の発生量も少なくなる。
これに対し、図2Eに示すように、副開口部242の開口幅がより狭く、レジスト膜204の存在がより多い領域においては、エッチングに伴い生成される反応生成物の密度が大きく、結果として、シリコンコア203のテーパ部のエッチング抑制に寄与する反応生成物の発生量も多くなる。
このように、シリコンコア203のテーパ部において、レジスト膜204の開口している面積を変化させることで、エッチング反応生成物の生成量(供給量)を変化させることができる。このようなエッチング反応生成物の供給量は、スポットサイズ変換素子のコアに形成するテーパ部の長さ(数百μm)の範囲であれば、上述したような開口部の開口幅を変化させるようなエッチング条件により、十分に変化させることができる。
従って、図2Dの断面図に示すように、副開口部242がより広く形成されている領域に対応するシリコンコア203のテーパ部先端は、シリコンコア203のエッチングを抑制する反応生成物の生成がより少なく、シリコンコア203のエッチングレートが高くなる。一方、図2Eの断面図に示すように、副開口部242がより狭く形成されている領域に対応するシリコンコア203の幅の広いテーパ部は、シリコンコア203のエッチングを抑制する反応生成物の生成がより多く、シリコンコア203のエッチングレートが低くなる。副開口部242の開口幅を連続的に変化させることで、主開口部241に露出しているシリコンコア203のエッチングレートを、テーパ部の先端から主部の方向にかけて、エッチングレートを連続的に変化させることができる。
以上のようにして、レジスト膜204を形成した後、主開口部241および副開口部242を用い、主開口部241に露出するシリコンコア203のテーパ部をドライエッチングすることで、テーパ部の先端ほどより多くエッチングすることができる。この結果、図2Fの断面図に示すように、シリコンコア203のテーパ部が、先端に行くほど漸次薄くなるテーパ形状となる。また、図2Aに示したように、シリコンコア203のテーパ部は、平面視で先端に行くほど漸次幅が狭くなるテーパ形状に形成されているので、上記エッチングにより、シリコンコア203のテーパ部は、先端に行くほど径が漸次小さくなる形状となる。
以上のようにしてシリコンコア203を形成し、また、レジスト膜204を除去した後、公知の技術により、シリコンコア203のテーパ形状の先端部が覆われるようにシリコンコア203より径の大きいコア(第2コア)を形成し、これらコアを覆う上部クラッド層を形成すれば、スポットサイズ変換素子が形成できる。テーパ部を覆う径の大きいコアは、図3を用いて説明したコア303と同様である。なお、空気を上部クラッドとすることも可能であり、この場合、上部クラッド層は必要がない。このように、本実施の形態におけるスポットサイズ変換素子の作製方法によれば、従来公知のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いることで、先端に行くほど幅および膜厚が漸次減少するテーパ形状のシリコンコア203が、容易に形成できる。
なお、上述では、主開口部241と副開口部242とを各々離間させて個別に形成したが、これらを一体とした開口部を用いるようにしてもよい。この場合、テーパ形状とされているシリコンコア203の先端部(テーパ部)がほぼ中央に露出する1つの開口部を形成することになる。この開口部は、シリコンコア203が延在している方向において、シリコンコア203のテーパ部と同じ長さに形成され、シリコンコア203が延在している方向の幅が、テーパ部の細くなる先端部に行くほど広くなるように形成されていればよい。
本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図であり、図1BのCC線の断面図である。 本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図であり、図1BのDD線の断面図である。 本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための平面図(a)および断面図(b)である。 本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図であり、図2CのDD線の断面図である。 本発明の実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図であり、図2CのEE線の断面図である。 本発明の実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の作製方法を説明するための部分を模式的に示す断面図であり、図2CのFF線の断面図である。 スポットサイズ変換素子の一部構成を示す斜視図である。 スポットサイズ変換素子に用いられるコアの形状を部分的に示す斜視図である。 スポットサイズ変換素子に用いられるコアの形状を部分的に示す斜視図である。
符号の説明
101…下部クラッド層、102…シリコン層、103…酸化シリコン層、104…レジストパターン層、111…領域、112…領域、121…シリコンコア、131…マスクパターン、141…主パターン、142…副パターン、201…シリコン支持基板、202…下部クラッド層、203…シリコンコア、204…レジスト膜、241…主開口部、242…副開口部。

Claims (1)

  1. 下部クラッド層,シリコン層,および酸化シリコン層がこの順に積層された基板を用意する第1工程と、
    前記酸化シリコン層の上に、一端が先端に行くほど漸次幅が狭くなるテーパ形状のテーパ部を備える主パターン、および、この主パターンの両脇に配置され、前記テーパ部において、先端に行くほど前記主パターンとの間隔が広くなる2つの複パターンを備えるレジストパターン層を形成する第2工程と、
    ハロゲン系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチングにより、前記レジストパターン層をマスクとして前記酸化シリコン層にエッチングし、前記主パターンの下部に、先端に行くほど漸次幅および膜厚が小さくなる酸化シリコンのマスクパターンを形成する第3工程と、
    反応性イオンエッチングにより前記マスクパターンをマスクとして前記シリコン層をエッチングし、先端に行くほど漸次幅および膜厚が小さくなるテーパ部を備えたシリコンよりなる第1コアを形成する第4工程と、
    前記第1コアのテーパ部を覆い、前記第1コアより径の大きい第2コアを、前記下部クラッド層の上に形成する第5工程と
    を少なくとも備えることを特徴とするスポットサイズ変換素子の作製方法。
JP2008288511A 2008-11-11 2008-11-11 スポットサイズ変換素子の作製方法 Active JP5006303B2 (ja)

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