JP2010116711A - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
遠隔操作式排水栓装置が取り付けられる槽体について、遠隔操作式排水栓装置を取り付ける、取り付けないに関わらず共通の浴槽が使用できる遠隔操作式排水栓装置、また施工が容易な遠隔操作式排水栓装置を提供する。
【解決手段】
槽体内の排水を行う排水口の開閉を、排水口から離れた場所に設けた操作部にて行う遠隔操作式排水栓装置において、槽体の底部に排水口を、槽体S側面上方にオーバーフロー排水口をそれぞれ設け、排水口の開閉を行う遠隔操作式排水栓装置の操作部を、オーバーフロー排水口に設ける。また、上記遠隔操作式排水栓装置において、操作部に加えられた操作を排水口に伝達するための操作伝達部材を、レリースワイヤによって構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽や流し台、洗面台等の排水口に使用される、遠隔操作式排水栓装置の改良に関するものであって、さらに詳しくは、遠隔操作式排水栓装置の操作部の改良に関するものである。
以下に従来の遠隔操作式排水栓装置の一例を、図面を参照しつつ説明する。
図13に示した従来の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する、槽体としての浴槽と、排水栓本体、T字管部材、弁体、操作部、ガイド管、レリースワイヤ、保持機構部、ワイヤー支持具、等からなる遠隔操作式排水栓装置と、から構成される。
浴槽は、上方が開口した箱体であって、底部及び上方の開口の周縁に取付孔を開口する。
排水栓本体は、外側面に雄ネジを、内部に排水口を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材であり、内部に後述するワイヤー支持具を配置・固定する固定構造を設けた排水口を備えてなる。
T字管部材は円筒形状にして、上方に排水栓本体の雄ネジと螺合する雌ネジを、下方に排水を排出する排出口を、側面に後述するレリースワイヤを挿通する挿通部を、それぞれ備えてなる。
弁体は、後述する保持機構部の軸部の先端部分と係合する、排水口の上部に配置される部材であって、上昇/下降することで、排水口を開口/覆って閉口させる部材である。
レリースワイヤは、四フッ化エチレンなどの樹脂から構成される円筒状のアウターチューブと、アウターチューブ内に進退自在に配置される、コイル状に形成された金属線からなるインナーワイヤと、インナーワイヤをアウターチューブに対して一方向(操作部側)に付勢する戻りスプリングと、から構成される。
ワイヤー支持具は、例えばノック式ボールペンの芯の進退の保持機構として周知であるスラストロック機構(図示せず)を内蔵した保持機構部を備えた部材であって、施工完了時排水栓本体の排水口内に係合固定される部材である。また、保持機構部は内部に軸部を有し、保持機構部の下端にレリースワイヤが、保持機構部の軸部の上端に弁体が、それぞれ接続される。施工完了時、インナーワイヤが進退する都度、保持機構の軸部が上昇した状態で固定/固定を解除して降下、を繰り返すことで弁体を昇降させ、排水口の開閉を行うことができる。
操作部は、弁体を遠隔的に操作する部材であって、円筒状の操作部本体と、レリースワイヤのインナーワイヤ端部に接続され、操作部本体内を上下に昇降する操作ボタンとから構成される。
レリースワイヤは、四フッ化エチレンなどの樹脂から構成される円筒状のアウターチューブ、コイル状に形成された金属線から成るインナーワイヤから構成され、インナーワイヤはアウターチューブ内に進退自在に配置される。また、当該レリースワイヤの操作部側端部には保持機構部及びスプリングを備えて成る。
ガイド管は可撓性を備えたホース管であって、一端は操作部本体に、他端はT字管部材の挿通部に、それぞれ水密的に接続される。
以上のように構成した従来例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして浴槽に施工・取り付けされる。
まず工場等において、ガイド管の一端を操作部本体に、他端をT字管部材の挿通部に、それぞれ水密的に接続し、この状態にて出荷する。
次に、施工現場において、浴槽の上方の取付孔に操作部本体を取り付け、また底面の取付孔に排水栓本体を挿通してT字管部材と螺合させて、浴槽に各部材を取り付け固定する。
そして、操作部本体内部にレリースワイヤを挿入し、操作部本体、ガイド管、挿通部の順にレリースワイヤを通過させて、レリースワイヤの一端が排水口内に飛び出すようにする。
その後、排水口内のレリースワイヤをペンチなどで引き出し、レリースワイヤ先端とワイヤー支持具を、インナーワイヤとワイヤー支持具の保持機構部の軸部下端が対向するように接続固定し、ワイヤー支持具を排水口内の固定構造と係合固定させて排水口内に配置・固定する。
更にワイヤー支持具の軸部上端に弁体を、操作部のレリースワイヤのインナーワイヤ端部に操作ボタンを、それぞれ係合固定させて、取付が終了する。
前記のように取り付けられた従来例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように操作することで、遠隔操作により排水口を開閉できる。
まず弁体が降下し、排水口が閉口している状態とする。この状態において排水口からは離間した、操作部本体内にある操作ボタンに押し込み操作を加えると、レリースワイヤのインナーワイヤが排水口側へ前進し、インナーワイヤの対向位置にあるワイヤー支持具の軸部下端を押し上げる。このため軸部に係合している弁体も併せて上昇し、排水口が開口する。操作ボタンの押し込み操作を解除すると、レリースワイヤのインナーワイヤは戻りスプリングの作用により操作部側に後退する。そして、軸部が押し上げられたことで、ワイヤー支持具の保持機構部が動作し、軸部が上昇した状態が維持され、排水口の開口状態が維持される。
この状態から更に操作ボタンに押し込み操作を行うと、インナーワイヤの対向位置にあるワイヤー支持具の軸部下端が再度押し上げられ、保持機構部の軸部の上昇状態の維持が解除されて、軸部と弁体とが自重により降下し、弁体が排水口を閉塞して当初の閉口状態に戻る。
以後、同様の操作を繰り返すことで、遠隔操作的に、排水口の開口/閉口を行うことができ、開口時には浴槽内の排水を排出することができる。
特開2004−19112
しかしながら上記従来例には以下のような問題点があった。
上記のような遠隔操作式排水栓装置を施工するためには、操作部の取り付けを行う為に専用の開口を設ける必要がある。
この為、遠隔操作式排水栓装置を取り付ける浴槽と、遠隔操作式排水栓装置を取り付けない浴槽について別々の部材管理を行う必要がある。特に浴槽は日常扱う中では比較的大きな部材であり、その管理にも手間が掛かるため、なるべく種類の増加は避けたい部材であり、できれば遠隔操作式排水栓装置を取り付ける、取り付けないに関わらず共通の浴槽が使用できる構造が求められていた。
本発明は上記目的に鑑み考案されたものであり、浴槽や流し台、洗面台等の創大意用いられる遠隔操作式排水栓装置において、遠隔操作式排水栓装置を取り付けない槽体と取り付ける槽体とを好適に共用できるようにした遠隔操作式排水栓装置に関するものである。
請求項1に記載の本発明は、槽体S内の排水を行う排水口1の開閉を、排水口1から離れた場所に設けた操作部5にて行う遠隔操作式排水栓装置において、槽体Sの底部に排水口1を、槽体S側面上方にオーバーフロー排水口2をそれぞれ設け、排水口1の開閉を行う遠隔操作式排水栓装置の操作部5を、オーバーフロー排水口2に設けたことを特徴とする、遠隔操作式排水栓装置である。
請求項2に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、操作部5に加えられた操作を排水口1に伝達するための操作伝達部材を、筒状にして側面方向に可撓性を、軸方向に剛性を備えたアウターチューブ3aと、アウターチューブ3a内に進退自在に収納される、側面方向に可撓性を、軸方向に剛性を備えたインナーワイヤ3bと、からなるレリースワイヤ3によって構成した事を特徴とする、上記段落0007に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項3に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、オーバーフロー排水口2から排水口1に排水を行うためのオーバーフロー排水管4を設けると共に、レリースワイヤ3を、操作部5から排水口1まで、オーバーフロー排水管4内を介して配置したことを特徴とする、上記段落0008に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項4に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、オーバーフロー排水口2から排水口1に排水を行うためのオーバーフロー排水管4を設けると共に、レリースワイヤ3を、操作部5から排水口1の間に、オーバーフロー排水管4内に設けたガイド管6を介し、且つ少なくともガイド管6内では排水に対して水密的となるように配置したことを特徴とする、上記段落0008又は段落0009に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項5に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、オーバーフロー排水口2から排水口1に排水を行うためのオーバーフロー排水管4を設けると共に、レリースワイヤ3を、操作部5から排水口1の間に、オーバーフロー排水管4に対し別途設けたガイド管6を介し、且つ少なくともガイド管6内では排水に対して水密的となるように配置したことを特徴とする、上記段落0008に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項6に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、操作部5を、有底筒状にして溢れ水の流入するオーバーフロー排水口2に連通する操作部本体7と、操作部本体7の側面に設けられ、オーバーフロー排水管4が接続されるオーバーフロー排出口8と、一端がオーバーフロー排水口2内に設けられてレリースワイヤ3と水密的に接続し、他端がオーバーフロー排水口2内部で屈曲して操作部本体7の側面を貫通して設けられた、ガイド管6が接続されるガイド筒9と、レリースワイヤ3のアウターチューブ3a端部を、オーバーフロー排水口2内のガイド筒9端部に水密的に固定する固定構造と、インナーワイヤ3bの操作部5側端部に接続される操作ボタン10と、から構成したことを特徴とする、上記段落0010に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項7に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、オーバーフロー排出口8とガイド筒9とが、操作部本体7外の端部において同一の方向を向いて設けられてなることを特徴とする、上記段落0012に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項8に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、操作部本体7が正面視円形であると共に、オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し、接線位置に設けられてなることを特徴とする、上記段落0012又は上記段落0013に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項9に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、正面視における、操作部本体7に接する部分のオーバーフロー排出口8の内径の幅が、操作部本体7の円筒の内径の半径以上であることを特徴とする、上記段落0014に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の遠隔操作式排水栓装置は上記のように構成したため、以下のような優れた効果を奏する。
1)請求項1に記載の本発明では、槽体に設けられた遠隔操作式排水栓装置の操作部を、オーバーフロー排水口に配置したことで、槽体に操作部を取り付けるための開口を設ける必要が無くなり、遠隔操作式排水栓装置を取り付ける槽体、取り付けない槽体のそれぞれの共通化を行うことができた。
2)請求項2に記載の本発明では、操作部に加えた操作を排水口まで伝達する操作伝達部材を、レリースワイヤから構成したことによって、操作伝達部材を金属棒とした場合等と比べ、施工性が向上した。
3)請求項3に記載の本発明では、レリースワイヤを操作部から弁体まで配置する場合に、オーバーフロー配管を介してレリースワイヤを配置したことによって、オーバーフロー配管をレリースワイヤのガイド管とする事ができ、メンテナンス性が高く、また施工作業の効率の良い構成とすることができる。
4)請求項4、請求項5に記載の本発明では、レリースワイヤを操作部から弁体まで配置する場合に、オーバーフロー配管とは別に設けたガイド管を介してレリースワイヤを配置したことによって、メンテナンス性が高く、またオーバーフロー排水によってレリースワイヤが劣化することのない構成とすることができる。
5)請求項6に記載の本発明では、操作部の具体的構成を明確にする事ができた。
6)請求項7に記載の本発明では、オーバーフロー排出口とガイド筒とが別に設けられた場合に、オーバーフロー排出口端部とガイド筒端部とを同じ方向とすることによって、誤った方向(操作部本体内に排水が残ってしまうような方向)に操作部本体が施工されることを防ぐことができる。
7)請求項8に記載の本発明では、操作部本体が正面視円形であると共に、オーバーフロー排出口が操作部本体の側面に対し接線位置に設けられてなることによって、操作部本体が、操作部本体の中心から重心に向かう方向が下方となる位置に配管された際に、排水が操作部本体内に留まることがない構成とすることができた。更に、請求項9に記載したように、オーバーフロー排出口の内径の幅が、オーバーフロー排水口の内径の半径以上であると、オーバーフロー排出口が直下方向となる位置に配管された際場合でも、排水が操作部本体内に留まることがない構成とすることができ、極めて衛生的である。
本発明の遠隔操作式排水栓装置の第一実施例を、図1乃至図5を参照しつつ説明する。
本発明の第一実施例は、以下に記載する、槽体Sとしての浴槽と、排水栓本体11、T字管部材13、弁体14、オーバーフロー排水口2を備えた操作部5、ガイド管6、オーバーフロー排水管4、レリースワイヤ3、ワイヤー支持具12、等からなる遠隔操作式排水栓装置と、から構成される。
浴槽は、上方が開口した箱体であって、底部及び側面上部に取付孔を開口する。
排水栓本体11は、外側面に雄ネジを、内部に排水口1を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材であり、内部に後述するワイヤー支持具12を配置・固定する固定構造を設けた排水口1を備えてなる。
T字管部材13は円筒状にして、上方に排水栓本体11の雄ネジと螺合する雌ネジを、下方に排水を排出する排出口13aを、側面に後述するレリースワイヤ3を挿通する挿通部13bと後述するオーバーフロー排水管4が接続されるオーバーフロー接続口13cを、それぞれ個別に備えてなる。
弁体14は、後述する保持機構部15の軸部の先端部分と係合する、排水口1の上部に配置される部材であって、上昇/下降することで、排水口1を開口/覆って閉口させる部材である。
レリースワイヤ3は、四フッ化エチレンなどの樹脂から構成される円筒状のアウターチューブ3aと、アウターチューブ3a内に進退自在に配置される、コイル状に形成された金属線からなるインナーワイヤ3bと、インナーワイヤ3bをアウターチューブ3aに対して一方向(操作部5側)に付勢する戻りスプリングと、から構成される。
ワイヤー支持具12は、例えばノック式ボールペンの芯の進退の保持機構として周知であるスラストロック機構(図示せず)を内蔵した保持機構部15を備えた部材であって、施工完了時排水栓本体11の排水口1内に係合固定される部材である。また、保持機構部15は内部に軸部を有し、保持機構部15の下端にレリースワイヤ3が、保持機構部15の軸部の上端に弁体14が、それぞれ接続される。施工完了時、インナーワイヤ3bが進退する都度、保持機構部15の軸部が上昇した状態で固定/固定を解除して降下、を繰り返すことで弁体14を昇降させ、排水口1の開閉を行うことができる。
操作部5は、以下に記載したオーバーフロー排水栓16と、操作部本体7と、操作ボタン10と、から構成される。
オーバーフロー排水栓16は、外側面に雄ネジを、内部にオーバーフロー排水口2を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材である。
操作部本体7は、有底円筒状にして、円筒部の内面にオーバーフロー排水栓16の雄ネジと螺合する雌ネジを、側面に排水を排出するオーバーフロー排出口8と、レリースワイヤ3を挿通する、円筒部分7aの中央から、側面方向に屈曲して円筒部分7aの壁を貫通するガイド筒9をそれぞれ備えてなる。
更に上記操作部本体7のオーバーフロー排出口8は、図3に示したように、円筒部分7aの軸方向視(施工時の正面方向視)において、オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し接線位置に設けられてなると共に、操作部本体7の円筒部分7aに接する部分のオーバーフロー排出口8の内径の幅、即ちオーバーフロー排出口8の内面の直径が、操作部本体7の円筒部分7aの内面の半径よりも幅広となるように構成されている。
操作ボタン10は、レリースワイヤ3のインナーワイヤ3b端部に接続される円形の部材であって、オーバーフロー排水口2内部を、浴槽内の排水が、オーバーフロー排水口2を通過することが可能な状態を維持しつつ進退する。
ガイド管6は可撓性を備えたホース管であって、一端は操作部本体7のガイド筒9に、他端はT字管部材13の挿通部13bに、それぞれ水密的に接続される。
オーバーフロー排水管4は可撓性を備えたホース管であって、一端は操作部本体7のオーバーフロー排水口2に、他端はT字管部材13のオーバーフロー接続口13cに、それぞれ水密的に接続される。
以上のように構成した本発明の遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして浴槽に施工・取り付けされる。
まず工場等において、オーバーフロー排水管4の一端を操作部本体7のオーバーフロー排出口8に、他端をT字管部材13のオーバーフロー接続口13cに、それぞれ水密的に接続する。
同じく工場等において、ガイド管6の一端を操作部本体7のガイド筒9に、他端をT字管部材13の挿通部13bに、それぞれ水密的に接続し、この状態にて出荷する。
次に、施工現場において、浴槽の上方の取付孔にオーバーフロー排水栓16を挿通して操作部本体7と螺合させ、また底面の取付孔に排水栓本体11を挿通してT字管部材13と螺合させて、排水栓本体11のフランジとT字管部材13、オーバーフロー排水口2のフランジと操作部本体7とでそれぞれの取付孔周縁を挟持するようにして取り付け固定する。
そして、オーバーフロー排水口2内に開口したガイド筒9端部からレリースワイヤ3を挿入し、オーバーフロー排水口2内、ガイド筒9、ガイド管6、挿通部13bの順にレリースワイヤ3を通過させて、レリースワイヤ3の一端が排水口1内に飛び出すようにする。この時、操作部5側において、レリースワイヤ3の操作部5側端部が排水口1内のガイド管6端部と、排水口1側端部が接続部と、それぞれ水密的に接続固定するようにする。
その後、排水口1内のレリースワイヤ3をペンチなどで引き出し、レリースワイヤ3先端とワイヤー支持具12を、インナーワイヤ3bとワイヤー支持具12の保持機構部15の軸部下端が対向するように接続固定し、ワイヤー支持具12を排水口1内の固定構造と係合固定させて排水口1内に配置・固定する。
更にワイヤー支持具12の軸部上端に弁体14を、操作部5のレリースワイヤ3のインナーワイヤ3b端部に操作ボタン10を、それぞれ係合固定させて、取付が終了する。
前記のように取り付けられた第一実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように操作することで、遠隔操作により排水口1を開閉できる。
まず弁体14が降下し、排水口1が閉口している状態とする。この状態において排水口1からは離間した、オーバーフロー排水口2内にある操作ボタン10に押し込み操作を加えると、レリースワイヤ3のインナーワイヤ3bが排水口1側へ前進し、インナーワイヤ3bの対向位置にあるワイヤー支持具12の軸部下端を押し上げる。このため軸部に係合している弁体14も併せて上昇し、排水口1が開口する。操作ボタン10の押し込み操作を解除すると、レリースワイヤ3のインナーワイヤ3bは戻りスプリングの作用により操作部5側に後退する。そして、軸部が押し上げられたことで、ワイヤー支持具12の保持機構部15が動作し、軸部が上昇した状態が維持され、排水口1の開口状態が維持される。
この状態から更に操作ボタン10に押し込み操作を行うと、インナーワイヤ3bの対向位置にあるワイヤー支持具12の軸部下端が再度押し上げられ、保持機構部15の軸部の上昇状態の維持が解除されて、軸部と弁体14とが自重により降下し、弁体14が排水口1を閉塞して当初の閉口状態に戻る。
以後、同様の操作を繰り返すことで、遠隔操作的に、排水口1の開口/閉口を行うことができ、開口時には浴槽内の排水を排出することができる。
また、排水口1が閉口状態において、浴槽内に湯水が注がれて湯水が大量に溜まり、オーバーフロー排水口2の下端まで浴槽内の水面が上昇すると、以降、オーバーフロー排水口2から排水が排出され、排水口1の開口を行わなくとも、浴槽内の湯水が浴槽から溢れ出ることが無くなる。
通常、オーバーフロー排水管4においては図3に示したようにオーバーフロー排出口8が下方を向くように取付孔に取付固定する事が正しい取付方法である。しかし、本発明では、オーバーフロー排出口8が設けられている操作部本体7に、オーバーフロー排出口8とガイド筒9とが設けられているため、図4に示したように、操作部本体7を取付孔に対して回動自在にした際、操作部本体7が、円筒部分7aの中心から操作部本体7の重心に向かう方向(操作部本体7を取付孔に対して回動自在としたとき重力によって自然に操作部本体7が安定する方向、以降この方向を「安定方向」と呼ぶ)に、誤って取付固定される場合がある。しかし、上記実施例では、オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し接線位置に設けられてなると共に、操作部本体7の円筒部分7aに接する部分のオーバーフロー排出口8の内径の幅、即ちオーバーフロー排出口8の内面の直径が、操作部本体7の円筒部分7aの内面の半径よりも幅広となるように構成されているため、操作部本体7を、オーバーフロー排出口8が下方を向く方向に取り付けた場合でも、安定方向に取り付けた場合でも、操作部本体7内の下方は必ずオーバーフロー排出口8が位置することとなり、オーバーフロー排水口2内に溜まり水が残ることがない。
次に本発明の遠隔操作式排水栓装置の第二実施例を、図6を参照しつつ説明する。
本発明の第二実施例は、以下に記載する、槽体Sとしての浴槽と、排水栓本体11、エルボ管、弁体14、オーバーフロー排水口2を備えた操作部5、ガイド管6、オーバーフロー排水管4、レリースワイヤ3、保持機構部15、ワイヤー支持具12、等からなる遠隔操作式排水栓装置と、から構成される。
浴槽は、上方が開口した箱体であって、底部及び側面上部に取付孔を開口する。
排水栓本体11は、外側面に雄ネジを、内部に排水口1を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材であり、内部に後述するワイヤー支持具12を配置・固定する固定構造を設けた排水口1を備えてなる。
T字管部材13は円筒状にして、上方に排水栓本体11の雄ネジと螺合する雌ネジを、下方に排水を排出する排出口13aを、側面に後述するオーバーフロー排水管4が接続されるオーバーフロー接続口13cを、それぞれ備えてなる。
更に、T字管部材13はオーバーフロー接続口13c内に、後述するレリースワイヤ3を挿通する挿通部13bを備えてなる。
弁体14は、後述する保持機構部15の軸部の先端部分と係合する、排水口1の上部に配置される部材であって、上昇/下降することで、排水口1を開口/覆って閉口させる部材である。
レリースワイヤ3は、四フッ化エチレンなどの樹脂から構成される円筒状のアウターチューブ3aと、アウターチューブ3a内に進退自在に配置される、コイル状に形成された金属線からなるインナーワイヤ3bと、インナーワイヤ3bをアウターチューブ3aに対して一方向(操作部5側)に付勢する戻りスプリングと、から構成される。
ワイヤー支持具12は、例えばノック式ボールペンの芯の進退の保持機構として周知であるスラストロック機構(図示せず)を内蔵した保持機構部15を備えた部材であって、施工完了時排水栓本体11の排水口1内に係合固定される部材である。また、保持機構部15は内部に軸部を有し、保持機構部15の下端にレリースワイヤ3が、保持機構部15の軸部の上端に弁体14が、それぞれ接続される。施工完了時、インナーワイヤ3bが進退する都度、保持機構の軸部が上昇した状態で固定/固定を解除して降下、を繰り返すことで弁体14を昇降させ、排水口1の開閉を行うことができる。
操作部5は、以下に記載したオーバーフロー排水栓16と、操作部本体7と、操作ボタン10と、から構成される。
オーバーフロー排水栓16は、外側面に雄ネジを、内部にオーバーフロー排水口2を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材である。
操作部本体7は、有底円筒状にして、円筒部の内面にオーバーフロー排水栓16の雄ネジと螺合する雌ネジを、側面に排水を排出する、中心軸が円筒部の中心と交差するオーバーフロー排出口8と、レリースワイヤ3を挿通する、円筒部分7aの中央からオーバーフロー排出口8内を通過する方向に屈曲してオーバーフロー排出口8内に端部が設けられるガイド筒9をそれぞれ備えてなる。
操作ボタン10は、レリースワイヤ3のインナーワイヤ3b端部に接続される円形の部材であって、オーバーフロー排水口2内部を、浴槽内の排水が、オーバーフロー排水口2を通過することが可能な状態を維持しつつ進退する。
オーバーフロー排水管4は可撓性を備えたホース管であって、一端は操作部本体7のオーバーフロー排水口2に、他端はT字管部材13のオーバーフロー接続口13cに、それぞれ水密的に接続される。
以上のように構成した本発明の第二実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして浴槽に施工・取り付けされる。
まず工場等において、ガイド管6の一端を操作部本体7のガイド筒9に水密的に接続する。そしてガイド管6を覆うようにオーバーフロー排水管4を挿通し、操作部本体7のオーバーフロー排出口8に水密的に接続する。
次に、ガイド管6の他端をT字管部材13の挿通部13bに水密的に接続する。その後オーバーフロー排水管4をT字管部材13のオーバーフロー接続口13cに水密的に接続する(即ち、ガイド管6はオーバーフロー排水管4に覆われた状態とする)。この状態にて工場から施工現場に出荷する。
次に、施工現場において、浴槽の上方の取付孔にオーバーフロー排水栓16を挿通して操作部本体7と螺合させ、また底面の取付孔に排水栓本体11を挿通してT字管部材13と螺合させて、排水栓本体11のフランジとT字管部材13、オーバーフロー排水口2のフランジと操作部本体7とでそれぞれの取付孔周縁を挟持するようにして取り付け固定する。
そして、オーバーフロー排水口2からレリースワイヤ3を挿入し、オーバーフロー排水口2内、操作部本体7のガイド筒9、ガイド管6、挿通部13bの順にレリースワイヤ3を通過させて、レリースワイヤ3の一端が排水口1内に飛び出すようにする。
その後、排水口1内のレリースワイヤ3をペンチなどで引き出し、レリースワイヤ3先端とワイヤー支持具12を、インナーワイヤ3bとワイヤー支持具12の保持機構部15の軸部下端が対向するように接続固定し、ワイヤー支持具12を排水口1内の固定構造に係合固定させて排水口1内に配置・固定する。
更にワイヤー支持具12の軸部上端に弁体14を、操作部5のレリースワイヤ3のインナーワイヤ3b端部に操作ボタン10を、それぞれ係合固定させて、取付が終了する。
前記のように取り付けられた第二実施例の遠隔操作式排水栓装置は、段落0019 に記載した第一実施例と同様の操作を行うことで、排水口1に対し遠隔操作的に排水口1の開閉を行うことができる。
また、第一実施例と同様に、排水口1が閉口状態において、浴槽内に湯水が注がれて湯水が大量に溜まり、オーバーフロー排水口2の下端まで浴槽内の水面が上昇すると、以降、オーバーフロー排水口2から排水が排出され、排水口1の開口を行わなくとも、浴槽内の湯水が浴槽から溢れ出ることが無くなる。
次に本発明の遠隔操作式排水栓装置の第三実施例を、図7を参照しつつ説明する。
本発明の第三実施例は、以下に記載する、槽体Sとしての浴槽と、排水栓本体11、エルボ管、弁体14、オーバーフロー排水口2を備えた操作部5、ガイド管6、オーバーフロー排水管4、レリースワイヤ3、保持機構部15、ワイヤー支持具12、等からなる遠隔操作式排水栓装置と、から構成される。
浴槽は、上方が開口した箱体であって、底部及び側面上部に取付孔を開口する。
排水栓本体11は、外側面に雄ネジを、内部に排水口1を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材であり、内部に後述するワイヤー支持具12を配置・固定する固定構造を設けた排水口1を備えてなる。
T字管部材13は円筒状にして、上方に排水栓本体11の雄ネジと螺合する雌ネジを、下方に排水を排出する排出口13aを、側面に後述するオーバーフロー排水管4が接続されるオーバーフロー接続口13cを、それぞれ備えてなる。
弁体14は、後述する保持機構部15の軸部の先端部分と係合する、排水口1の上部に配置される部材であって、上昇/下降することで、排水口1を開口/覆って閉口させる部材である。
レリースワイヤ3は、四フッ化エチレンなどの樹脂から構成される円筒状のアウターチューブ3aと、アウターチューブ3a内に進退自在に配置される、コイル状に形成された金属線からなるインナーワイヤ3bと、インナーワイヤ3bをアウターチューブ3aに対して一方向(操作部5側)に付勢する戻りスプリングと、から構成される。
ワイヤー支持具12は、例えばノック式ボールペンの芯の進退の保持機構として周知であるスラストロック機構(図示せず)を内蔵した保持機構部15を備えた部材であって、施工完了時排水栓本体11の排水口1内に係合固定される部材である。また、保持機構部15は内部に軸部を有し、保持機構部15の下端にレリースワイヤ3が、保持機構部15の軸部の上端に弁体14が、それぞれ接続される。施工完了時、インナーワイヤ3bが進退する都度、保持機構部15の軸部が上昇した状態で固定/固定を解除して降下、を繰り返すことで弁体14を昇降させ、排水口1の開閉を行うことができる。
操作部5は、以下に記載したオーバーフロー排水栓16と、操作部本体7と、操作ボタン10と、から構成される。
オーバーフロー排水栓16は、外側面に雄ネジを、内部にオーバーフロー排水口2を備え、上端に外側方向に突出したフランジを備えた円筒状の部材である。
操作部本体7は、有底円筒状にして、円筒部の内面にオーバーフロー排水栓16の雄ネジと螺合する雌ネジを、側面に排水を排出するオーバーフロー排出口8を備えてなる。
操作ボタン10は、レリースワイヤ3のインナーワイヤ3b端部に接続される円形の部材であって、オーバーフロー排水口2内部を、浴槽内の排水が、オーバーフロー排水口2を通過することが可能な状態を維持しつつ進退する。
オーバーフロー排水管4は可撓性を備えたホース管であって、一端は操作部本体7のオーバーフロー排水口2に、他端はT字管部材13のオーバーフロー接続口13cに、それぞれ水密的に接続される。
以上のように構成した本発明の第三実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして浴槽に施工・取り付けされる。
まず工場等において、オーバーフロー排水管4の一端を操作部本体7のオーバーフロー排出口8に、他端をT字管部材13のオーバーフロー接続口13cに、それぞれ水密的に接続し、この状態にて出荷する。
次に、施工現場において、浴槽の上方の取付孔にオーバーフロー排水栓16を挿通して操作部本体7と螺合させ、また底面の取付孔に排水栓本体11を挿通してT字管部材13と螺合させて、排水栓本体11のフランジとT字管部材13、オーバーフロー排水口2のフランジと操作部本体7とでそれぞれの取付孔周縁を挟持するようにして取り付け固定する。
そして、オーバーフロー排水口2からレリースワイヤ3を挿入し、オーバーフロー排水口2内、操作部本体7のオーバーフロー排出口8、オーバーフロー排水管4、オーバーフロー接続口13cの順にレリースワイヤ3を通過させて、レリースワイヤ3の一端が排水口1内に飛び出すようにする。
その後、排水口1内のレリースワイヤ3をペンチなどで引き出し、レリースワイヤ3先端とワイヤー支持具12を、インナーワイヤ3bとワイヤー支持具12の保持機構部15の軸部下端が対向するように接続固定し、ワイヤー支持具12を排水口1内の固定構造と係合固定させて排水口1内に配置・固定する。
更にワイヤー支持具12の軸部上端に弁体14を、操作部5のレリースワイヤ3のインナーワイヤ3b端部に操作ボタン10を、それぞれ係合固定させて、取付が終了する。
前記のように取り付けられた第三実施例の遠隔操作式排水栓装置は、段落0019 に記載した第一実施例と同様の操作を行うことで、排水口1に対し遠隔操作的に排水口1の開閉を行うことができる。
また、第一実施例と同様に、排水口1が閉口状態において、浴槽内に湯水が注がれて湯水が大量に溜まり、オーバーフロー排水口2の下端まで浴槽内の水面が上昇すると、以降、オーバーフロー排水口2から排水が排出され、排水口1の開口を行わなくとも、浴槽内の湯水が浴槽から溢れ出ることが無くなる。
本発明の実施例は以上のようであるが本発明は上記実施例に限定される物ではなく、主旨を変更しない範囲において自由に変更が可能である。例えば、上記第一実施例では、操作部本体7のオーバーフロー排出口8を、円筒部分7aの軸方向視において、オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し接線位置に設けられてなると共に、操作部本体7の円筒部分7aに接する部分のオーバーフロー排出口8の内径の幅、即ちオーバーフロー排出口8の内面の直径が、操作部本体7の円筒部分7aの内面の半径よりも幅広となるように構成しているが、図8に示したように、オーバーフロー排出口8の中心軸が、オーバーフロー排水口2の中心を通る位置に構成しても構わない。但しこのように構成した場合、ガイド筒9を備えた操作部本体7において、オーバーフロー排出口8が下方を向いて接続固定された場合は特に問題は無いが、図9に示したように誤って安定方向に接続固定された場合、下方にはオーバーフロー排出口8が無く、円筒部分7aの窪みが生じ、この窪みに溜まり水Wが溜まって腐敗を生じるなど不衛生な状態が生じる場合があり注意が必要である。
また、図10に示したように、オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し接線位置に設けられてなるが、オーバーフロー排出口8の内径の幅、即ちオーバーフロー排出口8の内面の直径が、操作部本体7の円筒部分7aの内面の半径よりも幅狭となるように構成してもよい。但しこのように構成した場合、図10に示したように操作部本体7は必ず安定方向に接続固定する必要がある。図10に示したように、オーバーフロー排出口8の中心軸が下方を向くように接続固定されると、円筒部分7aの下端に窪みが生じ、この窪みに溜まり水Wが溜まって腐敗を生じるなど不衛生な状態が生じる場合があり注意が必要である。よって、できれば第一実施例のように、操作部本体7のオーバーフロー排出口8を、円筒部分7aの軸方向視において、オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し接線位置に設けられてなると共に、操作部本体7の円筒部分7aに接する部分のオーバーフロー排出口8の内径の幅、即ちオーバーフロー排出口8の内面の直径が、操作部本体7の円筒部分7aの内面の半径よりも幅広となるように構成することが望ましい。
また、図11に示したように、オーバーフロー排出口8の中心軸が、オーバーフロー排水口2の中心を通る位置に構成すると共に、ガイド筒9を円筒部外で屈曲させ、オーバーフロー排出口8とガイド筒9とが、操作部本体7外の端部において同一の方向を向くように構成しても良い。この構造では、誤って安定方向に接続固定された場合、下方にはオーバーフロー排出口8が無く、円筒部分7aの窪みが生じ、この窪みに水が溜まって腐敗を生じるなど不衛生な状態が生じる場合があるが、オーバーフロー排出口8とガイド筒9とが同じ方向を向くため、作業者が、「オーバーフロー排出口8とガイド筒9の両方が向く方向が下」と認識し易くなり、誤った施工が成される可能性を減少することができる。
本発明の第一実施例の閉口状態を示す一部を切り欠きした参考図である。 本発明の第一実施例の開口状態を示す一部を切り欠きした参考図である。 第一実施例の操作部本体のA−A’断面図である。 第一実施例の操作部本体の、安定状態でのA−A’断面図である。 第一実施例のT字管部材周辺の、B−B’断面図である。 本発明の第二実施例の開口状態を示す一部切り欠きした参考図である。 本発明の第三実施例の開口状態を示す一部切り欠きした参考図である。 段落0030の実施例の、オーバーフロー排水口が下方を向いた状態での操作部本体の図3と同じ位置における断面を示す参考図である。 段落0030の実施例の、安定状態での操作部本体の図3と同じ位置における断面を示す参考図である。 段落0031の実施例の、安定状態での操作部本体の図3と同じ位置における断面を示す参考図である。 段落0031の実施例の、オーバーフロー排水口が下方を向いた状態での操作部本体の図3と同じ位置における断面を示す参考図である。 段落0032の実施例の、オーバーフロー排水口が下方を向いた状態での操作部本体の図3と同じ位置における断面を示す参考図である。 従来の遠隔操作式排水栓装置の一部切り欠きした参考図である。
符号の説明
1 排水口 2 オーバーフロー排水口
3 レリースワイヤ 3a アウターチューブ
3b インナーワイヤ 4 オーバーフロー排水管
5 操作部 6 ガイド管
7 操作部本体 7a 円筒部分
8 オーバーフロー排出口 9 ガイド筒
10 操作ボタン 11 排水栓本体
12 ワイヤー支持具 13 T字管部材
13a 排出口 13b 挿通部
13c オーバーフロー接続口 14 弁体
15 保持機構部 16 オーバーフロー排水栓
S 槽体 W 溜まり水

Claims (9)

  1. 槽体S内の排水を行う排水口1の開閉を、排水口1から離れた場所に設けた操作部5にて行う遠隔操作式排水栓装置において、
    槽体Sの底部に排水口1を、槽体S側面上方にオーバーフロー排水口2をそれぞれ設け、
    排水口1の開閉を行う遠隔操作式排水栓装置の操作部5を、オーバーフロー排水口2に設けたことを特徴とする、遠隔操作式排水栓装置。
  2. 上記遠隔操作式排水栓装置において、操作部5に加えられた操作を排水口1に伝達するための操作伝達部材を、
    筒状にして側面方向に可撓性を、軸方向に剛性を備えたアウターチューブ3aと、
    アウターチューブ3a内に進退自在に収納される、側面方向に可撓性を、軸方向に剛性を備えたインナーワイヤ3bと、
    からなるレリースワイヤ3によって構成した事を特徴とする、上記請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  3. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    オーバーフロー排水口2から排水口1に排水を行うためのオーバーフロー排水管4を設けると共に、
    レリースワイヤ3を、操作部5から排水口1まで、オーバーフロー排水管4内を介して配置したことを特徴とする、請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  4. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    オーバーフロー排水口2から排水口1に排水を行うためのオーバーフロー排水管4を設けると共に、
    レリースワイヤ3を、操作部5から排水口1の間に、オーバーフロー排水管4内に設けたガイド管6を介し、且つ少なくともガイド管6内では排水に対して水密的となるように配置したことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  5. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    オーバーフロー排水口2から排水口1に排水を行うためのオーバーフロー排水管4を設けると共に、
    レリースワイヤ3を、操作部5から排水口1の間に、オーバーフロー排水管4に対し別途設けたガイド管6を介し、且つ少なくともガイド管6内では排水に対して水密的となるように配置したことを特徴とする、請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  6. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    操作部5を、
    有底筒状にして溢れ水の流入するオーバーフロー排水口2に連通する操作部本体7と、
    操作部本体7の側面に設けられ、オーバーフロー排水管4が接続されるオーバーフロー排出口8と、
    一端がオーバーフロー排水口2内に設けられてレリースワイヤ3と水密的に接続し、他端がオーバーフロー排水口2内部で屈曲して操作部本体7の側面を貫通して設けられた、ガイド管6が接続されるガイド筒9と、
    レリースワイヤ3のアウターチューブ3a端部を、オーバーフロー排水口2内のガイド筒9端部に水密的に固定する固定構造と、
    インナーワイヤ3bの操作部5側端部に接続される操作ボタン10と、
    から構成したことを特徴とする、請求項4に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  7. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    オーバーフロー排出口8とガイド筒9とが、操作部本体7外の端部において同一の方向を向いて設けられてなることを特徴とする、請求項6に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  8. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    操作部本体7が正面視円形であると共に、
    オーバーフロー排出口8が操作部本体7の側面に対し、接線位置に設けられてなることを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  9. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    正面視における、操作部本体7に接する部分のオーバーフロー排出口8の内径の幅が、
    操作部本体7の円筒の内径の半径以上であることを特徴とする、請求項8に記載の遠隔操作式排水栓装置。
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