JP2010115970A - 車載用マイク装置 - Google Patents

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滋 土井
Toshihiro Tsuemoto
敏浩 津江本
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Abstract

【課題】マイクロフォンの集音性を向上させることが可能な車載用マイク装置を提供する。
【解決手段】車両100の乗員から発せられた音声を集音するための車載用マイク装置10であって、車両100の天井用内装材30に設置されるとともに略水平面上で回転操作可能な回転盤12と、回転盤12に取り付けられるマイクロフォン14とを備えており、回転盤12の回転操作に伴って、マイクロフォン14の集音領域SAの向きが水平方向及び上下方向に同時に変化することを特徴とする車載用マイク装置10。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の乗員から発せられた音声を集音するための車載用マイク装置に関する。
従来、車両の乗員から発せられた音声を集音するための車載用マイク装置に関する技術として、特許文献1〜4に記載された技術が知られている。
特許文献1には、略水平面上で回転可能な回転盤に指向性を有するマイクロフォンを配設した車載用マイク装置が記載されている。
特許文献2には、ルームミラーの向き調整動作に従動してマイクロフォンの向き又は指向性を変化させることのできる音声入力装置が記載されている。
特許文献3には、車両の天井部に複数のマイクが設けられるとともに、各マイクの指向性が複数の座席のそれぞれに向けられている車載用マイク装置が記載されている。
特許文献4には、マイクロフォンとスピーカをほぼ同一平面のルーフモジュールに配設した車室内会話補助装置が記載されている。
特開2007−168686公報 特開2007−290554公報 特開2008−137538公報 特開2001−105989公報
ところで、車両の乗員から発せられた音声を明瞭に集音するためには、マイクロフォンの集音領域を乗員の顔近傍に指向させるのが好ましい。
しかしながら、従来の車載用マイク装置においては、マイクロフォンの集音領域の向きを水平方向(車両の車幅方向)にだけ調整することが可能であり、上下方向(車両の高さ方向)に調整することはできなかった。このため、乗員の顔の高さ等に合わせてマイクロフォンの集音領域の向きを正確に調整することが困難であるという問題があった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、マイクロフォンの集音性を向上させることが可能な車載用マイク装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段は、以下の発明である。
第1発明は、車両の乗員から発せられた音声を集音するための車載用マイク装置であって、前記車両の天井部に設置されるとともに略水平面上で回転操作可能な回転盤と、前記回転盤に取り付けられるマイクロフォンとを備えており、前記回転盤の回転操作に伴って、前記マイクロフォンの集音領域の向きが水平方向及び上下方向に同時に変化することを特徴とする車載用マイク装置である。
第1発明によれば、回転盤を回転操作することにより、マイクロフォンの集音領域の向きを水平方向及び上下方向に同時に変化させることができる。したがって、マイクロフォンの集音領域を、車両の乗員の顔近傍に正確に指向させることが可能となる。また、マイクロフォンの集音領域を、当該マイクロフォンが、インストルメントパネルの車両前方側に設けられ、フロントウィンドウ内面に向かって送風するための空気の吹出口(いわゆるデフロスタ)等からの騒音を拾いにくい方向に指向させることが可能となる。この結果、マイクロフォンの集音性を飛躍的に向上させることが可能なる。
第2発明は、上記第1発明の車載用マイク装置であって、前記回転盤の回転操作に伴って、前記マイクロフォンの集音面の前記回転盤に対する傾斜が上下方向に変化することを特徴とする車載用マイク装置である。
第2発明によれば、マイクロフォンの集音面の傾斜を上下方向に変化させることができる。これにより、乗員の顔の高さ等に合わせてマイクロフォンの集音領域の向きを調整することが可能であり、マイクロフォンの集音領域を乗員の顔近傍に正確に指向させることが可能となる。
第3発明は、第1発明または第2発明の車載用マイク装置であって、前記回転盤の回転操作に伴って、前記マイクロフォンの前記回転盤に対する上下方向の傾斜をガイドするガイド手段を備えることを特徴とする車載用マイク装置である。
第4発明は、第3発明の車載用マイク装置であって、前記ガイド手段は、前記マイクロフォンの周囲を覆う円筒状のハウジングの内周面に設けられたガイド部であることを特徴とする車載用マイク装置である。
第5発明は、第4発明の車載用マイク装置であって、前記ガイド部は、前記マイクロフォンの一方の端部を上下方向に移動させるための溝部あるいは段差部であることを特徴とする車載用マイク装置である。
第3〜第5発明によれば、回転盤の回転操作に伴って、マイクロフォンの回転盤に対する上下方向の傾斜を変化させることができる。これにより、乗員の顔の高さ等に合わせてマイクロフォンの集音領域の向きを調整することが可能であり、マイクロフォンの集音領域を乗員の顔近傍に正確に指向させることが可能となる。
第6発明は、上記第1発明から第5発明のうちいずれかの車載用マイク装置であって、前記マイクロフォンは、前記天井部に設置されたオーバーヘッドコンソールに設置されていることを特徴とする車載用マイク装置である。
オーバーヘッドコンソールには、一般に、マップランプ、ルームランプなどの各種の電装品が取り付けられている。したがって、第6発明によれば、マップランプ等の電装品のための既設の電気配線を、マイクロフォンのための電気配線として利用することが可能となる。この結果、マイクロフォンを容易に設置することが可能となる。
本発明の車載用マイク装置によれば、マイクロフォンの集音性を向上させることが可能となる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について図1ないし図9を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る車載用マイク装置10を搭載した車両100を横方向から見た模式図である。図1に示すように、車両100は、車両前方側から順に1列目座席102、2列目座席104、及び3列目座席106からなる、いわゆる3列シートを備えている。
車両100の車室内の天井面には、天井内装材30が取り付けられている。天井内装材30は、一般的にルーフライニングなどと呼ばれるものであり、発泡樹脂などの柔軟性を有する材料で形成されている。この天井内装材30が、本発明の「天井部」に対応する。
図2は、天井内装材30の車両前方側の部分を車室内側から見た平面図である。図2に示すように、天井内装材30の車両前方側には、オーバーヘッドコンソール40が嵌め込まれている。オーバーヘッドコンソール40は、運転席用サンバイザー32aと助手席用サンバイザー32bとの間に設置されている。このオーバーヘッドコンソール40には、マップランプ42などの各種の電装品と、マップランプスイッチ44やその他の各種スイッチ46が取り付けられている。
図2に示すように、本実施形態の車載用マイク装置10は、オーバーヘッドコンソール40に設置されている。具体的には、車載用マイク装置10は、オーバーヘッドコンソール40の車両後方側の位置であって、かつ、車幅方向におけるほぼ中央の位置に設置されている。なお、オーバーヘッドコンソール40は、「オーバーヘッドモジュール」などの別の名称で呼ばれる場合もある。
図3は、車載用マイク装置10の全体構成を示す斜視図である。図4は、図3に示す車載用マイク装置10のA−A線断面図である。図5は、図3に示す車載用マイク装置10のB−B線断面図である。図6は、図3に示す車載用マイク装置10のC−C線断面図である。図4、図6における左側が車両前方側であり、右側が車両後方側となっている。なお、図3では、ハウジング16の内部の状態を見やすくするために、ハウジング16の内面の輪郭線のみを2点破線で表しており、かつ、ハウジング16の外面の輪郭線を省略している。
図3〜図6に示すように、車載用マイク装置10は、略円形の板状部材からなる回転盤12と、回転盤12の上面側に取り付けられるマイクロフォン14と、マイクロフォン14の周囲を覆う円筒状のハウジング16と、を備えている。
図4、図5に示すように、回転盤12は、オーバーヘッドコンソール40に設けられた略円形の開口部48に回転自在に嵌め込まれている。回転盤12の車室内側の表面と、オーバーヘッドコンソール40の車室内側の表面とは、ほぼ面一となっている。この回転盤12には、乗員が発した音声を通過させるための3つの集音口12aが形成されている。
回転盤12の上面側には、車両100の乗員から発せられた音声を集音するためのマイクロフォン14が取り付けられている。マイクロフォン14は車両前方側の集音領域SAに指向性を有している(図1参照)。
また、回転盤12には、当該回転盤12の表面から車室内側に突出する摘み部12bが設けられている。車両の乗員は、この摘み部12bを摘んで回転盤12を略水平面上で回転操作することが可能となっている。
図5に示すように、オーバーヘッドコンソール40の上面には、一対の係止爪41が設けられている。一方、ハウジング16の外周面には、一対の係止爪41が係止可能な係止部43が設けられている。一対の係止爪41が係止部43に弾性的に係止することによって、ハウジング16がオーバーヘッドコンソール40の上面に対して固定されている。
図4、図5に示すように、回転盤12の周縁部12cは、オーバーヘッドコンソール40の受け部40aに載置されている。また、回転盤12の周縁部12cの上面には、ハウジング16の側壁部16aが載置されている。つまり、回転盤12の周縁部12cは、オーバーヘッドコンソール40の受け部40aと、ハウジング16の側壁部16aとの間で挟持されている。これにより、回転盤12は、略水平面上で回転可能であり、かつ、上下方向(車両100の高さ方向)には位置ずれしないように保持されている。
図4、図5に示すように、回転盤12の上面(車室内側の表面とは反対側の面)には、一対の支持板18が所定の間隔を空けて立設されている。この一対の支持板18の間には、乗員が発した音声を集音するためのマイクロフォン14が設置されている。マイクロフォン14は、その下面(回転盤12と対向する面)が集音面14aとなっている。
図3、図4に示すように、マイクロフォン14の一方の端部(車両前方側の端部)14bには、支持ピン20が取り付けられている。支持ピン20の両端部は、マイクロフォン14の左右の側面から突出している。また、支持ピン20の両端部は、支持板18に形成された挿通孔18aにそれぞれ回転自在に挿通されている。これにより、マイクロフォン14は、支持ピン20を回動中心として上下方向に回動可能となっている。
図3、図5に示すように、マイクロフォン14の他方の端部(車両後方側の端部)14cには、その上面に凹部15が形成されている。この凹部15は、後述する段差部50の下面54に形成された半球状の突起部52に係合することが可能となっている。
図7は、マイクロフォン14と支持板18とを分解した状態を示す斜視図である。図7に示すように、支持ピン20の先端部には、トーションバネ22(ねじりコイルばね)が取り付けられている。トーションバネ22は、そのコイル部分がマイクロフォン14の側面に形成された円筒状の収容部14dに収容されている。トーションバネ22の一方の端部22aは、マイクロフォン14の側面に形成された内側係止部14eに係止されている。トーションバネ22の他方の端部22bは、支持板18の側面に形成された外側係止部18bに係止されている。このトーションバネ22によって、マイクロフォン14は支持ピン20を回動中心として上方に回動する方向へ常時付勢されている。
図3〜図6に示すように、ハウジング16の内周面には、段差部50(本発明のガイド手段、ガイド部に相当)が形成されている。段差部50は、ハウジング16の上面部16bと側壁部16aとの間の隅部16cに沿って形成されている(図4参照)。段差部50は、ハウジング16の内周面のうち、車両後方側の約半周(約180°)の範囲に亘って形成されている(図6参照)。段差部50の下面54は、車幅方向における略中央の位置から左右の両端部に向かって下方になだらかに傾斜する傾斜面となっている(図5参照)。上記したように、マイクロフォン14は、トーションバネ22によって上方に回動する方向に常時付勢されている。したがって、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cは、段差部50の下面54に対して常時接触した状態となっている。
図5に示すように、段差部50の下面54には、半球状の突起部52が周方向に沿って等間隔に合計5つ形成されている。上記したように、マイクロフォン14の上面に形成された凹部15は、段差部50の下面54に形成された突起部52に係合することが可能となっている。
次に、回転盤12を回転操作したときのマイクロフォン14の動作について説明する。上記したように、マイクロフォン14は、回転盤12の上面側に取り付けられているため、当該回転盤12を略水平面上で回転操作することによって、マイクロフォン14を略水平面上で回転させることができる。
図8は、車載用マイク装置10を上方から見た図であり、マイクロフォン14を図6に示す状態から反時計回りに約90°回転させた後の状態を示している。図9は、図8に示す車載用マイク装置10のD−D線断面図である。また、図10は、図8に示す車載用マイク装置10の集音領域SAを示した車両100を横方向から見た模式図である。
図8、図9に示すように、回転盤12を略水平面上で回転させることによって、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cを上下方向(車両100の高さ方向)に移動させることができる。なぜなら、マイクロフォン14の車両前方側の端部14bが支持ピン20を回動中心として上下方向に回動可能に固定され、車両後方側の端部14cが段差部50の下面54に対して常時接触した状態となっているためである。
また、図4と図9を比較すればわかるように、回転盤12を略水平面上で回転させることによって、マイクロフォン14の集音面14aの回転盤12に対する傾斜を上下方向に変化させることができる。つまり、回転盤12を略水平面上で回転させることによって、マイクロフォン14の集音面14aの回転盤12に対する傾斜角度θを大小に変化させることができる。
本実施形態の車載用マイク装置10によれば、回転盤12を略水平面上で回転させることによって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを上下方向に変化させることができる。具体的には、マイクロフォン14を図6に示す位置から図8に示す位置に回転させることによって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを上方向に変化させることができる(図10参照)。反対に、マイクロフォン14を図8に示す位置から図6に示す位置に回転させることによって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを下方向に変化させることができる(図1参照)。
本実施形態の車載用マイク装置10によれば、回転盤12を略水平面上で回転させることによって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを水平方向及び上下方向に同時に変化させることができる。これにより、マイクロフォン14の集音領域SAを、車両100の乗員の顔近傍に向けて正確に指向させることが可能となる。
本実施形態の車載用マイク装置10によれば、ハウジング16の内周面に形成された段差部50からなる簡便な構成によって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを水平方向及び上下方向に同時に変化させることが可能となる。したがって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを上下方向に変化させるための複雑な機構(例えば、ギアやモータ等からなる複雑な機構)が不要であり、集音性に優れる車載用マイク装置10を安価に製造することが可能となる。
本実施形態の車載用マイク装置10によれば、マイクロフォン14がオーバーヘッドコンソール40に設置される。オーバーヘッドコンソール40には、マップランプ42などの各種の電装品が取り付けられている。したがって、オーバーヘッドコンソール40にマイクロフォン14を設置した場合、マップランプ42等の電装品のための既設の電気配線を、マイクロフォン14のための電気配線として利用することが可能となる。この結果、マイクロフォン14を容易かつ安価に設置することが可能となる。
本実施形態の車載用マイク装置10によれば、段差部50の下面54には周方向に沿って等間隔に複数の突起部52が形成されており、この突起部52に対してマイクロフォン14の上面に設けられた凹部15が係合する。したがって、マイクロフォン14を任意の回転位置で停止させることが可能であり、マイクロフォン14の集音領域SAの向きをより正確に調整することが可能となる。
本実施形態の車載用マイク装置10によれば、マイクロフォン14の集音領域SAを運転席側あるいは助手席側に向けた場合(図10参照)には、当該マイクロフォン14の集音領域SAを乗員の顔近傍に指向させることが可能である。一方、マイクロフォン14の集音領域SAを車両前方側に向けた場合(図1参照)には、マイクロフォン14の集音領域SAの向きが下方向に変化するために、当該マイクロフォン14の集音領域SAをフロントウィンドウからインストルメントパネルの上面に指向させることが可能である。つまり、マイクロフォン14の集音領域SAを、車両100のインストルメントパネルの車両前方側に設けられ、フロントウィンドウ内面に向かって送風するための空気の吹出口(いわゆるデフロスタ)からの騒音を拾いにくい方向に指向させることが可能である。この結果、車載用マイク装置10の集音性をより一層高めることが可能となる。
また、本実施形態の車載用マイク装置10によれば、車両100の乗員から発せられた音声を集音して車載スピーカ(図示せず)によって拡声することが可能である。したがって、車両100の乗員の会話を補助することが可能である。例えば、1列目座席102に着座している乗員と、2列目座席104あるいは3列目座席106に着座している乗員との会話を補助することが可能である。
また、本実施形態の車載用マイク装置10によれば、マイクロフォン14の集音領域SAが車両前方側に指向しているために(図1参照)、マイクロフォン14が車両後方側に設けられた車載スピーカから発せられた音声を集音することがほとんどなくなる。したがって、車載スピーカのハウリングの発生を防止することが可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図11ないし図13によって説明する。上記実施形態1との相違は、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cを上下方向に移動させるための段差部50が溝部70に置き換わったところにあり、その他の構成はほぼ同一である。したがって、上記実施形態1と同一の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施形態の車載用マイク装置60の全体構成を示す斜視図である。図12は、図11に示す車載用マイク装置60のE−E線断面図である。図13は、図11に示す車載用マイク装置60のF−F線断面図である。図12における左側が車両前方側であり、右側が車両後方側となっている。なお、図11では、ハウジング16の内部の状態を見やすくするために、ハウジング16の上面部16b及び側壁部16aの一部を取り除いた状態を示している。
図11〜図13に示すように、ハウジング16の内周面には、溝部70(本発明のガイド手段、ガイド部に相当)が形成されている。溝部70は、ハウジング16の内周面のうち、車両後方側の約半周(約180°)の範囲に亘って形成されている。溝部70は、車幅方向における略中央の位置から左右の両端部に向かって下方になだらかに傾斜している(図13参照)。この溝部70には、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cに形成されたカム突起74が嵌り込んでいる。
図12、図13に示すように、溝部70には、カム突起74が係合することが可能な係合凹部72が形成されている。係合凹部72は、溝部70の周方向に沿って等間隔に合計5箇所に形成されている。
上記実施形態1において説明したように、回転盤12を略水平面上で回転操作することによって、マイクロフォン14を略水平面上で回転させることができる。マイクロフォン14が略水平面上で回転すると、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cに形成されたカム突起74が、溝部70に嵌り込んだ状態で当該溝部70に沿って移動する。これにより、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cを上下方向に移動させることが可能である。
本実施形態の車載用マイク装置60によれば、回転盤12を略水平面上で回転させることによって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを水平方向及び上下方向に同時に変化させることができる。これにより、マイクロフォン14の集音領域SAを、車両100の乗員の顔近傍に向けて正確に指向させることが可能となる。また、マイクロフォン14の集音領域SAを、当該マイクロフォン14が車両100のインストルメントパネルの車両前方側に設けられ、フロントウィンドウ内面に向かって送風するための空気の吹出口(いわゆるデフロスタ)からの騒音を拾いにくい方向に指向させることが可能となる。この結果、車載用マイク装置60の集音性をより一層高めることが可能となる。
本実施形態の車載用マイク装置60によれば、ハウジング16の内周面に形成された溝部70からなる簡便な構成によって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを水平方向及び上下方向に同時に変化させることが可能となる。したがって、マイクロフォン14の集音領域SAの向きを上下方向に変化させるための複雑な機構(例えば、ギアやモータ等からなる複雑な機構)が不要であり、集音性に優れる車載用マイク装置60を安価に製造することが可能となる。
本実施形態の車載用マイク装置60によれば、ハウジング16の内周面に形成された溝部70によってマイクロフォン14の車両後方側の端部14cを上下方向に移動させることが可能である。したがって、上記実施形態1における車載用マイク装置10とは異なり、マイクロフォン14を上方に回動する方向に付勢するためのトーションバネ22が不要になるために、車載用マイク装置60を安価に製造することが可能となる。
また、本実施形態の車載用マイク装置60によれば、溝部70には周方向に沿って等間隔に複数の係合凹部72が形成されており、この係合凹部72に対してマイクロフォン14の車両後方側の端部14cに形成されたカム突起74が係合することが可能である。したがって、マイクロフォン14を任意の回転位置で停止させることが可能であり、マイクロフォン14の集音領域SAの向きをより正確に調整することが可能となる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について示したが、本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、車両100の1列目座席102の上方に車載用マイク装置10が設置されている例について説明したが、2列目座席104あるいは3列目座席106の上方に車載用マイク装置10、60を設置してもよい。
(2)上記実施形態では、マイクロフォン14の車両後方側の端部14cを上下方向に移動させる構成について説明したが、マイクロフォン14の車両前方側の端部14bを上下方向に移動させてもよい。
(3)上記実施形態では、オーバーヘッドコンソール40に車載用マイク装置10、60が取り付けられている例について説明したが、天井内装材30に車載用マイク装置10、60を直接取り付けてもよい。
(4)上記実施形態では、3列シートを備えた車両100に対して車載用マイク装置10、60を設置した例について説明したが、それ以外のタイプ(例えば2列シート)の車両に対して車載用マイク装置10、60を設置してもよい。
(5)上記実施形態では、車載用マイク装置10、60を車両100の車室内における会話を補助する装置として利用する例について説明したが、これ以外にも、例えば、カーナビゲーションシステムにおける音声入力装置として車載用マイク装置10、60を利用してもよい。
(6)上記実施形態では、ハウジング16の内周面の段差部50あるいは溝部70は、ハウジング16の内周面のうち、車両後方側の約半周(約180°)の範囲に亘って形成されている例を示したが、これに限らず、0°から360°の範囲であれば、何度の範囲に亘って形成されてもよい。
(7)上記実施形態2では、トーションバネ22を不要としたが、マイクロフォン14を下方に回動する方向に付勢するためのトーションバネ22を設けてもよい。
図6に示す車載用マイク装置の集音領域を示した車両を横方向から見た模式図である。 天井内装材の車両前方側の部分を車室内側から見た平面図である。 実施形態1に係る車載用マイク装置の全体構成を示す斜視図である。 図3に示す車載用マイク装置のA−A線断面図である。 図3に示す車載用マイク装置のB−B線断面図である。 図3に示す車載用マイク装置のC−C線断面図である。 マイクロフォンと支持板とを分解した状態を示す斜視図である。 車載用マイク装置を上方から見た図であり、マイクロフォンを図6に示す状態から反時計回りに約90°回転させた後の状態を示している。 図8に示す車載用マイク装置のD−D線断面図である。 図8に示す車載用マイク装置の集音領域を示した車両を横方向から見た模式図である。 実施形態2に係る車載用マイク装置の全体構成を示す斜視図である。 図11に示す車載用マイク装置のE−E線断面図である。 図11に示す車載用マイク装置のF−F線断面図である。
符号の説明
10、60…車載用マイク装置
12…回転盤
14…マイクロフォン
14a…集音面
16…ハウジング
30…天井内装材(天井部)
40…オーバーヘッドコンソール
50…段差部(ガイド手段、ガイド部)
70…溝部(ガイド手段、ガイド部)
74…カム突起
SA…集音領域
θ…傾斜角度
100…車両

Claims (6)

  1. 車両の乗員から発せられた音声を集音するための車載用マイク装置であって、
    前記車両の天井部に設置されるとともに略水平面上で回転操作可能な回転盤と、前記回転盤に取り付けられるマイクロフォンとを備えており、
    前記回転盤の回転操作に伴って、前記マイクロフォンの集音領域の向きが水平方向及び上下方向に同時に変化することを特徴とする車載用マイク装置。
  2. 請求項1に記載の車載用マイク装置であって、
    前記回転盤の回転操作に伴って、前記マイクロフォンの集音面の前記回転盤に対する傾斜が上下方向に変化することを特徴とする車載用マイク装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車載用マイク装置であって、
    前記回転盤の回転操作に伴って、前記マイクロフォンの前記回転盤に対する上下方向の傾斜をガイドするガイド手段を備えることを特徴とする車載用マイク装置。
  4. 請求項3に記載の車載用マイク装置であって、
    前記ガイド手段は、前記マイクロフォンの周囲を覆う円筒状のハウジングの内周面に設けられたガイド部であることを特徴とする車載用マイク装置。
  5. 請求項4に記載の車載用マイク装置であって、
    前記ガイド部は、前記マイクロフォンの一方の端部を上下方向に移動させるための溝部あるいは段差部であることを特徴とする車載用マイク装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の車載用マイク装置であって、
    前記マイクロフォンは、前記天井部に設置されたオーバーヘッドコンソールに設置されていることを特徴とする車載用マイク装置。
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