JP2010114750A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 AiR連携においてSFPのキャリブレーションをMFPのリーダーで行うAiRリモートパスカルが構想されている。
しかしながら、通常のパスカルを行う際に必要な輝度濃度変換テーブルはMFP専用のものであって、不特定のSFPプリンタ濃度とMFPのリーダー輝度を対応づけるような輝度濃度変換テーブルが存在しないので、パスカルが成り立たなくなってしまう。
【解決手段】
SFPがネットワークに接続された際に、MFPはSFPのプリンタプロファイルと階調ターゲットを取得し、MFPの入力色処理とあわせて、対応する輝度濃度変換テーブルを自動的に作成するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークで相互に接続された複数の画像処理装置からなり、画像処理装置の出力特性を補正するキャリブレーションを複数の画像処理装置で協調して行う画像処理システムに関するものである。
電子写真プロセス技術を用い、カラーコピーやカラープリントといった機能を持つカラーMFP(MultiFunctionPeripheral)やカラープリント機能のみをサポートするカラーSFP(SingleFunctionPrinter)において、プリント出力の階調性を一定の状態に保つためのキャリブレーションは重要である。(本明細を通じて“キャリブレーション”とは色材に対応した画像信号値と信号値に応じた画像濃度との関係を示す階調性を一定に保つ技術を称するものとする。)
電子写真プロセスは、帯電させた感光体に画像信号に基づいたレーザー光を照射して画像を形成する潜像プロセス、感光体上に形成された画像にカラートナー(C,M,Y,Kが一般的である)を付着させる現像プロセス、現像されたトナー像を紙媒体に転写、あるいは、中間的な材(中間転写体)に転写して更に紙に転写する転写プロセス、紙媒体に転写されたトナーを熱融解および圧力によって紙媒体に定着する定着プロセスからなる。これらプロセスは、室温や湿度を代表とするさまざまな環境条件、材料の劣化などに強い影響を受けやすく、それゆえ、キャリブレーションが重要となる。
電子写真におけるキャリブレーション技術には、さまざまなものがあるが、以下のような2種類が代表的な例である。
1.階調を表現するCMYK画像信号に対応するパッチ画像を上記の電子写真プロセスを通じて紙媒体上に印字し、ユーザーの操作によりMFPのスキャナでパッチのCMYK濃度を読み取って、得られた濃度と画像信号の対応関係に基づいて、目標とする階調特性となるようにキャリブレーションを行う技術
2.画像信号に対応するパッチ画像を転写プロセスまでのプロセスによって中間転写体上にトナー像を形成し、機器の内部に備えられているセンサーによってCMYK濃度を読み取り、得られた濃度と画像信号との対応関係に基づいて、目標とする階調特性となるようにキャリブレーションを行う技術。
1の技術は、全ての電子写真プロセスを終えて出力されたプリント物をMFPが持っているスキャナで読み込み一般的な濃度計の代わりに使用して濃度を得るものである。一方、2の技術は、電子写真プロセスの全てを終えていない中間的なトナー像を、スキャナデバイスよりは安価で読み取り精度がスキャナまでとはいかないセンサで読み取るものなので、ユーザーの手を煩わせない反面、1の技術によるキャリブレーションより、一般的に精度面で劣ると言える。
このことから、1の技術をフルキャリブレーション、2の技術を簡易キャリブレーションと呼ぶこととする。
フルキャリブレーションは、スキャナを利用してパッチ画像を読み込んで濃度を得るものであるため、MFPでは実施される技術ではあるが、当然ながら、SFP機器単体では実行することができない。したがって、通常、SFP機器単体では、簡易キャリブレーションのみでキャリブレーションが行われる。
しかし、特許文献1に開示されている通り、MFPとSFPがネットワーク上で混在しているシステムにおいて、MFPのスキャナを使用すれば、SFPに対しても精度の高いフルキャリブレーションを行うことが可能となる。
特開2000−253252号公報
上で述べたようなフルキャリブレーションを行う際、パッチの濃度を得るために、パッチ画像をMFPのスキャナあるいは汎用スキャナで読み取るが、スキャナの読み取りは輝度ベースの値であって、濃度値を直接得ることはできない。CMYK濃度を得るためには、得られたRGB信号値をCMYK濃度に変換する処理が必要となる。
この際、スキャナのRGBベース信号値とキャリブレーション対象プリンタのCMYK濃度を対応づける情報が必要となる。MFPでは、MFP自身が持っているスキャナとプリンタを使用してキャリブレーションを行うので、キャリブレーションに使用するスキャナとプリンタは自ずと特定され、自身の持つスキャナ信号値とプリンタの濃度を対応づける情報をあらかじめ保持しておくことが可能である。
これに対して、さまざまな種類のMFPやSFPがネットワーク上に混在できるシステムでは、外部のスキャナを用意してSFPのフルキャリブレーションを行う際に、パッチ画像を読み込むための外部スキャナとキャリブレーションすべきプリンタがあらかじめ特定されているわけではない。このため、スキャナの輝度とプリンタの濃度を対応づける情報をあらかじめ保持しておくことができないという問題が生じる。
前記課題を解決するために、本発明では、
ネットワークに相互に接続され、リーダーデバイスとプリンタデバイスを備えた複数の第一の画像形成装置とプリンタデバイスを適した画像処理を備えた複数の第二の画像形成装置とを備え、
第二の画像形成装置のプリンタデバイスの出力階調を補正するために、
第一の画像形成装置から第二画像形成装置に階調補正を行うためのパッチデータを送信し、送信されたパッチデータに基づいて第二の画像形成装置から出力された出力物を第一の画像形成装置のリーダーデバイスで読み取り、第一の画像形成装置は読み取られた画像信号に基づいて、第二の画像形成装置の階調補正を行うパラメータを生成し、第一の画像形成装置は生成されたパラメータを第二の画像形成装置に送信し、第二の画像形成装置は受信したパラメータを用いて階調補正を行うと共に、
第一の画像形成装置が第二の画像形成装置の階調補正を行うパラメータを生成する処理において使用する、第一の画像形成装置のリーダーデバイスの特性と第二の画像形成装置のプリンタデバイスの特性とを関連づける第一の情報を自動的に生成することを特徴とする画像処理システムを提供する。
さらに、前記第一の画像形成装置中で使用される第一の情報は、第二の画像形成装置がネットワークに接続された際に生成されることを特徴とする画像処理システムを提供する。
また、さらには、前記第一の画像形成装置は、第一の情報を生成するために、
第二の画像形成装置から、測色的色空間と第二の画像形成装置のプリンタデバイス固有の色値とを関連付ける第二の情報と、第二の画像形成装置のプリンタデバイス固有の色値と色値をプリント出力した際に得られるべき濃度値とを関連付ける第三の情報とを収集し、
第一の画像形成装置のリーダーデバイスの色値と測色的色空間とを関連付ける第四の情報と、第二の情報と第三の情報とを使用して、第一の情報を作成することを特徴とする画像処理システムを提供する。
本発明によれば、さまざまな種類のMFPとSFPがネットワーク上で混在するシステムにおいて、MFPとSFPの種類に関わりなく、SFPに対して精度の高いキャリブレーションを行うことが可能となる。
以下、本発明に係る実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る画像処理システムの概略ブロック図を図1に示す。
本発明の画像処理システムは、ネットワーク102上に、複数のMFP100、MFP102、SFP101,SFP103を構成要素として持つ。ここで、MFP、SFPをそれぞれ、2つの符号で示したが、数はこれに限定されず、さらに多くの台数を接続する構成も可能である。
MFP100やMFP102は、内部構成として、紙原稿に光源を照射して反射光をRGBのカラーフィルタを備えたCCDなどの光電変換素子を用いて電気信号に変換することにより原稿に対応したRGB画像データを得るスキャナ部1009、スキャナ部で読み取られた信号に対して画像処理を行うスキャナ画像処理部1008、スキャナで読み取られ画像処理された信号あるいはネットワークI/F1007経由で受信したPDLデータをラスタライズして得られた画像信号に対してプリンタに適した画像処理を行うプリンタ画像処理部1004、プリンタ画像処理部で処理されたCMYKからなるカラー画像信号を潜像、現像、転写、定着の各プロセスによって紙媒体上に画像形成するプリンタ部1005を備えている。
ここで、本発明のプリンタ部では、転写プロセスとして、現像されたトナー像を一旦、中間的な材(中間転写体と呼ぶ)に転写して、さらに中間転写体から紙媒体にトナー像を転写するプロセスをとるものとする。また、中間転写体上に形成された画像の濃度を読み取るために、中間転写体上の所定の位置に光を照射し、反射光を光電変換によって電気信号に変えるセンサを備えている。
また、MFP100、MFP102は、ユーザーの入力をキーボードやタッチパネルといった手段により受けつけ、かつ、MFPの状態をユーザーに示すための操作部1006、ネットワーク経由で画像データやPDLデータ、あるいは他の機器と送受信すべき情報をやりとりするためのネットワークI/F1007を備え、プリンタ画像処理部1004、スキャナ画像処理部1008とともに、RAM1003やROM1002に格納され、CPU1001上で動作するプログラムによって、制御されている。
SFP101やSFP103は、MFPと比較してスキャナ部およびスキャナ画像処理部を持たない構成である。その他の構成要素はMFPと同様であるものとし、異なる符号を付しているが、説明を省略する。
なお、図1に示すMFP100、MFP102、SFP101、SFP103はそれぞれ固有のスキャナやプリンタを持っているものとする。すなわち、スキャナ部においては、カラーフィルタの違いやCCDやCMOSなどの変換素子の違いによって同じ原稿を読んだとしても読み取り信号値が異なり、プリンタ部においては、カラートナーの組成の違い、プロセスの違いなどによって、同じCMYK信号値を出力しても得られる出力物の濃度は異なる。
次にMFP100で行われるフルキャリブレーションの処理フローの例を図2、図3を用いて説明する。
ここでのキャリブレーションは、CMYKの各色信号を単独で出力した際の階調特性を補正するものであると定義し、キャリブレーションの操作は、ある単色の信号の階調を補正する1次元入力1次元出力のLookUpTableを作成し、適用する行為である。以下では、CMYKのうちのCyan単色の信号をキャリブレーションする例として説明するが、他の色Magenta、Yellow、Blackについても同様の操作を行えば各色に対するキャリブレーションが行える。
MFP100は、キャリブレーションを行う際、例えば64階調からなるCyan階調信号データ列10を発生させてプリンタ11での出力を行う。ここで、色信号は8ビットの精度を持つものとし、64階調データは、0,4,8,…,248,255という等間隔のデータとして発生する。プリンタ11で出力されたプリント物12は、操作部の指示により、ユーザーの手によってスキャナ13の原稿台に置かれ、読み取り操作が行われる。スキャナ13で読み取られたRGB輝度値14は、読み取り輝度値を濃度に変換するための輝度濃度変換処理15で濃度信号に変換される。
輝度濃度変換処理では、まず、Cyanに対して反対色の関係にあり、したがって、Cyanの色の変化に最も敏感であるRed輝度値を取り、次に、スキャナ13の出力するRed輝度値に対するプリンタ11のCyan濃度を保持している輝度濃度変換テーブル16を参照してCyan濃度17を決定する。
ここで、Cyan濃度に対してはRed輝度値を取ればよいが、Magenta濃度に対してはGreen輝度値を取り、Yellow濃度に対してはBlue輝度値を取るようにすればよい。Blackに対する反対色は存在しないが、Black濃度を得る場合には、RedやBlueよりも分光反射率に偏りがなくBlackの濃度変化を比較的読み取りやすいGreen輝度値を使用するものとする。
輝度濃度変換テーブルの構成方法については後で詳しく説明する。
上記のようにしてCyan濃度階調データ17を得て、Cyan階調信号データ10と組み合わせて、信号値濃度テーブル18を得る。
最終的なキャリブレーションLUT20は、図3に示すように、スキャナ読み取りと輝度濃度変換で得られた信号値−濃度テーブル18の逆変換テーブル22と、階調ターゲット21を合成して得られる。
逆変換テーブル22は「濃度に対する信号値」を示すテーブルで、信号値−濃度テーブル18の定義域と値域を逆にとれば得られる。
また、階調ターゲット21とは、ある信号値をプリンタから出力した場合の理想的な濃度を定義したもので、あらかじめ定義され、MFP100に内蔵されている8ビット信号の全ての値に対して濃度値が定義されるルックアップテーブルである。
このようにして得られたキャリブレーションLUT20は、後に示すように、プリンタ画像処理部のガンマ補正処理にセットされ、プリント出力時の階調変換に使用される。
次に、キャリブレーション処理フロー中で用いられる輝度濃度変換テーブルの構成について図4を用いて説明する。
輝度濃度変換テーブルは、あるパッチ出力をスキャナで読み取った際に得られるRGBベースの輝度信号値と、同じパッチを一般的な濃度計で計測した際に得られる濃度値との対応関係を表すルックアップテーブルである。このテーブルはスキャナとプリンタに依存して決定され、したがって、スキャナとプリンタをあらかじめ備えているMFPにあらかじめ内蔵されているものである。
輝度濃度変換テーブルを構成するためには、Cyanの階調データ10をプリンタ11で出力し、プリントされたCyanパッチ12を濃度計30で計測して得られたCyan濃度31とスキャナ13で読み取って得られたRed輝度値14とを組み合わせたサンプル点のテーブル32を作成する。
スキャナの読み取り信号を8ビットとした場合、Red輝度値を256レベルに定義し、それに対応するCyan濃度値は、近傍のサンプル点から補間演算によって算出して、LUT化して輝度濃度変換テーブル18が得られる。
前述したように、Magenta濃度を得るためにはGreen輝度値を、Yellow濃度を得るためにはBlue輝度値を、Black濃度を得るためにはGreen輝度値を必要とする。Magenta,Yellow,Blackに対しては、それぞれ、Green、Yellow、Greenのサンプル点を用意すれば、各々に対する輝度濃度変換テーブルが得られる。
次に、SFPで行われる簡易キャリブレーションについて図5を用いて説明しておく。
Cyan階調データ40をプリンタ41に送り、中間転写体上に画像形成されたトナー像42をプリンタ41に備えられた濃度センサー43で読み取る。得られたセンサ値44はスキャナ読み取り信号値と同様にそのままでは濃度を示さないことがほとんどであるため、センサ値→濃度変換45を行って、Cyan濃度47を得る。
ここでセンサ値→濃度変換45は、あらかじめ定義され内蔵されたパラメータにしたがって変換が行われるものとし、変換は1次元LUTによる補正であるものとする。
このようにして得られたCyan濃度47と階調データ40を組み合わせて信号値−濃度テーブル48を使用して、フルキャリブレーションの場合と同様に、階調ターゲットと信号値−濃度テーブルの逆変換を合成して、キャリブレーションLUTを作成する。
ここで、簡易キャリブレーションはSFPで行われるものとして説明したが、もちろん、MFPでも実行可能である。
さて、次に、MFPのスキャナ画像処理部1008、およびプリンタ画像処理部1004で行われるコピー機能実行時の画像処理フローについて、図6を用いて説明する。
スキャナ部1009で読み取られた画像信号のムラをフラットに補正するためのシェーディング補正60を行った後、スキャナ色補正61でスキャナ固有のRGB輝度信号を標準的な色空間、例えば、sRGBのようないわゆる測色的色空間の信号に変換する。この際、スキャナRGBから標準色空間への変換を定義する3次元LUTである、スキャナRGB→標準色空間変換テーブル66を用いて、3次元入力3次元出力の線形補間を行う。ここで、入力であるスキャナRGBの信号、標準色空間の信号値はともに8ビットの信号とし、また、上記で実行される線形補間の詳細については既存の先行技術を利用すればよいので、説明を省略する。
スキャナ画像処理部1008では、色補正のあとに、画像信号の空間周波数特性を補正するためのフィルタ処理62を行い、処理された画像信号をプリンタ画像処理部1004に送る。
プリンタ画像処理部1004では、入力された標準色空間の信号値を持つ画像信号に対して、プリンタに適したCMYKを生成するための色変換処理63を実行する。この際にも、標準色空間からCMYKへの変換を定義する3次元入力4次元出力のルックアップテーブル演算を行うものとし、CMYKの各色8ビット信号値を出力する。
このようにして色変換された信号は、ガンマ補正処理64において、フルキャリブレーション処理あるいは簡易キャリブレーション処理で作成されたキャリブレーションLUT68を使用して、CMYK各色ごとに1次元LUT処理によって階調変換がなされる。
最後に、ハーフトーン処理65によって、CMYK各色8ビット信号をプリンタに適したNビットのハーフトーン画像に変換して、プリンタ部に送る。
次に、MFPおよびSFPのプリント機能実行時に、CPU上で実行される画像処理、およびプリント画像処理部1004およびプリント画像処理部1014で行われる画像処理のフローについて、図7を用いて説明する。
プリント機能実行は多くの場合、ネットワーク上のホストPCからPDL(PageDescriptionLanguage)データを、MFPおよびSFPに送信することによって開始される。
MFPおよびSFPは、ネットワークI/Fを介して受信したPDLデータを、CPU上でソフトウェアとして動作するPDL解釈部70によってPDL言語の解釈を行う。解釈を行った後、元のPDLデータの色空間(ソース色空間)の信号値に色味があうように、プリンタのCMYKに変換するCMS処理71を行う。CMS処理では、ソース色空間の特性を現すソースプロファイル75と、測色的色空間の値をどういうCMYK値で出力すれば測色一致が得られるかの対応関係を持つプリンタプロファイル76を用いて、ソース色空間→測色的色空間、測色的色空間→CMYKの2つの過程を経て処理を行う。
プリンタプロファイルは、多くの場合、測色的色空間であるLab色空間の値を入力とし、CMYK値を出力として持つ、3次元入力4次元出力の3次元LUTとして実装されている。このプロファイルもプリンタに応じてあらかじめ定義され、MFPあるいはSFPに内蔵されているものである。ここでも、CMYK値は8ビット信号であるものとする。
CMS処理が行われたあと、PDLデータはラスタライズ処理72によって、ビットマップ画像データとなり、プリンタ画像処理部に送られる。
プリンタ画像処理部では、すでに得られているCMYK値に対して、ガンマ補正73を行う。この際に、キャリブレーション処理によって作成されたキャリブレーションLUT77が用いられる。
その後、ハーフトーン処理74を行い、プリンタ部に画像を送出して、最終的なプリント出力を得る。
次に、SFPに対して、MFPのスキャナとキャリブレーション処理を用いてフルキャリブレーションを行う際に必要となる、MFPスキャナ輝度−SFPプリンタ濃度変換テーブルの構成について説明する。
図2で説明したMFPにおけるフルキャリブレーション処理中の輝度濃度変換テーブルは、MFPのスキャナ輝度とMFPのプリンタ濃度の関係を示すものであった。同じ処理でSFPプリンタに対するフルキャリブレーションを行うためには、MFPのスキャナ輝度に対するSFPのプリンタ濃度が必要となるが、キャリブレーション対象のSFPが特定されていない状態では、(MFPスキャナ)輝度(SFPプリンタ)濃度変換テーブルは存在しないので、必要に応じて構成しなければならない。
図8は、新しいMFPとSFPの組み合わせに応じた輝度濃度変換テーブルを自動的に構成する処理のフローチャート例である。
SFPはネットワークに接続された際に、自身の機種名を含めた輝度濃度変換テーブル構成メッセージをネットワーク上にブロードキャストする(S800)。
MFPは、S810でブロードキャストメッセージを受信すると、輝度濃度変換テーブルの自動構成処理を開始する。
S811で、メッセージ中のSFP機種名を取り出し、内部に保持するデータベースを参照し、データベース中にSFP機種名があれば処理を終え、SFP機種名が無い場合には、ネットワークへの初めての参加であるものと判断して、S812でSFPに対して、SFPの持つプリンタプロファイルと階調ターゲットの取得要求を送信する。
SFPは、S802で取得要求を受信すると、S803で取得要求があったMFPにプリンタプロファイルと階調ターゲットを送信して、S804で処理を終える。
MFPは、S813でプリンタプロファイルと階調ターゲットを取得すると、S814で輝度濃度変換テーブルの作成を行い、S814で作成した輝度濃度変換テーブルをSFPの機種名とともにデータベースに格納して、S816で処理を終える。
次に、S814での輝度濃度変換テーブルの作成処理の処理フローについて図9を用いて詳細に説明する。
ここで作成したい輝度濃度変換テーブルは、MFPのスキャナのRed,Green,Blueの輝度値256階調に対して、SFPのプリンタの濃度を対応付けるテーブルである。ここでは、Red輝度値256階調を、MFP自身が持つスキャナRGB→標準色空間変換テーブル、SFPから取得したプリンタプロファイル、および、階調ターゲットを使用して、Cyan濃度に変換する例を説明する。
図9において、仮想的に発生させた256階調のRed輝度値を、3次元LUTであるスキャナRGB⇒標準色空間変換テーブル66を使用した色変換で標準色空間に変換する。このとき、入力となるRGB信号は3次元データであるが、Rのみ色値をいれ、G、Bは0を入れるものとする。また、この際の色空間変換は3次元LUTを使用した補間演算として行われるが、前述のように既存の技術を利用すればよく、補間演算の詳細は割愛する。
次に、標準色空間をここではsRGB色空間とすると、sRGBから3x3のマトリクス演算とガンマ処理でプリンタプロファイルの入力色空間であるLabへの変換を行う。
変換されたLab色空間の値を、SFPのプリンタプロファイル76と3次元LUTの補間演算を用いて、CMYK値に変換する。
そして、求めたい濃度であるCyanの値のみを取り出して、Cyan色信号と濃度との対応関係を表す1次元LUTであるSFP階調ターゲット90を用いて、Cyan信号値からCyan濃度への変換を行う。
この操作によって、MFPのスキャナのRed輝度値256階調に対するSFPのCyan濃度のLUTが得られる。
Magenta、Yellow、Blackについても同様にして、輝度値と濃度との組み合わせを得ることができる。
上記のようにして輝度濃度変換テーブルが作成されれば、SFPに対するフルキャリブレーションを、MFPのスキャナを利用して実行することが可能となる。
SFPに対するフルキャリブレーションを行う処理フローの例を図10に示す。
MFPは、すでにネットワーク上にフルキャリブレーション可能なSFPが存在するという情報を得ているので、操作部からキャリブレーションを実行したいSFPを指定することが可能である。
MFPは操作部でのユーザー指定にしたがって、指定されたSFPに対してCMYK各色階調パッチ10000を送信する。指定されたSFP101は送信されたパッチを受け取り、プリントする。
ユーザーはプリントされたCMYKパッチ10001をMFPのスキャナ10002で読み取り、作成されている輝度濃度変換テーブル10004を用いて、輝度濃度変換処理10003を行う。そうして得られたCMYK濃度とCMYK階調パッチデータとからキャリブレーションLUT作成処理10005を行い、作成されたキャリブレーションLUT10006をSFPに送信して、SFPはキャリブレーションLUTをガンマ補正部にセットし、以降のプリント処理で用いる。
以上、説明したように、本発明によれば、SFPがネットワーク上に接続された際に、キャリブレーションに必要な情報を、MFPとSFPの協調動作により自動的に作成するので、さまざまな種類のMFPとSFPがネットワーク上で混在するシステムにおいて、MFPとSFPの種類に関わりなく、SFPに対して精度の高いキャリブレーションを行うことが可能となる。
本発明の画像処理システムの概略ブロック図を示す図面である。 MFPのフルキャリブレーションの処理フローを示す図面である。 キャリブレーションLUT作成のロジックを示す図面である。 輝度濃度変換テーブルの構成フローを示す図面である。 SFPの簡易キャリブレーションの処理フローを示す図面である。 MFPのコピー機能における画像処理フローを示す図面である。 MFPおよびSFPのプリント機能における画像処理フローを示す図面である。 MFPおよびSFPにおける輝度濃度変換テーブル作成の際のフローチャートを示す図面である。 MFPにおける輝度濃度変換テーブル作成の処理フローを示す図面である。 MFPによるSFPのフルキャリブレーションを行う際の処理フローを示す図面である。

Claims (3)

  1. ネットワークに相互に接続され、
    リーダーデバイスとプリンタデバイスを備えた複数の第一の画像形成装置と、
    プリンタデバイスを適した画像処理を備えた複数の第二の画像形成装置と
    を備え、
    第二の画像形成装置のプリンタデバイスの出力階調を補正するために、
    第一の画像形成装置から第二画像形成装置に階調補正を行うためのパッチデータを送信し、
    送信されたパッチデータに基づいて第二の画像形成装置から出力された出力物を第一の画像形成装置のリーダーデバイスで読み取り、
    第一の画像形成装置は読み取られた画像信号に基づいて、第二の画像形成装置の階調補正を行うパラメータを生成し、
    第一の画像形成装置は生成されたパラメータを第二の画像形成装置に送信し、
    第二の画像形成装置は受信したパラメータを用いて階調補正を行うと共に
    第一の画像形成装置が第二の画像形成装置の階調補正を行うパラメータを生成する処理において使用する、第一の画像形成装置のリーダーデバイスの特性と第二の画像形成装置のプリンタデバイスの特性とを関連づける第一の情報を自動的に生成することを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記第一の画像形成装置中で使用される第一の情報は、第二の画像形成装置がネットワークに接続された際に生成されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記第一の画像形成装置は、第一の情報を生成するために、
    第二の画像形成装置から、
    測色的色空間と第二の画像形成装置のプリンタデバイス固有の色値とを関連付ける第二の情報と、
    第二の画像形成装置のプリンタデバイス固有の色値と色値をプリント出力した際に得られるべき濃度値とを関連付ける第三の情報とを収集し、
    第一の画像形成装置のリーダーデバイスの色値と測色的色空間とを関連付ける第四の情報と、第二の情報と第三の情報とを使用して、
    第一の情報を作成することを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の画像処理システム。
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